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仮想サーバーが自由に設計できる 「持たないプライベート

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仮想サーバーが自由に設計できる 「持たないプライベート
導入事例
IIJ GIO コンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VW シリーズ
株式会社損害保険ジャパン
損保業界初のグループ共通基盤をクラウドサービスで構築して事業継続性やセキュリティの向上を実現
▼
グループ 共 通 基 盤に仮 想プ
ラットフォーム VW シリーズを
採 用し、低コストかつスピー
ディーなシステム構築を実現
▼
損害保険ジャパンは、グループ会社ごとに個別のシステムを構築・運
用しており、
IT コストと運用負荷の削減が課題となっていました。また、
システムの設置環境やセキュリティ対策も会社ごとに異なり、グルー
プで統一した IT ガバナンスが求められていたといいます。
この課題を解決するために、IIJ のサポート体制やクラウドサービスの
豊富な導入実績を評価し、IIJ のクラウドサービスを採用。クラウド上
の VMware 仮想化環境を利用し、グループ会社の要件に応じたシス
テムを構築しました。
その結果、VMware で構築・運用していたグループ会社の基幹業務
システムを共通基盤上に移行することができました。システム設計か
ら本格稼働までにかかった期間はで 2 カ月半です。IIJ サービスの導
入で、コスト面・運用面・セキュリティ面の従来の課題も解決した、
基幹業務システムの早期稼働と課題解決を実現しています。
実現したこと
IIJ GIO をプラットフォームに安
全・安心のシステム構築・運用
を実現
▼
豊富な実績やサポート体制を評価し、
IIJ のクラウドサービスを採用
遠 隔 地 の デ ータセンターに
バックアップサイトを設けるな
ど、将来の拡張にも柔軟に対
応できるインフラを実現
The Internet
株式会社インターネットイニシアティブ(以下 IIJ)の「IIJ GIO コンポーネントサービス 仮想化プラット
VMware 仮想化環境を IIJ がクラウドサービスとして提供し、
仮想サーバー
フォーム VW シリーズ」は、
や OS などをユーザー自身が自由に設計・構築できる「持たないプライベートクラウド」サービスです。
Value Proposition
株式会社損害保険ジャパン
本社:東京都新宿区西新宿 1-26 -1
資本金:700 億円
創業:1888 年 10 月
社員数:17,825 人(2013 年 3 月期)
柔軟性
タマホーム株式会社
クラウドで大規模 SAP システムを安定稼働させインフラの全体最適と約 40%のコスト削減を実現
高い実績
経済性
1,160 社 / 2,140 システム
必要な機能をアセットレスで
提供することで、利用した分
だけの負担となり高い経済
性を確保しコストを軽減
で導入されている実績の
ある IIJ のクラウドサービ
ス基盤上で運用
安全性
お客様の WAN(専用線、
IP-VPN など)とのセキュ
アなプライベート接続を
実現
りますが、一方では最近は資産を持たず、アセットレスで構築したいというニーズが増えています。そこで IIJ では、
「持たな
▼
オンプレミスをクラウドに移行
し、約 40%のコスト削減を実現
いプライベートクラウド」を実現するために、実績豊富な IIJ のクラウド基盤上にユーザー専用の VMware 環境が構築でき
るサービス「IIJ GIO コンポーネントサービス 仮想化プラットフォーム VW シリーズ」
(以下、VW シリーズ)を提供しています。
1 仮想ホストあたり数万 SAPS
▼
大規模 SAP システムを運用しているタマホームは、オンプレミスの
運用にかかる工数とコストの増大に悩みを抱えていました。また、FI/
CO、SD/MM、PS、BW など多様なモジュールで構成される SAP シ
ステムの安定稼働の確保も課題となっていました。システム部として、
業務のための戦略的なインフラ提供を追求する中で、クラウドサービ
スの活用を検討します。
基幹系システムの最適化を目指す中で、ネットワークの専門家であり、
国内有数のクラウドベンダーでもある IIJ に着目。 SAP が設定した品
質基準をクリアした認定も取得済みであることと、SI 実績が豊富であ
り、個別ストレージなどもクラウドで対応可能で、多様なニーズにワ
ンストップで対応できる点を評価して IIJ GIO コンポーネントサービス
仮想化プラットフォーム VW シリーズ、IIJ GIO 統合運用管理サービス、
インターネット接続サービス、IIJ 広域ネットワークサービスの 4 サー
ビスを導入しました。
専 用 の VMware 環 境 を
IIJ のクラウドサービス上
に構築して提供するため
サーバー設計が自由
一般的にプライベートクラウドは、自社でサーバーやソフトウェアなどの資産を保有してオンプレミスで構築する必要があ
実現したこと
を実現。旧環境と比較すると I/
O の処理は最大約 330%向上
し、SAP システムの安定稼働を
確保
VMware vSphere をインストールした ESXi サーバーを、
管理者権限付きで提供する VW シリーズでは、
仮想プラットフォー
ムの設計や、OS やソフトウェアのインストールもユーザー自身で自由に行うことができます。VMware 環境をサポートす
る商用アプリケーションのみならず、VMware 環境に合わせて自社で開発したアプリケーション資産も、新たな改修を
加えることなく移行ができるので、アプリケーションの継続利用が実現し、移行コストを低く抑えることが可能になります。
システムの全体最適化が進み、
運用ルールの統一化も加速。
事業の拡大に対応した戦略的
なインフラ基盤を実現
▼
ワンストップでの対応力と SAP 認定を得た
高品質なクラウドを評価
仮想サーバーが自由に設計できる
「持たないプライベートクラウド」
サービス概念図
リソースをアサイン
タマホーム株式会社
仮想化
個別システム構築
ESXiサーバー
本社:東京都港区高輪 3 -22-9
資本金:43 億 1,014 万円
設立:1998 年 6 月 3 日
売上高:1,523 億円(2013 年 5 月期)
ケース1
検証環境/ステージング環境
検証環境
ステージング環境
ローカルVLAN
セグメントA
ローカルVLAN
セグメントB
データストア
ケース2
WEB/AP/DB環境
NFS / iSCSI / FC
2014 年 7 月版
EMC ジャパン株式会社
東京都渋谷区代々木 2-1-1
新宿マインズタワー
〒 151- 0053
http://japan.emc.com
お問い合わせは
お問い合わせは
http://japan.emc.com/contact/
© Copyright 2014 EMC Corporation. All rights reserved.
EMC、EMC 2、EMC のロゴ、および VNX は、EMC Corporation の登録商標、または商標です。これらの商標は、日本または諸外国で商標登録等により、適用法令で守られている場合があります。他のすべて名称ならびに製品についての商標は、
それぞれの所有者の商標または登録商標です。
SG1080-1 7/14
ローカルVLAN
セグメントA
VM通信ネットワーク
ローカルVLAN
インターネット
接続 VLAN/VW
コンポーネント
接続VLAN
コンポーネント
接続VLAN/F
VMシリーズ
NFS
ローカル
VLAN
iSCSI
FC
インターネット
VLAN
お客様
リソースプール
Web/AP環境
NAS
DB環境
基幹システム
ケース3
ローカルVLAN
セグメントA
ローカルVLAN
セグメントB
業務AP
(ERP/CRM)
NAS
DB環境
Cluster
(ログ・
バックアップ)
お客様個別システム
JOB・バッチ
Cluster
VWシリーズ
専用線や IP-VPN などによるセキュアなネットワーク接続
IIJ が提供するクラウドサービスは、ユーザーの専用線や IP-VPN
などの WAN を直接収容します。そのため、VW シリーズ上に構築
したシステムは、インターネット接続を経由することなく、全国の
あらゆる拠点からプライベートネットワークの延長のままでセキュア
にアクセスしたり、既存のオンプレミス環境と接続して「ハイブリッ
ドクラウド」を構築することができます。ユーザーのオンプレミス
環境が VMware なら、Site Recover y Manger(SRM)による DR
環境の構築も可能です。さらに、IIJ はネットワーク接続事業者で
もあるため、クラウドサービスから WAN まで、ワンストップで提供
することも可能です。
また、IIJ のデータセンターには、クラウドサービスと連携が可能な
ハウジングスペースも用意。クラウドサービスでは解決できない高
度なアプライアンスや超高速のストレージなど、お客様個別のシス
テムともシームレスに連携させることで一元管理が実現します。
クラウドからオンプレミスまですべてのシステムを透過的に監視
サイト統合・マルチテナント
vCloud Director を利用することで、VW シリーズのリソースと連携した
マルチテナント環境を実現することが可能
システムC
システムD
プロビジョ
ニング
vCloud Director 単位で
割当 OK
テナント用ポータル WEB
すべてのリソースを
一括で管理可能
システムA
システムB
マルチテナント
環境実現
リソースを
システム単位で
割当 OK
WAN
vCloud
Director
お客様プライベートクラウド環境
仮想化プラットフォーム VW シリーズ
別途提供している「IIJ GIO 統合運用管理サービス」を使うことで、
クラウドからオンプレミス環境まで、点在するシステムの監視・運用
を一元的に管理することが可能になります。監視・運用の範囲は、
VW シリーズから、
IIJ が提供するその他のクラウドサービス、
ユーザー
のオンプレミス環境、他社クラウド環境まで、あらゆる領域をカバー
しています。
「監視サービス」は、エージェントレスでサーバー機器、ネットワー
ク機器などすべてのアーキテクチャを監視。アラート情報や監視項
目のレポートは、いつでも参照することが可能です。ユーザーセル
フで監視設定を行えば初期費用はかからず、ポイント課金制の料
金体系により、無駄なコストは発生しません。
「運用サービス」は、
標準手順書に基づく標準運用から、個別手順書に基づいた拡張運
用まで幅広く対応しています。
設計から運用まで IIJ がワンストップで支援
VW シリーズのサービスメニューは、サーバー、ストレージ、ネットワー
クの 3 つで構成され、必要なリソースを選ぶことができます。
VMware vSphere をインストールした ESXi サーバーは、
「FC なし」
と「FC あり」の 2 種類を用意。EMC のユニファイドストレージを採
用したデータストアは、NFS/iSCSI/FC などのプロトコル、性能、容
量が選択でき、ネットワークはローカル VLAN、インターネット接続
VLAN、
コンポーネント接続 VLAN などから選択が可能。よりパフォー
マンスを重視するなら、FC 対応のサーバーとストレージのセットが
最適です。
その 他、ベースセットとして、IT リソースを管 理 する VMware
vCenter Server をプリインストールした統合管理サーバー、IT リソー
ス間の通信を行うサービスネットワークなどを標準で提供します。
自社でプライベートクラウドを構築すれば、自由度の高い環境が
作れる反面、運用管理者は常にシステムのパフォーマンス維持に
注力しなければなりません。
「持たないプライベートクラウド」を
標榜する V W シリーズなら、運用、監視、保守をすべて IIJ の専
門部隊が担当するので、ユーザーは VMware 環境の設計、管理
のみにリソースを集中できます。
サービスやシステムの設計も、IIJ のプロフェッショナルサービス
部隊が適宜アドバイスを送りながら、サービスインまで責任を持っ
て支援。設計から運用まで 1 つの窓口で対応できることが VW シ
リーズのアドバンテージです。さらに、基幹システムの運用に適
したエンタープライズクラウドの品質を担保するため、2013 年 4
月には SAP 社からホスティングとクラウドサービスの認定を取得
しています。
VW シリーズでは、VMware vSphere ESXi をインストールしたサー
バーに仮想プラットフォームを構築し、追加する OS やソフトウェア
もユーザーが自由に選択できますが、OS やソフトウェアはユーザー
自身で用意しなければなりません。そこであらかじめカタログ化され
Windows Server や Linux などの OS や、
ファ
たライブラリの中から、
イアウォール、サーバー監視ツールなどのソフトウェアを自由に選ん
で追加できる「GIO ライブラリ」を標準で用意しています。
これによって、ユーザー自身でアップロードする手間を省くことがで
き、迅速な仮想環境の構築が可能になります。ライブラリの OS や
ソフトウェアは、ISV や販売会社などから追加されていく予定です。
さらに IIJ ではライセンス販売やマーケットプレイス機能も強化して
いきます。
SaaS
0
SI
2
・Ping監視
・指定Port監視(TCP)
・EZURL監視
・URL階層監視
・プロセス監視
・Logキーワード監視
・Winサービス監視
・Winイベントログ監視
・CPU/メモリ/Disk監視
・トラフィック監視など
EMC を
採用した
・Ping監視
・指定Port監視(TCP)
・EZURL監視
・URL階層監視
30
/Sler
10
8
SNMP Trap オプション:
サーバー、ストレージ、ネットワークの 3 つでメニューを構成
OS やソフトウェアの追加を簡単にする「GIO ライブラリ」
SaaS
・SNMP Trap監視
IIJ GIO IaaS
お客様システム
マルチユーザーに公平なサービスを提供できる QoS 機能を評価
VW シリーズでは EMC のユニファイドストレージ「VNX®」を採用しています。VW シリーズ自体が、プライベートクラウ
ドを利用するコンセプトで企画されたサービスなので、ストレージは信頼性の高さとバリエーションの豊富さが必要で
した。エンタープライズクラウドを提供するにあたっては、QoS 機能を用いユーザー企業間の公平性を担保すること
も必須の要件であり、その中でマルチテナントのユーザーに対してストレージ I/O の制御ができ、リソースの公平
な割り当てることができたストレージは、2012 年の導入当時は EMC のみでした。
サービス運営上抱えているトラブルや QA に対して、迅速に回答をいただけることにも、EMC のバートナーであることの意義を感じて
います。エンタープライズ分野で実績豊富な EMC と、エンタープライズ志向でクラウドサービスを提供している IIJ の思想は非常に
近いものがあることを実感しています。
理由
株式会社インターネット
イニシアティブ
プラットフォーム本部
サービス企画室
室長代行
株式会社インターネット
イニシアティブ
プラットフォーム本部
システム基盤技術部 副部長
株式会社インターネット
イニシアティブ
営業推進部
GIO推進チーム
シニアGIOスペシャリスト
土岐田 尚也 氏
川本 信博 氏
丸山 直雄 氏
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