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におけるPETボトルの再生工程など〔平成25年5月22日

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におけるPETボトルの再生工程など〔平成25年5月22日
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下関市の保管施設である下関市リサイクルプラザだけでなく、
北九州市、福岡市、広島市、松山市、川口市、八王子市など
各地の保管施設から引き取られてきたペットボトル分別基準
適合物(ベール品)
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西日本ペットボトルリサイクル(株)は、平成25年度上期は、73自治体からペットボトル分別
基準適合物(以下「ベール品」という。)を引き取っているということでした。しかしながら、九州
には、競争相手の再商品化事業者が福岡県に2社あるだけでなく、熊本県や宮崎県などにも
あるため、中国地方や四国地方だけでなく、川口市や八王子市など 関東へもペットボトルの
ベール品を引取りに行っているそうです。なお、その品質については、制度が始まった頃に
比べ、かなり良くなっているが、大きな市の2つの保管施設から引き取っている場合、分別収集
地区が繁華街の施設と住宅街の施設のベール品を比べると、分別収集地区が住宅街の施設
の方が良いという傾向があるそうです。
ちなみに、遠方にもかかわらず、関東の方まで引き取りに行くのは、次の理由があるからだそう
です。
①関東では、大きい都市でも、指導が行き届いていて、品質がよい。
②再商品化後のフレークやペレットを使用し、製品化する業者が瀬戸内海に多いことから、
関東の方で再商品化して、瀬戸内海まで運搬する事業者ともコスト面で競争できる。
また、西日本ペットボトルリサイクル(株)には、1個で 200トン保管できる倉庫が 6個あり、
1,200トン分のベール品を貯蔵できるそうです。そこで、夏場に向け、飲料用ペットボトルが多く
排出されることから、処理能力を上回る引取り分を夏場に溜め、冬場に処理するということでした。
ちなみに、西日本ペットボトルリサイクル(株)のペットボトル処理能力は、年間20,000トン強と
いうことでした。
西日本ペットボトルリサイクル(株)におけるPETボトルの再生工程
圧縮されたベール→①解俵機→②塩ビボトル分別装置
→③カラーボトル分別機→④ラベル除去装置→⑤粗破砕機
→⑥アルミキャップの取り除き→⑦細粉砕機→フレーク
→⑧フレーク洗浄装置→⑨比重分別装置→⑩フレークリンス機
→⑪熱風乾燥→再生フレーク
→⑫押し出し機→⑬ペレタイザー→再生ペレット
トラック 1台分のベール品 6,7トンを、2時間でペレットなどの製品にしてしまうそうです。
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①解俵
再商品化処理の最初の工程では、梱包に使用されているフイルムを手作業で取り外したり、
PPバンドをカットし、取り除きます。そして、フイルムやPPバンドを取り除いた後のベール品は、
「解俵機」に投入されます。ちなみに、取り除いたPPバンドについては、マテリアルリサイクルを
しているという話でした。
②「塩ビボトル」の分別
ペットが塩ビよりもX線を通しやすい性質を利用し、混同されやすい塩ビボトルを取り除くため、
選別機ではX線を通します。
ただし、縦つぶれのペットボトルや肉厚のペットボトルは、X線が通りにくくなってしまうため、
塩ビボトルと誤認され、取り除かれてしまいます。そこで、感度を少し下げ、機械による選別後に
行っている手選別作業でも、塩ビボトルなどを取り除きます。
③「カラーボトル」の分別
緑色、赤色、乳白色などのカラーボトルを選別機で取り除きます。
なお、取り除いたカラーボトルについては、資源として有効活用するため、なるべくカラーボ
トルだけで 20~30トンを集め、色付きのフレーク、色付きのペレットを製造しているそうです。
そして、それは、自動車内の敷き綿、人形の詰め綿などの製造に使用されているということで
した。
④「ラベル」の除去
除去装置内で、ラベルは舞い上がり、90%以上のラベルがここで回収されるそうです。その
結果、透明なペットボトルが残ります。
⑧洗浄
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⑨比重分離
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西日本ペットボトルリサイクル(株)では、水洗いではなく、「アルカリ洗浄」をしています。
10㎥のタンクで、20分攪拌しているそうです。アルカリ洗浄の場合、マジックによるメモ書きも
落ちるそうです。ただし、焼酎のペットボトルのように、頑強にのり付けされたラベルは、のりとか
紙が残ってしまい、その部分が異物になってしまうそうです。
なお、アルカリ洗浄液は、後の工程で回収し、再び使用します。
キャップは、水に浮くので、遠心分離機でペットフレークと100%分離し、フレコンバックに回収
します。なお、回収されたキャップは、プラスチック製ハンガーなどの原料として用いられることに
なるそうです。
⑪熱風乾燥
除湿エアで、洗浄したフレークを乾かせます。
また、風力により、残っていたラベルを浮かせ、分離します。
⑫⑬ペレット化
乾いたフレークを押し出し機で溶かして押し出し、トコロテン状に押しだされたものをペレタイザー
と呼ばれる粉砕機で細かくカットしてペレット状の再生 PET 樹脂を作ります。
☆フレーク 1フレコン当たり 700キログラム、 ペレット 1フレコン当たり 1,000キログラム
フレークの方が ペレットよりも 20円位安いため、安い原料で良い製品をつくれるように、
取引業者も改善してきているという。そのため、西日本ペットボトルリサイクル(株)では、当初、
ペレットのみ製造していたのが、現在は、フレークの方が多くなってきているそうです。
再商品化製品
再商品化製品を利用した製品
フレーク
⇒
シート状
⇒
トレイ、卵パックなど
ペレット
⇒
繊
⇒
スーツ・作業用手袋・スカーフ、ネクタイなど
維
西日本ペットボトルリサイクル(株)は、クリアーペレットを 帝人に納めているそうです。なお、
クリアーペレットから製造できる細い繊維からは、高級なスカーフやネクタイも作られるそうです。
★食品に接触して使用される用途のボトルやトレイなどの容器に、再生樹脂が使われることを
危惧する人もいるが、3層構造にして、再生樹脂が食品に接触しないようになっています。
3層構造
表皮(=表層)
5%
リサイクル(=再生樹脂)
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厚み(=中間層) 90%
バージン(=未使用樹脂)
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表皮(=表層)
5%
バージン(=未使用樹脂)
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