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トークン・ライセンスの 概念と管理について
トークン・ライセンスの 概念と管理について 2012 年 10 月 24 日 Page 1 of 11 Rational Support Whitepaper トークン・ライセンスの紹介........................................................................................................................................3 トークン・ライセンスの利点........................................................................................................................................4 柔軟性.........................................................................................................................................................................4 柔軟なライセンス戦略..............................................................................................................................................4 ラショナル・ライセンス・キー・センターでのライセンス・ファイル作成....................................................................5 トークン・ライセンス・キーの理解とライセンス・ファイルの 形態..........................................................................6 ライセンス・ファイルに関して留意すべき点...........................................................................................................6 JAZZ トークン・ライセンス...........................................................................................................................................6 IBM RATIONAL ライセンス・サーバー( RLKS ).................................................................................................8 トークン・ライセンス・ログの理解..............................................................................................................................8 一般的なトークンについての情報と最優良事例.............................................................................................10 サポート連絡先.......................................................................................................................................................11 参照............................................................................................................................................................................11 Page 2 of 11 Rational Support Whitepaper トークン・ライセンスの紹介 トークン・ライセンスは、ラショナル製品群で使われている既存のフローティング、ユーザー単位、ノード単位のライ センスに追加されたひとつのオプションです。 技術的には、トークン・ライセンスは従来のフローティング・ライセン スと同じように機能します。しかしながらライセンス消費の確認方法に異なる動作をします。 トークン・ベースのライセンス・モデルでは、トークン・ベース・ライセンスの利用を定義されている Rational 製品群 に対して、一定数のトークンを購入して頂けます。 トークン環境では、各製品は従来のフローティング・ライセンス環境でのように定義された本数ではなく、予め定 義された数量のトークンを消費します。 ライセンス・キーはトークンのプールを持ち、ライセンス・サーバーは、ユー ザーや製品により消費されたトークンの出入りを自動的に計算します。製品によるトークン・ライセンスの消費や リリースは、昔ながらのフローティング・ライセンスと同じポリシーを利用してライセンス・サーバーから呼び出されま す。トークン・ライセンスは、トークン利用可能な Rational 製品でのみ、期間限定ライセンスとして使用可能で す。 トークン・ライセンスでは、必要に応じて同一ライセンス(トークン)を別の製品に再利用する事が可能です。 Page 3 of 11 Rational Support Whitepaper トークン・ライセンスの利点 柔軟性 トークン・ライセンスは、ラショナル製品群で利用するライセンスにおいて、最も柔軟性の高いライセンス形態です。 それは固定のライセンス本数に置き換えて、事前定義されたトークンの値を持っているフローティング・ライセン スです。 トークンは、ユーザー間や複数の製品間で、開発サイクル全体を通して適切なタイミングで適切なRational製 品を使用できるよう、ライセンスの "トークン・プール"の維持を可能にします。 ライセンス・サーバーは自動的に別々の製品でチェック・イン、チェック・アウトされているトークンを計算します。 ト ークンは各製品がライセンス・サーバーからライセンスをチェック・インやチェック・アウトする時にフローティング・ライセ ンスが処理されるのと同じ方法で、消費 もしくは開放 が行われます。 ユーザー達はトークン利用可能な製品に必要なトークン数が未使用で残っている限り、ライセンスの取得が可 能です。 誰かがある製品の使用を停止した場合は、そのトークンはトークン・プールに戻され、他の誰かが再利 用可能な状態になります。 例: あなたはDOORSと Synergy のために使用される合計 720 トークンを持っていると仮定します。 720 の全トークンは同じライセンス・サーバーにインストールする必要があります。 DOORS は 1 ユーザーあたり、10トークンを必要とし、Synergy は、1 ユーザーあたり 6 トークンを必要とします。 この例で は、使用されるトークンの合計数が 720 を超えない限り、任意の組み合わせのユーザーが DOORS と Synergy を同時利用する事ができます。 結果として、あなたは以下のいずれかの組み合わせで製品を利用できます。 72 DOORS ユーザー(720 トークン/ユーザあたり 10 トークン) または、120 Synergy ユーザー(720 トークン/ユーザあたり 6 トークン) または、42 DOORS ユーザー(420 トークン)と 50 Synergy ユーザー(300 トークン) または、合計 720 トークンを超えない他の組み合わせ 上記の例からもわかるように、トークンは組織全体に実際のニーズに基づく究極の柔軟性でライセンスを提供し ます。 ユーザー間での共有 製品間での共有 柔軟なライセンス戦略 柔軟なライセンス戦略への投資は、開発ライフサイクルに基づく、Rational ソリューションの最適な利用環境を提 供する事が出来ます。 今日利用可能なライセンス・オプションとしては、許可ユーザー、フローティング、固定期 間、または永続 (OTC – ワン・タイム・チャージ)を含んでいます。 ほとんどの組織では、ソフトウェア・デリバリー・ チームの最適な生産性を得る為に、複数のスキームの効果的な組み合わせを使用します。 利用者達は開発ライフサイクルにおいて、適切なタイミングで適切な Rational ツールを活用する事が出来ます。 トークンにより、現在の製品使用だけでなく、ライフサイクルの後半に必要になるかもしれない追加ツールの使用 までも可能にします。 Page 4 of 11 Rational Support Whitepaper ラショナル・ライセンス・キー・センターでのライセンス・ファイル作成 下記はライセンス・キー・センターにログインした時、トークン・オーダーがどのように見えるかを表した例です。 トークン契約の元で購入した全ての製品は、「オーダーされた製品(items ordered)」配下に表示されます。 サーバーごとに配置されるトークンの数については、ユーザー数や各プロダクトの必要トークン数に応 じて決定します。 Page 5 of 11 Rational Support Whitepaper トークン・ライセンス・キーの理解とライセンス・ファイルの 形態 注意:以下のライセンス・ファイルは、ライセンス・キーの一部のみを表示しています。 ライセンス・ファイルに関して留意すべき点 トークン・ライセンス・キー上の INCREMENT 行は、従来のフローティング・キーに記載されているのと同じ機能の 同じものである。 但し各行に表示される数量は常に 1 で、ベンダー行以降に各機能使用時にチェック・アウト されるトークン数の情報が含まれています。 これは実際に製品が使用される時に消費されるトークンの数にな ります。 例えば、DOORS のセッションが開始した時、プール内に 200 あったトークンは 190(-10)になり、セッション終了 でトークンがプールに戻されると、トークン数は 200 に戻ります。 これらは、自動的にライセンス・サーバーにより処理されます。 全てのトークンが使われてしまった場合は、いず れかの製品(機能)の使用が終わり、使われていたトークンが開放されてプールに戻るまで、それ以上の製品 (機能)を使用する事ができなくなります。 非トークンとトークンの混在環境で、ライセンス使用順を正しく設定管理する為に、sort 属性があり、デフォルト 値は 150 と定められています。 同じライセンス・サーバーを従来のフローティング・ライセンスとトークン・ライセンス とで共有する場合は、フローティング・ライセンスが常にトークンよりも前に消費されなければなりません。 JAZZ トークン・ライセンス トークン環境で使用されている JAZZ 製品では少し違いがあり、 JAZZ ベース製品のセット用増分 JAZZ トークン・ ライセンスも必要とします。 各 Jazz ベース製品が増分 Jazz トークン・ライセンスをチェック・アウトする際には、必要な回数分をチェック・アウ トします。 例えば、Team Concert Contributor セッションの起動時には、該当製品の必要トークン数が 5 で ある為、Jazz サーバーが 1Jazz トークンを 5 回要求します。 Page 6 of 11 Rational Support Whitepaper Jazz 製品をインストールしてライセンスを取得するには、RTC インストールの一部として、もしくは独立して稼動 する Jazz チーム・サーバーに加えて FlexLM ライセンス・サーバーも必要です。 両方のキーが正しくインストールされると、トークンのチェックイン・アウトを両サーバーによって処理されます。 Jazz ライセンス・サーバーは、Flex ライセンス・サーバーと\通信し、トークンの使用を自動的に処理します。 もしあなたが Jazz 製品と非 Jazz 製品の両方をトークン・ライセンスにて利用する場合は、ライセンス・キー・セン ターでキーを生成する際に、FlexLM のライセンス・キーと Jazz 用 jar ファイル形式のライセンスの 2 セットのライセ ンス・キーを取得します。 Page 7 of 11 Rational Support Whitepaper IBM Rational Common License Server IBM Rational は次の 2 つの問題に対処する為、IBM Rational License Key Server v 8.1.xを開発しました。 • Rational と Telelogic の両ベンダー・デーモンをサポートするライセンス・サーバー・デーモンの統合を果たしま した。 • トークン・ライセンスに対応するあらゆる Rational 製品にトークンのコンセプトをサポート提供します。 このライセンス・キー・サーバーは、IBM Rational Common ライセンス・サーバーと呼ばれ、バージョン 8.1 以降が Rational 製品群にトークン・ライセンス・サポートを提供する唯一のライセンス・サーバーです。 旧 Telelogic ライセンス・サーバー 1.xと 2.0 は、全ての旧 Telelogic 製品に対してのみ、トークン・ライセンスのサ ポートを提供します。 Rational Common ライセンス・サーバーv 8.1.xは、全てのベンダー・デーモン(telelogic, rational & ibmratl) をひ とつに合体させ、トークン環境で製品が利用できるようにサポートを提供します。 トークン・ライセンス・ログの理解 ライセンス・ファイルの再読み込みを実施後、LMTOOLS(ライセンス・ツール)から サーバー・ステータスの参照 (Perform Server Status)を実施すると、そのライセンス・ファイルに含まれる全ての FEATURE が利用可能なト ークンの数と共に一覧表示されます。 例: DOORS ライセンスがチェック・アウトされた後は、以下のスクリーンショットのようになります。 この場合は、DOORS ライセンスが 10 トークンを消費したと確認できます。 Page 8 of 11 Rational Support Whitepaper 全てのトークンが使用されている状態の時に、あるクライアント・マシンが新たに DOORS ライセンス をチェック・アウトしようとすると、以下のようなエラー・メッセージが見られます。 Page 9 of 11 Rational Support Whitepaper 一般的なトークンについての情報と最優良事例 • Rational ライセンス・サーバーが最新のv 8.1.x(Rational ライセンス・サーバーv 7.xと Telelogic ライセンス・サ ーバー Tl v 2.0 からの置き換え)である事を確認してください。 • Flex コンポーネント・バージョンは 11.8 です。 • 許可ユーザー・ライセンスは、トークンと混在できない場合があります。 • トークン・ライセンスは、ドングルにロックされません。 • トークン・ライセンスの借入れ機能はありませんが、切断機能を利用する事ができます。 • トークン・ライセンスにおける製品固有のリンガー時間、タイムアウト値は、従来のフローティング・ライセンスで 使用しているのと同じポリシーに従います。 • トークン・ライセンスの製品 INCREMENT 行は、従来のフローティング・ライセンスの場合と同じです。 • 複数のサーバーにまたがってトークン・ライセンスを使用する場合、トークンの数は分割する事が出来ますが、 トークンを使用する製品をサーバー毎に分割することは出来ません。 • トークン・ライセンスで使用する製品は、従来のフローティング・ライセンスと同じプラットフォームをサポートして います。 ライセンス形態が異なるだけで、本質的には同じ製品を利用していると言えます。 • 全ての Rational 製品がトークン・ライセンスに対応しているバージョンかどうかを確認してください。 任意のユ ーザーが古いバージョンの製品を使う必要がある場合など、それに応じて計画する必要があるので、これは 重要な考慮事項です。 もしトークン・ライセンス環境へ移行する場合は、ご使用になる全てのソフトウェア がトークン・ライセンスをサポートするバージョンである必要があります。 トークン・ライセンスのサポートが実 装されたバージョンより以前にリリースされたソフトウェア・バージョンを使用するためのオプションはありません。 例えば、ClearCase v7.1.2 はトークン・ライセンスを使用できる最初のリリースです。 つまり ClearCase v 7.1.2 以前のバージョンでは、トークン・ライセンスを利用する事が出来ません。 • 従来のフローティング・ライセンスとトークン・ライセンスを同一ライセンス・サーバー上で混在して利用するに は、ライセンス・キー・センター (LKC) でのキー生成の手順、及び実際のライセンス使用時両方で、特定の 手順が必要になります。 1. LKC でキー生成する際には、慎重に以下の手順に従う必要があります。 - 常にフローティング・ライセンスを最初に追加する - その後最後にトークンを追加して、該当ライセンス・サーバーで使用するライセンス・キーを生成の上、キ ーを取得する 2. 従来のフローティング・ライセンスとトークン・ライセンスが混在している場合は、 - フローティング・ライセンスを最初に消費する - トークン・ライセンスの Increment にて sort=150 の属性を使って、使用するライセンスの順番を制御する Whitepaper Page 10 of 11 Rational Support サポートに連絡するには? • サービス・リクエスト(SR) を利用して、サポートを依頼する。 http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21588704 http://www-06.ibm.com/software/jp/support/probsub.html • EMAIL でのサポート依頼 注意: 必ず貴社の ICN(IBM お客様番号)を明記してください。 [email protected] • 電話でのサポート依頼: フリーダイアル 0120-016-190 参照 - IBM インフォメーション・センター • Rational ライセンス・キー・センター http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/cchelp/v7r0m1/index.jsp? topic=/com.ibm.rational.licensing.doc/topics/t_access_license_key_center.htm • Rational Common Licensing トークン・サービス http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/clmhelp/v3r0m1/index.jsp?topic= %2Fcom.ibm.jazz.repository.web.admin.doc%2Ftopics %2Ft_setup_rcl_service.html Whitepaper Page 11 of 11 Rational Support