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件 名:
大
臣
会
見
概
要
日
時 平成 24 年 8 月 31 日 0922~0935
担 当 大臣官房広報課
場
所 防衛省記者会見室
備 考
1
発表事項
ご承知のとおり、自衛隊は国連南スーダン共和国ミッション、いわゆるUN
MISSの活動を行っておりますけれども、この活動における日本とオースト
ラリアの協力の開始について今回は皆さんにご説明しますが、日本とオースト
ラリアは2007年の「安全保障協力に関する日豪の共同宣言」などにおいて、
国連平和維持活動等を通じた協力を強化するということにしております。防衛
省・自衛隊は、イラク人道復興支援活動や国連平和維持活動等の現場において、
オーストラリア軍と様々な協力を行ってきたところですが、この度、両国が活
動するいわゆるUNMISS、国連南スーダン共和国ミッションにおいても、
日豪間での協力ができないかオーストラリア側から累次にわたる提案があり
ましたので、我が方としては、現地部隊のニーズも踏まえて日豪の防衛当局間
で協力可能な分野などについて今まで協議を重ねてきた結果、オーストラリア
国防省は自衛隊の現地支援調整所と協力するため、2名のオーストラリア軍の
要員を新たに南スーダンのジュバに派遣するということを決定しました。この
オーストラリア軍の要員は、今日8月31日、現地時間ですけれども、今日か
ら現地支援調整所と同じ場所で勤務を開始し、国連を含む関係機関との連絡調
整支援のための連絡業務の提供等の分野で日豪間で協力を開始するというこ
とになりました。防衛省・自衛隊といたしましても、自衛隊とオーストラリア
軍の協力が国連の行う南スーダン共和国の国づくりに貢献できるということ
を考えており、これ全体が日豪の防衛協力の発展につながると考えており、日
豪間でこういう合意に至ったわけであります。細部については、私が今行って
いる会見の後、担当課から細部を皆さんにご説明いたしますので、それをお聞
きいただければありがたいと思います。
2
質疑応答
1
Q:今日の未明にかけてだと思いますが、オスプレイのフロリダでの事故につ
いての説明を米側から受けられたと思うのですけれども、その概要と大臣と
しての受け止めをお願いします。
A:昨日30日、ワシントン時間で午後、CV-22のフロリダにおける事故
について、空軍が事故調査結果をまとめたので、我が方の分析チームがブリ
ーフィングを受けました。週末に戻ってきて月曜日に報告を受けてから皆さ
んに説明しようと思いますけれども、今のところ、全く結論の部分しか電話
で聞いておりませんので、細部はよくわかりませんけれども、今回の事故は
いわゆる米空軍のCV-22が2機編隊でフロリダの訓練場で訓練を行っ
ている際、2機が前後で飛行していて旋回を、どちらに旋回したのかという
のも私はまだ聞いてはいないのですが、旋回をしているときに、前にある飛
行機の方から発生した気流の流れの中に、後ろの後継機が入ってコントロー
ルを失って墜落したという、いわば人的な要因で事故が起きたという結論だ
けを聞いております。一部、アメリカ側から公表が行われていると思います
が、まだデリゲーションが帰ってきていませんので、繰り返しになりますけ
れども、月曜日に報告を受けてから皆さんに説明できるところがあれば説明
申し上げたいと思います。細部はしたがって来週ということにさせていただ
きたいと思います。
Q:改めて人的ミスだったということが結論だけでもあるのですけれども、そ
れについての受け止めを一言だけお願いします。
A:モロッコの事故、今回のフロリダの事故、もし共に、後の方も人的要因と
いうことだとすれば、人的要因をどのようにこれから飛行の安全を維持する、
確保するために措置ができるのかということについては、今後の日米合同委
員会を通じて行う日米間の調整、非常に重要なテーマになり得ると受け止め
ています。
Q:前回のモロッコの報告ですが、地元ないし国会内で非常に結果が不十分と
いうか、内容が非常に疑問が残る点が多いというのが意見として出ているの
ですが、今度出されるフロリダを含めた全体的なチーム報告書というのは、
どのようにそういった指摘を受けて変えていきたいというふうに思われて
いるのか。
A:今申し上げたように、どういう説明を受けたのかということを、細部まだ
説明を私、大臣として受けておりませんので、帰ってきたらよくブリーフィ
ングの内容を聞いてから、どういうふうに皆さんに説明するのが一番皆さん
に理解していただけるのか、そのときに検討したいと考えております。
2
Q:今のフロリダの事故結論部分だけなのですが、オスプレイ特有の機体の構
造上に欠陥なり問題があるということではないというふうに捉えていいの
でしょうか。
A:正直言ってまだそこまで聞いておりません。結論だけを電話で聞き取った
だけなので、アメリカ空軍の説明は人的な要因が事故の主たる要因であった
という説明があっただけで、機体にどういう問題があったかというのは、細
部まだ説明受けていません。
Q:大臣が昨日、地元の方で仰った体験搭乗について、一般の方が関心を寄せ
られているのですが、これは一般の希望者についても応募という形でオスプ
レイの試乗が予定されているのでしょうか。
A:言葉は余りよくないのですが、いわゆる体験搭乗というのは、日本側がア
メリカに申し入れているところです。具体的なことについて、まだ日米間で
きちんと詰めが行われているわけではなく、日本側がアメリカに要望してい
るというところで、どういうスタイルや方法で行われるかというところも含
めて、まだ決まっていません。アメリカ側がどれくらいのものを受入れるか
ということをきちんと回答してきたら、我が方として計画を作りたいという
ふうに考えています。
Q:スーダンの関係で、日豪との防衛協力という意味で、「2+2」の調整を
していると仰ったのですけれども、その辺の見通しはその後どのように。
A:今、日程を調整しているところです。豪州側も「2」ですから、いわゆる
外務を担当する大臣と国防大臣の日程がどういう辺りでとれるか。その日程
が我が方の日程と合えば調整できるのですけれども、我が方もご承知のとお
り民主党の代表選挙等の日程がありまして、我が外務大臣は当然のことなが
ら党員なので、我が方の日程と豪州側の日程を今調整しているところです。
できるだけ早く具体的な日にちを詰めたいということで、我が方の大使館を
通じて、現在メッセージを投げているところです。
Q:フロリダでの発言なのですけれども、「機体に問題がないかを詳細を聞い
ていないので分からない」と仰ったのですけれども、通常の飛行機やヘリが
2機で飛んでいて、前の飛行機の気流に巻き込まれて事故が起きるというの
は、通常あり得ることなのでしょうか。
A:私も細かい空軍のマニュアルというのをまだ説明を受けていないのですが、
当然のことながら飛行機というのはエンジンで、この場合多分、固定翼のモ
ードで飛んでいただろうということを想像するわけです。どちらにせよ、エ
ンジンの噴射の気流というのが後ろに出てきて、それによって気流の乱れと
3
いうのが、タービュランスというのが起き、その中に機体を入れないという
のは、普通どの様な飛行機であっても同じことなので、どういう位置関係に
あったのかというのは、旋回しているところということで、どういう位置関
係にあったかというのは細かくブリーフィングを受けてみないと私も分か
らないのですが、通常、常識的に考えて前方の飛行機の機体から出てくる機
体の流れ、気流の流れの中に次の飛行機が機体を置くというのは、どこの国
であれ、同じことだと思うのです。流体力学的にいうと、そういうことは本
来、回避すべきものだと。ただ、どれくらいの距離があったのかということ
が、私にはまだ分からないので、何ともブリーフィングをよく聞いてみない
と判断できないということだと思います。
以
4
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