Comments
Description
Transcript
タフテック ® カタログ
H シリーズ・P シリーズ・M シリーズ 水 添 ス チ レ ン 系 熱 可 塑 性 エ ラ ス ト マ ー SEBS 目 次 1 タフテック ® とは 1タフテック ® とは ................................................................................................................................2 2タフテック ® H シリーズの特長と基本物性 ................................................................................. 3,4 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 3タフテック ® P シリーズの特長と基本物性 ......................................................................................5 4タフテック ® M シリーズの特長と基本物性 ....................................................................................6 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 5タフテック ® の基本特性 ................................................................................................................ 7,8 1. 応力−伸び特性 2. 溶解特性 3. 弾性率の温度依存性 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 4. 粘度−Shear Rate 依存性 5. 耐候性 6. 耐熱老化性 7. トルエン溶液粘度 5 タフテック ® の 基本特性 8. 耐熱性 6タフテック ® の用途事例と推奨グレード .........................................................................................9 7タフテック ® の応用データ〈樹脂改質剤として〉............................................................. 10 ∼ 15 6 タフテック ® の 1. ポリプロピレンの改良効果 用途事例と 2. ポリアミドの改質効果 推奨グレ−ド 3. PC の改質効果 4. PET の改質効果 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 8タフテック ® の応用データ〈相容化剤として〉...................................................................... 15,16 1. スチレン系樹脂 / オレフィン系樹脂の相容化剤として 2. タフテック ® H1043 の HIPS/PP の相容化効果 3. タフテック ® P2000 のスチレン系樹脂と PP の相容化効果 8 タフテック ® の 4. その他組み合わせ 応用データ 〈相容化剤として〉 9タフテック ® の応用データ〈粘接着剤として〉....................................................................... 17,18 1. 粘着付与剤樹脂との相容性 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 2. 粘着剤配合物の熱安定性 3. 接着特性〈剥離強度〉 4. 粘着付与剤樹脂の選択性 10ご注意 ............................................................................................................................................... 19 10 ご 注 意 1 1 タフテック ® とは 1 タフテック ® とは タフテック ® は、スチレンとブタジエンからなるブロックコポリマーを水素添加したポリマー であり、耐候性、耐熱性に優れた水添スチレン系熱可塑性エラストマーです。 当社は、スチレン系熱可塑性エラストマーに関する長年の技術蓄積をベースに独自の新技術を開発し、 1987 年にタフテック ® H シリーズを企業化したのを皮切りに、変性タイプのタフテック ® M シリー ズを世界で初めて上市し、さらに市場ニーズの多様化に応えるため、タフテック ® Pシリーズを上市 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 するなど、常に最先端を行く新製品の開発を進めて参りました。 3 タフテック ®Pシリーズは、スチレン系熱可塑性エラストマー(SBS)の特定の部分を選択的に水素添 加したポリマーです。SBS に比べて耐熱性は向上し、完全水添スチレン系エラストマー(SEBS)に比 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 べて低温性能と加工性に優れるといったグレード設計を行っております。 また、タフテック ® M シリーズは官能基を付与した反応性エラストマーとなっております。 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 SBS*1) SBBS SEBS (スチレン/ブタジエン/スチレン) (スチレン/ブタジエン/ブチレン/スチレン) (スチレン/エチレン/ブチレン/スチレン) タフプレン ® アサプレン ® T アサフレックス ® ® タフテック Pシリーズ 水添 水添 タフテック ® Hシリーズ 変性 5 タフテック ® の 基本特性 Modified-SEBS タフテック ® M シリーズ *1) SBS:タフプレン ® 、アサプレン ® T、アサフレックス ® は、別カタログを参照ください。 6 タフテック ® の 用途事例と 推奨グレ−ド タフテック ® のポリマーグレードと用途マップ 10% 20% スチレン量 30% 7 タフテック®の 応用データ 65% 〈樹脂改質剤として〉 N504 H1272 高 エラストマーコンパウンド 樹脂改質相容化剤 8 タフテック ® の 応用データ H1221 〈相容化剤として〉 P5051 H1062 P2000 分子量 H1052 H1053 9 タフテック ® の H1517 H1051 M1943 P1083 H1043 応用データ 〈粘接着剤として〉 H1041 M1911, M1913 低 MP10 接着剤シーラント・フィルム P1500 10 ご 注 意 2 2 タフテック ® H シリーズの特長と基本特性 1 タフテック ® とは ・熱可塑性であり、しかも加硫ゴムのような高弾性・高強度を示します。 ・耐候性・耐熱老化性に優れています。 ・幅広い温度領域でゴム弾性を示します。 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 ・耐屈曲性に優れています。 ・耐薬品性(酸・アルカリ・アルコール)に優れています。 ・低比重(0.89 ∼ 0.97)です。 ・スチレン系およびオレフィン系樹脂との相容性にも優れ、耐衝撃性改良等の効果があります。 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 タフテック ® H シリーズのグレードと基本物性Ⅰ グレード名 H1062 H1052 H1053 H1041 H1051 H1517 H1043 項目 測定規格 測定条件 単位 密度 ISO 1183 - g/cm3 0.89 0.89 0.89 0.91 0.91 0.93 0.93 0.97 スチレン /ブタジエン・ブチレン比 旭化成法 - wt 比 12/88 18/82 20/80 29/71 30/70 42/58 43/57 67/33 230℃ 2.16kgf g/10min 4.5 4.5 13.0 1.8 5.0 0.8 3.0 2.0 200℃ 5kgf g/10min - - 10.0 - 3.5 0.5 - 5.0 190℃ 2.16kgf g/10min - - - - 0.3 - - - ISO 7619 デュロメーター タイプ A - 42 67 67 79 84 96 92 72*1) mPa 9.5 15.0 11.8 25.0 21.6 32.3 16.0 10.3 ISO 37 ダンベル タイプ 1A 500mm/min % 980 670 700 550 650 600 780 20*2) mPa 1.0 4.3 2.5 4.8 3.4 8.3 7.6 - % - 97 99 98 97 - - 99 % - 100 98 98 101 - - 96 ○ ○ ○ ○ ○ - [B]NL36423 4 タフテック H1221 非油展 ® M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 MFR ISO 1133 硬さ 6 タフテック ® の 引張強さ 用途事例と 推奨グレ−ド 伸び 300%引張応力 耐熱老化性 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 引張強さ 保持率 伸び 保持率 ISO 188 タイプ 2 オーブン 120℃ 168 時間 ペレット 形状 8 タフテック ® の PP 改質 応用データ 〈相容化剤として〉 ○ ○ ○ ○ PPE・PS 改質 ○ ○ 相容化剤 ○ ○ ○ ○ [B]NL36426 [B]NL36427 用途 9 タフテック ® の フィルム ○ ○ ○ 粘接着剤・シーラント ○ ○ ○ コンパウンド用原料 ○ ○ ○ [B]NM36425 [B]NM36424 [B]NL36181 応用データ 〈粘接着剤として〉 ポジティブリスト登録 No 10 ご 注 意 3 *1) デュロメータータイプD *2) 10mm/min [B]NL36432 タフテック ® H シリーズのグレードと基本物性Ⅱ 1 グレード名 N504 H1272 項目 測定規格 測定条件 単位 非油展 油展 密度 ISO 1183 - g/cm3 0.91 0.90 スチレン / エチレン・ブチレン比 旭化成法 - wt 比 32/68 35/65 230℃ 2.16kgf g/10min No Flow No Flow 200℃ 5kgf g/10min No Flow No Flow 190℃ 2.16kgf g/10min No Flow No Flow ISO 7619 デュロメーター タイプ A - - 35 MPa - 18.6 ISO 37 ダンベル タイプ 1A 500mm/min % - 950 MPa - 1.0 % - 98 % - 99 クラム ペレット PPE・PS 改質 ○ ○ コンパウンド用原料 ○ ○ [B]NL-36430 - タフテック ® とは 2 MFR ISO 1133 硬さ 引張強さ 伸び 300%引張応力 耐熱老化性 引張強さ保持率 ISO 188 伸び保持率 タイプ 2 オーブン 120℃ 168 時間 形状 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 用途 ポジティブリスト登録 No 6 タフテック ® の 用途事例と 推奨グレ−ド 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 4 3 タフテック ® P シリーズの特長と基本物性 1 タフテック ® とは ・SBS に比べ、耐熱性に優れます。 ・SEBS に比べ、低温特性や加工性に優れます。 ・架橋性に優れます。 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 ・SEBS と同様、オレフィン系樹脂と相容性があります。 ・グレード別特長 タフテック ® P1500 :粘接着剤のベースポリマーとして好適です。 タフテック ® P2000 :スチレン系樹脂とオレフィン系樹脂の相容化剤として好適です。 タフテック ® P5051 :軽量架橋発泡スポンジに好適です。 3 タフテック ® タフテック ® P1083 :架橋発泡スポンジに高反発弾性を与えます。 P シリーズの 特長と基本物性 タフテック ® P シリーズのグレードと基本物性 4 タフテック ® グレード名 M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 P1083 P1500 P5051 P2000 非油展 項目 測定規格 測定条件 単位 密度 ISO 1183 - g/cm3 0.89 0.91 0.94 0.98 スチレン / ブタジエン・ブチレン比 旭化成法 - wt 比 20/80 30/70 47/53 67/33 3.0 4.0 3.0 3.0 MFR ISO 1133 - - - 45 190℃ 2.16kgf g/10min 200℃ 5kgf 6 タフテック ® の 溶液粘度 15% トルエン mPa・s - 35 - - デュロメーター タイプ A - 56 69 93 - デュロメーター タイプ D - - - - 74 MPa 9.0 3.3 31.0 24.5 % 700 780 700 42 MPa 3.0 2.1 7.0 - 用途事例と 推奨グレ−ド 硬さ 7 タフテック®の ISO 7619 引張強さ 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 伸び ISO 37 ダンベル タイプ 1A 500mm/min 300%引張応力 8 タフテック ® の ペレット 形状 応用データ PP 改質 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 用途 ○ PS 改質 ○ ○ 相容化剤 ○ ○ ○ フィルム 粘着剤・シーラント ○ 靴架橋発泡 ○ コンパウンド用原料 ○ ポジティブリスト登録 No 5 ○ - ○ ○ ○ [B]NL36308 [B]NM36459 [B]NL36308 4 タフテック ® M シリーズの特長と基本物性 1 タフテック ® とは 官能基を付与した反応性エラストマーで、H シリーズの優れた性能に加え、次のような特長があります。 ・エンジニアリング樹脂及び各種極性樹脂との相容性に優れています。 ・各種金属、各種フィラーに優れた接着性を示します。 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 タフテック ® M シリーズのグレードと基本物性 グレード名 M1943 M1913 M1911 3 MP10 タフテック ® 項目 測定規格 測定条件 単位 酸価 滴定法 - mgCH3ONa/g 10 10 2 - 密度 ISO 1183 - g/cm3 0.90 0.92 0.91 0.91 アミン変性 酸変性 P シリーズの 特長と基本物性 4 タフテック ® - wt 比 20/80 30/70 30/70 30/70 230℃ 2.16kgf g/10min 8.0 5.0 4.5 4.0 200℃ 5kgf g/10min 6.0 4.0 3.5 - ISO 7619 デュロメーター タイプ A - 67 84 84 89 MPa 11.0 22.0 22.0 28.0 ISO 37 ダンベル タイプ 1A 500mm/min % 650 600 650 600 スチレン / エチレン・ブチレン比 旭化成法 MFR ISO 1133 硬さ 引張強さ 伸び 300%引張応力 MPa M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 6 タフテック ® の 2.9 4.1 4.4 5.6 用途事例と 推奨グレ−ド 引張弾性率 耐熱老化性 ISO 527 1mm/min MPa 6.9 25 20 - タイプ 2 オーブン 120℃ 168 時間 % 99 98 99 - ISO 188 % 96 95 96 - 引張強さ保持率 伸び保持率 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 形状 ペレット PA 改質 ○ ○ PET 改質 ○ ○ 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 TPU 改質 ○ ○ PC 改質 ○ ○ 相容化剤 ○ ○ 用途 ○ 9 タフテック ® の 応用データ 粘接着剤 ○ ○ ○ ○ フィルムタイレイヤー ○ ○ ○ ○ [B]NJ13065 [B]NJ13065 [B]NJ13065 36460 ポジティブリスト登録 No [B]NM- 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 6 5 タフテック ® の基本特性 1 タフテック ® とは 1. 応力 - 伸び 特性 2. 溶解特性 引張応力 (MPa) 3 2 タフテック ® 1. タフテック ® H1041 2. SBS 3. ポリ塩化ビニル(DOP50 部) 2.5 H シリーズの 溶剤 貧溶剤・非溶剤 シクロヘキサン エタノール トルエン イソプロパノール キシレン n- ペンタン THF n- ヘキサン クロロホルム アセトン 4. エチレン酢ビコポリマー 特長と基本物性 1 2 3 1.5 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 1 4 2 0.5 メタノール 0 0 200 400 600 800 4 1000 * タフテック ® は、ガソリン、灯油、潤滑油に浸漬すると 著しく膨潤します。 伸び(%) タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 3.弾性率の温度依存性 メカニカルスペクトロメーター ARES2 G(Pa) 短冊(幅 12.7mm 以下、長さ 5cm 以下、厚み 0.8-3.2mm) 測定モード:Dynamic Temperature Ramp 1.0E+10 5 タフテック ® の 基本特性 1.0E+09 ーーー H1041 1.0E+08 ーーー H1052 1.0E+07 ーーー H1062 1.0E+06 ーーー H1221 6 タフテック ® の 用途事例と 推奨グレ−ド ーーー P2000 1.0E+05 7 タフテック®の 1.0E+04 -100 -50 0 50 100 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 150 200 Temp(℃) 4.粘度 Shear Rate 特性 測定器機:キャピログラフ ( 東洋精機製 ) 測定温度:200℃ 8 タフテック ® の 応用データ 溶融粘度 (Poise) 溶融粘度イメージ(200℃・100 ∼ 1000/sec) 低い←P1500、P2000<H1043<H1221、H1272、H1052<H1062、H1041<H1053<H1051→高い 1.00E+05 H1041 〈相容化剤として〉 H1043 9 タフテック ® の 1.00E+04 H1052 応用データ H1062 〈粘接着剤として〉 H1221 1.00E+03 10 ご 注 意 P1500 P2000 1.00E+02 1.00E+01 1.00E+02 1.00E+03 1.00E+04 せん断速度(sec-1) 7 5. 耐候性 引張強さ 保持率 (%) 6. 耐熱老化性 サンシャインウエザオメーター 引張強さ 保持率 (%) ーー SBS ー ーー ー タフテック®H1041 110 ギアー老化試験 1 タフテック ® とは ーー SBS ーー タフテック®H1041 100 100 90 2 タフテック ® H シリーズの 80 特長と基本物性 70 50 60 3 50 タフテック ® 0 0 0 1000 1000 2000 2000 P シリーズの 特長と基本物性 0 3000 3000 0 1 2 3 暴露時間(hr) 4 5 6 7 老化時間(120℃× 日) 【試験条件】 4 1.2 とも、耐候処方あり タフテック ® ブラックパネル温度 63℃ M シリーズの 特長と基本物性 スプレイサイクル 18 分 /120 分 7. トルエン溶液粘度 溶液粘度 (mPa・S) 8. 耐熱性(加工時) ゲル化率 (wt%) ーー SBS ーー タフテック®H1041, M1913 5 タフテック ® の 基本特性 ーー SBS ーー タフテック®P シリーズ ーー SEBS 100 10⁵ 90 6 タフテック ® の 80 10⁴ 70 10³ 用途事例と 推奨グレ−ド 60 50 10² 40 30 10 7 タフテック®の 20 1 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 10 0 0.1 0 10 20 30 0 1 2 3 ポリマー濃度(重量%) 【試験条件】 B 型粘度計使用 測定温度 25℃ 4 5 エージング時間 200℃でのエージング後の、ゲル化率 同じスチレン量での比較 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 8 6 タフテック ® の用途事例と推奨グレ−ド 1 タフテック ® とは 推奨グレード 用途 対象材料 効能 2 タフテック ® 用途例 H シリーズ P シリーズ P1083 低温衝撃改質 自動車バンパー 自動車内装部品 医療・食品包装 H1062 H1052 軟質化 電線被覆材 医療・食品包装 ストレッチフィルム ホース・チューブ H1221 H1062 H1052 PPE 衝撃改質 靭性改良 IC トレー 家電・OA 機器 H1051 H1053 H1272 PA 衝撃改質 靭性改良 コネクター PET 衝撃改質 靭性改良 リサイクル PET 補強剤 H1051 H1053 延性改質 衝撃改質 電子レンジ用耐熱食品容器 電線被覆材 リサイクル材補強 H1041 H1043 H1051 P2000 H1517 柔軟性付与 低温衝撃改質 高温安定性※ (※SBS対比) 熱工法アスファルト ルーフィング H1053 P1500 粘着剤・接着剤・シーラント 保護フィルム用粘着剤 建材用接着剤 紙おむつ用粘着剤 自動車用シーラント剤 PS シート用ラミネート剤 アルミ /PP 接着剤 H1221 H1052 H1041 P1500 P5051 P1083 靴架橋発泡 靴インソール エラストマーコンパウンド用原料 グリップ ABS オーバーモルド材 エアバッグカバー H シリーズの 特長と基本物性 M シリーズ PP 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 M1913 M1943 樹脂改質 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 PP/PS 相容化剤 PP/PPO M1913 M1943 M1913 M1913 M1943 6 タフテック ® の 用途事例と 推奨グレ−ド アスファルト改質 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 8 タフテック ® の M1913 応用データ 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 9 P5051 P1083 H1272 H1062 N504 M1913 M1943 MP10 7 タフテック ® の応用データ〈樹脂改質剤として〉 1 タフテック ® タフテック ®H シリーズ、M シリーズは、各種熱可塑性樹脂や、熱硬化性樹脂との相容性に優れており、 とは 改質剤として応用することができます。 1. 汎用樹脂や、エンジニアリング樹脂にブレンドすることにより耐衝撃性、柔軟性が向上します。 2. これまで相容させることが難しかった樹脂同士の相容化剤や反応性バインダーとしての優れた 効果があり、新しい組み合わせのポリマーアロイが可能になります。 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 改質効果のイメージ エンジニアリング樹脂 Hシリーズ M シリーズ ポリアミド(PA) × ◎ ポリエステル(PEs) × ○ 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 4 タフテック ® ポリフェニレンエーテル(PPE) ◎ ◎ ポリオキシメチレン(POM) ○ × ポリカーボネート(PC) × ○ ポリフェニレンスルファイド(PPS) ○ ○ M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 6 タフテック ® の 汎用樹脂 Hシリーズ M シリーズ ポリエチレン(PE) ○ ○ ポリプロピレン (PP) ◎ ○ 用途事例と 推奨グレ−ド 7 タフテック®の 応用データ ポリスチレン(PS) ◎ ◎ 〈樹脂改質剤として〉 ◎:とても効果あり ○:効果あり ×:効果なし 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 10 1. ポリプロピレンの改良効果 1 タフテック ® とは タフテック ®Hシリーズは、各種のポリプロピレン改質に応用できます。 最終用途によって推奨グレードが異なりますので、下記の改質事例を参考にして下さい。 Ⅰ. タフテック ® H1041 によるブロック PP 改質例 Ⅱ. タフテック ® H1062 による PP の低温性改良例(フィラー配合系) 2 タフテック ® Ⅲ. タフテック ® H1221 による PP の軟質・透明化例 H シリーズの 特長と基本物性 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 Ⅰ. タフテック ® H1041 によるブロック PP 改質例 タフテック ® H1041 によるブロック PP の改質効果を示します。タフテック ® の比率が大きくなるにつれ、PP が軟質化 するとともに、低温での耐衝撃性が向上します。剛性と耐衝撃性のバランスから添加量をご検討ください。 ブロック PP /H1041 組成 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 項目 単位 MFR g/10min 引張降伏強さ MPa 試験法 100 / 0 85 / 15 70 / 30 55 / 45 1.9 2.3 2.9 3.9 23 22 17 14 700 600 570 540 23℃ 34 26 19 15 50℃ 20 15 11 8 80℃ 12 9 6 4 23℃ 1,200 850 640 450 50℃ 640 490 350 240 80℃ 390 280 200 130 23℃ 150 NB NB NB 0℃ 61 NB NB NB −10℃ 52 NB NB NB −30℃ 45 82 NB NB −40℃ 43 69 NB NB 72 68 63 56 ASTM D 1238 (230℃, 2.16kgf) ASTM D 638 引張破断伸び % 曲げ降伏強さ MPa 6 タフテック ® の ASTM D 790 用途事例と 推奨グレ−ド 曲げ弾性率 MPa 7 タフテック®の ASTM D 790 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 8 タフテック ® の アイゾット衝撃強さ 1) J/m 応用データ 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 硬さ ショアー D 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 11 1) アイゾット衝撃試験 NB:破壊せず ASTM D 256 ASTM D 1706 Ⅱ. タフテック ®H1062 による PP の低温性改良例(フィラー配合系) 1 タフテック ® H1062 により、PP の耐衝撃性、伸び、脆化温度を改良することができます。 タフテック ® とは 以下に示す例の様に、PP の伸びと脆化温度の改良に大きな効果が見られます。 H1062 他社 SEBS EOM 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 脆化温度(℃) -32.3 -27.8 -17.4 3 タフテック ® PP コンパウンドの伸び PP コンパウンドのアイゾット衝撃強さ アイゾット衝撃強さ [J/m] 500 伸び [%] 400 300 200 100 0 H1062 他社 SEBS P シリーズの 特長と基本物性 600 500 4 タフテック ® 400 M シリーズの 特長と基本物性 300 200 100 0 EOM H1062 他社 SEBS EOM 5 タフテック ® の 基本特性 〈配合〉ブロック PP(MFR30)/タフテック ® /タルク=65 / 15 / 20 〈コンパウンド製造条件〉シリンダー温度:210℃ 6 タフテック ® の 〈成形条件〉シリンダー温度:230℃、金型温度:40℃、射出時間:10 秒、冷却時間:30 秒 用途事例と 推奨グレ−ド メカニズム解説 h-PP / EPM / H1062 (80 / 15 / 5) タフテック ® H1062 は、EPM と PP の界面に存在し、ゴムと PP との界面の接着強度を強化するとともに、モルフォロジー を安定化させます。 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 EB chain PP chain 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 H1062 EPM 9 タフテック ® の EPM EPM chain 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 12 Ⅲ. タフテック ® H1221 による PP の軟質・透明化例 1 タフテック ® とは タフテック ® H1221 は、PP 中に微分散化し、柔軟性・透明性を付与します。PP/ タフテック ® H1221 の配合で、軟質 塩ビ代替が可能になりました。軟質塩ビに似た質感(ドレープ性・重量感・ぬめり感)が得られます。 120 2 タフテック ® 特長と基本物性 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 100 PP ブレンド物の 曲げ弾性変化率 (%) H シリーズの 80 60 H1052 40 EPM 20 H1221 0 200nm 200nm 0 10 20 30 40 PP / H1052(80/20) ヤング率 700MPa エラストマー添加量 (wt%) 4 PP / H1221(80/20) ヤング率 340MPa タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 タフテック ® H1052 と H1221 の PP ブレンド物性比較 ホモ PP/ タフテック ®=80/20 項 目 単位 タフテック ® H1052 タフテック ® H1221 MFR (230 ℃, 2.16 kgf) g/10 min 13 3 結合スチレン量 Wt% 20 13 引張特性 (MD/TD) MPa 700/550 340/380 引張降伏強さ (MD/TD) MPa 7/6 5/5 引張破断強さ (MD/TD) MPa 18/18 13/13 伸 び (MD/TD) % 72/66 70/71 全光線透過率 % 91.5 92.4 ヘイズ % 17.8 4.2 白化性、ΔT % 33.3 3.2 曲げ弾性率 MPa 1,100 710 引張降伏強さ MPa 29 23 引張破断強さ MPa 21 28 伸び % 730 530 脆化温度 ℃ <-30 -21.4 5 タフテック ® の 基本特性 6 タフテック ® の 〈用途事例〉 用途事例と 推奨グレ−ド 7 タフテック®の シート 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 射出成形 応用データ トラックの帆 キャリーバック 〈粘接着剤として〉 ロゴマーク・ライン 〈物性測定条件〉 10 ご 注 意 13 【シート成形品】 ヤング率 試験片形状 ; 幅 20 mm X 長さ 100 mm X 厚さ 70 μm、引張り速度 :2 mm/min 全光線透過率、ヘイズ(厚さ :70μm) 白化性(デュポン衝撃試験前後の全光線透過率の差) (シート厚さ:0.4mm、ミサイル:1/2inch、荷重:1kg、高さ:50cm) 【射出成形品】 曲げ特性(JIS K6758、曲げ速度:2 mm/min) 引張特性(JIS K6758、引張り速度:50 mm/min) 脆化温度(JIS 7216)イゾット衝撃試験 NB:破壊せず 2. ポリアミドの改質効果 1 タフテック ® M シリーズは、反応性の高い官能基で変性したポリマーで、各種ポリアミドの官能基と タフテック ® とは 反応し、改質します。また、金属や樹脂に対する接着性にも優れます。 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 ナイロン 6 /タフテック ® H1041 アイゾット衝撃強さ 50J/m ナイロン 6 /タフテック ® M1913 アイゾット衝撃強さ 850J/m 4 タフテック ® ® タフテック M シリーズは、ポリアミドの官能基と反応し、微分散化します。 改質効果には、最適な分散の粒径があります。加工条件・ブレンド比を調整し、ご検討ください。 アイゾット 10000 衝撃強さ (J/m) M シリーズの 特長と基本物性 ● PA6 /タフテック ®M1913 ● PA6 /タフテック ® H1041 5 タフテック ® の 基本特性 1000 6 タフテック ® の 100 用途事例と 推奨グレ−ド 10 0.01 0.1 1 7 タフテック®の 10 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 3.PC の改質効果 タフテック ® 8 タフテック ® の によるポリカーボネート(PC)改質効果を示します。 応用データ PCは極性を有するポリマーであるため、タフテック ® H シリーズに比べて、変性タイプのタフテック ®M 〈相容化剤として〉 シリーズの方が改質効果が高く、少量添加するだけで耐衝撃性を向上させることができます。 組成 アイゾット衝撃強さ 1 / 4 インチ(J /m) 引張強さ (MPa) 曲げ強さ (MPa) 曲げ弾性率 (MPa) 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 PC 180 64 98 2,500 PC / H1041(97.5 / 2.5) 270 59 91 2,400 PC / M1913(97.5 / 2.5) 720 58 89 2,400 PC / M1943(97.5 / 2.5) 750 58 90 2,400 10 ご 注 意 14 4.PET の改質効果 1 タフテック ® とは タフテック ® Mを添加すると、PET の衝撃強さを改良出来ます。 加工条件によって改質効果をコントロールすることが可能です。 PET/ タフテックの改質効果 PET / M1943 80 / 20 項目 単位 PET 単味 スクリュー回転数 rpm 250 50 150 250 アイゾット衝撃強さ 23℃ J/m 16 150 492 769 曲げ弾性率 23℃ [MPa] 2380 1500 1520 1550 H シリーズの 特長と基本物性 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 アイゾット衝撃強さ(J/m) 2 タフテック ® ーー ー ー PET/ タフテック M1943(80/20) ーー PET スクリュー回転数(rpm) 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 8 タフテック ® の応用データ〈相容化剤として〉 5 タフテック ® の 基本特性 1.スチレン系樹脂/オレフィン系樹脂の相容化剤として タフテック ® H1043、P2000 は、スチレンとオレフィンの相容化機能を追及したポリマー設計により、 6 タフテック ® の 下記のような特長を示します。 用途事例と 1.スチレン系とオレフィン系樹脂を相容化させ、共連続なモルフォロジーを形成します。 推奨グレ−ド 2.ポリスチレン、ポリフェニレンエーテルとの相容性があります。 3.ポリプロピレン、ポリエチレンとの相容性に優れます。 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 9 タフテック ® の 応用データ 〈粘接着剤として〉 2μm HIPS/PP/ タフテック 70/30/6 P2000 2μm HIPS/PP 70/30 電子顕微鏡写真(TEM) :HIPS/PP アロイでのタフテック ® P2000 の分散効果 10 ご 注 意 タフテック P®2000 は、HIPS と PP にそれぞれ相容する構造を有し、HIPS 中に PP を微分散させます。 サンプル:押し出しシート (t=0.7m/m) 透過型電子顕微鏡投影方法:ルテニウム染色超薄切り片 マトリックス: HIPS(暗い部分) ドメイン: PP(白い部分) 15 2.タフテック ® H1043 の HIPS / PP の相容化効果 1 タフテック ® とは HIPS/PP 項目 密度 単位 − 測定項目 ISO 1183 測定条件 g/cm3 HIPS PP 1.05 HIPS/PP/ タフテックなし H1043 70/30/0 70/30/6 0.99 0.99 0.90 2 タフテック ® H シリーズの MFR G/10 分 ISO 1133 200℃ 5kgf 6.6 8.5* 25 13 引張強度 MPa ASTM D638 5mm/ 分 30.4 26.5 26.5 28.4 伸び % ASTM D638 5mm/ 分 19 >200 3 170 特長と基本物性 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 曲げ強度 MPa ASTM D790 3mm/ 分 52 31 46 46 曲げ弾性率 MPa ASTM D790 3mm/ 分 2260 1080 1860 1770 アイゾット 衝撃強さ J/m ASTM D256 − 7.5 12.0 4.4 7.2 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 HDT ℃ ASTM D648 荷重 4.6kg 87 105 91 89 ビガット軟化点 ℃ ASTM D1525 − 106 150 110 108 * 230℃ 2.16kgf 5 タフテック ® の 基本特性 3.タフテック ® P2000 のスチレン系樹脂と PP の相容化効果 6 タフテック ® の ® PP/HIPS, GPor ABS/ タフテック P2000 スチレン系樹脂 /PP 系 組成比 PP HIPS 項目 単位 測定項目 用途事例と 推奨グレ−ド 30/70/0 or 10 測定条件 ABS GPPS タフテック タフテック タフテック タフテック タフテック タフテック なし P2000 なし P2000 なし P2000 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 密度 − ISO 1183 g/cm3 0.99 0.99 1.00 1.00 1.00 1.00 MFR g/10 分 ISO 1133 200℃, 5kg*1) 9.2 9 12.8 6.5 81 57 引張強さ MPa ASTM D638 5 mm/ 分 26.0 31.6 31.0 46.0 29.7 38.0 伸び *3) % ASTM D638 5 mm/ 分 3 170 2 100 3 145 曲げ強さ MPa ASTM D790 2 mm/ 分 47 50 54*2) 75 50 66 曲げ弾性率 MPa ASTM D790 2 mm/ 分 1,790 1,870 2,570 2,520 2,190 2,050 9 タフテック ® の アイゾット 衝撃強さ J/m ASTM D256 ノッチ有り 2.7 52 17 18 52 60 〈粘接着剤として〉 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 応用データ *1) ABS 系は 220℃,10 kg *2) 破断 【使用樹脂】PP:ホモ PP MFR=3.3(230℃, 2.16 kg) HIPS: PS ジャパン(株)製 PSJ- ポリスチレン™ 475D MFR=2.0 (200℃, 5 kg) GPPS: PS ジャパン(株)製 PSJ- ポリスチレン™ 685 MFR=1.5(200℃, 5 kg) ABS:旭化成(株)製 スタイラック ® ABS 121B MFR=17(220℃,10kg) 10 ご 注 意 16 9 タフテック ® の応用データ〈粘接着剤として〉 1 タフテック ® とは タフテック®H シリーズ、 P シリーズ、 M シリーズは、粘・接着剤のベースポリマーとして、 好適なポリマー です。 最終用途の目標物性に合わせ、グレードをお選びください。 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 1.粘着付与剤樹脂との相容性 スチレン系エラストマーと粘着付与剤樹脂との相容性の一例 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 4 タフテック ® M シリーズの 特長と基本物性 5 タフテック ® の 基本特性 TPE の種類 SEBS タフテック ® P1500 SBS SIS SEPS 脂環族系飽和炭化水素樹脂 (アルコン P) △ ○ × ○ ○ 脂環族系石油樹脂 (アルコン M) × ∼△ ○ ○ ○ △∼○ 脂肪族系石油樹脂 (エスコレッツ ®1310) ○ ○ × ○ ○ テルペン系飽和樹脂 (クリアロン P105) ○ ○ × ○ ○ 粘着付与剤樹脂 ○:相容 △:部分相容 ×:非相容 6 タフテック ® の 2.粘着剤配合物の熱安定性 用途事例と 推奨グレ−ド タフテック ® P1500 粘着剤配合物の熱安定性(脂環族系石油樹脂の場合) ........ SEPS 溶融粘度 (MPa・s/180℃) 7 タフテック®の ー ー SBS 4000 ー 応用データ タフテック®P1500 〈樹脂改質剤として〉 ーー SIS 3500 ーーー SEBS 3000 8 タフテック ® の 応用データ 2500 〈相容化剤として〉 2000 9 タフテック ® の 1500 応用データ 〈粘接着剤として〉 1000 10 ご 注 意 500 0 0 1 2 3 4 5 6 7 処理日数(日数・80℃) 17 3.接着特性〈剥離強度〉 1 タフテック ® とは 接着力(N/10mm) 被着体 接着温度(℃) タフテック ® M1913 タフテック ® H1041 タフプレン ®A 変性 SEBS SEBS SBS アルミフィルム 100μ 200 53 4 11 PET フィルム 50μ 180 10 1 0.4 ナイロン 66 板 3mm 180 24 1 8 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 3 タフテック ® ステンレス 板 2mm 200 39 8 16 鉄板 2mm 200 >60 11 47 EVOH 板 2mm 140 43 3 0.4 P シリーズの 特長と基本物性 4 タフテック ® ガラス板 23 200 0.4 M シリーズの 特長と基本物性 3 接着方法: 5 分予熱 5 分加圧(1kgf/cm2)冷却 3 分 剥離方法:(1)被着体がフィルムの場合:T 型剥離 (2)被着体が板の場合:180 度剥離 5 タフテック ® の 基本特性 (3)剥離速度:200mm/min 接着層厚み:200μm 配合(計 411 部) 4.粘着付与剤樹脂の選択性 ポリマー 100 部 粘着付与剤樹脂 250 部 パラフィン系オイル (PW380) ® 各種粘着付与剤樹脂 / タフテック 配合物の粘着剤特性 安定剤 溶融粘度 粘着付与剤樹脂の種類 脂環族系飽和炭化水素樹脂 (アルコン P100) 脂環族系石油樹脂 (アルコン M100) 脂肪族系石油樹脂 (エスコレッツ ®1310) (mPa・s) 180℃ 60 部 6 タフテック ® の 用途事例と 推奨グレ−ド 1部 粘着剤特性(対ステン) 軟化点(℃) ループタック (N/15mm) 粘着力 (N/10mm) 保持力(65℃) (Hr) 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 SEBS 600 91 0.8 16.1 1.9 P1500 830 107 4.4 15.9 6 SEBS 520 92 3.1 16.3 6 P1500 840 103 14.1 17.3 20 SEBS 480 92 15.8 14.5 10 P1500 860 106 17.7 18.6 25 9 タフテック ® の SEBS 850 101 0.1 17.2 7 〈粘接着剤として〉 P1500 1,830 119 0.1 17.6 15 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 応用データ テルペン系飽和樹脂 (クリアロン P115) 混練:トルエン溶液にて混合 テープ作成:PET フィルムに 50μ厚で塗布 10 ご 注 意 18 10 ご 注 意 1 タフテック ® とは 本カタログの技術データ(数値・グラフ)は、定められた試験法に基づいて得られたものであり、個々の用途 に最適なグレードを選ぶ目安としてご参照ください。この資料の記載内容は現時点で入手できる資料、情報、 2 タフテック ® H シリーズの 特長と基本物性 データに基づいて作成しており、新しい知見により改訂されることがあります。なお、これらは情報提供であっ て保証するものではありません。従って、ご使用に際しては使用環境・設計等を充分考慮し、製品に問題ない ことを貴社がご判断の上、貴社の責任においてご使用ください。 (1)取り扱い上のご注意 3 タフテック ® P シリーズの 特長と基本物性 次の事項は、旭化成(株)の販売する水添スチレンブタジエン系熱可塑性エラストマー(タフテック ®)の取り扱いの要点です。 タフテック ® の安全な取り扱いにご活用ください。なお、タフテック ® の取り扱い上の注意については、製品安全データシートを 別途作成していますので、ご使用前に必ずご一読ください。 ) (タフテック ® 以外で貴社がご使用になる添加剤などの安全性については貴社にてご調査下さるようお願い致します。 4 ①安全衛生上の注意点 タフテック ® タフテック® の乾燥・溶融時に発生するガスの眼、皮膚への接触や吸入を避けるように気を付けてください。 M シリーズの 特長と基本物性 また、 高温のタフテックには直接触れないようにしてください。乾燥・溶融などの各作業においては局所排気装置の設置や保護具 (保 護眼鏡・保護手袋など)の着用が必要です。 ②燃焼に関する注意点 5 タフテック ® の 基本特性 タフテック® は可燃性ですので、取り扱い・保管は熱および発火源から離れた場所で行ってください。 万一燃焼した場合は一酸化炭素などの有毒ガスを発生する場合があります。消火には水・泡消火剤・粉末消火剤が使用できます。 ③廃棄上の注意点 タフテック® は焼却や埋立てにより処理することが出来ますが、処理に際しては「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」に従って、 6 タフテック ® の 用途事例と 推奨グレ−ド 公認の産業廃棄物処理業者もしくは地方公共団体に委託して処理してください。 また、自ら処理する時は、焼却設備を用いて大気汚染防止法などの諸法令に適合した処理を施してください。焼却時には一酸化炭 素などの有毒ガスを発生する場合がありますのでご注意ください。 ④保管上の注意点 タフテック® は直射日光、湿気を避けた冷暗所に保管してください。 7 タフテック®の 応用データ 〈樹脂改質剤として〉 ⑤加工上の注意点 タフテック® の種類により、適切な加工条件(温度など)がありますので、ご使用の祭は、事前に弊社担当とご相談ください。 (2)医療用途・食品用途へのご使用に関して 8 タフテック ® の 応用データ 〈相容化剤として〉 医療用途につきましては、いかなる使用方法に於いても、弊社の同意なく使用される事を固くお断り致します。万一、弊社の同意 なく使用され、事故を起こしても弊社は責任を負いません。 また、食品包装容器等の食品用途に関しましては、適合グレードがありますので、弊社にご相談の上、ご使用ください。 (3)その他 9 タフテック ® の タフテック® のご使用に際しては、工業所有権(既出願・権利化された特許・実案など)にもご注意ください。 応用データ 〈粘接着剤として〉 10 ご 注 意 旭化成株式会社 高機能ポリマー事業本部 合成ゴム事業部 エラストマー営業第二部 〒101-8101 東京都千代田区神田神保町1丁目 105 番地 神保町三井ビルディング TEL 03-3296-3253 FAX 03-3296-3454 旭化成のエストラマー情報サイト www.akelastomer.com 2016 年 4 月改訂 19