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【発行日:平成21年9月10日】(PDF:461KB)
-1- ~ 鹿児島流 ~ 第2号 熱いハートの医師育てます 発行:平成 21 年 9 月 10 日 大浪池の紅葉(霧島市) 発行元:鹿児島県初期臨床研修連絡協議会 写真協力:観光かごしま大キャンペーン推進協議会 臨床研修病院の紹介・院長先生からのメッセージ No1 財団法人昭和会 今給黎総合病院 鹿児島市下竜尾町 4-16 099-226-2211 http://imakiire.jp/ 当院は、本当の地域医療を学べる数少ない病院の一つであります。当院全職員 (全科オンコール体制)の協力のもとに 24 時間体制で全県下・離島の救急患者を 積極的に受け入れ、その数は1年間に 2000~2500 に達し、救急医療の使命を達成 すべく努力しています。地域に開かれた総合病院を目指し、高度医療機器の公開 利用に努め、医療連携の充実を目指しています。 全県下 900 余りの病院・診療所から、当院への紹介患者さんが年間 9000 人程度 集まってきますし、当院から他院への紹介も 8500 件ほどになります。当院は 450 床の総合病院ですが、一年間の入院患者総数は 7300 人以上であり、27 診療科の 横のつながり・連携も良いので充実した研修ができるものと信じています。 ~研修医に期待すること~ 院長 昇 卓夫 私が研修をしたのは昭和 46 年でしたが、当時の私の研修病院の先輩の先生方は、外来 に手術にとても忙しく、私は諸先輩方の後をついて回るだけでも毎日が目一杯の研修で した。これから研修をされる先生方には、忙しい研修時代を過ごして頂いて、医療技術 のみでなく、多くの先輩医師の生き方、患者さんとの接し方、人間としての係り方など 多くのことを学び、吸収していって欲しいと思います。 -2- 臨床研修病院の紹介・院長先生からのメッセージ No2 独立行政法人国立病院機構 鹿児島医療センター 鹿児島市城山町 8-1 099-223-1151 http://kagomc.jp/ 時代は専門医医療に偏重した医療から救急医療と総合診療、すなわち総合的医 療を遂行する医師が必要とされる入り口にあります。その中には頭から足までを 診る家庭医やドクターヘリに搭乗して初期治療を行う医師、あるいは地球規模で 医療を展開する医師など、これまで存在しなかった新しい医師の出現が期待され ます。しかし、新しい医師像は皆さん自身で成るしかありません。そのための踏 み台としてわれわれの存在があります。救急医療や総合診療も充実した専門科や 専門医の存在から学び吸収することが前提です。当院は循環器病・脳血管障害に 加えてがん領域の患者さんの診療も行っています。当院での研修をスタッフ一同 心より待っております。 ~研修医に期待すること~ 院長 山下 正文 初期研修の2年間は医師としての基本を身につける大事な時期だと思います。 医師としての修練はこれから何十年も続くわけですから、他の人と比べて技術や知識の習 得を焦る必要はなく、地道に研修を積み重ね、患者さんの立場になって考えることができ、 チーム医療の一員としてリーダーシップのとれる医師を目指して欲しいと思います。 臨床研修病院の紹介・院長先生からのメッセージ No3 鹿児島市立病院 鹿児島市加治屋町 20-17 099-224-2101 http://kch.kagoshima.kagoshima.jp/pub.jp/ 当院は、病院理念として、安心・安全な質の高い医療の提供を掲げ、診療科 20 科、病床数 687 床を有し、年間の入院患者数約 20 万人、外来患者数約 25 万人を 受け入れています。 昭和 51 年の五つ子誕生を契機として陣容を拡充し、今や総合周産期母子医療 センターとして、国内有数規模を誇り、県下の新生児死亡率の減少に大きく寄与 しています。昭和 60 年には県下唯一の救命救急センターを開設し、初期救急か ら第三次救急まで幅広く対応し、重篤救急患者の救命医療を 24 時間体制で行っ ています。平成 20 年には脳卒中センターを開設、脳動脈瘤手術件数は全国トッ プ 10 に入るなど、県下の中核的総合病院としての役割を存分に果たしています。 ~研修医に期待すること~ 院長 上津原 甲一 学生時代多くを学び医師国家試験に合格し、医師として踏み出す第一歩が、臨床研修で すが、この時最も大事なことは医の原点に帰ることではないかと思います。医師の道を歩 むとき知識の研鑽も必要ですが、最も大切なことは患者さんとの信頼関係を築くことの出 来る医師になることではないでしょうか。幸い当院は県下唯一の救命救急センターを有 し、ここでの研修と 2 年間の定期的なセンター当直は、この原点に触れることの出来る格 好の場ではないかと思います。加えて専門的には新生児 80 床の総合周産期母子医療セン ターや、脳卒中センターでの研修、週 1 回の各科指導医によるレクチャーも有ります。 -3- お お い ひでひさ 大井 秀久 勤務先: 今村病院 出身校:鹿児島県立鶴丸高校 → 鹿児島大学 僕は 1983 年当時大多数の学生がしたように、卒業と同時に医局に入局しました。研修医は 40 人ほどいました。当然自分自身で直接担当する患者の数は限られており、1 年目は病棟の研修 医室でもっぱら耳学問することとなります。前日の当直先であった出来事、自分の受け持ち患 者の問題点や今後の方針などを同学年同士での検討会となり、疑問点を指導医に担当医が質問 に行くなどということをしていました。重症患者を持っている研修医もいるわけですので、結 構勉強になりました。初めて挿管した経験や動脈穿刺した経験を、緊張感を持ってみんなに伝 出身地:鹿児島県 よしもと えていたことを思い出します。 ひでゆき 吉元 英之 県立大島病院 勤務先: 出身校:鹿児島県立鶴丸高校 → 自治医科大学 自治医科大卒業後、今は恥ずかしながら指導する立場となっていますが、こんな私にも研修時 代がありました。一番の思い出はやっぱり初めての採血デビューのことでしょう。私の担当し た患者さんの両腕には立派な桜の刺青が入っており、患者さんの「先生、花、傷つけんでな」 の一言に緊張はピークに達し、胸はドキドキ手は震え、何度も駆血帯をはずしたりしめたりし た記憶が今も鮮明に思い出されます。多くの患者さんとの出会い、指導医・看護師を含めた医 療スタッフの出会いは宝であり、人とのコミュニケーションの大切さを学ぶことが研修医には 出身地:鹿児島県 か じ 大切であり、それが今の私を支える原点になっていると感じています。 たつる 加治 建 鹿児島大学病院 勤務先: 出身校:鹿児島県立甲南高校 → 熊本大学 20 年以上も前になる研修医時代。自分は「ガンが中心になる成人の外科よりこどもを対象にし た外科をやりたい」という理由で、鹿児島大学の小児外科に入局しました。1 年目は小児外科 で研修しました。小児外科の特徴から急患や急変なども多く、朝も夜もなく病院にいて働いて いたような気がします。さらに 2 年目は大学の一般外科と麻酔を研修しました。研修を振り返 ると、医師としての考え方や勉強の仕方、姿勢をしっかりとたたき込まれ、これが基礎となり 今に至っていると思います。研修医の頃の初心を忘れることなく、生涯かけて勉強することを 出身地:鹿児島県 ありどめ 研修医の先生に期待するとともに自分にも言い聞かせていきたいと思います。 ひ ろ み 有留 大海 大隅鹿屋病院 研修先: 出身校:宮崎県立宮崎西高校 → 宮崎大学 現在の病院を研修先に選んだ一番の理由は、そこで働いていた研修医が楽しそうに研修しなが ら知識もしっかり身につけていたからです。初期研修の2年間で差がつくとすれば、指導体制 など環境の差だと考えていたので、ここには熱心な指導医と整った指導体制があると判断しま した。研修し始めて約 1 年半が経ちましたが、自分の選択は正しかったと思っています。指導 してもらえる体制があり、そこで学ぶことで、学生が実習に来た際に、自分も自然と指導でき るようになっていました。さらに教えようとすることで、自学への意欲が高まりました。実習 出身地:宮崎県 に来た学生も満足してくれて、自分がよい研修をできているという再確認になっています。 -4- す ず き ひ ろ こ 鈴木 博子 鹿児島市医師会病院 研修先: 出身校:熊本県立熊本高校 → 鹿児島大学 研修も2年目に入り、日々症例に悩まされながら充実した研修生活を送っています。さまざま な手技はもちろんのこと、先生方には丁寧に時に厳しくご指導頂き、医師として医療人として のスタートにあたって多くのことを学んでいます。当院は決して大規模な病院ではありません が、医局が同じということもあり、各科の先生方にもコンサルトしやすく、わからないことの 多い研修医にとってとても質問しやすい環境でした。また、離島研修では下甑島の手打診療所 にて、離島ならではの症例や手技、考え方を学ぶことができとても有意義で貴重な経験でした。 出身地:熊本県 ひ ろ た 残り少ない初期研修ですが日々励んでいきたいと思います。 のりゆき 廣田 賀之 鹿児島徳洲会病院 研修先: 出身校:福岡県立門司高校 → 産業医科大学 当院の研修は、比較的自分のペースで出来ます。実際 CV 挿入などは外科の先生の指導の下、 殆ど自分一人でやらせてもらっています。中でも小児科研修は体験して欲しい科のひとつ。自 分の研修に対してのしっかりしたリスポンスが有るし、検査は必要最低限という内科医の極意 を経験出来ます。救急搬入も様々な症例があり、身に付けておきたい症例は 1 ヶ月程度で大体 揃います。若い先生たちが積極的に病院を良くして行こうと動いているのも魅力の一つ。歩く 教科書の様な先生達が多く、自分で調べる以上の知識が短期間に流れ込んできます。試行錯誤 出身地:福岡県 の段階ですが、自分のペースでいろんな事を身につけたい方にはお勧めかもしれません。 トピックス1 トピックス2 秋の臨床研修病院合同説明会を開催します。 県内臨床研修医合同研修会を開催します。 県 内外の医学生を対象とした合同説明会 を以下のとおり開催します。研修医によ る説明の他、個別相談会も予定していま 臨 床研修医や医学部生を対象に研修会を 開催いたします。当日は研修医による 発表や医学講演、情報交換会も予定し すので、来年度の県内臨床研修情報の収集等にお ています。(事前参加登録が必要です) 気軽にご参加下さい(参加費無料) 日時:平成 21 年 12 月 5 日(土) 日時:平成 21 年 10 月 17 日(土) 午後 2 時から午後 5 時まで 午後 1 時から午後 4 時 30 分まで ※終了後、情報交換会を予定 場所:鶴陵会館(鹿児島大学桜ヶ丘キャンパス) 場所:鹿児島県市町村自治会館 内容(予定) : 内容(予定):医学講演、研修医の発表、情報交 換会 ①県内全臨床研修病院の案内 (研修医による説明) ②個別相談会 (個別ブースでの説明) 鹿児島県初期臨床研修連絡協議会 〒890-8577 鹿児島市鴨池新町 10-1 (事務局 鹿児島県庁 保健福祉部 医療制度改革推進室) TEL:099-286-2738 FAX:099-286-5552 e-mail:[email protected] http://www.pref.kagoshima.jp/kenko-fukushi/doctorbank/index.html