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資料名「一冊のノート」(出典:私たちの道徳)

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資料名「一冊のノート」(出典:私たちの道徳)
中学校
資料名「一冊のノート」(出典:私たちの道徳)
◆学校名 守口市立第一中学校
◆主題名 目標を実現する強い意志
◆実施学年 2年
道徳の内容 4-(6)家族愛
父母、祖父母に敬愛の念を深め、家族の一員としての自覚を持って充実した生活を築く
◆ねらい
祖母の思いが書かれた日記を見ることで変化した主人公の心を通して、父母、祖父母に敬愛の念を深め、
家族の一員としての自覚を持って、充実した生活を築く道徳的心情を養う。
◎中心的な発問
黙って祖母と並んで草取りしながら、ぼくは心の中で祖母にどんなことを語りかけているでしょうか?
◆本時の展開
学習活動
・自分自身の小さいころに
導
入
ついて考える。
・隣の人と自分の記憶につ
いて話す。
発問と予想される子どもの反応
一番小さい時の記憶はなにか。
○教師が範読する。
どうして、祖母を非難したのでしょう?
・自分たちがとても迷惑しているから
・祖母が失敗してばかりだから
・自分たちが困っているから
展
「知らん顔をしてとおり過ぎた。」
どうして知らん顔をしたのでしょう?
・自分の祖母とわかると格好が悪いから。
・自分の祖母と周りに知られるのが怖いから。
開
・自分の祖母だからとても恥ずかしい。
・祖母が友達との約束を忘れたから。
・友達に自分が嫌われるかもしれないから。
○挙手で答える。
くる。
・犬にかまれた。
「いっせいに非難した」
○挙手で答える。
○意見を言いやすい雰囲気をつ
・弟が母のおなかの中にいた。
○資料を読む。
○ 挙手で答える。
指導上の留意点
「このときばかりは激しくののしった」ど
うしてののしったのでしょう?
・伝言を忘れた祖母に無性に腹が立ったから。
黙って祖母と並んで草取りしながら、ぼく
は心の中で祖母にどんなことを語りかけ
ているでしょうか?
1.後悔
・祖母の気持ちに気づかずにごめんなさい。
・悲しい思いをさせてごめんなさい。
・文句、非難、ののしってごめんなさい。
展
・邪見に扱ってごめんなさい。
・自分勝手でごめんなさい。
開
2.感謝
・今まで面倒を見てくれてありがとう。
・ぼくたちのことを考えてくれてありがとう。
・自分より家族を大切にしてくれてありがとう。
3.よりよく生きる
・病気のことは心配しなくていいよ。
・これからはぼくたちが支えるよ。
・これからは自分のことは自分でするよ。
○授業の感想を書く。
○自分が一番小さかった時の記憶をもう
終
一度思い出し、その時家族はどうしていた
末
のか考えてみよう。
・弟ができて喜んでいた。
・けがをしてすごく心配していた。
◆評価
父母、祖父母に敬愛の念を深め、家族の一員としての自覚を持つことができたか。
◆授業実践後の分析
○授業の展開について
≪成果と思われること≫
・自分自身の家族に置き換え、自分の見えないところ気づかない、知らないところでいろいろと自
分を支えてくれているということに気づき、次は自分が支える番だと考えるきっかけになった
≪課題と思われること≫
・中心発問にでない質問に時間がかかり、中心発問に十分時間がかけられないクラスもあった。
・本文が長く、朗読するのに時間がかかるため、3つの部分に分けて読んだクラスもあった。しか
し、本文は長くても、一気に読んだほうが、
「ぼく」の気持ちの変化により寄り添いやすかったよ
うに思う。
○発問について
・中心発問に対して、生徒は様々な観点から考察していた。
⇒「あと十年、せめてあと五年…」と祖母が書いていた理由や「ぽつんとにじんだインク…」と
は祖母のどういう状態を指しているのか等の補助発問があるとさらに深まった。
○子どもたちの様子
・主人公が中学生ということもあり、気持ちを理解しやすく、積極的に意見が出せていた。
・家族愛というテーマであったが、
「見えているものだけで人を判断してはいけない」など多方面か
ら解釈する生徒もいた。また、相手を思いやることが大切だということを改めて考えることがで
きていた。
○子どもたちの感想①
・僕のおばあちゃんは一人暮らし。でもクラブでなかなか会えなくていつも心配です。時々訪ねる
と「大きくなったね。」と言われるので、やっぱり「ずっと会わないとな。」と思いました。これ
からはおばあちゃんに会いに行こうと思います。物忘れは、いつかは人間誰にでもあることだか
ら、もし自分のおばあちゃんが同じことになったら、やさしくして一緒に暮らしたいと思います。
・最近は、忙しくてあまり祖父母に会えていないので、なるべく会えるようにして、積極的に電話
もしたいです。
・今日家に帰ったら、自分の祖母と母に「ありがとう」って言います。
・お年寄りに限らず、頑張りは認め合うことが大切だと思った。
・私はおばあちゃんと話すときに少し大きめの声で話すようにしています。でもあまり通じず、す
ごくイライラしてしまいます。そして今日の話を読んで、これからはゆっくり大きめの声で話し
て、イライラせず、おばあちゃんと笑顔で話せるよう心掛けたいです。
・親孝行しようと思ったし、感謝の気持ちを忘れないようにしようと思った。
・もっと自分のおばあちゃんにやさしくしたらよかったと思った。
・家族の気持ちを考えることが大事だと思った。家族だからと言って何でも言ってもいいわけじゃ
ない。
・人の気持ちをよく考えて行動するべきだと思った。恩をあだで返したくないと思った。
・自分はいろいろな人に助けられて生きているのだから、もっと大切にしないといけないと思った。
・生きるということは立派なことだと思った。
「僕」はおばあちゃんの物忘れのせいで被害にあって
いると思っていたけれど、実はおばあちゃんはすごく自分たちのことを思ってくれていた。
・人の気持ちも知らないままに怒ったりすることはだめだと思った。家族は自分のことを思ってや
ってくれているから感謝しないといけないと思った。
・家族をもっと楽にできるよう頑張りたい。僕よりも母のほうがつかれているのに、僕は何もして
いないから、自分にできることはして、母を少しでも楽にしたいと思った。
・今、私のおばあちゃんやおじいちゃんは元気だけど、いつ物忘れが出てくるかわからないから、
今のうちに楽しめることは一緒にしたいと思った。自分の親戚、家族も大切にしたい。
・自分も学校とかクラブで悩んでるとき、親にあたったりして、あかんかったなと思った。今日の
授業を通して、もっと家族を大切にしないといけないなと思った。
・今まで親が子育てするのは当たり前だと思っていたけど、子育ての裏にはいろいろな苦労があっ
たんだと親のありがたみが分かった。
・この話の中では、おばあちゃんのことだったけど、おばあちゃんに限らず、家族を大切にしよう
と思った。いつも恥ずかしくてあまり本当の自分を出せていないけど、これからはちゃんと本当
の自分を出していきたい。
・いつか自分の祖母や母がこの話のようになったら、前の「僕」のように責めるのではなく、本人
の気持ちや考えを知って、接していきたい。親などに迷惑をかけてしまった分、手伝いなどを頑
張りたいと思った。
・相手の気持ちは見た目じゃわからないということがわかった。
・祖父が死んだとき、小さいころはあまり意味が分かっていなかったと思う。今一緒にいる祖母が
死んだら、と思うだけでも怖いので、祖母や家族といる時間を大切にしたい。
・家族ってやっぱり大事だと思った。家族がいないと自分では何もできないし、小さいときはもっ
と何もできなかった。今からしばらくの間も迷惑かけると思った。何かしたいと思った。
・家族の人が自分のためにやってくれたことでも、時には「余計なことしなくていいのに」とか思
ってしまうことがある。
・それは自分のためだとわかっていてもそう思ってしまう。でも、そんな風に思わないで「ありが
とう」と思える人になりたいです。
○子どもたちの感想②(学年通信より)
・相手の気持ちを考えずに責め続けるのは良くないなぁと思いました。もっと自分のことを考えて
くれている人に感謝したいと思います。
・人の気持ちを考えずに、非難したりしないで、相手のことを考えて行動しないといけないことが
わかりました。祖母・祖父を大切にしないといけないと思った。
・相手なりに頑張っていることがある事が分かった。あらためて、
「相手のことを考えて行動するこ
と」は大切だと感じた。
・自分のおばあちゃんがこのようになってしまっても、私も今まで心配や迷惑をかけたりしてきた
のにおばあちゃんは慰めてくれる人だから、次は自分がおばあちゃんを見守ってあげようと思い
ました。
・迷惑をかけられても、おばあちゃんの本当の気持ちも考えてやらなくてはいけないと感じた。物
忘れはしても、心は変わらないと思う。
・どんな時でも感謝の気持ちを持って一日を過ごすと相手もいい気持ちやし、自分もいい気持ちに
なれると思いました。私もそういうおばあちゃんがいたら、冷たくしたり、きつく言ったりしな
いで優しくしてあげたらいいなと思いました。私のおばあちゃんは優しく接したいし、何かして
もらったときは「ありがとう」って言えるようにしたいです。この話はみんなにもあてはまると
思います。何かしてもらっても無視とかあるからです。次からは「ありがとう」という感謝の気
持ちが言えるクラスにしたいです。
・一人一人が家族の一員としての自覚を持ち、家族という存在の意味を考え直さなければならない
なと思いました。そして、自分はいろいろな人の支えによって生きていることを意識し、誰にで
も優しく接することができる人になりたいと思います。
・人の気持ちや状態などをわかってあげるのは難しいけど大切だと思った。
・おばあちゃんはおばあちゃんなりにがんばってくれたのが、めっちゃ感動しました。これからは
誰かが失敗しても責めないようにしたいです。
・家族を自分の知らないところで傷つけたり、家族が自分の知らないところで頑張っていることが
あると思うから気付けるような人になりたいです。
・おばあちゃんの物忘れがはげしくなったら自分もそうなると思うし、そうなったときにすぐ怒ら
ないように頑張ろうと思った。
・何も知らないのに人に文句を言ったり、罵ったりしたらダメだと思った。
・病気になったからといって、家族ということには変わりはないし、前よりも大切にしないといけ
ないなと思いました。
・自分がいやだったからといって言われる側の人の気持ちも考えず、きつく非難してはいけないと
感じた。
・物忘れが激しくなってもおばあちゃんは今、自分にできることをやってみんなを支えようと頑張
っているんだなと思った。
・私もお母さんにきついことを言ってしまっても、いつも最後は心の中できついことを言ってごめ
んなさいと思っています。
・迷惑と思っていても、自分のことを思ってしてくれている人がいることは、うれしいなぁと思い
ました。
・思いやる心や家族の事を考えることは、子供だとか大人だとか関係ない。
◆参考資料
ワークシート
一冊のノート
組
番
名
前
今日の道徳の時間について
とても
やや
やや
全く
今日のテーマは
興味深かった
4
3
2
1
興味がなかった
内容は
印象に残った
4
3
2
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新たな発見が
あった
4
3
2
1
なかった
できた
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できなかった
印象に残らなか
った
この授業によって
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