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船員の仕事について紹介します

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船員の仕事について紹介します
船員の仕事について簡単にご紹介します
まだ見ぬ世界に。
船で働きませんか!
海運業界では船員になる人を求めています!
平成28年6月
中部運輸局 海事振興部 船員労政課
(写真提供:中部地方船員対策連絡協議会)
船員の仕事とは?
船に乗って働く人々のことを船員といいますが、船員は職員(オフィサー)と部員(クルー)に大きく分けられます。
船は、日本と外国との間を航行する外航船と国内の港と港の間を航行する内航船に分けられますが、船の大
きさや航海する範囲によって乗り組む船員の資格や定員が決められています。
1.職員
法律で定められた国家試験に合格して海技資格をもって船に乗り組む人
船長、機関長、航海士、機関士、など
2.部員
職員を補助するさまざまな仕事を行う人
甲板(こうはん)員、機関員、司厨(しちゅう)員(長)、事務部員など
★船では、船の最高責任者である船長のもとに、次のような部門が分担して仕事をしています。
部署
主な仕事の内容
甲板部
主に操船(船をあやつること)や航海当直(交替での見張り)を行います。そのほか貨
物の積みおろしなど船の大きさや種類などにより違う作業も行うこともあります。
(こうはんぶ)
機関部
(きかんぶ)
その他
主にエンジンの発電機やボイラーなどの操作・整備や機関当直(交替での見張り)を行
います。
船の大きさや種類などによっては、事務部 があり 出入港手続き、船内での調理、客船
などでの乗客へのサービスなど、いろいろな仕事をする人が必要になります。
漁船の場合は、船長のほかに漁(りょう)の指揮をする漁労長(ぎょろうちょう)が乗って
います。
資料提供:日本内航海運組合総連合会
資料提供:日本内航海運組合総連合会
船員になるには?
海の仕事.com(うみのしごと.どっとこむ)より
◎内航船員になるためには、中学校卒業後に海上技術学校(本科)に進学する
道と高等学校卒業後に海上技術短期大学校(専修科)に進学する道があります。
海上技術短期大学校(専修科)の修業期間は2年であり、1年3ヵ月の座学による教育と、2年次
に航海訓練所の練習船による9ヵ月間の乗船実習があります。卒業すると4級海技士の海技士国家
試験を筆記試験免除で受験することができます。
海上技術学校(本科)の修業期間は3年であり、この間に3ヵ月間の乗船実習が含まれます。
(3年次に航海訓練所の練習船による3ヵ月間の乗船実習があります。)卒業後さらに6ヵ月間の
乗船実習科を修了すると4級海技士の海技士国家試験を筆記試験免除で受験することができます。
また、本科を卒業すると高等学校卒業と同等の資格が得られます。
★上記以外にも、船員養成機関を経なくても、短期間で6級海技士を取得して内航船員になる道があり
ます
船員になるための養成教育機関は?
船員になるための養成教育機関には、海技学校・海技短大のほか、商船大学、商船高専、水産高校、水産
大学校などがあります。
また、船員になってから資格を取得するための海技大学校などもあります。
※一般的な教育体系(日本内航海運組合総連合会HPより)
学校はどこにありますか?
船員になるための教育・養成(海技士資格が取得できる)学校は、全国各地にあります。
学校の種類
学校の概要
海技学校
(海上技術学校)
中学卒業者を対象にした3年制の学校で全国に4校(小樽、館山、唐津、口之津)
ホームページアドレス(独立行政法人 海技教育機構): http://www.jmets.ac.jp/
商船高専
(商船高等専門学校)
中学卒業者を対象にした5年半制の専門学校で全国に5校(富山、鳥羽、広島、大島、弓削)
ホームページアドレス(独立行政法人 国立高等専門学校機構): http://www.kosen-k.go.jp/
海洋(水産)系高校
(水産高等学校)
中学卒業者を対象にした3年制の高校で全国各地(中部運輸局管内には三谷、焼津、三重)
ホームページアドレス(「日本の高校」): http://www.gakkou.net/kou/spc/009.html
海技短大
(海上技術短期大学校)
高校卒業者を対象にした2年制の短大で全国に3校(宮古、清水、波方)
ホームページアドレス(独立行政法人 海技教育機構): http://www.jmets.ac.jp/
関連(商船系)大学
(船員養成機関として学
部のある大学)
高校卒業者を対象にした4年制の大学で、船員教育に関する学部のあるものが全国に4校
(中部運輸局管内には東海大学、その他の地域では東京海洋大学、神戸大学、鹿児島大学)
ホームページアドレス(東海大学海洋学部航海工学科): http://www.u-tokai.ac.jp/
水産大学校
高校卒業者を対象にした4年制の大学で山口県下関市に1校
ホームページアドレス((国立研究開発法人 水産研究・教育機構 水産大学校): http://www.fishu.ac.jp/
海技大学
(海技大学校)
主に船員の再教育機関として上級資格などを取得するための学校で、兵庫県芦屋市に1校
ホームページアドレス(独立行政法人 海技教育機構): http://www.jmets.ac.jp/
その他の職業訓練学校
中部運輸局管内には漁船員を育成する1年制の職業訓練学校があります
ホームページアドレス(静岡県立漁業高等学園): http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
船員の仕事をさがすには?
船員になるための手段として、船員の職業紹介を次のところなどで行っています。
なお、具体的な会社名や連絡先を知りたい場合には、所定の「求職票」を提出する手
続きが必要となります。
最初の紹介期限は申し込んだ翌月末日で、延長の場合はさらに1月プラスとなります。
窓口の端末機
① 運輸局の船員職業紹介窓口(海のハローワーク)
船員の求人情報が窓口設置の端末機やテレホンサービスで確認できます。
② 公益財団法人 日本船員雇用促進センター
船員の求人情報がホームページ「船員求人情報ネット」で確認できます。
① 中部運輸局管内(愛知、静岡、岐阜、三重、福井の各県)の船員職業紹介窓口
●中部運輸局船員労政課(愛知県名古屋市中区三の丸2-2-1)・・・・・電話:052-952-8028
●静岡運輸支局清水庁舎(静岡県静岡市清水区日の出町9-1)・・・・・電話:0543-52-0174
●三重運輸支局四日市庁舎(三重県四日市市千歳町5-1)・・・・・・・電話:059-352-3386
●三重運輸支局鳥羽海事事務所(三重県鳥羽市鳥羽1-2383-28)・・・・電話:0599-25-4790
●福井運輸支局敦賀庁舎(福井県敦賀市港町7–15)・・・・・・・・・・電話:0770-22-0003
○テレホンサービス・・・電話:052-952-8080(中部運輸局管内)・0543-54-5300(静岡県)
② 公益財団法人 日本船員雇用促進センター「船員求人情報ネット」
●ホームページアドレス:http://www.senin-jobnet.org/kjsb/
「めざせ!海技者セミナー」
国土交通省では、各地で船員の雇用のマッチングを図ることを目的に、海運事業者及び
求職者等を一同に集め、合同企業説明会及び就職面接会等を実施しています。
船員を目指している方にとっては、多くの海運事業者と面接等を行えるチャンスですので、
積極的にご活用ください。
企業説明会は就職面接会を受けない方でも受けることができ、また、船員職業安定窓口
の職員による船員の職業相談も受けられますので、船員という職業に興味をお持ちの方や
船員としての知識・経験のない方等多くの方々の参加をお待ちしております。
◎国土交通省HPリンク先アドレス
http://www.mlit.go.jp/maritime/maritime_tk4_000013.html
船の種類は?
船の種類は運ぶ荷物や仕事の目的により様々な種類があります。
一般貨物船
鋼材や木材等、様々な貨物を積み付けできる汎用性の高い貨物艙を持つ船です。
タンカー
船にタンクが備え付けられている専用運搬船です。積み卸しを行うためのパイプラインやポンプを備え付
けています。
セメント専用船
袋詰めしていないセメントを粉状のまま運搬する専用船です。積み卸しを行うためのベルトコンベアなどの
専用の装置を備え付けている船が多いです。
コンテナ船
貨物を入れたコンテナを運搬する専用船です。岸壁に設置した専用のクレーンで積み卸しを行うが、中に
はクレーンを備え付けた船もあります。
自動車専用船
船自体が立体駐車場のようになっている自動車運搬の専用船です。積み卸しは専門の運転手が車を走
らせて行います。
旅客船
離島住民の交通の足としてまた、各地をめぐって旅をするクルーズ船や観光名所をめぐる遊覧船、自家
用車も一緒に運ぶカーフェリーなどがあります。
漁船
網やかごや釣り針などを使って漁を行う船です。魚の種類によって様々な漁法があります。
タグボート
大きな船を引っ張って誘導するなど、港の出入りや岸壁に寄せるのを手伝う船です。
官庁船
遭難救助や海の安全を守る巡視船、船員の訓練を行う練習船などがあります。
船の種類は他にもたくさんあります。もっと詳しく知りたい方は、下記ホームページをご覧ください。
ウェブサイト 海の仕事.COM http://www.uminoshigoto.com/index.html
船に乗り組むのに必要な資格は?
船に船員(職員又は部員等)として乗り組むためには以下の資格が必要な場合があります。これらの資格取得
には、乗船経験が必要なものがあります。
海技士資格は、1級海技士から6級海技士に分けられる「航海」と「機関」の資格と「通信」の資格があります。
「航海」、「機関」の資格は、船のトン数(大きさ)、エンジンの出力や航行する区域によって、その船に乗り組む職
員の資格と人数が法律で決められています。
乗船経験は船員(部員)として働きながら積むこともできますが、船員になるための専門教育機関(学校)では、
在学中に乗船実習を通して積むこともできます。(練習船で行う乗船訓練)
資格等の種類
資格の内容
海技免状
主に20トン以上の船に、船長、機関長、通信長、航海士、機関士などの職員として乗組むために必要
な免状で、種類は航海(1~6級)、機関(1~6級)、電子通信(1~4級)の3種類があります。
また、一人で当直を行う場合には、職員でなくても海技免状が必要となる場合があります。
海技免状を取得するには、乗船経験と国家試験に合格することが必要です。
小型船舶操縦士免許
20トン未満の小型船に船長(操縦者)として乗組むために必要な免許で、種類は1級、2級、特殊(水
上オートバイの操縦に必要)の3種類があります。免許を取得するには、国家試験に合格するか登録
養成施設での教習を修了することが必要です。なお、旅客船などの船長は、1級・2級の免許に特定と
いう資格もつけておく必要があります。特定の資格をつけるには、講習を受けることが必要です。
危険物等取扱責任者認
定
危険物を運搬するタンカー(油・ケミカル・LPGなど)に乗組むために必要な資格で、甲種と乙種の2種
類があります。資格認定を受けるには、乗船経験や講習を受けることが必要です。
当直部員認定
当直を行う部員として乗組む場合に必要な資格認定で、資格認定を受けるには乗船経験が必要です。
その他の資格等
上記の他に、船の大きさや種類などによっては、総合無線通信士、海上特殊無線技士、衛生管理者、
救命艇手、安全担当者、消火作業指揮者、衛生担当者、船舶料理士などの資格を持った人を船に乗
組むませる必要があります。
検索
海の仕事.com
http://www.uminoshigoto.com/
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