Comments
Description
Transcript
活性化する九州の組込みシステムへの取組み
ET2008 活性化する九州の 組込みシステムへの取組み ~ES-Kyushuと九州の活動~ 2008年11月20日 九州地域組込みシステム協議会 幹事 (㈱ネットワーク応用技術研究所 取締役兼R&D部長) 芦原 秀一 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 1 高いポテンシャルを持つ九州 九州は、豊かな自然と水、快適な住環境とともに、アジアとの優位な位置関係を持ち、技術系の学生を数 多くを持つ地域です。また、九州の半導体関連産業、自動車産業は、全国でも高いシェアを占めていますが、 これを支えてきた基礎的な技術力があります。九州は、このような高い潜在的なポテンシャルを生かし、日本 の世界戦略の新しい切り札へとステップアップしていこうとしています。 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 2 組込みソフトウェア開発事業に対する期待 ●九州地域のソフトウェア関連企業のうち,約2/3が組込みシステム関連事業に参入済か, 今後参入を予定している. ●参入済および今後参入予定の事業分野として,「組み込みソフトウェア開発」が最も多い. 組込みシステム関連事業に参入及び参入予定企業 九州地域組込みソフトウェア関連産業実態プレ調査結果より(平成20年5月13日 九州経済産業局) 編集:福岡県システムLSI]カレッジ 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 3 九州のクルマ工場とあいつぐ開発拠点 トヨタ自動車九州㈱ 宮田工場 トヨタ自動車九州㈱ 小倉工場 トヨタ自動車九州㈱ 苅田工場 開発拠点 デンソーテクノ(2007年9月) アイシンコムクルーズ(2008年3月) TTDC(2008年6月) ダイハツ 設計部隊 佐賀県 日産自動車㈱ 九州工場 福岡県 日産車体九州㈱ 大分県 ダイハツ九州㈱ エンジン工場 ダイハツ九州㈱ 大分(中津)工場 長崎県 熊本県 宮崎県 4 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 4 九州ソフトウェア企業の実態分析 3万人のソフトウェア技術者 大学による人材輩出 自動車,半導体産業の集積 人件費(関東・中部比較) 人材派遣的請負中心 資金力不足 企業間連携 企業の知名度 強み 弱み 機会 脅威 研究開発拠点設立の動き 海外ソフトウェア開発リソース 産官学連携の取組み 優秀な技術者の流出 関東/中部は技術者不足 価格競争・叩き合い QUEST作成 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 5 九州の組込み関連団体 九州の組込み関連団体 佐賀県 長崎県 学 九州大学 九州産業大学 九州地域組込みシステム協議会 (ES-Kyushu) (九州経済産業局) 九州工業大学 鹿児島県 大分県 官 北九州市立大学 宮崎県 連携 11月13日・14日 産学官連携技術交流会 福岡県 NPO法人 組込みソフトウェア委員会 九州組込みソフトウェア 長崎県 社団法人 西日本組込み技術コミュニティ コンソーシアム NET-C 組込みシステム技術協会 (QUEST) 11月28日 オープンセミナー 福岡県 JASA 九州支部 QUBE/LSIカレッジ ETロボコン 佐賀県 組込みソフト研究会 九州地区大会 福岡市 組込みソフト開発応援団 (地域産業支援センター) 北九州市 カーエレクトロニクスセンター (FAIS) 鹿児島県 組込みシステムにかかる分科会 (かごしま電子システムソリューション研究会) 2008/11/20 産 熊本県 組込みソフトウェアコンソーシアム ES-Kumamoto 半導体 イノベーション協議会 (SIIQ) 組込みソフトウェアWG 宮崎大学 12月8日 第1回会合 九州地域組込みシステム協議会2008 Q’s フォーラム 匠の会 九州組込みパートナーズ゙ 6 九州の既存資源を総合力へ発展 製品 設計/頭脳 製品生産 部品生産 2008/11/20 組込みアイランド 組込みアイランド シリコンアイランドの資源を 活かし, 九州を組込みシステム産業 の拠点へと推進する. カーアイランド カーアイランド シリコンアイランド シリコンアイランド 九州地域組込みシステム協議会2008 個々の製品産業に留まらず 今後展開が予想される, 多様な産業の中核的な開発 を地域へ呼び込む原動力と なる. 7 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 8 九州の一致団結:オール九州 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 9 組込みソフトウェア技術No.1 福岡、北九州を中心とした産学官共同の研究・開発活動を通 じて九州での組込みソフトウェア開発技術を向上させ、また地 域の産業分野における競争力の向上を目指します。 そのため九州から先端的な組込みソフトウェア技術を発信し、 産業発展への貢献を行う研究会を2006年4月に立ち上げ、1年 間の活動の後、コンソーシアムに名称を改めました(2007年5 月)。またさらなる発展にため2008年8月に特定非営利活動法 人化し NPO QUESTとしました。活動皆様のご支援、ご協力 をお願い致します。 また、下記を含む様々な活動と連携して推進致します。 (1) 特定非営利活動に係る事業 ■組込みソフトウェア技術に関する研修又はセミナー並びに技術 及び製品の相談会、商談会又は展示会等の開催事業 <セミナー活動> ・ETロボコン九州地区大会(福岡9月7日) ・モノづくりフェアでのETロボコン説明会(福岡10月25日) ・福岡モデル エコカーレース(2009年) <展示会活動> ・九州・国際テクノフェア(小倉10月8,9,10日) ・2008年モノづくりフェア(福岡10月23,24,25日) ・ソフトウェアテストシンポジウムJaSST九州(大分11月7日) ・組込みシステム産学官連携技術交流会(熊本11月14日) <教育> ・実践組込塾 ・福岡百道地区SRPセンタービルにて開催 ■組込みソフトウェア技術に関する新技術の研究開発事業 九州の組込みソフト技術を世界へ 2008年10月九州地区展示会 九州・国際テクノフェア 西日本総合展示場(北九州) モノづくりフェア マリンメッセ(福岡) 2008年9月7日ETロボコン九州地区大会 ・九州プロダクトライン推進部会への参画 ・来年度公募事業にも参加計画中 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 10 QUESTの目標 域外経済圏企業 官公庁 支援対象企業 部品メーカーA 部品メーカーB 窓口 企業支援組織 (九州組込みソフトウェアコンソーシアム) 技術交流 ソフトハウスA 協業 取引 ソフトハウスB 結びつけの 企業支援 大学 人材育成 『場』 を提供 情報収集 共同研究 技術支援 金融機関 融資 11 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 11 e Qs forum Embedded System 九州組込みファーラム(Q’s forum)は法人格を持つ企業でありません。九州にて組 込み振興・ビジネス活動を行っている加入メンバ企業の団体総称名です。 ☆得意とするところ 1:提案型ビジネスを提供致します。(アイデア創出→品質開発→販売協力) ・新製品企画提案(製品企画屋) 新製品企画提案(製品企画屋)、提案型開発提携パートナー、 提案型開発提携パートナー、 IT&ETの融合開発提案、提案型営業活動、事前調査、開発手法のご提案、 2:開発できませんとは言いません! ・できるビジネスフォーメーションを模索します! ・暗黙知を理解した上で品質重視の開発が可能・・動けば良いという開発はしません。 ・過去ロストした案件の再トライ、また難易度の高い開発ご相談ください 3:「バランスのとれた人財:作れる売れる他」を育成できます。 「バランスのとれた人財:作れる売れる他」を育成できます。 ・技術者向け技術講座、管理職向け暗黙知(非公開知)セミナー、 コンサルティング(受注を取るために必要なシナリオ・ノウハウ) ・九州民間企業の有志(バランスとれた人財)で結成(セット作りに必要な職種を配置) ・九州を世界に通じる組込み開発の拠点、地域ブランド、人財作り、人脈作り ・九州発信のセット製品を作り出す ・活動方針の主眼はビジネス(目標は10年後100億のビジネス創出) ・設立2005年12月(事務局:福岡市百道浜) ・メンバ17社27名(2008年11月現在)メーリングリスト:1万件保有 ・企業の枠を超えて連携(NDA締結)→九州バーチャルセットメーカー ・組込み知恵袋・組込みシステム匠の会と濃密な連携 ・組込み振興活動・九州内地域組込み組織及び全国組織と産学官連携 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 12 九州組込みファーラム(Q’s forum)は法人格 を持つ企業でありません。九州にて組込み振興・ ビジネス活動を行っている加入メンバ企業の 団体総称名です。 組込み関連ビジネス実績 (製品企画実績、開発実績 研究発表実績、講座実績、展示会、交流会、情報配信、他) Q’sの目標は、売上1年目「2億円達成」、2年目「4億円達成」、3年目「10億円」、10年 目「100億円」のビジネス創出です。九州ブランドを作って、グローバルに展開することを 目指しています。(ソフトウェア+ハードウェア)からなるQ’sオリジナルのセット製品を作 ることも目標です。 一例ですが、(設立から2年間で) (共同開発・企画提案型開発) 次世代記憶装置(DVD)開発、コンシューマー系通信機器(ファクシミリ)開発。ECU(エンジン制 御)開発、 印刷機器開発、車載用予防安全運転装置開発、某自動車メーカー様と「包括的な開発 提携を締結」次世代研究開発テーマを提案し、現在開発中。 ■ (学会研究発表)ソフトウェア/ハードウェア協調検証環境構築 ■(人財講座) 福岡システムLSIカレッジへ講座(カーエレクトロニクスの基礎~応用)を開設。 2009年度、北九州カー・エレクトロニクスセンター で「耐故障性/信頼性/機能安全性概論」に関 連する講座を実施予定。他講座、組込みセミナーの実施[九州大学、佐世保高専、福岡市、 大分 県、宮崎県、熊本県、他] ・管理職向け暗黙理セミナー(匠の会と連携) ・受注と取るために必要な 技術/営業講座 ・IT系人財研修、講座 ■(展示会・交流会)Q’sビジネス交流会開催 ・九州国際テクノフェア展示会へ組込みコーナー新設 提案実施 ■(組込み情報配信サービス)1万件保有のQ’sメーリングリストによる定期的な組込み情報配信を 実施中 IPA/SEC 「組込み技術による地域振興コンソーシアムベストプラクティス 集」出版物に選出、掲載されました。 著作・監修:(独)情報処理推進機構ソフトウェアエンジニアリングセンター 編集・作成: 株式会社三菱総合研究所 2008年10月1日 第一版発行 http://sec.ipa.go.jp/reports/20081006.html 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 13 ES-KUMAMOTO 熊本県組込みシステムコンソーシアム 概 要 ロゴ 熊本県組込みシステムコンソーシアムは、 組込みシステム関連産業に携わる産・学・ 行政機関等が連携し、熊本県の産業振興 戦略『熊本情報サービス産業振興戦略』 (H19.10策定)の効率的な推進の支援を図る ことをもって、熊本県における当該産業 の振興に資することを目指し設立された。 ES-KUMAMOTO Embedded System consortium of KUMAMOTO = 設 立 = 平成19年12月16日 = 会 崇城大学 学長 長 = 中山峰男 = 活動内容 = ◎関係団体等との連携・交流支援 ◎普及啓発や情報の収集・発信 ◎人材育成支援 ◎関連企業の誘致活動の支援 ◎受注拡大・共同受注の支援 <RIST> セミコンフォレスト推進会議 熊本知能システム 企画推進委員会 技術研究会 組込みソフトウェアWG 組込みソフトウェアWG 企画委員会 <九州エンベデッドファーム 熊本県工業連合会 > 熊本県情報サービス 組込みシステムグループ 産業協会 組込みソフトウェア部会 「組込みシステム産学官連携技術交流会 in 熊本」 2008年11月13日、14日開催 =>プロダクトラインセミナー開催(約120名参加) 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 14 組込みシステム産学官連携技術交流会 in KUMAMOTO 2008年11月13日(木)、14日(金) 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 15 九州地域組込みシステム協議会の最近の主な活動 ■自動車組込みセミナー開催(2008年6月19日) → 九州進出(予定)の3社のから「九州進出に期待をよせて-車載ソフトウ エア-」というテーマでの講演。 ■ETロボコン九州地区大会協賛(2008年9月7日) →組込みソフトウェア技術者教育としてのETソフトウェアデザインコンテスト (ETロボコン)を9月7日百道浜のロボスクウェアにてJASA主催(QUEST 共催)に協賛。九州ではじめての開催する。300名近くがあつまり熱い戦い となり、5チームが横浜で開催のチャンピョンシップ大会に出場。 ■IPA/SEC「組込み技術による地域振興コンソーシアム ベストプラクティス 集」に掲載(2008年10月1日) →全九州の取組み、ES-Kyushuはじめ Q’sforum、カー・エレクトロニクス センターが九州地区から選抜され、 掲載。 ■展示会出展 →九州・国際テクノフェアICTコンバージェンス2008(10月8日~10月10日 小倉)、モノづくりフェア2008(10月23日~10月25日福岡)に出展。 ET2008(11月19日~21日横浜)でのIPAブースにてポスター展示、プレ ゼン。 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 16 九州地域における組込みソフトウェアを巡る動き ■北九州市カーエレクトロニクス拠点化構想 →北九州市学研都市において、「カーエレクトロニクスセンター」を中心にカーエレク トロニクスに関する産業人材教育、研究開発を行う。 (経済産業省の産業中核人材育成事業に採択) ■福岡県シリコンシーベルト構想 →システムLSI設計開発技術をベースに、組込みソフトウェア、情報通信を基盤技術 とした「自動車」「半導体」「ロボット」の3分野の研究開発を推進。 (文部科学省の知的クラスター第二期に採択) ■九州組込みソフトウェアコンソーシアム(QUEST) →組込みソフトウェア技術者のコミュニティづくり、技術交流等を目的とした福岡を中 心とした民間主体の組織。(代表:九州大学 福田 晃教授) ■プロダクトライン開発による組込みソフトウェア設計プロジェクト →ネットワーク応用技術研究所、九州大学を中心とした設計支援ツール等の開発。 (経済産業省の「戦略的基盤技術高度化支援事業」に採択) 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 17 組込みソフトウェア産業振興3つの戦略シナリオ 1 弱みの克服 (1)九州一体となった推進母体の構築 「九州地域組込みシステム協議会 (ES-Kyushu)」が平成19年11月29日 に発足。 →九州地域の産学官の結集による強み連携 (2)人材育成 →「北九州カーエレクトロニクス人材育成事業」の九州各地への波及。 →九州の各大学・高専・研究機関等の連携による一気通貫の人材育成。 (3)「見える化」支援 →組込み関連企業等の「マップ」作成により九州組込み関連企業の「顕 在化」を支援し、域内・域外への情報発信と展示会等でのPRに活用。 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 18 (4)販路開拓支援 →「組込み展示会(ET200X)」や「ものづくりフェア」など展示会への共 同出展などオール九州としての取り組みをPRすることで「組込みアイラ ンド九州」の認知度向上と組込み関連企業の販路開拓を支援。 (5)「産学官」のニーズに応じたマッチングシステムの構築 → ・企業間の「ビジネスマッチング」、 ・企業と就職希望者との「人材マッチング」、 ・企業と研究者との産学連携促進のための「研究ニーズ・シーズマッ チング」などの機会と場の提供。 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 19 2 強みの強化 「強み」を有する研究シーズや非競争領域での協力などにより個々の 技術力強化や競争力強化を促進。 →「九州発組込みソフトウェア設計支援ツール」の開発と普及による組込み ソフトウェアの生産性向上。 「九州プロダクツライン推進部会」の立ち上げ。 九州プロダクトライン推進部会 趣旨: ソフトウェア再利用技術及び品質保証技術の普及及び研鑽を図り,九州 地域のソフトウェア関連産業の対外競争力の向上に寄与する。 発起人: 九州日立マクセル、富士通九州ネットワークテクノロジーズ、 NECソフトウェア九州、 パナソニックコミュニケーション、キャッツ、電盛社、ネットワーク応用技術研究所、 九州大学、宮崎大学、北九州市立大学 事業: 1)九州のブランド力向上 国内カンファレンスを開催など 2)プロダクトラインをはじめとする再利用技術,ならびに品質保証技術の共同調査 海外文献の共同調査、 ツールの共同調査,評価,適用事例の収集 3)人材育成 各社でのプロダクトライン開発実践、 各社,各大学でのコア人材の育成、大学から企業への情報提供 大学での教育(授業での取り込み,教材開発)、九州各地でのセミナー開催 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 20 ET2008への九州参加チーム 2008年11月19日 2008/11/20 九州地域組込みシステム協議会2008 21