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都内中小企業の事業資金に関する調査
図表1 主な取引金融機関
(平成 28 年5月調査)
地方銀行
都市銀行
《 概要 》
55.2(54.3)
全体
●主な取引金融機関の借入や返済に対する姿勢をDI値(
「緩やか」-「厳しい」
)
でみると、34.7となった。「緩やか」が「厳しい」を大きく上回る状況が続い
ている。
製造業
業種別
●主な取引金融機関は、「都市銀行」が55.2%で最も高く、次いで「信用金庫」
が32.8%となっており、この2つで約9割を占める。
小規模
規模別
●最近の借入金利は、「1%台」が44.0%と最も高く、次いで「2%台」が30.5%
となった。「1%未満」、「1%台」、「2%台」をあわせると9割を超え、金利
水準は低めに推移している。
中小規模
58.6(56.7)
●金融機関からの借入金総額の状況は、前年同時期と比べて「変化なし」が40.9%、
「減少した」が40.2%となった。借入金総額が「増加した」のは18.9%で約2割
となっている。
7.5
(5.6)
61.2(60.4)
5.7
(7.4)
74.3(75.3)
20
4.2(4.0)
28.8(29.7)
40
注)無回答を除き集計。規模不明を除く。
(
60
2.4 1,267
(2.7)
5.8(6.6)
236
1.3
(3.4)
333
3.3
(2.3)
536
2.2
(2.3)
1.9(1.6)
267
37.1(36.5)
1.1
2.1(3.5) (2.8)
40.9(43.3)
4.3
(4.1)
52.4(53.4)
大規模
0
43.6(44.1)
5.1
(7.3)
46.8(43.7)
中規模
●今後3か月間の資金需要をDI値(「増加する」-「減少する」
)でみると、3.8
となった。DI値はプラス水準ながら、前回に比べ11.1ポイントと大きく低下し
た。
6.1
(4.7)
3.3(2.0)
n
369
2.4
2.1(3.5) (2.3)
329
22.2(21.8)
2.1
(2.8)
5.5(7.6)
39.0(38.6)
3.4
(5.5)
46.2(39.4)
その他
3.6(4.0)
32.8(33.0)
8.4
(6.4)
67.5(67.2)
サービス業
●主な取引金融機関からの借入金利の傾向は、「変化なし」が61.4%と前回に比
べ10.9ポイント減少し、「低下」が25.0%と13.3ポイント増加した。
信用組合
6.0
(6.0)
46.9(50.7)
卸売業
小売業
信用金庫
28.1(25.8)
8.9
(9.0)
80
2.2(1.1)
10.6(11.8)
281
2.8
(2.8)
179
3.9
(2.8)
100(%)
)
内は前回値
(平成27年11月調査)
。
2 借入や返済に対する姿勢
主な取引金融機関の借入や返済に対する姿勢をDI値(「緩やか」-「厳しい」)でみ
ると、全体では34.7(前回33.1)と1.6ポイント上昇した。「緩やか」が「厳しい」を大
1 主な取引金融機関
きく上回る状況が続いている。
業種別にみると、卸売業36.3(同33.1)、小売業26.3(同25.5)、サービス業33.2(同30.3)と、
主な取引金融機関は、全体では「都市銀行」が55.2%(前回54.3%)で最も高く、
次いで「信用金庫」が32.8%(同33.0%)となっており、この2つで約9割を占める。
DI値が上昇した。製造業は39.7(同40.0)と横ばいとなった。
規模別にみると、大規模のDI値が54.0(同54.9)と0.9ポイント低下した。このほか
このほか、「地方銀行」が6.0%(同6.0%)、「信用組合」が3.6%(同4.0%)となった。
業種別にみると、全業種で「都市銀行」が最も高く、特に卸売業では67.5%と7割
の規模ではDI値が上昇し、特に中規模は41.4(同36.3)と5.1ポイント上昇した。
取引金融機関別にみると、回答企業の取引割合が高い都市銀行が32.9(同35.4)と
近くに達している。一方、製造業と小売業では、第2位の「信用金庫」が約4割を占め、
2.5ポイント低下した。このほかの取引金融機関ではDI値が上昇しており、信用金庫
「都市銀行」との差は小さい。
規模別にみると、小規模では「都市銀行」が46.8%、
「信用金庫」が40.9%で拮抗し
では37.6(同32.8)と、4.8ポイント上昇した。
ている。規模が大きくなるほど「都市銀行」が高く、
「信用金庫」が低くなる傾向が
みられ、大規模では「都市銀行」が74.3%と4分の3を占めている。
―6―
(2)金利水準
図表2 取引金融機関の借入や返済に対する姿勢
緩やか
全体
業種別
製造業
卸売業
小売業
サービス業
規模別
小規模
中小規模
中規模
取引金融機関別
信用金庫
信用組合
46.2(44.6)
0
9.1(9.1)1,157
34.7 33.1
が30.5%(同30.3%)となった。「1%未満」18.1%(同17.6%)、「1%台」、「2%台」
8.8(8.1) 342
39.7 40.0
9.9(11.5) 312
36.3 33.1
をあわせると9割を超え、金利水準は低めに推移している。
10.0(10.2) 201
26.3 25.5
43.9(43.9)
36.3
(35.7)
53.7(54.1)
41.1
(37.1)
44.4(43.7)
44.0(44.6)
47.6(43.8)
60.9(60.1)
32.9 32.0
6.2(7.5) 273
41.4 36.3
6.9(5.2) 174
54.0 54.9
取引金融機関別にみると、都市銀行では「1%台」が48.8%で最も高く、
「1%未満」
9.5(8.2) 621
32.9 35.4
と合わせると7割を超えている。信用金庫では「2%台」が44.3%で最も高くなった。
11.1(10.3)
46.1(48.6)
65.9(52.4)
53.8(29.6)
42.3(59.3)
20
40
60
注)
無回答を除き集計。規模・取引金融機関不明を除く。(
は「1%台」が50.8%(同35.8%)と、15ポイント増加した。
11.5(11.7) 243
34.7(47.1)
45.8(42.1)
業種別にみると、製造業と卸売業では「1%未満」が2割を超えている。小売業で
24.6 22.5
32.2(34.7)
26.8
(31.0)
前回
33.2 30.3
48.1(48.2)
54.2(42.6)
今回
7.9(6.8) 302
46.2(48.7)
42.4(43.6)
DI値
10.4(10.3) 463
51.0(56.1)
54.6(57.0)
35.0
(32.8)
その他
最近の借入金利は「1%台」が44.0%(前回 41.2%)と最も高く、次いで「2%台」
n
42.7(43.8)
48.5(48.1)
地方銀行
DI値
厳しい
47.1(48.7)
43.8(42.2)
大規模
都市銀行
どちらともいえない
72 43.1 32.3
8.2(9.3) 380
37.6 32.8
7.3(16.7) 41
19.5 14.3
3.8
26
(11.1)
50.0 18.5
規模別にみると、規模が大きくなるほど「1%未満」が高くなっており、大規模で
は4割近くとなっている。
図表4 金利水準
1%未満
(%)
100
80
全体
)内は前回値(平成27年11月調査)。
業種別
3 主な取引金融機関からの借入金利
(1)金利傾向
規模別
業種別
規模別
取引金融機関別
(2.9)
製造業 3.7
(2.8)
卸売業 3.2
(3.3)
小売業 4.8
(2.3)
サービス業 0.8
(3.0)
小規模 3.0
(3.7)
中小規模 4.6
(3.9)
中規模 2.8
(2.1)
大規模 1.2
(0.6)
都市銀行 1.7
(2.5)
地方銀行 6.0
(4.6)
信用金庫 4.4
(3.5)
信用組合 2.9
(2.6)
その他 0.0
(0.0)
61.4
(72.3)
60.1
(70.0)
59.6
(74.4)
60.5
(72.3)
65.5
(72.7)
一律ではない
55.4
(70.8)
46.4
(67.7)
n
25.0(11.7)
28.2(14.5)
26.1(11.0)
24.0(9.2)
58.2
(69.2)
66.7
(71.7)
60.0
(66.7)
62.5
(80.8)
8.0(12.7) 301
11.1(11.4)
280
10.8(16.2)
167
252
11.6(4.6) 12.4(13.5)
363
25.9(12.3)
33.5(14.6)
41.0(22.0)
58.8
(73.0)
10.6(13.1) 1,000
13.1(13.4)
20.6(10.8)
73.0
(78.2)
59.7
(67.6)
取引金融機関別
全体 3.0
低下
小売業
小規模
中小規模
中規模
大規模
図表3 金利傾向
変化なし
卸売業
サービス業
主な取引金融機関からの借入金利の傾向は、全体では「変化なし」が61.4%(前回
72.3%)と前回に比べ10.9ポイント減少し、「低下」が25.0%(同11.7%)と13.3ポイン
ト増加した。全ての業種、規模、取引金融機関で、
「低下」が増加している。
上昇
製造業
28.5(12.3)
23.9(16.9)
19.8(9.4)
20.0(10.3)
25.0(15.4)
9.7(16.2)
216
8.4(12.5)
251
11.4(9.8)
166
11.0(12.1)
520
11.9(9.2)
67
9.1(15.4) 339
17.1(20.5)
12.5(3.8)
0
20
40
60
80
100(%)
注)
無回答を除き集計。規模・取引金融機関不明を除く。(
)内は前回値(平成27年11月調査)。
地方銀行
信用金庫
信用組合
その他
2%台
3%台
4%以上
n
6.8(9.0) 0.6 827
(1.8)
0.4 263
8.7
(10.7)(1.6)
21.3(23.4)
41.8(38.1)
27.8(26.2)
5.5
(6.9)
0.0
20.3(16.3)
43.9(47.6)
30.4(27.9)
(1.3)237
6.2
(9.5)
0.8
10.8(13.9)
50.8(35.8)
31.5(38.0)
(2.9)130
6.1
(9.0)
1.5
16.2(14.3)
42.6(41.3)
33.5(33.3)
(2.1)197
1.1
11.0
(11.2) (4.1)282
11.3(10.8)
38.7(31.3)
37.9(42.5)
4.4
(12.2)
0.0
13.2(12.7)
50.5(41.4)
31.9(32.0)
(1.7)182
5.6
(5.7)
0.9
19.0(17.0)
45.8(50.0)
28.7(26.9)
(0.5)216
3.5
(6.1)
0.0
36.1(36.7)
43.1(45.6)
17.4(11.6)
(0.0)144
5.5
(6.4)
0.5
23.5(22.5)
48.8(46.2)
21.7(23.0)
(1.8)434
6.6
(12.1)
0.0
13.1(19.0)
49.2(37.9)
31.1(31.0)
(0.0) 61
1.1 273
7.7(12.9) (1.5)
10.6(11.0)
36.3(34.1)
44.3(40.5)
0.0
8.0(6.1)
28.0(33.3)
44.0(42.4)
20.0(9.1)
(9.1) 25
4.5
(4.8)
0.0
22.7(14.3)
40.9(47.6)
31.8(33.3)
(0.0) 22
18.1(17.6)
44.0(41.2)
30.5(30.3)
0
20
40
60
80
100(%)
注)無回答を除き集計。規模・取引金融機関不明を除く。
(
)
内は前回値
(平成27年11月調査)
。
3年超5年以内、保証協会の保証付以外。
4 今後3か月間の資金需要
今後3か月間の資金需要をDI値(「増加する」-「減少する」)でみると、全体では
3.8(前回14.9)となった。DI値はプラス水準ながら、前回に比べ11.1ポイントと大き
く低下した。
業種別にみると、製造業▲0.6(同16.2)で16.8ポイント、サービス業4.9(同17.2)
35
24
都市銀行
1%台
で12.3ポイントと、大きく低下した。
規模別にみても、全ての規模でDI値が大きく低下している。
―7―
図表5 資金需要(今後3か月間)
増加する
全体
業種別
製造業
卸売業
小売業
サービス業
規模別
小規模
中小規模
19.9
(27.6)
17.2
(27.5)
25.1
(25.8)
18.2
(28.1)
15.7
(22.8)
14.0(13.2)
60.3(62.2)
16.4(11.4)
63.5(55.3)
金利水準別
17.1
(30.7)
12.2(9.4)
65.7(57.7)
19.4
(27.6)
62.6(53.9)
23.7
(26.8)
27.1
(42.4)
8.1
8.2
236
6.8 18.9
262
6.9 15.0
156 12.2 25.8
0.0 19.0
1.5
(1)借入金総額(前年同時期比)
前年同時期と比べた現在の金融機関からの借入金総額の状況は、全体では「変化な
し」が40.9%、
「減少した」が40.2%となった。借入金総額が「増加した」のは18.9%
で約2割となっている。
業種別にみると、「増加した」は卸売業で21.1%、製造業で19.5%とやや高く、「変
化なし」はサービス業で46.1%とやや高くなっている。
規模別にみると、
「増加した」は大規模で22.7%、中規模で22.6%、中小規模で23.2%と、
それぞれで2割を超えている。
図表8 金融機関からの借入金総額(前年同時期比)
9.1
増加した
236 12.7 18.6
48 12.5 34.8
14.6(7.6)
0.0
5
(20.0)
60.0
0.0
業種別
60
4.9 17.2
340
40.0(60.0)
40
4.2
286
140
58.3(50.0)
20
7.1 15.9
191
17.1(11.7)
11.0(8.2)
60.0(20.0)
295
17.9(18.5)
65.3(65.0)
4%以上
前回
3.8 14.9
434 ▲3.0
18.7(14.6)
65.3(54.7)
24.4
(35.2)
0
13.3(10.9)
65.7(62.6)
20.8
(32.1)
3%台
20.9(17.7)
68.5(60.9)
23.3
(26.4)
2%台
13.9(12.5)
53.9(56.5)
今回
DI値
320 ▲0.6 16.2
17.8(11.3)
65.1(59.0)
大規模
1%台
n
65.0(61.3)
21.0
(28.4)
DI値
1,092
16.1(12.7)
64.0(59.7)
中規模
1%未満
5 金融機関からの借入金総額の状況
減少する
横ばい
(%)
100
80
規模別
(1)資金使途
資金需要増加分の資金使途をみると、
「運転」が68.0%(前回78.8%)と最も高く、
「設
備」が15.0%(同12.0%)、
「運転・設備」が17.0%(同9.2%)となった。前回に比べ「運
転」が10.8ポイント減少し、「設備」が3.0ポイント増加した。
図表6 資金使途
運転
68.0
(78.8)
全体
0
20
40
設備
運転・設備
15.0
(12.0) 17.0
(9.2)
60
80
18.9
40.9
製造業
19.5
卸売業
21.1
小売業
n
200
100(%)
注)資金需要が増加する企業につき、無回答を除き集計。( )内は前回値(平成27年11月調査)。
23.2
中規模
22.6
大規模
22.7
0
40.7
329
37.4
41.5
289
41.0
178
408
40.7
37.8
233
39.1
37.5
261
39.8
35.5
20
282
37.6
172
41.9
40
60
80
100
(%)
注)
無回答を除き集計。規模不明を除く。
(2)借入金総額の増加見込み(今後1年内)
今後1年内に金融機関からの借入金総額が現在額を上回ることがあるかについて
は、
「ない」が54.3%で過半数を占めた。「ある」は16.7%となっている。
業種別にみると、全業種で「ない」が過半数を超えている。
規模別にみると、大規模では「ある」が24.0%と約4分の1を占めた。
図表9 借入金総額の増加見込み(今後1年内)
ある
業種別
資金需要増加分の調達手段をみると、「借入(融資)
」が51.1(前回46.7%)と最も
高く過半数を占めた。次いで「自己資金」が37.4%(同44.3%)となった。前回に比べ「借
入(融資)」が4.4ポイント増加し、「自己資金」は6.9ポイント減少した。
図表7 調達手段
20
借入
(融資)
51.1
(46.7)
40
60
規模別
自己資金
37.4
(44.3)
0
39.8
46.8
中小規模
(2)調達手段
全体
1,078
46.1
12.5
n
40.2
16.3
小規模
減少した
40.4
18.5
サービス業
注)無回答を除き集計。規模・金利水準不明を除く。( )内は前回値(平成27年11月調査)。
変化なし
全体
借入
(その他) n
11.6
(8.2) 190
社債0.0
(0.0)
出資0.0
(0.8)
80
100(%)
注)資金需要が増加する企業につき、無回答を除き集計。( )内は前回値(平成27年11月調査)。
わからない
ない
n
全体
16.7
製造業
16.2
卸売業
16.7
小売業
16.9
28.8
54.2
177
サービス業
17.3
28.1
54.7
278
55.1
414
小規模
29.0
31.5
中規模
23.1
18.0
大規模
0
229
256
49.2
23.4
20
287
60.3
32.8
24.0
327
56.1
31.9
16.6
1,069
52.3
27.2
13.0
中小規模
54.3
167
52.7
40
60
80
100
(%)
注)
無回答を除き集計。規模不明を除く。
―8―
石油系溶剤を含まないインキを使用しています。
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