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1 中国産業のグローバル化における問題点について 1.はじめに

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1 中国産業のグローバル化における問題点について 1.はじめに
中国産業のグローバル化における問題点について
コメント : 内容を簡潔に表すよう
な題をつけること。これでは一般
的過ぎ。
1.はじめに
グローバル化というと、世界標準として一つに統一されていくというイメージが非常に
強いが、実際はその一方で、矛盾や対立、あるいは不均衡も大きくなってきている。その
代表例ともいえるのが、所得格差の拡大である。グローバル化は、一つの社会や文化ある
いは単一のものを意味するのではない。人や情報の交流の拡大によって、均質な制度が創
り出されたわけではない。むしろグローバル化が進むなかで、地域的な所得格差は拡大し、
対立は激化してきている。
近年の中国経済の成長はめざましいものがある。社会主義経済から市場経済システムへ
体制の移行や、農業中心から工業中心の産業の発展などを遂げてきた。現在では、農業や、
製造業などにおいて日本の産業の脅威ともいえる存在となってきている。
しかし、中国産業が発展してきているとはいえ、まだ多くの問題を抱えていることも
事実であり、このような問題を解決しなければ、政治、社会、経済的に行き詰まってしま
う可能性もある。このような問題点について日本の 100 円ショップの商品との関係や、日
本で販売されている中国産輸入野菜の安全性という視点から考察した。
2.100 円ショップと中国の経済発展
“安い文房具”や“安い日用雑貨”を探そうとするとき、最初に頭に浮かぶのは 100 円
ショップである。我々は、日常何気なく 100 円ショップを利用しており、その原価や仕入
れについてはあまり疑問を感じることはない。
100 円ショップの戦略は、通常の小売業とは異なっている。まず販売価格が設定されてい
る。当然のことであるが、100 円ショップの販売価格は 100 円である。それ以上でも、それ
以下でも成り立たない。通常、モノの価格は、原材料費、人件費、税、運賃、管理費など
を合計した金額に利益を加えたものに決定する。ところが、100 円ショップの場合は店頭の
販売価格が先に決まっている。そして、それに見合った仕入れ価格で仕入れる。したがっ
て、流通の流れでいくと、小売業が値段を決めて、メーカー側がそれに合わせるという逆
の流れとなる。また、かさばるものは売らない(輸送効率が悪くなるため)ことや、人件
費削減のため、正社員は店長のみとし、あとの従業員はすべてパートでまかなっているな
ど、徹底的に販売に関わるコストを削減している。こうした傾向が長期的に続けば、国内
であれ海外であれ、製造するメーカー側、特にそこで働く人たちの賃金にしわ寄せがいく
ことになる。
さらにもうひとつの戦略は、広告宣伝費をかけないということである。顧客に売価 100
円均一=安いというイメージを一般化することによって宣伝をすることなく、顧客に足を
運んでもらおうとする戦略である。
100 円ショップ業界では、大創産業が圧倒的なシェアを占め、次にキャンドゥが続く。
これらの 100 円ショップにある商品の原産国は中国、日本、韓国などである。特に、台所
1
用品や雑貨、陶磁器、衣料品、装飾品などの売れ筋の基礎商品は、ほとんどが中国製であ
る。そのため、100 円ショップにとって、製造コストの安い中国はなくてはならない存在で
ある。
浙江省義烏市には、中国最大の雑貨卸売市場がある。ここには、100 円ショップ向けの商
品を製造している工場もある。そして、その市場を囲むように周辺部には工場と中小工場
が操業している。工場の多くは農家が家族で始め、中国最大の雑貨卸売市場ができた後に
大きくなっていった。多従業員の多くは労働力市場と呼ばれる職業安定所=ハローワーク
や街頭で雇用される。食事つき・住み込みが多いが、ほとんどが不安定雇用で、出来高払
いである。日本の 100 円ショップから大量の注文を受けたときには、一時的に雇用者を増
やしているが、日雇いに近い雇用で何の保証もなく、その注文が終われば解雇され再び労
働力市場へ行かねばならい。ここでは、働く人たちに非常に不安定な状態を強いているの
である。このことは、中国産業の陰の部分といえる。大量生産・大量輸出の裏には不安定
な労働条件下で苦しむ国民の姿がある。
3.中国産輸入野菜の安全性と中国の農業
日本は食糧自給率のきわめて低い国であり、大半を海外からの輸入でまかなっている。
輸入される野菜総量(生鮮、冷蔵、塩蔵など)の約半分は中国からである。日本の農業従
事者から見れば土地、労働力が安い中国で作られる野菜が輸入されると、日本農業は崩壊
するという危機感にさらされている。しかし一方で消費という観点から見ると、私たちは
常に新鮮で豊富な野菜を食べることができるといえる。
中国からの輸入野菜は、ほとんどが「開発輸入」といわれるものである。日本の資本で、
外国の土地と労働力を使い日本で消費される野菜をつくる。この「開発輸入」という仕組
みで安い中国産の野菜は成り立っている。野菜を利潤追求の道具の一つにしているのはグ
ローバルなビジネスであり、種と農薬の独占は、すべての食糧の支配化といえる。
価格的な側面でいえば、同じ品質であれば安い方が競争力を持つのは当然である。その
ため、中国からの野菜は安い地代、安い労働力を求めて日本の企業が種を持ち込み、委託
栽培をしたりして輸入してくるのがほとんどである。そのため、中国から来る野菜の安全
性、残留農薬の管理などの責任は、本当は開発輸入に携わる日本の企業にあるといえる。
日本の商社が盛んに「開発輸入」を通じて、日本は中国の安い生産要素(労働力、土地)
を有効に利用できるだけではなく、さらに流通ルートの短縮化、効率化などの利点を活か
すことができる。輸送量と輸送距離の関係を数値化した「フード・マイル」は、野菜輸送
が地球環境に与える影響を表している。その輸送に要する時間は、確実に野菜から栄養、
特に消耗しやすいビタミン類を奪っている。輸入野菜の出現は、様々な種類の野菜をいつ
でも、安く手に入れられるようになった。その反面、日本の食の安全に大きな問題が起こ
っている。
そのうちの1つが農薬問題である。日本に野菜を輸出している中国の主な地域は山東省
周辺である。開発輸入を進めている日本の商社が見栄えのいいものを欲しがっているとい
う事情によって、DDT、BHCといった禁止農薬を使ったり、農薬を多用したりする事
情がある。中国の野菜生産農家は、日本の商社に売れなければ収入にならないため、自分
2
削除 : の
たちが日常食べることのない日本の野菜を生産している。そのため、形(外見)にのみこ
だわった作物ができる。味や、本来持っている栄養素などは、問題としていない。大量に
使用される農薬がげんいんで、農村で働く人たちにも健康被害が相次いでいる。
食物、とりわけ農作物は、「地産地消」が基本とされる。地域で生産された農産物をそ
の地域で消費するという意味で、昔は、
「人は生まれた土地の四里四方の範囲で生産された
農産物を食べれば病気にかかりにくい」と言われていた。それは、前述した「フード・マ
イル」にも表れているように、輸送時間や距離が長ければそれだけ、野菜から栄養が奪わ
れ、形だけの物になってしまうからである。そして実際に食べない人が作ることによって、
本来の味が失われていく危険をも伴っている。これから大人になっていく子供たちが本当
の野菜の味を知らずに育っているのである。形だけの野菜を食べても、水分と微量の無機
質を摂取できるのみで、ビタミンの不足は、食べ物から摂取しなくなる。
野菜輸入が定着した場合、国内野菜の生産・出荷・流通コストにおける大幅な削減が実
現しない限りは、野菜の自給率はさらに低下を続けることになる。野菜産地では、さらな
るコスト削減の試みが行われる必要があることはいうまでもない。一部の野菜産地では、
野菜輸入に押されて生産削減を余儀なくされる可能性がある。しかし、外国から野菜輸入
が国内市場に参入するからこそ、国内の野菜産地は生き残りのためにコスト削減や品質の
向上に一層の取り組みをすることになる。このことが、消費者である日本国民によってこ
れまで以上に安価な野菜を大量に購入されることが可能となる。大幅なコスト削減ができ
なかった野菜産地の農家は、野菜から所得を得ることを断念せざるをえないほどに大きな
経済損失を経験することになる。
4. 終わりに ∼中国産業発展の裏側に見る問題点
企業は安い人件費や土地を求めて中国に移転した。そこでは、衣料品や家電、100 円ショ
ップで売られている商品、そして農作物などを生産するようになった。我々日本人は、安
くモノを手に入れることができるようになった。しかし、大企業の下請けをしていた中小
企業が中国に移転したり、不況が原因で倒産したりリストラなどが起こると、産業の空洞
化や失業問題が出てくる。そうすると、デフレになる。しかし、デフレで物価が低いにも
かかわらずモノが売れない、不況から抜け出せないという状況に陥ってしまう。その一方
で中国はすごい勢いで産業が発展している。これはグローバル化によって、たくさんの多
国籍企業が人件費の安い中国に進出したことにある。そんな中国においても、農村と工業
地帯との地域格差や雇用問題が出現している。
産業におけるグローバル化は、良い面も悪い面もあり、発展途上国の経済の活性化につ
ながる反面、デフレから脱却できずにいる国がある。さらに、収入の地域格差が拡大し、
人口の流出も起こる。ここで苦しむのは常に弱い立場となる国民であり、産業発展の影に
は常に、このような問題が起こっているのである。
ビデオを観て、とても上手に内容をまとめてあります。高校生までの勉強でトレーニン
グしてきたまとめる技術をとてもよく習得していることが分かります。しかし、大学以
3
「それ
後では、まとめから先が求められています。 まとめたところで終わっていては、
でどうしたの?」って聞かれます。個人(日本、中国)の視点、企業の視点(日本、中
国)、国の視点(日本、中国)という最低でも 6 つの視点がありますので、自分の分析視
点をいずれかに限定して、自分の考えを具体的に、かつ論理的に述べることが必要です。
今回提出されたリポートでは、名前を他の人に代えても分かりません、つまり、オリジ
ナリティがないということです。ということは、その他大勢から抜け出せないというこ
とです。ということは、他の人と取替えがきくということです。取替えがきくというこ
とは、自分の存在価値がないということです。
題が漠然としているということは、結論も漠然としているということです。キーワード、
キーメッセージを明確にして、それを読み手にいかに説得的に伝えることができるかが、
良いリポートかどうかの鍵となります。
4
国際経営論
100 ショップの中国生産に伴う雇用問題
コメント : 100 円ショップは多様
な視点から分析することが出来ま
1990 年代に 100 円ショップが登場して以来、その数は年々増加している。この不況を追
すので、このように自分なりに一
い風に急成長を遂げた 100 ショップの戦略について、中国での製品生産とそれに伴う雇用
つの分析視点を設定して論じてい
問題を取り上げ考察する。
くことは、とても大切です。
100 円ショップとは、ディスカウントストアとほぼ同じ形態で、原則として店内の商品を
1 点 100 円均一で販売する形態の小売店である。店内の商品を一律100円に保つために、
販売商品は、加工食品や化粧小物、食器や調理器具、乾電池などの日用品を幅広く取り扱
っているという特徴がある。
日本の 100 円ショップで売られている、台所用品や工具、陶磁器、T シャツ、ネクタイ、
下着、造花、パーティー用品、袋物などの売れ筋の基礎商品の殆どが中国製であり、これ
ら中国製の商品が 100 円ショップの売り上げを実態的に形成している。
中国で製品生産を行う理由としては、豊富な労働力と圧倒的に安い労働賃金が挙げられ
る。労働条件は出来高払いの賃金制度を採っており、家計の補助を目的とした農家の人を
多く雇っている。また、雇っている労働者は若い女性が多く、臨時雇いの為、経営者側は、
いつでも労働者の首を切ることが出来る。こうした伸縮自在な労働市場により、人件費削
減を行うことで、100 ショップは成り立っている。
中国の安価な労働力によりコストを抑えた大量生産は、新たな労働強化を生む。一度大
量生産を行ってしまうことによって、シェアを確保し、更なる大量生産を行う。しかし、
これらを支えている中国での労働者は、きわめて不安定な労働環境を強いられており、コ
スト削減のしわ寄せが、末端の労働者に課せられているという問題も挙げられる。
日本の店舗でも、徹底した人件費の削減行っている。店員の殆どは、正社員ではなくア
ルバイトであり、ある程度の業務責任を、アルバイトに課している。
100 円ショップの戦略は、人件費削減だけではない。100 円ショップでは、店頭の販売価
格が先に 100 円と決まっているが、すべての商品が、それに見合った利益を生み出す価格
で仕入れられている。生産量も、売れた量に合わせて綿密に調整されている、輸送時に、
かさばるやかんなどの流通効率の悪いものは売らないといったように、流通コスト削減も
徹底されている。
100 円ショップの業界では、小売業者が生産を規定している為、最終的に、メーカーが
100 円ショップの戦略に合わせるといった構図になっている。その結果、国内であれ海外で
あれ、メーカー側、とくに組織の末端で働く人たちの賃金にしわ寄せが行ってしまってい
る。
コメント : 単なる内容のまとめに
なっており、自分の結論が書かれ
ていません。
口頭試問なら、
「そう、
よくまとめていますね。それで、
あなたの結論は具体的に何なの?
あなたは、このリポートを通して、
いったい読者に何を伝えたい
の?」って、質問されます。
国際経営論
輸入野菜とそのリスク
コメント : 題が曖昧で、読み手に
読む気を起こさせません、内容を
近年、注目されている輸入野菜について、中国での野菜生産の例を挙げて、その問題点
を考察する。
簡潔に表すような具体的に題をつ
けて下さい。それがつけれないと
いうことは、自分の思考がまだ漠
最近、大手スーパーマーケットの野菜売場をのぞいてみると、輸入野菜を見かけるよう
然としているということを読み手
になった。アメリカのブロッコリー、中国のショウガ、ニンニク、シイタケ、ニュージー
にばらしてしまう事になります。
ランドのカボチャ、フィリピンのオクラなどである。価格もブロッコリーなど、国産品に
比べ半値である。そのほか、パックされた漬け物、水煮、冷凍野菜など外国で生産加工し
たものを数えれば、きりがないほどである。
現在では、野菜の消費量の 22%を輸入に頼っており、バブル崩壊から、輸入野菜が増加
一途を辿っている。以前は、日本の消費者は外国の食材というと、農薬の使用など安全性
への懸念から敬遠気味であったが、冷凍トラック、冷蔵コンテナの利用により品質が国内
と変わらなくなってきたこと、価格の安さ、それに 1 年中、食べたいという消費者のニー
ズが野菜の輸入を促進している。中国では、ほうれん草など国内では食されない野菜を、
は日本に輸出するためのみに作られているおり、今やアメリカを抜いて日本への野菜輸出
国 1 位となっている。
品質についていえば、遺伝子組み換えや、残留濃度問題が取り上げられているが、中国
で野菜を生産する等、輸入業者が外国で産地開発する場合、日本の種を持っていき技術指
導を行い、日本の消費者に合わせた野菜づくりを行うので、年々、品質は向上している。
しかし、きれいな野菜は高く売れるという現状から、多量の農薬が散布されており、そ
の結果、農作物のみならず農業者へも影響が渡っている。中国の農薬中毒者は、日本の 29
倍にまで及んでいる。農薬の技術指導は、商社や流通メーカーなどが行っているが、依然、
農薬が散布されている最中で収穫を行わなければならない農業者など、労働環境の問題は
改善されていない。また、日本の消費者にとっては、カット野菜のように、加工されてか
ら輸入される野菜は、残留農薬の検査がなされないという問題も挙げられる。
開発輸入の野菜は、日本の資本で、海外で生成され、日本で消費されており、安さと安
定供給が成されている。しかし、野菜をグローバルビジネスにのせるのは、リスクを伴う。
遺伝子組み換えや残留農薬濃度の問題など、輸入野菜のリスクを負っているのも我々消費
者なのである。
コメント : 結論が一般的過ぎて、
まったく読者にインパクトを与え
ません。もっと自分の具体的な意
見を述べてください。
「100 円ショップ日常化するグローバリゼーション」からダイソー生活を考えた
コメント : 題が曖昧。
「考えた」苑
先の結論を簡潔に示すことで、読
グローバル化ということで、アジアの国々での生産が多様になってきている。なかでも、
中国の安い魅力的な労働力を糧にして、低コスト戦略により業績を伸ばしてきた企業があ
る。その中でも、私たちの生活に密着し現在では欠かせない存在になってきたのは「100
円ショップ」である。100 円ショップが、私たちの目の前に登場しだしたころの印象として、
「
“どうせ安かろう悪かろう”な商品群で品質がわるいのですぐ壊れたりするのだろうな」
という印象が正直なところである。しかし、買って使ってみると、意外と商品は悪くなく、
やがて品揃えも豊富といえるぐらいにまで充実してきた。今では、生活だけでなく趣味や
レジャーの領域の商品まで置いてあり日常化してしまった。消費者としての立場でいえば
非常に喜ばしい存在ではあるが、その環境についてはすべてがよいことだけではないこと
も表裏として報告されている。1つは生産国労働者の環境について、2 つ目は 100 円だから
すぐ捨てられるという使い捨て文化についてである。このことについてすこし検討してみ
る。
100 円ショップの代表企業は「ダイソー」である。そのダイソーの商品群の原産国は中国
であり 46%を占める。中国労働者の低賃金が低コストを支えている。売るときは 100 円と
決まっているので、できるだけ低コストを実現しなければ会社は存続できない。決定権は
もっとも川下の小売側にありそこで取引価格が決定されメーカーが努力して仕入れ価格を
実現する。つまり相手を従属させてしまっているということである。これでいいのだろう
か。現状での中国労働者の状況としては、中国の遠隔農村地域からの出稼ぎなどが多く、
賃金は 600 元くらいで落ち着いており若い労働者においては問題視されてはいない。むし
ろ、仕事のない内陸部に細々と隠居しているより仕事のある場所へ移転し働くほうがよい
とのことである。住み込みで働いているということで、同郷の仲間などいたりするとなん
となく楽しく日々過ごせている印象もある。しかし、今後さらなるコスト削減が求められ
たり、労働者の価値観があがった場合現在のような環境が継続できるのだろうか。貧富の
差に労働者が気づいて今までどおりの慣習に不満が生じた場合、低コスト生産は続けられ
るのだろうか。あるいは、賃金がさらに安い労働力をもつ他の国に生産が移転してしまう
ことも考えられ、その時、中国労働者は自らの処遇についての再考を迫られることも考え
られる。
2 つ目の問題は使い捨て文化である。高価なものを厳選して購入していれば、使い方や扱
いにも一考しながら使うことも多いが、100 円の物品であるため、100 円の価値しかないと
勘違いしがちである。
(確かに、私も 100 円だからまーいいっかとばかりに捨ててしまこと
がある)100 円ショップ品揃えされているものは、生活で必ず必要なもの、高価でなければ
ならいものはない。そのため、少しの不具合で捨ててしまうことも多く、廃棄物の問題や
人々の道徳的な考え方にも影響することもあるように推測できる。100 円ショップの商品は
プラスチック製のものが多く、廃棄物としての嵩がふえること、焼却する際の施設へのダ
者に読む気を起こさせます。
コメント : 自分の一番大切な名前
を初めに書くこと。
メージが大きいなどよくない面の指摘もある。
企業や経営の方向から上記のような環境を考えた場合、当然低コスト低賃金労働力は魅
力であるが、そこ一点に注視し活動を続けるだけでなく、日本企業が中国労働者をグロー
バルな仲間としてあるべき姿に近づけることができる存在である方向性(賃金や価値観)
をもつことも企業活動のひとつともかんがえられる。また、日本国内でも使い捨て文化に
ついての 100 円ショップとのかかわりはわずかであると思われるが、これほど生活に密着
できている企業だからこそ環境とのかかわりについて、もう少し大きく活動できてその活
動が消費者に受け入れられるということも考えられるとおもう。
うまく内容をまとめていますが、結論が漠然としていて、ポイントの分からない文章にな
っています。このリポートで読み手に伝えたい「キーワードは?」、
「キーメッセージは?」
これらを明確に意識して書かないと、漠然としていて、読み手に読んで時間の無駄だった
と思わせることになります。
100 円 シ ョ ッ プ と 輸 入 野 菜 か ら み る グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン の 功 罪
日本でグローバリゼーションといった時に、日本人は何を思い浮かべるだろう
か 。「 グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン と い う と 、 安 い も の が ど ん ど ん 入 っ て く る 。 し か し 、
価 格 が 安 い と 喜 ん で い る と 大 変 で 、牛 丼 も 焼 き 鳥 も そ う だ が 、BSE や 鳥 イ ン フ ル
エンザも一緒に入ってくる。私たちの着ているものや履いているものは、ユニク
ロの服やナイキのシューズだったりする。デザインはアメリカでされても、製品
は 中 国 で 生 産 さ れ て い る 。」「 ス ー パ ー に は 椎 茸 で も 筍 で も 中 国 産 の 野 菜 が 並 ん で
いる。農薬がいっぱいかかっているじゃないかと安全性を心配するけれども、国
産 の 半 値 以 下 だ か ら 、中 国 産 の 野 菜 を 買 っ て し ま う 。」と い っ た よ う な 話 と 思 わ れ
る。
私 は 日 本 に 留 学 し て い る 中 国 人 で あ る 。 ご 存 知 の よ う に 、 中 国 が WTO 加 盟 に
よってグローバリゼーションの過程に積極的に参入し、ますます「世界の工場」
として成長している。私は高校時代から「グローバリゼーション」という言葉を
知っていた。しかし、驚くほどグローバリゼーションを実感したのは、大学卒業
後、上海で働いた時であった。中国なのに、外資系企業が圧倒的に多く、デパー
トでも外国産のものがどんどん増え、外国料理を食べるのもごく普通のことであ
る 。グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン の お か げ で 、中 国 人 の 生 活 が だ ん だ ん 豊 か に な っ た り 、
世界中の美味しいものを身近の町で食べられるようになったりすると思う。しか
し、グローバリゼーションによる中国の経済発展は所得格差の拡大や環境汚染な
どの問題を齎している。
以上のように、どんな国にとっても、グローバリゼーションにはプラスとマイ
ナス、二つの面がある。日本と中国を含め、グローバリゼーションに巻き込まれ
たすべての国(先進国と発展途上国)がグローバリゼーションについてもう一度
考え直す必要があると思う。
ま ず は 、グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン と は 何 か に つ い て 考 え な け れ ば な ら な い 。
「グロ
ーバリゼーション」は、市場経済が世界的に広がってきて、資金や資源、技術な
どが国境を越えて移動し、各国の経済が世界経済へ統合される現象である。言い
換えれば、グローバリゼーションの原理が全世界を市場原理で覆いつくすことに
削除 : あ
なるということであろう。
市場原理を単純化して言うと、誰もが同じ場で競争する、あるいは同じ条件で
競争する、負ければ市場から退場するということである。資金が豊富で高い技術
1
を開発し低賃金の労働力を確保した企業は、良い質の製品を安く作れる。それが
経 済 に と っ て 最 も 効 率 が 高 く な る 方 法 で あ る 。同 じ 場 で 競 争 す る わ け で あ る か ら 、
労働者の賃金水準が一対一〇の中国と日本の企業が同じ製品を作る競争をすれば、
中国の企業のほうが勝つ。アメリカの大きな機械を備えた農業企業と途上国の零
細な農家とが同じ舞台で競争すれば、生産性が高く、安い農産物を作るアメリカ
の農業企業が圧倒する。
現在は確かにこのようにグローバリゼーションが進んでいる。一つの典型的な
例 は 日 本 の 100 円 シ ョ ッ プ で あ る 。日 本 の 100 円 シ ョ ッ プ の 売 り 上 げ 構 成 は ほ と
んど中国製のものであり、買い付けるのは中国の浙江省義鳥市である。そこで中
国 全 国 の 安 い も の を 集 め て 販 売 に し 、卸 売 先 市 場 と し て 世 界 で よ く 知 ら れ て い る 。
安 い も の を 手 に 入 れ た 理 由 は 中 国 労 働 者 の 賃 金 安 さ ( 700 元 /月 ) に あ る 。 一 方 、
100 円 シ ョ ッ プ の 国 内 生 産 メ ー カ の ほ う が 、 商 品 開 発 と と も に 人 件 費 を 抑 え る と
いう戦略を取っている。商品を開発する時、コストを計算して中国より安く作れ
ないなら中国生産に頼むのである。
今の日本のスーパーにも外国産の安い野菜や果物がたくさん並んでいる。安い
大きな理由は労働力の安さであり、輸出国のダンピングや輸出補助金に支えられ
ている面もある。小規模・家族農業を衰退させているアメリカの大規模農業も低
賃金移民労働力に支えられている。日本に輸出されている中国産野菜のほとんど
は日本資本が作った仕組みに沿って栽培・輸出されている。
値段は高いよりも安い方がうれしい。そんなことはあたりまえであろう。しか
し、安くなってうれしいのは、普段高い値段のものが安くなっているからうれし
い の で あ っ て 、 最 初 か ら 安 い も の を 買 っ て も 幸 せ に は な ら な い 。 た と え ば 、 100
円 シ ョ ッ プ に 行 っ て 、「 え ー こ れ で 100 円 」 と 思 う よ う な 商 品 に は つ い つ い 手 が
出 て し ま う の で あ ろ う 。で も 。100 円 シ ョ ッ プ で「 こ れ ど う み て も 100 円 だ ろ う 」
と思うものには手は出さない。そして、どんなに安くても壊れやすいもの、或は
体によくないものは買わない。
し か し 、 値 段 や 品 質 の 問 題 だ け で は な く 、 100 シ ョ ッ プ の プ ラ ス チ ッ ク 製 品 に
よるゴミ問題が最も深刻である。中国はプラスチック製品作りでゴミをどんどん
作 っ て し ま う 。日 本 は 特 に 100 円 シ ョ ッ プ の プ ラ ス チ ッ ク 製 品 の 輸 入 で 、近 年 来
プラスチックを含めるゴミ排出量が増えつつある。
また、輸入出による食材の安全性などの問題もある。たとえば、日本の輸入の
アメリカ産のブロッコリーのビタミン含量が日本産の半分しかない。農薬の残留
2
量も外国産の野菜が多い。日本にとっては、農薬基準種類の問題チェック、検査
のサンプリング数の増加、検疫などの課題に迫られている。一方で、日本の輸入
に 1 位 に 占 め る 中 国 の 農 家 た ち は 現 地 企 業 と 契 約 し 、日 本 の 規 格 に 合 わ せ て 、 日
本好みの野菜のみを生産しているため、他の作物を輸出できなくなったり、地域
の農業発展のバランスが破壊されたり、農産物の量的な生産を重視するようにな
書式変更 : フォントの色 : 赤
書式変更 : フォントの色 : 赤
コメント : 同じ表現「たり」
ったりする。
以上のように、経済の効率を追求するため、グローバリゼーションによる多く
を何度も繰り返し使わない。
の利便性を利用するため、各国はグローバリゼーションを進めてきた。ある意味
書式変更 : フォントの色 : 赤
で、市場原理にそってグローバリゼーションを進めさせたのである。また、日本
削除 : させた
の 100 シ ョ ッ プ と 輸 入 野 菜 の 例 を 通 じ て 、グ ロ ー バ リ ゼ ー シ ョ ン の マ イ ナ ス の 側
コ メ ン ト : 「 あ る 意 味 」と い
面もすこしわかってきた。つまり、グローバリゼーションによる貧富の格差の拡
う 表 現 は 、曖 昧 な の で 使 わ な
大、環境問題、食材の安全性、国内農業の放棄などの課題が示唆されている。
い 。「 あ る 意 味 」 っ て い い っ
そして、一番重要なのはこうした課題に対してどう対処していくのか、という
ことである。たとえば、環境問題については、世界通用の環境基準の制定が考え
ら れ る で は な い だ ろ う か 。今 で も 、世 界 通 用 の 環 境 基 準 が 存 在 し て い る 。し か し 、
た ら 、「 ど ん な 意 味 ? 」 っ て
質問されるよ。
削除 : を従って
発展途上国が経済発展のため、ある程度環境を犠牲している。ある製品が先進国
で製造できないのに、発展途上国で製造できるといったようなケースが少なくな
い。なので、こういう世界通用の基準が本格的に形成できるように、各国(先進
国と発展途上国)の努力や協力が必要であろう。
「一番重要なのはこうした課題に対してどう対処していくのか」といっています
が、これに対する自分の答えを示すと、具体性のあるとってもよいリポートにな
ります。
内容をよく理解し、うまくまとめているので、頭の良さが分かりますが、自分の
オリジナリティのある具体的な結論を示すことが大切です。
3
削除 : 差距
7 月 6 日国際経営論講義課題ビデオリポート
コメント : 自分の大切な名前を一
「
“グローバル化する野菜”をみて国際企業経営の環境を考える」
番最初に書く。
日本は 70 カ国から 100 種類もの野菜を輸入しており、その量は約 400 万トン輸入されて
おり、日本国内の野菜流通量に対して 22%に達する。
このように、近年輸入野菜が増えてきた理由として、市場価格が安いこと、見た目がき
れい、ほしい野菜が年中手に入れられることから消費者からも受け入れられている。この
コメント : 題には、内容を簡潔に
表わし、読み手に読む気を起こさ
せるようなものをつける。これで
は、一般的過ぎる。
ことは、生産輸出国の気候が温暖な地域で作られているため時期を選ばず生産できること、
輸送技術の進歩、生産輸出国内の貯蔵設備充実により、作ってから輸出するまでの管理が
しやすくなったことも理由に挙げられる。
このように、消費者に広く受け入れられている輸入野菜ではあるが、残留農薬の危険性
が指摘される。輸入野菜と国産野菜を収穫してからどのように変化するのかを映像で数日
経過観察したところ、国産野菜は花のつぼみができてきたが、輸入野菜は成長の兆しが見
受けられなかった。この違いを詳しく調べた結果、輸入野菜は農薬が高濃度で残留してお
り、野菜の成長を抑制していた。これらの農薬は神経毒や発ガン物質を生み出すとの報告
もあり使用するのは大変危険である。輸入野菜のほとんどは中国製であるが、中国内では
農薬使用基準がなく使用する農薬の種類や量は制限がない。生産して輸出することのみ考
えられていて中国人自らが食べることは念頭にないので、売れればどうでもということで
ある。そのため残留農薬量の検査を輸出前に行うことなど皆無である。
そのような現状である危険な野菜の一番の輸入国は日本である。消費者は見た目がきれ
いで安い野菜を求めていた。生産者もたくさんうれる野菜をつくった。この行為自体は問
題ないと思うが背景の仕組みに問題があるとの指摘もされている。中国では労働力が安い
ため生産コストが低く国際競争に強い。その低コストに目をつけた輸入業者は安定供給と
コストばかりに重点を置きすぎて、安全性についての認識はほとんどない。さらに作られ
る野菜自体の残留農薬の問題の他に、生産者自身の健康についても危険視されている。生
産者自身は農薬の危険性など熟知していないと思われるし、散布しているすぐ隣で作業し
ている労働者にも農薬が散布されているからだ。中国の農薬中毒は輸出野菜生産が始まっ
てから約 24 倍になったという報告がある。
輸入野菜の環境について多くの問題が明らかであるが、日本企業の関わりも大きい。中
国で使用される農薬は主に日本やアメリカの企業が売っている。それらの企業は、野菜の
生産も大事だが、農薬の売り上げも大事なのでたくさんの農薬を使ってもらうことも大事
とされる。生産のほとんどを日本へ輸出している中国生産者であるので、日本の市場環境
の変化に左右される。日本の消費者ニーズでカット野菜の需要があれば、すぐ中国でカッ
ト野菜を生産し、防腐剤づけにして倉庫で保管し輸入する。これは、カット野菜を売りた
い小売業者の意向、その需要に応える中間業者(コスト)と生産者は日本企業のニーズに
応える(きれい・規格・安定供給)という本当の消費者ニーズなのか企業の戦略なのか不
透明に感じられる。関わっている日本企業はそれを実現するためのリスクをどのように認
コメント : 同じ表現を 2 度繰り返
さない。
識しているのだろうか。現状では安全や環境に対しての認識が高いとは考えられないこと
から、関わっている企業はニーズや利益と同等に安全性についての認識を高めることが求
められると思う。
近年、消費者の安全や環境に対する認識の変化が見られ、日本国内の生産が再認識され
てきた。有機生産をする農家が増えたり、生ゴミ・野菜くずを再利用して堆肥化し使用す
るなど、循環型の生産による野菜が消費者に認められ地産地消の提唱などに表れていると
思う。
グローバル化することによるメリットとして、低コストの実現・安定供給(量や時期を
選ばない)が挙げられるが、一方で農薬の問題や生産国の労働者の環境問題など検討課題
も多いと思われる。それらは、ひとつの企業の戦略だけでは改善されないくらい広範な問
題かもしれないが、それぞれが認識レベルをひとつづつ変化させていくことがまず出発点
コメント : 「それぞれ」って、い
と思う。
ったい誰?主語が不明確で、意味
不明の典型的な曖昧な日本語です。
コメント : 「認識レベルをひとつ
全体的によくまとめられていると思います。まとめるのが上手なのは、高校生までの練
習をしっかりやってきたということで、それはそれでいいのですが、大学生以降では、そ
こから先の能力が求められます。
何が問題なのか?それを解決するためには、企業レベル、個人レベル、政府レベルでど
のようなことが考えれれるのか?特に、企業レベルではどんな戦略が考えられるのかにつ
いて、自分の具体的な案を述べること。具体的な案と、計画が示されなければ、オリジナ
リティのない、つまり、名前を他の誰かに書き換えても分からないような文章になってし
まいます。ということは、こういう文章では、その他大勢の中に入ってしまい、ピカっと
光りません。
づつ変化させ」って、いったいど
ういうことですが?抽象的過ぎて、
具体的なことが見えてきません。
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