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付録2-<.Delphiのファイル
岡本安晴 2000.10.17;2001.3.2 Object Pascal 入門 付録2 Delphi のファイル A2 - 1 岡本安晴 2000.10.17;2001.3.2 A2 Delphi のファイル Delphi で作成した 1 つのプログラム(プロジェクト、アプリケーションなどともいう)は、 普通複数のファイルから構成されている。Delphi の起動時に表示されるフォームは、新規 作成用のプロジェクトのフォームである(下図) 。 このプロジェクトをディスクに保存するときは、例えばメニュ「ファイル|プロジェクト に名前を付けて保存」を選ぶ。 ここを クリック A2 - 2 岡本安晴 2000.10.17;2001.3.2 「プロジェクトに名前を付けて保存」をクリックして選ぶと「Unit1 に名前を付けて保存」 ダイアログボックスが表示される。Unit1 は、イベントハンドラなどを記述するユニットの ファイルである。ユニットファイルの拡張子は.pas である。 ユニットのファイル名を例えば USample.pas として適当なフォルダに保存すると、同じフ ォルダにイベントとイベントハンドラの関係やフォームの情報を格納したフォームファイ ルが USample.dfm の名前で格納される。 すなわち、ユニットファイル名の拡張子.pas を.dfm に変えた名前でフォームファイルが自動的に保存される。 ユニットファイルとフォームファイルの保存後、プロジェクトの中心になるファイル、 プロジェクトファイル、の名前の設定を求めるダイアログボックスが表示される。 プロジェクトファイルに Object Pascal におけるメインプログラムが書かれるが、Delphi による普通のプログラミング(GUI アプリケーションの作成)ではこのメインプログラムは Delphi によって自動的に管理されるもので、プログラミングにおいて通常は意識する必要 A2 - 3 岡本安晴 2000.10.17;2001.3.2 のないものである。ディスクに保存されているプロジェクトを Delphi から開くときは、こ のプロジェクトファイルを開く。プロジェクトファイルを開くと、画面にはそのプロジェ クトのユニットファイルを表示しているエディタ画面の上にフォームが重ねられた状態で 表示される。 プロジェクトファイルの拡張子は.dpr である。プロジェクトファイルは、ユニットファ イルと同じフォルダに保存するようにすると管理が容易である。プロジェクトファイルを、 例えば PSample.dpr という名前で保存すると、プロジェクトのリソースファイルが自動的 に PSample.res の名前で同じフォルダに保存される。すなわち、プロジェクトファイルの 拡張子.dpr を.res に変えた名前で、リソースファイルが自動的に保存される。リソースフ ァイルには、アイコンなどリソース情報が格納される。この他、プロジェクト環境設定フ ァイルが拡張子を.cfg に、Delphi オプションファイルが拡張子を.dof に変えて自動的に 保存される。しかし、最小限、プロジェクト(GUI アプリケーションの場合)は、プロジ ェクトファイル*.dpr、リソースファイル*.res、ユニットファイル*.pas、フォームファイ ル*.dfm の4つのファイルがあれば Delphi から開くことができる。 Delphi によって作成された実行形式ファイル(拡張子が.exe のファイル)は、Delphi がインストールされていない Windows パソコンでも実行可能である。実行形式ファイルは、 プロジェクトをコンパイルあるいは実行すると作成される。プロジェクトファイルの名前 が PSample.dpr であるプロジェクトの実行形式ファイルの名前は、PSample.exe になる。す なわち、プロジェクトファイル名の拡張子.dpr を.exe に変えた名前で、実行形式ファイル が作成される。 A2 - 4