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6495 カタログ(PDF、4.9MB)

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6495 カタログ(PDF、4.9MB)
Agilent 6495B トリプル四重極 LC/MS システム
確実な成果へと導く
質量分析ソリューション
AGILENT 6495B トリプル四重極 LC/MS システム
確かな結果をもたらす革新技術
貴重なサンプルから信頼できる結果を確実に出し続けるためには、感度と堅牢性に優れた分析機器が不可欠です。
また、日々の分析からより大きな成果を生み出すためには、効率的なワークフローが必要です。
Agilent 6495B トリプル四重極 LC/MS システムは、最高レベルの堅牢性と信頼性を備え、正確な分析結果をもたらし
ます。ペプチドの定量、食品安全性の検査、環境分析、臨床研究、法中毒学など幅広いターゲット分析のアプリケー
ションに最適なシステムです。
iFunnel
アジレント独自の技術により
イオン透過率を高め、卓越した
感度をもたらします。
ゲートバルブ
MS の真空を落とすすることなくキャピラリを交換
できるため、メンテナンスのためのダウンタイムを
削減できます。
Q1 イオン光学系
Q1 マスフィルタへのイオン透過率を高めることにより
低い検出下限を実現し、MS の汚染を防ぎます。
2
イオン検出器
低ノイズの高エネルギーダイノードを
搭載し、幅広い質量範囲にわたって
優れた感度と定量精度を実現します。
カーブコリジョンセル
軸方向の加速機能を備えたテーパ付きの
ヘキサポール構造が、フラグメントイオンを
効率的に収集し、透過させます。
クロストークを排除する役割も果たします。
詳細については、www.agilent.com/chem/jp をご覧ください。
3
カウント
×10 2
2.48
ブランク
Amount of total mAb %RSD
digest on-column (ng) (n = 10) % Accuracy
0.0197
18.5
97.5
2.46
カウント
×10 2
2.48
0.0098 ng
2.46
2.5 分析データ
優れた性能を裏付ける
カウント
×10 2
0.0197 ng
カウント
×10 2
2.6
カウント
ターゲットプロテオミクス
×10 2
0.0394 ng
0.0394
18.3
104.2
0.0591
12.5
108.3
0.0985
9.3
102.4
0.197
13.0
95.6
0.394
5.9
84.8
0.985
5.7
102.1
1.97
1.6
105.5
19.7
2.9
99.7
0.0591 ng
2.6
0.90 0.95 1.00 1.05 1.10
取り込み時間 ( 分 )
ペプチドの同定と定量
932.7 & 204.1
20,000
1,400 (PTM) のサイズと位置に
932.7
2,227.9翻訳後修飾
18,000
m/z (質量電荷比) の大きいペプチドのフラグメントイオンは
多くの情報を含んでおり、グリコシル
化&などの
関する重要な生体情報を得ることができます。
2.48
2.46
カウント
×10
2
0.0098 ng
2.48
2.46
カウント
×10 2
0.0197 ng
2.5
カウント
×10 2
0.0394 ng
2.6
×10 2
カウント
0.0591 ng
2.6
×10 4
2
of total mAb %RSD
1.9Amount
EEQYN(+1606.586706)STYR
(ng)– 5.093398
(n = 10)
1.8digest
y = on-column
943.671754*x
1.70.0197
R2 = 0.99814103
18.5
1.6
18.3
1.50.0394
1.4
0.0591
12.5
1.3
1.20.0985
9.3
1.1
1.00.197
13.0
0.9
0.394
5.9
0.8
0.7
0.985
5.7
0.6
0.51.97
1.6
0.4
2.9
0.319.7
0.2
拡大
0.1
0
-0.1
-1
0
1
2
3
4
0.90 0.95 1.00 1.05 1.10
取り込み時間 ( 分 )
104.2
108.3
102.4
×10 2
95.6
3.0
2.6
2.2
1.8
1.4
1.0
0.6
0.2
-0.2
84.8
102.1
105.5
99.7
6
7
8
1,400
1,200
1,000
800
600
400
拡大
200
0
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Replicate injection
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Replicate injection
×10 4
2
1.9
EEQYN(+1606.586706)STYR
y = 943.671754*x – 5.093398
R2 = 0.99814103
本製品
1.8は一般的な実験用途での使用を想定しており、医薬品医療機器等法に基づく登録を行っておりません。
レスポンス
4
1.7
1.6
1.5
1.4
1.3
1.2
1.1
1.0
0.9
×10 2
3.0
2.6
0
0.04 0.08 0.12 0.16 0.20 0.24 0.28
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21
濃度 (ng、mAb 分解物のオンカラム注入量)
レスポンス
932.7 & 204.1
932.7 & 2,227.9
932.7 & 2,065.8
932.7 & 1,392.6
932.7 & 366.1
レスポンス
20,000
18,000
16,000
14,000
12,000
10,000
8,000
6,000
4,000
2,000
0
5
% Accuracy
97.5
Response
カウント
ブランク
レスポンス
×10 2
レスポンス
レスポンス
16,000
1,200
932.7 & 2,065.8
14,000
932.7 & 1,392.6
1,000
12,000
932.7
& 366.1の大きなペプチドフラグメントの
Agilent 6495B トリプル四重極 LC/MS システムは、m/z 3000 までの質量範囲に対応しているため
、分子量
検出に
800
10,000
有効です。下図は、6495B により、ターゲットプロテインを
分解したペプチドから生じたフラグメントイオン信号を600
検出したものです。きわめて
8,000
6,000
られています。
高感度で再現性に優れ、高精度の定量結果が得
400
4,000
200
拡大
2,000
0
0
G1F 糖ペプチド EEQYN[+1606.6]STYR の定量
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
Replicate injection
Replicate injection
食品検査 – 農薬
最適化された Inter MRM ディレイタイムによる高感度測定
食品のグローバル化を背景に、安全性および原産地に対する規制機関の検査は厳しさを増しています。近年、違法農薬および混和物による
食品の汚染が問題化し、食品に対する消費者の信用に影を落としています。Agilent トリプル四重極 LC/MS なら、数百種類の潜在的汚染物質を
同時にモニタリングし、食品の安全性を確保することができます。
下図は、スパイス中のマイコトキシン、違法染料、および農薬をターゲットとした MRM メソッドによる分析結果です。Agilent 6495B トリプル
四重極 LC/MS システムを用いることで、マトリックス効果を抑えてメソッドの堅牢性を高め、その優れた感度により、残留農薬を高い精度と
真度で定量することができました。
×10 6
トリベヌロンメチル
2.5
カウント
2.0
1.5
1.0
396.0 & 155.1
5.0 ms 時のピーク面積
5.0 ms 時のピーク面積
メトブロムロン
259.0 & 179.0
0.5 ms 時のピーク面積
5.0 ms 時のピーク面積
= 0.94
─
─
─
─
0.5
0
8.6
8.7
8.8
8.9
9.0
9.1
9.2
取り込み時間 ( 分 )
9.3
9.4
9.5
9.6
= 0.80
5.0 ms
2.0 ms
1.0 ms
0.5 ms
9.7
9.8
最適化された Inter MRM ディレイタイムを用い、ドウェルタイム 5.0、2.0、1.0、および 0.5 ms で分析したメトブロムロンおよびトリベヌロンメチル (100 ppb) の
MRM クロマトグラムの重ね表示
5
優れた性能を裏付ける分析データ
環境水の分析
水中の PPCPs の分析真度・精度
飲料水に含まれる微量の医薬品およびパーソナルケア製品 (PPCPs) の分析は、世界共通の課題です。通常、検出される化合物は、乱用薬物、香辛料、
石油化学製品、医薬品の有効成分とその代謝物など多岐にわたります。また、地域ごとに、その地域特有の PPCPs プロファイルがあります。一般に、
下水処理プロセスでは、これらの有効成分や副生成物、代謝物が完全には除去されません。つまり、薬剤に汚染された廃水が地下水や表流水に
流れ込み、幅広い生物種の飲料水の大きな汚染源となっている可能性があるということです。
優れた真度、精度、感度を備えた Agilent 6495B トリプル四重極 LC/MS システムを用いることで、サンプル濃縮なしに水サンプルをダイレクト注入して
測定を行いました。下図は、表流水サンプル中の PPCPs 32 種をスクリーニングおよび定量分析した結果です。0.5 ng/L というきわめて低い濃度まで
正確に検出されています。
水中のジクロフェナク (ネガティブモード) とベンラファキシン (ポジティブモード) の検量線による定量真度とピーク面積の RSD の評価
6
環境水の分析
この調査で評価した 0.5 ng/L の PPCPs 2 種の MRM クロマトグラムの重ね表示。濃度がサブ ng/L の
アトラジン (A) とジルチアゼム (B) の定量イオンおよび確認イオンについて、再現性の高いレスポンスが
得られています (RSD% < 10 %)。
7
高性能の鍵をにぎる機能
イオン光学系とイオン検出器
感度と精度が向上し、最も低い検出下限、定量下限を実現
MRM の取り込み性能の向上によってイオンサンプリング数およびイオン透過率が増加することにより、さらに高性能を発揮します。
6495B LC/TQ システムは、優れた設計のイオン光学系と検出器に搭載された最新のエレクトロニクスにより感度が飛躍的に向上しています。
これは、低濃度の成分でもより確実に、より高精度で検出できるということです。
面積 RSD (%) = 15.1
n = 10 注入
% 精度 = 116
x101
6.7
6.6
6.5
6.4
6.3
6.2
6.1
6.0
5.9
5.8
5.7
5.6
ベラパミルの LLOQ
3.62 3.66 3.7 3.74 3.78 3.82 3.86 3.9 3.94 3.98 4.02 4.06
カウント vs 取り込み時間 (分)
8
オンカラム注入量 40 アトグラム
ブランク
x101
面積 RSD (%) = 12.4
n = 7 注入
% 精度 = 85.1
6.6
6.4
6.2
6.0
5.8
5.6
5.4
5.2
5.0
4.8
4.6
4.4
ベンタゾンの LLOQ
オンカラム 1 フェムトグラム
2.8 2.9 3.0 3.1 3.2
3.3 3.4 3.5 3.6
カウント vs 取り込み時間 (分)
ブランク
機器検出下限 (IDL)
「低ノイズ」の質量分析システムであるためには、システムの真の感度を表す統計的基準、すなわちイオンカウントに比例した仕様を満たして
いなければなりません。アジレントは業界に先駆けて、システムの性能を効果的に判断できる革新的な評価法、機器検出下限 (IDL) を
採用しています。
エストリオールの測定量
繰り返し回数
n = 7 注入
5 pg/mL (LLOQ)
RSD (%)
t(99%)
11.3
3.143
エストリオール IDL
1.8 pg/mL
MDL = t x (%RSD/100) x サンプルの量 = 3.143 x (10.4/100) x 25 fg = 1.8 pg/mL
x101
7
注入 1 回目
44.17
6
x101
7
5
5
x101
7
注入 2 回目
53.76
5
41.16
6
x101
7
6
注入 3 回目
カウント vs 取り込み時間 (分)
50.07
6
注入 4 回目
45.90
6
x101 注入 7 回目
7
52.23
6
x101
7 注入 6 回目
3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4
カウント vs 取り込み時間 (分)
54.05
6
カウント vs 取り込み時間 (分)
濃度で測定
• 真の検出下限および定量下限 (LLOQ) を
正確に評価
• 感度性能を一律に評価できる実用的な
手段
イオンが多いほど高い精度
5
3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4
もとづく指標
• 検出下限 (LOD) またはそれに近い
5
5
5
3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4
x101 注入 5 回目
7
• IDL は精度 (%RSD) の統計解析に
3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 3.8 3.9 4
カウント vs 取り込み時間 (分)
MassHunter ソフトウェア
高速分析における高感度 MRM
対象アプリケーションにおける複合化合物の分析では、短い MRM ドウェルタイムで高感度を維持しながら複数の MRM 条件を
最適化する必要があります。ダイナミック MRM は、正確かつ精密な定量のため、ピーク全域にわたり十分なデータポイントを確保し、
多数の化合物を信頼性高く分析できる最適なドウェルタイムを設定します。
x104
2.0
1.9
1.8
1.7
1.6
1.5
1.4
1.3
1.2
1.1
1.0
0.9
0.8
0.7
0.6
0.5
0.4
0.3
0.2
0.1
0
123 種類の農薬
1 ng/mL
カルボスルファン、
18 データポイント
1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6 6.5 7 7.5 8 8.5 9 9.5 10 10.5
カウント vs 取り込み時間 (分)
9
トータルソリューション
あらゆるニーズに応えるアジレントのソリューション
アジレントの質量分析ソリューションは、何十年にもわたる技術開発と分析の経験に基づいて、業界最高レベルの
パフォーマンスを提供しています。化学およびライフサイエンス分野の第一人者との積極的な共同研究によって、
さらなる技術革新を進めています。また、多様化するニーズにお応えするため、さまざまな分野のラボパートナーとの
協力を通じてソリューションの充実を図っています。
アプリケーションに関わらず、アジレントにはお客様を最善のアプローチへと導き、その実現をサポートするノウハウ、
そしてネットワークがあります。
1290 Infinity II LC システム
質量分析を最大限に活用するためには、きわめて高性能の液体クロマトグラフが必要です。アジレント
は、質量分析計と接続することで卓越した性能を発揮するよう最適化されたコンベンショナル LC シス
テムを幅広く取り揃えています。Agielnt 1290 Infinity II LC は、超高速液体クロマトグラフィーのための次
世代 LC です。高い信頼性を備え、6495B トリプル四重極 LC/MS をはじめとするアジレントの LC/MS 機
器に最適なシステムです。
1290 Infinity II の各モジュールは、サンプル導入から分離、検出にいたる分析効率を最大限に高めるよ
うに最適化されています。また、最高のサンプル数、最速の注入サイクル、優れたポンプ性能により、
機器の効率を最大化します。1290 Infinity II LC とアジレントの LC カラムおよび消耗品を組み合わせるこ
とで、きわめて包括的な LC/MS ソリューションが実現されます。
効率的なサンプル前処理製品とカラム
Agilent Bond Elut SPE および QuEChERS サンプル前処理製品により、信頼性の高いサンプルクリーンアッ
プを確実に行えます。これにより、マトリックス干渉を最小限に抑え、サンプルに起因するシステムのメ
ンテナンスを軽減し、システム性能と分析感度を高めることができます。InfinityLab Poroshell 120 カラム
は、卓越した分析効率、分析スピード、および分解能を備え、信頼性と再現性の高い結果をもたらしま
す。高 pH アプリケーション用の HPH-C18 をはじめ 12 種類の結合相からお選びいただけるため、どん
なサンプルでも最適な分離結果が得られます。
10
アプリケーションに最適化された
トリプル四重極 LC/MS 用データベース
分析準備をシンプルに、メソッド設定をスピーディに
動物用医薬品 tMRM データベース
このデータベースには 650 種類を超える化合物が登録されており、
各化合物について最大 10 個の MRM トランジション、フラグメント
電圧、およびコリジョンエネルギーなどが収載されています。ター
ゲットスクリーニングのためのメソッドパッケージで、誰でも簡単に
1 回の分析で数百種類もの分析対象物を確実に定量することがで
きます。
トリプル四重極 LC/MS 用の農薬 tMRM データベース
このデータベースには 750 種類を超える化合物が登録されており、
各化合物について最大 10 個の MRM トランジション、フラグメント
電圧、コリジョンエネルギーなどが収載されています。ターゲットス
クリーニングのためのメソッドパッケージで、1 回の分析で数百種類
もの分析対象物を確実に定量することができます。
MassHunter ソフトウェア
Agilent MassHunter ワークステーションソフトウェアによって、定量分
析におけるサンプル管理、MS メソッドの最適化、データ処理、デー
タレポート作成が簡単に行うことができます。データ解析に役立つ
幅広いツールが搭載されており、サンプル分析、特にルーチンの定
量分析の効率を上げることができます。
以下のツールが含まれます。
• Optimizer ソフトウェア ― 定量のための MRM トランジションを
自動的に測定して、各分析対象化合物の最適なコリジョン
エネルギーをメソッドに設定します。
• ダイナミック MRM (dMRM) ― 設定したサイクルタイムにもとづ
いて各 MRM トランジションの最大ドウェルタイムが自動的に
計算され、メソッドに設定されます。高速 UHPLC 分離による
多成分系の分析においてきわめて信頼性の高い定量結果が
得られます。
• トリガ MRM (tMRM) データ依存型採取 ― ターゲット化合物の
定量イオンがある閾値以上検出された場合に、データベースに
登録されている確認イオンを測定します。得られたスケクトルは
ライブラリサーチが可能で、きわめて低濃度の化合物が検出さ
れているか確認が可能です。
Agilent CrossLab
業界最高レベルを誇る Agilent CrossLab サービスのエキスパートにお任せいただくことで、機器の
性能を最高の状態でご使用いただくことができます。また、機器の移行、アプリケーションのコ
ンサルティング、修理、点検、コンプライアンス検証、トレーニングなど、お客様のニーズに応じ
たサービスも提供しています。詳細については、アジレントにお問い合わせください。
11
あらゆる分析の成果を最大化: アジレントの質量分析ソリューション
どんなサンプルであっても、目的に最適なソリューションでお客様をサポートします。
アジレントのソリューションは、クロマトグラフィーおよび質量分析システムの設計・
構築における何十年もの経験と、さまざまなアプリケーション分野のパートナー
との協力・共同研究により生み出されています。ラボが必要としているベスト
ソリューションをこれからもお届けします。
ホームページ
www.agilent.com/chem/jp
カストマコンタクトセンタ
0120-477-111
[email protected]
本製品は一般的な実験用途での使用を想定しており、
医薬品医療機器等法に基づく登録を行っておりません。
本文書に記載の情報、説明、製品仕様等は予告なしに
変更されることがあります。
アジレント・テクノロジー株式会社
© Agilent Technologies, Inc. 2017
Printed in Japan, January 10, 2017
5991-4541JAJP
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