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戸隠高原ホタル観察会 戸隠古道の整備

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戸隠高原ホタル観察会 戸隠古道の整備
発行日/平成2
0年1
2月1日 発行/長野県環境保全研究所友の会
戸隠高原ホタル観察会
7月19日(土)、第9回戸隠高原ホタル観察会
生の講義中には、さかんに餌をねだっている2
が県内外から43名の参加を得て予定通り実施さ
羽の「フクロウ」の幼鳥の怪奇な鳴き声…と幽
れた。
玄の森の住人達の
「始めと終わりの挨拶」
もあっ
2
000年にスタート、毎年7月第3土曜日に実
て今年のホタル観察会も天候にも恵まれて参加
施しているホタル観察会はヒメ、ゲンジ、ヘイ
者の皆さんの「戸隠のかぐや姫」に逢えた感嘆
ケの3種のホタルが数の多少はあったが毎回
と感謝の中、無事終了することができた。
『主役』を交替しながら戸隠の幽玄の森に幻想
毎回の事ながら受付、撮影、観察会の 殿 と
的な神秘の明滅を見せてくれている。今回の主
お手伝いいただいているボランティアの会の羽
役は奥社鳥居前から随神門までの参道両側の巨
田さんに担当として心より感謝申し上げるとと
木の森に圧倒的な数で独特な金色のフラッシュ
もに、会員諸氏には是非一度は戸隠の森ナイト
発光の乱舞で参加者を魅了してくれたヒメボタ
ウォークへのご参加をお勧めしたい。
ルであろう。
…来年の『主役』は誰が務めてくれるのだ
しんがり
ろうか
初回から講師をお願いしている長野ホタルの
会の三石先生の…竹取物語『かぐや姫』のモデ
…3種の混飛が見られるのだろうか、
ルがヒメボタル…のお話を心底実感させられた
…夜の森の帝王の気配(鼻息や足音)に触
次第である。そして随神門から折り返した帰路、
暗闇の奥から聞こえてきた夜の森に響く「アカ
れることができるだろうか、
…香しい森の匂いには。
(古澤 良幸)
ショウビン」の囀り、またスタート前の三石先
戸隠古道の整備
7月20日(日)、「戸隠古道整備の集い」は好
ウ、オオウバユリ。また、ワラビ、トリアシ
天に恵まれました。例年のことながら、「飯綱
ショウマなど身近な山菜もあって、旬が楽しみ
高原に自然の花を咲かせる会」(若林会長)の
です。
ご協力で、草刈り・枝打ちはそちらの会におま
土の中で、木の根の汁を吸って育ったセミの
かせで、友の会会員は運び屋で、息のあった仕
五齢幼虫が地上に顔を出そうとしているのにも
事に汗を流しました。
出会い、思いがけない自然観察もできました。
作業中に見られたイチヤクソウ、クモキリソ
「飯綱高原に自然の花を咲かせる会」
の皆さん
2
環境保全研究所友の会ニューズレター No.2
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1
のビーバーのような機動力のおかげで、
思いのほか作業がはかどり、正午には
作業完了。昼食は大座法師池の芝生に
移動し、若林会長が用意された竹の子
入り豚汁をご馳走になりました。食事
中に、古澤良幸さんがこの日のために
用意された、戸隠を訪れた文人、山田
美妙、長与善郎、川端康成、津村信夫、
深田久弥、林芙美子の紀行文を抜粋し
た「戸隠観」の資料を、参加者全員に
配布され、お心づくしのほど感謝申し
あげます。
ご参加いただいた皆さま、ご苦労様
でございました。解散後、綺麗に整備
された古道をもう一度歩いてきました。ご協力
多くの方のご参加をいただければ幸甚です。ど
に感謝申しあげ、心から御礼申し上げます。
うぞよろしくお願い申しあげます。
「戸隠古道整備の集い」も、来年は14回目を迎
(水野 千代)
えます。記念すべき「集い」を考えております。
八方尾根お花畑観察会
平成2
0年7月2
7日
八方尾根は唐松岳付近からほぼ東に延びる距
らはアルペンリフトに乗る、兎平周辺にはトリ
離約7㎞、標高差19
0
0mの壮大な尾根で、右手
アシショウマ、ヤマブキショウマ、ヤグルマソ
に白馬岳・杓子岳・白馬鑓ヶ岳(白馬三山)
、
ウ、ヤマホタルブクロ、クモマニガナ、シロバ
左手には五竜岳・鹿島槍ヶ岳などの後
立山連峰一望の大パノラマを眺めな
がらの観察路である。
八方尾根では2,
06
0mの八方池付近
より下に数多くの高山植物が生息し
ている。これは蛇紋岩地質によるも
ので、蛇紋岩の隆起は他でも見られ
るがこれほど迄に植物の垂直分布が
逆転している所は非常に珍しく、100
種類を超える草花を楽しめ、八方尾
根固有種も数多く確認されている。
自然研究路が整備されていて、植
物観察や展望を楽しむことができる。
白馬山麓からゴンドラに乗り兎平か
2
環境保全研究所友の会ニューズレター No.2
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第3ケルンからの八方池
ナニガナ、オニアザミ、クガイソウ、シモツケ
に咲いていた。下の樺ではダケカンバの大木の
ソウ、オトギリソウ等が咲いていた。
林には、ミネカエデ、ミヤマヤナギ、ナナカマ
黒菱平湿原から八方池山荘ではオニシモツケ、
ド、ホツツジが見られた。
ハクサンタイゲキ、オオタカネバラ、アブラガ
(酒井 今朝重)
ヤ、ヤナギランが見られる。自由研究路の木道
から八方池周辺ではミヤマナラ、オオコメツツ
ジ、アカミノイヌツゲ、ミヤマアキノキリンソ
ウ、イブキジャコウソウ、ミヤマママコナ、ヨ
ツバシオガマ、エゾシオガマ、クルマユリ、キ
バナノカワラマツバ、ハッポウタカネセンブリ、
オトギリソウ、カライトソウ、ハクサンシャジ
ン、タカネマツムシソウ、タカネバラが、第三
ケルンの尾根筋にはチシマギキョウの花が僅か
八方ケルンからの自然研究路
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3
緑の回廊を満喫した尾根歩き
〔信越トレイル その3〕
長野県最北端の信越県境を走る関田山脈の尾
化の故か、1
0月の上旬といっても、まだ紅葉が
根筋を縦断するトレッキングコースが、先ごろ
始まったばかり。ナナカマドやヤマウルシ、ヤ
『信越トレイル』として完成した。南端は飯山
マブドウなどは秋の装いを始めており、ツルリ
あまみず
市の斑尾山から、北端は栄村の天水山まで全長
ンドウはルビーのようなかわいい実を結んでい
8
0㎞。ざっと6日間の行程である。この9月中
たが、キバナアキギリなどはまだ花の盛りの風
旬にはシンポジウムなどの記念行事が開かれた。
情だった。すっかり枯れ花になっているエゾア
今年で3回目を数える友の会の信越トレイル歩
ジサイの中で、澄んだ青い色を美しく残す花び
きは、それから1ヶ月後のことであった。
ら(萼)も散見された。
10月5日の午前8時過ぎ、総勢9人の参加者
「今年のヤマブドウは不作なのかねえ。どこ
が飯山駅前に集合して、その日の宿泊地である
へ行ってもあまり実を見ないねェ」と、同行の
戸狩温泉の民宿「メイプルハイム」へ移動。朝
伊部高夫さん(
『日帰りの山』の著者)が言うと、
の コ ー ヒ ー を い た だ き な が ら、今 回 の ス ケ
何人かが相槌を打った。時期もあろうが、この
ジュールを打ち合わせる。初日は「のぞみ(希
日も終日、ブドウの房を見なかった。ただしノ
望)湖」から取り付き「北峠」まで。2日めは
ブドウの実りは例年通りで、あちこちに白や青、
「北峠」から「仏ヶ峰登山口」までの予定であ
紫の丸い実をぶら下げていた。
る。
右に左に折れながら山道は続く。緑の色を留
あらためて尾根歩きの準備を済ませ、宿舎の
める木々の中で、イタヤカエデの一群がきれい
マイクロバスに乗りこむ。これでトレッキング
な黄葉を見せていた。同じカエデの仲間でもヤ
コースへの往復を送迎してもらえるので、信越
マモミジはまだ緑のままだったが、ハウチワカ
トレイルが抱える難点が一気に解消である。
エデやウリハダカエデは色づき始めていた。
R2
92を通り、大川トンネルの手前を左折。大川
そんな山との語らいを続けていると、息せき
集落を抜け、分道で飯山斑尾新井線
に入って希望湖まで、山間のドライ
ブを楽しむ。
希望湖の駐車場口は人々で賑わっ
ていた。本日はこのコースを織りこ
んだマラソン大会なのだという。「ラ
ンナーたちが追いぬくので注意して
ください」と係員から声をかけられた。
われわれの一行は、この駐車場口か
ら信越トレイルのコースに入った。
まず目に飛びこんだのは、足の踏み
場もなく山道を覆ったマルバフユイ
チゴの群落だった。踏まないように
などと足場を選ぶ余地はない。そん
な林の中の緑の回廊が続いた。温暖
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環境保全研究所友の会ニューズレター No.2
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「毛無山」山頂で
切って駆け上がってくるランナー
に追い越された。若者たちは元気
である。それからしばらく、思い
思いのユニフォームをまとったラ
ンナーたちが一人、二人と追いぬ
いていく。「頑張れ」と声をかける
と、
「ありがとう」などと応えて駆
け去っていく。ゴールはもう間近
だ。
われわれはマラソンのコースを
それて山頂への道をたどり、毛無
山(102
2m)の頂上に出た。眼下
に田園風景が広がり、遠く志賀高
古碑がぽつんと建つ「大将陣」の丘
原の山々が姿を見せていた。その
眺望をしばらく楽しみ、そこから
20
. ㎞の涌井新池を目指した。本日の昼食休憩
キングコースへ入ったが、ほどなく左手の山道
地である。
へ分け入る。新たに開かれた道らしい。何度か
林の中にのどかな細道が続き、時折ユキツバ
歩いた経験のある池島さんによると、より楽し
キやエゾユズリハが緑の光を照り返している。
いコースを求めて改良を加えているとか。信越
かと思うと、気に絡みついたバアソブのつるが、
トレイルは、そうした努力を積み重ねているト
釣り鐘のような特有の枯れた花をぶら下げてい
レッキングコースなのだ。
た。
その入り口付近はイワカガミの群落が続き、
唐突に小首をかしげたハバヤマボクチが姿を
次いでキバナアキギリの集団が現れた。そのイ
見せ、目ほどの高さのところで愛嬌のある頭花
エローの花々に混じって、紅葉の装いを凝らし
の名残を揺らせていた。
たアキギリの姿も散見された。
しばらくして右手の林が途切れ、空が開くと、
それらを覆ってクサギが茂り、赤い飾りをつ
そこが涌井新池であった。再度みんなで記念写
けた種子を実らせていた。
真に収まり、銘々が体験した山の話などに花を
涌井から緩やかな上り坂を1キロ半。右手に
咲かせて昼食を摂った。
展望が開けると、そこは富倉峠だった。かつて
しばしの休憩後、よもやま話を続けながら再
越後との交易を支えた古道で、苔むした石積み
びトレッキングへ。と、ほどなく「小山さん、
を残す細道が北の彼方に溶け込んでいた。
小山さん」と救急を告げる叫び声にビックリし
その展望台であらためて飯山盆地を望み、背
て横へ跳び退くと、丸々太った蛇が林の中へ姿
後に連なる笠ヶ岳、横手山、寺小屋山、岩菅、
を消そうとしている。「アカマムシだ!」居ると
裏岩菅、烏帽子などの志賀の山々や、鳥兜など
は聞いていたが、なるほど…と思いながら胸を
信越県境の山々に眺めいった。
なで下ろしたことだった。
富倉峠からもしばらく緩やかな上り道をたど
蛇騒動からほどなくして農道に出ると、そこ
ると、左手に大きな案内板が立っていた。「大
にマイクロバスが待っていた。「3キロ余り農
将陣」とある。川中島合戦の折、上杉謙信がこ
道が続くので、農道の終わりまで送りましょ
こに陣を張り、主力の大軍を休ませたところだ。
う」と宿舎の手配である。
背後の尾根へ上ると馬頭観世音の石碑がぽつん
R2
92のバス停「涌井」から林道利用のトレッ
と立ち、尾根道が越後へと延びていた。
環境保全研究所友の会ニューズレター No.2
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トレイルはさらに続き、富倉峠から1キロ半
り、千曲川右岸に点在する文化財の見学に向
ほどで「北峠」を越える古道に出た。未舗装な
かった。映画『阿弥陀堂だより』のお堂の奥に
がらも自動車の通る道で、迎えのマイクロバス
は、知る人ぞ知る万仏岩(万仏山)がある。戸
が待っていた。本日の終着点である。バスを待
隠を小規模にした峻厳の山で、伊部さんは「あ
たせてすぐ下にたたずむ「ソブの池」へ下りた。
まりお勧めできない山」という。でも訪れる機
しかし用水は姿を消して干上がり、茶色の底を
会があるかもと、登山口まで詰めて引き返した。
見せていた。
それから修験道の小菅神社をたずね、北竜湖
◇ ◇ ◇
2日めは、夜来の雨がなお残り、山はふもと
へ回って宿の弁当を味わった。前夜の夕飯もそ
うだったが、大変に美味い昼食であった。
今回はここで解散した。
まで雨雲に覆われていた。みんなでしばらく思
(小山 容右)
案した後、続きの尾根歩きはまたの機会にゆず
上高地渓流魚観察会
平成2
0年1
0月2
5日
標高300
0m級の穂高連峰そして焼岳、霞沢岳
観になった。
などの名峰に囲まれた上高地。明治以前は徳本
観察は上高地ビジターセンターから梓川左岸
峠から明神池に入り、ここは神降地と呼ばれ樹
を明神橋まで上る。梓川支流清水川は六百山か
木の伐採を行うための木こりたちの入山がほと
らの伏流水が湧き出て、山裾からいきなり川が
んどだった。明治になり牛や馬が放牧され、大
出現し、年中水温は変わらないクリスタル色の
正末期には明神池で渓流魚の養殖が始まりイワ
川にはバイカモが生い茂り、目を凝らすとカワ
ナ、ヤマメのほかカワマス、ブラウントラウト
マスはやブラウントラウトが所々にいるのが見
などの外国産のマス類の放流がおこなわれた。
える。カワマスは北米産、ブラウントラウトは
今では河童橋から魚影は見えないが、昭和45年
ヨーロッパ産で、在来種のイワナはほとんど見
ごろの河童橋から見た梓川は養魚池の魚
の群れを見ているようだった。
今年は6月に行われた研究所の自然ふ
れあい講座の高地の水辺∼上高地の動植
物観察会に続いて2度目の上高地観察会
だった。前回は新緑だったが、今は黄金
の上高地と化し、気温は既に初冬の寒さ
で、初冠雪はなかったが、数日後には穂
高連山も白一色になった。
新島々から沢渡の間は鮮明な黄金の林
で覆われ、沢渡から釜トンネルまでは、
黄葉と紅葉の渓谷が連なり、大正池から
は上高地特有の、カラマツ林、ハルニレ
林、シラカバ、カツラによる黄金色の景
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環境保全研究所友の会ニューズレター No.2
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られない。
イワナは上高地一帯では少ないが、徳
沢など山地渓流域ではまとまった個体群
が住み分けをしている。また上高地周辺
ではイワナとカワマスの産卵の重なる時
期があり、イワナとカワマスの交雑種が
でき、イワナの個体数を減少させている。
清水川から中川を観察したが今回の目的
であった産卵の様子を見ることはできな
かった。
明神館の周りには真っ赤な実のカンボ
クの木々が黄葉の中にひときわ華やいで
カンボク
いた。梓川右岸の河畔林には所々に樹齢
50
0年前後の天然カラマツの大古木が見ら
れ、河川敷では白い粉におおわれているケショ
いたしました。大変多忙の中を岐阜県から直接
ウヤナギの若い枝の群生が見られた。
上高地においでいただきありがとうございまし
今年最後の上高地の行楽で混雑する中を研究
た。
(酒井 今朝重)
所で陸水生態担当の北野聡技師に講師をお願い
植林百年ほどのカラマツ林
樹齢約4
00年の天然カラマツの倒木の切り株
八子峰自然観察会
猛暑の続いた20年の夏でしたが8月の後半と
初はどんな観察会を提供すれば参加者の満足す
もなると夜間に季節の変化を感じます。白樺湖
る催しが出来るのか迷いがありました。場所の
の水温も徐々にではあるが下がりつつ秋に向
選定。前日と2日目の観察場所
(ルート)
。ここ
かっています。
が日頃人気コースなのか? 次にその場所の花
東信の友の会が宿泊観察会を担当して10回近
はあるのか? 参加者が気に入ってくれるの
く会を重ね、その都度好評を頂いています。当
か? 等々ありましたが、会を重ねるうちにそ
環境保全研究所友の会ニューズレター No.2
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んな迷いは消されました。
観察会に参加された皆さんが、その時々に自
分の日頃の学習を自分なりに解釈して不明な点
は現地で現物を実際に見て講師に質問をする、
これを重ねていくことが非常に大切だと思われ
ます。
観察会(日帰りなど)で最初から最後まで講
師に付ききりでいる人を見受けますが、講師の
傍にいればすべてが判るものでもありません。
講師の話に耳を傾け、現物を確かめることを重
ねて、次の観察会に望みたいものです。
さて、今回の八子峰自然観察は、夏の花も終
わりになり秋の花が咲き始める頃でした。1日
八子峰高原は霧ヶ峰高原の東に位置し、冬は
目のミニ観察会では白樺湖畔で始まりました。
スキーで賑わい、夏は花の観察会やハイカーで
小雨の中、傘を差しての観察会でしたが、湖畔
賑わいを見せます。
での観察会は聖高原と今度で2回目、山や高原
今回のルートは八子峰の東側に入り(車で移
での植物とは異なり、水辺に咲く花生物はまた
動)
、八子峰公園まで約5時間のコースを歩き
見応えがありました。夕食後の講座は保全研究
ました。丘に登って振り返れば手の届く所に蓼
所の岸元研究員の「霧ヶ峰に於けるニホンジカ
科山が、更にその向こうは北八ッの山々が見え
の生態について」、
「県内外の野生動物カモシカ、
隠れしています。
イノシシ、サル、ヒグマ等による農作物の被害
足元に咲く高原の花に感動を覚え、高原に吹
について」等。次に中山先生の講座は先生の得
く風に夏の暑さを忘れ、一同が、中山、岸元両
意とするところの植物四方山話。「野生植物と
講師の話を聞くうちに、短い2日間の充実した
は」「栽培植物と雑草」。雑草も人間と共存する
観察会を終えました。
ものであることを知らされた、話を聞いた人の
この記録は「夏の観察会新聞」にして発行し
みぞ知る、まことに理に適った話でした。
ました。
(友の会・金井善男)
■事務局だより
然にもヘビを飲み込んでいる光景にも遭遇する
ことができました。
最近参加した観察会は秋の上高地でした、標
今年は上高地で新しい観察目的を見つけるこ
高は15
,0
0mでそれほど高くはありませんが、奥
とができ、来年への楽しみとなりました。今は
地であることと穂高の山々が連想され、なぜか
もう上高地も閉山され雪に覆われ、来年の春ま
奥深くの高地と感じてしまいます。
での眠りに入ったことでしょう。
樹種の多くがカラマツ、ハルニレ、シラカバ
のため自然景観は黄葉一色でしたが、河童橋周
辺は相変わらず大勢の観光客でごった返し、た
いへんカラフルでした。
今年は研究所の自然ふれあい講座でも上高地
に渓流魚の観察に来ていますが、このときは偶
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4
【連
連 絡 先】
3
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1
‐
0
0
7
5 長野市北郷2
0
5
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‐
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2
0
長野県環境保全研究所内
「環境保全研究所友の会」事務局
0
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1 0
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‐
2
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