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住まいと人の寿命
資料1 住まいと人の寿命 健康維持増進住宅研究会 要約 首都大学東京・都市環境学部・ 建築都市コース・教授 星 旦二 1 話題提供 1. 2. 3. 4. 5. 6. 健康寿命をのばす 都市は長寿ではない 子宮がん予防と住居 住居と外出頻度との関連 低階層移動は生存を低下させる 生涯現役のために 2 事前質問・正解に○ 1. 東京都より緑が多い地方の方が長生きだ 2. 感性症予防には、手洗いが最も大事だ 3. 歯科主治医がいる方が、いない人より長生きだ 4. 子宮がんの予防には住居が大事だ 5. 長野県長寿なのは、肝臓がん死亡が少ないからだ 6. 前向きに生きている人の方が、7.5年長寿だ 7. 外出しない人は、六年後には、約半分が死亡する 8. 子どもの生活習慣は、家族の食育が規定する 9. 夢ある高校生は、喫煙と薬物に手を出さない 10. 高齢者の寝たきり予防は、口紅化粧身だしなみだ 11. ドイツでは、森林、温泉療法が保険で使える 3 住居と生存:夢を支援する住居 • 洗面所;特に子どもと高齢者の感染予防、 歯磨き、口紅化粧身だしなみ • 子宮がん予防浴室:子宮がん予防住宅 • 食卓囲む家族団らん:生活習慣形成、ペット • 低階層移動しない:自分で出来ることをしてあげ ない見守りが、廃用症候群を予防する • 子どもの夢とこころを育み、全ての世代の生き がいと、人が共に成長する視点から健康な住宅 の意義が大きいことを共有する必要性がある。 4 1.健康寿命を 延ばす 5 早世予防と健康寿命 健康寿命 ● 健康な毎日の生活 ● 軽症 健康寿命 健康寿命 PPK PPK 新しい方法論 新しい方法論 介護保険 障がい 重症 NNK 致死 早世せず 早世せず 長寿に 長寿に 6 平均寿命の算出法 (生存数、生存延年数、死亡延年数の模式図) 死亡延年数 生 存 数 生存延年数 生存年数曲線 赤ちゃん誕生 0歳 X X+n 年齢 108歳 7 8 LifeLife exp.,femal. exp.,femal. at birth at birth - Years - Years 女性平均寿命追い抜かれず・何故? 日本・男性 日本・男性 日本・女性 日本・女性 85 85 80 80 80 70 65 75 Years Years 75 Years 80 70 CAN FRA DEU ITA JPN GBR USA CAN FRA 75 DEU ITA JPN GBR USA Years Life exp., Life exp., malesmales at birth at birth - Years - Years CAN FRA DEU ITA JPN GBR USA 75 65 60 60 60616263646566676869707172737475767778798081828384858687888990919293949596 60616263646566676869707172737475767778798081828384858687888990919293949596 70 70 6061626364 60 65 61 66 62 67 63 68 64 69 65 70 66 71 67 72 68 73 69 74 70 75 71 76 72 77 73 78 74 79 75 80 76 81 77 82 78 83 79 84 80 85 81 86 82 87 83 88 84 89 85 90 86 91 87 92 88 93 89 94 90 95 91 96 92939495969 何故故に、日本は改善したか •医療? • • • 10 健康長寿寄与要因 • • • • • WHO 1991 11 長野長寿の理由仮説 1.きれいな水と空気 2.学習・社会環境の整備 3.高齢者の高い就労率 4.所得の確保 5.地域医療 最少医療費 6.住民参画の保健活動 12 健康規定要因 医療と共に、 教育、輸送、住居、都市開 発、労働、工業生産、農業 WHO 1991 13 新しい健康とその支援環境整備 医療と共に、教育、輸送、住居、都市開発、労働、工業生産、農業 by • WHO 1991 Presented by Hoshi 2005 World Health Promotion Conference in Korea 1. 口紅、化粧、身だしなみ 2. 主体性を持つ財布の自己管理 3. 歯科医師の主治医を持つこと 4. 夢をもつ 14 Determinant factors for Health • Redistribution income fairly • Pure Air & pure Water for Sustainable development • Promote healthy behavior • Promote safe & same communities • Improve system for personal and public health by citizen involvement • Feel happiness Buddhism with Peace • Comprehensive oriental medicine • Supportive environment 15 ★かかりつけ歯科医師いる人 の生存率は維持される★ 1 歯科医師無 0.98 累 累 0.96 積 積 生 生 0.94 存 存 0.92 率 率 0.9 歯科医師有 0.88 0.86 2001年多摩市高齢者13,066人 2001年多摩市高齢者13,066人 990 900 810 690 600 510 390 300 240 210 120 90 日数 0 0.84 多摩市・多摩市歯科医会・ 多摩市・多摩市歯科医会・ 東京都立大学協働調査 東京都立大学協働調査 16 2.都市は 長寿ではない 17 東京都 全国20位、33位(女) 80 男性平均寿命の経年変化 78 76 平均寿命 74 72 70 東京都 長野県 岐阜県 愛知県 滋賀県 大阪府 奈良県 島根県 岡山県 広島県 山口県 68 66 男性寿命1965 男性寿命1970 男性寿命1975 男性寿命1980 男性寿命1985 男性寿命1990 男性寿命1995 18 3千メート ルの山々 阿蘇山 沖縄 19 全国各市の男性平均寿命と標高との関連 全国各市の女性平均寿命と標高との関連 80 86 78 84 76 82 74 80 72 78 70 女 性 寿 命 男 性 寿 命 1,000mで二歳 1,000mで一歳 76 68 74 0 標高 200 400 標高 600 800 0 標高 200 400 600 800 標高 20 80.0 目黒区 世田谷区 杉並区 渋谷区 新宿区 中野区 港区 板橋区 練馬区 北区 品川区 豊島区 大田区 文京区 中央区 千代田区 台東区 墨田区 江東区 江戸川 葛飾区 荒川区 足立区 東京都23特別区女性平均寿命 83.0 82.0 81.0 21 港区 千代田区 渋谷区 目黒区 文京区 中央区 世田谷区 新宿区 杉並区 品川区 豊島区 中野区 大田区 台東区 練馬区 板橋区 江東区 北区 墨田区 江戸川区 荒川区 葛飾区 足立区 特別区別にみた一人当たりの 区民税・2005 区民税一人 300 250 200 150 100 50 区民税一人 0 区民税一人 22 77.1・キューバ・3168$ 75.5・韓国・15,905$ 81.9・日本・26,652$ 所得全世界で12位 寿命の延伸には、所得確保が必要だ。 特にある程度までの延伸には大きな役割を持つのが所得23 健康長寿県は PPK県? NNK県? 24 要介護者の割合・1995 13 12 男性の要介助者率 青森 岡山 沖縄 11 10 9 8 7 高知 富山 鹿児島 熊本 島根 北海道 岩手 栃木 福島 大分 宮城 岐阜 山形 神奈川 東京 長野 山梨 6 福岡 千葉 5 R 2 乗 = 0.5721 8 9 10 11 12 13 14 女性の要介助者率 男女ともに、要介護率が少ない神奈川県 25 健康長寿と要介護長寿 PPK 長野 NNK 沖縄 26 要介護率に関連する要因:病院病床 20 18 平成15年人口あたり要介護率 16 14 12 10 0 1000 2000 3000 人口当たり病院病床 27 特別養護老人ホームを入れると 介護状況の決定係数は、87% d1 d2 .47 .21 高齢者有業率 自宅死亡割合 .46 .69 e4 e3 .62 .77 z3 就業と在宅死 介護保険料 e9 .46 人口医師数 .32 人口特養入所数 .88 -.49 .79 .87 .68 .88 要介護率 .46 医師と特養施設数 介護状況 .77 .60 .60 z2 z1 e8 医療施設と機能 .93 .62 .81 .86 .66 人口病院病床 人口診療病床 e5 e6 .38 病床利用率 e7 AGFI=.713 NFI=.808 RMSEA=.141 CMIN=42.093 P=.006 28 我が国の医療特性 • 医療費用:世界では?位 • 病院病床数:世界の?倍 • 入院期間 • 薬物消費量 29 3.子宮がん 予防と住居 30 子宮頸がんの自然史 WHO 異型細胞 上皮内がん 転移がん 31 異型細胞からがん転移 •約26-38年 •WHO1985 • 原因 human papilome virus、喫煙、性交による 機械的な刺激 32 子宮頸部がん予防方法 • 第一にがん細胞をつくらない こと、大きくさせない毎日の生 活が最も大事です • 次に早期発見早期治療です • 三年に一度が推薦されてる • USA 33 日々の生活で シャワー付 子宮頸がん 予防住宅を! 34 東京都23区子宮がん年齢調整死 亡率経年変化 42 40 38 36 34 32 30 ( 年 齢 調 整 死 亡 率 ) 28 人 口 26 千 24 対 22 20 18 1978-1982 1983-1987 1988-1992 年次 北区 1993-1996 千代田 中央 港 新宿 文京 台東 墨田 江東 品川 目黒 大田 世田谷 渋谷 中野 杉並 豊島 北 荒川 板橋 練馬 足立 葛飾 35 USA Healthy People 1979 健康規定要因 • 保健医療の役割 • 日常生活習慣 10% • 環境の役割 20 % • 遺伝の役割 20 % 50% 36 USA感染性死亡低下と医薬 37 高齢者の風邪大切 •100人死亡 •うち、20人前後 •風邪その後肺炎 •命取り 38 肥満度と三年間の死亡率 20% 18% 16% 女性 14% 男性 12% 10% 8% 6% 4% 2% 0% 19未満 19~21未満 男性 21~23未満 23^25未満 女性 25~27未満 27以上 39 肥満よりも高齢者のやせが課題 BMIと死亡率(米国人一般住民1971-2000) 2.5 相対死亡率 2 25-59才 1.5 60-69才 70才以上 1 0.5 0 00.0-18.4 18.5-24.9 25.0-29.9 30.0-34.9 BMI 35.0- Flegal KM et al: Excess Deaths associated with underweight, overweight, and obesity. JAMA, 293(15), 1861-1867, 2005. 40 総コレステロールと死亡 J-LIT研究 がん・脳血管障害 8 心臓病 7 6 5 4 死亡数/年千 人 3 2 1 0 180未満 180200 200220 220240 240280 28041 コレステロールの役割 •細胞壁の材料:美肌 •破裂しない丈夫な血管 • ビタミンD材料:腰曲がらない •ガンの増殖で、コレステ ロールが枯渇し、結果的に、 低コレステロールとなる。 42 The Washington PostのATP-III批判 (2004年8月1日) ・基準が低いため、飲まさ れる人が多すぎる。 ・米国心臓病学会は、 2002年度で4社のスタチン メーカから200万ドルを受 け取っていた。 ・8人の委員の内、6人が スタチン薬品会社から研 究費などを受けていた。 43 日本における高圧目標の変遷 沖中重雄:内科診断学七版、1969 最高血圧=年令+90mmHg ハリソン内科科学16版、2005 180/110mmHgが薬物治療開始点 1987年老人基本健診マニュアル 異常認めず 要指導 (a) (b) 最大血圧 ~139 140~159 160~179 最小血圧 ~ 89 90~ 94 95~ 99 要医療 180~ 100~ 日本高血圧学会の降圧目標 2000年 2004年 80才以上 70才以上 65才以上 60才以上 若年・中年者 収縮期血圧 拡張期血圧 収縮期血圧 拡張期血圧 160~170 90 140 90 150~160 90 140 130 90 85 130 2008年特定健診 130/85以上:保健指導、140/90以上:受診勧奨 85 44 高血圧に対する薬物療法開始基準 •ハリソン内科科学16版、 2005 180/110mmHg が薬物治療開始点 •半年は、食事、運動、生 活背景の改善支援 45 40-49歳代の女性1,000人のう ち、虚血性心疾患で死亡する 人は、年間で 人だ。 • 0.1人 • 一人 • 五人 46 メタボリックシンドロームに関係する心筋梗塞は少ない 人口10万人当死亡率 日本における虚血性心疾患死亡率(2002年) 1000 900 800 700 600 500 400 300 男性 女性 200 100 0 20- 25- 30- 35- 40- 45- 50- 55- 60- 65- 70- 75- 80- 8524 29 34 39 44 49 54 59 64 69 74 79 84 89 年齢 日本人の発症率は米国の1/3で、後期高齢者が中心 47 ★自分で健康と感じる人は長生きしている ご自身の健康感と生存率 「病は気から」という諺があ りますが、多少の支障あって も「自分は健康である」と自信 を持つ方は、「健康でない」と 100.0% 90.0% 考える方に比べ、長生きする 85.0% ことが示されました。健康と感 じるように心がけたり、相互支 80.0% してい た日 数 700 日 とても健康 600 日 50 0日 生存 援する環境づくりが大事です。 400 日 100 日 200 日 300 日 生存率 95.0% まあまあ健康 ふつう 健康でない 厚生労働省 地域総合研究費に基づく、 全国16市町村 22,167人二年間追跡研究 48 星 旦二ら 老化に対するネガティブな見方は 寿命を短くする • Levy BR, Slade MD, Kunkel SR, Kasl SV. • "Longevity Increased by Positive Self-Perceptions of Aging," ; Journal of Personality and Social Psychology, Vol. 83, No. 2.p261-270 ,2002 • ベースライン時50歳以上 の660名(男:338,女:322) の人23年間追跡調査した。 49 老化に対する態度 ロートンPGCモラールスケールから5項目 • • • • • 1)年をとるにつれ物事が悪くなっている。 2)昨年よりも元気でなくなった。 3)年をとるにつれ何も役立たないと思う。 4)若かった頃よりも同じくらい幸せだ。 5)年をとるにつれ、物事は良い方向だ 50 老化に対するポジィティブな見方は 寿命を長くする • 太りすぎないことと喫煙経験がないこと及び 運動をしていることでは、寿命を3年長く • ポジティブな考え方を持っている人はそうで ない人より 23歳も若く見られる。 • 最高血圧が高くなく、コレステロール値が基 準値、寿命を4年程度長くします • 年齢・性別・社会的地位・孤独感そして 健康全般を含む要素を考慮したとしても、 7.5年長生きする。 51 52 53 MRFIT 長期介入追跡研究 行動変容は、成功する。 • • • • 対象 35万人から ハイリスク群選定 無作為二分化 7年追跡 • 行動変容成功 • • • 禁煙 血圧低下 コレステロール 54 MRFIT 長期介入追跡研究 • ハイリスク対象 • 無作為二分 • 行動変容成功 • 死亡率低下は 有意差なし • 七年後は増加 55 4.住居と 外出頻度との 関連 56 研究背景 • 外出頻度は、三年後の生存と 共に介護状況を規定する • 毎日外出する人は、加齢と共 に急速に低下する • 外出頻度は、住居の状況とど のように関連しているのかほ とんど明確にされていない 57 めったに外出しない人、 六年後に約五割近く死亡する 生 存 関 数 外 出 す る こ と は ど の ぐ ら い あ り ま す か 1 .0 ほ め 月 週 ほ 打 め 打 月 い た 週 切 0 .9 0 .8 累 積 生 存 0 .7 と ん ど 毎 日 っ た に し な い に 一 回 ぐ らい 三 四 回 と ん ど 毎 日 ち 切 ら れ た っ た に し な い ち 切 ら れ た に 一 回 ぐ ら -打 ち 切 ら れ 三 四 回 -打 ち ら れ た 0 .6 0 .5 0 .4 0 5 00 1 000 150 0 2 000 250 0 六 年 間 生 存 日 数 58 研究背景②:高齢者の毎日外出が 特に女性で急速に低下する 性別=女性 性別=男性 100 90 80 7 31 37 8 9 42 40 50 90 80 14 70 60 100 19 34 46 40 42 30 40 ほとんど毎日 75-79歳 70-74歳 年齢階層 80-84歳 85歳- 度数 度 数 週三四回 65-69歳 外出することはどのぐ 50 16 めったにしない 37 46 43 月に一回ぐらい 30 33 10 0 11 50 50 月に一回ぐらい 20 31 60 めったにしない 52 47 70 外出することはどのぐ 59 45 11 9 35 28 20 週三四回 16 10 0 ほとんど毎日 65-69歳 75-79歳 70-74歳 年齢階層 85歳- 80-84歳 59 分析モデル:横断調査 2001年毎日外出頻度 2001年 住居生活状況 2001年 外出頻度 これで因果が議論できる 2004年 外出頻度 60 住居階層と年齢階級別、 低階層、外出頻度男性は不問 女性は、有意に少なくなる 性別=男性 性別=女性 100 90 80 8 38 7 37 6 34 7 35 100 90 7 36 70 80 70 外出することはどのぐ 40 48 50 54 53 53 めったにしない 週三四回 10 0 ほとんど毎日 一階 二階 三階 四階 五階 度数 度数 20 46 7 47 45 8 45 外出することはどのぐ めったにしない 40 月に一回ぐらい 30 7 9 60 50 60 50 10 9 49 30 20 32 38 40 44 42 月に一回ぐらい 週三四回 10 0 ほとんど毎日 一階 三階 二階 五階 四階 お住まいは何階にありますか お住まいは何階にありますか 5階・集合住宅・外出頻度 • 男性は、外出頻度と住居階層と の関係が少なく、統計上有意差 ない。 • めったに外出しないのは、特に女 性で一階に住んでいる群が10% と多い。 • 女性は、上階ほど外出する傾向 がある。年齢の影響ある?。 62 外出頻度毎日は、買い物、健康感、年 齢、階層は女性のみ有意 方程式中の変数 性別 男性 B ステップ 1 1 ステップ 1 有意確率 Exp(B) .153 -.008 .042 .033 13.063 .065 .000 .799 1.165 .992 1.072 .929 1.266 1.058 痛み数 -.004 .036 .012 .913 .996 .928 1.069 治療病数 買い物 -.001 1.694 .058 .388 .000 19.053 .991 .000 .999 5.442 .893 2.543 1.119 11.645 貯金出入 新交手段 .576 .105 .238 .061 5.870 3.006 .015 .083 1.779 1.111 1.116 .986 2.834 1.252 .372 -.185 .075 .027 24.463 47.792 .000 .000 1.451 .831 1.252 .789 1.681 .876 -2.859 .431 43.979 .000 .057 年齢階級 居住階数 .221 -.083 .043 .034 26.586 5.934 .000 .015 1.247 .920 1.147 .861 1.356 .984 痛み数 治療病数 .050 .073 .033 .063 2.349 1.321 .125 .250 1.051 1.076 .986 .950 1.121 1.218 買い物 貯金出入 1.211 .093 .354 .317 11.716 .086 .001 .769 3.357 1.098 1.678 .589 6.716 2.045 新交手段 .106 .070 2.333 .127 1.112 .970 1.275 .520 -.024 .084 .027 38.155 .803 .000 .370 1.682 .976 1.426 .925 1.984 1.029 -2.671 .368 52.796 .000 .069 定数 女性 Wald 年齢階級 居住階数 健康感 年収 1 標準誤差 Exp(B)の95.0% 信頼区間 下限 上限 健康感 年収 定数 1. ステップ 1: 投入された変数 年齢階級, 居住階数, 痛み数, 治療病数, 買い物, 貯金出入, 新交手段, 健康感, 年収 63 毎日外出性別分析 5階・集合住宅・外出頻度 • 毎日外出が有意に多い集団は • 買い物、年齢、主観的健康感、 • 男性のみは、預貯金、年収が有意 • 女性のみは、疾病治療数、住居階層が有意 • 女性のみ、住居階層が高いほど外出する • つまり下層よりも上層階に住む女性高齢者の方が、 毎日外出することが多い傾向が明らかになった。 64 毎日外出関連要因・まとめ • 五階集合住宅: • 男性のみは、預貯金、年収が有意 • 女性のみは、疾病治療数、住居階層が有意。 • つまり女性高齢者の場合、疾病が少なく、下層よりも 上層階に住む方が、毎日外出することが多い傾向が 明らかになった。 • 六階以上集合住宅: • 男女ともに、買物、健康感、高収入だ • 女性のみ趣味活動が関連するが、統計上有意ではない。 • 住居階層は関連しない。エレベータ効果があるかもしれない 65 5.低階層移動は 生存を低下させる 66 集合住宅(五階建)の 住居階層変化状況と その後三年間の生存と の関連を明確にする 67 2001-2004年までの調査と転居と死亡状況 2001年多摩市 全数対象者 16,462人 2004 調査回答 在宅高齢者13,460人 2001 調査回答者 13,066人 二回の調査共に 回答者 8,560人 三年間の死 亡者 914人 2004年までの三年間で 追加された 新規高齢者約4000人 三年間の転出 者 514人 68 2001年から三年後の居住階数移動 クロス表 住居階の変更 年齢 階層 65-69歳 70-74歳 75-79歳 80-84歳 85歳- 合計 度数 年齢階層 の 度数 年齢階層 の 度数 年齢階層 の 度数 年齢階層 の 度数 年齢階層 の 度数 年齢階層 の % % % % % % 低階層移動 28 4.4% 45 4.1% 14 2.3% 10 3.6% 9 5.0% 106 3.8% 変更なし 598 93.4% 1043 94.3% 587 95.6% 265 94.3% 168 92.8% 2661 94.3% 上階層移動 14 2.2% 18 1.6% 13 2.1% 6 2.1% 4 2.2% 55 1.9% 合計 640 100.0% 1106 100.0% 614 100.0% 281 100.0% 181 100.0% 2822 100.0% • 五階建て以下の集合住宅での、階層移動状況 69 2001年-2004年居住階数移動と 六年間の生存 低層移動生存率低下 生 存 関 数 住 居 階 の 変 更 1 .0 0 低 階 層 移 動 変 更 な し 低 階 層 移 動 -打 ち 切 ら れ た 変 更 な し -打 ち 切 ら れ た 0 .9 8 累 積 生 存 0 .9 6 0 .9 4 0 .9 2 0 .9 0 1 000 12 00 140 0 1 600 18 00 2 000 22 00 六 年 間 生 存 日 数 70 五階建て以下の集合住宅群 低層へ移行する割合は、三年間で 3.8%と100人で四人程度と少ない。 移動しない群よりも、生存率が低下 する傾向があるが、統計上有意差 はない。事例が少な過ぎるからか。 71 6.生涯現役の ために PPKのために 72 スウェーデン訪問・1986 大型施設の廃棄中 •元気で長寿秘訣? • 楽しくいきいきと • 前向きに、友人大切に • 口紅、化粧、 身だしなみだ 73 生存追跡協働研究事例 • 1998-2003年 • 全国高齢者 2.2万人 • 二年間で 506人死亡 ・全国16市町村 門別町 ・ニセコ町 ・上越市 ・上野村 中里村 ・藤野町 ・美山町 ・高富町 伊自良村 ・嬉野町 ・頓原町 ・国分 寺町菊池市 ・蘇陽町 ・山江村 ・ 玖珠町 ・ 74 買い物に行く人の生存率は維持される ★ 100.0% 生存率 95.0% 90.0% 85.0% 日常生活活動と生存率 70 0日 た日 数 60 0日 してい 50 0日 40 0日 生存 30 0日 20 0日 10 0日 80.0% 買い物ができる 買い物ができない 75 ★自分で健康と感じる人は長生きしている 1 0 0 .0 % 生存率 9 5 .0 % 9 0 .0 % 8 5 .0 % ご自身の健康感と生存率 とても健康 70 0日 日数 60 0日 50 0日 ていた 40 0日 生存し 30 0日 20 0日 10 0日 8 0 .0 % まあまあ健康 ふつう 健康でない 76 ペット飼う人、死なない 77 全数対象・最適モデル・女 d1 .04 .18 e8 外出歩行時間 痛み数合計 z1 -.43 d2 e9 .87 一人外出 .81 e10 自分で買物 .35 e11 .74 .94 .76 .19 外出・歩行 .90 .92 知的能動 .86 .21 .59 .46 .08 健康状況 外出頻度 .34 e12 d3 .25 .59 交通手段 新聞雑誌を読む 年金証書が書ける NFI=.898 TLI=.833 貯金の出し入れAGFI=\AGFI RMSEA=.070 AIC=4439.219 .50 年齢階層 d4 .06 治療疾病数 d5 .25 主観的健康 78 夫の健康を損ねる方法 • がみがみいう • 大酒 • たばこ • 野菜あげない • 睡眠不足 • 運動させない • 79 た 男性 女性 要介護Ⅱ 1.0 要介護Ⅱ-打ち切られ 1.0 .9 た .9 .8 要介護Ⅰ .8 .7 要介護Ⅰ-打ち切られ た .7 .6 要支援 .6 要介護Ⅲ 要介護Ⅱ 要介護Ⅰ 要支援 累 積 生 存 累積生存 要支援-打ち切られた .5 介護認定なし .4 介護認定なし .5 .4 .3 0 200 LIVEDAY 400 600 .3 -打ち切られた 800 1000 1200 0 200 400 介護認定なし 600 800 1000 1200 LIVEDAY 80 2001年介護レベル別にみた累積生存率 • 介護度が厳しいほど生存率低下 • 要支援が介護レベル①と交差す るつまり、要支援が次第に介護① と同レベルの生存率に低下する • 男性の介護Ⅴの生存は、女性介 護Ⅲ生存率と類似 81 Cross-Lagged Effects Model Cross-Sectional Model 社会 社会 からだ からだ こころ こころ 2001年 三年後2004年 82 夢ある豊かな学校生活は、喫煙と飲酒状況に対して抑制的 に影響し、薬物使用意向を経て間接的にも影響し、 喫煙飲酒状況の16%を説明できた 16% -.17 豊かな学校生活 豊かな学校生活 -.06 喫煙飲酒状況 喫煙飲酒状況 .35 薬物使用意向 薬物使用意向 83 小学生の生活習慣形成 -.14 e9 e10 e1 e11 .01 .08 .50 e2 e3 .03 .08 e4 .15 .03 喫煙頻度 飲酒頻度 生活習慣身 学校保健便 朝食頻度 主食副菜 子供と運動 .09 .29 .71 .28 .18 .38 .19 .63 z2 生活習慣形成 .71 家庭学校食育支援環境 .76 .11 .58 家庭学校楽しい健康生活 .55 .29 .49 .31 z1 .24 .08 家庭生活楽し 学校生活楽し 子供健康状況 e6 e7 e8 AGFI=.974 GFI=.985 NFI=.847 RMSEA=.026 CMIN=536.592 P=.000 84 生活習慣形成に対する 「家庭学校食育支援環境」効果は、 小学生ほど大きい 間接効果 0.8 直接効果 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0 間接効果 直接効果 小学生 0.081 0.711 中学生 0.199 0.586 高校生 0.237 0.381 85 熱伝導率低く、断熱材として優れてる 86 気密性が高い住宅 87 88 室内進入熱量が1/3と少ない 89 早世予防と健康寿命 ● 健康な毎日の生活 ● 軽症 障がい 健康寿命 健康寿命 新しい方法論 新しい方法論 介護保険 重症 致死 早世せず 早世せず 長寿に 長寿に 90 先進国の統合医療 • • • • • • 鍼と灸 カイロプラクティック 温泉療法 森林療法 アロマセラピー、エステ 笑い ヨガ 手あて 91 本質的改革モデル • 医学から生活モデルへ • 専門から市民モデルへ • 年に一回から毎日へ • ネガティブから楽しく • プロセスと成果を共有 92 住居と生存:夢を支援する住居 • 洗面所;特に子どもと感染予防高齢者、 口紅化粧身だしなみ • 子宮がん予防浴室:子宮がん予防住宅 • 食卓を囲む家族団らん食育:生活習慣形成 • 低階層移動:自分で出来ることをしてあげない 見守りが、廃用症候群を予防する • 子どもの夢とこころを育み、全ての世代の生き がいと、人が共に成長する視点から健康な 住居づくりを推進する意義が高いこと共有する。 93 住居と生存:夢を支援する住居 • すてきな家を創る;家族の最大 の夢ではないか。家族で育む、 夢支援の場が住居だ • 真の環境共生は、住宅30年サ イクルを停止する • 100年、夢支援住宅を提案 • 法隆寺は、千年木造建築 94