電磁波シールド評価技術 電磁波シールド評価技術

電磁波シールド評価技術
電磁波シールド評価技術
背景
背景
電磁ノイズを防止する方法の1つとして，電磁シールドがある。電磁シー
ルドには，金属，導電性樹脂などのシールド材料が用いられる。
これまでは，1GHzまでの電磁シールド評価を行っていたが，CPUの高速化，
電波利用機器の高周波化(無線LAN，GPS,ETCなど）に伴い，1GHz以上のシー
ルド評価の必要性も生じている。
KEC法(測定周波数:100kHz～1GHz)
KEC法(測定周波数:100kHz～1GHz)
KEC（関西電子工業振興センター）で開発された電磁シールド評価法。
近傍電界シールド効果測定用，近傍磁界シールド効果測定用の治具で平板
試料をはさんで測定する。
スペクトラムアナライザ
R3162(アドバンテスト製)
100
パソコン GPIB
90
シールド効果(dB)
80
70
TG
60
測定用治具
50
40
アンプ
8447D(HP製)
30
20
10
10dB減衰器
0
0.1
1
銅線120メッシュ
10
周波数(MHz)
鉄線50メッシュ
100
鉄線40メッシュ
10dB減衰器
1000
鉄線24メッシュ
図１　KEC法における測定事例(電界)
試料寸法：110～200mm角，厚み～5mm
図２　システム構成図
準マイクロ波帯シールド評価システム(測定周波数:1GHz～8.5GHz)
準マイクロ波帯シールド評価システム(測定周波数:1GHz～8.5GHz)
シールド性能(dB)
楕円の内部形状を持つDFFC(2焦点型扁平空洞：Dual-Focus Flat Cavity)フィ
クスチャに試料をはさんで測定する。楕円の2つの焦点にある送受信点にネッ
トワークワークアナライザを接続し評価を行う。
(本システムは，地域イノベーション創出共同体形成事業により導入)
100
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
1.0
ネットワーク
アナライザ
2.0
3.0
4.0
5.0
6.0
7.0
8.0
DFFC外観
周波数(GHz)
導電性布
導電性不織布
銅メッシュ
ラミネートシート
導電性メッシュフィルム
図３　DFFCにおける測定事例
試料寸法：250×20mm～300×35mm
図４　システム構成
20１１ 広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター 加工技術研究部