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2-3 使用済み自動車(ELV)からのアルミニウムスクラップマテリアル

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2-3 使用済み自動車(ELV)からのアルミニウムスクラップマテリアル
2-3
使用済み自動車(ELV)からのアルミニウムスクラップマテリアルリサイクル
モデルの提案
2-3-1
アルミニウム使用量および回収量予測
使用済み自動車(以下 ELV)からのアルミニウム板材および押出材スクラップの回
収想定量は、回収された国内 ELV 台数×アルミニウム多用車率×アルミニウム使用量
として求められるため、次の手順で想定した。なお、本報告書では、外装材(フード、
フェンダー、ドア、バンパーなど)にアルミニウムを採用した乗用車を、アルミニウ
ム多用車と呼ぶ。
①最近の乗用車アルミニウム板材および押出し材の採用動向を車格別に調査す
る
②使用済み乗用車の国内処理台数を車格別に想定し、リサイクルモデル地区を定
める
③今後のアルミニウム多用車台数およびアルミニウム使用量を車格別に想定す
る
〔1〕乗用車のアルミニウム板材および押出材の採用動向
(1)1台あたりのアルミニウム展伸材使用量の動向
フード、フェンダー、トランク、サスペンション類をアルミニウム化した乗用車の
例として 2004 年式レジェンド(写真 2-3-1-1)に使用されているアルミニウム部品の
事例を表 2-3-1-1 に示す。
写真 2-3-1-1 2004 年式レジェンド
94
表 2-3-1-1 レジェンドに使用されているアルミニウム部品
エンジンフード
トランクリッド
フェンダー
アウター
インナー
リインフォースメント
アウター
インナー
リインフォースメント
フロント
サブフレーム
バンパービーム
フロントサスペンション
リアサスペンション
フロント
リア
ロアアーム
ナックル
アッパーアーム
アッパーアーム
コントロールアーム
前側ロアアーム
後側ロアアーム
ナックル
95
プレス成形
プレス成形
プレス成形
高速ブロー成形
高速ブロー成形
プレス成形
高速ブロー成形
バルジ成形
ダイカスト
押出
押出
鍛造
鍛造
鍛造
鍛造
鍛造
押出
NI鋳造
鋳造
アルミニウム板材、押出材、鍛造材、ダイカスト材が広範に用いられ、従来の材料
構成に比較し 151kg/台の軽量化を実現している。
表 2-3-1-2 に 2002 年~2004年に販売登録されたアルミニウム多用車の事例を示す。
アルミニウム展伸材(板材、押出材、鍛造材)がフード(エンジンフード、ボンネット)、
バンパー、サスペンションアームなどに採用されている。
表 2-3-1-2 外装材にアルミニウム展伸材部品を採用したアルミニウム多用車
車格(クラス)
メーカ
トヨタ
トヨタ
日産
高級・上級・大型 日産
日産
ホンダ
中型乗用車
トヨタ
日産
日産
日産
本田
スバル
本田
スバル
スバル
マツダ
小型・大衆乗用車 マツダ
マツダ
三菱
トヨタ
日産
リッターカー/軽ベース車 本田
軽自動車 乗用 ダイハツ
車名
ソアラ
クラウン
セドリック・グローリア
シーマ
フーガ
レジェンド
小計
スープラ
スカイライン
ステージア
フェアレディZ
NSX
レガシー
小計
S2000
インプレッサ
フォレスター
RX-7
RX-8
ロードスター
ランサー・エボ
新型プリウス
小計
ハイパーミニ
インサイト
小計
コペン
排気量
車重
4,292
1,730
2,499~2.944 1,560~1.630
2,495~2,487 1,570~1,730
2,987~4,494 1,710~1,910
3,499
1,720
3,471
1,760
2,997
2,495~3,498
2,495~2,987
3,498
2,977~3,179
1,994~2999
1,500~1,510
1,480~1,580
1,550~1,720
1,430~1,530
1,320~1,430
1,330~1,460
1,997
1,493
1,994
1,308
ローターリー
1,597~1,839
1,468~1,834
1,496
1,250~1,270
1,170~1,260
1,340~1,440
1,240~1,480
1330
1,030~1,080
1,130~1,210
1,270
電気
995
840
820~850
659
800~830
フード
○
○
○
○
○
○
ー
○
○
○
○
アルミニウム板部品
フェンダー
ドア
○
○
○
ー
ー
トランク
○
○
○
ー
オールアルミ
○
ー
○
○
○
○
○
○
○
○
ー
ー
ー
ー
押出
バンパー
○
鍛造
アーム
○
○
○
○
○
ー
○
ー
○
○
○
○
○
ー
○
○
○
○
○
ー
○
○
○
○
○
○
ー
○
ー
?
○
○
○
ー
ー
オールアルミ
オールアルミ
○
ー
?
○
○
表 2-3-1-3 にアルミニウム外装部品の重量例を示す。表に示す全ての部品がアルミ
ニウム化された場合には、乗用車(代表値)では一台当り 54kg のアルミニウム展伸材需
要が発生し、骨格までアルミニウム化されたオールアルミニウム車では 1 台当りの更
にアルミニウム展伸材の重量が更に増大する。
表 2-3-1-3 アルミニウム外装部品の重量例
kg/台
フード
トランク
板材 ドア
フェンダー(前)
フェンダー(後)
押出材 バンパー
(2)
A車
B車
8
8
20
5
7
7
C車
代表値
9
6
19
5
10
4
5
33
9
7
20
5
7
6
アルミニウム多用車の普及動向
表 2-3-1-4 および図 2-3-1-1 に車格別自動車販売・登録台数の推移を示す。最近 6
年間で次の傾向がある。
①自動車総販売台数の漸減
②中型乗用車の顕著な減少
96
③リッターカー・軽ベース車の顕著な伸び
④高級・上級・大型および小型・大衆車の減少傾向
⑤1999~2000 年における軽自動車の大幅な伸びとその後の頭打ち傾向
表 2-3-1-4 車格別自動車販売・登録(FOURIN 社資料から作成)
車格(クラス)
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車
大衆乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
軽自動車 貨物
軽自動車 計
商用車専用車
その他
自動車総合計
千台/年
1998
885,141
974,953
771,269
676,420
1,447,689
574,419
1,100,834
450,496
1,551,330
337,995
7,162
5,772,129
1999
807,822
824,906
793,758
528,319
1,322,077
625,235
1,370,427
510,344
1,880,771
301,091
7,001
5,761,664
2000
895,495
729,547
748,504
503,675
1,252,179
795,837
1,420,477
454,438
1,874,915
310,232
10,630
5,861,718
2001
839,384
660,224
843,030
585,283
1,428,313
729,125
1,393,580
459,904
1,853,484
290,926
12,104
5,807,534
2002
707,153
508,918
849,186
515,593
1,364,779
1,026,495
1,409,084
421,615
1,830,699
256,281
10,071
5,699,641
2003
03/98比
689,053
0.78
459,847
0.47
870,838
1.13
456,642
0.68
1,327,480
0.92
1,061,358
1.85
1,381,426
1.25
423,334
0.94
1,804,760
1.16
346,920
1.03
9,619
1.34
5,695,109
0.99
03/98平均
804,008
693,066
812,764
544,322
1,357,086
802,078
1,345,971
453,355
1,799,327
307,241
9,431
5,772,237
2,000
1,800
1,600
⑤
1,400
③
①高級・上級・大型乗用車
②中型乗用車
③小型車・大衆乗用車計
④リッターカー・軽ベース車
⑤軽自動車 計
⑥商用車専用車
台数
1,200
②
1,000
①
800
600
④
400
⑥
200
0
1997
1998
1999
2000
2001
販売・登録年
2002
2003
2004
図 2-3-1-1 車格別乗用車販売・登録
平成 16 年
調査研究」
財団法人
産業研究所
「自動車販売業の課題と対応の方向に関する
によると、図 2-3-1-2 のように、乗用車の販売台数は 2002、2003 年か
ら 2010 年に向け僅かに増加するが、基本的には現状維持と予測している。
97
図 2-3-1-2 乗用車の販売実績および予測
以上の資料をもとに、ELV からのアルミニウムスクラップ回収対象量の試算に必要
な乗用車総販売台数は今後現状維持、また、車格別総販売台数についても現状維持と
想定できる。
アルミニウム多用車の販売・登録台数および車格別販売・登録台数に対する割合(ア
ルミニウム多用車率)を表 2-3-1-5 に示す。
2004 年の乗車の総販売・登録台数は 2003 年と同一とした。また、2004 年アルミ
ニウム多用車の各販売台数は、同年 1~6 月の実績、メーカーヒアリング、メーカー
公表販売目標値などから算出しており、やや粗い推計である。車格別にみても、販売
台数はほぼ同じ値を維持しているが、アルミニウム多用車率は増加している。
表 2-3-1-5 アルミニウム多用車販売状況(*は生産開始前または終了を示す)
車格(クラス)
高級・上級・大型
中型乗用車
2002
707,153
508,918
総販売台数
2003
689,053
459,847
2004
689,053
459,847
小型・大衆乗用車 1,364,779 1,327,480 1,327,480
リッターカー/軽ベース車 1,026,495 1,068,358 1,068,358
軽自動車 乗用
合計
1,409,084 1,381,426 1,381,426
5,016,429 4,926,164 4,926,164
アルミニウム多用車率
2002
2003
2004
0.0437
0.1785
0.0525
0.0002
0.0044
0.0399
0.0328
0.2190
0.0759
0.0001
0.0078
0.0477
メーカ
トヨタ
トヨタ
日産
0.0705 日産
日産
ホンダ
トヨタ
日産
日産
0.2020 日産
本田
スバル
本田
スバル
スバル
マツダ
0.1097 マツダ
マツダ
三菱
トヨタ
日産
0.0000 本田
0.0078 ダイハツ
0.0605
ー
98
車名
ソアラ
クラウン
セドリック・グローリア
シーマ
フーガ
レジェンド
小計
スープラ
スカイライン
ステージア
フェアレディZ
NSX
レガシー
小計
S2000
インプレッサ
フォレスター
RX-7
RX-8
ロードスター
ランサー・エボ
新型プリウス
小計
ハイパーミニ
インサイト
小計
コペン
ー
2002
1,272
*
24,737
4,881
*
*
30,890
342
12,812
18,376
6,628
97
52,608
90,863
1,471
2,509
27,008
3,716
*
2,939
34,075
*
71,718
80
121
201
6,257
199,929
車別販売台数
2004
2003
814
720 (1~6月)×2
*
13,704 (1~6月)×2
17,352
8,058
実数
4,405
4,306 (1~6月)×2
*
15,820 10月販売開始
*
6,000
販売目標
22,571
48,608
*
*
12,164
11,698 (1~6月)×2
11,007
7,706 (1~6月)×2
11,875
6,976 (1~6月)×2
81
80 (1~6月)×2
65,567
66,434 (1~6月)×2
100,694
92,894
961
804 (1~6月)×2
23,589
25,564 (1~6月)×2
21,599
21,472 (1~6月)×2
400
*
14,651
13,124 (1~6月)×2
1,524
1,876 (1~6月)×2
21,027
17,174 (1~6月)×2
17,040
65,658 (1~6月)×2
100,791
145,672
80
*
67
48
生産終了
147
48
10,841
10,841 前年値充当
235,044
298,063
99
〔2〕国内解体 ELV 台数の推計
国内で解体される ELV 台数を推計するにあたり、以下の仮定を設定し、国内解体
総 ELV 台数を次式から推計した
国内解体 ELV 台数=販売台数-中古車輸出台数
①図 2-3-1-4 に示すように、今後保有台数は伸びないと予測され、販売・登録台数
と廃車台数がバランスする
②図 2-3-1-2 に示したように、今後の販売台数は現状維持
③乗用車の車格別販売台数は現状維持
④中古車輸出台数は現状維持
⑤自動車寿命が 10 年
⑥年間 80 万台とも言われる廃車プレスのうち、アルミニウム多用車の ELV は、国
内解体される
図 2-3-1-4 自動車保有台数の実績と予測
(社団法人
日本自動車整備振興会連合会
資料)
表 2-3-1-6 に貿易統計から抽出した 2003 年乗用車中古車輸出実績を示す。輸出さ
れた中古車の年式が不明であるが、表 2-3-1-4 に示した車格別平均販売台数の範疇と
した。また、商用車を含む 2003 年の総輸出台数は 713,000 台であるが、商用車につ
いては、図 2-3-1-5 に示すように国内 ELV 解体率が70%であることから、この数値
を用いて試算した。
100
表2-3-1-6 輸出統計から抽出した 2003 年中古乗用車輸出実績
車格
リーッターカー
高級・大型
小型車・大衆車
中型車
軽ベース車
・上級車
550超え
1000超え 1500超え 2000超え 3000超え
550以下
1000以下 1500以下 2000以下 3000以下
97
14,314
134,612
184,699
66,166
7,247
軽自動車
排気量(cc)
輸出台数
計
407,135
図 2-3-1-5 商用車 ELV の処理フロー
以上の資料を基に推計した、車格別国内 ELV 解体率を表 2-3-1-7 に示す。
表2-3-1-7 車格別国内 ELV・解体状況
車格
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用+貨物
商用車専用車+その他
総合計
1998/2003
平均販売
804,008
693,066
1,357,086
802,078
1,799,327
316,672
5,772,237
輸出
7,247
66,166
319,311
14,314
97
95,002
502,137
国内解体
796,761
626,900
1,037,775
787,764
1,799,230
221,670
5,270,100
国内
解体率
0.991
0.905
0.765
0.982
1.000
0.700
0.913
構成比
0.151
0.119
0.197
0.149
0.341
0.042
1.000
輸出統計
分類
3000cc超
2000/3000
1000/2000
550/1000
550未満
〔3〕アルミニウム多用車におけるアルミニウム使用量、アルミニウム多用車率の予
測
(1)アルミニウム多用車におけるアルミニウム使用量の予測
アルミニウム使用量について、2003年時点での実績を基に、2025 年販売・登録
(2035 年廃車)まで予測を行った。
(イ)現在出現しているアルミニウム多用車を基準としたモデル
2004 年に発売された高級・上級・大型車 2 車種のアルミニウム板材および押出材の
使用量調査結果を表 2-3-1-8 に示す。平均すると、板材で 47.5kg、押出材で 48.0kg 使
用されている。
現行車における 2003 年における車格別アルミニウム使用量を、日本アルミニウム
101
協会 1998 年調査結果と同じ数値として整理した結果を表 2-3-1-9 に示す。
2025 年販売・登録のアルミニウム多用車のアルミニウム使用量は次のように試算し
た。
鋳物・ダイカスト材・鍛造材については、2003 年の水準が 2025 年まで維持され
る。
高級・上級・大型車のアルミニウム使用量平均値は、2003 年度の板材 8.8kg、押出
材 14.2kg から、2025 年には表 2-3-1-8 の水準に到達する。
他の車格のアルミニウム多用車については、各々の車格における 2003 年実績値に
対し高級・上級・大型車と同じ割合でアルミニウム使用量が伸びると仮定した。
これらの仮定を用いて試算した、2025 年度アルミニウム多用車におけるアルミニウ
ム使用量の内訳を表 2-3-1-9 に示す。
表 2-3-1-8 高級・上級・大型車のアルミニウム板材・押出材の使用量
板材
45.0
50.0
47.5
A車
B車
平均
kg/台
押出材
注
90.0 押出材に鋳造棒・鍛造材が含まれていると思われる
6.0
48.0
表 2-3-1-9 現在のアルミニウム多用車をモデルとした場合のアルミニウム使用量試算結果
車格(クラス)
板材
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
8.8
6.4
6.8
5.6
4.7
押出材
14.2
10.3
6.1
5.3
4.3
アルミニウム使用量(kg/台)
2003
鋳物・ダイカスト・鍛造
合計
鋳物 ダイカスト 鍛造 小計
*
*
*
186.0 209.0
62.4
72.9
1.7 137.0 153.7
26.5
40.2
0.0
66.7
79.6
22.0
38.2
0.2
60.4
71.3
11.1
14.6
0.1
25.8
34.8
2025
鋳・ダ・
鍛造
48.0 186.0
34.8 137.0
20.6
66.7
17.9
60.4
14.5
25.8
板材 押出材
47.5
34.6
36.7
30.2
25.4
合計
281.5
206.4
124.0
108.5
65.7
(ロ)ヨーロッパアルミニウム協会目標値に準拠したモデル(EAA ターゲット)
表 2-3-1-10 に、欧州アルミニウム多用車のデータなどを基に、車格別にアルミニウ
ム板材、押出材、鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量を調査した結果を示す。調査車両
に欧州車が多いことから、欧州車におけるアルミニウム多用車の現状と言える。
表 2-3-1-10 欧州アルミニウム多用車におけるアルミ使用量調査結果
車格(クラス)
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
板材
204.0
140.0
100.0
90.0
30.0
アルミニウム使用量(kg/台)
押出材
鋳・ダ・鍛
160.0
186.0
110.0
150.0
60.0
100.0
50.0
60.0
20.0
50.0
102
合計
550.0
400.0
260.0
200.0
100.0
日本アルミニウム協会で策定したアルミニウム技術戦略の中で、自動車のアルミニ
ウム化促進の目標として掲げられている目標値を表 2-3-1-11 に示す。2025 年の国産
乗用車に板材、押出材、鋳鍛材を合わせて 250kg/台アルミニウムを使用することを
目標にしている。
表 2-3-1-11 日本アルミニウム協会の乗用車アルミニウム化目標
本報告では、軽自動車乗用車以外の全乗用車についての加重平均アルミニウム使用
量が 250kg/台になると想定して予測を行った。
計算では、2025 年に全乗用車がアルミニウム多用車になるとし、2025 年の販売台
数は 2003 年と同じとした。
鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量は 2003 年と 2025 年で変わらないとした。
このようにして整理した結果を表 2-3-1-12 に示す。以降、この値を EAA ターゲッ
トと呼ぶ。
表 2-3-1-9 の数値と比較して、おおむね約 1.5 倍の値になっている。
表 2-3-1-12 EAA ターゲットにおけるアルミニウム使用量
販売台数
車格(クラス)
2003/2025
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
計/加重平均
軽乗用を除く
計/加重平均
板材
押出材
689,053
459,847
1,327,480
1,068,358
1,381,426
4,926,164
8.8
6.4
6.8
5.6
4.7
6.7
14.2
10.3
6.1
5.3
4.3
8.6
鋳物
*
62.4
26.5
22.0
11.1
*
3,544,738
6.8
8.8
*
アルミニウム使用量(kg/台)
2003
鋳物・ダイカスト・鍛造
合計
ダイカスト
鍛造
小計
*
*
186.0
209.0
72.9
1.7
137.0
153.7
40.2
0.0
66.7
79.6
38.2
0.2
60.4
71.3
14.6
0.1
25.8
34.8
*
*
106.4
121.7
*
*
110.3
125.9
板材
136.4
90.9
64.4
69.2
25.6
67.1
83.3
2025
鋳・ダ・
鍛
107.0
186.0
71.4
150.0
38.6
100.0
36.4
60.4
14.5
50.0
44.0
94.1
押出材
55.5
111.3
合計
429.4
312.3
203.0
166.0
90.1
195.0
250.0
(2)アルミニウム多用車の 2025 年販売台数(2035 年廃車)の予測
アルミニウム多用車率については、各々の自動車メーカーの販売・製造戦略によ
って大きく異なり、また時間的な不確定要素が大きいことから、ここでは次の 4 ケー
スを想定した
103
(イ) ケース 1(2025 年
アルミ多用車率 現状の 1.1 倍)
①各車格でのアルミニウム使用量は表 2-3-1-9の想定値に従い、2003 年から
2025 年までの間は直線的に増加する
②各車格でのアルミニウム多用車率は、2025 年に 2004 年の 1.1 倍まで直線的に
増加する
*表 2-3-1-13 にケース
1についての数値をまとめて示す。
(ロ) ケース 2(2025 年
アルミ多用車率 現状の 1.5 倍)
①各車格のアルミニウム使用量はケース 1 と同じ
②各車格のアルミニウム多用車率は、2025 年に 2004 年の 1.5 倍まで直線的に増
加する
*表 2-3-1-14 にケース
(ハ) ケース 3(2025 年
2についての数値をまとめて示す。
アルミ多用車率 現状の 2 倍)
①各車格のアルミニウム使用量はケース 1 と同じ
②アルミ多用車率は、各車格とも 2025 年に 2004 年の 2 倍まで直線的に増加する。
*表 2-3-1-15 にケース
3についての数値をまとめて示す。
(ニ) ケース 4(EAAターゲット)
①2025 年の軽自動車を除く全車格でのアルミ使用量平均値は、表 2-3-1-11 の日
本アルミニウム協会目標値の 250kg/台とし、2003 年から 2025 年まで直線的
に増加する
②アルミ多用車率は、各車格とも 2025 年の 100%まで直線的に増加する。
*表 2-3-1-16 にケース
4についての数値をまとめて示す。
104
105
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
計/加重平均
軽乗用を除く 計/加重平
車格
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
計/加重平均
軽乗用を除く 計/加重平
車格
689,053
459,847
1,327,480
1,068,358
1,381,426
4,926,164
3,544,738
2003
総販売台数
689,053
459,847
1,327,480
1,068,358
1,381,426
4,926,164
3,544,738
2003
総販売台数
22,571
100,694
100,791
147
10,841
235,044
224,203
2003
22,571
100,694
100,791
147
10,841
235,044
224,203
2003
48,608
92,894
145,672
48
10,841
298,063
287,222
2004
販売台数
48,608
92,894
145,672
48
10,841
298,063
287,222
2004
販売台数
0.0328
0.2190
0.0759
0.0001
0.0078
0.0477
0.0632
2003
0.0750
0.0200
0.1097
0.0001
0.0078
0.0724
0.0748
2004
0.0776
0.2222
0.1207
0.0000
0.0086
0.1412
0.1462
2025
8.8
6.4
6.8
5.6
4.7
6.7
6.8
板材
アルミニウム使用量(kg/台)
2003
2025
鋳・ダ・
鋳・ダ・
押出材
合計
板材 押出材
鍛造
鍛造
14.2 186.0 209.0
47.5
48.0 186.0
10.3 137.0 153.7
34.6
34.8 137.0
6.1
66.7
79.6
36.7
20.6
66.7
5.3
60.4
71.3
30.2
17.9
60.4
4.3
25.8
34.8
25.4
14.5
25.8
8.6 106.4 121.7
37.4
29.3 106.6
8.8 110.3 125.9
37.8
29.8 109.6
72,912
139,341
218,508
72
16,262
447,095
430,833
2025
0.0328
0.2190
0.0759
0.0001
0.0078
0.0477
0.0632
2003
0.0750
0.0200
0.1097
0.0001
0.0078
0.0724
0.0748
2004
0.1058
0.3030
0.1646
0.0001
0.0118
0.1926
0.1994
2025
アルミニウム多用車
アルミニウム多用車率
8.8
6.4
6.8
5.6
4.7
6.7
6.8
板材
アルミニウム使用量(kg/台)
2003
2025
鋳・ダ・
鋳・ダ・
押出材
合計
板材 押出材
鍛造
鍛造
14.2 186.0 209.0
47.5
48.0 186.0
10.3 137.0 153.7
34.6
34.8 137.0
6.1
66.7
79.6
36.7
20.6
66.7
5.3
60.4
71.3
30.2
17.9
60.4
4.3
25.8
34.8
25.4
14.5
25.8
8.6 106.4 121.7
37.4
29.3 106.6
8.8 110.3 125.9
37.8
29.8 109.6
表2-3-1-14 ケース2(2025年アルミ多用車 搭載率 現状の1.5倍)
53,469
102,183
160,239
53
11,925
327,869
315,944
2025
アルミニウム多用車
アルミニウム多用車率
表2-3-1-13 ケース1(2025年アルミ多用車 搭載率 現状の1.1倍)
281.5
206.4
124.0
108.5
65.7
173.3
177.3
合計
281.5
206.4
124.0
108.5
65.7
173.3
177.3
合計
106
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
計/加重平均
軽乗用を除く 計/加重平
車格(クラス)
高級・上級・大型乗用車
中型乗用車
小型車・大衆乗用車計
リッターカー・軽ベース車
軽自動車 乗用
計/加重平均
軽乗用を除く 計/加重平
車格
689,053
459,847
1,327,480
1,068,358
1,381,426
4,926,164
3,544,738
2003
総販売台数
689,053
459,847
1,327,480
1,068,358
1,381,426
4,926,164
3,544,738
2003
総販売台数
22,571
100,694
100,791
147
10,841
235,044
224,203
2003
22,571
100,694
100,791
147
10,841
235,044
224,203
2003
48,608
92,894
145,672
48
10,841
298,063
287,222
2004
販売台数
48,608
92,894
145,672
48
10,841
298,063
287,222
2004
販売台数
0.0750
0.0200
0.1097
0.0001
0.0078
0.0724
0.0748
2004
0.1411
0.4040
0.2195
0.0001
0.0157
0.2568
0.2659
2025
689,053
459,847
1,327,480
1,068,358
1,381,426
4,926,164
3,544,738
2025
8.8
6.4
6.8
5.6
4.7
6.7
6.8
板材
0.0328
0.2190
0.0739
0.0001
0.0078
0.1290
0.0625
2003
0.0705
0.2020
0.1097
0.0000
0.0078
0.0724
0.0748
2004
1.0000
1.0000
1.0000
1.0000
1.0000
1.0000
1.0000
2025
8.8
6.4
6.8
5.6
4.7
6.7
6.8
板材
表2-3-1-16 ケース4(EAAターゲット)
0.0328
0.2190
0.0759
0.0001
0.0078
0.0477
0.0632
2003
アルミニウム多用車
アルミニウム多用車率
97,216
185,788
291,344
96
21,682
596,126
574,444
2025
アルミニウム多用車
アルミニウム多用車率
アルミニウム使用量(kg/台)
2003
2025
鋳・ダ・
鋳・ダ・
押出材
合計
板材 押出材
鍛
鍛
14.2 186.0 209.0 136.4 107.0 186.0
10.3
137 153.7
90.9
71.4 150.0
6.1
66.7
79.6
64.4
38.6 100.0
5.3
60.4
71.3
69.2
36.4
60.4
4.3
25.8
34.8
25.6
14.5
50.0
8.6 106.4 121.7
67.1
44.0
94.1
8.8 110.3 125.9
83.3
55.5 111.3
アルミニウム使用量(kg/台)
2003
2025
鋳・ダ・
鋳・ダ・
押出材
合計
板材 押出材
鍛造
鍛造
14.2 186.0 209.0
47.5
48.0 186.0
10.3 137.0 153.7
34.6
34.8 137.0
6.1
66.7
79.6
36.7
20.6
66.7
5.3
60.4
71.3
30.2
17.9
60.4
4.3
25.8
34.8
25.4
14.5
25.8
8.6 106.4 121.7
37.4
29.3 106.6
8.8 110.3 125.9
37.8
29.8 109.6
表2-3-1-15 ケース3(2025年アルミ多用車 搭載率 現状の2倍)
429.4
312.3
203.0
166.0
90.1
205.2
250.0
合計
281.5
206.4
124.0
108.5
65.7
173.3
177.3
合計
〔4〕アルミニウムスクラップ回収量の予測
表 2-3-1-13~表 2-3-1-16 に整理した数値を用いて、各年度における ELV からのア
ルミニウム展伸材回収対象量を試算した。
試算にあたり、全国を数ブロックに分けて ELV を回収するモデルを想定し、関東圏
におけるアルミニウム展伸材スクラップ回収量も試算した。
関 東 圏 に お け る ELV 台 数 は 、 全 国 比 関 東 地 区 乗 用 車 保 有 量 に 比 例 す る と し 、 表
2-3-1-17 に示す全国比 0.293 を用いて試算した。
具体的手順を以下に示す。
①各車格について表 2-3-1-13 から表 2-3-1-16 に示した 2003 年および 2025 年の
アルミニウム多用車のアルミニム使用量(板材、押出材、鋳物+ダイカスト+鍛
造材)と、2004 年の販売・登録数を固定値として用いる
②各車格について 2004 年から 2025 年までアルミニウム使用量と販売登録台数が
直線的に変化するとして内挿する
③車格別の(板材+押出材)使用量に車格別国内解体率を乗じこれらの和を全国
解体(板+押出)とする・・・本調査におけるアルミニウムリサイクル全国回収
対象量に相当する
④全国解体(板材+押出材)使用量に関東 ELV シエア全国比 0.293 を乗じて関東
解体(板材+押出材)とする・・・本調査におけるアルミニウムリサイクル関東
回収対象量に相当する。
詳細な試算方法、試算結果を付属資料 1 に示す。
以上の定義と方法による全国での回収量試算結果を図 2-3-1-6、図 2-3-1-7 に、また関
東圏での回収量試算結果を図 2-3-1-8、図 2-3-1-9 に示す。
①2003 年 ELV のアルミニウム回収対象量は全国:261 トン/月(3,130 トン/年)、関東:
76 トン/月(917 トン/年)である
②2035 年 ELV の全国アルミニウム回収対象量はケース4の EAA ターゲットで
43,333 トン/月に達するが、ケ-ス 1~3 では 1,552~2,876 トン/月である
③2035 年 ELV:関東アルミニウム回収対象量はケース4の EAA ターゲットで
12,697 トン/月に達し、他のケース 1~3 では 463~843 トン/月である
107
108
普通乗用車 小型乗用車
北海道
28,444
108,684
東北
41,600
183,262
関東
296,728
745,553
北陸・信越
36,292
154,791
中部
133,809
394,668
近畿
120,914
343,276
中国
38,825
153,445
四国
16,399
68,801
九州
54,101
233,505
沖縄
1,745
13,363
合計
768,857
2,399,348
軽 乗用
49,032
116,922
277,128
103,424
226,742
183,628
125,747
61,747
178,468
17,215
1,340,053
2003登録台数
軽 貨物
軽自動車計 小型貨物車 普通貨物車
14,707
63,739
27,570
4,357
50,306
167,228
44,837
7,686
123,764
400,892
315,300
54,565
39,935
143,359
36,035
4,803
72,475
299,217
109,552
15,868
78848
262,476
93,786
11,874
44,137
169,884
31,326
4,122
24,995
86,742
15,032
1,875
68,822
247,290
50,248
6,498
3,189
20,404
2,321
209
521,178
1,861,231
726,007
111,857
740
1,490
9,683
1,185
2,460
2,532
964
504
1,532
156
21,246
バス
表 2-3-1-17 地区別 ELV 発生台数試算
合計
233,534
446,103
1,822,721
376,465
955,574
834,858
398,566
189,353
593,174
38,198
5,888,546
構成比
0.040
0.076
0.310
0.064
0.162
0.142
0.068
0.032
0.101
0.006
1.000
推計廃車(国内解体)台数
総台数
うち乗用車
同構成比
198,295
158,070
0.041
378,789
290,211
0.076
1,547,683
1,120,318
0.293
319,659
250,068
0.065
811,384
641,261
0.168
708,883
550,066
0.144
338,425
270,030
0.071
160,781
124,774
0.033
503,668
395,746
0.103
32,434
27,446
0.007
5,000,000
3,827,989
1.000
千トン/月
50
45
40
EAAターゲット
回収対象量
35
30
25
20
15
10
5
36
20
34
20
32
20
20
30
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
20
18
16
20
20
20
12
14
0
廃車年
図 2-3-1-6 全国アルミニウム回収対象量
千トン/月
3.0
2.0
多用車 1.5倍
1.5
多用車 1.1倍
1.0
0.5
廃車年
図 2-3-1-7 全国アルミニウム回収対象量(拡大)
109
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
20
12
0.0
20
回収対象量
多用車 2.0倍
EAAターゲット
2.5
千トン/月
14
12
EAAターゲゲット
回収対象量
10
8
6
4
2
36
20
20
34
32
20
20
30
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
20
20
12
0
廃車年
図 2-3-2-8 関東アルミニウム回収対象量
千トン/月
1.0
EAAターゲゲット
多用車 2.0倍
0.6
多用車 1.5倍
0.4
多用車 1.1倍
0.2
廃車年
図 2-3-1-9 関東アルミニウム回収対象量(拡大)
110
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
20
12
0.0
20
回収対象量
0.8
2-3-2
マテリアルリサイクルモデルの試算
2-3-2-1
〔1〕
アルミニウム多用車からのアルミニウム回収および再生フロー
将来のアルミニウムスクラップの回収フロー
ディーラーないし整備業で使用済み自動車(ELV)と認定された自動車は、解体業
に引き渡され、フロンなどの適性処理と共に、リユース可能な部品は中古部品として
取り外される。ELVの残りの部分はソフトプレスされてシュレッダー破砕(有価金属
の回収選別を含む)に回されるか、または更に徹底解体されてガラをサイコロプレス化
し、製鋼用の電炉向け原料に供される。
図中、アルミニウム展伸材部品のELVからの取り外し工程を、便宜上、通常の中
古部品取りの後に示しているが、実際は部品取り工程の中で行われる。
アルミニウム展伸材部品の最適な処理工程を総合的に検討するに際して、これまで
に把握している事項を以下にまとめておく。
①自動車およびその部品は各種材料が複合した形で構成されており、解体には車体
から部品を外す一次解体と、外した部品の品位向上を目的とした二次解体とがあ
る。通常は、二次解体コストが高い。
②シュレッダー破砕を利用する場合は、破砕ラインへの付属機能として「鉄および
非鉄金属を選別する選別装置」が一般に付いており、解体後の2次処理で丁寧に
不純物除去するのか、シュレッダー破砕後に選別装置で不純物除去するのか、選
択枝は大別して2つである。
③塗膜除去試験結果から、シュレッダーなどでの機械的処理のみでは塗料は許容で
きる程度にまで完全に除去できず、キルン加熱など熱による処理が必要である。
一方、キルン加熱を選択する場合には、炉内への装入口サイズの制約から、アル
ミニウム部品を解体したままでの投入はほぼ無理であり、投入物を破砕しておく
ことが必要である。従って、キルン加熱を必須と想定した場合、二次処理の採否
如何にかかわらずシュレッダー破砕が必要となる。
④対象となるアルミニウム展伸材部品(主として外装部品)には、アウター・インナ
ーともに塗装された部品とアウターのみに塗装ある部品、不純物(鉄部品)の少な
い部品と比較的に多い部品、ハーネスやモーターなど電子系異物がある部品とな
い部品など幾つかの種類がある。
⑤アルミニウム合金の分別は部品形状や表面性状の目視選別など簡単な手段で可
能であり、一方でレーザー選別法、カラー選別法などの方法が実用開発中である。
上記のように、自動車部品は種々の材料が種々の方法で組み合わされ、場合によ
っては塗装を施されていることを考慮して、図 2-3-2-1 に示すように、部品別に分
けた処理工程フローを検討した。
(1)フローA
アルミニウム展伸材を用いたフード、ドア、ルーフ、トランク、フェンダーなど部
品を ELV から取り外したあと電装品、非金属、鉄部品および塗装を順次除去し合金を
111
分別する方式である。塗装除去でキルン以外の手段を使うならシュレッダー+選別費
の 25~35 円/kg が省略でき、かつ、アルミニウム合金種別に人手による分別回収も可
能である。徹底した手解体方式であり、手作業工程が多くなりコストがかかる。
(2)フローB
シュレッダーを用いないので、バンパー、アームなど塗装がされていない部品は、
二次処理を行えばフローA に対して更に塗装除去費 7~20 円/kg が省略できる可能性
もある。
(3)フローC
一次解体で鉄部品を取り外さず、シュレッダー後磁気選別により鉄を除去後、塗
装除去を行う工程が考えられる。板部品、押出部品、鋳物部品は部位や形状、表面で
かなり精度よく判別できるので、合金分別はシュレッダー工程による破砕前に行う必
要がある。
(4)フローD
手作業によるプラスチックなど非金属材料除去、鉄部品除去を行なわずシュレッダ
ー+選別でそれらを除去する工程であり、塗装除去後、溶解再生を行う。合金分別を
おこなう場合はフローC と同様に、シュレッダー工程前に行う必要がある。ドア、ト
ランクなどが該当する。
(5)フローE
バンパー、アームなど塗装が無く、鉄部品、非金属部品の少ない部品はシュレッダ
ー後に磁気選別を行う工程が考えられる。
合金分別の必要ある場合はフローC と同様に、シュレッダー工程前に行う必要があ
る。
(6)フローF
フローG とともに解体は一次解体にとどめシュレッダー+選別工程の負荷をあげる
方式が考えられる。この方式は既に稼動しているが現状のインフラが処理委託という
形で活用できるが、小ロットのスクラップ投入には不利である。フローF は電装品が
少ないグループのフードやフェンダー、ルーフなどに好適である。
112
113
製鋼原料
プレス
資源化部品取り
展伸材部品取り
中古部品取り
適正処理
解体計画
廃車搬入
重液選別
磁気選別
シュレッダー
予備分別
バンパー、アーム
バンパー、(アーム)
シュレッダー
E
渦電流選別
磁気選別
図 2-3-2-1 アルミニウム部品による回収フローの選択
H
重液選別
G
磁気選別
ドア
シュレッダー
静電/風選別
F
磁気選別
ルーフ、トランク、フード、フェンダー
シュレッダー
静電/風選別
C
B
A
ドア、ルーフ、トランク、フード、フェンダー
塗装除去
ルーフ、トランク、フード、フェンダー
シュレッダー
磁気選別
鉄部品除去
合金別分類
D
非金属除去
フード、フェンダー、バンパー、トランク、ルーフ
シュレッダー
静電/風選別
磁気選別
電装品除去
形状、合金マーク、展伸材メーカからの情報による予備分別
塗装除去
塗装除去
合金別ロット
溶解精練
鍛造加工
連続鋳造
ホットメタル
ベースメタル
展伸合金塊
組み立て
部品加工
展伸加工
溶解鋳造
(7)フローG
ドアなど電装部品他の構成材料が多く取り付けられた部品を想定している。しかし、
アルミニウム以外の非鉄、特に電装品(ハーネス、モーター)の影響を除くなら、重
液選別機よりも、シュレッダー前に取り除くフローD が望ましい。
(8)フローH
ハイブリッド・アルミニウム車体構造のオールアルミニウムボディー車を想定して
いる。合金種別回収が現在の処理ラインではできないことが大きな壁である。アルミ
ニウム展伸材を100%回収するのでないなら、ハイブリッドアルミニウム車の骨格
部分は展伸材部分をルーカスなどのハンディ油圧切断機で切り取って合金毎にまとめ、
鋳物と展伸材が合体した接合部分は鋳物原料に回すなど方法も考えられる。いずれに
せよ、この種の自動車の台数はまだ極少であり、スクラップ市場にも出てないので、
このタイプのELVの増化に伴い、将来、リサイクル技術も進化することが期待され
る。
表 2-3-2-1 に、アルミニウム展伸材部品ごとに、各処理工程での評価を行った結果
を示す。アルミニウム部品の破砕ではダストや不純物鉄などは ELV の破砕よりも極め
て少ないので、フローD または F が望ましいプロセスといえる。
表 2-3-2-1
各部材における最適処理工程の評価
代表的な
アルミ部品
A
フード
△
ドア
△
フェンダー
△
トランクリッド
△
ルーフ
△
バンパーRF
アーム類
オールアルミ車
×
(注) ◎:適している
B
◎
◎
処理工程
C
D
E
△
△
◎
△
△
△
◎
△
△
△
△
△:一応可
F
◎
G
H
△
◎
◎
◎
△
△
×: 適用困難
なお、解体業などにおいて取り外すアルミニウム部品の保管および輸送方式によっ
てはコスト的な上昇を伴う可能性がある。付属資料 2 に保管輸送方式の一例を示す。
〔2〕将来の課題
アルミニウム展伸材を回収し再生するフローを示したが、課題も残っている。
①合金種別回収を促進するする施策
使用合金の情報、現物表示、金属部品の易解体構造、使用量の増加
②合金種別回収を免除する施策
合金統合、コンパチビリティ拡大、展伸材メーカーの受け入れ規格拡大、選別
する機器能力の向上
114
③スクラップの存在密度を上げる施策
拠点処理、展伸材スクラップ回収集約のロジスティック整備
④アルミニウム展伸材スクラップの取り扱いに伴う経済メリットを享受するため
の施策
①~③項に対する実現プログラムの策定と具体的アクション
⑤廃自動車のアルミニウムスクラップの評価
本調査の想定の範囲では、今後アルミニウム使用量が増えた場合 ELV のス
クラップ価値の帰属が不透明である。適正処理費を負担する消費者がスクラ
ップ価値の還元を主張することはあり得る。将来、議論、検討が必要と考え
る。
2-3-2-2
再生方法の検討
マテリアルリサイクルの最終段階として、アルミニウム展伸材スクラップはアルミ
ニウム再生業により再生溶解・鋳造されて展伸材メーカーに引き渡される。
再生業で使用する代表的溶解炉は、低級原料を処理する回転型溶解炉、および様々
な形状の原料の溶解に適した前炉付反射炉である。近年は低周波誘導による撹拌効果
を利用した溶解炉、環境保全および鉄分離効果を特徴とするキルン炉などが開発され、
最近では無人運転を基本とする溶解システムも開発されている。表 2-3-2-1 に再生溶
解炉の保有状況を示す。
本報告では、小規模溶解として 4 トン炉、大規模溶解とし
て 15 トン炉による再生をモデルとした。
115
表 2-3-2-1 関東地区(東北を含む)再生業・ダイカスト業の保有炉
処理能力 ポット炉
A社
B社
C社
D社
E社
F社
G社
H社
I社
J社工場1
J社工場2
トン/月
200
5,400
1,375
3,600
235
200
3,000
250
100
2,000
3,000
K社
回転炉
容量×数 容量×数
1×2
2
定置炉(前炉付き炉を含む)
容量 トン/チャージ
1~5
10~15 20~25 30~50
1
3
1
1×2
1×2
1
1
200
160
85 1×1
40
500
1,400 1×8
200
5,000
100
250
2,670
400
X社(3工場)
2,000 1×1
Y社(2工場)
Z社
計
2,000
100 1×2
35,165
1
1
1
2
1
3
2
1
2
1
1
2×3
1×8
700
L社
M社
N社
O社
P社
Q社(2工場)
R社
S社(2工場)
T社
U社
V社(2工場)
W社
1
1
1
1
2
1
4
1
1 1.5×1
1×1
1
1
3
1
2
1
2
1
1
2
1
2.5×1
1
1
1
2
3
2
1
2×1
3×2
1 2×2
24
2
27
4
2
19
20
9
12
写真 2-3-2-1 に、切削粉や、鋳包みにより鉄部品が固着した低級アルミニウム原料
を前処理溶解するための回転型溶解炉の外観を示す。表 2-3-2-1 に示したように溶解
能力は概して小型の 3 トン未満であるが、近年 3.5 トン以上 7 トン級のものが設置さ
れている。
原料前処理が目的の炉であるから製品は特に成分調査をおこなわずベースメタルと
して数 100kgから 1,000kgの塊に鋳造され、成分分析後外販または自社でアルミ
ニウム規格合金原料として使用される。将来的にはキルンとの連結や溶湯供給などに
よるコストダウンも考えられる。
A工場における 4 トン回転型のパターンを以下に示す
①操業:10 時間/日
②鋳塊:1,000kg/ケ
③能力:3.5 トン/出湯×2 出湯/日=7 トン/日(21 日/月運転、稼働率 86%で 129 トン/月)
④費用:40 円/kg
116
写真 2-3-2-1 回転型溶解炉の外観
写真 2-3-2-2 に様々な形状の原料の溶解に適した前炉付定置型(反射)溶解炉の外
観写真を示す。表 2-3-2-1 に示すように代表的規模は 15 トンであるが、展伸材メー
カーと同等の規模で誘導攪拌装置を備えた 50 トン級の炉も運転されるようになって
いる。
写真 2-3-2-2 前炉付き定置型溶解炉の外観
117
B 工場における 15 トン炉でのパターンを以下に示す。
①操業:17時間/日
②鋳塊:5kg/ケ
③能力:10 トン/出湯×2 出湯/日=20 トン/日(21 日/月運転、稼働率 90%で 386
トン/月)
④費用:37 円/kg
4 トン回転炉、15 トン溶解炉を連続操業した場合を想定して、本モデルの検討に適
用した状況を図 2-3-2-2 ないし図 2-3-2-5、図 2-3-2-11 および図 2-3-2-12 に示す。
2-3-2-3
関東におけるスクラップ所定量回収可能時期
ELV からのアルミニウム展伸材スクラップ回収に加え、再生工場への回収規模を考
慮して、関東圏におけるスクラップ所定量回収可能時期を試算した。
〔1〕関東における所定量回収可能条件の想定
関東における所定量回収可能条件を次のように想定した。
(1)回収側からの条件
①LEV
30,000 台/月をディーラーなどで回収するケース
関東の ELV 回収量(120,000 台/月)の 25%である 30,000 台/月のうちアルミニウム
多用車からアルミニウム展伸材スクラップを 4 トン/週(17 トン/月)回収する想定で
ある。
関東の全ディーラーあるいは系列の解体業者で合わせて ELV の 25%を引き取り、4
トントラ
ックで 1 回/週回収して再生業者に輸送する程度にアルミニウム展伸材スクラップ回
収対象量が到達する時期に開始可能と想定したモデルである。
4 トン回転炉の操業では 17 トン/月÷7 トン/日=2.4 日/月の仕事量になる。
ディーラーが解体業者に廃車を引き渡す前に資源化対象のアルミニウム部品を取
り外す場合には、自動車リサイクル法の運用との関連でディーラーが解体業としての
認可を取得する必要がある。
②3,000 台/月を解体業者が回収するケース
3,000 台/月程度の ELV 処理を行っている大手解体業をモデルとした。3,000 台のう
ちアルミニウム多用車から回収できるアルミニウム展伸材対象量が 4 トントラックで
月 1 回車になる量に到達する時期に開始可能と想定したモデルである。
大手廃車解体業 1 社あたり 4 トン回転炉の操業では 4 トン/月÷7 トン/日=0.6 日/
月の仕事量になる。
(2)再生側からの条件
③4 トン規模回転炉溶解での回収再生量が 17 トン/月が見込めるケース
118
4 トン/週(17 トン/月)の再生溶解ができるスクラップ回収量が期待できる時期に再生
処理が開始可能と想定したモデルである。
再生作業は 17 トン/月÷7 トン/日=2.4 日/月の仕事量となり、1回/2週間のペースと
なる。
④4 トン規模回転炉溶解での回収再生量が 30 トン/週(129 トン/月)が見込めるケース
関東地区で再生業 1 社の 4 トン規模の溶解炉で 1 週間分の処理量 30 トンのアルミニ
ウム展伸材対象量に到達する時期に、連続操業が開始可能と想定したモデルである。
4 トン回転炉の操業では 30 トン/週÷7 トン/日=4.3 日/週の仕事量になり、ほぼフ
ル操業状態である。
⑤15 トン規模定置炉溶解での再生
回収量 90 トン/週(386 トン/月)が見込めるケー
ス
再生業の平均的溶解炉規模は 15 トン程度であり、多くは連続操業を前提とする前炉
付溶解炉であることから 1 社 1 炉 1 週間分の対象量となる時期に、大型炉による安定
操業が開始可能と想定したモデルである。
15 トン溶解炉の操業では 90 トン/週÷20 トン/日=4.5 日/週の仕事量になり、ほぼ
フル操業状態である。
〔2〕関東圏における展伸材スクラップの所定量回収可能時期の試算
以下の各図に使用した数値の算出方法は付属資料1に示してある。
回収側からみた場合:
(1)30,000 台/月回収規模のケース
関東の ELV の 25%である 30,000 台/月を対象とした場合の、アルミニウム展伸材
スクラップの回収対象量試算結果を図 2-3-2-2 に示す。
計算開始年の 2013 年においてすでに 19 トン/月であり、2013 年には所定量回収可
能条件 17 トン/月を満足している。すなわち小規模の再生であれば、2003 年に既に
販売・登録されている乗用車のみでも所定量回収可能時期を満足している。2024~
2032 年頃に、4 トン規模回転炉の連続操業における回収対象量 129 トン/月になる。
119
トン/月
400
●
15トン炉能力・386トン/月
350
ケース4・EAAターゲット
ケース3・多用車 2.0倍
m
250
200
ケース2・多用車 1.5倍
4トン炉能力・129トン/月
150
●
●
●
●
100
ケース1・多用車
多用車 1.1倍 1.1倍
50
36
20
34
20
2
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
20
20
12
0
17トン/月
●
20
3
回収対象量
300
廃車年
図 2-3-2-2 30,000 台/月規模でのアルミニウム回収対象量試算値
(2) 3,000 台/月回収規模のケース
ELV を 3,000 台/月解体する場合のアルミニウム展伸材回収対象量を図 2-3-2-3 に
示す。
3,000 台/月処理可能な解体業者が 4 トン/月回収できる時期は、2004 年比 2025 年
アルミニウム多用車販売台数が 1.1 および 1.5 倍のケースで 2017 年、2.0 倍のケース
で 2016年、EAA ターゲットのケースで 2015 年となる。すなわち、想定した 4 種の
アルミニウム多用車の伸びのうち最も伸びの低いケース 1でも、2017 年にはスクラ
ップ所定回収量 4 トン/月を満足する。
120
トン/月
30
ケース4・EAAターゲット
ケース3・多用車 2.0倍
回収対象量
20
ケース2・多用車 1.5倍
10
ケース3・多用車 1.1倍
4トン/月
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
20
20
12
0
廃車年
図 2-3-2-3 3,000 台/月規模でのアルミニウム回収対象量試算値
再生処理側から見た場合:
(3) 4トン回転炉により17トン/月の再生処理が可能な時期
図 2-3-2-2 に示すように、2003 年に製造された車が廃車となる2013年に、17
トン/月の再生が可能と試算される。
(4)4 トン規模回転炉溶解での再生回収量が 30 トン/週(129 トン/月)が見込める時
期
関東圏におけるアルミニウム回収対象量を図 2-3-2-5 に示す。小規模でのほぼ連続
操業に相当する所定回収量 129 トン/月を満足する時期はケース 1~3
( 2004 年比 2025
年アルミニウム多用車販売台数が 1.1、1.5、2.0 倍)で 2015 年、ケース 4(EAA ター
ゲット)で 2014 年となる。15 トン溶解炉を使用する場合は、ケース 1~3 では、2024
~2031 年頃に炉の能力上限になる。
(5)15 トン規模炉溶解での再生回収量が 90 トン/週(386 トン/月)が見込める時期
図 2-3-2-4 に示すように、関東地区において 386 トン/月となる時期は、ケース 1
( 2004
年比 2025 年アルミニウム多用車が 1.1 倍)で 2031 年、ケース 2(同 1.5 倍)で 2027
年、ケース 3(同 2.0 倍)で 2025 年、ケース 4(EAA ターゲット)で 2016 年であり、
今後のアルミニウム多用車におけるアルミニウム使用率や販売台数の影響を大きく受
ける。
121
トン/月
1,000
ケース4・EAAターゲット
ケース3・多用車 2.0倍
回収対象量
800
600
ケース2・多用車 1.5倍
15トン炉能力・386トン/月
400
●
●
●
●
ケース1・多用車 1.1倍
200
●
4トン炉能力・129トン/月
●
36
20
20
34
32
20
30
20
28
20
20
26
24
20
22
20
20
20
20
18
16
20
14
20
20
12
0
廃車年
図 2-3-2-4 関東圏でのアルミニウム回収対象量
〔3〕関東圏におけるスクラップ回収可能時期
以上の試算から、2013~2035 年廃車について試算された、関東圏におけるスクラ
ップ回収可能時期を表 2-3-2-2 に示す。
所定量回収可能時期は、15 トン定置溶解炉による 386 トン/月溶解再生を満足する量
のアルミニウム多用車からのアルミニウム回収対象量が見込める場合を除き、2013~
2017 年(生産登録 2003~2007 年)と推定できる。
表 2-3-2-2 所定量のスクラップが回収可能な時期
ケース1
ケース2
ケース3
1.1倍
1.2倍
2.0倍
17トン/月
2013年
2013年
2013年
2013年
4トン/月
2017年
2017年
2016年
2016年
17トン/月
2013年
2013年
2013年
2013年
129トン/月
2015年
2015年
2015年
2014年
386トン/月
2031年
2027年
2025年
2016年
2025年販売アルミニウム多用車の想定
(販売台数倍率)
回収側から見た時期
ディラー回収
関東25%
解体業回収
3,000台/月
ケース4
EAA
ターゲット
4トン回転炉
再生処理側から見た時期
15トン炉
122
2-3-2-4
各工程の想定コストおよびその内容
アルミニム多用車からのアルミニウム板材、押出材(鍛造材を含む)の回収から再
生までのコストを以下のように推定した。
〔1〕解体・回収作業
この工程でのコストはアルミニウムスクラップ取引価格相場の影響を受ける。表
2-3-2-3 に 2004 年 9 月のアルミニウムスクラップの取引問屋の店頭引き取り価格を
示す。
自動車から回収するアルミニウム展伸材は現時点では取引量が少ないことから JIS
でもスクラップ種別が設定されていない。
表 2-3-2-3
スクラップ分類
廃サッシ1級
買取り価格
140
アルミニウムスクラップ価格の例
(円/kg)
地金との差
基準
-90
建築物から外され、土やビス、ゴムなど無い状態
廃サッシ2級
70
-160
鉄等のビスや金具が付いているアルミサッシ
自動車部品
(2輪、4輪)
アルミ新コロ
136
-94
車から外され解体されたエンジンブロックやピストン
-
-
機械コロ
111
-119
一品合金
(52S)
印刷板
131
-99
〃 自動車部品などの鋳物。製造業の色々な所で
発生し鉄など不純物の着いてないもの
〃 自動車部品などの鋳物
鉄など不純物が着いている
主として5000系合金
146
-84
使用済みの印刷版用アルミ板
アルミ缶バラ
100
-130
アルミ・ダライ粉
ー
ー
アルミホイール
100~
~130
家庭容器
~105
125~
回収され、そのまま又は潰された、プレスされてない
バラ状のアルミニウム缶
主として切削などにより発生したアルミ粉で、腐食
が無く鉄や切削油など混入の無いもの
車から外され、タイヤの無いもの
1個以上で買います
なべ釜類(機械コロ扱い)
アルミ新くず2級品
118
-112
工場発生の展伸材くず,1級品に油や紙、ビニール
(新くずB カラー)
など付着しているもの
アルミ新くず1級品
146
-84
工場発生の展伸材くず
(新くずA)
アルミ純度99.0%以上
注
買取:2004年9月持込買取価格例
地金:2004年9月99.7%アルミニウム新地金平均価格
廃車から取り外したままで、ドアのように鉄部品、電装品、非金属材料の取り付け
が多く、さらに塗装されたスクラップは、後工程での処理が必要になるので評価が下
がるので、廃サッシ 2 級相当の価格と推定される。
この工程のコストとしては、保管および回収の効率化によるコスト削減が望まれる。
付属資料 2 に保管回収システムの例を示した。
〔2〕シュレッダー+選別作業
この工程の想定費用には少量の廃棄物(シュレッダーダスト)の処理費を含んで
123
いる。
付属資料 3 にアルミニウム展伸材のシュレッダー+選別コストの推計方法を示し
たように 25~30 円/kg と推定される。
〔3〕キルン処理
キルン処理は焙焼による塗装の除去を目的にしており、この工程には 7~20 円/kg
と想定した。
キルン処理は加熱工程であり、熱効率からみて次の再溶解工程と連結
することが有利である。UBC(使用済み飲料缶)再溶解処理業者が保有している設備
の外観を写真 2-3-2-3 に示す。
写真 2-3-2-3 ロータリーキルン(下)と廃ガス燃焼炉(上)
〔4〕再生溶解・鋳造
自動車解体業者自身が無人運転を前提とする最新鋭の溶解炉を装備し、自社回収ア
ルミニウムスクラップ(エンジンなどダイカスト材が中心)ばかりでなく、自社以外
からも廃エンジンを回収しベースメタルを製造する例、解体業者がアルミニウム再生
業者を買収する例が見られ、ELV からのアルミニウム鋳物およびダイカスト部品回
収・再生システムはほぼ完成している。
アルミニウム鋳物ホイールの例では、ホイールメーカー自身が、銘柄は指定するが、
直接廃ホイールを回収し再度ホイール用合金として再利用する事業を定着させてい
る。
アルミニウム多用車から回収するアルミニウム展伸材スクラップの本調査におけ
る標準工程では、一次解体→二次解体→シュレッド→選別→キルン処理を経て再生業
に売却される。
溶解・再生・鋳造工程(再生業)への委託溶解費用はヒアリングでは 40 円/kg程
度であるが目標値をやや厳しい 25~30 円/kg と想定した。この目標コストを達成する
ためには
①原料の前処理が高度
②前炉付き溶解炉は連続操業であることから、溶解ロットがある程度纏まっている
124
③展伸材メーカーが引き取る製品の合金成分規格範囲が広い
④成分調整が不要なベースメタルとして製造する
⑤キルン処理・溶解炉を連結した高能率新溶解システムの開発
などが必要である
以上より、想定した主要工程のコストを図 2-3-2-5 に関係情報と共に示した。
40
kg/円
30
20
20
10
工程名
解体+回収
20
溶解・再生・鋳造
25
~
30
~
キルン処理
7
~
SRD+選別
25
コスト(円/kg) (新地金価格-160)+解体費
コスト想定
(関連情報)
工程内容
(関東)
処理能力
処理業者
更なる
検討項目
30
①解体費:3~5円/kg
②解体業→SRD輸送費
試算:12~25円/kg
①想定
①SRC試算24円/kg
②アルミニウム別処理による機会
損失を織り込むと
25円/kg:400トン/ロット
30円/kg: 90トン/ロット
①ヒアリング
4トン回転炉 40円/kg
15トン溶解炉 37円/kg
①アルミニウム外装部品の取り外
し(1次解体)
②回収率:90%
③SRD業ヘ輸送
①SRD業への委託処理
②SRD、風選、磁気選別
③廃棄物処分
④キルンへの輸送
④回収率:90%
①委託処理
②塗膜焙焼
③回収率:Ⅹ%(試験中)
①委託溶解
②合金塊への再生
③5000/6000ミックス合金
④展伸メーカーへの輸送
④歩留:85%
①解体業:現状:1,411社
②ディーラー:4,800社(店舗)
①SRD:56機
②アルミニウム換算能力:86トン/
日
①処理能力:2.2トン/時間
(52.8トン/日)
①再生業:53工場
②4トン回転炉:129トン/月
③15トン溶解炉 :386トン/月
①ドアなどの二次解体
(5000/6000分離、ハーネス、
電装品、他のアルミニウム合金除
去)
②ニブラ解体によるコストダウン
③プレス塊化による保管・回収
効率向上→貸切ケージの採
用・輸送込み25円/kg
①アルミニウムセパレータ織り込み ①ロータリー・スウエット炉などによ ①再生合金規格想定による、
による、二次解体負荷低減 る、塗膜焙焼/溶解の連結
全工程の点検
(一次解体のままの場合銅、
②大型炉による大ロット処理→
鋳物、7000が混入する)
コスト・ダウン
③5000/6000分離再生による
付加価値向上
①ヒアリング
取り外したままのフード
評価50円/kg
①ヒアリング
キルン処理後のスクラップ
評価額:90~120円/kg
その他
図 2-3-2-5 想定コスト
125
2-3-3
LEV からのアルミニウムスクラップのリサイクルモデル
2―3―3―1
将来のリサイクルモデル
2―3―2で示したように、使用済み自動車(ELV)からアルミニウム展伸材部品
を取り外してマテリアルリサイクルが可能となる時期は回収量に大きく依存し、小量
回収時では予想以上に早く、当初は既存のインフラや産業をできるだけ活用をすべき
である。しかし、LEV のうちアルミニウム多用車比率が高くなり、アルミニウム展伸
材スクラップが大量に、かつ安定的に回収される時期には、自動車アルミニウム部品
リサイクルの将来モデルも変化してくると予想される。
図 2-3-3-1 に、2,000~3,000 台/月を処理するELVリサイクル工場(下工程はSR
D方式)をモデルとしたアルミニウム部品のリサイクルシステムを示す。
①
アルミニウム多用車を含むELVは解体ライン上でフロンなどの適正処理お
よび通常の解体処理を施されるが、その中で予めアルミニウム部品が材質毎に
認知されており、アルミニウム部品は該当工程で外されて鋳物・ダイカスト部
品と展伸材部品とに分別して回収される。ELVの残り部分は更に解体され、
ガラはシュレッダー破砕されて有価金属が選別ラインで抽出される。破砕チッ
プ中に存在する僅少のアルミニウム材料は鋳物・ダイカスト材と展伸材とが混
合した形で含まれ、鋳物・ダイカスト品再生ルートに供される。
② 取り外されたアルミニウム展伸材部品には必要により、手解体や切断、破砕・
圧潰、選別などの方法で、鉄および有機材料部品などアルミニウム展伸材およ
び後工程に有害な材料の除去処理を施す。また、更に必要なら、この段階で適
当な合金分別を行う。
③ 取り外され、まとめられたアルミニウム展伸材部品は、他の排出元から回収さ
れた展伸材部品と共に、「回収・再生処理工場」にてリサイクルされる。展伸材
部品の運送効率を上げるために、必要により排出元の解体工場で運送前にプレ
ス塊としてもよい。
④ 外装部品の塗料は、主として中核工程に示したキルンで焙焼除去する。工場で
はアルミニウム部品専用の工程(シュレッド+合金の自動選別、キルン炉、再生
溶解炉)で処理され、ベースメタル又は再生地金に鋳造されて、アルミニウム圧
延工場に納品される。圧延工場では通常の生産方式により自動車用板/押出製品
に再生し自動車メーカーに納品する。なお、溶湯となったスクラップは、不純
物許容限を緩和した溶湯直接圧延ライン(本 PJ で開発中の技術) にて板製品
として再生することも可能である。
このフローが実現するためには、先導するアルミニウム圧延業界の他にディーラー、
解体業、シュレッダー業、再生業、自動車製造業などの協力と各々の役割分担が求め
られ、関係業界の連携が今後必須となる。
126
127
図 2-3-3-1
アルミニウム展伸材リサイクルモデルと自動車リサイクルの関連
2―3―3―2
処理圏拡大の可能性
「モノ」を集め、移動し、処理するという「モノ」の流通機構の整備は、
「モノ」を
扱うビジネスの基本項目である。
本調査でのアルミニウム多用車からのアルミニウム展伸材回収対象量は2-3―2
で述べたケース 1、2、3 の場合 2025 年生産・販売車(2035 年廃車)で 1,500~3,000
トン/月(全国)程度と見られる。この全量を全国の解体業者 4,600 社で均等に分散した
場合、解体業者一社あたり 326~652kg/月程度にとどまる。このように量が少ない場
合には、コストをかけて展伸材としてリサイクルするよりも、鋳物・ダイカスト用に
リサイクルされる方が経済的である。
アルミニウム多用車以外も含めて 3,000 台/月程度の規模で LEV を回収する解体業
者の場合には 11~20 トン/月のアルミニウム回収対象量であるが、アルミニウム多用車
のみを集中的に 3,000 台/月回収し解体すれば高価格のアルミニウム展伸材スクラッ
プを 2003 年販売車(2013 年 ELV)で 46 トン/月、2025 年販売車(2035 年 ELV)で
200 トン/月の回収対象量となる。したがって、アルミニウム展伸材回収・再生事業を
成立させるには、アルミニウム多用車またはアルミニウム展伸材部品を処理拠点に集
中できるほど有利である。
図 2-3-3-2 に、ELV、自動車解体業、アルミニウム再生業、アルミニウム展伸材製
造業、更には自動車製造業の分布から考えた、アルミニウム多用車の拡大回収圏構想
を示す。この程度の拡大圏を考えて回収拠点を設置することで、LEV の回収対象量が
増大し、リサイクル事業が容易となる。
スクラップ量の確保と地域産業の活用
ビジネス圏を関東に留めず東・北日本に拡大する
西日本地域
中国・四国・九州・沖縄
東・北日本地域
北海道・東北・関東・北陸信越
近畿・中部地域
関東圏
図 2-3-3-2 ビジネス圏拡大のイメージ
128
また、自動車リサイクル法の施行に伴って、ELV 引き取り段階で、アルミニウム多
用車の所在情報を把握できるシステムを開発することで、経済的なアルミニウム多用
車集荷輸送システムを構築できる。
2―3―3―3
モデルの成長イメージ
ELV からの展伸材からのアルミニウムスクラップのリサイクルは初期の段階では
対象量が少なく、鋳物・ダイカスト材への用途があること、流通網が整備されていな
いことなどから当初は小規模であり、アルミニウム多用車が増えるつれ順次拡大して
行くものと思われる。図 2-3-3-3 にモデル成長のイメージを三段階に分けて示す。
(1)開始の当初
2003 年~2007 年販売登録車が ELV になる 2013~2017 年頃には関東圏全体で 150
トン/月程度のアルミニウム展伸材スクラップ回収が見込まれるが、量的にはまだ少な
く、アルミニウム展伸材回収ビジネスに参画できる業者は、大手解体業あるいはアル
ミニウム多用車を優先回収し展伸材スクラップの販売ルートを確立できる解体業者、
またはより多くの LEV を回収できるディーラーとその系列業者などに限定される。
一定量のスクラップ(90 トン/日程度)を集荷することで、既存のシュレッダー業や
選別業に請負契約で処理を依頼できる。
キルン、再生処理についても既存のインフラを活用するが、キルン処理能力を 50
トン/日と見ると、参画可能な業者は極めて限定される。
ビジネスの初期段階では、経験的に「モノ」としての情報網、流通網が形成される
とともに、解体から再生溶解および展伸材への再利用までの全工程に渡って、作業改
善、「モノ」受け渡し技術条件・規格などが整備されていき、自動車アルミニウム展
伸材リサイクルに合う姿が試行錯誤される。
一方では、鋳物・ダイカスト用スクラップ市場用としての需要が大きいので、展伸
材メーカーによる積極的なスクラップ買取りも必要である。
(2)成長途上
初期段階で事業モデルが成立し、その後アルミニウム多用車の ELV が増加した場合
には参入企業が増加するだけでなく、解体・回収・SRD・選別といった工程一貫化を
指向する企業においては、図 2-3-3-1 に示すように、アルミニウム分離選別装置の自
社装備化や自動車塗装除去専用キルン、キルン/溶解炉連続ラインなどへの設備投資も
経済的に可能と見られる。
一方で、スクラップの引き取りから再生工程までの処理能力をバランスさせるため
に、処理拠点絡みの企業グループ形成も進行する。この時期を、アルミニウム展伸材
129
スクラップ回収対象量が 300~400 トン/月と想定すると、2025 年前後と推定できる。
処理圏の拡大および EAA ターゲットアルミニウム多用車の増加によって、処理規模
はさらに拡大する。
引取業
解体・回収業
キルン
SRD+選別業
再生業
既存のインフラを活用し「委託処理」を行う
開始の当初
キャン用キルン
4トン炉
各業界の「能力が異なる」ため、複数の引取業や解体業が回収した自動車アルミスクラップ
を既存SRD業が集中的に破砕し、キルン業者を経て再生業で再生溶解する
キャン用キルン
4~15トン炉
成長途上
解体・回収・SRD・選別一貫
専用キルン
キルン・溶解連続炉
引取業や解体業の参入が拡大し、解体・回収・SRD・選別一貫、キルン・溶解連続炉が出現
キャン用キルン
4~15トン炉
解体・回収・SRD・選別一貫
専用キルン
将来の姿
キルン・溶解連続炉
解体~再生一貫
解体~再生までの一貫処理形態が出現
アルミニウム合金分別ラインが実用化
図 2-3-3-3 モデルの成長イメージ
(3)将来の姿
2035 年廃車の想定では関東でのスクラップ回収可能量は 500~800 トン/月である
が、EAA ターゲット車が実現すると、10,000 トン/月にも拡大する。
130
各工程のバランスがとれた解体から再生までの一貫形態の出現と安定稼動が期待
される。
一貫処理では、安価で高性能、高速操業型のアルミニウム合金分別機が実現するこ
とにより、アルミニウム展伸材回収のための解体および二次処理などが省略され、低
コストで高品質の再生アルミニウムが生産される「理想的な処理工程」の実現も期待
される。
2―3―3―4
2035 年の姿
2035 年における、解体から再生までの処理能力と負荷バランスを試算した(試算方
法の詳
細は付属資料 1 に示す)。
[1]
解体処理工程
図 2-3-3-4 に各廃車年における ELV の平均アルミニウム使用量を、図 2-3-3-5 に同
じく全国アルミニウム多用車の解体台数を示す。関東圏においては図 2-3-3-6 に示す
解体台数になる。
本調査では、関東における解体対象のアルミニウム多用車からのアルミニウムスク
ラップ回収のうち 25%をディーラーあるいは系列の解体業者によると想定した場合の
処理台数を図 2-3-3-7 に示す。
kg/台
80
70
50
40
30
20
10
廃車年
図 2-3-3-4 ケース 1,2,3 におけるアルミニウム多用車のアルミニウム使用量
131
20
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
0
20
12
アルミニウム使用量
60
千台/年
800
全国解体アルミニウム多用車
ケース4:EAAターゲット
600
ケース3:多用車2.0倍
400
ケース4:多用車1.5倍
ケース4:EAAターゲット
ケース4:多用車1.1倍
200
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
20
26
24
20
22
20
20
20
18
20
14
16
20
20
20
12
0
廃車年
図 2-3-3-5 ケース 1,2,3,4 における全国アルミニウム多用車台数(解体台数)
千
千台/月
14
ケース3:多用車2.0倍
10
ケース2:多用車1.5倍
8
ケース2:多用車1.1倍
6
廃車年
図 2-3-3-6 ケース 1,2,3 における関東アルミニウム多用車台数(解体台数)
132
20
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
4
20
12
関東解体アルミニウム多用車
12
千台/月
4
3
ディーラー解体台数
ケース3:アルミ多用車2.0倍
3
ケース2:アルミ多用車1.5倍
2
ケース1:アルミ多用車1.1倍
2
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
20
26
24
20
22
20
20
20
18
20
16
20
14
20
20
12
1
廃車年
図 2-3-3-7 ケース 1,2,3 における関東ディーラー多用車台数(解体台数)
関東アルミニウム回収対象量、関東アルミニウム多用車台数を 2035 年工程負荷と
してまとめた結果を表 2-3-3-1 に示す。解体・回収については 3,000 台/月のアルミ
ニウム多用車を処理した場合に 200 トン/月のアルミニウムスクラップを回収できる
ので、3,000 台/月の解体能力で計算すると、2035 年には解体ラインが 2~4 程度必要
になる。
[2]
シュレッダー工程、キルン工程、溶解工程
シュレッダー以降の処理能力は図 2-3-2-5 に示してあるが、シュレッダー+選別、
キルンラインとも 1 ラインで、2035 年ケース 3 のアルミニウム回収量:843 トン/月
の処理能力がある。シュレッダー+選別工程では、関東圏以外からも能力の 50%程度、
キルンでは同じく 20%程度回収するとして、現状設備並の「アルミニウム専用ライン
を設置」しても、ほぼフル稼働となる。ケース 1 では規模を縮小することになり、溶
解炉 1 基では能力不足と推定される。
溶解・再生・鋳造について、関東圏におけるアルミニウム回収量と、4 トン炉およ
び 15 トン炉の必要基数との関係をケース 1 および 3 について試算した結果を、図
2-3-3-8、図 2-3-3-9 に示す。図で関東圏回収と整備業回収(関東の 75%)との差は
ディーラー回収分に相当する。
2035 年にケース 1 の場合には 4 トン炉で全量処理する場合に 4 基、15 トン炉では
2 基稼働の負荷となり、ケース 3 の場合には、4 トン炉で全量処理する場合に 7 基、
15 トン炉で 3 基フル稼働となる。
ケース 3 として、関東圏において既存設備をアルミニウム専用で運転する際の各工
133
程への負荷を試算した結果を表 2-3-3-2 に示す。前記の関東圏外分は余力と表現した。
実際には、スクラップ回収量、流通、合金品種など複雑な要因によって様々な形態を
とる。
134
表 2-3-3-1 2035 年関東における工程負荷と各工程処理能力
2035年工程負荷
解体・回収能力
解体
ケース1: 6,837台/月
ケース2: 9,324台/月
ケース3:12,431台/月
200トン/月/社
アルミ(板+押出)回収 (3,000台/月の解体業)
ケース1:463トン/月
ケース2:632トン/月
ケース3:843トン/月
(SRD+選別)能力
キルン処理能力
溶解・再生・鋳造能力
86トン/日/基
52.8トン/日/基
4トン炉:7トン/日/基
15トン炉:20トン/日/基
1,806トン/月/基
1,108トン/月/基
4トン炉:129トン/月/基
15トン炉:386トン/月/基
表 2-3-3-2 2035 年ケース 3 到達の際の関東における各工程の負荷
2035年工程負荷
アルミ多用車解体
12,000台/月
解体・回収
SRD+選別
アルミ(板+押出)回収
解体業:4社
能力:1,800トン/月
900トン/月
(3,000台/月の解体業) (余力:900トン/月)
キルン処理
溶解・再生・鋳造
能力:1,100トン/月
(余力:200トン/月)
4トン炉:1基:130トン/月
15トン炉:2基:770トン/月
基
トン/月
1,000
20
18
16
800
10
400
関東回収計
8
整備業回収計
6
4トン炉
4
15トン炉
2
200
20
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
0
20
14
0
廃車年
図 2-3-3-8 ケース 1 における関東アルミニウム回収量と必要溶解炉基数
135
溶解炉基数
12
600
20
12
回収対象量
14
トン/月
基
1,000
20
18
800
16
12
10
整備業回収計
400
8
6
200
4トン炉
4
15トン炉
2
20
36
20
34
20
32
20
30
20
28
20
26
20
24
20
22
20
20
20
18
20
16
0
20
14
0
廃車年
図 2-3-3-9 ケース 3 における関東アルミニウム回収量と必要溶解炉基数
136
溶解炉基数
14
600
20
12
回収対象量
関東回収計
2-3-4
スクラップリサイクル促進策の検討
〔1〕ビジネス開始初期における課題
表 2-3-4-1 に、展伸材回収・再利用ビジネス開始初期の各処理工程または担当業界
が回収量拡大、品質向上、低コストを実現するために想定される課題を示す。展伸材
回収対象車両を確実に捕捉することによる量の確保、現状技術・設備による少量低コ
スト処理を想定している。本調査では、5000 系と 6000 系合金の混合回収までは目処
をつけているが、展伸材メーカーがこの再生材を受け入れる必要がある。
自動車メーカーから、アルミニウム多用車毎のアルミニウム部品とその材質明細が
開示され、更にアルミニウム多用車の ELV の存在場所が開示されることによって、地
域毎の回収対象量およびその地域における最適な回収流通網の構築および地域圏の各
処理工程の仕事量の詳細な推定が可能となり、モデル設計や稼動精度は向上する。
表 2-3-4-1 ビジネス開始初期における課題
処理工程
引取
(ディーラーによる解体)
解体・回収
2015年頃までに整備(斜体はキイテクノロジー )
回収量拡大
品質向上
コスト低減
①アルミニウム多用車捕捉
①アルミニウム部品優先取外 ①解体・保管・輸送コスト低減
②回収部品捕捉
①アルミニウム多用車捕捉
②回収部品捕捉
①少量アルミニウム処理
①アルミニウム部優先取外
①低コスト解体・回収ライン
②二次解体:アルミニウム回収 ②保管・輸送コスト低減
③アルミニウム合金種別分別
①アルミニウム選別機活用
①少量処理コスト低減
①少量アルミニウム処理
①塗膜除去技術確立
①少量処理コスト低減
②再生溶解との連結
①少量アルミニウム処理
①展伸材再生技術
①少量処理コスト低減
①受け入れ規格提示
①アップグレード技術適用拡大 ①ベースメタル多用技術
破砕(SRD)・選別
塗装除去(キルン焙焼)
再生溶解
アルミニウム展伸材製造
②ベースメタル受け入れ
①アルミニウム部品情報開示
自動車製造
全般・共同
①回収対象の分布の把握
②流通網の構築
①想定コストの精度向上
〔2〕将来に向けての課題と施策
表 2-3-4-2 にアルミニウム多用車からのアルミニウム展伸材回収・再生ビジネスを
促進するために必要な将来の施策、技術開発項目を示す。
137
表 2-3-4-2 将来のビジネス展開への課題
ビジネス活性化への施策・技術開発(斜体はキイテクノロジー )
処理工程
引取
(ディーラーによる解体)
解体・回収
破砕(SRD)・選別
塗装除去(キルン焙焼)
【拠点処理によるコストダウン・設備能力向上・技術開発力向上】
①処理量拡大
②アルミニウム解体・回収・破砕・選別一貫 解体・回収ノウハウの蓄積に加え、アルミニウム展
伸材の一番大きなハードルである、合金種分
③先進合金分別技術
別の装置化を実現し、低コスト・高品質回収シ
ステムを実現する。
【一貫処理による設備能力・技術開発力向上】
①塗装・鉄除去一貫ライン
塗装除去・鉄部品除去・精製・鋳造の一貫
化を行ない、コストダウンと展伸材スクラップから
展伸材へのリサイクル量を拡大する。
②アップグレード活用
③押出しビレット製造
再生溶解
【リサイクル材受け入れ拡大のための技術開発】
リサイクル性拡大の障害となる合金分別回収コ
スト低減のため、合金統合、不純物許容限
の拡大を実現するとともに、再生業一貫生
産ビレットを活用する。1.5次製品には合金識
④再生ビレット購入
別マークを付ける。高Si、Fe展伸合金の開発
⑤1.5次製品合金マーキング
は展伸メーカーによるスクラップ再生材受け入れ
⑥溶湯圧延実現
量を拡大する。
①合金統合、添加物統合
②合金コンパチビりティ拡大
③不純物許容限拡大、高Si、Fe展伸
アルミニウム展伸材製造
合金の開発
自動車製造
【リサイクル工程簡易化のための技術開発】
①展伸材部品表示・開示
解体・回収・合金分別作業簡素化、回収量
②合金統合/一体化
拡大のため合金情報表示または開示システム
③易解体締結
を構築する。
④表面処理工夫、廃止
回収・分別工程能力を勘案した合金統合・
締結構造を実現する。
【リサイクル円滑化のためのコンソーシアム】
①リサイクルのプレイヤー達の情報交換
②リサイクル促進のための規格整備
全般・共同
③リサイクル促進のための技術開発
プレイヤーのコンソーシアムにより、スクラップ流通促
進のための規格整備、技術開発課題抽出を
行う。
プレイヤー共通課題については横・縦断の共
同研究を実施し技術の実用化を促進する。
①合金統合、添加物統合
アルミニウム展伸材リサイクルビジネスを先導する展伸材メーカーが自動車業
界と協力してリサイクル関連業者に対してのハードルを下げるために、合金統合、
添加物統合は中・長期的に取組む課題である
②合金コンパチビリティ拡大
製造プロセスにおけるアルミニウム合金の改質技術活用などによる合金成分
規格範囲の拡大は、リサイクル工程でのアルミニウム合金混合を許容するた
め、リサイクル工程を単純化する効果がある
③不純物許容限拡大、高 Si、Fe 展伸合金の開発
低コストリサイクルビジネスは不純物許容限の拡大、さらにはある程度の鉄部品
およびダイカスト材の混入を歓迎する合金を展伸材メーカーが開発することによ
り実現する
④易解体締結
自動車の信頼性と製造コストが両立する易解体構造とその締結構造の開発は、解
138
体作業などリサイクル工程の単純化およびコストの低減と共に、鉄などによる汚染
を嫌うアルミニウム展伸材のリサイクル性を向上することになる
⑤先進合金選別技術
取り外したアルミニウム部品のリサイクル処理において、安価で高性能、高速型
のアルミニウム合金種別選別装置の SRD(Shredder)+選別ラインへの組み込み
の実現は ELV からの展伸材回収における大抵の問題を解決する可能性がある。ただ
環境保全上、これのみに頼ることは望ましくない。多材の混合破砕を行う ELV のシ
ュレッダー工程からのアルミニウムスクラップの回収については、欧米ではこの関
連の技術開発も行われている。
⑥塗装・鉄除去・溶解一貫ライン
熱エネルギーの効率的活用の見地から、熱を利用する工程は将来一貫化するべき
対象である
⑦リサイクル促進のための規格の整備
「モノ」の移動は需要と供給の関係で決まるが、各工程間でどのような「モノ」
を受け渡せばよいかが決まらないとスムーズに動かない。「モノ」を動かすための
規格、施策、技術・設備の開発項目などの課題を関係プレイヤーの協働により抽出
し制定および開発するための活動が必要である。
139
付属資料1 スクラップの回収量などの計算の考え方と計算結果
表 1 本文に用いた数値の計算の考え方(例:ケース1)
この間の任意の年
販売・登録年
2003
2004
1
販売登録の10年後
廃車年
2013
2014
2
販売(台/年)
22,571 48,608
3
板(kg/台)
8.8
10.6 この間直線的に変化するとしてアルミニウム多用の高級・
4
押出(kg/台)
14.2
15.7 上級・大型車について販売ベースで計算
5
高級・上級・大
鋳物など(kg/台)
186.0
186.0
6
型販売
板(トン/年)
7
販売台数×板、押出、鋳物等使用量から計算
押出(トン/年)
8
鋳物など(トン/年)
9
販売(台/年)
100,694
92,894
10
板(kg/台)
6.4
7.7 この間直線的に変化するとしてアルミニウム多用の中型販
11
押出(kg/台)
10.3
11.4 売車について販売ベースで計算
12
中型販売
鋳物など(kg/台)
137.0
137.0
13
板(トン/年)
14
販売台数×板、押出、鋳物等使用量から計算
押出(トン/年)
15
鋳物など(トン/年)
16
販売(台/年)
100,791 145,672
17
板(kg/台)
6.8
8.2 この間直線的に変化するとしてアルミニウム多用の小型・
18
押出(kg/台)
6.1
6.8 大衆販売車について販売ベースで計算
19
66.7
66.7
20 小型・大衆販売 鋳物など(kg/台)
板(トン/年)
21
販売台数×板、押出、鋳物等使用量から計算
押出(トン/年)
22
鋳物など(トン/年)
23
販売台/年
147
48
24
板(kg/台)
5.6
6.7 この間直線的に変化するとしてアルミニウム多用のリッター
25
押出(kg/台)
5.3
5.9 カー/軽ベース車について販売ベースで計算
26
リッターカー/軽ベー
鋳物など(kg/台)
60.4
60.4
27
ス販売
板(トン/年)
28
販売台数×板、押出、鋳物等使用量から計算
押出(トン/年)
29
鋳物など(トン/年)
30
販売台/年
10,841
10,841
31
板(kg/台)
4.7
5.6 この間直線的に変化するとしてアルミニウム多用の軽乗用
32
押出(kg/台)
4.3
4.8 車について販売ベースで計算
33
軽 乗用
鋳物など(kg/台)
25.8
25.8
34
販売
板(トン/年)
35
販売台数×板、押出、鋳物等使用量から計算
押出(トン/年)
36
鋳物など(トン/年)
37
販売台/年
38
39 全国販売計 板(トン/年)
アルミニウム多用車格別販売ベースの総和
押出(トン/年)
40
鋳物など(トン/年)
41
42
43
アルミ多用車
(板+押出)
アルミ多用車
全国解体
アルミ多用車
関東解体
全国解体
(板+押出)
全国解体
(鋳・ダイ・鍛)
kg/台
アルミニウム多用車の算術平均アルミニウム(板+押出)使用量
台/年
車格別アルミニウム多用車国内解体台数の総和
2025
2035
53,469
47.5
48.0
186.0
102,183
34.6
34.8
137.0
160,239
36.7
20.6
66.7
53
30.2
17.9
60.4
11,925
25.4
14.5
25.8
台/年
44
車格別アルミニウム多用車関東解体台数の総和
台/月
45
トン/年
46
車格別国内解体アルミニウム多用車のアルミニウム(板+押出)使用量の総和
トン/月
47
トン/年
48
車格別国内解体アルミニウム多用車のアルミニウム(鋳物・ダイカスト・鍛造)使用量の総和
トン/月
49
トン/年
50 全国解体計
車格別国内解体アルミニウム多用車のアルミニウム(板+押出)+(鋳物・ダイカスト・鍛造)使用量
トン/月
51
トン/年
関東解体
52
車格別関東解体アルミニウム多用車のアルミニウム(板+押出)使用量の総和
トン/月
53 (板+押出)
トン/年
関東解体
54
車格別国内解体アルミニウム多用車のアルミニウム(鋳物・ダイカスト・鍛造)使用量の総和
トン/月
55 (鋳・ダイ・鍛)
トン/年
56 関東解体計
格別関東解体アルミニウム多用車のアルミニウム(板+押出)+(鋳物・ダイカスト・鍛造)使用量の総
トン/月
57
台/月
58 ディーラー回収
アルミ多用車関東解体アルミニウム多用車の台数と(板+押出)量のうち全ディーラー回収分
トン/月(25%関東)
59 (板+押出)
台/月
整備業回収
60
アルミ多用車関東解体アルミニウム多用車の台数と(板+押出)量のうち全整備業回収分
61 (板+押出) トン/月(75%関東)
62
63
64
65
66
67
解体業処理
(板+押出)
拠点回収
(板+押出)
4トン炉能力
129トン/月
15トン炉能力
386トン/月
トン/月/3,000台 解体業が3,000台解体する内のアルミ多用車からの(板+押出)回収量
トン/月/3,000台 解体業がアルミ多用車を3,000台解体するときの(板+押出)回収量
稼働率
必要基数
稼働率
必要基数
関東解体(板+押出)回収アルミニウムを4トン炉1基で処理するとしたときの稼働率と必要基
関東解体(板+押出)回収アルミニウムを15トン炉1基で処理するとしたときの稼働率と必要基
140
表 2 本文に用いた数値の計算式(例:ケース1)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
63
64
65
66
67
販売・登録年
廃車年
販売(台/年)
板(kg/台)
押出(kg/台)
高級・上級・大
鋳物など(kg/台)
型販売
板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
販売(台/年)
板(kg/台)
押出(kg/台)
中型販売
鋳物など(kg/台)
板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
販売(台/年)
板(kg/台)
押出(kg/台)
小型・大衆販売 鋳物など(kg/台)
板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
販売台/年
板(kg/台)
押出(kg/台)
リッターカー/軽ベー
鋳物など(kg/台)
ス販売
板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
販売台/年
板(kg/台)
押出(kg/台)
軽 乗用
鋳物など(kg/台)
販売
板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
販売台/年
板(トン/年)
全国販売計
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
アルミ多用車
kg/台
(板+押出)
アルミ多用車
台/年
全国解体
台/年
アルミ多用車
関東解体
台/月
トン/年
全国解体
(板+押出)
トン/月
トン/年
全国解体
(鋳・ダイ・鍛)
トン/月
トン/年
全国解体計
トン/月
トン/年
関東解体
(板+押出)
トン/月
トン/年
関東解体
(鋳・ダイ・鍛)
トン/月
トン/年
関東解体計
トン/月
台/月
ディーラー回収
(板+押出)
トン/月(25%関東)
台/月
整備業回収
(板+押出)
トン/月(75%関東)
解体業処理
トン/月/3,000台
(板+押出)
拠点回収
(板+押出)
4トン炉能力
129トン/月
15トン炉能力
386トン/月
トン/月/3,000台
2003
2013
22,571
8.8
14.2
186.0
2004
2014
48,608
10.6
15.7
186.0
100,694
6.4
10.3
137.0
92,894
7.7
11.4
137.0
100,791 145,672
6.8
8.2
6.1
6.8
66.7
66.7
147
5.6
5.3
60.4
48
6.7
5.9
60.4
10,841
4.7
4.3
25.8
10,841
5.6
4.8
25.8
この間の任意の年
販売登録の10年後
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間変化しない
販売台数×板材使用量
販売台数×押出材使用量
販売台数×鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間変化しない
販売台数×板材使用量
販売台数×押出材使用量
販売台数×鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間変化しない
販売台数×板材使用量
販売台数×押出材使用量
販売台数×鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間変化しない
販売台数×板材使用量
販売台数×押出材使用量
販売台数×鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間直線的に増加
この間変化しない
販売台数×板材使用量
販売台数×押出材使用量
販売台数×鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量
販売台数総和
車格別板材使用量の総和
車格別押出材使用量の総和
車格別鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量の総和
2025
2035
53,469
47.5
48.0
186.0
102,183
34.6
34.8
137.0
160,239
36.7
20.6
66.7
53
30.2
17.9
60.4
11,925
25.4
14.5
25.8
(板材+押出材)使用量総和÷販売台数の総和
車格別販売台数×国内解体率の総和/年
アルミ多用車全国解体台数×0.293/年
アルミ多用車関東解体台数/月
車格別販売×(板材+押出材)使用量×国内解体率の総和/年
車格別販売×(板材+押出材)使用量×国内解体率の総和/月
車格別販売×鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量×国内解体率の総和/年
車格別販売×鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量×国内解体率の総和/月
車格別販売×(板材+押出材+鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量)×国内解体率の総和/年
車格別販売×(板材+押出材+鋳物・ダイカスト・鍛造材使用量)×国内解体率の総和/年
全国解体(板+押出)×関東シエア(0.293)/年
全国解体(板+押出)×関東シエア(0.293)/月
全国解体(鋳・ダイ・鍛)×関東シエア(0.293)/年
全国解体(鋳・ダイ・鍛)×関東シエア(0.293)/月
(関東解体(板+押出)+関東解体(鋳・ダイ・鍛))/年
(関東解体(板+押出)+関東解体(鋳・ダイ・鍛))/月
アルミ多用車関東解体台数×0.25/月
全廃車アルミニウム平均使用量×国内自動車総解体台数×関東シエア×ディーラーシエア
アルミ多用車関東解体台数×0.75/月
全廃車アルミニウム平均使用量×国内自動車総解体台数×関東シエア×整備業シエア
全廃車アルミニウム平均使用量×3,000台
アルミニウム多用車(板+押出)×3,000台
関東解体(板+押出)/4トン炉能力/月
稼働率
関東解体(板+押出)を処理するのに必要な4トン炉基数
必要基数
関東解体(板+押出)/15トン炉能力/月
稼働率
関東解体(板+押出)を処理するのに必要な15トン炉基数
必要基数
注1.全てアルミニウム多用車の台数、アルミニウム使用量である
注2.全廃車アルミニウム平均使用量=アルミニウム多用車(板+押出)÷国内自動車総解体台数
注3.国内自動車総解体台数=5,270,100台
注4.関東シエア=0.293、ディーラーシエア=0.25
141
142
63
64
65
66
67
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
1,037
板(kg/台)
販売(台/年)
60.4
0
60.4
1
押出(kg/台)
15トン炉能力
386トン/月
4トン炉能力
129トン/月
解体業回収
(板+押出)
拠点回収
(板+押出)
整備業回収
(板+押出)
ディーラー回収
(板+押出)
関東解体計
関東解体
(鋳・ダイ・鍛)
関東解体
(板+押出)
全国解体計
全国解体
(鋳・ダイ・鍛)
全国解体
(板+押出)
アルミ多用車
関東解体
アルミ多用車
(板+押出)
アルミ多用車
全国解体
全国販売計
軽 乗用
販売
4.7
4.3
押出(kg/台)
1,580
2,020
押出(トン/年)
4,922
3,130
261
21,724
1,810
24,854
2,071
917
76
6,365
530
7,282
607
1,231
台/月
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
台/月
1
必要基数
1
0.3
1
0.9
1
0.2
稼働率
0.6
必要基数
稼働率
3
85
4,662
28
1,554
54
2
57
3,692
783
9,400
670
8,038
113
1,362
2,673
32,081
2,286
27,433
387
4,648
6,216
74,588
254,567
17.9
31,766
2,862
2,477
298,063
280
52
61
25.8
4.8
5.6
10,841
3
0
6.7
46
トン/月/3000台
トン/月/3000台
トン/月(75%関東)
台/月
19
59,065
台/年
トン/年
トン/月(25%関東)
201,586
15.3
台/年
kg/台
25,005
板(トン/年)
鋳物など(トン/年)
235,044
販売台/年
280
47
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
51
板(トン/年)
25.8
板(kg/台)
鋳物など(kg/台)
10,841
9
鋳物など(トン/年)
販売台/年
1
押出(トン/年)
リッターカー/軽
鋳物など(kg/台)
ベース販売
板(トン/年)
5.9
5.6
5.3
板(kg/台)
48
147
販売台/年
9,716
985
1,189
615
685
6,723
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
8.2
6.8
66.7
6.8
6.1
66.7
145,672
12,726
1,060
714
137.0
11.4
7.7
92,894
9,041
100,791
13,795
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
644
板(トン/年)
137.0
10.3
鋳物など(kg/台)
押出(kg/台)
押出(kg/台)
小型・大衆販
鋳物など(kg/台)
売
板(トン/年)
中型販売
6.4
100,694
板(kg/台)
販売(台/年)
4,198
765
513
199
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
321
186.0
186.0
高級・上級・
鋳物など(kg/台)
大型販売
板(トン/年)
10.6
15.7
8.8
14.2
48,608
2004
2014
押出(kg/台)
22,571
2003
2013
板(kg/台)
販売(台/年)
登録年
廃車年
1
0.3
1
1.0
61
3
97
4,684
32
1,561
802
9,621
673
8,076
129
1,545
2,736
32,837
2,297
27,564
439
5,273
6,245
74,943
255,779
20.2
31,918
3,156
2,903
299,482
281
57
72
25.8
5.2
6.6
10,893
3
0
0
60.4
6.4
7.8
48
9,763
1,086
1,393
66.7
7.4
9.5
146,366
12,787
1,169
837
137.0
12.5
9.0
93,336
9,084
844
602
186.0
17.3
12.3
48,839
2005
2015
1
0.4
2
1.1
68
3
108
4,706
36
1,569
820
9,844
676
8,114
144
1,730
2,800
33,599
2,308
27,695
492
5,904
6,275
75,298
256,991
22.6
32,069
3,453
3,334
300,902
282
62
82
25.8
5.7
7.5
10,944
3
0
0
60.4
7.0
9.0
48
9,809
1,188
1,600
66.7
8.1
10.9
147,059
12,848
1,279
961
137.0
13.6
10.2
93,779
9,127
923
691
186.0
18.8
14.1
49,071
2006
2016
1
0.4
2
1.2
75
4
120
4,728
40
1,576
839
10,069
679
8,153
160
1,917
2,864
34,366
2,319
27,825
545
6,541
6,304
75,654
258,203
24.9
32,220
3,752
3,768
302,321
284
68
93
25.8
6.2
8.5
10,996
3
0
0
60.4
7.6
10.1
49
9,855
1,291
1,808
66.7
8.7
12.2
147,753
12,908
1,390
1,086
137.0
14.8
11.5
94,221
9,170
1,003
781
186.0
20.3
15.8
49,302
2007
2017
1
0.5
2
1.4
82
4
132
4,751
44
1,584
858
10,296
683
8,191
175
2,105
2,928
35,139
2,330
27,956
599
7,183
6,334
76,009
259,416
27.2
32,372
4,054
4,207
303,740
285
73
104
25.8
6.6
9.4
11,047
3
0
1
60.4
8.2
11.2
49
9,901
1,395
2,018
66.7
9.4
13.6
148,447
12,969
1,502
1,213
137.0
15.9
12.8
94,663
9,213
1,084
872
186.0
21.9
17.6
49,534
2008
2018
1
0.5
2
1.5
89
4
143
4,773
47
1,591
877
10,524
686
8,229
191
2,295
2,993
35,918
2,341
28,086
653
7,832
6,364
76,364
260,628
29.5
32,523
4,359
4,649
305,160
286
79
115
25.8
7.1
10.3
11,099
3
0
1
60.4
8.7
12.3
49
9,948
1,500
2,230
66.7
10.1
15.0
149,140
13,029
1,615
1,340
137.0
17.0
14.1
95,106
9,256
1,165
963
186.0
23.4
19.4
49,765
2009
2019
1
0.5
2
1.6
96
5
155
4,795
51
1,598
896
10,754
689
8,268
207
2,486
3,059
36,703
2,351
28,217
707
8,486
6,393
76,719
261,840
31.8
32,674
4,666
5,095
306,579
288
84
126
25.8
7.5
11.3
11,151
3
0
1
60.4
9.3
13.4
49
9,994
1,605
2,444
66.7
10.7
16.3
149,834
13,090
1,729
1,469
137.0
18.1
15.4
95,548
9,299
1,248
1,056
186.0
25.0
21.1
49,997
2010
2020
1
0.6
2
1.7
102
5
167
4,817
55
1,606
915
10,985
692
8,306
223
2,680
3,124
37,493
2,362
28,348
762
9,145
6,423
77,074
263,052
34.2
32,825
4,977
5,545
307,998
289
90
137
25.8
8.0
12.2
11,202
3
0
1
60.4
9.9
14.5
50
10,040
1,712
2,660
66.7
11.4
17.7
150,528
13,151
1,844
1,599
137.0
19.2
16.7
95,990
9,342
1,331
1,149
186.0
26.5
22.9
50,228
2011
2021
1
0.6
2
1.9
109
6
180
4,839
59
1,613
935
11,219
695
8,344
240
2,875
3,191
38,289
2,373
28,478
818
9,811
6,452
77,430
264,265
36.5
32,977
5,289
6,000
309,418
290
95
148
25.8
8.5
13.2
11,254
3
1
1
60.4
10.5
15.7
50
10,086
1,819
2,878
66.7
12.0
19.0
151,221
13,211
1,960
1,730
137.0
20.3
17.9
96,433
9,386
1,414
1,243
186.0
28.0
24.6
50,460
2012
2022
1
0.7
2
2.0
116
6
192
4,862
64
1,621
954
11,454
699
8,382
256
3,071
3,258
39,091
2,384
28,609
873
10,482
6,482
77,785
265,477
38.8
33,128
5,605
6,458
310,837
292
101
160
25.8
8.9
14.1
11,306
3
1
1
60.4
11.0
16.8
50
10,133
1,928
3,098
66.7
12.7
20.4
151,915
13,272
2,077
1,862
137.0
21.4
19.2
96,875
9,429
1,499
1,338
186.0
29.6
26.4
50,691
2013
2023
1
0.7
2
2.1
123
6
204
4,884
68
1,628
974
11,690
702
8,421
272
3,269
3,325
39,898
2,395
28,740
930
11,158
6,512
78,140
266,689
41.1
33,279
5,923
6,920
312,256
293
107
171
25.8
9.4
15.1
11,357
3
1
1
60.4
11.6
17.9
50
10,179
2,037
3,319
66.7
13.4
21.8
152,609
13,332
2,195
1,995
137.0
22.6
20.5
97,317
9,472
1,584
1,433
186.0
31.1
28.2
50,923
2014
2024
1
0.7
2
2.2
130
7
217
4,906
72
1,635
994
11,928
705
8,459
289
3,469
3,393
40,711
2,406
28,870
987
11,841
6,541
78,495
267,901
43.4
33,430
6,244
7,385
313,676
294
113
182
25.8
9.9
16.0
11,409
3
1
1
60.4
12.2
19.0
51
10,225
2,148
3,543
66.7
14.0
23.1
153,302
13,393
2,313
2,129
137.0
23.7
21.8
97,760
9,515
1,669
1,530
186.0
32.6
29.9
51,154
2015
2025
表3 ケース1(2025年アルミ多用車率 現状の1.1倍)の計算書
1
0.8
3
2.4
137
7
229
4,928
76
1,643
1,014
12,168
708
8,497
306
3,671
3,461
41,530
2,417
29,001
1,044
12,529
6,571
78,850
269,113
45.8
33,582
6,567
7,855
315,095
296
118
194
25.8
10.3
16.9
11,460
3
1
1
60.4
12.7
20.1
51
10,272
2,259
3,768
66.7
14.7
24.5
153,996
13,454
2,433
2,265
137.0
24.8
23.1
98,202
9,558
1,756
1,627
186.0
34.2
31.7
51,386
2016
2026
1
0.8
3
2.5
144
8
242
4,950
80
1,650
1,034
12,410
711
8,536
323
3,874
3,530
42,355
2,428
29,131
1,102
13,223
6,600
79,205
270,326
48.1
33,733
6,893
8,329
316,514
297
124
206
25.8
10.8
17.9
11,512
3
1
1
60.4
13.3
21.3
51
10,318
2,371
3,995
66.7
15.3
25.8
154,690
13,514
2,554
2,402
137.0
25.9
24.3
98,644
9,601
1,843
1,725
186.0
35.7
33.4
51,617
2017
2027
1
0.9
3
2.6
151
8
255
4,973
84
1,658
1,054
12,653
714
8,574
340
4,079
3,599
43,185
2,439
29,262
1,160
13,923
6,630
79,561
271,538
50.4
33,884
7,222
8,807
317,934
298
130
218
25.8
11.3
18.8
11,564
3
1
1
60.4
13.9
22.4
51
10,364
2,484
4,224
66.7
16.0
27.2
155,383
13,575
2,676
2,539
137.0
27.0
25.6
99,087
9,644
1,931
1,824
186.0
37.2
35.2
51,849
2018
2028
1
0.9
3
2.8
158
8
268
4,995
89
1,665
1,075
12,898
718
8,612
357
4,286
3,668
44,021
2,449
29,393
1,219
14,628
6,660
79,916
272,750
52.7
34,036
7,553
9,288
319,353
300
136
229
25.8
11.7
19.8
11,615
3
1
1
60.4
14.5
23.5
52
10,410
2,598
4,455
66.7
16.6
28.5
156,077
13,635
2,799
2,678
137.0
28.1
26.9
99,529
9,687
2,020
1,924
186.0
38.8
36.9
52,080
2019
2029
2
1.0
3
2.9
165
9
281
5,017
93
1,672
1,095
13,145
721
8,650
375
4,494
3,739
44,863
2,460
29,523
1,278
15,339
6,689
80,271
273,962
55.1
34,187
7,887
9,774
320,772
301
142
241
25.8
12.2
20.7
11,667
3
1
1
60.4
15.0
24.6
52
10,457
2,713
4,688
66.7
17.3
29.9
156,771
13,696
2,922
2,818
137.0
29.2
28.2
99,971
9,730
2,109
2,025
186.0
40.3
38.7
52,312
2020
2030
2
1.0
3
3.0
172
9
294
5,039
97
1,680
1,116
13,393
724
8,689
392
4,704
3,809
45,710
2,471
29,654
1,338
16,056
6,719
80,626
275,174
57.4
34,338
8,224
10,263
322,192
302
148
254
25.8
12.6
21.6
11,719
3
1
1
60.4
15.6
25.7
52
10,503
2,829
4,923
66.7
18.0
31.3
157,464
13,757
3,047
2,959
137.0
30.3
29.5
100,414
9,773
2,199
2,126
186.0
41.9
40.5
52,543
2021
2031
2
1.1
3
3.2
179
10
307
5,061
102
1,687
1,137
13,643
727
8,727
410
4,916
3,880
46,563
2,482
29,785
1,398
16,779
6,748
80,981
276,387
59.7
34,489
8,563
10,757
323,611
304
154
266
25.8
13.1
22.6
11,770
3
1
1
60.4
16.2
26.8
52
10,549
2,945
5,160
66.7
18.6
32.6
158,158
13,817
3,173
3,102
137.0
31.5
30.8
100,856
9,816
2,290
2,228
186.0
43.4
42.2
52,775
2022
2032
2
1.1
3
3.3
186
10
321
5,084
106
1,695
1,158
13,895
730
8,765
427
5,129
3,952
47,422
2,493
29,915
1,459
17,507
6,778
81,336
277,599
62.0
34,641
8,905
11,254
325,030
305
160
278
25.8
13.6
23.5
11,822
3
1
1
60.4
16.8
28.0
53
10,595
3,063
5,398
66.7
19.3
34.0
158,852
13,878
3,300
3,245
137.0
32.6
32.0
101,298
9,859
2,381
2,331
186.0
44.9
44.0
53,006
2023
2033
2
1.2
3
3.5
193
10
334
5,106
111
1,702
1,179
14,148
734
8,803
445
5,345
4,024
48,287
2,504
30,046
1,520
18,241
6,808
81,692
278,811
64.3
34,792
9,250
11,755
326,450
306
167
290
25.8
14.0
24.5
11,873
3
1
2
60.4
17.3
29.1
53
10,642
3,181
5,638
66.7
19.9
35.3
159,545
13,938
3,427
3,390
137.0
33.7
33.3
101,741
9,902
2,474
2,435
186.0
46.5
45.7
53,238
2024
2034
2
1.2
4
3.6
200
11
348
5,128
115
1,709
1,200
14,403
737
8,842
463
5,561
4,096
49,157
2,515
30,177
1,582
18,980
6,837
82,047
280,023
66.7
34,943
9,597
12,261
327,869
308
173
303
25.8
14.5
25.4
11,925
3
1
2
60.4
17.9
30.2
53
10,688
3,301
5,881
66.7
20.6
36.7
160,239
13,999
3,556
3,536
137.0
34.8
34.6
102,183
9,945
2,567
2,540
186.0
48.0
47.5
53,469
2025
2035
143
63
64
65
66
67
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
43
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
6.4
1,037
板(kg/台)
販売(台/年)
5.9
60.4
0
5.6
5.3
60.4
1
押出(kg/台)
4.7
4.3
押出(kg/台)
販売台/年
15トン溶解炉
386トン/月
4トン回転炉
150トン/月
解体業回収
(板+押出)
拠点回収
(板+押出)
整備業回収
(板+押出)
ディーラー回収
(板+押出)
関東解体計
関東解体
(鋳・ダイ・鍛)
関東解体
(板+押出)
全国解体計
全国解体
(鋳・ダイ・鍛)
全国解体
(板+押出)
アルミ多用車
関東解体
17.9
3,130
261
21,724
1,810
24,854
2,071
917
76
6,365
530
7,282
607
1,231
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
台/月
台/月
1
必要基数
1
0.3
1
0.9
1
0.2
稼働率
0.6
必要基数
稼働率
3
85
4,662
54
2
57
3,692
28
1,554
783
9,400
670
8,038
113
1,362
2,673
32,081
2,286
27,433
387
4,648
6,216
74,588
46
トン/月/3000台
トン/月/3000台
トン/月(75%関東)
19
4,922
トン/月(25%関東)
59,065
台/月
254,567
15.3
201,586
台/年
台/年
2,477
2,862
31,766
1,580
298,063
280
52
61
25.8
4.8
5.6
10,841
3
0
2,020
25,005
235,044
280
47
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
51
板(トン/年)
25.8
板(kg/台)
鋳物など(kg/台)
10,841
9
鋳物など(トン/年)
販売台/年
1
押出(トン/年)
6.7
48
147
9,716
6,723
985
板(kg/台)
615
1,189
685
8.2
6.8
66.7
6.8
6.1
66.7
145,672
12,726
1,060
714
販売台/年
全国販売計 板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
アルミ多用車
kg/台
(板+押出)
アルミ多用車
全国解体
7.7
11.4
137.0
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
9,041
92,894
100,791
13,795
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
644
板(トン/年)
137.0
10.3
鋳物など(kg/台)
押出(kg/台)
リッターカー/軽
鋳物など(kg/台)
ベース販売
板(トン/年)
軽 乗用
販売
4,198
100,694
板(kg/台)
押出(kg/台)
小型・大衆販
鋳物など(kg/台)
売
板(トン/年)
中型販売
販売(台/年)
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
765
513
199
321
186.0
186.0
高級・上級・
鋳物など(kg/台)
大型販売
板(トン/年)
10.6
15.7
8.8
14.2
48,608
2004
2014
押出(kg/台)
22,571
2003
2013
板(kg/台)
販売(台/年)
登録年
廃車年
1
0.3
1
1.0
61
3
98
4,773
33
1,591
817
9,804
686
8,229
131
1,574
2,788
33,460
2,341
28,086
448
5,373
6,364
76,364
260,628
20.2
3,216
32,523
2,958
305,160
286
58
73
25.8
5.2
6.6
11,099
3
0
0
60.4
6.4
7.8
49
9,948
1,106
1,420
66.7
7.4
9.5
149,140
13,029
1,191
852
137.0
12.5
9.0
95,106
9,256
860
613
186.0
17.3
12.3
49,765
2005
2015
1
0.4
2
1.2
68
3
112
4,884
37
1,628
851
10,216
702
8,421
150
1,795
2,906
34,867
2,395
28,740
511
6,127
6,512
78,140
266,689
22.6
3,583
33,279
3,460
312,257
293
65
85
25.8
5.7
7.5
11,357
3
0
0
60.4
7.0
9.0
50
10,179
1,233
1,660
66.7
8.1
10.9
152,609
13,333
1,327
997
137.0
13.6
10.2
97,318
9,472
958
717
186.0
18.8
14.1
50,923
2006
2016
1
0.4
2
1.3
75
4
127
4,995
42
1,665
886
10,637
718
8,612
169
2,024
3,025
36,302
2,449
29,393
576
6,910
6,660
79,916
272,750
24.9
3,964
34,036
3,981
319,353
300
71
98
25.8
6.2
8.5
11,615
3
0
1
60.4
7.6
10.1
51
10,410
1,364
1,910
66.7
8.7
12.2
156,077
13,636
1,469
1,147
137.0
14.8
11.5
99,529
9,687
1,060
825
186.0
20.3
15.8
52,080
2007
2017
1
0.5
2
1.5
82
4
141
5,106
47
1,702
922
11,066
734
8,803
189
2,262
3,147
37,767
2,504
30,046
643
7,721
6,808
81,692
278,811
27.2
4,357
34,792
4,521
326,450
306
79
112
25.8
6.6
9.4
11,874
3
0
1
60.4
8.2
11.2
53
10,642
1,499
2,169
66.7
9.4
13.6
159,546
13,939
1,614
1,303
137.0
15.9
12.8
101,741
9,902
1,165
937
186.0
21.9
17.6
53,237
2008
2018
1
0.5
2
1.6
89
5
157
5,217
52
1,739
959
11,503
750
8,995
209
2,508
3,272
39,259
2,558
30,699
713
8,560
6,956
83,468
284,873
29.5
4,765
35,548
5,082
333,547
313
86
126
25.8
7.1
10.3
12,132
3
0
1
60.4
8.7
12.3
54
10,873
1,639
2,438
66.7
10.1
15.0
163,014
14,242
1,765
1,465
137.0
17.0
14.1
103,953
10,117
1,274
1,053
186.0
23.4
19.4
54,395
2009
2019
1
0.6
2
1.8
96
5
173
5,328
57
1,776
996
11,949
766
9,186
230
2,763
3,398
40,781
2,613
31,352
786
9,428
7,104
85,244
290,934
31.8
5,185
36,305
5,661
340,644
320
93
140
25.8
7.5
11.3
12,390
3
1
1
60.4
9.3
13.4
55
11,104
1,784
2,716
66.7
10.7
16.3
166,482
14,545
1,921
1,632
137.0
18.1
15.4
106,165
10,333
1,386
1,173
186.0
25.0
21.1
55,552
2010
2020
1
0.7
3
2.0
102
6
189
5,439
63
1,813
1,034
12,403
781
9,378
252
3,025
3,528
42,331
2,667
32,005
860
10,325
7,252
87,019
296,995
34.2
5,619
37,061
6,261
347,740
326
101
155
25.8
8.0
12.2
12,648
3
1
1
60.4
9.9
14.5
56
11,336
1,933
3,003
66.7
11.4
17.7
169,951
14,848
2,082
1,805
137.0
19.2
16.7
108,376
10,548
1,502
1,297
186.0
26.5
22.9
56,709
2011
2021
1
0.7
3
2.1
109
6
206
5,550
68
1,850
1,072
12,865
797
9,569
275
3,296
3,659
43,909
2,722
32,659
938
11,251
7,400
88,795
303,056
36.5
6,066
37,817
6,880
354,837
333
109
170
25.8
8.5
13.2
12,906
3
1
1
60.4
10.5
15.7
57
11,567
2,087
3,300
66.7
12.0
19.0
173,419
15,151
2,247
1,984
137.0
20.3
17.9
110,588
10,763
1,622
1,425
186.0
28.0
24.6
57,867
2012
2022
1
0.8
3
2.3
116
7
223
5,661
74
1,887
1,111
13,336
813
9,760
298
3,576
3,793
45,516
2,776
33,312
1,017
12,205
7,548
90,571
309,117
38.8
6,526
38,574
7,519
361,934
340
118
186
25.8
8.9
14.1
13,164
4
1
1
60.4
11.0
16.8
58
11,798
2,245
3,607
66.7
12.7
20.4
176,887
15,454
2,418
2,168
137.0
21.4
19.2
112,800
10,978
1,745
1,558
186.0
29.6
26.4
59,024
2013
2023
1
0.8
3
2.5
123
8
241
5,772
80
1,924
1,151
13,816
829
9,952
322
3,864
3,929
47,152
2,830
33,965
1,099
13,187
7,696
92,347
315,178
41.1
7,000
39,330
8,178
369,031
346
126
202
25.8
9.4
15.1
13,422
4
1
1
60.4
11.6
17.9
59
12,030
2,408
3,923
66.7
13.4
21.8
180,356
15,757
2,594
2,358
137.0
22.6
20.5
115,012
11,194
1,872
1,694
186.0
31.1
28.2
60,181
2014
2024
1
0.9
3
2.7
130
8
260
5,883
86
1,961
1,192
14,303
845
10,143
347
4,160
4,068
48,817
2,885
34,618
1,183
14,198
7,844
94,123
321,239
43.4
7,487
40,086
8,856
376,127
353
135
219
25.8
9.9
16.0
13,681
4
1
1
60.4
12.2
19.0
61
12,261
2,575
4,248
66.7
14.0
23.1
183,824
16,060
2,774
2,553
137.0
23.7
21.8
117,223
11,409
2,002
1,835
186.0
32.6
29.9
61,339
2015
2025
表4 ケース2(2025年アルミ多用車率 現状の1.5倍)の計算書
2
1.0
3
2.9
137
9
279
5,994
92
1,998
1,233
14,799
861
10,335
372
4,465
4,209
50,510
2,939
35,271
1,270
15,238
7,992
95,899
327,300
45.8
7,987
40,843
9,554
383,224
360
144
236
25.8
10.3
16.9
13,939
4
1
1
60.4
12.7
20.1
62
12,492
2,747
4,583
66.7
14.7
24.5
187,293
16,363
2,959
2,755
137.0
24.8
23.1
119,435
11,624
2,136
1,979
186.0
34.2
31.7
62,496
2016
2026
2
1.0
4
3.1
144
9
299
6,105
99
2,035
1,275
15,304
877
10,526
398
4,778
4,353
52,231
2,994
35,925
1,359
16,307
8,140
97,675
333,362
48.1
8,500
41,599
10,271
390,321
366
153
254
25.8
10.8
17.9
14,197
4
1
1
60.4
13.3
21.3
63
12,724
2,924
4,927
66.7
15.3
25.8
190,761
16,666
3,150
2,962
137.0
25.9
24.3
121,647
11,840
2,273
2,128
186.0
35.7
33.4
63,653
2017
2027
2
1.1
4
3.3
151
10
319
6,216
106
2,072
1,318
15,816
893
10,717
425
5,099
4,498
53,981
3,048
36,578
1,450
17,403
8,288
99,451
339,423
50.4
9,027
42,355
11,008
397,418
373
163
272
25.8
11.3
18.8
14,455
4
1
1
60.4
13.9
22.4
64
12,955
3,105
5,280
66.7
16.0
27.2
194,229
16,969
3,345
3,174
137.0
27.0
25.6
123,859
12,055
2,414
2,280
186.0
37.2
35.2
64,811
2018
2028
2
1.2
4
3.5
158
11
339
6,327
112
2,109
1,361
16,338
909
10,909
452
5,429
4,647
55,760
3,103
37,231
1,544
18,529
8,436
101,227
345,484
52.7
9,567
43,112
11,765
404,514
380
172
291
25.8
11.7
19.8
14,713
4
1
2
60.4
14.5
23.5
65
13,186
3,291
5,643
66.7
16.6
28.5
197,698
17,272
3,545
3,392
137.0
28.1
26.9
126,070
12,270
2,558
2,437
186.0
38.8
36.9
65,968
2019
2029
2
1.2
4
3.7
165
11
360
6,438
119
2,146
1,406
16,867
925
11,100
481
5,767
4,797
57,567
3,157
37,884
1,640
19,683
8,584
103,003
351,545
55.1
10,121
43,868
12,542
411,611
386
182
310
25.8
12.2
20.7
14,971
4
1
2
60.4
15.0
24.6
66
13,418
3,481
6,016
66.7
17.3
29.9
201,166
17,575
3,750
3,616
137.0
29.2
28.2
128,282
12,485
2,706
2,598
186.0
40.3
38.7
67,125
2020
2030
2
1.3
4
3.9
172
12
382
6,549
126
2,183
1,450
17,405
941
11,291
509
6,114
4,950
59,403
3,211
38,537
1,739
20,866
8,732
104,779
357,606
57.4
10,687
44,624
13,338
418,708
393
193
330
25.8
12.6
21.6
15,229
4
1
2
60.4
15.6
25.7
67
13,649
3,676
6,398
66.7
18.0
31.3
204,634
17,878
3,960
3,846
137.0
30.3
29.5
130,494
12,701
2,858
2,763
186.0
41.9
40.5
68,283
2021
2031
2
1.4
4
4.2
179
13
404
6,660
134
2,220
1,496
17,951
957
11,483
539
6,469
5,106
61,267
3,266
39,190
1,840
22,077
8,880
106,555
363,667
59.7
11,267
45,381
14,154
425,805
400
203
350
25.8
13.1
22.6
15,488
4
1
2
60.4
16.2
26.8
69
13,880
3,875
6,789
66.7
18.6
32.6
208,103
18,181
4,175
4,081
137.0
31.5
30.8
132,706
12,916
3,013
2,932
186.0
43.4
42.2
69,440
2022
2032
2
1.5
4
4.4
186
13
427
6,771
141
2,257
1,542
18,506
973
11,674
569
6,832
5,263
63,161
3,320
39,844
1,943
23,317
9,028
108,330
369,728
62.0
11,861
46,137
14,989
432,901
406
214
370
25.8
13.6
23.5
15,746
4
1
2
60.4
16.8
28.0
70
14,112
4,079
7,190
66.7
19.3
34.0
211,571
18,484
4,395
4,322
137.0
32.6
32.0
134,917
13,131
3,172
3,105
186.0
44.9
44.0
70,597
2023
2033
2
1.6
5
4.7
193
14
450
6,882
149
2,294
1,589
19,069
989
11,866
600
7,204
5,424
65,082
3,375
40,497
2,049
24,585
9,176
110,106
375,790
64.3
12,467
46,893
15,844
439,998
413
225
391
25.8
14.0
24.5
16,004
4
1
2
60.4
17.3
29.1
71
14,343
4,288
7,600
66.7
19.9
35.3
215,040
18,787
4,619
4,569
137.0
33.7
33.3
137,129
13,346
3,334
3,282
186.0
46.5
45.7
71,755
2024
2034
2
1.6
5
4.9
200
15
474
6,993
157
2,331
1,637
19,640
1,005
12,057
632
7,584
5,586
67,032
3,429
41,150
2,157
25,882
9,324
111,882
381,851
66.7
13,087
47,650
16,719
447,095
420
236
413
25.8
14.5
25.4
16,262
4
1
2
60.4
17.9
30.2
72
14,574
4,501
8,019
66.7
20.6
36.7
218,508
19,090
4,849
4,821
137.0
34.8
34.6
139,341
13,562
3,500
3,463
186.0
48.0
47.5
72,912
2025
2035
144
63
64
65
66
67
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
43
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
6.4
1,037
板(kg/台)
販売(台/年)
5.9
60.4
0
5.6
5.3
60.4
1
押出(kg/台)
販売台/年
鋳物など(トン/年)
15トン炉能力
386トン/月
4トン炉能力
129トン/月
解体業回収
(板+押出)
拠点回収
(板+押出)
整備業回収
(板+押出)
ディーラー回収
(板+押出)
関東解体計
関東解体
(鋳・ダイ・鍛)
関東解体
(板+押出)
全国解体計
全国解体
(鋳・ダイ・鍛)
全国解体
(板+押出)
アルミ多用車
関東解体
917
76
6,365
530
7,282
607
1,231
19
3,692
57
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
トン/年
トン/月
台/月
トン/月(25%関東)
台/月
トン/月(75%関東)
1
0.2
1
必要基数
0.6
稼働率
稼働率
必要基数
46
トン/月/3000台
2
2,071
トン/月
トン/月/3000台
1,810
24,854
21,724
トン/年
トン/年
4,922
3,130
261
トン/月
59,065
台/月
トン/年
トン/月
201,586
1
0.3
1
0.9
54
3
783
1,554
28
4,662
85
9,400
670
8,038
113
1,362
2,673
32,081
2,286
27,433
6,216
4,648
387
74,588
254,567
17.9
15.3
台/年
台/年
2,477
2,862
31,766
1,580
298,063
280
52
61
25.8
4.8
5.6
10,841
3
0
2,020
25,005
235,044
280
47
押出(トン/年)
鋳物など(kg/台)
51
押出(kg/台)
板(トン/年)
4.7
4.3
25.8
板(kg/台)
10,841
9
鋳物など(トン/年)
販売台/年
1
押出(トン/年)
6.7
48
147
9,716
6,723
985
板(kg/台)
615
1,189
685
8.2
6.8
66.7
6.8
6.1
66.7
145,672
12,726
1,060
714
販売台/年
全国販売計 板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
アルミ多用車
kg/台
(板+押出)
アルミ多用車
全国解体
7.7
11.4
137.0
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
9,041
92,894
100,791
13,795
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
644
板(トン/年)
137.0
10.3
鋳物など(kg/台)
押出(kg/台)
リッターカー/軽
鋳物など(kg/台)
ベース販売
板(トン/年)
軽 乗用
販売
4,198
100,694
板(kg/台)
押出(kg/台)
小型・大衆販
鋳物など(kg/台)
売
板(トン/年)
中型販売
販売(台/年)
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
765
513
199
321
186.0
186.0
高級・上級・
鋳物など(kg/台)
大型販売
板(トン/年)
10.6
15.7
8.8
14.2
48,608
2004
2014
押出(kg/台)
22,571
2003
2013
板(kg/台)
販売(台/年)
登録年
廃車年
1
0.3
2
1.0
61
3
836
1,628
33
4,884
101
10,032
702
8,421
134
1,611
2,853
34,238
2,395
28,740
6,512
5,498
458
78,140
266,689
20.2
3,290
33,279
3,027
312,256
293
59
75
25.8
5.2
6.6
11,357
3
0
0
60.4
6.4
7.8
50
10,179
1,132
1,453
66.7
7.4
9.5
152,609
13,333
1,219
872
137.0
12.5
9.0
97,318
9,472
880
627
186.0
17.3
12.3
50,923
2005
2015
1
0.4
2
1.2
68
4
890
1,702
39
5,106
117
10,680
734
8,803
156
1,877
3,038
36,451
2,504
30,046
6,808
6,406
534
81,692
278,811
22.6
3,746
34,792
3,617
326,450
306
68
89
25.8
5.7
7.5
11,873
3
0
0
60.4
7.0
9.0
53
10,642
1,289
1,735
66.7
8.1
10.9
159,546
13,939
1,388
1,042
137.0
13.6
10.2
101,741
9,902
1,001
749
186.0
18.8
14.1
53,237
2006
2016
1
0.5
2
1.4
75
4
945
1,776
45
5,328
135
11,346
766
9,186
180
2,159
3,227
38,722
2,613
31,352
7,104
7,370
614
85,244
290,934
24.9
4,228
36,305
4,246
340,643
320
76
105
25.8
6.2
8.5
12,390
3
0
1
60.4
7.6
10.1
55
11,104
1,454
2,037
66.7
8.7
12.2
166,482
14,545
1,566
1,224
137.0
14.8
11.5
106,165
10,333
1,130
880
186.0
20.3
15.8
55,552
2007
2017
1
0.5
2
1.6
82
5
1,002
1,850
51
5,550
154
12,028
797
9,569
205
2,459
3,421
41,051
2,722
32,659
7,400
8,392
699
88,795
303,056
27.2
4,736
37,817
4,914
354,837
333
85
121
25.8
6.6
9.4
12,906
3
0
1
60.4
8.2
11.2
57
11,567
1,629
2,358
66.7
9.4
13.6
173,419
15,151
1,755
1,417
137.0
15.9
12.8
110,588
10,763
1,266
1,018
186.0
21.9
17.6
57,867
2008
2018
1
0.6
2
1.8
89
5
1,061
1,924
57
5,772
173
12,727
829
9,952
231
2,775
3,620
43,436
2,830
33,965
7,696
9,471
789
92,347
315,178
29.5
5,271
39,330
5,622
369,030
346
95
139
25.8
7.1
10.3
13,422
4
1
1
60.4
8.7
12.3
59
12,030
1,813
2,697
66.7
10.1
15.0
180,356
15,757
1,953
1,621
137.0
17.0
14.1
115,012
11,194
1,409
1,165
186.0
23.4
19.4
60,181
2009
2019
1
0.7
3
2.0
96
6
1,120
1,998
64
5,994
194
13,442
861
10,335
259
3,108
3,823
45,878
2,939
35,271
7,992
10,607
884
95,899
327,300
31.8
5,833
40,843
6,369
383,224
360
105
157
25.8
7.5
11.3
13,938
4
1
1
60.4
9.3
13.4
62
12,492
2,007
3,055
66.7
10.7
16.3
187,293
16,363
2,161
1,836
137.0
18.1
15.4
119,435
11,624
1,560
1,320
186.0
25.0
21.1
62,496
2010
2020
1
0.7
3
2.2
102
7
1,181
2,072
72
6,216
216
14,175
893
10,717
288
3,457
4,031
48,378
3,048
36,578
8,288
11,800
983
99,451
339,422
34.2
6,421
42,355
7,155
397,417
373
116
177
25.8
8.0
12.2
14,455
4
1
1
60.4
9.9
14.5
64
12,955
2,209
3,433
66.7
11.4
17.7
194,229
16,969
2,379
2,063
137.0
19.2
16.7
123,859
12,055
1,717
1,482
186.0
26.5
22.9
64,811
2011
2021
1
0.8
3
2.5
109
7
1,244
2,146
79
6,438
239
14,924
925
11,100
319
3,824
4,245
50,935
3,157
37,884
8,584
13,051
1,088
103,003
351,545
36.5
7,036
43,868
7,981
411,611
386
127
197
25.8
8.5
13.2
14,971
4
1
1
60.4
10.5
15.7
66
13,418
2,420
3,829
66.7
12.0
19.0
201,166
17,575
2,607
2,301
137.0
20.3
17.9
128,282
12,485
1,881
1,653
186.0
28.0
24.6
67,125
2012
2022
1
0.9
3
2.7
116
8
1,307
2,220
87
6,660
263
15,690
957
11,483
351
4,207
4,462
53,549
3,266
39,190
8,880
14,358
1,197
106,554
363,667
38.8
7,678
45,381
8,846
425,804
400
138
219
25.8
8.9
14.1
15,487
4
1
1
60.4
11.0
16.8
69
13,880
2,641
4,243
66.7
12.7
20.4
208,103
18,181
2,845
2,550
137.0
21.4
19.2
132,706
12,916
2,053
1,833
186.0
29.6
26.4
69,440
2013
2023
2
1.0
4
3.0
123
9
1,373
2,294
95
6,882
288
16,472
989
11,866
384
4,607
4,685
56,220
3,375
40,497
9,176
15,723
1,310
110,106
375,789
41.1
8,346
46,893
9,750
439,998
413
150
241
25.8
9.4
15.1
16,003
4
1
1
60.4
11.6
17.9
71
14,343
2,871
4,677
66.7
13.4
21.8
215,040
18,787
3,092
2,811
137.0
22.6
20.5
137,129
13,346
2,232
2,020
186.0
31.1
28.2
71,755
2014
2024
2
1.1
4
3.2
130
10
1,439
2,368
104
7,104
314
17,272
1,021
12,248
419
5,024
4,912
58,948
3,484
41,803
9,472
17,145
1,429
113,658
387,911
43.4
9,041
48,406
10,694
454,191
426
163
264
25.8
9.9
16.0
16,520
4
1
1
60.4
12.2
19.0
73
14,806
3,110
5,130
66.7
14.0
23.1
221,976
19,393
3,350
3,083
137.0
23.7
21.8
141,553
13,777
2,417
2,215
186.0
32.6
29.9
74,069
2015
2025
表5 ケース3(2025年アルミ多用車率 現状の2倍)の計算書
2
1.2
4
3.5
137
11
1,507
2,442
113
7,326
341
18,088
1,053
12,631
455
5,457
5,144
61,734
3,592
43,109
9,767
18,624
1,552
117,210
400,034
45.8
9,762
49,919
11,677
468,385
440
176
288
25.8
10.3
16.9
17,036
5
1
2
60.4
12.7
20.1
75
15,269
3,358
5,601
66.7
14.7
24.5
228,913
19,999
3,617
3,367
137.0
24.8
23.1
145,976
14,207
2,610
2,419
186.0
34.2
31.7
76,384
2016
2026
2
1.3
4
3.8
144
11
1,577
2,516
122
7,548
369
18,921
1,084
13,014
492
5,907
5,381
64,577
3,701
44,416
10,063
20,161
1,680
120,762
412,156
48.1
10,510
51,431
12,699
482,578
453
189
314
25.8
10.8
17.9
17,552
5
1
2
60.4
13.3
21.3
78
15,731
3,615
6,091
66.7
15.3
25.8
235,850
20,605
3,894
3,662
137.0
25.9
24.3
150,400
14,638
2,810
2,631
186.0
35.7
33.4
78,699
2017
2027
2
1.4
4
4.1
151
12
1,648
2,590
132
7,770
398
19,771
1,116
13,397
531
6,374
5,623
67,476
3,810
45,722
10,359
21,754
1,813
124,313
424,278
50.4
11,284
52,944
13,760
496,772
466
203
340
25.8
11.3
18.8
18,068
5
1
2
60.4
13.9
22.4
80
16,194
3,881
6,600
66.7
16.0
27.2
242,787
21,211
4,181
3,968
137.0
27.0
25.6
154,823
15,068
3,017
2,851
186.0
37.2
35.2
81,013
2018
2028
2
1.5
4
4.4
158
13
1,720
2,664
142
7,992
429
20,637
1,148
13,779
571
6,858
5,869
70,433
3,919
47,028
10,655
23,405
1,950
127,865
436,400
52.7
12,085
54,457
14,861
510,965
479
218
367
25.8
11.7
19.8
18,585
5
1
2
60.4
14.5
23.5
82
16,657
4,157
7,128
66.7
16.6
28.5
249,723
21,817
4,478
4,285
137.0
28.1
26.9
159,247
15,499
3,232
3,079
186.0
38.8
36.9
83,328
2019
2029
2
1.6
5
4.8
165
14
1,793
2,738
152
8,214
460
21,520
1,180
14,162
613
7,358
6,121
73,448
4,028
48,335
10,951
25,113
2,093
131,417
448,522
55.1
12,913
55,970
16,001
525,159
493
233
395
25.8
12.2
20.7
19,101
5
1
2
60.4
15.0
24.6
85
17,119
4,441
7,675
66.7
17.3
29.9
256,660
22,423
4,784
4,614
137.0
29.2
28.2
163,670
15,930
3,453
3,315
186.0
40.3
38.7
85,643
2020
2030
2
1.7
6
5.1
172
15
1,868
2,812
163
8,436
492
22,420
1,212
14,545
656
7,875
6,377
76,519
4,137
49,641
11,247
26,878
2,240
134,969
460,645
57.4
13,767
57,482
17,181
539,352
506
248
424
25.8
12.6
21.6
19,617
5
1
2
60.4
15.6
25.7
87
17,582
4,735
8,241
66.7
18.0
31.3
263,597
23,029
5,101
4,954
137.0
30.3
29.5
168,094
16,360
3,681
3,559
186.0
41.9
40.5
87,957
2021
2031
2
1.8
6
5.4
179
16
1,945
2,886
174
8,658
526
23,337
1,244
14,928
701
8,409
6,637
79,648
4,246
50,947
11,543
28,700
2,392
138,521
472,767
59.7
14,648
58,995
18,400
553,546
519
264
455
25.8
13.1
22.6
20,133
5
1
2
60.4
16.2
26.8
89
18,045
5,038
8,826
66.7
18.6
32.6
270,534
23,635
5,427
5,306
137.0
31.5
30.8
172,517
16,791
3,917
3,812
186.0
43.4
42.2
90,272
2022
2032
2
1.9
6
5.8
186
17
2,023
2,960
185
8,880
560
24,270
1,276
15,310
747
8,960
6,903
82,833
4,354
52,254
11,839
30,580
2,548
142,073
484,889
62.0
15,555
60,508
19,658
567,739
533
280
486
25.8
13.6
23.5
20,650
6
2
3
60.4
16.8
28.0
91
18,507
5,350
9,429
66.7
19.3
34.0
277,470
24,241
5,763
5,669
137.0
32.6
32.0
176,941
17,221
4,160
4,072
186.0
44.9
44.0
92,587
2023
2033
3
2.1
7
6.2
193
19
2,102
3,034
197
9,102
595
25,220
1,308
15,693
794
9,527
7,173
86,076
4,463
53,560
12,135
32,516
2,710
145,624
497,011
64.3
16,489
62,020
20,955
581,933
546
297
518
25.8
14.0
24.5
21,166
6
2
3
60.4
17.3
29.1
94
18,970
5,671
10,051
66.7
19.9
35.3
284,407
24,847
6,110
6,043
137.0
33.7
33.3
181,364
17,652
4,409
4,341
186.0
46.5
45.7
94,901
2024
2034
3
2.2
7
6.5
200
20
2,182
3,108
209
9,324
632
26,187
1,340
16,076
843
10,111
7,448
89,376
4,572
54,867
12,431
34,510
2,876
149,176
509,134
66.7
17,450
63,533
22,292
596,126
559
314
551
25.8
14.5
25.4
21,682
6
2
3
60.4
17.9
30.2
96
19,433
6,002
10,692
66.7
20.6
36.7
291,344
25,453
6,465
6,428
137.0
34.8
34.6
185,788
18,082
4,666
4,618
186.0
48.0
47.5
97,216
2025
2035
145
63
64
65
66
67
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
57
58
59
60
61
62
43
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
板(kg/台)
販売台/年
鋳物など(トン/年)
15トン炉能力
386トン/月
4トン炉能力
129トン/月
解体業回収
(板+押出)
拠点回収
(板+押出)
整備業回収
(板+押出)
ディーラー回収
(板+押出)
関東解体計
関東解体
(鋳・ダイ・鍛)
関東解体
(板+押出)
8,458
705
1,231
19
3,692
57
トン/年
トン/月
台/月
トン/月(25%関東)
台/月
トン/月(75%関東)
46
0.6
1
0.2
1
トン/月/3000台
稼働率
必要基数
稼働率
必要基数
2
628
トン/月
トン/月/3000台
76
917
7,541
トン/年
トン/年
2,406
トン/月
トン/月
2,145
28,868
25,738
トン/年
全国解体
(鋳・ダイ・鍛)
トン/年
3,130
261
トン/年
トン/月
全国解体
(板+押出)
トン/月
4,922
全国解体計
59,065
201,586
0.7
1
1
2
2.2
76
7
1,522
2,801
71
8,403
214
18,258
1,236
14,827
286
3,432
5,193
62,315
4,217
50,604
11,712
976
11,205
134,455
458,890
25.3
6,181
58,346
6,960
0.4
1
1.1
65
3
931
1,554
34
4,662
103
11,174
794
9,522
138
1,651
3,178
38,135
2,708
32,499
5,635
470
6,216
74,588
254,567
21.7
15.3
台/月
台/年
3,266
38,087
2,020
29,932
3,805
518,466
542
3,195
1,580
298,063
502
542
61
5.2
50.0
235,044
台/年
アルミ多用車
関東解体
アルミ多用車
全国解体
4.8
50.0
6.6
76,107
3,076
398
47
押出(トン/年)
3
5.7
10,841
414
580
60.4
8.1
11.4
50,920
20,197
1,829
2,710
100.0
9.1
13.4
201,966
16,555
1,750
1,554
150.0
15.9
14.1
110,368
14,714
1,791
1,614
186.0
22.6
20.4
79,105
2005
2015
52
51
鋳物など(kg/台)
板(トン/年)
4.3
50.0
押出(kg/台)
4.7
板(kg/台)
9
10,841
販売台/年
鋳物など(トン/年)
0
0
1
8.5
6.7
60.4
5.6
5.3
60.4
48
147
1
全国販売計 板(トン/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
アルミ多用車
kg/台
(板+押出)
軽 乗用
販売
1,473
14,567
1,104
685
615
10,079
押出(トン/年)
押出(kg/台)
リッターカー/軽
鋳物など(kg/台)
ベース販売
板(トン/年)
板(kg/台)
販売台/年
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
7.6
100.0
6.1
10.1
145,672
13,934
1,215
951
150.0
13.1
10.2
92,894
9,041
100.0
6.8
100,791
1,037
15,104
販売(台/年)
押出(トン/年)
鋳物など(トン/年)
644
150.0
板(トン/年)
鋳物など(kg/台)
10.3
押出(kg/台)
押出(kg/台)
小型・大衆販
鋳物など(kg/台)
売
板(トン/年)
中型販売
6.4
4,198
100,694
販売(台/年)
板(kg/台)
鋳物など(トン/年)
押出(トン/年)
895
710
199
321
186.0
186.0
高級・上級・
鋳物など(kg/台)
大型販売
板(トン/年)
14.6
18.4
8.8
14.2
48,608
2004
2014
押出(kg/台)
22,571
2003
2013
板(kg/台)
販売(台/年)
登録年
廃車年
2
1.2
4
3.7
89
11
2,157
4,048
119
12,145
359
25,883
1,678
20,131
479
5,751
7,361
88,337
5,726
68,708
19,630
1,636
16,193
194,322
663,214
29.5
9,821
78,605
12,003
738,869
7,069
805
1,067
50.0
5.7
7.6
141,373
6,148
971
1,453
60.4
9.5
14.3
101,792
25,826
2,720
4,320
100.0
10.5
16.7
258,259
19,176
2,382
2,291
150.0
18.6
17.9
127,842
20,386
2,943
2,872
186.0
26.9
26.2
109,603
2006
2016
38.3
19,276
119,123
25,926
1,179,675
13,595
1,800
2,570
50.0
6.6
9.5
271,905
12,294
2,517
4,082
60.4
12.4
20.1
203,536
37,085
5,001
8,658
100.0
13.5
23.3
370,847
24,418
3,937
4,168
150.0
24.2
25.6
162,790
31,731
6,021
6,449
186.0
35.3
37.8
170,598
42.8
25,091
139,382
34,805
1,400,078
16,859
2,388
3,507
50.0
7.1
10.4
337,171
15,366
3,506
5,837
60.4
13.8
22.9
254,408
42,714
6,392
11,385
100.0
15.0
26.7
427,141
27,040
4,861
5,308
150.0
27.0
29.4
180,264
37,404
7,945
8,768
186.0
39.5
43.6
201,095
2009
2019
47.3
31,631
159,641
44,963
1,620,480
20,122
3,037
4,568
50.0
7.5
11.4
402,437
18,439
4,639
7,887
60.4
15.2
25.8
305,279
48,343
7,948
14,485
100.0
16.4
30.0
483,434
29,661
5,881
6,582
150.0
29.7
33.3
197,738
43,076
10,127
11,441
186.0
43.7
49.4
231,592
2010
2020
51.8
38,896
179,900
56,400
1,840,883
23,385
3,746
5,753
50.0
8.0
12.3
467,703
21,512
5,915
10,231
60.4
16.6
28.7
356,151
53,973
9,671
17,958
100.0
17.9
33.3
539,728
32,282
6,998
7,990
150.0
32.5
37.1
215,212
48,749
12,566
14,467
186.0
47.9
55.2
262,090
2011
2021
56.3
46,887
200,159
69,115
2,061,286
26,648
4,516
7,062
50.0
8.5
13.3
532,969
24,584
7,336
12,869
60.4
18.0
31.6
407,023
59,602
11,560
21,804
100.0
19.4
36.6
596,022
34,903
8,213
9,533
150.0
35.3
41.0
232,686
54,421
15,262
17,848
186.0
52.2
61.0
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346
296
22,773
27,746
3,152
83,237
9,522
273,277
10,076
120,917
12,697
152,360
77,724
932,687
34,391
412,687
519,999
43,333
110,983
972,591 1,032,458 1,092,324 1,152,191 1,212,058 1,271,925 1,331,792
867,538 1,071,862 1,276,185 1,480,509 1,684,833 1,889,156 2,093,480 2,297,804 2,502,127 2,706,451 2,910,775 3,115,098 3,319,422 3,523,746 3,728,069 3,932,393 4,136,717 4,341,041 4,545,364
33.9
14,186
98,864
18,325
959,272
10,332
1,272
1,756
50.0
6.2
8.5
206,639
9,221
1,672
2,620
60.4
11.0
17.2
152,664
31,455
3,777
6,303
100.0
12.0
20.0
314,553
21,797
3,111
3,163
150.0
21.4
21.8
145,316
26,059
4,353
4,483
186.0
31.1
32.0
140,100
2008
2018
表6 ケース4(EAAターゲット)の計算書
2007
2017
付属資料 2 保管および輸送システムの考察
使用済み自動車(以下 ELV)から取り外したアルミニウム展伸材の保管輸送を考察
する
A.貸切りケージ(コンテナ)搬送方式(NET 物流)
・比較的嵩密度の高いある物品の搬送に有効で、A 地点→B 地点まで1回運ぶのに使
う。
(1)
運搬料金込みの使用料金(標準型)
1 コンテナ/1 回/15,000 円
搭載重量=500kg〔標準型)
(2)
(コンテナサイズ
縦 1m×横 1m×高さ 1.7m)
搬送距離 50km 程度以内
部品をそのままの形で運ぶ場合
標準型の寸法手直しで、アルミボンネット〔1m×1.1m×厚み(曲がり)15cm〕な
ら 20 個入り→9~10kg/枚として、200kg
(ただし、現行の標準型=全国統一社内基準だが、必要により追加仕様作り対応する)
現行料金 15,000 円/200kg=75 円 kg となる
(3)
部品をプレス塊化して運ぶ場合
このコンテナは強度的に 500kg 積める。大手解体業〔関東 50~100 社程度=処理
台数イメージ 1,000 台/月以上)はプレスを保有とみる。
ケージ(コンテナ)を数個、解体業者に預けておく。抜き取ったアルミ部品をプレ
スしこのケージに入れてもらう。貯まったら連絡して貰うとこの業者の車で取りに
行き、所定の次拠点(委託したSRD業者)に搬送する。空きケージは取りに行った
時などに補充する。
Net 物流は幹線搬送とエリア内搬送(集荷)などの連携で合理的に行う。
ELV プレスは力が強いので圧縮した後の体積は小さく出来る。仮にボンネット 8
枚をプレスし、70cm×70cm×25cm〔空隙アル)の塊にすると、6 ブロックが入る。こ
れは、
8 枚×9~10Kg/枚×6 ブロック=約 450kg
・現行料金15,000 円/450kg=33 円/kg
〔500Kg 目一杯積むなら、30 円/kg)
・将来の大量搬送下では、20%価格ダウンとすると、
146
30~33×0.8=24~26 円/kg
(注)ニーズある所に搬送容器を数個置いておき、部品が発生の都度、容器に整理して
いれてもらい、適当に貯まったら電話など連絡貰い、取りに行く。どの程度貯まった
ら集荷にいくか、個別に話して決めておくとよい。コピー機械のトナーの補給、使用
済みトナーカセットの回収を、複写機メーカーの委託で行っている。
(4)
更なる検討としては、30 円/kg をベースとしてコスト低下方法を模索すればよ
い
(5)
全国規模のこの運送業者は、人手でスピーディに運ぶのを特長としており、関
東の数拠
点への、その周囲からの回収網も構築可能であろうとしている。
1発生点からいつも 4 トンもの量が出る場合を除き、200~400kg 程度の量があ
る数箇所を拾い集めるケースでは、同社の場合、より効率的な運送のためには運送
中継基地での車→車のように荷物の積み替えも当然あるので、その場合にフォーク
リフトで行うのでなく、キャスター付きのケージであると、スピーディに行なえる、
としている。
・ケージ料金は[ケージ使用料+運送料金]であり、一切の費用がこれに含まれ
る
・従い、この業者が個別に 4 トン車で集め、10 トン車に乗せ変え、指定 SRD
業に持ち込み、キャスター付のケージで指定場所に下ろすことになる。また、
何個かのケージを 1 車に積んで運ぶ。この回収システムが将来的に、広大な規
模になるなら、現状の各種の制限は効率的な形に修正できるという。
図1 キャスター付き金網パレット(例)
http://www.webshiro.com/buturyufile/buturyu_syousai/SSC-1S.htm
147
図 2 ロールボックスパレット(かご車) http://www.chubu-sangyo.co.jp/paret/paret.htm
148
付属資料3 アルミニウム展伸材の SRD+選別コストの推計
A.既存の大型 SRD( Shredder)機と選別ラインの処理コスト
<処理規模
前提>
シュレッダーで破砕する母材原料を 5,000 トン/月投入(仮に廃車ガラでいうと 400
~500kg/個のガラを 10,000~12,000 個/月投入)し、鉄スクラップを約 3,500 トン/月
回収生産する場合の SRD 処理費。
①主要機器類の型式、台数、能力
・プレ SRD:300 馬力×1基
・本 SRD:2,500 馬力(乾式)×1 基
・磁力選別機:3 連(永久磁石式×1 基、電磁式×2 基)
・非鉄金属選別機:ミラクル選別機×1 基(最後のページに概要を添付)
・風選×1 基
振動式選別機×1 基
渦電流選別機×2 基
・SRD ダスト分離機器:200kW ブロアー集塵
・輸送機器(重機など):原料投入用タワークレーン(電動 50 トン)×1 基
スクラップ積込みキャタピラークレーン×1 基
個別破砕用ニブラー×1 基
・付帯機器(排水処理など):排水処理設備 1 式
・敷地面積:6,600 ㎡ (イメージ 50m×132m)
②非鉄金属回収
・MM(ミックスメタル=非鉄金属混合物)として 105 トン/月(これは SRD ス
クラップの 3%相当等)を回収し販売する。販売先は主として国内の選別業
者(重選によるアルミ選別設備保有企業など)、または中国へ輸出する。
③ASR(Automobile Shredder Residue)排出量
・ASR を 1,395 トン/月(投入母材量の約 30%)排出し、殆どがそのまま管理
型最終処分場において処分される。ただ、ASR の好適な処理技術は最近開
発、実用化されつつあり、自動車リサイクル率 95%の実現に向けて、次第
に ASR 再処理活用が増える傾向にある。
④投入される資源、エネルギー
・電力:2,200kW×0.8×0.85×7Hr×20 日÷3、500 トン=59.8kWH/トン
・燃料:軽油 3,070ℓ/月
(0.88ℓ/トン←鉄スクラップ)
・用水:6 ㎥/日(0.034 ㎥/トン←鉄スクラップ)
・ 薬 剤 な ど : 油 水 分 離 4.3kg/ト ン 、 苛 性 ソ ー ダ (25% )4.3kg/ト ン 、 消 泡 剤
0.015kg/トン、界面活性剤 0.009kg/トン
⑤要員
・工場 7 名(クレーン×2
SRD×1
149
非鉄回収×1
ユンボ関係×1
管理者
×1)
事務 2 名
⑥処理費用(概算)
・投資金額:17~18 億円(土地代除く。建屋、防音防振、防爆、水処理など
含む)
・単位重量当たりの処理費の総額:20,000 円/トン(←鉄スクラップ)
費用構成の概略:製造コスト 65%(償却、工場人件費など含む)
:管理費
:ASR 処分費
35%(金利、フロント・事務人件費など含む)
10,000 円/トン-鉄スクラップ重量
<処理コスト>
・母材投入量:5,000t/月
・鉄スクラップ回収量:3,500t/月
・非鉄金属(ミックスメタル)回収量:105t/月
表 1 シュレッダー処理費用(試算値)
費用
円/t
備考
(千円/年) (鉄スクラップ)
電気
50,000
1,200 60kWh/t×20円/kWh×3,500t/月×12月/年
水道
571
2 0.034㎥/t×400円/㎥×3,500t/月×12月/年
変動費
燃料
2,646
63 0.9l/t×70円/l×3,500t/月×12月/年
ダスト処理
418,500
9,964 25,000円/t-ダスト×1,395t/月×12月/年
計
472,117
11,229
労務費
44,160
1,051 運転員5名×460千円/月×16ヶ月、非鉄回収
×230千円/月×16ヶ月
製造固定 減 価 償 却
90,000
2,143 1,000百万円×0.9÷10年
費
租税公課
7,000
292 1,000百万円×1/2×1.4%
保全工事
13,500
321 償却費×15%
計
154,660
3,808
一般管理費
26,720
636 事務2名×460千円/月×16ヶ月、事務費1,000
/月×12月
営業外費用
13,750
938 設備金利 1,000百万円×2.75%×1/2
非鉄金属売却益
63,000
△ 1,500 105t/月×50,000円/t×12ヶ月
処理コスト
826,847
19,611
(上記費用の合計)
項目
B.回収された自動車アルミ展伸材部品を前項の設備で破砕+選別する場合のコスト
の推算
<処理方法と処理規模
前提>
①回収したアルミパネル部品(アルミニウムボディ)を処理するため前項の SRD
ラインを数日/月使う場合を考えてみる。
②月に 20 日稼動とすると、鉄で〔5,000 トン/月〕/(20 日/月)=250 トン/日の能力
である。
150
この能力をアルミニウム処理能力に換算するには、アルミニウムと鉄では切断
効率が違うと思われるが、鉄と同じ体積充填度または形状でシュレッダーライン
に投入すると想定すると、次のように換算できる
250×アルミニウムの比重/鉄の比重)
=250×(2.7/7.85)
=86 トン/日
アルミニウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)
または
5,000×〔アルミニウムの比重/鉄の比重)
=5,000×(2.7/7.85)
=1,719 トン/月
アルミニウム・・・・・・・・・・・・・・・・・・(2)
③表 A から非鉄金属売却益を除くと、事例のシュレッダーラインの運転費は
826,847+63,000
=889,847 千円/年
=74,154 千円/月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(3)
③アルミニウムのシュレッダー処理費は
(3)/(2)=43 千円/トン〔43 円 kg)
アルミニウムとなる
C.コストダウンの検討
前項 A の費目を見ると、手解体をしたボディの際はダストを過剰に見ていることに
なる。この費用を取りあえず95%カットする
(3)-(418,500×0.95)
=491,969 千円/年
=40,997 千円/月・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4)
アルミニウムのシュレッディング・分別コストは
(4)/(2)=23.8 千円/トン〔23.8 円/kg) が期待コストになる
D.アルミニウム合金を処理するためのシュレッダー業者の機会損失の見積もり
アルミニウム合金を処理するためにシュレッダー業者にライン清掃を要請する必要
がある。
①清掃のため 0.5 日ラインを停止すると、次が回収できない(機会損失)と考え
る
{(製造固定費+一般管理費+営業外費用+非鉄金属売却益)年/12 月/20 日}×
0.5
=(261,130/12/20)×0.5
=
544 千円
②今、シュレッダーラインを1日運転しアルミニウムを能力の 86 トン処理する
151
と、処理コストは
〔処理量 86 トン×処理単価 23.8 千円/トン+機会損失 544 千円〕/処理量
86 トン
=30.1 千円/トン(30.1 円/kg)となる
③以下連続運転日数(連続処理量)が増えると、トン当たりの機会損失補償分が
減少する
表 2 連続運転日数増加による処理コストダウン
1
2
3
4
5
86.0
172.0
258.0
344.0
430.0
30.1
27.0
25.9
25.4
25.1
処理日数
処理量(トン)
処理単価(円/kg)
6
516.0
24.9
E.まとめ
文献に紹介された比較的大規模なシュレッダーラインについてのコスト試算を用い、
大雑把に当ラインにおけるアルミニウムスクラップの外注(委託)処理費を試算した。
86 トン以上纏めると、30 円/kg 以下で処理できるとの目安を得た。
ライン定期修理直後などを利用することによりシュレッダー業者の資金回収機会損
が免除されると 24 円/kg でアルミニウムをシュレディングし分別することが出来る。
2-4
まとめ
今年度は、
(1)廃車シュレッダーチップからのアルミニウムスクラップ中の不純物
混入量把握として、
「フードtoフードリサイクルのための技術開発」、
(2)リサイク
ルシステムの提案として、
「 使用済み自動車からのアルミニウムスクラップマテリアル
リサイクルモデル」の検討を行った。
フード to フードリサイクルのための技術開発として、実車から解体したアルミニウ
ムフードの 100kg規模再溶解試験を実施し、溶解時の環境問題の有無、溶解歩留や
不純物混入状況の調査を行った。解体後にスチール部品を除去しただけの状態でフー
ドを再溶解した場合には悪臭、黒煙の発生など環境面での問題に加え、溶解歩留の悪
化、および 5000 系合金(インナー材)と 6000 系合金(アウター材)の混在に伴う
Mg 量の増加を招くことが確認され、前処理として塗料の除去工程が必要であること
が確認された。アルミニウムフードにシュレッド、キルン加熱、乾留、圧延などの種々
の塗料前処理試験を実施した後に再溶解試験を行った結果、溶解歩留、環境面からみ
て(シュレッド+キルン加熱)>キルン加熱>乾留>シュレッド>圧延>前処理無し
の順になる。
これらの実験結果から、廃車から回収されたアルミニウム展伸材スクラップのうち、
塗料付きのスクラップの場合には塗料除去のための前処理工程、好ましくは(シュレ
ッド+キルン加熱)処理工程を組み入れたリサイクルシステムを提案する必要がある
こと、また 6000 系合金と 5000 系合金とのミックススクラップは 6000 系にリサイク
152
ル可能であると結論付けられた。
廃車から回収されるアルミニウム展伸材スクラップリサイクルの経済性はその回収
量に大きく左右されることから、該当するスクラップの発生量および回収量の予測を
行うとともに、廃車回収から再溶解して展伸材再生地金にリサイクルするまでの処理
コスト試算を行った。展伸材スクラップの回収量は、車一台当たりのアルミニウム展
伸材使用量と、アルミニウム展伸材を多用する車(以下、アルミニウム多用車と称す
る)の台数との積から試算し、小規模炉(容量4tの回転炉)および大規模炉(容量
15tの反射炉)による再溶解リサイクルビジネスモデルをケーススタディした結果、
当面はスクラップ回収量が少ないために小規模炉での単発的な操業になるものの、現
状の車が 10 年後に廃車になる場合であっても新地金より安価な再生地金としてマテ
リアルリサイクル可能な回収条件が提示された。
これらの結果から、廃車から回収されるアルミニウム展伸材部品をモデルとしたマ
テリアルリサイクルの具体的なフローを提示し、関係する業界に対するリサイクル促
進策を提案した。
今後の課題としては、本提案の具体化を進めることであり、そのためには
1)スクラップ回収技術指針・規格の制定
2)関係業界との連携強化
3)提案具体化のための組織整備
が急務と考えられる。
153
2-5
成果の普及
関連業界 自動車技術会:材料委員会等で報告(1回/年)
自動車工業会: 自動車委員会へ
解体業者 :ヒアリング&実験
シュレッド業者:ヒアリング&実験
新聞発表:H16年5月10日 日経産業新聞
特許
プロジェクトの公益性を考え、出願しない
論文・講演発表など
題名
廃車シュレッダーチップからのアルミニウム材料
論文
自動車技術会論文集
分別回収の評価
講演
Vol.36,No5,(2005) 自動車技術会
廃車シュレッダーチップからのアルミニウム
展伸材回収方法の検討
自動車技術会秋季大会
2004年10月 自動車技術会
廃車解体工程で回収選別されたアルミニウム
展伸材のリサイクル可能性評価
第107回軽金属学会秋期大会
2004年11月 軽金属学会
廃車シュレッドチップから回収選別された
アルミニウム展伸材のリサイクル可能性評価
第107回軽金属学会秋期大会
2004年11月 軽金属学会
アルミニウムスクラップの国内需要予測
第107回軽金属学会秋期大会
2004年11月 軽金属学会
使用済み自動車から回収されるアルミニウム
展伸材のリサイクル可能性評価
第108回軽金属学会春期大会
2005年5月 軽金属学会
154
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