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(回答:警察庁) (平成20年10月)

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(回答:警察庁) (平成20年10月)
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お答えします
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国政モニターの声に対する回答
◆銃刀法のさらなる強化を
先日、東京の八王子で女性2名が死傷されると
また、刃体の長さが6センチメートルを超える刃
物についても、所持自体は禁止されていませんが、
正当な理由のない携帯が禁止されています。
いう事件が起こった。犯人の供述によると「誰で
東京・秋葉原で発生した無差別殺人事件におい
もよかった」とのことである。まことに許しがた
て凶器として使用されたダガーナイフと呼ばれる
い犯人である。この前にも秋葉原で7名の尊い命
刃物は、左右対称の形状をした諸刃の刃物で先端
が奪われるという事件があったばかりである。
がとがっており、剣としての属性を備えています。
これらの事件に共通しているのは、いずれも刃
この事件で使用されたダガーナイフは、刃渡りが
物を使った犯罪である。今後、このような犯罪を
15センチメートル未満のものであり、正当な理由
起こさないためにも、より一層の銃刀法の強化が
のない携帯が禁止されている刃物には該当します
必要ではないかと思う。特に八王子の事件では、
が、その所持自体は禁止されていません。しかし、
犯人は100円ショップにて凶器の包丁を購入し、凶
ダガーナイフのような剣の形状をした刃物は、本
行に及んだという。このように誰でも気軽に刃物
来的に突き刺すためのものであって、殺傷能力が
が買えるようになっている現状は、一刻も早く改
高く、道具としての有用性が希薄であることから、
正すべきである。
凶悪犯罪に使用されることを未然に防ぐためにも、
確かに、刃物は生活必需品となるものもあるの
銃刀法を改正し、刃渡り15センチメートル未満の
で規制が難しいわけではあるが、ただ、これほど
剣も所持禁止の対象とすることを検討しています。
通り魔(無差別殺傷事件)が相次ぐと、さすがに
一方、東京・八王子で発生した殺人事件におい
規制を強化せざるを得ないのではないだろうか。
て凶器として使用された包丁のような刃物は、日
そこで、例えば100円ショップでの包丁の販売は禁
常生活の道具として社会的に有用に使用され、国
止し、専門店のみでの販売にする。その専門店で
民生活に欠かせないものとなっていることから、
の包丁の購入には身分証明書の提示を義務付ける
その所持を禁止することは困難です。しかし、刃
などの規制を銃刀法で規制すべきであると思う。
体の長さが6センチメートルを超える刃物は、正
あまりにも刃物に対して寛容すぎたために、こ
当な理由のない携帯が禁止されており、また、昨
のような凄惨な事件が起こってしまっているとい
年の銃刀法改正ではその違反に対する罰則を強化
うことを肝に銘じて、再発防止に取り組んでもら
しており、警察は、刃物携帯事犯の取締りを強化
いたい。
しています。
(大阪府 無職 男 22歳)
回答:警察庁
刃物の販売店舗を限定すべきとの御意見につい
ては、憲法上保障されている営業の自由の問題も
銃刀法では、刃渡り15センチメートル以上の刀
あるため、慎重な検討を要すると考えています。
や剣等は刀剣類として所持が禁止されています。
また、包丁等の刃物の販売時における購入者の身
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分確認を法的に義務付けるべきとの御意見につい
ても、刃物販売業者に大きな負担を強いることと
なるものであるため、慎重な検討を要すると考え
ています。しかし、昨今の犯罪情勢にかんがみ、
警察は、関係省庁や業界団体と連携しつつ、刃物
販売業者に対して、凶器として使用されるおそれ
のある刃物を販売する際には購入者の身分確認を
行うよう要請しています。
刃物は、その用法において人を殺傷する性能を
有しているものの、日常生活に不可欠な道具です。
安全・安心な社会の実現と快適な国民生活のバラ
ンスを考慮しつつ、秋葉原や八王子のような事件
の再発防止のための対策を検討、実施していきま
す。
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