Comments
Description
Transcript
ITU-T SG16 第3回全体会合報告 - TTC 一般社団法人情報通信技術
ITU-T SG16 第3回全体会合報告 (マルチメディアサービス・システム及び端末) SG16 副議長 第五部門委員会 AVS 特別専門委員会 第五部門委員会 第一専門委員会・副委員長 第五技術部長 石原 浩樹 松本 充司 大久保 榮 間野 一則 坂口 尚 総務省 早稲田大学 早稲田大学 日本電信電話(株) TTC 1. 概要 1.1 時期 2002 年 2 月 5 日(火)∼2002 年 2 月 15 日(金)、ジュネーブ(スイス) 1.2 参加者 議長団: SG16 議長 P.-A. Probst(スイス) SG16 副議長 J. Magill(英国) SG16 副議長 松本充司(日本) SG16 副議長 F. Tosco(イタリア) SG16 副議長 Y. Wreikat(ヨルダン) WP 議長団: WP1 議長 WP2 議長 参加者数 松本充司(日本) F. Tosco(イタリア) WP3 議長(代行) J. Magill(英国) WP4 議長 J. Magill(英国) : 27 か国・地域、1 機関(ISO)から 150 名 日本からの参加: 総務省、総務省参与、NTT、東芝、松下電器、NEC、三菱電機、沖電気、リコー、シャープ、 早稲田大学から合計 18 名 (注) 参加者数 1 位は米国(38 名)で、日本はそれに次ぐ 2 位。以下中国(14 名)、英国(12 名)、仏(10 名)、 独(9 名)と続く。中国からの参加者の多いのが目立った。 1.3 文書件数 ・ White Contributions ・ Delayed Contributions ・ Temporary Documents: 3件 69 件 PLENARY: 71 件, GENERAL: 25 件, WP1: 42 件, 1.4 ・ WP2: 89 件, WP3: 33 件, WP4: 16 件 SG会合主要審議結果 今会合における新規承認案件等 (1) 24件の勧告案がAAP手順への付議に同意される(Consent)と共に、1件の勧告案が従来の勧告化手続 き(TAP手順)に従うよう同意された(Determine)。 6件のインプリメンターズ ガイドの発行が承認された(Approval)。 前回TAPに付されていた改訂勧告案T.35については、「国名の修正のみのエディトリアルな修正であること からTSBが修正を行うべき」として、TAPの手続きを中止し、TSBが修正を行うこととなった。 ・ ラポータの空席 WP 議長及びラポータがそのミッションを遂行できなくなり、空席が増えた(特に WP3 に多い)ことから、 SG16 議長から候補者があれば連絡をしてほしい旨周知があった。 ・ 新研究課題の承認 SG16 マネジメントチームから Q.est/16「緊急通信に関する新規課題の設置」について提案があり、検討の 結果、TSAG にも提起し、次回会合での課題設置が合意された。 SG16 第 3 回会合で Consent された勧告案一覧 H.222.0 Cor2 Correction to H.222.0|ISO/IEC 13818-1 H.235 Annex F Hybrid security profile H.248 Annex L Amd1 Error code and service change reason description H.248 Annex M.1 Advanced Audio Server package H.248 Annex M.5 Quality Alert Ceasing Package H.248 Annex M.6 Inactivity Timer Package H.248 Annex N SDP H.248 Package Attributes H.248 V1 Amd1 Gateway Control Protocol H.248 V2 Gateway Control Protocol H.324 Terminal for low bit rate multimedia communication H.460.1 Guidelines for the Use of the Generic Extensible Framework H.501 (ex H.22x.0) - Protocol for mobility management and inter-domain communication in multimedia systems H.510 (ex H.MMS.1) - Mobility for H.323 multimedia systems H.530 (ex H.235 Annex G) - Symmetric Security Procedures for H.510 (Mobility for H.323 Multimedia Systems and Services) T.38 T.66 Procedures For Real-Time Group 3 Facsimile Communication Over IP Networks Facsimile Code Points For Use With Recommendations V.8 And V.8 Bis T.800 Information Technology – JPEG 2000 Image Coding System – Core Coding System (Common text with ISO15444-1) T.801 Information Technology – JPEG 2000 Image Coding System: Extensions (Common text with ISO15444-2) T.804 Information Technology – JPEG 2000 Image Coding System: Reference Software (Common text with ISO15444-5) V.42 V.44 Cor1 V.59 Cor2 V.92 Amd2 V.250 Amd2 Error-Correcting Conversion Procedures For DCEs Using Asynchronous-To-Synchronous Data Compression Procedures Managed Objects For Diagnostic Information Of Public Switched Telephone Network Connected V-Series Modem DCEs Enhancements to Recommendation V.90 Serial asynchronous automatic dialling and control SG16 第 3 回会合で Determine された勧告案一覧 F.706 Service Description for an International Emergency Multimedia Service SG16 第 3 回会合で承認されたインプリメンターズ ガイド一覧 Reference WP TD16 (Plen) 2 TD17 (Plen) 2 H.323 SERIES (H.323, H.225.0, H.245, H.246, H.283, H.235, H.450 SERIES, H.460 SERIES AND H.341) IMPLEMENTOR’S GUIDE TD40 (Plen) 2 H.248 V1 IMPLEMENTOR’S GUIDE TD33 (Plen) 2 TD27 (Plen) 2 TD26 (PLEN 3 Document T.120 Series Implementor’s Guide H.320 Series (H.221, H.224, H.230, H.242, H.243) Implementor’s Guide H.248 Supplement – H.248 Packages Guide Release 2 Implementor ’s Guide for G.723.1 and G.729 Annexes F, G, H and I Renumbering table for Recommendation H.248 Previous numbering New numbering Title H.248.1 Gateway control protocol Note: This version 1 of H.248.1 is considered to be that of H.248 (Main text + Annexes A to E) of 06/2000, updated with an “Amd1 to H.248.1” of 02/2002 which brings changes, clarifications and corrections but no new functionality. Available for sale but superseded by H.248.1 of 02/2002 H.248 (Main text + Annexes A to E) H.248.1 Gateway control protocol Note: This version 2 of H.248 (02/2002) (Main text + Annexes A to E) has additional functionality compared to version 1 of 06/2000. H.248, Annex F H.248.2 Facsimile, text conversation and call discrimination packages H.248, Annex G H.248.3 User interface elements and action packages H.248, Annex H H.248.4 Transport over SCTP H.248, Annex I H.248.5 Transport over ATM H.248, Annex J H.248.6 Dynamic tone definition package H.248, Annex K H.248.7 Generic announcement package H.248, Annex L H.248.8 Error codes and service change reason description H.248, Annex M.1 H.248.9 Advanced media server packages H.248, Annex M.2 H.248.10 Media gateway resource congestion handling package H.248, Annex M.3 (not yet available) H.248.11 (not yet available) H.248, Annex M.4 H.248.12 H.248 packages for H.323 and H.324 interworking H.248, Annex M.5 H.248.13 Quality alert ceasing package H.248, Annex M.6 H.248.14 Inactivity timer package H.248, Annex N H.248.15 SDP H.248 package 2.モデム及びファクシミリ(WP1) 2.1 概要 (1) カラーFAXへの新たな色空間(sYCC)の追加に関する提案(D.172: 日本)について検討が行われた結果、 勧告T.42にsYCCの追加について検討することが合意され、池上氏(CIAJ)が本件に関するエディタとして 任命された。 (2) TAPに付されていた改訂勧告案T.35について、英国から寄書(Doc.COM16-2)が提出され、 「今回の勧告T.35 の改訂はTAPで行うのではなく、国名の修正のみのエディトリアルな修正であることからTSBが修正を行う べき」との内容であった。これについて検討した結果、TAPの手続きを中止し、TSBが修正を行うこととな った。 2.2 各課題の審議状況 2.2.1 課題H(マルチメディアサービス及びシステムへのアクセシビリティ) Consent: なし、 Approval: なし (1) V.18用同時音声とデータ転送。 先行している3GPP的テキストモデムCTM(Cellular Text Telephone Modem) 規格のV.18への導入に関し, 3GPP(CN4, S4, S1, S2,T2) へH248, V.18におけるCTMに関するCommunicationを送る。 2.2.2 課題11(音声帯域モデム:仕様及び特性評価) Consent: V.92 Amendment 2、V.59 Corrigendum1、 Approval: なし (1) V.MoIP関連 − シスコシステムから入力されたディレイド寄書等(D.173、174、181、202、204)について検討を 行った結果、新たな検討項目として合意され、Issue Listに掲載された。 − V.MoIP 知的所有権 - V.moip パテント保有企業(3Com, Broadcom, Cisco Systems, Conexant, Systems, Lucent Technologies, Nortel Networks,Surf Communication Solutions, Texas Instruments)は V.moip 承認前までに文書によるパテント宣言が要請された − IETF に対して,Datagram Control Protocol (DCP) との動作のための reliable transport protocol の検討依頼 (2) V.92関連 TD21(WP1)に基づいてV.92に関するインプリメンターズガイドの発行が提案された。検討の結果、 一部修正の上、V.92 Amendment 2とすることで合意され、SG16プレナリに入力された。 (3) V.59関連 勧告V.59の訂正についてTD2(WP1)に基づきエディタから提案があった。検討の結果、V.59 Corrigendum1 とすることで合意され、SG16プレナリに入力された。 (4) 課題H/16との合同会合 勧告H.248 Annex Fの呼形式識別パッケージに関する欠点等について議論が行われた。検討の結果、 ラポータがV.MoIP Issue Listに新たな項目(6.8)を加え、テキスト電話をサポートするために検討を 加速することが合意された。 (5) 課題14/16との合同会合 V.MoIPのための呼識別手順について検討が行われ、課題14/16に対して将来のFoIP勧告にこれらの手順 を使用するよう、要請した。 2.2.3 課題12(回線交換網及び ISDN のための DCE-DCE 間のプロトコル) Consent: V.42 rev.1、V.44 Corrigendum 1、 Approval:なし (1) V.42関連 TD14(WP1)に基づき、V.MoIP に関する作業に伴う V.42 の改訂について検討が行われた。検討の 結果、勧告案 V.42 rev.1 を出すことで合意された。本件に関し V.42 新 Editor, Mr. Wren (Conexant) が任命された (2) V.44関連 TD16(WP1)に基づき、V.44の訂正が行われ、V.44 Corrigendum 1が合意された。 2.2.4 課題13(DCE-DCE 間のインターフェイス及びプロトコル) Consent: V.250 Amendment 2、 Approval:なし (1) V.250関連 米国からのディレイド寄書(D.178)について検討が行われ、同勧告のAmendment 2を出すことで 合意された。 2.2.5 課題14(ファクシミリ端末) Consent: T.38Revision、T.66Revision、 Approval:なし (1) T.38Revision が以下の内容で Consent された。 実装の経験からSIPやH.248による呼制御手順を修正し(AnnexD, E, AppendixIII)、これまでの4つの Amendmentを統合して、クリーンテキストの勧告を作成。 (2) T.66Revisionが以下の内容でConsentされた。 エディトリアルな修正とTable2/T.66に勧告化されなかったファクシミリ手順ENP(Extended Negotiation Protocol)のビットがアサインされているので、”Reserved for future use”に修正。 (3) T.37 AdobeからTIFF-FXに関するIPR問題の指摘があったため、T.37の配布が停止されていた。メールによる 問題提起はオフィシャルなアクションではないので、TSB directorの判断でT.37配布を再開することと し、現在Webから購入できるようになった。 (4) V.34 HDX in T.38 MoIPとの整合を保つため、Q.11とのジョイントにより議論を進めた。6or7月のジョイント中間会合で さらに検討を深めて、10月のSG16会合でのConsentを目指す。 (5) Display oriented color space for facsimile カラーファクシミリへのsYCC色空間導入検討開始を提案する日本寄書(D172)に基づき、この作業を 進めることが承認された。 この作業のscope、goal、scheduleなどを明確にする必要があり、issues listを作成した。 エディタとして池上氏(CIAJ)が指名され、6 or 7月の中間会合で議論を進め、10月のSG16会合での 草案提出、Consentを目指す。 (6) T.35Revision 国名を修正するため T.35Revision が前回 SG16 会合で determination されたが、UK より修正作業は TSB マターであり、SG16 での勧告化承認手続きは必要ないとの寄書が提出され、SG16 プレナリ会合で審議さ れた結果、勧告化手続きは破棄となった。 (7) T.89 関連 AAP に提出される T.89 Amendment 2 版にフォーマットエラーが認識され訂正した。 3.マルチメディアプラットホームおよび相互運用性(WP2) 3.1 概要 (1) H.323の多重メディアストリーム伝送に関するコメント(Doc. D.171: 早大)について検討が行われた結 果、当該寄書のセクション2(双方向RTPチャンネル組合せ問題)についてはH.323インプリメンターズガ イドに反映されることとなった。 (2) H.246 Annex Cの記述訂正に関する寄書(D.212-215: NTT)については、提案のあった訂正が合意され、 インプリメンターズガイドに反映されることとなった。 3.2 各課題の審議状況 3.2.1 課題 D(マルチメディアシステムおよびサービスの相互運用) Consent: なし、 Approval:なし ラポータから本課題(今会期新規課題)のマルチメディアシステム相互接続性に関し,TD-042/wp2で次の研 究項目をあげて,寄与が求められた。 − 同一標準,同一インタフェースに従う製品間の相互接続性 − 同一サービスに対する,異なる技術に基づく異種ネットワーク間の相互接続性 − 管理境界をまたがるマルチメディア通信の相互接続性,特に運用,料金面 − 同一ネットワーク上の異なるシステム間相互接続性 − 同一標準の異なる版の間の相互接続性およびコンフォーマンス試験 3.2.2 課題 F(マルチメディアシステムにおけるサービス品質) Consent:なし、 Approval:なし 課題の審議概要・結果(全般的事項) : IPネットワーク上マルチメディア通信システムにおけるQoS保証は, SG12, SG13など他のSGも活発に作業していて,この課題ではそれらSGと協力してエンド・ツ・エンドで所要 QoSを実現することを目的に,次の作業項目をあげている. ・H.qos.arch (QoS アーキテクチャ) ・H.mmclass (マルチメディアQoSのサービスクラス分け) ・H.mmcp (マルチメディアシステムにおける呼処理特性) ・H.priority (サービス優先順位制御の技術と手順) ・H.323 Annex N (H.323システムにおけるエンド・ツ・エンドQoSとサービス優先順位制御) ・H.trans.control (トランスポート層へのQoS信号伝達) ・H.qos.m (QoS管理) ・H.policy (QoSポリシーサーバ信号) ・H.resilience (メディアcodcの誤り耐性) 3.2.3 課題 G(マルチメディアシステム、サービスのセキュリティ) Consent: H.235 Annex F、H.530、 Approval:なし - ハイブリッド(Annex D Baseline + Annex E Digital Signature)セキュリティプロファイルを規定する H.235 Annex F を AAP 付議 - H.510(H.323 マルチメディアシステム及びサービスのモビリティ)のためのセキュリティ手順を規定する H.530 を AAP 付議 - H.235v3 は改版するに十分な機能が揃っていないため AAP 付議を次会合に延期。AES(Advanced Encryption Algorithm)をオプションとして追加 - 緊急電話サービスのセキュリティへの要求事項を検討。H.SETS(Security for Emergency Telecommunication Service)として勧告化へ向けて作業開始 3.2.4 課題1(マルチメディアシステム、端末およびデータ会議) Consent: H.324 , H.222.0 Corrigendum 2 Approval: H.320 インプリメンターズガイド, T.120 インプリメンターズガイド (1) 勧告H.324の改定 Implementer’s Guideの内容を反映した上でAnnexを統合した版。 H.324 Implementer’s Guide の section 8 (H.324 Annex D 端末の呼転送における D チャネル・シグナリ ングとの関係)は今回の改定に含めず、今後の扱いは 10 月の SG16 会合で決定する。参考のため、現行の Section 8 をレポートの Annex に記述した。 (2) H.320インプリメンターズガイド TD17 (PLEN) H.263参照画面選択でH.245の変更内容がH.242に未反映であった点の修正 (D.167: Tandberg)、H.263 Annex XとH.242との整合 (D.170:ラポータ)、Custom Picture FormatでH.263オプションを使用する場 合の能力通知方法の明確化 (D.190: Polycom)を含めることで合意した。 (3) T.120インプリメンターズガイド TD16 (PLEN) インプリメンターズガイドでの ASN.1 シンタックス誤りの修正(D.169:ラポータ)に合意した。 (4) 今後の作業項目 H.320 システムでの H.26L の利用法、H.324 のセキュリティ、H.320 での複数ストリームのサポート、 などが課題にあがっている。 3.2.5 課題2(H.323 システムを使用したパケット網上マルチメディア) Consent: H.460.1、 Approval: H.323 関連勧告(H.323, H.225.0, H.235, H.245, H.246, H.283, H.341, H450.x, H460.x)の インプリメンターズガイド - H.323 関連勧告(H.323, H.225.0, H.235, H.245, H.246, H.283, H.341, H450.x, H460.x)の インプリメンターズガイドを承認.日本からの寄書も反映し,訂正点など記録.実装に際し必読の文書. - H.460.1(ジェネリック拡張フレームワークのガイドライン)を AAP 付議 - H.460.4(サービスクラス指定)は Qos(Q.F),H.501(Q5)とともに進め,10 月に AAP 付議予定 - H.225.0 AnnexG v2(管理ドメイン間通信プロトコル)はゲートキーパ間通信にも適用するか否か更に検討, 次回 AAP 付議予定 - Q.11 と合同で,MoIP (Modem over IP)のための H.323 Annex P を検討,7 月もしくは 10 月に AAP 付議予定 - ISO/IEC JTC1 からのリエゾン(code point for MPEG-4 Audio elementary stream)には,RFC が出て H.225.0, H.245 に反映する旨回答 H.323 標準の進化 承認時期 H.323 1996/11 1998/02 V1 H.225.0 V1 V2(V1 欠陥修正,fast connect,H.245 トンネ H.225.0 V2 H.235: セキュリティ リングの追加など) H.246: H.323-H.320 相互接続 Annex B: 階層符号化の利用 Annex C: ATM 利用 Annex D: リアルタイム FAX H.332: 大規模会議 H.450.1, 2, 3(付加サービス) Annex E: UDP 上の呼制御 H.225.0 Annex G: ドメイン間通信 Annex F: 黒電話 SET H.341: MIB H.450.4, 5, 6, 7(付加サービス) V3 (実装に基づく明確化など) H.225.0 V3 Annex G: テキスト SET H.246 Annex C: ISUP との接続 H.450.8(付加サービス) H.248:Media GW 制御プロトコル V4 (分散 GW アーキテクチャ,GEF,下記 Annex H.225.0 V4 H.235 V2 による機能拡張) H.246 Annex E1, E2(mobile 網) Annex J: セキュリティ SET H.450.9:付加サービス Annex K: http によるサービス制御 Annex M.1: QSIG トンネリング Annex M.2: ISUP トンネリング Annex L: スティミュラス信号 H.450.10, 11:付加サービス Annex M.3: DSS1 トンネリング H.246 Annex F (H.323-H.324) Annex Q: FECC H.450.12 Annex R: Robustness H.460.2: Number portability H.510(H.323 mobility) H.248 v2(v1 欠陥修正+新機能) H.501 (mobility 管理と intra/inter domain 通信プロトコル) H.530 (H.510 security) V5 (mobility,QoS, emergency など機能追加) H.225.0 v5 1998/09 1999/05 1999/09 2000/02 2000/06 2000/11 2001/02 2001/07 2002/02 2003 関連勧告 3.2.6 課題3(パケット網上マルチメディアのためのインフラストラクチャ及び相互接続) Consent: H.248v2、H.248AnnexM.1、M.5、M.6、N、H.248Corrigendum 1、H.248AnnexL Amendment 1 Approval: H.248 インプリメンターズガイド、H.248 サプレメント (1) H.248 にいくつかの機能追加とインプリメンターズガイド(IG)で報告されている細かな修正を反映した H.248v2 の AAP 付議が承認された。 (2) H.248Annex に関して、 音声リソースの高度な制御を行うパッケージを規定した M.1、 品質警告の終了を通知するためのイベント及び手順を規定した M.5、 MGC が活動状態にあるかどうか検出するためのパッケージを規定した M.6、 パッケージで定義されているメディア属性をSDPで運搬するための定義を規定した AnnexN の AAP 付議が承認された。 (3) 今会合で承認された IG で報告されている H.248v1 への修正及び明確化を全て反映させた H.248v1Corrigendum 1 の AAP 付議が承認された。 (4) H.248 改 版 に 合 わ せ て エ ラ ー コ ー ド と サ ー ビ ス 変 更 理 由 の 一 部 修 正 及 び 追 加 を 反 映 さ せ た H.248 Annex L Amendment 1 の AAP 付議が承認された。 (5) H.248v1 に対する編集上の修正及び実装のための明確化を含む H.248 インプリメンターズガイドが 承認された。 (6) 既に勧告化、あるいは審議中のパッケージの概要をまとめた H.248 サプレメントが承認された。 3.2.7 課題4(テレビ会議,データ会議におけるインターネットサービス利用) Consent: なし、 Approval: なし 今会合には特段の寄書がなかったことから,他課題との合同セッションのみ開かれ,次の確認をして寄書 を求めている。この課題はインターネット上の豊富なサービスを利用して,会議,遠隔教育,遠隔医療な どのビジネスシーンにおけるテレビ会議システム,データ会議システムの機能性向上を意図したものであ る.次のステップで進める。 ・アプリケーションのシナリオ ・要求条件の記述 ・技術開発 ・仕様の文書化 3.2.8 課題5(マルチメディアシステムおよびサービスのモビリティ) Consent: H.510、H.501、 Approval: なし (1) 勧告の番号 モビリティ及びコラボレーション手順に関する一連の勧告については、H.シリーズの500∼599を以下のよ うに使用することが承認された。 H.500∼509 Overview of Mobility and Collaboration, definitions, protocols and procedures H.510∼519 Mobility for H.Series Multimedia Systems and Services H.520∼529 Mobile Multimedia Collaboration applications and Services H.530∼539 Security for Mobile Multimedia Systems and Services H.540∼549 Security for Mobile Multimedia Collaboration applications and services H.550∼559 Mobility Inter-working procedures H.560∼569 Mobile Multimedia Collaboration Inter-working procedures (2) 勧告案のコンセント −H.510(H.323 マルチメディアシステムの端末モビリティ) エディタから勧告案H.MMS1が入力され、アドレスパターン、レジストレーション、用語、アーキテ クチャ等に関する検討が行われた。その結果、勧告案の6.2.2節にあったホームロケーション機能(HLF)、 ビジターロケーション機能(VLF)、認証センター(AuF)等に関するエディタノートの削除等エディ タから入力されたドラフトを修正し、H.510としてコンセントされた。 −H.501(マルチメディアシステムにおけるモビリティ管理とイントラ/インタードメイン通信プロトコル) 当初、エディタから勧告案H.22x.0として提出されていたものが勧告案H.501として再提出され、これ に基づいて検討が行われた。また、TD59(WP2)、TD67(WP2)についても併せて検討が行われた。 検討の結果、修正が加えられ、コンセントされた。 (3) 今後の検討 −勧告案H.500(モビリティ及び定義の概要) ユーザー、端末、マルチメディアシステム及びサービスのモビリティ管理などの概要について規定す る勧告。今回の会合では、概要のアップデートやモビリティ関連勧告の番号変更などに伴うエディト リアルな修正、端末モビリティに関する要求条件、ハンドオーバーに関する要求条件など、さらに検 討を行う必要がある。 −勧告案H.550(モビリティ相互接続手順)、 勧告案H.520(モビリティコラボレーションアプリケーションサービス)、 勧告案H.560(モバイルマルチメディアコラボレーション相互接続手順) に関しては、寄書がなく、検討進まず。 4.メディア符号化 (WP3) 4.1 概要 4kbps 付近の音声コーデック(G.4k)の検討を進めるための寄書(D.216-217: 日本)及びこれらと同様の 寄書(D.183: 仏・独、D.234: ノキア・エリクソン)に関する議論が行われたが、今回の SG16 会合にお いても結論は出されず、次回 SG16 会合まで持ち越しとなった。 4.2 各課題の審議状況 4.2.1 課題 E(メディア符号化) Consent: T.800、T.801、 T.804、 Approval:なし (1) IPRのパテントステートメントのITU-T提出が遅れているためにConsentされながらLast Callされて いないT.800とT.870については、TSB事務局のIPR Ad-hocグループよりこれ以上IPRの遅延の理由で 遅らせる必要はないと判断した。UKからのIPR問題で進捗しないT.800シリーズの標準化の終結提案 (D.195)と、SiemensからのIPRに関する問題はないとする提案(D.235)に対して、SG16より、T.800, T.801, T.804のコアセットのみを勧告してJPEG2000に関する標準化は終了するという折衷案が出され 受け入れられた。以下に一覧を示す。 T.800:ISO/IEC 15444-1 + Addendums 1&2 + Corrigendum 1,2,&3 を追加して再 Consent T.801:ISO/IEC 15444-2 + Amendment 1 + Corrigendum 1 で Consent T.804:ISO/IEC 15444-5 + Amendment 1 + Software で Consent T.870:2000年11月にConsentされたものをLast Call (2) (Q.Eの範囲外であるが)WP3プレナリにおいて、TSB事務局のIPR Ad-hocグループよりSoftware Copyright Guideline (TD17(Gen))の最新版が示された。これに対して、PolycomがMPEGと JVT/Q.6/SG16との関係でいくつかの問題点をあげ、PolycomよりIPR Ad-hocグループに直接寄書を 出すことになった。 4.2.2 課題 6(高度映像符号化) consent: なし、 approval: なし ISO/IEC MPEG との共同検討グループ(JVT)における検討状況 JVTでの検討状況が報告された。(TD 21 (WP3), TD 22 (WP3))。特にSG16会合前の週に行われたJVT ジュネーブ会合では、テストモデルに多くの変更があったことが説明された。現在、実質的な技術検討は、 全てJVTにて行われている状況である。 WP3プレナリで、H.26Lの画像デモが行われた(MPEGでの比較評価実験に使われたもの)。 H.26Lは、10月会合でAAP承認(consent)、修正コメントがあれば12月のJVT会合で解決する予定。また、ITU-T のプロモーションのため、勧告H.26Lを無料化してはどうか、との意見があった。 (1) H.26L向 けのRTPペイロードフォーマット システムグループ(Q.2, 3)とのジョイント会合を開いて議論を行った。なるべく簡潔なフォーマットとすべき、 ビデオのストリームだけを転送するフォーマットが必要、という見解を、JVT及びMPEGへ返答することと なった。 (2) その他 ・ H.26Lでのユーザデータの管理のための登録機関 ISOとITUとでメンバーが違う事を考慮して、JVTが独自に設立する方向で検討する事を勧める。 ・ H.26L参照ソフトウェアの著作権 H.26Lテストモデルのソフトウェアは共同作成のため、ITU-Tのソフトウェア著作権ガイドラインに 該当しないが、共同作業において著作権の扱いの明確化を求める。 (PolycomからIPRアドホックへ寄書提出予定) 4.2.3 課題 7(16kbit/s 程度の広帯域音声符号化) Consent:なし、 Approval:なし (1) Characterization試験の実施内容について決定した。試験条件、試験機関(言語)は以下の通り。 試験費用は総額4万USD(ITU-T手数料含む)で、Nokiaが支払う。 試験1(DCR試験)…VAD/DTX/CNG機能、Nokia(フィンランド語)、Dynastat(北米英語) 試験2(DCR試験)…追加の背景雑音条件、Nokia(フィンランド語)、Dynastat(北米英語) 試験3(ACRおよびDCR試験)…音楽入力、Nokia(フィンランド語) (2) Characterization試験スケジュールを決定した。 2002/03/01 テストプラン決定 2002/03/08-05/15 characterization試験実施 2002/05/27-31 SG12会合にてテスト結果を評価 2002/10/15-25 SG16会合にてテスト結果を評価 4.2.4 課題 8(4-kbit/s 付近のビットレートの音声信号の符号化) Consent:なし、 Approval:なし 今後の進め方について議論が行われたが、1方式を選定して最適化を行うか、2方式の最適化を行って 再度選定試験を行うか、で意見が対立。前者を支持する機関が多く、SG16 プレナリにて SG16 議長が前者 で進めることを提案したが、エリクソン・ノキアが反対したため結論は次回会合に持ち越しとなった。 なお、Barrett 氏は今会合をもってラポータを退任した。 (1) 今後の進め方に関する議論 Conexant、仏・独、PanasonicDTRLE、日本、ノキア・エリクソン、IMTCから今後の進め方に関する提 案の寄書が出された。ノキア・エリクソンの寄書は2方式以上により再度選定試験を行うことを支持し、 それ以外の寄書は1方式を選定して最適化フェーズに進むことを支持する内容。IMTCからはコンペティ ション形式ではなくコラボレーション形式で進めるべきだとの提言あり。1方式を選定する案を推す 国・機関が多かったものの、合意に至らず。各案について具体的スケジュールを決定(次項参照)した 後に再度議論を行ったが、やはり合意に至らなかった。 (2) 各案に対する具体的スケジュールの決定 最終的に以下の3つのオプションについて具体的なスケジュールを決定した。 Option2A:1方式(CodecA/Conexant,DT,FT,AT&T,NTT,松下,シーメンス提案)を選定して最適化 Option2B:1方式(CodecA)をベースとし、提案機関以外にオープンなコラボレーションによって最適化 Option3 :2方式(CodecAとCodecB/TI,エリクソン,ノキア提案方式)を最適化し、再度選定試験 議論の結果、Option2A は 2003 年 2 月、Option2B は 2003 年 5 月、Option3 は 2003 年 2 月、が それぞれコンセントの時期になることで合意した。(他のオプションは考えないことで合意) 4.2.5 課題 9(音声信号の可変ビットレート符号化) Consent:なし、 Approval:なし − MSC-VBR (Multi-mode Source Controlled Variable Bit-Rate) .... 電話帯域での可変レート音声符号化として、要求条件の詳細を具体化した。 − EV (Embedded VBR) 高品質オーディオやビデオ多地点会議といったアプリケーションを想定し、次会合に要求条件を具体化。 − 協調的な勧告アルゴリズムの作成をめざす。 4.2.6 課題 10(信号処理標準化用ソフトウェアツール、及び現行音声符号化標準のメンテナンス) Consent:なし、 Approval: Implementor ’s Guide for G.723.1 and G.729 Annexes F, G, H and I (1) G.191 のソフトウェアツール STL2000 の軽微な修正を反映した最新版 STL200R4 がマニュアルと共に発 行された。また、G.711 Appendix I の packet loss concealment プログラムが AT&T より提供された。 今後テストした上で正式に STL に加えられる予定。 (2) COM16 D.219 の寄書により、 G.723.1 テキストの軽微な誤記訂正、G.729F,G,H,I の DTX の初期化が G729 本 体 の 初 期 化 が 異 な っ て い る こ と が わ か り そ の プ ロ グ ラ ム 修 正 が 提 案 さ れ 、 Implementer's guide(TD.26(Plen))として SG 承認された。同寄書による G.722.1 Annex B プログラムのバグの指摘に ついては今後の検討課題とした。 (3) COM16-3 の寄書により、G.729 Annex B の VAD 性能について問題点指摘と改良提案があった。今後広 く寄書を募集して継続検討する。 4.2.7 課題 15(分散型音声認識及び話者照合) Consent:なし、 Approval:なし − 前回 2001 年 5 月の SG16 会合(Porto Seguro)で新設。音声認識・話者照合として、ゲートウェイ(ユー ザ側)にてフロントエンド処理を行い、サーバ側でメインの処理を行う分散型のシステムを想定し、フロ ントエンドで求めるべきパラメータ、ネットワークでのネゴシエーション、伝送パケット等のプロトコル について標準化しようという課題。 − 今回寄書がなく、低調。 5.マルチメディア フレームワーク(WP4) 5.1 概要 (1) メタデータの検討を行う新規課題の設置提案 会合初日のJWP会合において、日本から提案されたメタデータに関する検討を行う新規課題設置提案 (COM16-4及びD.210)については、WP4において検討を行うことで合意された。 ドラフティングの課程で、Magill氏から「課題を新たに設置する場合、次回会合まで待たなくてはなら ない。検討開始を優先するのであれば、課題Cを拡張する方が早い」との意見が出されたことから、検討 開始を優先させ、課題Cを拡張することで合意された。また、課題Cのアソシエイトラポータとして、岸 上氏(NTT)が就任することも併せて合意された。 なお、ラポータ会合等活動状況に応じて、次回のSG16会合で再度新規課題設置を提案し、新規課題とす る可能性を残した。 (2) 緊急通信に関する検討を行う新規課題の設置 会合開催期間中の2月12日に、SG16マネジメントチームから会合出席者に対して緊急通信(ETS: Emergency Telecommunications Service)に関するアドホックグループを立ち上げる旨、TD.22(Gen) により周知があり、Halold Folts氏(米)のChairの下、アドホックグループ会合が開催された。 アドホックグループでは、TD.15(WP4/16)に添付されているプレゼンテーション資料に基づきFolts 氏からETSに関する課題設置の必要性が説明された後、課題の所掌範囲のドラフト作成が行われた。同 ドラフトは、アドホックグループにおいて合意され、SG16プレナリに諮られることとなった。 なお、当該課題の正式な設置については、WTSA-2000 決議 1 第 7 節の規定に基づき、2002 年 6 月に開 催予定の TSAG 会合において課題設置の承認が得られた後となる。 5.2 各課題の審議状況 5.2.1 課題 A メディアコム 2004 − TIA から、IP 関連の標準化作業の状況に合わせて ITU-T SG13 の IP プロジェクト記述が修正されている ことを受け、メディアコム 2004 のプロジェクト記述も修正すべきとの提案が承認 - その他、エディトリアルな修正を行い、プロジェクト記述の第 2.2 版を承認 5.2.2 課題 B マルチメディア アーキテクチュア ラポータがそのミッションを継続することができなくなったことから、WP4プレナリで課題B関連の検討を 行うこととなった。このため、WP4議長のMagill氏から新たなラポータ候補を募集する旨、説明があった。 5.2.3 課題 C マルチメディア アプリケーション及びサービス (1) 勧告案F.706(国際緊急マルチメディアサービスのサービス定義) 勧告案F.706について、課題Cの会合とは別に「F.706エディティング会合」が開催され、AAP手続き中に 提出されたコメント及び英国からの修正案(D.228)について検討が、修正箇所については合意された。 修正版は、TD.1(plen)r.1として配付されたが、日本から記述の一部を訂正(勧告案のScopeに記述されて いた「3GPPs」を「3G Mobile Communication Networks」にする)を提案し、了承され、TD.1(plen)r.2 がSG16プレナリに入力された。 SG16プレナリでは、修正案については承認されたが、同勧告案には政策的事項が含まれているため、AAP ではなくTAPで承認すべきとの意見が独より出された。これを受け、SG16議長からTD.69(plen)により、 本勧告案の承認手続きについてはTAPを適用すべきであるとの見解が示され、承認された。 (2) サービス及びアプリケーションに関する検討 他のSG等から入力された以下のリエゾン文書について検討が行われたが、課題Cのアクションプランを 変更する必要はないと結論づけた。また、ラポータから、本件に関する寄書が少ないことに懸念が表明 された。 (3) E-commerce/e-business e-commerce/e-business担当のアソシエイトラポータが会合に出席できなかったことから、課題Cのラポ ータの下で検討が行われた。 E-commerce/e-businessのプロジェクトプランをアップデートすることとなった。