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H28年度第1回富山市男女共同参画推進審議会議事録

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H28年度第1回富山市男女共同参画推進審議会議事録
平成 28 年度 富山市男女共同参画推進審議会 議事録
日
時
平成 28 年 8 月 31 日(水)10:00~11:30
場
所
富山市役所 8 階 802 会議室
出席者
会
長
副会長
種
部 恭 子
女性クリニック We!TOYAMA 院長
大工原 ちなみ
富山大学人文学部長
北
岡
富山市自治振興連絡協議会
近
藤 裕 世
勝
副会長
富山商工会議所女性会 会長
砂子田 陽 子
富山人権擁護委員協議会男女共同参画部会 部会長
仲
嶺 智 昭
連合富山・富山地域協議会
舟
根 之 通
富山市男女共同参画推進地域リーダー連絡協議会 会長
糸
川 知加子
富山県女性相談センター所長
干
場 昌 幸
富山地方法務局人権擁護課長
古
木 襟 子
公募委員
(欠席者) 東
博 幸
本
田 敏 也
富山市小学校長会 副会長
光
永 圭 子
富山労働局雇用環境・均等室長
事務局
事務局長
弁護士
田中市民生活部長、大森市民生活部次長
男女参画・市民協働課 笠間課長、岡田課長代理、水原副主幹、柳田主任
男女共同参画推進センター
関係課
西島所長
子育て支援課 青山課長代理、家庭児童相談課 高畑課長代理、
保健所健康課 石倉課長、商業労政課 藤沢課長
計画策定受託業者 ㈱ラックス調査研究部 大井部長、亀谷
内容:
1 開会(司会進行:岡田課長代理)
2 部長あいさつ (田中市民生活部長)
3 委員等紹介
4 会長・副会長選出
事務局からの提案で、種部委員が会長に、大工原委員が副会長に選任された。
5
会長あいさつ(種部会長)
1
6 議事
(1)「平成 27 年度男女共同参画推進施策の実施状況」及び「平成 28 年度実施計画」について
資料に基づき、内容説明 (説明者:水原副主幹)
資料:富山市男女共同参画白書<28 年版 富山市の男女共同参画>
■質問・意見
種部会長
DV被害者保護のための住民基本台帳の閲覧制限支援措置として、今年度シス
テム改修の予算が上がっているが、本年度単年度で十分なのか。また、そのし
くみについては、
住基システムをどの部署の人がみても対象者がわかるシステ
ムなのか。
事務局
今年度はシステム改修の予算をみているが、次年度からの運用に係る追加費用
はないと考えている。
今までのシステムは市民課のみでDV被害者情報を管理
し、関係各課においては紙ベースでの情報共有だったが、今後はオンライン上
で確認でき、より安全に管理できるものと考えている。
種部会長
大工原委員
職員の方が研修され、情報が洩れることがないよう徹底してもらいたい。
中学生向けにデートDV防止啓発冊子を作成とあるが、現場で講義をするなど
の取組みはないのか。
事務局
中学生対象の講座については教育委員会と検討しているが、現状では行ってい
ない。県では実施しているが、市としては生徒指導の先生やPTAの保護者を
対象とした講座を開設している。
舟根委員
計画関連指標の中で学童保育の利用者数が増加しているとのことだったが、
地
域によってバラツキがあるのではないか。
家庭児童相談課
学童保育は 65 校区中 60 校区で実施しているが、校区によって開設時間にバラ
ツキがある。富山市としては 18 時までとお願いしているが、17 時あるいは 16
時 30 分までの校区もある。旧富山市以外ではすべて 18 時まで開設しており、
若干の地域格差がある。
舟根委員
女性に仕事などで活躍してほしいと言っていても、16 時 30 分までしか子ども
を預けられないのでは活躍したくても活躍できない。地域としてどんな努力が
必要なのか。
家庭児童相談課
地域によって事情は様々であるが、人材の確保に協力してほしい。1 番の問題
点として、子どもの世話をする指導員の確保に苦慮していると聞いている。
種部会長
問題点を抽出し、具体的に実現するためにどんな課題があるかを整理し、次の
施策につなげてほしい。
北岡委員
各校区で「放課後児童クラブ」を実施しているが、運営については地区自治振
興会の努力の上に成り立っている。現在、ハード・ソフト両面において、希望
どおりに受け入れることができるキャパシティがない。
老朽化した施設で、自治振興会の資金援助で何とか行っている地区もある。
70~80 人の子どもを限られた人数の指導員で世話をしている。働くご両親を
支えるための事業であるが、指導員の確保をはじめ、取り巻く環境は厳しいも
のがある。
2
砂子田委員
DVの相談をどこ(だれ)にもしなかったとする割合が多いが、日常の相談に
おいては本人よりも家族や地域の人々からの相談が多いように思う。相談窓口
をどのように周知しているのか。
事務局
市の広報や、
地域にいる男女共同参画推進地域リーダーにチラシを配布しても
らったり、各種啓発講座を開催した際などに、チラシ等でお知らせしたりして
いる。
種部会長
相談に行かない人が圧倒的に多いと思われるが、そういう人たちへのアプロー
チについて、プランに取り入れてほしい。
干場委員
市民意識調査の報告書をみると、DVの相談について、どこに相談すればいい
かわからない、とした人もいる。内容的に相談しにくいということはあっても、
どこに相談すればいいかわからないとする人を減らすために、周知をしっかり
行っていくことが必要だと思う。
種部会長
相談先がわかっていても、経済的な理由や、両親が揃っていた方がいいという
固定的観念、また、シングルマザーへの手厚いサポートがない、などの理由か
ら、その暴力から抜けられない場合もあるが、相談窓口の周知等はしっかり行
っていくべきである。
古木委員
男女雇用機会均等法ができて 30 年。女性の社会進出も進み、子育てのための
制度も数多くでき、女性が活躍しやすいように制度は整ってきているが、例え
ばDVならば、被害者は女性であり、女性は守られるべきであるとされるが、
加害者の男性への相談等はどのようになっているのか。
小学校から大学までの教育の現場や介護施設の相談員として介護の現場も経
験してきたが、若い世代をみると男女に対する考え方が変化してきているのが
よくわかる。
介護施設では、今まで日本を支えてきた 80 歳代、90 歳代の人たちの男性とし
て、女性としての人権が守られていない。女性は男性職員におむつ交換される
つらさを訴え、男性は女性職員が面白半分に入浴の介助をすることに耐えられ
ないといっているのを耳にする。
男、女、と区別し、こだわるのではなく、尊厳をもって、その人らしい生き方
ができるように人権を守っていくこともこのプランの中に入れてもらいたい。
3
(2)第 2 次富山市男女共同参画プランの策定について
資料に基づき、内容説明 (説明者:笠間課長)
資料:第 2 次富山市男女共同参画プランの概要・基本計画(原案)
■質問・意見
種部会長
「女性の活躍推進法」が制定され、301 人以上の労働者を雇用する会社に、事
業主行動計画作成が義務付けられたが、可能であれば現時点で行動計画を立て
ている企業数がどのくらいいるのか、目標値を盛り込んでいけないものか。
政治や社会通念・しきたりなど、政策決定の場に女性の数が少ないのは国全体
の問題ではあるが、4 つの基本目標のうち、女性の活躍推進計画としている基
本目標 2 に、意思決定の場での女性の活躍を、前面に出して、細かく書き込ん
でほしい。
国の計画においても、今までは女性が働き続けるためにどうサポートするか、
という視点が多かったが、4 次計画では、女性は就労するだけではなく、能力
を発揮し、活躍し、社会を支えてほしいということを前面に出している。
M字カーブのボトムが浅いことが富山県の特徴である。しかしながら、未婚率
の上昇等が、そのボトムを上げていることが考えられる。結婚せずに働き続け
る 30 歳代前半は年々妊娠しにくくなっていくため、少子化にも影響していく。
こういったボトムを上げている要因の分析は重要であり、注意が必要である。
基本計画の原案中に「DV被害数が増えている」とあるが、警察への届は「身
体的な暴力」であり、市民意識調査のDVの経験の割合からみても、増えてい
るというより「見える化」が起こっているだけである。潜在化しているという
ことを問題として捉えることが重要であり、まだまだ見え方が足りないと認識
している。
大工原委員
公務員の女性登用について、部長級、次長級の数は少ない。また、小学校の校
長は女性の登用が進んでいるが、中学校になると女性教員の数が少ないことも
あるが、女性の校長の数は少ない。女性自身が引き受けたがらないという場合
もあるかもしれないが、今後の 10 年のプランの中に盛り込んでほしい。
糸川委員
富山市は規模が大きいため、相談者がいくつもの部署を回らなければならない
こともあり、相談員が同行支援せざるを得ない場合もある。市役所内には 1
人の売春防止法に基づく女性相談員が家庭児童相談課に配置されているが、駅
前CiC内にある男女共同参画推進センターにも女性相談員を配置し、関係機
関との連携を取れるようにしてほしい。女性相談員を配置すると、全国や北陸
ブロックなどの研修の機会が増え、スキルアップにもつながる。DV被害の特
徴からして、市内、県内では支援できない場合もあり、横のつながり、相談員
同士のつながりが大切である。女性相談員がコーディネーターとして市の各部
署をつないでもらえれば、被害者の視点に立った支援、相談体制が整うのでは
ないかと考えている。
母子生活支援施設は県内には富山市に 1 か所しかない。期待している施設であ
り、関係機関への情報提供などお願いしたい。
4
仲嶺委員
基本計画原案の中に「育児等を終えた後に、就職を希望しても非正規雇用がほ
とんどで、働き方の選択肢が限定される」とあるが、その原因が雇用する企業
側にあるのではなく、学童保育の開設時間が短く子どもを預けられないなど働
く側のやむをえない事情だとすれば、富山市はイニシアチブをとって積極的に
環境整備に動いてほしい。
また、国の第 4 次男女共同参画基本計画の政策領域目標の中に、
「性犯罪・性
暴力被害者のためのワンストップ支援センター設置数」をあげている。富山市
でもDVだけでなく、性犯罪・性暴力被害者のための支援策についても盛り込
んでほしい。
種部会長
女性は非正規社員が多い、とあるが、若い人が非正規である場合と、子育て後
の女性が非正規である場合があり、意味合いが違う。若い人であれば未婚率に
つながる。子育て後の女性であれば子育て支援につながる。分けて細かく分析
をすると、どこにポイント置けばいいのかが見えてくる。
現在、富山県ではワンストップセンター設置を検討中であり、啓発が必要であ
る。主要課題を DV に限定せず「女性に対する暴力」として、性犯罪をプラン
に取り入れてほしい。特に教育の分野でできることが多い。デートDV防止同
様、小学生・中学生に向けた性犯罪・性暴力防止の教育が必要である。
近藤委員
男女共同参画を推進する上で待機児童解消などの環境整備をはじめ、様々な問
題があるが、社会に出て、働いて感じることは、意識を変えることが一番難し
く、答えが出ない、出せない大きな課題であると感じている。どのように意識
を変えるのか具体的な行動計画を示してほしい。
種部会長
意識を変える、というのは難しい。どうすれば意識が変わるかというプランで
もあると思うので、皆さんが活躍されている場所での対応など意見を聞かせて
ほしい。企業の役割も大きい。また、女性活躍推進法では男性へのアプローチ
が中心になっている。
4 つの主要課題で進めていくが、女性の活躍推進についてはっきりわかるよう
にすることと、また、性犯罪・性暴力については強姦罪の適用が改正される予
定で、カテゴリーが広がるので重点化していきたいと考えている。
まだ、意見があれば 9 月中に事務局まで提出してほしい。
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