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Title
同性愛者に対する態度についての一研究 : 男女差,メデ
ィア接触量を中心として
Author(s)
山下, 玲子; 源氏田, 憲一
Citation
一橋研究, 21(2): 163-177
Issue Date
Type
1996-07-31
Departmental Bulletin Paper
Text Version publisher
URL
http://doi.org/10.15057/5788
Right
Hitotsubashi University Repository
同性愛者に対する態度についての一研究
1
6
3
同性愛者 に対する態度 についての一研究
一男女 差, メデ ィア接 触 量 を中心 と して -
山 下 玲 子
源氏 田
憲一
1.は じめに
今 日, エイズの全世界的な蔓延 という事態を受 けて, 日本 において も同性愛
に対する関心が高 まってきている。 また,そのような関心の高 まりとともに,
同性愛者が置かれている状況及び立場が社会問題化 している。 しか し,同性愛
者がいかに差別 されているかについては,マスコ ミなどで しば しばとりあげ ら
れるが,同性愛者の実態や,一般の人々が実際に同性愛や同性愛者をどのよう
に見ているかについては, 日本 においてはほとんど知 られていないように思わ
れる。他方,同性愛の存在が早 くか ら注 目されていた欧米では,同性愛及び同
性愛者 についての学術的研究が,1
9
6
0
年代か らある程度行われてきている。初
期の研究では,同性愛 は病的なものとして扱われてお り,研究の目的は主 にそ
の治療 に役立てることであった(
例えば,Ch
a
r
l
e
s& Soc
r
i
de
s
,
1
9
6
8)0 1
9
7
0年
代の後半 になると,同性愛 は病気ではな く,一種の信念体系であるという観点
として とらえ られるようになり(
Mo
r
i
n& Ga
r
f
i
n
kl
e,
1
9
7
8), 同性愛 や同性愛
者 に対す る態度 についての研究が,臨床心理学ではな く社会心理学のテーマと
して取 り扱われるようになった。
近年 は,同性愛及び同性愛者 に対する態度の違 いを,性差 (
Ki
t
e
,
1
9
8
4), あ
る特定のパーソナ リティ特性 の違 い (
Ha
ddo
c
k,
Za
nna,
&Es
s
e
s
,
1
9
9
3)によ り説
明 しようという試み もなされているO さらに,同性愛者その ものや同性愛的行
Cl
a
r
近,& Ma
動のみな らず,同性愛者の市民権に対する態度 についての研究 (
as
s
,
1
9
8
8
)も行われている。
欧米 における同性愛者 に対する態度についての研究 は,たいて いの場合, "
homos
e
xual
"という単語 によって想像 される対象 についての態度を測定 してお
り,態度対象の性別を特定 していない。 しか し, これ らの研究 における事後調
査 により,一般 に,"
ho
mo
s
e
x
ual
-男性の同性愛者"というイメー ジが持 たれ
ていることが示 されている。 また,調査対象者 も圧倒的に男性が多い。女性の
1
6
4
一橋研究 第2
1
巻第 2号
同性愛者 に対す るイメージは,男性の同性愛者 に対す るイメージほど明確な も
のではな く,男性の同性愛者 に対す るイメージがそのまま当てはめ られていた
り,男女のカップルにおける男性の役割イメージが当てはめ られた りしている
Ki
t
e
,
1
9
8
4
)
。 また,男性,女性の同性愛者 に対 して個 々にイメー
場合が多い(
ジを測定 している研究 は大変少数であることも示 されている。
そこで,今回の試みでは,同性愛者 に対す る態度尺度を構成 し,それを用い
て男性,女性それぞれの同性愛者 に対 して個々に態度を測定す ることに した。
また,調査対象者 も男性,女性両方 とした。 それにより,男性,女性の同性愛
者 に対 して,男性,女性がそれぞれどのような態度を抱 いているのかを明 らか
にす ることを試みた。 また,米国における研究では,男性の同性愛者 は女性の
同性愛者に比べ, ネガティブな態度を抱かれやす く.その傾向は女性 よりも男
性に顕著であるという結果が得 られているが(
Ki
t
e
,
1
9
8
4
)
, 米国 に比べ, 現実
社会 において同性愛者に対 してあまり馴染みのない日本人において も,同様の
結果が得 られるかどうか も検討 した。 さらに, 日本 においては,同性愛者のイ
メージは,現実社会におけるよりも,マスコ ミの報道やメデ ィアなどの影響が
先行 しているものと予想 される。従 って, メデ ィア接触量が同性愛者に対す る
態度に何 らかの影響を及ぼ している可能性について も合わせて検討 した。
2.日的
この調査の目的は,次の 2点である。
(
a
)
社会的態度を測定す る方法のうち,L
i
k
e
r
t
(
1
9
3
2
)
の評定加算法 による尺度
化の手続 きに従 い,同性愛者に対す る態度尺度を構成する。
(
b)(
a)で構成 された尺度を用 いて,同性愛者 に対 す る態度 の実態及 び同性愛
者に対する態度がどのように形成 されるのかについての以下の仮説を検証する。
仮説 1)男性の方が女性 に比べ,同性愛者 に対 して非好意的である。
仮説 2)男女 とも,女性の同性愛者 に対 しての方が男性の同性愛者 に対 して
よりも好意的である。
印刷 ・映像 とも) に接触 した回数が多い
仮説 3) 同性愛を扱 ったメディア (
ほど,同性愛者 に対 して好意的である。
仮説 4)社会問題 に関心がある者の方が同性愛者 に対 して好意的である。
同性愛者に対する態度についての一研究
1
6
5
3.方法
・被験者 :一橋大学で心理学の講義を受講 している 1, 2年生7
4
名 (
男6
1
,女
1
2,
不明 1)
0
9
9
4
年 6月3
0日
・日時及 び場所 :1
4限 一橋大学小平分校21
01
教室。
・調査用紙 :同性愛者 に対する好意度を測定す るための2
6
項 目を予備尺度 とし
て用意 した (うち,好意的な もの1
3
,非好意的な もの1
3;付録参照)。 尺度
の作成の際,感情的な基準の項 目と社会的な基準の項 目のバ ランスに留意 し
,ネガティブ7)
,
た。 ネガティブな項 目は生理的嫌悪感を中心 (
ポジティブ2
ポジティブな項 目はメディアで措かれるイメージを中心 (ポジティブ 7, ネ
ガティブ 1) に構成 した。 また,社会的 ・道徳的カテゴ リーをネガティブ,
ポジティブほぼ半分づっ (ポジティブ 4, ネガティブ 5)で構成 した。回答
賛成」
,「どち らか といえば賛成」「どち らともいえない」,「ど
カテゴリは,「
ち らか といえば反対」,「反対」の 5段階に設定 した。 また,男女の同性愛者
に対する態度を測定するため,全項 目において,女性の同性愛者 (
以下 Lと
略記) と男性の同性愛者 (
以下 Gと略記)の両方について回答 して もらうこ
とに した。 その結果,調査用紙 は, LとGという2つの態度対象 に対す る好
意度を測定するものとなった。 フェイスシー トは,性別,所属学部,年齢,
メディアの接触量などを調べ るものとした (
調査表 は,付録参照)0
・手続 き : 「
心理学」の講義時間中に,同様の調査を行 う他の 3グループの学
生 とともに調査用紙 による集合調査を実施 した。
4.結果
(
a)尺度の信束酔性について
各被験者の全項 目の (
簡便法 による)尺度値の和を求め,仮態度得点 とし,
その得点の上位2
5%群 (
以下上位群) と下位2
5%群 (
以下下位群) との間で,
各項 目の得点の平均の差の検定を行なったところ (
上位 一下位分析), 以下 の
3項 目において,有意水準 5%で有意差が見 られなか った。
Lにおいて)」
問 3 「同性愛者 は性格がおだやかだ (
問 9 「同性愛者 は嫉妬深い (L,G両方 において)
」
間2
3「同性愛者 は人生を楽 しんでいる (Gにおいて)
」
1
6
6
一橋研究 第2
1
巻第 2号
予備尺度 と, これ ら3項 目を除外 した最終尺度のそれぞれについて, クロン
バ ックの α係数を求めた結果,以下のようになった。
L予備尺度 :0.
8
9
0
8
L最終尺度 :0.
8
9
2
0
G予備尺度 :0.
9
1
3
8
G最終尺度 :0.
91
9
0
(
数字 はa係数)
従 って,予備尺度及び最終尺度 は,L,Gにおいて両方 とも十分 に信頼性の
高いものであるといえる。
(
b)仮説の検証
以下の仮説の検証 においては,上記の最終尺度を用いた。最終尺度 は,項 目
数2
3であり, この尺度 における態度得点の平均 は,Lに対 しては6
8.
8
0
8
, Gに
4.
8
0
8
,被験者 における最高点 は Lにおいて は1
0
3.
0
0
0, Gにおいて
対 しては7
は1
1
3.
0
0
0
,最低点 はLにおいては2
7.
0
0
0
,Gにおいては2
7.
0
0
0であった (この
1
5.
0
0
0
,最低2
3,
0
0
0
)
。なお,数値が小 さいほど, 同性愛者 に対
尺度での最高1
して好意的であることを示 している。
(
1
)仮説 1及び 2について
男女間で,態度得点の平均の差の検定を行なったところ, Gについては,女
悼(
妄-6
4.
6
6,
n-1
2
)の方が男性(
妄-7
6.
8
0,
n-61
)よりもGに対 して好意 的であ
るということが示 された(
t
-2.
2
4,
df
-71,
pく 0
5
)
0Lについては,統計 的 に有
意な差 は見 られなか ったが,得点のみを見た場合,女性の方が Lに対 して好意
9.
9
5,
n-61;
女 :妄-6
3.
0
0,
n-1
2
)
。男性,女
的であることが示 された(
男 :妄-6
性それぞれの,L,Gそれぞれに対する態度得点の平均の差の検定を行なった
t-5.
8
8,
df
ところ,男性ではLに対 して有意 に好意的であることが示 された(
6
0,
p<.
0
01
)。女性 においては,統計的に有意な差 は見 られなか ったが, Gに
t
<1
,
ns
)
。 さ らに, 被験者全員 の G
対 してよりもLに対 して好意的であった(
に対 しての態度得点 とLに対 しての態度得点の平均の差の検定を行なったとこ
ろ,Lに対 しての方が有意 に好意的であることが示 された (
L:
Ⅹ-6
8.
8
1;
G:
Ⅹ-
7
4.
81
,
t-5.
5
7,
df-7
2,
p<.
0
0
1
).
同性愛者に対する態度についての一研究
1
6
7
(
2
)仮説 3及び 4について
同性愛を扱 ったメディア及び ドキュメンタ リー番組の視聴頻度の違いにより,
同性愛者 に対す る態度が異なるか否かについて検討を行 った。 まず,同性愛を
扱 った映像 メディア (
以下映像 メディアと略記)を 4回以上見たことがある者
と,見た回数が 3回以下の者 との間で,態度得点の平均の差の検定を行なった
ところ,L,Gについてともに,接触回数が多い者の方が有意 に好意的である
ということが示 された(
L:
t-2.
3
0,
df-71,
p<.
0
5;
G:
t三
=2.
3
2,
df-71,
p<.
0
5;
義
1参照)
。 また,映像 メディアを 4回以上見たことがある者 と, 1回 も見 た こ
とがない者 との間で,態度得点の平均の差の検定を行なったが, Gについての
G:
t-2.
み接触回数が多い者の方が有意 に好意的であるということが示 された(
p<.
0
5;
表 1参照)
。 Lについては, 4回以上見 た ことが ある者 の方
0
8,
df-31,
が,好意的であるという傾向が見 られた(
L:
t-2.
0
2,
df-31,
p<.
1
0;
衰 1参照)0
さらに,映像 メディアを 1回か ら3回見たことがある者 と, 4回以上見たこと
がある者 との間で も,態度得点の平均の差の検定を行 ったが, ここでは,L,
Gについて ともに,接触回数が多い者の方が,有意 に好意的であるということ
が示 された(
L:
t-2.
2
0,
df-45,
p<.
0
5;
G:
t-2.
2
2,
df-45,
p<.
0
5;
表 1参照)
。な
お,映像 メディアを 1回 も見たことがない者 と, 1回か ら 3回見たことがある
者 との間の態度得点の平均の差 は, L,Gともに見 られなか った (
L:
t
<1
,
ns;
G:
t
<1,
ns;
表 1参照)
0
同性愛を扱 った印刷 メディア (
以下印刷 メディアと略記)を 4回以上見たこ
とがある者 と,見た回数が 3回以下の者 との間で,態度得点の平均の差の検定
を行なったが, L,Gについてともに,有意差 は見 られなか った (
L:
t-1,
7
6,
n
s
,
G:
t-1
.
2
5,
ns;
表 1参照)
。 また,印刷 メディアを 4回以上見 た ことがあ る者
と, 1回 も見たことがない者 との間で,態度得点の平均の差の検定を行なった
が,Lについてのみ, 4回以上見たことのある者の方が,好意的であるという
傾向が見 られた(
L:
t-1.
8
6,
p<.
1
0;
表 1参照)。 Gにつ いて は,統計的 に有意
な差 は見 られなか った(
G:
t-1.
4
9,
ns;
表 1参照)。 印刷 メデ ィアを 1回 も見 た
ことがない者 と, 1回か ら3回見たことがある者 との間の態度得点の平均の差
は, L,Gともに見 られなか った(
L:
t
<1
,
ns;
G:
t
<1.
ns;
表 1参照)
。印刷メディ
アを 1回か ら3回見たことがある者 と 4回以上見たことがある者 との間の態度
得点の平均の差 も, L,Gともに見 られなか った (
L:
t-1.
5
7,
ns;
G:
t
<1,
ns;
義
1
6
8
一橋研究 第2
1
巻第 2号
1参照)0
表 1.メディアへの接触頻度の違いによる態度得点の平均
AV4回以上
7
ATL平均
57.
1
4
ATG平均
6
0.
5
7
AV3回以下
66
7
0.
0
4
7
6.
32
AV 0回
2
6
7
0.
5
0
7
7.
0
8
PR4回以上
8
6
0.
38
67,
5
0
PR3回以下
65
69.
85
7
5.
71
PRO回
ドキュメンタリー有
3
0
5
3
71.
47
67.
45
77.
7
0
.7
4,
2
6
人数
ATL:Lに対する態度得点 ATG :Gに対する態度得点 (
以下の表全て共通)
AV :同性愛を扱 った映像 メデ ィア PR :同性愛を扱 った印刷 メディア
さらに,同性愛を扱 った ドキュメンタリーを見たことのある者 とない者 との
間で,態度得点の平均の差の検定を行なったが,L(
見たこと有 :Ⅹ-6
7.
4
5,
n-
5
3;見たこと無 :妄-7
2.
4
0,
n-2
0
)
,G(
見たこと有 :妄-7
4.
2
6,
n-5
3;
見たこと
無 :妄-7
6.
2
5,
n-2
0
)について ともに,統計的に有意な差 は見 られなか った (L:
t-1
.
3
0,
ns;
G:
t
<1
,
ns;
表 1参照)0
次に,社会問題に対する関心の差 により,同性愛者に対する態度が異なるか
否かを検討 した。今回の調査では,社会問題 に対 して関心のある者 として,釈
聞をよ く読む者,好 きなテ レビ番組のジャンルにニュースまたは ドキュメンタ
リーを挙げている者を想定 した。
0
分以上の者 と 9分以下の者 との間で,態度得
新聞を読む時間が 1日あたり4
点の平均の差の検定を行なったが,L,Gについてともに,統計的に有意な差
は見 られなか った(
L :t
<1
,
df-1
8,
ns;
G:t
<1
,
df-1
8,
ns;
表 2参照)。 また,
好 きなテ レビ番組のジャンルにニュースまたは ドキュメンタリーを挙げていた
者 と挙げていなか った者 との間で,態度得点の平均の差の検定を行なったが,
L,Gについてともに,統計的に有意な差 は見 られなか った(
L:t-1
.
0
3,
df6
6,
ns;
G:t
<1
,
df
-6
6,
ns
;
表 2参照)
0
同性愛者に対する態度についての一研究
1
6
9
表 2.新聞を読む時間および好 きなテ レビのジャンルの違いによる態度得点の平均
人数
0
分以上
新聞 .4
新聞 .9分以下
N .D好 き
N .D選択せず
4
1
6
3
8
3
0
ATL平均 ATG平均
7
1
.
0
0
8
0
.
2
5
6
5
.
3
1
6
9
.
0
6
6
7
.
7
4
7
4
.
5
5
7
1
.
4
7
7
6
.
4
0
N.
D :ニュース及び ドキュメンタリー
4.考察
(
a)尺度の信頼性 について
今回の調査 により得 られたデータを基 に算出 したα係数の値か ら,今回構成
した予備尺度,最終尺度 ともに十分高い信頼性を持 っていると考え られる。最
終尺度構成の際,除外 された項 目は 3項 目であった。その うち,問 3 「同性愛
3「同性愛者 は人生を楽 しんでいる」
者 は性格がおだやかである」 は Lのみ, 間2
はGのみで,上位 一下位分析において有意水準 5%で有意な差が見 られなか っ
た。 間9 「同性愛者 は嫉妬深い」 は,L,Gについて ともに,有意水準 5%で
有意な差が見 られなか った。
除外 された項 目の うち, 間3 (
Lについて) は,回答が 「どちらともいえな
い」 に集中す る傾向が見 られた(
n-3
6,
4
8.
6%)
。 この傾向は,性格がおだやか
であるということとLであるということとのイメージが結びつ きに くか ったか
らではないかと思われる。 また,問 9は,L,Gにつ いて ともに,「賛成」,
「どち らか といえば賛成」 という回答が非常 に少なか った(2カテゴリ合算 して,
L:
n-7,9.
5
%,G:
n-8,1
0.
9%)
。 この結果か ら同性愛者 は,一般 に嫉妬深 い
ものであるというイメージが浸透 しているのではないかと推測される。最後に,
間2
3(Gについて) は, 問 9とは逆 に,「反対」,「どち らか といえば反対」 と
いう回答が少なか った(2カテゴ リ合算 して,n-9
,1
2.
2%)
。我々は, この項
目を好意的な項 目として採用 したが,「
人生を楽 しんでいる」 とい う表現 を被
験者が,享楽的,退廃的 といった否定的なニュアンスで とらえた可能性があり,
その結果,「
賛成」「どち らかといえば賛成」の回答が多 くなったのではないか,
と思われる(2カテゴリ合算 して,n-3
7,
5
0.
0%)
。従 って,今後, このよ うな
尺度を有効なものとしてい くためには,特定の表現 に対 して人々が抱 くイメー
ジがポジティブであるかネガティブであるか, さらに細か く検討 してい く必要
1
7
0
一橋研究 第2
1
巻第 2号
性があると思われ る。
ただ し,今回の結果 を解釈す るにあた り,留意 しなければな らないことは,
高 い信頼性 を持 った一次元尺度 を構成可能であるとい うことが,尺度の信頼性
というよ りもむ しろ,態度対象 に対す る態度が洗練 されていないためか もしれ
ないとい うことである。 日本ではまだ同性愛者が社会的に新著な存在ではな く,
同性愛者 に対す るイメージが精微化 されていないと思われ るO従 って,今後,
日本 における同性愛者 の立場が変容 し,欧米並みに社会的に顕著な存在 にな っ
た場合, この尺度 の信頼性 は下が ってい く可能性 は十分 あると思われる。
(
b)仮説 の検証 につ いて
(
1
)仮説 1及 び 2-男女差 について
同性愛者 に対す る態度の男女差 は,我 々の予測 とはぼ一致す る結果が得 られ
た。我 々の仮説 の第 1は,女性の方が男性 よりも同性愛者 に対 して好意的であ
る, というものであ った。 また,第 2の仮説 は,欧米 と同様 に,女性 の同性愛
者 に対 しての方が男性の同性愛者 に対 してよりも好意的である,いうものであっ
た。
まず,男性 においては,Gに対 してよ りもLに対 して好意的である, という
我 々の仮説 は実証 された。女性の場合 は,LとGとに対す る態度 に統計的に有
意 な差 は見 られなか った。 さらに男女 それぞれの L,Gに対す る態度では,G
について は,女性 の方が有意 に好意的であることが示 された。 Lについて も,
有意差 は見 られなか ったが,女性の方がやや好意的であることが示 された。 そ
して,全体で見 ると,Gに対 してよりもLに対 しての方が好意的であることが
示 された。 これ らの結果か ら,男女 どち らの同性愛者 に対 して も,女性 の方が
好意的であるといえ るであろ う。
この結果をさらに詳 しく解釈す るために,男女間の,各質問項 目における得
点 の平均 の差の検定 も行な った。 その結果,Lについては, 問6 「同性愛者が
1
4「
社会 は同
親戚 にいてほ しくない」
,問1 「同性愛者 はモ ラルに反す る」,問1
性愛者 に冷たす ぎる」,問1
8「同性愛者 は低俗 だ」 の計 4項 目にお いて, 有意
水準 5%以下で女性 の方が男性 よ りも好意的であることが示 された。 また,問
5 「同性愛者 は病気の温床である」, 間2
0「同性愛者 は仕事 がで きない」 の 2
項 目において,有意水準 1
0%以下で女性の方が男性 よりも好意的である傾向が
同性愛者に対する態度についての一研究
1
71
見 られた.Gについては,問1
0「同性愛者 と一緒 に仕事が したい」, 問2
5「同
性愛者 と友達 にな りたい」の 2項 目において,有意水準
1%以下で女性の方が
男性 よりも好意的であることが示 された。 また, 問 6 「同性愛者が親戚 にいて
はしくない」,問 8 「同性愛者 は変態だ」, 間1
1「同性愛者 はモラルに反する」,
問1
4「社会 は同性愛者 に冷たすぎる」.問2
1「同性愛者 は純粋 だ」 の計 5項 目
において有意水準 5%以下で女性の方が男性 よりも好意的であることが示 され
た。 さらに,問1
8「同性愛者 は低俗だ」,問2
0「同性愛者 は仕事 がで きない」
の 2項 目において,有意水準 1
0
%以下で女性の方が男性 よりも好意的であるこ
0
とが示 された (
表 3参照)
表 3.男女差が見 られた項 目の平均
GQ :Gに対す る設問 LQ :Lに対す る設問
*:pく 1
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これ らの結果か ら,男性 は女性 に比べて,同性愛者を社会的に良 くないもの
であるとみな している傾向があるように思われる。欧米では,同性愛者その も
のに対 しては一般 にネガティブな態度が示 されているが,多 くの人が同性愛者
の市民権 については認めるべきである, という意見を持 っているということが
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,同性愛者を社会的に認め るべ きで はな
示 されてお り(
い, という結果 は得 られていない。従 って, この傾向は,単なる男女差ではな
く,他の要因,特 に日本に独 自の要因が影響 している可能性が十分 に考え られ
るため,今後詳 しく検討 してい く必要があると思われる。
また,女性 は,Gは純粋な ものだが,Lはそ うではないと考えているようで
あるが, この傾向は,男女差に加えて,多分 にメディアによるイメージの影響
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一橋研究 第2
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巻第 2号
を強 く受 けていると思われる。そ して,男性 は,L,Gともに,低俗なもので
あるとみな しているようであるが, これ もおそ らくメディア,特 にいわゆるア
ダル ト・ビデオによるイメージが強 く影響 しているように思われる. さらに,
女性 は男性 に比べて, Gと友達 になりたいと考えているようであるが, これは
Gに対する物珍 しさと, 自分 には危害は加わ らないという安心感の反映ではな
いか と思われる。 しか し,今後, 日本 において も,実体のないイメージとして
ではな く, 自分の身近 にいる知 り合いや友人 という観点で同性愛者を見 る機会
が増加 した場合には, このような結果 は変化 してい く可能性があると思われる。
なお,今回の結果では,男性の,男性同性愛者 に対する態度のみが,突出 し
てネガティブであった。 この傾向は,欧米の研究において も見 られてお り,そ
の説明要因 として,主 に,米国社会における男女の性役割の違い(
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)があげ られている。今後の研究 においては,なぜ男性 だ けが こ
のような態度を持つようになるのかについて, 日本 において も通用する説得力
のある説明を用意す る必要があるだろう。
(
2
)仮説 3及び 4-メディアの接触量の差 による態度の違 いについて
我々の第 2の関心事 は, メディアへの接触量の違い,及 び社会問題 に対す る
関心の差により同性愛者に対する態度が異なるかどうかについてであった。今
回の調査では,特 にメディアの影響を中心に考慮 したため,社会問題 に関心が
ある者 として,新聞を多 く読む者,好 きなテ レビのジャンルがニュースまたは
ドキュメンタ リーである者を想定 した。 しか し,新聞を多 く読む者 は新聞をあ
まり読 まない者 に比べ,統計的に有意な差ではないものの,仮説に反 して,L,
Gについて ともに非好意的な態度を示 していた。他方,好 きなテ レビのジャン
ルがニュースまたは ドキュメンタリーの者 は,そうでない者に比べ,L,Gに
ついてともに好意的な態度を示 していたが,統計的に有意な差は認められなかっ
た。
これ らの仮説の検証のために用いた新聞を読む時間については,回答を自由
0分 と3
0
分 に回答が集 中 し (
1
0分 :n-1
6,
2
1
.
6%;
3
0分 :
記述 に したところ,1
n-2
5,3
3.
8%)
,被験者を,正確 に上位群 ・下位群に分類することができなかっ
た。そこで,便宜的に 9分 と4
0
分 とを臨界点 として上位群 ・下位群を設定 した
が,上位群の人数が極端 に少な くなって しまった(
n-4,5.
5%)
。 そのため,
同性愛者に対する態度についての一研究
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分析の結果に予想外の偏 りが出て しまった可能性がある。好 きなテ レビ番組の
ジャンルについては,複数回答を認めたところ,多数の番組 ジャンルを挙げる
者が多 くなり,その結果指標 としてあいまいな ものとなって しまったように思
われる。
また,同性愛をテ-マに した映像 メディアに多 く接触 している者 は,肯定的
なメディア ・イメージに接触することが多いと予想 されるため,同性愛をテー
マとした映像 メディアに多 く接触 している者 は,そうでない者 に比べて L,G
についてともに有意 に好意的な態度を示すのではないか, と仮定 した。 この仮
説 は実証 された。 しか し, もう 1つの指標 として考えた印刷 メデ ィアの接触頻
度の方 は,印刷 メディアに多 く接触 している者 において,Lに対 して好意的な
態度を示す傾向が見 られるのにとどまった。 Gに対 しては,有意な差 は見 られ
なか った。 さらに同性愛を扱 った ドキュメンタリーを見た経験 による, L,G
に対す る態度の差 は見 られなか った。
これ らの結果か ら,映像 メディアに多 く接触 している者が,L,Gに対 して
好意的であるといえる。そ して,意図的に読 まれると思われる印刷 メディアに
多 く接触 している者 よりも,映像 メディアに接触 している者の方が,L,Gに
対する態度が好意的であることか ら,映像 メディアに数多 く接触することによ
り,L,Gに対 してより好意的な態度が形成 されると推測することも可能であ
る。 しか し,同性愛や同性愛者を扱 った番組があまり多 くない現在の日本のテ
レビ番組事情か ら察す るに,映像 メデ ィアに多 く接触 している者 もまた印刷 メ
ディアに接触 している者 と同様 に,意図的にそのようなメディアに接触 してい
ると考え られる。従 って, ここでの結果 は,映像 メディアに数多 く接触 したこ
とによりL,Gに対 して好意的な態度を示すようになったのではな く, もとも
とL,Gに対 して好意的な者が,映像 メデ ィアに数多 く接触す る傾向があると
考える方が妥当であると思われるO
(
C
) まとめと今後の展望
今回の調査では,男女差に関 しては,欧米の調査 とほぼ同様の結果が得 られ
たo Lか し,同性愛者 に対す るネガティブ ・イメージが,万国共通の単なる男
女差 によるものであるのか,それとも他の要因,特 に社会的な要因が強 く影響
しているのかについては,今回の調査では,まだ明 らかにすることはできなかっ
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一橋研究 第2
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巻第 2号
た。従 って,今後,今回の調査で用いた尺度をさらに洗練 した ものとしてい く
とともに, 日本における同性愛者に対す るネガティブ ・イメージの形成に寄与
している要因をさらに明 らかに していきたいと思 う。
また,同性愛者 に対するイメージの形成 に大 きく寄与 していると我々が想定
した, メディアの影響について も,およそ仮説通 りの結果が得 られた。 しか し,
今回の調査のデータか らは,特定のメディアへの接触量 と同性愛者に対する態
度の相関関係が明 らかになったものの,その因果関係 までは明 らかにすること
はで きなか った。従 って,今後, このような調査を実施す る際には,同性愛者
に対す る態度 に及ぼすメディアの影響を明 らかにす るような質問をもっと取 り
入れてい く必要性があると思われる。
最後に,今回の調査全般を通 しての反省 として,我々自身,態度対象である
同性愛者 に対 して,あまり多 くの知識を持 ち合わせていなか ったように思 う。
特 に,調査を実施 した我々の中にも無意識的に同性愛者 に対す るネガティブ ・
イメージが存在 していたようである。従 って,今回の調査では,同性愛者 に対
する好意度の測定 というよりも,同性愛者の善悪の判断を行なわせるような尺
度を構成 していた可能性 もある。今後,同性愛者 に限 らず, このような形で態
度尺度を構成する機会には,態度対象に対する知識や理解を, より深めた上で
行 う必要があると思 う。 また,今回の調査では,被験者の同性愛者 に対す る知
識を, メディアへの接触の多寡 により推測 したが,おそ らく少数であるとは思
うが,実際に同性愛者 と何 らかの接触を持 っている被験者 もいると患 う。また,
実際に被験者の中に同性愛者が含 まれていた可能性 もある。従 って,今後の調
査においては,被験者が同性愛者以外の人であるかどうか確認をとったうえで
行 うことが望ましいと患われる。 また,同性愛者の知 り合いがいるなど同性愛
者 との直接の接触が,同性愛者 に対す る好意度 にどのように影響するか も検討
してみるべきであろう。
参考文献
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一橋研究 第2
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巻第 2
号
付録.調査表の構成
☆質問項 目
・好意的項 目
・非好意的項 目
間1 同性愛者 は文化的だ
間 2 同性愛者 は理解できない
間3 同性愛者 は性格がおだやかだ
問 4 同性愛者 は知性がある
問 5 同性愛者 は病気 の温床である
間7 同性愛者 は優雅だ
問 8 同性愛者 は変態 だ
間 6 同性愛者が親戚 にいてはしくな
い
間1
0 同性愛者 と一緒 に仕事が したい 間 9 同性愛者 は嫉妬深 い
問1
2 同性愛者 は美的セ ンスに優れて
いる
問1
1 同性愛者 はモラルに反する
3 同性愛者 は親 しみやすい
問1
問1
5 同性愛者 は排他的だ
間1
4 社会 は同性愛者 に冷 たす ぎる
問1
6 同性愛者 は見苦 しい
間1
7 同性愛者 は感受性が豊かだ
問1
8 同性愛者 には近寄 りに くい
1 同性愛者 は純粋 だ
問2
間1
9 同性愛者 は仕事がで きない
問2
3 同性愛者 は人生 を楽 しんでいる 問2
0 同性愛者 は自然でない
間2
5 同性愛者 と友達 にな りたい
2 同性愛者 は低俗だ
問2
間2
6 同性愛者 は進歩的だ
間2
4 同性愛者 は肉体的な結 びつ きを
よ り求 める
☆ フェイスシー ト
性別,学部,年齢
出身高校 (
男子校,女子校,共学,別学 の 4択)
所属サークル (自由記述)
海外滞在経験 の有無
いままでに同性愛を扱 ったテ レビドラマ ・映画 ・ビデオを見た回数 (0回, 1
-3回, 4回以上,の 3択)
いままでに同性愛 を扱 った小説 ・マ ンガ ・雑誌を見た回数 (0回, 1-3回,
4回以上,の 3択)
同性愛者に対する態度についての一研究
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7
同性愛,同性愛者についてのニュース ・ドキュメンタT
)-を見た経験の有無
新聞を読む時間 (
分で記入)
好 きなテ レビ番組のジャンル (7項 目の選択式 ・複数回答可)
付記 :本研究を進めるにあた り,調査表の作成,調査の実施及びデータの解析
は,山下玲子,源氏田 憲一及び一橋大学社会学部村田ゼ ミナールの学部学生
2名の共同により行 った。 なお,本稿の構成及び執筆 は,山下 玲子が行った。
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