Comments
Description
Transcript
発表資料 - 総務省
富山LRTにおけるスマートICTを活用した バリュー創生の研究開発 ~ ICTイノベーションフォーラム2013 ~ 研究代表者 堀雅和 (㈱インテック 先端技術研究所) 研究分担者 青木功介 中島雅樹 河尻寛之 大屋由香里(㈱インテック 先端技術研究所) 堀田裕弘 柴田啓司(富山大学) Copyright © 2013 INTEC Inc. 研究開発の概要 セントラム(LRT : Light Rail Transit)の乗車率向上及び、街なかの 賑わい創出を目指し、3つの技術テーマを実施した。 ①トラムデジPOPシステムの研究開発 セントラム内にタブレット端末等で構成したサイネージシステムを導 入し、移動体内で場所や時間に応じた広告を提供できるようにする。 ②トラムARシステムの研究開発 スマート端末を用いてセントラム内でのみ情報を閲覧することが出来 るAR(Augmented Reality : 拡張現実)システムを開発し、電車に乗る ことに付加価値を提供できるようにする。 ③トラムNAVIシステムの研究開発 路面電車のリアルタイムな位置情報を携帯端末から参照できるように するとともに、降車駅から目的地までナビゲーションすることで、利 用者の利便性の向上を図る。 Copyright © 2013 INTEC Inc. 1 システムの全体構成 LRT車内(9003黒電車) コンテンツサーバ Webサーバ、RDB (WiMAX回線) WiMAX ルータ (車内無線LAN) レプリケーション 車載サーバ 広告コン テンツ 広 告 発 信 ・ 管 理 LRT位置 情報 インター ネット (3G携帯回線) トラムデジPOP GPS情報発 信アプリ 電車位置情 報発信携帯 (iOS/ Android) 表示端末:20型モニタ型(Windows OS)×2台 10型タブレット型(Android OS)×4台 トラムAR(iOSアプリとして提供) トラムARア プリ 街なかの店舗・公共施設 ブラウザも 利用可 店員 広告発信 アプリ ブラウザ利 用 LRT利用者のスマートフォン 中心市街地 トラムNAVI(Webコンテンツとして提供) ブラウザ利 用 店舗のPC 店舗のスマート フォン/タブレット LRT利用者のスマートフォン Copyright © 2013 INTEC Inc. 2 プレイヤーア プリ 報告資料案 研究開発の成果 【トラムデジPOPシステム】 ① すべてのセントラム(3編成)にディスプレイを設置し、常時、情報提供できるよ うにした。 ② 広告提供協力店が4店舗 ⇒ 154店舗に拡大し、コンテンツ数が増えた。 【トラムARシステム】 ① GPSを用いてまちなか情報を電車内で参照できるARシステムを実現した。 ② 画面をタッチするのではなく、端末を傾けて対象を選択する照準式インタフェ ースを新たに考案・開発した。 ③ トラムNAVIシステムと連動できるようにすることで、トラムARシステムで見 て興味を持った場所までをナビゲーションできるようにした。 【トラムNAVIシステム】 ① 電車位置をリアルタイムに配信できるようにした。 ② 最寄り降車駅から目的地(まちなか店舗)まで経路表示して、ナビゲーションで きるようにした。 Copyright © 2013 INTEC Inc. 3 報告資料案 今後の展開 本研究成果に基づき、波及効果創出に向けて、以下のような取り組みを進 めている。 ① 研究開発の実用化をさらに進めるため、独自研究として総務省か ら各実験装置を借用し、車載運用したまま継続利用する。 ② 「環境未来都市とやま」の一環として、本研究の成果をより大き な範囲に展開する。 ③ 地域主体の継続可能な体制を構築するとともに、本システムを用 いたビジネスモデルの確立を目指す。 Copyright © 2013 INTEC Inc. 4