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キツラノショーボートのショーに大喝采

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キツラノショーボートのショーに大喝采
2014 年 8 月 14 日 33 号掲載 Vancouver Shinpo Japanese Weekly Newspaper
フラグループ ワイレレワイワイ キツラノショーボートのショーに大喝采
透き通る海、押しては返す波の音、緑のなかに鮮やかに咲く花々…。そんなゆったりしたハワイの光景がキツラノビーチに重な
るひと時があった。8 月 1 日、
ハワイアンのダンス「フラ」を踊るワイレレワイワイ総勢 42 人は、バンクーバーのキツラノショー
ボートのステージで全 12 演目を優雅に美しく踊り収めた。
神聖さから陽気さまで豊かに表現
伝える工夫について尋ねると「謙虚に愛する気持ち
午後 8 時、雲が西日をさえぎり涼しさも漂う中、ハ
が穏やかにつながります」とヨシさん。ヨシさんの師
ワイ島から訪加中のクム(フラの師匠)であるマイレ・
いときは、あなたにとって楽しいことを思い出して、愛を表現するときは、あなたが一番
の言葉を捧げ、ステージが開幕した。
愛おしく思っている存在を抱き慈しむように」表現するのだという。
そのマイレさんの直弟子であり、ワイレレワイワイ
フラからは、
家族のような親しみが感じられた。
その後、
ハワイ島から指導のために訪れた
マイレ・ヤマナカさん(写真左)
と山本ヨシテルさん(右)
匠のマイレさんが強調するのは「あなたのストーリーを語りなさい」
。
「楽しさを表現した
ヤマナカさんが天を仰ぎ、愛を招き入れるように祈り
を率いるヨシさんこと、山本ヨシテルさんとの二人の
愛するようになれる」という。繊細でやさしい情感を
ハワイの花々の香りが漂ってくるよ
うな踊りを披露
情熱的な花の香りを、赤のドレスとゆったりした動作にこめて踊る『カ・ヒナノ・オ・プ
ナ』をはじめ、アップテンポの曲を青い衣装の男女が楽しく踊る『マイ・リトル・グラス・
シャック』
やソロの踊りなど、
演目ごとに衣装も情感も異なる工夫された舞台が展開した。
ひときわ会場を湧かせたのは男性3人による踊り。川の中の魚を捕まえたりカヌーを
漕いだりの格好いい男っぷりを得意気に表現。そのコミカルな動きのたびに拍手と歓声
が起こった。
穏やかなやさしい情感表現のために
フラの喜びがステージがあふれて
そうした教えを受け止めてステージに立つメンバー
たち。最後の演目はワイレレワイワイのオリジナルソン
グ『アロハ・マハロ』
。全員がステージに上がり、メン
バーの生演奏をバックに笑顔で
「アロハ
(愛しています)
」
「マハロ(ありがとう)
」と繰り返しながら踊り終えると、
その温かいプレゼントに観客が応えるように大きな拍 ハワイアンガイの腕前を陽気に表
手を贈った。空には真っ赤な夕焼けが広がり、天からも
祝福が感じられる夕べとなった。
現。会場を大いに湧かせた
(取材 平野香利 写真撮影 平野直樹)
今年で連続7回目の出演となるキツラノショーボートでのステージ。最初の年は6人
だったメンバーも今や50人以上に。フラは、曲に登場する海や山、愛の言葉一つ一つ
を手話のように動作で表現するのが特徴。日頃の指導に当たるヨシさんがメンバーによ
く語るのは「すべてのものを愛するように踊ること」
。すると「普段の生活でもすべてを
見事な夕焼け空のもとで華やかな 19 世紀誕生の曲に、その時代 『ハナレイ・ムーン』を優雅にソロ
ステージの最後を締めくくった
の衣装を身に着けて踊った
で踊った土井夏子さん
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