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「公営住宅の入居収入基準・家賃制度改正について」(PDF:120KB)

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「公営住宅の入居収入基準・家賃制度改正について」(PDF:120KB)
公営住宅の入居収入基準・家賃制度改正について
現在の公営住宅の入居収入基準や家賃算定の基準は、公営住宅法施行令等により全国一律に定められていま
すが、高齢化の進展や世帯の所得状況などの経済情勢の変化を公営住宅制度に反映することを目的として、
平成19年12月に、入居収入基準の引き下げなどを内容とする公営住宅法施行令等の改正が行われ、平成
21年4月1日から施行されることとなりました。
○公営住宅・改良住宅の収入基準
公営住宅等の入居収入基準は世帯の収入分位に基づき設定されていますが、今回、各分位に対応する世帯
の収入月額が見直されました。
収 入 基 準
本来入居者
収入分位
25%以下
入居収入基準
裁量入居者
(高齢者・障害者等)
本来入居者
40%以下
25%超
収入超過者とな
る収入基準
裁量入居者
(高齢者・障害者等)
高額所得者となる収入基準
収入月額
種別
現行
改正後
公営住宅
200,000円以下
158,000円以下
改良住宅
137,000円以下
114,000円以下
公営住宅
268,000円以下
214,000円以下
改良住宅
178,000円以下
139,000円以下
公営住宅
200,001円以上
158,001円以上
改良住宅
137,001円以上
114,001円以上
公営住宅
268,001円以上
214,001円以上
改良住宅
178,001円以上
139,001円以上
公営住宅
397,001円以上
313,001円以上
改良住宅
ー
ー
40%超
60%超
〔収入月額〕入居者及び同居者の、過去1年間における、所得税法に準じて算出した所得金額から、政令で
定められた額を控除した額を12で除した額
○収入超過者・高額所得者
世帯の収入基準の見直しにより、公営住宅の本来入居者で158,001円以上、裁量入居者で214,001円以上、
改良住宅の本来入居者で114,001円以上、裁量入居者で139,001円以上 の世帯は、新たに収入超過者の対
象になり、収入超過者に認定されれば、住宅の明け渡し努力義務が生じるとともに、段階的に家賃が上昇し
ます。
また、公営住宅入居者で、313,001円以上の世帯は高額所得者の対象となり、高額所得者に認定されれば、
一定期間を定め、住宅の明渡請求がされます。
*なお、平成21年4月1日前に入居されている世帯については、施行後5年間(平成25年度家賃ま
で)は、現行の収入基準が適用され、収入増がなければ、新たに収入超過者や高額所得者にはなりません。
*子育て世帯向け住宅入居者
子育て世帯向け住宅に入居されている世帯で、子どもの成長に伴い小学校就学前の子どもがいなくなった
際の収入基準は、新しい基準(158,000円)が適用されます。
○家賃制度の改正
公営住宅の家賃は、家賃の負担能力に応じて設定されている「家賃算定基礎額」に住宅の立地条件や規模
などに応じて設定されている「応益係数」を乗じて決定されます。
家賃=家賃算定基礎額×応益係数 (応益係数=市町村立地係数×規模係数×経過年数係数×利便性係数)
・家賃算定基礎額の改正
各収入分位の収入月額が改正されるとともに、それに対応した家賃算定基礎額が改正されました。
現行
収入
分位
1
2
3
4
改正後
世帯の収入月
額(円)
123,000以下
123,001~
153,000
153,001~
178,000
178,001~
200,000
家賃算定基
礎額(円)
37,100
45,000
53,200
200,001~
238,000
70,900
6
238,001~
268,000
81,400
7
268,001~
322,000
94,100
8
322,001~
107,700
収入 世帯の収入月額 家賃算定基
分位
(円)
礎額(円)
1
収入に
収入超過
応じて
者となって
設定さ
からの期
れる割
間
増率
61,400
5
高額 397,001以上
収入超過者
2
3
4
1年目
2年目
3年目
4年目
5年目以降
1年目
2年目
3年目
4年目以降
1年目
2年目以降
1/5
2/5
3/5
4/5
5/5
1/4
2/4
3/4
4/4
1/2
1/1
1年目以降
1/1
近傍家賃
104,000以下
104,001~
123,000
123,001~
139,000
139,001~
158,000
34,400
39,700
45,400
収入に
収入超過
応じて
者となって
設定さ
からの期
れる割
間
増率
51,200
5
158,001~
186,000
58,500
6
186,001~
214,000
67,500
7
214,001~
259,000
79,000
8
259,001~
91,100
高額 313,001以上
収入超過者
1年目
2年目
3年目
4年目
5年目以降
1年目
2年目
3年目
4年目以降
1年目
2年目以降
1/5
2/5
3/5
4/5
5/5
1/4
2/4
3/4
4/4
1/2
1/1
1年目以降
1/1
近傍家賃
・規模係数の基準となる床面積の改正
世帯人数の減少に伴う最近の公営住宅の供給規模(床面積)の変化を踏まえ、基準となる床面積が70㎡
から65㎡に引き下げられました。
*収入超過者、高額所得者の家賃は算定方法が異なります。
<収入超過者の家賃>は、本来入居者の家賃に、近傍同種の住宅の家賃(いわゆる市場家賃)と本来入居者
の家賃との差額に、収入に応じて設定される率を乗じて得た額を加算した額となります。
<高額所得者の家賃>は、公営住宅に入居できずにいる方との公平性を確保するため、近傍同種の住宅の家
賃とされています。
<近傍同種の住宅の家賃>につきましては、国土交通省告示により、土地の基礎価格に乗じる土地の利回り
が2%から3%に改正され、平成21年4月からの近傍同種の住宅の家賃の算定に適用されます。
○家賃減免制度
収入が著しく低額の世帯及び障害者、母子・父子家庭などの世帯については、家賃の減免制度を利用でき
る場合があります。
平成20年11月定期募集に応募される方へ
○平成20年11月の募集は、現行の入居収入基準で行いますが、家賃については、改正後の家賃
基礎額等が適用されるため、月収額によっては、これまでに比べて家賃額が上がっています。
○また、改正後の基準を超える(公営住宅原則階層で、158,001円以上)世帯は、入居から3年
を経過した後、収入超過者として認定され、住居の明渡し義務が生じるとともに家賃が上昇する
ことになります。また、収入額の調査において「高額所得者」に該当する収入(313,001円以上)
があると認められるときは、一定の期間を定め、住宅の明渡し請求を行います。
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