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「スナップえんどう」の収量がアップ!
「スナップえんどう」の収量がアップ! ~地域に適応した栽培技術定着への取り組み~ 檜山農業改良普及センター檜山北部支所 地域第二係 1 背景とねらい せたな町産の「スナップえんどう」 ・生産者毎の技術のバラツキが大きい ・地域に適した栽培技術の検証が必要。 「栽培技術の高位平準化による生産性の向上」と、 「地域に適応した栽培技術の確立」が必要! 2 活動の経過 JAきたひやまスナップえんどう部会(9戸)を対象に、栽培技術向上に向けて支援。 【年度毎の主な活動内容】 【平成25年度】 【平成26年度】 生育調査の実施 栽培歴の作成と配布 【平成27年度】 JAと協力して生育初期に全戸巡回・調査を実施 静電ノズル検討・紹介 遮光資材の使用促進 個別の改善提案 遮光資材試験と高温対策の注意喚起 土壌診断結果に基づく施肥対応 FAX情報の発信 全戸に栽培技術支援 新規耕作者への重点支援を実施 3 活動の成果 収量が向上し、販売金額もアップ! 図1スナップえんどう生産量・販売金額・反収の推移(H24対比%) ・活動開始前(H24年)と比較し、 スナップえんどう生産量・販売 金額が向上した。(春どり作型) (平成27年は生産量が133%、 販売金額は129%に向上した) ・収量が向上したので、H27年の 反収はH24の150%に増加し、 坪当たり単価もH24年の7,370 円から、H27年には、10,847 円と増加した。 新規栽培農家の栽培技術が安定 ・栽培農家とJAの協力で、地域の栽培方法を整理した「栽培歴」を作成し、新規栽培農家 の技術支援に活用した結果、新規栽培農家の収量が向上した。 栽培方法の マニュアル化 ・また、基本技術の見直 しが、既存農家の栽培 技術改善につながり、 平均収量も向上した。 生産部会全戸巡回での情報交換 作成した栽培歴(2014年2月) 遮光資材の利用定着 適期防除の実践 ・JA・ホクレンと協力した遮光資材試験により、 効果的対策を栽培農家が認識。 ハウス内張りでの遮光資材試験の様子 遮光資材の活用 ・高温予想時のFAX情報で、早めの対策が行われ、 また、農家の意識も高まり高温対策が定着した。 ・「静電ノズル」 の紹介で、薬 液水量を減ら し、導入農家 の防除時のハ ウス内湿度を 低減した。 ・FAX情報によ 静電ノズルデモ機 り適期防除が 行われ、防除意識も高まった。 (適期防除の回数が増加) 個別の技術改善 ・個別に技術改善目標を設定して改善提案を実施。 ・H27年度は、7戸が改善提案内容を実行した。 個人毎の目標反収を、6戸が達成した。 栽培技術の向上 ・生育調査結果から、個別の栽培上の課題を発見し 対処した事で、早期に対策でき、被害が最小限に 押さえられた。 ・カルシウム資材の利用が定着し障害が減少。 ・追肥・管理作業が適期に行われるようになった。 順 調 に 生 育 す るス ナ ッ プ え ん ど う 4 今後の対応 ・今後も引き続き、栽培技術の底上げを支援していく。 ・病害の発生対策など、タイムリーな情報発信を続けていく。