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ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要 Enterprise

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ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要 Enterprise
ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要
ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要
Enterprise Content Management
Oracle Content Services は、従来のファイル管理ソリューションが、データベース中心の総合的な
コンテンツ管理アプリケーションに発展したものです。ファイルやドキュメントのライフ・サイ
クル管理を行う総合的なソリューションとして、企業内のすべてのナレッジ・ワーカーが活用で
きます。
エンタープライズ・カスタマは、Oracle Content Services という、非常にスケーラブルで管理しや
すく使い勝手のよいアプリケーションを一つ用いるだけで、非構造化情報をすべて管理すること
ができます。バックエンドでは、Oracle Content Services はオラクル社の最高位の高信頼サーバー・
インフラストラクチャ上で構成されており、2,000 を超す顧客で使用実績があるツールキット、
Content Management SDK を使用しています。Oracle Content Services 10g は、Portal や E-Business
アプリケーションなどの環境だけでなく、使い慣れた Windows や Web インタフェースで使用す
ることもできます。
価値の提案
企業が保有するデータのうち、非構造化情報は 80% 以上にのぼります。オラクルは、このような
非構造化情報を管理したいという顧客の要望に応えるべく、Oracle Contents Services 10g を開発し
ました。オラクルは、主に以下のような価値を提案します。
•
リスクの緩和: 企業内の情報や情報ポリシーを掌握できるため、コンプライアンス順守
に関連した訴訟、証拠開示手続き、災害、コンピュータ犯罪などのリスクを軽減すること
ができます。
•
生産性の向上: 強力で使いやすいアプリケーションにより、ナレッジ・ワーカーは企業
のナレッジ・ベースを維持、再利用し、共同作業を行うことが可能となるため、従業員や
業務の生産性を上げることができます。
•
大幅な経費節減: 非構造化コンテンツを管理するために、ナレッジ・ワーカー向けでは
ない高価で専門的なツールを使用する代わりに、スケーラブルで総合的なソリューション
を一つだけ利用することで、ライセンス供与、ハードウェア、管理コストを削減すること
ができます。
ソリューション・アプローチ
オラクルは、従来のファイル管理技術と共有技術を拡張し、新たにドキュメント・ライフ・サイ
クル管理とレコード管理機能、さらにビジネス・プロセスの自動化機能を加えることによって、
実績のある Oracle Files のインフラストラクチャ上に Oracle Content Services 10g を構築します。
将来的には、Web コンテンツ管理などの機能も追加される予定です。一貫性のある共通の環境に
おいて、これらすべてのコンテンツ管理機能が利用できるようになれば、サイロ型のコンテンツ
管理を排して真のエンタープライズ・ソリューションを実現したいという顧客の長年の要望に応
える唯一の方法となるでしょう。
Oracle Content Services 10g の公開にあたり、オラクルは Configurable Spaces という革新的な機能
を導入しました。これは、ユーザーのニーズに合わせて製品の動作を容易に調整できる機能です。
Configurable Spaces によって、個々のユーザーがそれぞれのアプリケーションごとに必要とする機
能を、フォルダ単位で正確にレベル設定することが可能になります。したがって、新たなソフト
ウェアやハードウェアを購入およびインストールし、サポートするというようなコストも不要と
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ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要
なります。また、複数の異なるシステムについて学習する必要もありません。
総合的なレコード管理コンポーネントを利用すれば、ドキュメントの作成から、共同利用、レコー
ド宣言、廃棄に至るコンテンツのライフ・サイクル管理を、アプリケーションの内部だけで完結
することができます。このコンポーネントは、レコード管理アプリケーションの重要な業界標準
である DoD 5015.2 に最終的に準拠する予定です。
エンドユーザー機能および強化
優れたコンテンツ・アクセス機能
Oracle Content Services 10g では数多くの機能強化が行われており、アクセスの手段に関わらず、
すべてのユーザーがコンテンツを効率よく管理することができます。
•
Web UI の強化: Oracle Content Services 10g では、高度に相互作用する Web インタ
フェースが提供されているため、お好きなWeb ブラウザを利用してコンテンツにいつでも
どこでも容易にアクセスすることができます。たとえば、端末を共有するユーザーがコン
テンツの変更を行う際、ドキュメントをローカルに保存してからアップロードする必要は
なく、容易に変更できるようになっています。
•
Windows デスクトップ・アクセス: Oracle Content Services 10g では、Microsoft Windows
との統合も強化されています。Windows のエクスプローラを使用して Oracle Content
Services 10g のコンテンツや機能にアクセスできるので、新たなユーザー・インタフェー
スやクライアントの使い方を学習する必要はありません。
•
ファイルやフォルダのシンボリック・リンク: Oracle Content Services 10g では、ファイ
ルやフォルダのシンボリック・リンクがサポートされています。頻繁に使用するドキュメ
ントやフォルダには、ショートカットを作成して簡単にアクセスすることができます。
図1 – Oracle Content Services 10g の例
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ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要
•
オフライン管理: Oracle Content Services 10g では、オフラインのコンテンツ管理機能が
サポートされています。そのため、ネットワークに接続していなくても、ユーザーはコン
テンツにアクセスおよび管理を行うことができます。ネットワークに再接続すると、コン
テンツはリポジトリに再同期化されます。たとえば、飛行機内でノートパソコンを使用し
て必要なドキュメントにアクセスし、ネットワークに再接続した時点で変更を自動的に同
期化することが可能です。
管理機能および強化
レコード管理機能
Oracle Content Services 10g には、コンプライアンス順守のための膨大な電子レコードを管理する
ための、保存および廃棄の機能が含まれています。この機能は、電子レコードの宣言、分類、保
存、検索、廃棄、ライフ・サイクル管理という総合的な機能のための基盤を提供します。これら
のレコード管理機能を利用すると、企業では以下のことが可能になります。
•
レコードの宣言: レコードの宣言を手動または自動で行うことができます。レコードの
宣言が行われると、レコード管理エンジンはドキュメントの廃棄を行います。
•
レコードの分類: 宣言されたレコードに対し、その場所に応じて手動または自動で、承
認済みの保存ルールを適用することができます (通常は、ルールが自動的に適用される
ドキュメント管理フォルダに配置されます)。
•
レコードの廃棄: レコードのライフ・サイクル管理と、最終的な廃棄の管理を行うこと
ができます。
このように、ドキュメントの保存と廃棄を自動的に行うことができるので、管理者は企業のドキュ
メント保存方針に合わせて Oracle Content Services 10g を設定することができます。たとえば、企
業のコンプライアンス担当者は、企業の保存方針を電子的に実施することができます。特定の属
性をもったドキュメントを永久保存し、それ以外の属性のドキュメントを定期的に廃棄するとい
うことも可能です。
企業向けのレコード保存機能には以下のものがあります。
•
レコードへの操作制限や、ファイル・プラン階層の作成および管理を制御する、ファイル・
プラン主導のレコード管理
•
レガシー・アプリケーションまたは E-Business アプリケーションとの統合を可能にする
Web サービスのサポート
•
バージョン管理されたシンプルなドキュメントを含む、レコード・オブジェクトのサポート
•
明確な “レコード作成” アクションや、フォルダごとの強制的なレコード化を含む、レ
コード化プロセスのサポート
•
レコード検索機能
•
Records Manager の直感的な Web UI
•
レコードに WORM 機能を提供するストレージ製品との統合
構成と管理の向上
Oracle Content Services 10g では、インストール、構成、管理の機能強化が図られており、Oracle
Content Services のセットアップや管理に必要な時間と投資を削減します。
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ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要
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属性の自動設定と強制: Oracle Conent Server 10g では、フォルダ単位のポリシーに基づいて
属性を自動的に設定する機能がサポートされています。必要なメタデータが自動的に適用され、
属性にはデフォルト値が使用され、必要に応じてユーザー入力を促します。さらに、Oracle
Content Services 10g では、線形モデルの属性だけでなく階層モデルもサポートされています。
たとえば、グローバル企業の CIO は、チェックインされたドキュメントに地理的なメタデー
タを適用するシステムを実装することができます。すると、それ以降、その地理的なメタデー
タに基づいてクエリーを行うことができます。
•
チェックイン・チェックアウトおよびポリシー・ベースの自動バージョニング: Oracle Content
Services 10g では、総合的なチェックイン・チェックアウト機能が含まれています。また、フォ
ルダ・レベルでのバージョニング・ポリシーに基づいて手動または自動で起動できる、バージョ
ニング機能の強化が行われています。これにより、コンテンツのインスタンスを正確に保存お
よびアーカイブします。さらに、バージョンの固有のネーミング規則をカスタマ定義すること
もできます。たとえば、法律事務所では、すべての法的な契約書に対し、変更を行うたびに自
動的にバージョニングが行われるようにしておくことができます。これにより、エラーが起き
やすい手動でのバージョニングは不要となります。
•
自動的なワークフロー: Oracle Content Services 10g では、現在の Oracle Content Management
で実現されているユーザー主導のワークフローに加え、自動的なワークフローもサポートされ
ています。したがって、Oracle Content Services 内でのイベントの発生を契機としてワークフ
ローを開始することができます。これらのワークフローは、ワークフローが正常に終了した時
点で初めてイベント (チェックインやコピーなど) が完了するように設定しておくことがで
きます。あるいは、イベント完了後の副作用 (ユーザー通知などの機能) としてワークフロー
を起動することもできます。ワークフローは、Web サービス API を起動することもできます。
これにより、ビジネス・プロセスやアプリケーション機能の自動化をさらにカスタマイズする
ことが可能になります。たとえば CIO は、ドキュメント・チェックインの承認プロセスをカ
スタマイズすることができます。すると、ユーザーがドキュメントをチェックインしたとき、
そのチェックインは承認が受領されるまでは完了しません。続いて、その承認が引き金となっ
て、Declare Record Web service が呼び出され、チェックインしたドキュメントが特定のタイプ
のレコードになります。
マルチサイト管理
Oracle Content Services 10g では、一つの製品インスタンス内にセキュアなサイトを複数個構築す
ることができます。各サイトは、それぞれにプロビジョニングされた固有のユーザー群と、それ
ぞれ固有の “設備” 群 (ワークフローやカテゴリなど) をもち、原則として他のサイトから “隔
離” されています。たとえば、IT 部長は、一つのハードウェアとソフトウェアのセットを使用
して、異なる地域の、オフィスごとに異なるファイル管理システムを作成し、インフラストラク
チャのコストを劇的に削減することができます。
セキュリティの強化
Oracle Content Services 10g では、以下のようなセキュリティ強化が行われています。
•
フォルダおよびドキュメント・レベルのセキュリティ: Oracle Content Services 10g では、Oracle
Files で現在行われている共有フォルダ・レベルのセキュリティを拡張し、フォルダ・レベル、
ドキュメント・レベルのセキュリティを実現しています。たとえば、マネージャは、特定のフォ
ルダやドキュメントに対してアクセスを許可するユーザーやそのアクセスのレベルを、厳密に
指定することができます。
•
グループおよびロール・ベースのアクセス制御: Oracle Content Services 10g では、グループ
およびロール・ベースのアクセス制御が追加され、セキュリティ管理がより柔軟になりました。
アクセス制御は、すべてのコンテンツ・オブジェクトとセキュリティ・レベルに対して適用す
ることができます。アクセス権属性の追加は、さらなるセキュリティ制御を可能にします。た
とえば、プロジェクト・リードは、特定の吸収合併計画に関与しているユーザーグループを作
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ORACLE CONTENT SERVICES 10g の概要
成し、そのグループを使用して、当該のフォルダおよびドキュメントへのアクセス権を割り当
てることができます。
•
ウイルス・チェックおよびスキャン: Oracle Content Services 10g では、外部のアンチウイル
ス・ソフトとの統合により、自動または手動でのウイルス・スキャンを実行することができま
す。ウイルス・チェックは、コンテンツが (アップロード、チェックイン、保存、プロトコ
ル変換などによって) リポジトリにエントリされた時点で自動的に開始するよう設定してお
くことができます。また、ウイルス・チェックを手動で起動し、すでにリポジトリ内に存在す
るオブジェクトをスキャンすることもできます。たとえば、Symantec Antivirus Scan Engine の
ライセンスを得て Oracle Content Services と統合し、Oracle Content Services にアップロードさ
れたすべてのドキュメントを自動的にスキャンすることができます。
開発者機能および強化
Web サービス API
Oracle Content Services 10g では、J2EE および Microsoft.NET と互換性のある Web サービス API
を使用し、プログラムでアプリケーションの機能への完全アクセスを提供します。これらの API
を活用すれば、Oracle Content Services 10g を他のシステムやアプリケーション (Oracle E-Business
アプリケーションや Oracle Portal など) と統合したり、アプリケーションの機能を自動化したり
することができます。
たとえば、金融サービス会社では、社内の IT 部員が使い慣れている業界標準の統合メソッドを
用いて、会社内のカスタマ・サポート・システムを Oracle Content Services と融合することができ
ます。このことから、顧客からのクレームが記録されるたびに、カスタマ・サポート・システム
がクレーム・レポートを Oracle Content Services に自動的にアップロードするといったことが可能
になります。カスタマ・サポート・システムは、Oracle Records Management Services を起動し、ド
キュメントを特定の属性とともにリポジトリに追加することができます。また、ドキュメントを
レコード保存に基づいて自動的に配置することもできます。
Oracle Collaboration Suite と Content Services 10g
Oracle Collaboration Suite は、エンタープライズ・クラスの通信とコンテンツ管理をエンタープラ
イズ・プラットフォーム上で実現する一連のアプリケーション群で、総所有コストの削減と同時
に生産性の向上を図ります。Oracle Collaboration Suite は、効率性と信頼性に優れたスケーラブル
な企業通信とコンテンツという幅広い問題に対処できる、今日では唯一のコラボレーション・プ
ラットフォームです。Oracle Content Services 10g とともに Oracle Collaboration Suite を使用するこ
とで、広範囲な機能と強化が実現され、エンドユーザーに満足させることができます。また、管
理が容易になり、開発者は Oracle Collaboration Suite を拡張するツールを使用したり、他のアプリ
ケーションとの統合を行うこともできます。
Oracle Collaboration Suite についての詳細情報は、http://otn.oracle.com/products/cs を参照してくだ
さい。
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