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幼児用ベッドガード

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幼児用ベッドガード
CPSA 0136
幼児用ベッドガード認定基準及び基準確認方法
財団法人製品安全協会制定・22 安全業 G 第 162 号
財団法人 製品安全協会
2011 年 3 月 30 日
序文
この認定基準及び基準確認方法は、財団法人製品安全協会が以下の安全管理委員会専門部会で審議し、
ガットスタンダードコード及び WTO/TBT 協定 附属書3に基づく海外通報手続を経た上で、制定された
製品安全基準とその評価方法である。この認定基準及び基準確認方法は、適合性評価手続き(SGマー
ク制度)の適用を受けるものであって、製造物責任法等のいかなる他法令の適用が除外されるものでは
ない。
財団法人製品安全協会は、この認定基準及び基準確認方法の一部が、技術的性質をもつ特許権、出願
公開後の特許出願、実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意
を喚起すると共に、これらの知的所有権出願に係わる確認について責任はもたない。
財団法人製品安全協会の許可なしに、この認定基準及び基準確認方法の一部又は全部を電子的又は機
械的な(写真、マイクロフィルムを含む。)いかなる様式又は手段により、複製又は利用してはならない。
乳幼児用製品(幼児用ベッドガード)専門部会 委員名簿
(部会長)
(委 員)
氏
加藤
石迫
大谷
折元
菊地
小林
佐竹
杉野
竹内
畠山
新美
名
忠明
立壮
伸一
公治
貴幸
肇
愛子
宏
貞民
孝
健太郎
(五十音順・敬称略)
所
属
独立行政法人国立成育医療研究センター
株式会社日本育児
財団法人日本文化用品安全試験所
フランスベッド株式会社
株式会社アガツマ
元独立行政法人産業技術総合研究所ヒューマンデジタル研究センター
社団法人日本消費生活アドバイザーコンサルタント協会
株式会社赤ちゃん本舗
全国ベビー&シルバー用品連合会
独立行政法人製品評価技術基盤機構
株式会社カトージ
(関係者)
矢島 敬雅
高辻 育史
経済産業省商務情報政策局商務流通グループ製品安全課
経済産業省製造産業局紙業生活文化用品課日用品室
(事 務局)
財団法人製品安全協会 業務グループ
110-0012 東京都台東区竜泉 2-20-2 ミサワホームズ三ノ輪
業務グループ代表 E-Mail [email protected]
管理グループ
TEL 03-5808-3300
FAX 03-5808-3305
業務グループ
TEL 03-5808-3302
FAX 03-5808-3305
PLセンター
TEL 03-5808-3303
FAX 03-5808-3305
-1-
幼児用ベッドガード
幼児用ベッドガードの
ベッドガードの認定基準及び
認定基準及び基準確認方法
Approval Standard and Standard Confirmation Method for Bed Guards for Children
1.基準の
基準の目的
この基準は、検討時における既存の事故やクレーム等を基礎として、意図される使用と合理的に予見
される誤使用等を考慮し作成された、幼児用ベッドガードの安全性品質及び誤使用防止のための表示の
規格である。ここでいう安全性品質とは、使用する幼児及び保護者が正常に使用する範囲内で、傷害の
可能性を最小限にすることを目的とした当該基準に示される要件をいう。
2.適用範囲
この基準は、一般家庭の室内で使用する成人用ベッド及びマットレスと併用し、生後 18 月から 60 月
の幼児がベッドから転落等することを防止するために使用する幼児用ベッドガード(以下、
「ベッドガ
ード」という。
)について適用する。
3.安全性品質
ベッドガードの安全性品質は、次の通りとする。
項 目
1.外観及び
外観及び
構造
認 定 基 準
基 準 確 認 方 法
1.ベッドガードの外観及び構造は次の通り
とする。
(1) 仕上げは良好で、身体が触れる部分に
(1) 目視、触感等により確認すること。
は傷つけるおそれのある、ばり、先鋭
部等がないこと。
(2)
組み立ては容易かつ確実にでき、組
み立てた各部には使用上支障のある
(2) 組み立てを行い、目視、操作等により
確認すること。
緩み、がた、変形等がないこと。
(3) 外部に現れるボルト・ナット等の先端
(3) 目視、触感等により確認すること。
部は突き出していないこと。
(4) ガード部分が折り畳み式のものにあっ
(4) 折り畳み部を操作して確認すること。
ては、使用中に折り畳まれない構造で
あり、折り畳み部のロック機構は幼児
が容易に外せない構造であること。
(5) ベッドへの取付けは容易かつ確実にで
(5) 目視、操作等により確認すること。
き、マットレスとのすき間がないよう
設置できること。
2.寸法及
寸法及び
すき間
すき間
2.ベッドガードの寸法及びすき間は、次の
通りとする。
(1) 幼児の手足の届く範囲に 5 ㎜以上 13mm
未満の傷害を与えるおそれがあるすき
間がないこと。ただし、深さ 10mm 未満
のすき間はこの限りではない。
-2-
(1) スケール等により確認すること。
項 目
認 定 基 準
基 準 確 認 方 法
(2) ベッドガードの高さは、マットレスの
(2) スケール等によりベッドガードの高
どの部分にあっても 160mm 以上あるこ
さを確認し、カートンボックス及び取
と。
(下図参照)
扱説明書に表示されている当該ベッ
ドガードに適したマットレスの最大
厚さより、160mm以上確保できるこ
ベッドガード
とを確認すること。
160mm以上
ベッドガード
高さ
マットレス厚さ
ベッド
マットレス
(3) ベッドガード右端及び左端と、ベッド
(3) スケール等によりベッドガードの長
の支柱(頭板、足板など)とのすき間
さを確認し、カートンボックス及び取
は、220mm 以上あること。(下図参照)
扱説明書に表示されている当該ベッ
ドガードに適したベッドの長さより
ベッドガードの両端に 220mm以上確
保できることを確認すること。
ベッドガード
ベッド支柱
マットレス
220mm以上
220mm以上
(4) ガード部分にネットあるいはメッシュ
(4) ばねばかり等により確認すること。
等を有するものにあっては、先端を丸
めた直径 6mm の丸棒を 20N の力でネッ
トの面に垂直に押しつけたとき、丸棒
が通らないこと。
(5) ガード部分に棧を有するものにあって
は、棧の間隔は 85mm 以下であること。
(下図参照)
85mm以下
-3-
(5) スケール等により確認すること。
項 目
3.強度
認 定 基 準
基 準 確 認 方 法
3.ベッドガードの強度は、次の通りとする。
(1) 折り畳み及びロック機構は、繰り返し
開閉操作試験を行ったとき、異状がな
く機能を維持していること。
(1) 折り畳み部の繰り返し開閉操作を 300
回行い、確認すること。
なお、折り畳み及びロック機構が左右
同一構造の場合は、片側のみ 300 回の
操作確認でよいものとする。
(2) ガード部分を垂直に立てた状態(ロッ
(2) ベッドガードが移動しないよう水平
ク状態)でフレーム及びロック部の強
部分を固定し、フレーム上部の中央を
度試験を行ったとき、外れ、曲がり、
ベッドの内側から外側に対し直角に
破損等の異状が生じないこと。
180N の力を 10 秒間加えて確認するこ
と。
次に、ロック機構が左右同一構造の場
合は、どちらか一方の端部に同様の試
験を行い確認すること。(下図参照)
フレームの中央及
び端部を180N
の力で押す
(3) ネット等ガード部分の強度試験を行
(3)ベッドガードが移動しないよう水平
ったとき、外れ、曲がり、破損等の
部分を固定し、直径 10cmの円板のあ
異状が生じないこと。
て板を用いてガード部分の中央に 200
Nの力を加えて確認すること。
(下図参照)
ネットの中央を
200Nの力で押
す
4 . ベッドへ
ベッド へ
取付け
の取付
け性
4.ベッドガードを取扱説明書通りベッドの
4.15kg の質量をマットレスの上に加え、
所定の位置に取り付けた後、ベッドへの
半径 10cm、長さ 30cmの半円形のあ
取付け性試験を行ったとき、ベッドガー
て板を用いてガード部分の中央に 130
ドはベッドから移動しないこと。
Nの力を加えて確認すること。
(次ページの図参照)
-4-
項 目
基 準 確 認 方 法
認 定 基 準
ベッドガード
ガード部分の中央を
130Nの力で押す
15kgの質量
ベッド
5.材料
マットレス
5.ベッドガードの材料は、次の通りとする。
(1) 耐食性材料以外の金属材料は、防錆処
理が施されていること。
(1) 防錆処理が適切であることを目視及
び触感等により確認すること。
(2) 合成樹脂製部品及び合成樹脂製塗料を
(2) 食品衛生法に基づく昭和 34 年厚生省
使用した部品は、有害物質を含有しな
告示第 370 号第4おもちゃの項に規定
いこと。
する基準に適合していることを確認
すること。
ただし、確認は、試験成績書によるこ
と。
(3) 布等の繊維製品を使用したものは、ホ
ルムアルデヒドの溶出がないこと。
(3) 有害物質を含有する家庭用品の規制
に関する法律に基づく昭和 49 年厚生
省令第 34 号第1条別表第1ホルムア
ルデヒドの項に規定する基準に適合
していることを確認すること。
ただし、確認は、試験成績書によるこ
と。
6.付属品
6.付属品がある場合は、使用上の安全性を
6.傷害を与えるような先鋭部、ばり、ま
くれ等の有無とその材質、機能等につ
損なわないこと。
いてそれぞれ目視、触感、操作等によ
り確認すること。
-5-
4.表示及び
表示及び取扱説明書
ベッドガードの表示及び取扱説明書は、次の通りとする。
認 定 基 準
項 目
1.表示
基 準 確 認 方 法
1.ベッドガードには、容易に消えない方法
で次の事項を表示すること。
1.表示の消えにくさ、剥がれやすさ及
び必要な項目の有無を目視、触感等
なお、(3)については、その主旨を見や
すい箇所に表示すること。また、その製
品に該当しない事項は省略してもよい。
で確認すること。
なお、(3)及び(4)の表示項目は、安
全警告標識( △)を併記し、目立つ
色彩を用いるなどしてより認知しや
すいものであることを確認するこ
と。
また、4.9㎜以上の大きさ(縦寸法)
の「警告」、「注意」のシグナルワー
ドを併記し、より認知しやすいもの
であることを確認すること。
(1) 申請事業者名またはその略号
(2) 製造年月若しくは輸入年月またはその
略号
(3) 使用年齢範囲
(3) ベッドガードを収納するカートン
使用年齢範囲は、生後 18 か月から 60
ボックスにも表示すること。
か月までであること。保護者の監督下
で必ず使用すること。
(4) 次に示す主旨の注意事項
(4) 注意事項の②~⑧については、ベッド
① ガード部分に過度の力をかけたり、ゆ
ガードを収納するカートンボックス
すったりしない。また、幼児がガード
にも表示すること。
の上に乗ろうとしている場合は注意
なお、カートンボックスに表示する④
する旨。
~⑧は、ベッド及びマットレスとの位
② 生後 18 か月未満の乳幼児には適さな
い旨。
③ 当該ベッドガードに適さないベッド
構造あるいはマットレス等。
④ ベッドガードに固定用付属部品があ
る場合は、必ず取扱説明書の指示通
り適切に固定する。適切に固定され
ないと事故につながるおそれがある
旨。
⑤ 当該ベッドガードに適したマットレ
スの最小、最大長さ及び最大厚さ。
⑥ ベッドガード右端及び左端と、ベッド
の支柱(頭板、足板など)とのすき間
は 220mm 以上必要である旨。
-6-
置関係が分かるよう図等で示すこと。
項 目
認 定 基 準
基 準 確 認 方 法
⑦ 床からマットレス上面までの高さが
600 ㎜を超えるベッドには使用しない
旨。
⑧ ベッドガードの上端からマットレス上
面まで 160mm未満のベッドには使用
しない旨。
2.取扱説明
書
2.ベッドガードには、次に示す主旨の取扱
2.専門用語等が使用されず、一般消費者
い上の注意事項を明示した説明書を添付
が容易に理解できるものであるかを
すること。
確認すること。
なお、(1)は取扱説明書の表紙などの見や
すい箇所に表示し、(2)及び(3)は図など
を併記して理解しやすいものとし、(4)
及び(7)は安全警告標識(△)等を併記し
てより認知しやすいものとすること。
ただし、その製品に該当しない事項は省
略してもよい。
(1) 取扱説明書を必ず読み、読んだ後は保
管する旨。
(2) 組み立て式のものは、その組み立ての
要領及び注意。
(3) ベッドへの取り付け方法及び注意。
(4) 使用年齢範囲
使用年齢範囲は、生後 18 か月から 60
か月までであること。保護者の監督下
で必ず使用すること。
(5) 当該ベッドガードに適したマットレス
の最小、最大長さ及び最大厚さ。
(6) 当該ベッドガードに適さないベッド構
造あるいはマットレス等。
(7) 次に示す主旨の使用上の注意事項
① ガード部分に過度の力をかけたり、ゆ
すったりしない。また、幼児がガード
の上に乗ろうとしている場合は注意
する旨。
② 生後 18 か月未満の乳幼児には適さな
い旨。
-7-
項 目
基 準 確 認 方 法
認 定 基 準
③ 子どもが保護者の手を借りずにベッ
ドに登り降りできるようになってか
ら使用する旨。
④ ベッドガードでベッドを囲う等、ベビ
ーベッド代わりに使用しない旨。
⑤ 頸部圧迫の危険回避のため、ベッドガ
(7)注意事項の⑤~⑦については、ベッ
ードをベッドに取り付けるときは
ド及びマットレスとの位置関係が分かる
a. ベッドガード右端及び左端と、ベ
ッドの支柱(頭板、足板など)
とのすき間は、220mm 以上必要で
ある旨。
b. ガード部分がマットレスに触れ
るよう取り付ける旨。
c. ベッドガードに固定用付属部が
ある場合は、必ず取扱説明書の
指示通り適切に固定する。
適切に固定されないと事故につ
ながるおそれがある旨
⑥ 床からマットレス上面までの高さが
600 ㎜を超えるベッドには使用しな
い旨
⑦ ベッドガードの上端からマットレス
上面まで 160mm未満のベッドでは
使用しない旨。
⑧ ガード部分を折り畳むとき、手や指を
挟まないよう注意する旨。
⑨ マットレスとのすき間やロック機構
の安全性等、取り付け状態を定期的
に確認する旨。
⑩ ロック機構等が破損、故障した状態で
は使用しない旨。
(8)販売時製品に付属されているものの取
扱注意。
例えば、ビニール袋、梱包材など
(9) SGマーク制度は、ベッドガードの欠
陥によって発生した人身事故に対す
る補償制度である旨。
(10) 製造事業者、輸入事業者または販売事
業者の名称、住所及び電話番号
-8-
よう図等で示すこと。
幼児用ベッドガード
幼児用ベッドガードの
ベッドガードの認定基準及び
認定基準及び基準確認方法の
基準確認方法の解説
幼児用ベッドガード
幼児用ベッドガードの
ベッドガードの基準作成について
基準作成について
幼児用ベッドガード(以下、「ベッドガード」という)の基準作成の方針として、国内で流通し
ている製品の事故やクレーム等を基に、設置・収納時の安全性も含めて、事故の防止及び傷害の可
能性を最小限にするために、安全基準項目を定めた。
基準作成に際し、特に重視した点は、以下の 4 点である。
1.ベッドからの転落によるケガの防止より、隙間に顔面や胸部が挟まって窒息する等の重篤な
事故が起きないようにする。
2.適用年齢を 18 か月以上とし、乳児は対象としなかった。
3.マットレスとの隙間ができないようにするため、一定以上の力を加えないとベッドガードが
ベッドから移動しないようにする。
4.他の乳幼児用品以上に使用者(保護者)の注意が必要な製品である。このため、注意喚起の
ための表示を多くし、更に製品の購入を検討している消費者への情報提供
を目的に本体を収納するカートンボックスにも表示する。
幼児用ベッドガードの海外規格としてアメリカ ASTM:F2085
ASTM:F208509(Standard Consumer Safety
-09
Specification for Portable Bed Rails)及びイギリス BS7972:2001
BS7972:2001(Safety requirements and test
methods for children’s bed guards for domestic use)があり、隙間の大きさや安全性試験つ
いてはこれらの規格を一部参考にした。
基準の審議は 2010 年 7 月の事前検討会から 12 月の第 2 回専門部会までの 6 ヶ月の間、分科会も
含め計 6 回の審議を行い基準を作成した。
適用範囲
生後18月から60月とし、保護者の手を借りずに一人で大人用ベッドに昇り降りでき
る幼児とした。(乳児は対象としなかった)
安全性品質
外観及び
1.外観及
び構造
1.1.(1)、(2)及び(3)
各部の組み付け状態について規定し、使用する幼児を含め保護者も身体に傷害を与
えないように規定した。
1.1.(4)
使用中にロック部分が不意に開いたり、あるいは意図しない時に開いたりしないよう、また、
幼児では外せない構造であることを規定した。
1.1.(5)
マットレスとの隙間は、幼児が誤って挟まる可能性があるため、設置時は隙間が無く取付けで
きることを規定した。
2.寸法及びすき
寸法及びすき間
びすき間
2.2.(1)
他の乳幼児用品では、すき間の深さ 5mm未満は許容しているが、適用が 18 か月以上であるこ
と及び BS 規格に準拠させ、深さ 10mmは許容する規定とした。
2.2.(2)及び(3)
マットレス表面からベッドガードトップまでの距離 160mm及びベッドガードとベッド頭板等と
-9-
のすき間 220mmは、適用年齢上限である 60 月(5 歳 6 か月児)の幼児の身体データ(97 パーセ
ンタイル値)を基に規定した。
2.2.(4)及び(5)
ガード部分にネットやメッシュ等を使用している場合の目の粗さや目の強度、あるいは棧を使用
している場合の棧の間隔 85mmは、乳幼児用SG製品のプレイペンや乳幼児用ベッド及び移動防
止さくの基準に準拠させ規定した。
3.強度
3.3(1)及び(2)
折り畳み部の耐久性を確認するための繰り返し開閉操作試験の 300 回はBS規格に、ガード部の
フレームやロック部の強度試験で加える力の 180Nは、ASTM規格及びBS規格に準拠させ規
定した。これらの規格は、製品の想定使用年数や幼児の体重が基になっている。
3.3(3)
ガード部分の強度試験で加える力の 200Nは、乳幼児用SG製品のプレイペンや乳幼児用ベッド、
移動防止さくの基準に準拠させ規定した。
4.ベッドへの
ベッドへの取付
への取付け
取付け性
当基準で最も重視したベッドガードがマットレスから移動することに関する規定は、ベッドへの
取付け性として、幼児の通常の寝相の悪さや寝返り等の衝撃ではベッドガードが容易に移動しな
いことを狙い、130Nの力ではベッドから移動しないことと規定した。
この規定は、質量 15kgの円筒形のダミーを 15 度傾斜した試験面を転がしてベッドガードに衝
突させるBS規格の衝撃試験(安全性試験)が基になっている。このダミーを転がす衝撃試験を
分科会で実際に行い、そこから得られた動荷重によるデータをマットレス上の転がり速度等を勘
案のうえ、静荷重に置き換えてSG規定とした。
5.材料
5.(2)及び(3)
合成樹脂製部品及び合成樹脂製塗料を使用した部品は有害物質を含有しないこと及び布等の繊
維製品を使用したものは、ホルムアルデヒドの溶出がないことについては、他の乳幼児SG製品
同様、食品衛生法に基づくおもちゃの規定に適合していることを確認すること及び有害物質を含
有する家庭用品の規制に関する法律に基づくホルムアルデヒドの項に規定する基準に適合して
いることとした。なお、確認はいずれも試験成績書によるものとした。
6.付属品
付属品の安全性を規定した。
表示及び
表示及び取扱説明書
1.表示
使用年齢範囲や注意喚起の必要がある事項のうち特に重要な点である「生後18か月未満の乳
幼児には適さない旨」や「当該ベッドガードに適さないベッド構造あるいはマットレス等」は製
品本体への表示と併せ、当該製品の購入を検討している消費者への情報提供を目的として本体を
収納するカートンボックスにも表示することを義務づけた。その際、ベッドガードとベッドある
いはマットレスとの位置関係を図で示せる事項は、図等で表示するよう求めた。
2.取扱説明書
取扱説明書には、ベッドガードを安全に使用する上で必要な使用上の注意事項及びそれに関連
- 10 -
する情報等を記載することを求め、一部、製品本体に記載すべき警告文と重複するが、記載エリ
アに比較的余裕のある取扱説明書では、単に注意事項を記載するだけではなく、寸法や図による
記載が必要な事項はベッドやマットレスとの位置関係が分かるよう図等用いて説明するよう求
めた。
- 11 -
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