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パラ大腸菌に関すろ研究

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パラ大腸菌に関すろ研究
152
パラ大腸菌に関すろ研究
第醐報 パラ大腸菌の酸凝集反慮並びに
冤疫血清凝集反磁
金沢医科大学細菌学教室(主任 谷教授)
二二生 野
口
俊
介
Syunsuke Noguthi
(昭和24年9月10日受壷)
第1章緒
論
(gs), Sandiferd(29》等は血清学的に各菌株は
1911年Mlchaelis(1)は特異凝集素の存在を要
せす諸種の酸性緩衝液に依φ細菌の凝集するこ
heterogeneousなることを報告し,‡れに:反し
とを癸見し,最初に凝集するPHを至適PHと
藤崎cso), Rhods(31), Stuart c32), Barmes c33)等
も
し,チフス菌は:PH 4.4,パラチフスA,:B菌
は各菌株は血清学的に分類し得るとして居る.
はPH 3.8∼35等,各種細菌の至適PHを検
酸凝集反言と免疫血清凝集反逆との関係に就
し,大腸菌,赤痢菌は非凝集性なることを認め,
てはTaffe c8)は大腸菌の酸凝集反慮を検し,凝
更に融融的に血清を添加することに依り大腸菌
集菌株はチフス,パラチフスA,:B各菌冤疫血
は凝集性となり,赤痢菌は非凝集性に止まるこ
清に凝集することを報告して居る.然しながら
とを報告し,之れに血清酸凝集反落(2>と命名し’
睡れに反し,岡崎ζ15)は大腸菌の酸凝集と冤疫
た.爾來酸凝集反慮血清酸凝集反鷹に関しては
凝集とは一定の関係を認めざることを発表して
幾多の研究者(3’7)の発表がfO b,特に大腸菌
居る.
に就てはMichaelisの非凝集性に反して凝集菌
省Dudgeon(34)は大腸菌の溶血性菌株の冤疫
株の存在も多数の研究者(8”’15)に依り,発表せ
血清学的性状を楡し,溶血菌株は相互に血清学
的関係の存することを発表し,長汐㈹は溶血
られるに至った.
パラ大腸菌の酸凝集性に関してはEisenberg
菌株闇には何等の血清学的関係も認められない
(9)は43株申33株の凝集菌株を認め,谷川q4)は
と報告して居る.
15株中6株,鶴岡(13)は8下中全株非凝集性な
私は分離パラ大腸菌50株に就て酸凝集反癒,
ることを認め,黒川(1”’〉は91株中64株に凝集菌
卑明経凝集反慮並びに代表菌株に依る冤疫血清
株の存在を認め,至適PHに就ても菌株に依り
凝集反慮を検し,酸凝集反慮にあってはその出
一致せざるも至適PHはPH 3.8∼35に属する
現率,凝集範囲,血清添加に依る変化を,冤疫
もの最も多きことを(72%)報告して居る.
血清凝集反磨:にあっては各菌株間の血清学的関
又大腸菌の冤疫血清学的性歌に就てはDurh−
係をそれぞれ乳糖分解の有無との関係に就て実
am㈹以來多数の研究者(t825)の発表があるが
験を行ひ,又更に酸凝集反慮と冤疫血清凝集反
何れも大腸菌の血清学的に分類する∼二との不可
慮との関係,溶血菌株の血清学的関係に就ても
能なることを発表して居る.而してパラ大腸菌
観察を試み,柳か知見を得たので報告する次第
に就てはFothergill{2s), Kriebel(27>, Abdosh
である.
[ a2 ]
153
パラ大腸菌に関する研究
第2章酸凝集反鷹
第1節 実 験 方 法
る:方法を使用した,調製法は第1表に示す如くであ
る。
1.酸性緩衝液
尚調製せる各混合液に就てはβ,偶ap各 Dinit
酸性緩衝液としてはMichaelisの酷酸,酒石酸に依
1
第
1
試験管番号
表
n m ,rv v vl v 1r vm lx x
ln−NaoHcc
5
5
5
5
ln一耐酸cc
7.5 10 15
25
45
85
87.5 85 80
70
50
10 87.5 85 80 70
5
5
PH
5
5
5
7.5 10 15 25
ln一酒石酸cc
蒸溜水cc
5
15.0 4.7 4.4 4.1 3.8 3.5 3.3 3.0 2.7 2.4
rophenolに依り比色法にて正確性を期した.
めた.
2.二二血液
1.乳糖分解の有無と出現i率との関係
新鮮申性寒天斜面培養37。C 20時間のものの1白金
酸凝集反憲,血清酸凝集反i“と乳糖分解性有
耳を1.Occの割合に蒸溜水に浮游せしめた.特に菌苔
鼠取に際しては凝固水の混入せざる標注意した.
無との関係は,酸凝集反慮にあっては Non−
laktose fermenterに属するもの6株(出現率
3,添加血清
46.1%)Slowlaktose fermenterに:属するもの13
健常家兎血清を用ひ蒸溜水を以て30倍に稀釈したも
株(出現率35.1%)血清酸凝集反慮にあっては
のを0・1cc宛添加した.
前者8抹(出現率615%)後者は21株(出現率
4,実施方法亜ぴに判定法
56.7%)を認め,何れの灰鷹に於ても出現率は
各PII濃度混合液1ccに対し,菌液各1滴宛滴下
し,37。C 2時間後室温20時間放置し,その成績を孚U定
Non−laktose fermenterに属するものに高く認
した.血濡酸凝集晶晶にありては酸凝集反慮観察後直
められた.叉Slow−laktose fermenterと解離i乳
に各試験官に稀釈血清0・1ccを滴下し,37。C 1時聞後
糖分解菌との関係は酸凝集反慮に於ては原株の
室温に24時間放置し成績を判定した,伺判定に際して
態度と一致したが,血清酸凝集反町に於ては原
は次の如く凝集程度を分ち記載した.
二二凝集高なるも解離菌株に於て凝集性なるも
柵 粗大なる雲禦状の凝塊をなせるもの,
の1株を認めた.
÷十 肉眼的に明らかに凝集せるもの.
2.乳糖分解の有無と凝集範囲
十 肉眼的に辛じて凝集を認め,検鏡上明らかに
d
凝集菌株の凝集範囲に就て見るに:PH 3・8∼
凝集せるもの.
2.4なるもの:最も多く9株を認め,次いでPH
± 肉眼的には凝集不明なるも楡鏡上明らかに凝
4.1∼2.4 3株,PH 5,0∼2.42株, PH 4.1∼
集せるもの,
3.5, PH 3.3・v2.4, PH 3.3N2.7, PH 3.8・Nv3.3,
一 橡鏡上全然凝集せざるもの.
PH 35∼2.4,各1株宛凝集するを認めk.而
第2節 実 験 成 績
分離パラ大腸菌50株に:就てMichaelisの酷酸
して乳糖分解と凝集範囲との関係に就ては階数
酒石酸に依る酸性緩衝液に就て,酸凝集反慮,
少数なるため正当な批判をなし難きも,私の実
並びに家兎血清添加に依る血清酸凝集反鷹を実
瞼よりしては,Slow一・laktose fermenterと解離
験せるに酸凝集反鷹:に於ては19株(38%)血清
菌株とに就ては酸凝集にあってはNo,11, No.
酸凝集反慮に於ては29株(58%)の凝集菌を認
33の2株,血清酸凝集反慮に於てはNo.11,
[ 13 ]
154
野
No.13, No.26, N().33, N⑪.44の6株の場
合を除き,凝集程度の若干の差異は認められ
ロ
少数なるため,酸凝集反慮に依る差異の有無は
認められなかったが,血清酸凝集反慮に於ては
るも,殆んど凝集範囲の一一tWを認めた。 Non− Non−lak亡ose fermenterに属するものではSlow−
laktose fermenterとSlow−lakt⑪se fermenterと laktose fermenterに比し凝集範囲の移行がアル
に就てはNon−laktose fermenter tC属するもの カリ性側に著明に認められた。
第2表 酸凝集反回成績
(其の1)N。n−1・kt・・ef・・m・・t・・群に就で
試験管番号
・・II旧VVV・V・・VIIIIXX hK
諜 一一一一¥十士一一一一
¥十十十±±
5;e 4.7 4.4 4.1 3.8 3.5 3.3 3.0 2.7 2.4
No. 1
“ 3
m g
tl 12
11 41
1/ 46
一一一
}十吾什粁柵
一一一一 ¥十卜i十柵柵甘
一一一一 }十十十十十
一一一一一
一一一一一一 }十十十
第;2表 酸凝集反慮成績
(其の2)Slow−laktose fermenter群1こ就て
試瞼管番号
諜
No. 4
il 5
11 10
tt 11
〃ユ3
t! 15
tl
tl
ri
tl
tr
21
33
35
38
42
t! 47
11 50
1’一t一[” lr[ rv v vl,vll vl[1 1x 〉一ec l K
5.0 4.7 4.4 4.1 3.8 3.5 3.3 3.0 2.7 2.4
±十十十}十十什什十卜什十卜
一一一 ソH一昏什甘甘柵
y士±・士・十十
一一一一
一一一一
十十十十粁十十十←十十i斗
一一一一 }十十十十十
¥十一一一一
一一一一}十}十÷十卜十←引墨十卜
一一一
}十十十十十卜十十
一一一一
一・一一一 ¥十十料朴什轡
}±十一
一一一一一一
}±十十十十
一 一 一 一 一 ± 十 + + 一
一一一一
¥十十噛十・H・十卜
[ Z4 ]
155
パラ大腸菌に関する研究
第2表 酸凝集反回成績
(其の3)解離乳糖分解群に:就て
試瞼管番号
… mIVVV・VI・Vl旧xxlK
諜 一一一一
5.0 4.7 4,4 4.1 3.8 3.5 3.3 3.0 2.7 2.4 1
:No。4/
ft 5 t
rt 101
〃11ノ
〃13ノ
±±十十十什十卜・H什・什
}±十十十十
一一一一 }土±十十十
@ta ±±十十
一”一m一
一一一一 m士±十十十
±十十十卜二十卜十十そ十十卜柵
@一一 一一±±十十十十
一 一一 一一十十H “H’ “一
一一
一一一 m十十十}十÷十e柵・
}士十甘十}十}
一一一一 ¥十卜十i什骨柵
一一一一
一一一一一
一 一 一 一 十 十 十 }±一十H
十 一 H
第3表 血清酸凝集反鷹成績
(其の1) Non・一laktose fermenter群に就て
試験管番号
1 II M IV V VI VII VI]1 IX X I K
藤 十十十十十十十十±±
十十十十十±一一一一
5.0 4.7 4.4 4.1 3.8 3.5 3.3 3.0 2.7 2.4
No. 1
t! 3
t1 9
t/ 12
fl
tl
ts
“
19
41
46
49
十ト什一一十十什十・}昔督
}±什十卜柑柵モ十
一一一
十
H ± 一 ± 十 十 十 ± ±
十十±一一±±十一一
±士±丁丁粁十十十±
十十十士一一士十十川
明3表 血清酸凝集反言成績
(其の2)Slow−laktose盆menter・群に就て
試査醐… ∬【IV V VI VI1VIIIIX X
一”
撃≠唐奄汲堰f”×sillllii[..」 s−e 4・7 4・4 4・i 3・s 3・s 3・3 3・o 2・7 2・4
No. 4
s1 5
tl le
“11
十十十十ト十卜十ト→十1十什柵
{十一十卜十÷十王・ト←亀卜什粥柵
一 一 一 一 ± 十 十 十 十 一
一 一一 一 一一 一十十十十一
【15コ
IiEM−
156
野
ロ
“131____±士++++1_
” 14[一 一 一 一 圃 + + + + +
t, 151一 H・ ++HH+++ ・H・
tf 16
11 21
t/ 22
tl 26
tl 29
一n
. 一一 一一±±十一 一一 一
一一一一 }十廿H什十
m±十十十十
一一一一
@.一 十十十±一
一一一 一
一d
一
一 一 一 十 十 十 十 ± 一
〃321一一一一一士十十什甘
〃33一一一±十十十二十十卜一
t/
35
¥十十暦什什
st 38
一一一一
一 一一 一白十±一一一一
“42
tl 44
il 45
¥十十十一一一
一一一
一
一 一 十 一 十 十 十 一 一
一一一一一
m十十什H
ti 47 1 一 一 一 一H・ ・Hny ± 一 一 一 一一一一
“50L__±+++料什十
第3表 血清酸凝集反騰成績
(其の3)解離乳糖分解菌群に就て
試囎劃・1・III一・V V V正V・IVM lxxlK
esee za l s.o 4.7 4.4 4.1 3.s 3.s 3.3 3.o・ 2.7 2.4
!o.2/
tt 4 t
〃5ノ
〃10/
1〃11/
tt 13t
fl 14t
〃15/
t/ 16X
M 21i
S/ 22t
tt 26 t
〃29/
tf 32 t
〃33ノ
〃35ノ
〃38ノ
” 42i
tt 44ノ
〃45/
tf 47t
;;昇F真##轟#w=
刊・H十十HH十1十十甘十卜
一一一一 }十十十十十
m十十十十
一一一一一
一士士十十十十・i十H什
一一一一一 ¥十±±一
{十什十十甘干十十十什
一一一一 }士士一一一
一一一一一 m十什十十十十±
}±十十
一一一一一一
一一一・・一 ¥土丹一一一
¥十十±± 一一
一一一一
一 一 一 一 一 ± ± 十 十 一
一一一 }十十十二十卜十±
一一一 y十十十甘晋十卜
一一一
一 一 一e 十 十y±十一一一一L一
十 十 一 一一 .一 li一
一z一
@一N 一一十 十 十 一 一i“
一一一一一
1m十十什甘1一
一一一 ァ・千千一一一一1−
1
,t 50/ 1 一 一 一 ± 十 十 十 十・1一 H, H
[ 16 ]
i 一
パラ大腸菌に関する研究
第5章
Z57
冤疫血清擬集反磨
れも陰性の成績を示した.
第1節 実 験 方 法
21パラ大腸菌冤疫血清と既知腸内病原菌と
1.既知腸内病原菌チフス菌,パラチフスA,B菌,
志賀菌,駒込A,B菌,大原菌,箕田菌,丸公免疫血
清とパラ大腸菌との凝集反慮
の凝集反慮
代表菌株:No.9, N⑪.41, No.5,:No.22各
2.パラ大腸菌菟疫伽清と既知腸内病原菌チフス
菌琵疫血清と上述の腸内病原菌,更にサルモネ
菌,パラチフスAβ菌,赤痢菌属,サルモネラ菌属
等各菌株との凝集反町
ラ菌属との凝集凡慮は何れも陰性の成績を示し
た.
3.パラ大腸菌間の凝集即事並びに吸牧試験
3.パラ大腸菌聞の凝集反鷹並びに吸牧試験
4.パヲ大腸菌冤疫血清と普逓大賜菌(30株)との凝
第4表,第5表に示す様に凝集反論を示す菌
集反懸亜びに吸牧試験
以上4項に就て成書記載(3「・)の方法に從ひ実施した.
株は甚だ僅かでNo.9, NQ.41両菌槍玉血清
陰性は50倍稀釈に干て凝集反懸を示さなかったもので
に対しては虚血菌以外の他の菌株との凝集心慮
は認められなかった.No.5菌株とNo.5’菌
株,No.22菌株とNo.22ノ菌株の血清学的関
ある.
第2項 二二血清の作製
係偉表に示す様に凝集反応に湿ては何れも相互
パラ大腸菌の免疫血清の作製に際して代表菌株とL
“( )“’o. 9, No. 41, N’o. 5, ]NTo. 5 t No. 22, No. 22’
に終末凝集価,叉はそれに近く誌面牧試験に曾
以上6株を選んだ.No.9菌株は含水炭素分解に古る
ても互に完全に吸牧され,血清単的には同一で
分類はV瓜型で,非溶血}暁,Imvic Systemでは中
あることを示した.叉同じく他菌株に対する凝
間型,に属するものである.No・41菌株は含水炭素
集反訴成績も原菌株琵疫血清と解離菌株痴話血
分解に依る分類はVHI型,溶血1性, Imvicでは虚聞
清とは一致し,No.5,:N⑪,5’両面疫血清に対
型,No.5菌株は含アk炭素分・解に依る分類はlll型,
しNo.10, No.10’菌;株は共に800倍, N⑪.14,
溶血性,ImvicではE・Coli型,:No・22菌株は含水
Nio.14’菌株に対しては共に3200倍の凝集価を
炭素分解に依る分類は1型,溶血性,中間型である,
示し,:No.22, No.22’両菌菟疫血清に対して
叉No.5ノ, NQ.22’両菌株はそれぞれNo・5・No・
はNo.20, No.20’菌株は6400倍の成績を示
22両菌株より解離したる乳糖分解菌である.
した.
1免疫方法は生菌冤疫方法に從ひ,終末凝集領6400倍
以上心密冤疫血清に凝集を示した菌株に就て
より12800倍を得た.
吸引試験を実施した結果,:No.5菌株とNo. 14
各菌株血濫の終末凝集慣は下記の如し,
No. 9 菌株
64◎0倍
菌株,No. 22菌株とNo.20菌株は血清学的に
No.41 菌株
6400{斉
同一であることを示し,No.10菌株に於ては凝
No. 5 菌株
6400倍。
集素の残留を認めた.
4.パラ大腸菌冤疫血清と普通大腸菌(30株)
No.5ノ菌株128⑪G倍
No.22菌株12800倍
との凝集反磁並びに吸血試験
:No.22!菌株12800倍
パラ大腸菌免疫血清と普通大腸菌30株との凝
第2節実験成績
集反慮を試み党所No.5, No.5’ilill,疫血清に対
1.既知腸内病原菌晶晶血清とパラ大腸菌と
してのみ大腸菌No.13, No。28が何れも200
倍の凝集反慮を示した.之等の凝集菌株は吸牧
の凝集反論
チフス菌,パラチフスA,B菌,赤痢志賀菌,
試験の結果凝集素の残留を認め,パラ大腸菌
駒込A,B菌,大原菌,箕田菌デ各菌冤疫血清
:No.5菌株と大腸菌No.13,:N⑪.28両「菌株は
とパラ大腸菌との凝集反慮は50倍稀釈に於て何
少量の共通部分抗原を有した.
[ 17 )
158
野
第4表
No.
V
清 由1
6400
6400
V
5
5’
V
22
o
o
V
22ノ
o
0
o
o
0
0
V
10
o
工0ノ
o
800
800
V
14
o
3200
V
14ノ
o
3200
V
20
o
0
V 20ノ
o
0
00
6400
12800
12800
12800
12800
800
800
3200
320e
0
e
o
o
0
0
0
e
o
o
6400
6400
6400
6400
o
200
200
o
o
2eo
200
o
0
0
ー通菌
Q8
No. 22
血 清
o
o
o
o
o
12800
0
V
13
o
o
V
普大
21
清
o
o
o
6400
o
O0000000000
51
清血
5 1 No. 51 1 No.
清 血
o
640
41
パラ大腸菌の凝集千慮
9 1 No. 41 1 A’o.
清 血
No. 9
口
第5表十二試験
血
No・5菌 血1清
清
.二選膣。−N冒4
No. 5 1 400 1 O
No. 10 i O 1 O
Ne. 14 1 4eO 1 O
曹大
@腸
ハ菌
13〔200
00
大腸菌
13
大腸菌
28
800
2ee
seo
800
200
800
00
00
Q812・。
第4章 酸凝集反鷹と冤疫血清擬集反慮
の凝集素産生能力を認め,又酸凝集性と琵疫血
冤疫血清作製のため代表菌株として選んだ各
菌株の酸凝集反慮成績は第6表に示す如くであ
清凝集性との関連に於て例へば:No. 5菌株免疫
b,非凝集菌株たるNo.22菌株に於ても高度
血清の例に認められる如く,凝集菌株No.10,
第6表
一毛血清作製菌株の酸凝集反一嘗績
試験管番号い・レ正IHV V VI V夏1VIII IX判K
XPH
菌 株\
No. 9
tl 41
1t 5
5.0 4.7 4.4 4.1 3.8 3.5 3.3 3.0 2.7 2.4
一 ± 十 一 M 一
刑一
一
十
±
十
十十 十十 什
十
十
十
十卜 十十 十←
t/ 22
卜
書峯
清債
6400倍
6400倍
640⑪倍
128QO倍
[ 18 ]
159
パラ大腸菌に関する研究
:No.14両菌株申, N⑪.10菌株は酸凝集性で共
hom⑪legusの関係にある等一定の法則は無いも
通の部分抗原を有するに対し,No.14菌株は
のの如くである.
酸非凝集性で且』No.5菌株と冤疫学的に
第5章 溶血性菌株の血清的関係
溶血菌株の血清学的関係に就ては長上が報告
株の凝集反慮は何れも陰性なる成績を示し,何
して居る如く,私の実験に於ても溶血菌株:No。
等の血濡学的関係も認められなかった.
41,No.22菌菟疫血清に対する他の溶血性菌
第6章総括並びに結論
分離パラ大腸菌5P株に就てMichaelisの酪
酸酒石酸に依る酸性緩衝液に就て,酸凝集反
ではSlow・一・laktose fermenterに:比し,血清添加
慮血清酸凝集反語並びに冤疫血清凝集反慮を実
移行を示した.
に依る凝集範囲の変化が著しくアルカリ性側に
6.分離パラ大腸菌と既知腸内病原菌との闇
施して下記の如き成績を得た.
には血清学的関係を認めなかった.
1.パラ大腸菌の酸凝集反慮i率は50陣中19株
(38%)血清酸凝集反慮率は29株(58%)に:認めら
7.分離パラ大腸菌の琵疫血清学的性歌は4
種冤疫血清vF i:No,5菌株冤疫血清に対し,2
れた.
2.孚L糖分解の有無で酸凝集反慮率を見ると,
株No,22菌株琵疫血清に対し,1株が凝集反
Non−laktose fermenterに属するもの6株(46.
慮を示す成績を示すのみにして,各菌株は琵疫
1%),Slow−lakt⑪se fermenter量Z属するもの13
学的に:heterogeneousとV・V・得る.
株(35.1%),血清酸凝集反憲…率では前者は8株
8、Slow−laktose fermenterと解離乳糖分解菌
(61.5%),後者は21株(56.7%)にして,何れの反
との血清学的関係は,凝集反町及び吸牧試験よ
慮に於ても凝集反慮i率はNon−laktose fermenter
りして,homo1◎gousであった.
9.分離パラ大腸菌冤疫血清に対し,普通大
に属するものに高く認められた.
腸菌中に凝集反慮を示せる2菌株=を認め,吸牧
5.Slow−laktose fermenterと解離乳糖:分解菌
との酸凝集反慮は殆んど一致し,血清酸凝集反
試雛の結果より之等の菌株は少量の部分抗原を
慮に於ては原株非凝集性にして,解離菌株に於
共有するに過ぎぬtとが判った.
10.酸凝集性と冤疫血清凝集性の間には一定
て凝集性にな)eたるもの1株を認めた.
4.酸凝集菌株の凝集範囲はPH 3.8∼2.4に
の法則はない.
11.溶血菌株間の血清学的関係は認められな
属するもの最も多く19二二9株に認められた.
5.乳糖分解の有無と凝集範囲との関係に就
かった.
ては,血清酸凝集反乱に於て著明に認められ
た.即ち:Nen一・laktose fermenterに属するもの
欄絶するに当り御指導と出校闘の栄を賜りし恩師出
教授に満腔の謝意を表す.
文
献
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厚:生省編纂衛生徐査指針
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36)谷:医学
微生物学,南山堂発行,(昭和23年),
21)兇玉,鈴木:衛生学傳
力5一ン
35) 長汐: 衛生学簿染病
学羅誌,3Z=209(昭fi 11年).
20) Rothberger:Zit・f・Hyg
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