...

第2章 セリオン周辺地域及び秋田港周辺地域の現状と課題

by user

on
Category: Documents
19

views

Report

Comments

Transcript

第2章 セリオン周辺地域及び秋田港周辺地域の現状と課題
第2章
セリオン周辺地域及び秋田港周辺地域の現状と課題
本章では、秋田港に関わる上位計画やアンケート調査結果を活用しながら、セリオンと
その周辺施設及び秋田港周辺地域の現状を把握し、それらをふまえた課題の整理及び検
討の視点を抽出します。
第3章
にぎわい創出の将来像
基本方針の設定
第2章
市民ニーズの
整理
1
主体別に施策を整理
※現状評価に
基づいて、にぎ
わい創出のた
め活用したい
「検討の視点」
を抽出
第5章
ハード、ソフト、ハート施策及び時期を検討
上位関連計画
の整理
検討の視点の
抽出
施策のテーマの設定
秋田港周辺地
域の現状と課
題
施策のテーマ毎に取り組み施策を検討
セリオン周辺
地域の現状と
課題
第4章
1.セリオン周辺地域の現状と課題
(1) セリオン周辺地域の施設概要
①セリオン
○ セリオンの利用者数は開設後減少を続け、平成 18 年は当初に比べ約1/6まで減少
○ 平成 19 年に公設化、指定管理者制度の導入、展望料金無料化が行われた
○ 平成 19 年 4 月からの展望料無料化により、セリオン利用者数(8 月まで)は、前年の約6倍に増加
秋田港ポートルネッサンス21事業計画のもと、そのシンボル施設として、第三セクターのポ
ート秋田株式会社が建設し、平成6年4月
秋田ポートタワー「セリオン」としてオープンしま
したが、その後利用者数が減少し続けたため、平成 19 年に施設の公設化と併せ、指定管理者制
度を導入し、新たな管理者による施設の管理運営を始めました。展望料を無料にしたこともあり、
セリオンの利用者数も平成 18 年度の約6倍に増加しています。
・ 設置主体:秋田市(平成 19 年より)
・ 開設年月:平成6年4月
・ 管理運営:秋田県貿易株式会社(平成 19 年度∼21 年度)
・ 建築面積:2,190 ㎡、延床面積:4,747 ㎡、高さ 143.6m
・ 低層階は1、2階、中層部分は吹き抜け、高層階が3∼5階、屋上は電波塔。
1階・2階:貸ホール、貸店舗(お土産店・軽食・レストラン)、こども用遊具
3階:ギャラリー
4階:スカイラウンジレストラン
5階:展望室(地上 100m)
・ 事業費:約 43 億 2 千万円
・ 1 階、2階貸しホールは有料、5 階展望室は無料
(人)
(人)
350,000 337,437
70,000
300,000
60,000
18年度
19年度
61,700
250,000
200,000
150,000
100,000
50,000
179,912
43,936
190,649
40,000
134,780
123,676 104,846
97,787
80,985
81,207
58,013
75,434
73,629
63,279
54,090
31,849
30,000
24,952
28,212
20,000
50,000
10,000
0
3,938
5,881
5,640 4,779
3,694
1,912 2,406 2,629 1,827
6年
度
7年
度
8年
度
9年
度
10
年
度
11
年
度
12
年
度
13
年
度
14
年
度
15
年
度
16
年
度
17
年
度
18
年
度
19
年
度
0
4月
(出典:秋田市資料)
図
9,975
7,212
3,980
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
(出典:秋田市資料)
セリオン展望室利用者の推移(年度別)
図
2
セリオン展望室利用者数の推移(月別)
3月
②セリオンプラザ
○ 地域の集会所的な利用や、各種イベント開催など、利用形態は多岐にわたる
○ 秋田港振興センター(セリオンプラザ)の利用者数はイベント等により左右されるため、年度によりば
らつきがある
秋田港振興センター(セリオンプラザ)は、秋田港に多くの人々が集い、憩うことができる場
を創出することによって、秋田港の振興及び地域経済の活性化を図るために、秋田市が設置した
施設です。平成 18 年度から指定管理者制度を導入しており、セリオン公設化後は、両施設を一体
として管理運営できるよう、同一の指定管理者を選定しています。
・ 設置主体:秋田市
・ 開設年月:平成8年4月
・ 施設所有者:設置主体と同一
・ 管理運営者:秋田県貿易株式会社(平成 19 年度∼21 年度)
・ 敷地面積:2,160 ㎡、延床面積:1,482 ㎡、2階建て
・ 1階:多目的ホール(500 人収容可)
、2階:大広間(約 80 畳)
・ トイレ(同時 27 人が利用可能)
・ 貸切による専用使用のみ有料。それ以外は無料。
(人)
(人)
90,000
80,000
18年度
9,000
80,471
8,000
70,267
70,000
60,000
50,000
56,821
58,191
47,068
63,433
56,188
44,351
7,000
59,749
5,941
6,000
48,967 49,293
5,000
4,937
4,184 4,131
3,935 3,590 3,993
3,861
3,242
4,671
40,000
4,000
30,000
21,126
20,000
3,075
3,347
3,134
2,692
1,000
0
0
9年
度
10
年
度
11
年
度
12
年
度
13
年
度
14
年
度
15
年
度
16
年
度
17
年
度
18
年
度
19
年
度
8年
度
3,000 2,790
4,485
2,000
10,000
4月
(出典:秋田市資料)
図
19年度
8,411
5月
6月
7月
8月
9月 10月 11月 12月 1月
2月
3月
(出典:秋田市資料)
セリオンプラザの利用者数推移(年度別)
図
3
セリオンプラザの利用者数推移(月別)
③セリオンリスタ
○ 年間を通じて緑を楽しめる屋内緑地施設
○ セリオンリスタの利用者数は、年度によりばらつきがある
セリオンリスタは冬季の気象状況の厳しい秋田港において、年間を通じて緑と親しめ、快適で
潤いのある防風型の緑地空間を形成することを基本理念とし、秋田らしさを創出するため「雄物
川・日本海」をテーマとしたガラス張り屋内公園です。
・ 設置主体:秋田県
・ 開設年月:平成7年4月
・ 施設所有者:設置主体と同一
・ 管理運営者:秋田県
・ 建築面積:2,016 ㎡、延床面積:2,304 ㎡(一部2階デッキ)
・ 覆い付緑地公園、外装はガラス構造
・ 雄物川源流ゾーン(滝周辺)、街のゾーン(中心部)、海のゾーン(広い水面周辺)の3
ゾーン構成
・ 事業費:約 13 億 8 千万円
(人)
(人)
50,000
18年度
45,871
5,157
45,000
39,656
40,000
4,756
5,000
4,245 4,390
36,510
33,805
35,000
30,000
19年度
6,000
3,598
3,420 3,413
4,000
29,363
3,299
25,000
3,000
2,105 2,104
2,077
2,000
15,000
10,000
2,969
2,756
2,657
18,556
20,000
3,469
3,088
1,563
1,000
5,000
0
0
14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
19年度
4月
(出典:秋田県資料)
図
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月 1月
2月
(出典:秋田県資料)
セリオンリスタの利用者数推移
図
4
セリオンリスタの利用者数月別
3月
④広場(通称:イベント広場)
○ 広場(通称:イベント広場)は地元住民も日常的に利用できるよう整備された
○ 週末には中古車市やフリーマーケットなどのイベントが開催されている
広場(通称:イベント広場)はセリオン∼セリオンリスタ間に位置し、地元住民も日常的に利
用できるよう整備された広場です。
・ 設置主体:秋田県
・ 開設年月:平成7年7月
・ 施設所有者:設置主体と同一
・ 管理運営者:秋田県
・ 面積:4,800 ㎡
・ 事業費:6千万円
5
⑤秋田ベイパラダイス
○ 秋田ベイパラダイスは平成 14 年にオープンした民間商業集積施設
○ 所有者はセリオン、セリオンプラザの指定管理者である秋田県貿易株式会社
秋田ベイパラダイスは平成 14 年にオープンし、セリオンの北、臨港道路 13 号線を挟んだ向側
に位置している民間商業集積施設です。設置主体及び施設所有者は、平成 19 年度∼21 年度にお
けるセリオン及びセリオンプラザの指定管理者である秋田県貿易株式会社です。
・ 設置主体:秋田県貿易株式会社
・ 施設所有者:秋田県貿易株式会社
・ 敷地面積:9,000 ㎡、建物面積:2,370 ㎡、2階建て
・ 開設年月:平成 14 年 5 月
図
セリオンとその周辺施設の位置図
6
⑥秋田フェリーターミナル(定期フェリー便)
ア)施設概要
秋田港のフェリーターミナルは、新日本海フェリー株式会社により、平成 11 年 7 月から「敦賀
∼新潟∼秋田∼苫小牧間」が就航し、観光やトラック輸送に資する海の輸送手段として、利用され
ています。
(資料:新日本海フェリーHP)
○ 秋田港におけるフェリー航路は平成 11 年 7 月に就航
○ 便数は秋田∼苫小牧が週5便、秋田∼新潟が週2便、秋田∼新潟∼敦賀が週3便
○ 秋田における発着時刻はいずれも朝の時間帯となっている
表
N
行き先
便数(曜日)
秋田∼苫小牧
週5便(火、水、金、土、日)
秋田∼新潟
週2便(水、木)
秋田∼新潟∼敦賀
週3便(火、土、日)
表
図
定期フェリーの航路図
7
定期フェリーの便数
定期フェリー発着時刻
発
発時刻
着
着時刻
秋田
7:00
苫小牧
17:20
秋田
9:00
新潟
15:30
秋田
9:00
敦賀
翌 5:30
苫小牧
19:30
秋田
翌 7:45
新潟
23:30
秋田
翌 5:50
敦賀
10:00
秋田
翌 5:50
イ)利用状況
○ 旅客数と乗用車台数において、乗船数よりも下船数が多い
○ トラック台数は増加傾向
○ トラック台数は乗船数、下船数が同程度
○ 旅客数、乗用車台数、トラック台数の全てにおいて、苫小牧行きの利用が多い
○ 観光目的のフェリー利用客の回遊行動は、直接田沢湖周辺地区へ向かう場合と男鹿、白神山地、十和
田湖、八幡平など県内観光地を回り東北の各県へと抜ける場合がみられる
(人)
苫小牧
新潟
(台)
敦賀
苫小牧
新潟
敦賀
18,000
60,000
16,000
50,000
14,000
12,000
40,000
10,000
30,000
8,000
6,000
20,000
4,000
10,000
2,000
乗船(秋田港発→)
下船(→秋田港着)
苫小牧
新潟
H19
H18
H17
H16
H15
H14
H13
H11
H19
H18
H17
H16
H15
H14
H12
下船(→秋田港着)
出典:港湾貿易振興課資料(H19 は 8 月末中間値)
定期フェリー乗下船(旅客数)
(台)
H13
乗船(秋田港発→)
出典:港湾貿易振興課資料(H19 は 8 月末中間値)
図
H12
H11
H19
H18
H17
H16
H15
H14
H13
H12
H11
H19
H18
H17
H16
H15
H14
H13
H12
0
H11
0
図
定期フェリー乗下船(乗用車台数)
敦賀
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
乗船(秋田港発→)
H19
H18
H17
H16
H15
H14
H13
H12
H11
H19
H18
H17
H16
H15
H14
H13
H12
H11
0
下船(→秋田港着)
出典:港湾貿易振興課資料(H19 は 8 月末中間値)
図
定期フェリー乗下船(トラック台数)
主な回遊行動
少数見られた回遊行動
(出典:「フェリー利用客の回遊動向に関する調査研究」 平成 15 年度
国立秋田工業高等専門学校 三浦沙紀子)
図
8
定期フェリー利用者追跡調査
⑦係留施設の利用状況(旅客船の利用状況)
○ 大型観光船が係留できる施設(水深 9.0m 以上)は、中島ふ頭より北側に位置
○ 大型旅客船は、セリオンや秋田市街地から離れた場所に寄港している
○ セリオン付近には水深 9.0m 未満の係留施設のみ
○ 企業及び海上保安庁等の占用係留施設は、一般船の利用が不可能
■我が国におけるクルーズ等の動向について(出典:国土交通省海事局外航課平成 19 年 6 月 8 日記者発表資料)
国土交通省が行ったアンケート調査※によると、国内クルーズの乗客数は、約9万2千人で、前年
に比べ約 17%増加しています。過去5年間の推移をみると、2002 年以降、緩やかな増加傾向が続い
ています。
(人)
100,000
90,000
91,500
86,700
84,800
81,200
80,000
理店、クルーズを含む海外旅行を取り扱う旅
78,300
75,300
※我が国クルーズ船社、外交クルーズ船社代
行会社及び国内旅客船事業者を対象とした
70,000
60,000
アンケート調査(89 社中回答 70 社、回答率
50,000
78%)
40,000
30,000
20,000
10,000
0
2001
2002
図
2003
2004
2005
2006
(年)
国内クルーズ乗客数の推移
■旅客船の接岸実態について(出典:秋田県資料)
秋田港においては、平成 14 年以降旅客船の接岸数が増加しつつあり、今後も観光振興施策の進展
等により、接岸数の増加が継続する可能性があります。
表
旅客船の寄港回数
寄港回数
使用岸壁
平成14年度
4回 中島2号岸壁
平成15年度
6回
平成16年度
7回
平成17年度
7回
平成18年度
6回
備 考
にっぽん丸
飛鳥
中島2号岸壁
にっぽん丸
飛鳥
中島1号岸壁
飛鳥
中島2号岸壁
ぱしふぃっくびいなす
にっぽん丸
外港−13m2号岸壁 EUROPA
中島1号岸壁
ぱしふぃっくびいなす
中島2号岸壁
にっぽん丸
中島3号岸壁
飛鳥
中島1号岸壁
ぱしふぃっくびいなす
中島2号岸壁
クリッパ−オデッセイ
中島3号岸壁
にっぽん丸
飛鳥Ⅱ
(うち1回急病人下船のため)
平成19年度
4回
中島2号岸壁
ぱしふぃっくびいなす
にっぽん丸
飛鳥Ⅱ
(回)
8
7
6
5
4
7
7
6
3
6
4
2
4
1
0
平成14年度
15年度
16年度
17年度
18年度
19年度
※平成 19 年 9 月末時点
※平成 19 年 9 月末時点
図
9
旅客船の寄港回数
外港 13m 2 号岸壁
ポートタワーセリオン
中島 3 号岸壁
中島 1 号岸壁
図
下浜-4m 物揚場
-4.0m
旅客船の接岸場所(出典:秋田港港湾計画図)
南ふ頭D岸壁
-5.5m
北ふ頭A岸壁
-7.5m
中島 3 号岸壁
-10.0m
中島 2 号岸壁
-10.0m
中島 1 号岸壁
-5.0m
南ふ頭C岸壁
-5.5m
図
秋田-3m 物揚場
-3.0m
北ふ頭B岸壁
-7.5m
セリオン付近の係留施設の水深(出典:秋田港港湾計画図)
10
中島 1 号岸壁
-9.0m
(2)みなとオアシスあきたの概要
○ 秋田市ポートタワーセリオンとその周辺施設は、平成 17 年 7 月「みなとオアシスあきた」の認定を受け
ている。
■「みなとオアシスあきた」の紹介
「みなとオアシスあきた」は、秋田港の本港地区に位置し、シン
ボルタワーのセリオンをメインとするエリアです。日本海に沈む夕
日や市内一円、男鹿半島、白神山地などが一望できる地上 100m の
展望室や、展望ラウンジ、絵画・写真展示ギャラリー、レストラン、
軽食、おみやげ、各種イベントホールを備えたセリオン。一年中せ
せらぎと緑が楽しめるガラス張り屋内緑地のセリオンリスタ。軽ス
ポーツやサークル活動など多目的な利用が可能な秋田港振興センタ
ー(セリオンプラザ)。広場(通称:イベント広場)では、春から秋
にかけて秋田港海の祭典など様々なイベントが行われています。
出典:みなとオアシスパンフレット
図
東北地方のみなとオアシス
■「みなとオアシスあきた」で提供される主なサービス
・ 観光案内ブース(セリオン内)
●情報
・ 観光案内板(イベント広場)
・ パンフレット
・ 研修室
●交流
(セリオン内 250 人、120 人、100 人×各1部屋、
秋田港振興センター(セリオンプラザ)内 500 人、100 人×各1部
屋)
・ 公園(イベント広場、セリオンリスタ)
・ 土産物屋〈セリオン内〉
(地元名産品等)
●買物
・ レストラン(セリオン内2店舗)
●飲食
・ 軽食(セリオン内2店舗)
●その他 ・ 展望施設(セリオン内)
・ ギャラリー(セリオン内)
■「みなとオアシス」制度の概要
(出典:みなとオアシスパンフレット)
みなとは古くから「ひと」や「もの」が行き
交う交流の拠点として賑わってきました。しか
し、近年に至り、経済活動拠点としての色合い
が濃くなり、人々が近寄りがたい空間となって
いることも少なくありません。本制度ではその
ようなみなとにおいて人々が憩い、集い、潤え
る空間を「みなとオアシス」として認定し、住
民参加による地域活性化の取り組みに対し
様々な支援を行っていきます。
11
(3)セリオン周辺地域の土地利用計画現況
○ セリオンおよびプラザ、リスタの立地する用地は、緑地に該当
○ セリオン周辺(秋田ベイパラダイス、秋田フェリーターミナルを含む)は商港区に該当
○ 商港区における港湾法及び条例における構築物の規制は緩やかで、自由度は高いが、緑地としての制
約をうける
○ セリオン周辺地域は秋田県の所有地である
セリオンの用地は緑地に該当
セリオン周辺は商港区に該当
図
秋田港湾計画図(出典:秋田港港湾計画図)
凡例の説明
土地利用区分
商 港 区
工業港区
保安港区
修景厚生港区
マリーナ港区
土地利用の目的
旅客又は一般の貨物を取り扱わせることを目的とする区域
工場その他工業用施設を設置させることを目的とする区域
爆発物その他の危険物を取り扱わせることを目的とする区域
その景観を整備するとともに、港湾関係者の厚生の増進を図ることを目的とする区域
スポーツ又はレクリエーションの用に供するヨット、モーターボートその他の船舶の
利便に供することを目的とする区域
12
(4)セリオン周辺地域の道路整備状況
○ 一般国道7号からセリオンまでの最短ルートである主要地方道秋田港線が、臨港道路13号に直結して
いない
セリオン周辺の道路網をみると、臨港道路がセリオン、ベイパラダイス、フェリーターミナル等
の主要施設へのアクセス道路となっていることがわかります。しかし、一般交通の骨格である一般
国道 7 号からセリオンまでの最短距離にあたる主要地方道秋田港線が、セリオン等主要施設へのア
クセス道路である臨港道路 13 号線に直結していません。
そのため、土崎地区や一般国道 7 号からセリオンまでは、直線距離以上に遠回りをしなければい
けないという状況です。これは、セリオンやその周辺を目的とした観光行動だけに関わらず、秋田
港で盛んに行われている物流においても同様と考えられます。
図
土崎地区周辺の道路網
13
(5)セリオン周辺地域の観光動線の現況
○ 秋田市から男鹿市に向かうルートが主要観光動線であり、セリオン周辺地域は、そのゲートウエイに位
置する。
○ セリオン周辺地域の係留施設を利用した航路による広域観光動線は未整備
○ 男鹿市の観光客は夏季(7月と8月)に多い
(千人)
(千人)
3,000
800
2,586
2,500
2,676
2,448
2,483 2,420
707
2,416
2,385
2,235 2,199
700
2,334
600
2,000
500
1,500
400
198
200
500
100
0
平成 9年
302
275
300
1,000
147
136
40
75
87
2月
3月
183
123
55
0
10年
11年
12年
13年
14年
15年
16年
17年
18年
1月
出典:秋田県観光統計
図
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月 11月 12月
出典:秋田県観光統計
観光客数の推移(男鹿市)
図
月別観光客数(男鹿市)
出典:秋田県観光統計
図
広域観光動線(合計)
図
広域観光動線(夏)
14
図
広域観光動線(秋)
Fly UP