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授乳中に おっぱい通信第15回
授乳中に おっぱい通信第15回 腕や腰、首が痛くなりませんか? 授乳中のからだの悩みを、生後 4 ヶ月のお子さんを育てている、あるお母さんから聞きました。 ①赤ちゃんのからだを支えるのに腕が痛い。 ②支えるのがおっくうなので、おっぱいの方を赤ちゃんの顔に近づけると背中が 丸まってしまい腰が痛い。 ③顔を見続けると首が痛い。 授乳中は赤ちゃんがおっぱいを飲み終えるまで、お母さんはじっと同じ姿勢でいることから、 以上の三つの悩みがあるようです。赤ちゃんの体重が増えるにしたがって、お母さんの負担も 大きくなるわけですが、これらは、パソコン操作などの大きな動きを伴わないで、じっと同じ 姿勢で長時間の労働となる事務の仕事の悩みに似ています。 解決方法は 体操 です!! ①授乳前の準備運動 体育の授業ではもちろん、工事現場などでは、準備体操で作業中の腰痛や怪我を予防しています。 中学や高校の部活動で行った方法で十分ですが、短時間で効果的なのは椅子に座ってから、両腕を 万歳するように上にまっすぐ挙げて、そのままからだを前に伏せるように倒します。倒したまま、 両腕を交互にバタ足させるように、肘を伸ばしたまま、肩を 20~30 回動かします。からだが 揺れて、腕のみならず腰までの運動になります。 ②授乳後はストレッチ 腕のストレッチは手のひらを返しながら肘を伸ばすようにします。腰には台所のシンクにお尻で 寄りかかってから、後ろにからだを 5~10 回倒します。これで腰の筋肉が緩んで痛みが軽減します。 首の痛みは、首を左右に曲げたり回したりするストレッチがあります。 これは誰もが自然に行っている方法です。 出産後は妊娠中の運動制限や産後の安静で、とかく体力が落ちて、妊娠前にはなんでもなかった 外出や仕事で腰痛に悩むお母さんもいらっしゃいます。 今回紹介した準備体操やストレッチを、体力作りとしても活用なさってみてください。 福島病院 理学療法士長 藤田博信