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高等学校 標準古典講読 物語選
発行者の 番号・略称 教科書の 記号・番号 183 第一 講読 018 教科書名 高等学校 標準古典講読 物語選 代表著作者 伊井春樹・森野繁夫 ■編集の基本方針と編集上の留意点および特色■ 1「古典」の重点指導に応える教材選定──主に二年生での使用を想定して教材を配当しました。 教育現場の実態に即応し,学習が重点的・効果的・段階的に行われるよう,古文編と漢文編とが 独立した構成にし,分量的には,古文編に比重を置きました。また,読解・鑑賞方法の修得のし やすさを考慮して,ジャンルまたは作品主体の単元構成としました。一教材はできるだけ短く取 り上げるようにし,取り組みやすいように配慮しました。 2物語を中心に構成──教材は,古典として価値が高く,基本的な作品を厳選し,古典のジャン ルとしての「物語」に分量を割きました。古文の作り物語・歌物語・歴史物語・軍記物語,漢文 の史伝など,さまざまな形態のものを取り上げ,まとまった学習を通してより深く古典の世界に 親しむことができるように配慮しました。 3言語活動にも配慮──学習指導要領の「内容の取扱い」(4)を考慮した教材として,「言語学 習」を設定しました。取り上げた教材に関連した探究テーマを設定し,考えるための手掛かりを 示して,生徒自らが図書館などを利用して調査・研究を行うための課題を用意しました。 4学習課題・注などの工夫──本文の理解を深めたり,学習の手がかりを示したりするため,学 習課題や注などに工夫をこらしました。 ●古文編では,教材の出典となっている作品の冒頭部分を適宜掲載しました。 ●注の欄には,本文を読解するうえで注意すべき事柄を, 「問」の形で掲げました。また,漢文 編では,本文中にあらわれる基本句形を教材ごとに整理しました。 ●「学習」では,教材理解のための手がかり,学習活動のポイント,発展的な課題が得られるよ うにし,「問」との有機的な関連をはかりました。また,表現や修辞の特色,文法事項につい ても適宜取り上げました。 ●各作品の終わりまたは脚注欄に,作品解説と,作者がわかっているものについては作者解説を 付しました。 ●単元の終わりには,作家・作品・時代などに関連したコラムを適宜書き下ろしました。古典への 興味づけをはかるとともに,生徒の自発的・発展的な学習の手がかりとなるよう配慮しました。 ●写真・図版を多く取り入れ,全体をカラー化してレイアウトにも工夫し,生徒が興味と親しみをも って学習できるように配慮しました。 ●読みやすいように,本文の活字はやや大きくし,行間も全角またはそれ以上の空きとしました。 ●教科書の構成 〈古文編〉 ■説話───────────────── 言語学習 貴族の呼び名−官職と位階− 堤中納言物語 貝合 宇治拾遺物語 のちの千金の事 ●コラム 『源氏物語』と石山寺 古今著聞集 小式部内侍が大江山の歌の事 ■日記───────────────── ●コラム 説話の具体性 蜻蛉日記 凖坏の水 ■物語(一)────────────── 紫式部日記 日本紀の御局 竹取物語 火鼠の皮衣/帝の求婚/かぐや姫の 更級日記 門出/源氏の五十余巻 昇天 言語学習 平安朝の結婚 伊勢物語 初冠(第一段)/通ひ路の関守 ●コラム 日記文学のさまざま (第五段)/小野の雪(第八十三段) 大和物語 姨捨(第百五十六段) ●コラム 初期物語の作者像 ■随筆───────────────── 〈漢文編〉 ■故事・寓話────────────── 刻舟求剣(呂氏春秋) 朝三暮四(列子) 徒然草 公世の二位のせうとに(第四十五 病入膏肓(春秋左氏伝) 段)/相模守時頼の母は(第百八十四段)/吉 画竜点睛(歴代名画記) 推敲(唐詩紀事) 田と申す馬乗り(第百八十六段)/よろづ ●コラム 故事成語の意味 のことは頼むべからず(第二百十一段) ■漢詩の鑑賞────────────── 方丈記 ゆく川の流れ/安元の大火 近体の詩 鹿柴(王維)/絶句(杜甫)/峨眉 枕草子 春は,あけぼの(第一段)/鳥は 山月歌(李白)/春夜(蘇軾)/臨洞庭(孟浩 (第三十八段)/中納言参り給ひて(第九十 然)/遊山西村(陸游) 八段) 古体の詩 子衿(詩経)/七歩詩(曹植)/雑 言語学習 貴族の生活と年中行事 詩(陶潜)/遊子吟(孟郊)/売炭翁(白居 ●コラム 清少納言の宮仕え 易) ■物語(二)────────────── 平家物語 忠度の都落ち(巻七)/能登殿の 最期(巻十一)/大原御幸(灌頂の巻) ●コラム 『白氏文集』と日本文学 ■項羽と劉邦────────────── 鴻門之会(史記) 大鏡 延喜の帝(雑々物語)/時平と道真 ■諸家の思想────────────── (左大臣時平)/道隆と福足君(右大臣道 孟子 仁人心也(告子上)/民父母(梁恵王 兼)/道長の豪胆(太政大臣道長)/弓争ひ 上) (太政大臣道長)/道長と伊周(内大臣道 老子 柔弱(第七十六章)/百谷王(第六十六 隆)/三舟の才(太政大臣頼忠)/鶯宿梅 章) (雑々物語) 荘子 鴟得腐鼠(秋水)/蝴蝶之夢(斉物論) ●コラム 権力者道長の人物像 韓非子 刻削之道(説林下)/法者王之本也 ■和歌───────────────── (心度) 万葉集 古今和歌集 新古今和歌集 言語学習 孔子と老子 ●コラム 春の訪れの表現 ■物語(三)────────────── ■付録───────────────── 源氏物語 光る君(桐壺)/夕顔(夕顔)/若 古典文学史年表 文語文法要覧 紫(若紫)/葵の上(葵)/明石の君と姫君 中国文化史年表 漢文重要語彙一覧 (薄雲) 漢文基本句形一覧 服装 調度 武具 馬具