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東京スカイツリータウン における取り組み

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東京スカイツリータウン における取り組み
環 境 配 慮 の 取 り 組 み ● 2015 TOBU
4
Corporate Social Responsibility Report
東京スカイツリータウンⓇにおける取り組み
東京スカイツリータウンでは 、最新の環境配慮システムを導入しています。その環境配慮のレベ
ルは 、国内トップクラスの省エネルギー・省 CO2 の水準となっています。
高レベルな地域冷暖房システム
東京スカイツリータウンⓇでは 、周辺地域もあわせて 、最先端技術である地域冷暖房システムを導入しています。地域冷暖
房システムは 、たくさんの建物の冷暖房をまとめることで 、効率的に冷暖房用の熱エネルギーを生成・供給することができ
るシステムです。この地域では 、世界最高水準の高効率・省エネル
◆全国の熱供給システム実績(平成23年度)
1.4
プ 、地中熱用の水熱源ヒートポンプと大容量水蓄熱槽を組みあわ
1.2
せた最新のシステムを採用しています。開業後 1 年間の実績は 、建
物ごとに冷・暖房を行う場合と比べ 、年間エネルギー消費量を約
44%、CO2 排出量を約 50%削減しました。国内最高レベルの省エネ
ルギー・省 CO2 を達成した結果 、年間を通じ 、消費するエネルギー
一次エネルギー効率
ギー性能を備えるターボ冷凍機やヒーティングタワーヒートポン
「東京スカイツリー」地区
上記1年間実績
1.0
0.8
0.6
(COP)
を 1 とすると 、生み出した熱エネルギーは 、国内地域冷暖房システ
全国熱供給システム
0.4
全国熱供給システム 平均CO2
全国熱供給システム 平均COP
ムにおいて最高レベルの「1.362」でした。なお国内平均値は「0.743」
0.2
20
40
60
80
100
販売熱量(1MJ)あたりCO2排出量[g-CO2/MJ]
です。
120
地中熱利用システム
地中の温度は 、年間を通じてほぼ一定で 、夏は外の気温より涼し
く 、冬は外の気温より暖かいという性質があり 、この性質を利用し
冷房
ています。
暖房
地中熱利用システムは、地中にチューブを埋め、そのチューブに水
を通して地中へ熱を放出したり 、地中から熱を吸収したりして 、水
を冷たくしたり温かくしたりします。この水を「水熱源ヒートポン
プ」という機器を用いて 、
更に冷たい水(冷水)、
更に温かい水(温水)
水熱源
ヒートポンプ
熱を吸収
果が高いだけでなく 、大気中に熱を放出しないのでヒートアイラン
熱を放出
にして 、それぞれの建物に送ります。地中熱利用は省エネルギー効
水熱源
ヒートポンプ
ドを抑える効果もあります。地域冷暖房システムでの地中熱利用シ
ステムの導入は 、
日本では「東京スカイツリーⓇ地区」が初めてです。
大容量水蓄熱槽
需要の少ない夜間電力を利用して冷房時は冷水 、
暖房時には温水
◆電力の使用量(夏の場合)
7,000
昼間のピーク時の消費電力を抑えることができます。また 、冷水・
6,000
温水を作る力を 、昼と夜に分散することができるため 、機械の容量
が小さくて済み 、効率の良い一定出力の運転を長く行うことがで
き 、より一層の効率向上が図れます。
電気の使われる量
を大容量蓄熱槽に蓄え 、蓄えた熱エネルギーを昼間に使うことで 、
5,000
4,000
3,000
蓄熱槽がない場合
蓄熱槽がある場合
(kWh)2,000
1,000
0
30
0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
時 刻
環 境 配 慮 の 取 り 組 み ● 2015 TOBU
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Corporate Social Responsibility Report
東京スカイツリータウンⓇにおける取り組み
東京スカイツリーのライティングによるCO2 をオフセット
東京スカイツリーⓇのライティングに使用している照明器具
カーボン・オフセットの仕組み
は 、すべて LED を採用しており 、従来の器具と比べて最大 43%
カーボン・オフセットとは、努力しても削減しきれないCO2について、その他の場所・
手法によってCO2を削減・吸収した分で埋め合わせることです。
の省エネ効果のある環境にやさしい設備となっています。
さらに 、オフセット・クレジットを活用し 、東京スカイツリー
②
①
の2013年11月からライティングによるCO2 排出量のカーボン・
B
オフセット(埋め合わせ)
を実施しています。
CO2排出
自己削減分
企業活動
「クレジット
(環境価値)」
例)設備更新によるCO 2
カーボン・
C
オフセット
削減量(枠)、森林保全
活動によるCO 2 吸収量
(枠)など
A などによる
2014 年度については 121t - CO2 をオフセットしました。
CO2排出
自己削減分
CO2排出量
① オフセット対象:東京スカイツリーⓇのライティングによる
2014 年 4 月 1 日∼ 2015 年 3 月 31 日の 1 年分の CO2 排出量
カーボン・オフセットの概要
② オフセット量:121t- CO2
③ オフセットに用いるクレジット:東武鉄道社有林篠井山林
間伐促進プロジェクト( J-VER )
❶ 企業活動などによるCO2排出量を把握する。A
❷ 排出するCO2を減らす努力をする。B
❸ どうしても減らせないCO2排出量をクレジットを活用して埋め合わせ
(オフセット)する。C
東京スカイツリータウンⓇイルミネーションへのグリーン電力の活用
「東京スカイツリータウンドリームクリスマス 2014」における 、イル
ミネーション 、プロジェクションマッピングなどの照明用電力には 、グ
リーン電力を使用しました。このグリーン電力は 、バイオマス発電に
よる電力であり 、東京スカイツリータウン内から発生する生ごみの処
分施設である食品リサイクル施設(メタン発酵)で発電したものを活用
しています。
「イルミネーション風景」
CO2 削減ライトダウンキャンペーンに参加
東京スカイツリーでは 、夏至にあたる 2015 年 6 月 21 日と七夕に
国連創設 70 周年記念
特別ライティングを実施
あたる 7 月 7 日の各日 20 時∼ 22 時の間 、環境省が主催する 、低炭素
社会への歩みを実感し地球温暖化防止の啓発を行う活動である「ラ
東京スカイツリーでは 、
イトダウンキャンペーン」に賛同して 、ライティングを消灯しまし
国連創設 70 周年を記念し 、
た。こ の 活 動 で 、東 京 ス
また 、国連が取り組む地球
カイツ リ ー で は 両 日 合計
温暖化防止活動の啓発を目
550kwh 、287.1kg-CO 2 の
的 と し た Turn the World
CO2 排出量の削減効果を挙
UN Blue キャンペーンに賛
げ 、同じく賛同した施設と
同・協力し 、2015 年 10 月 24
ともに環境に配慮すること
日に国連ブルーをイメージ
の重要性を発信しました。
した特別ライティングを点
灯しました。
Ⓒ TOKYO-SKYTREE
環境省 HP 掲載より
グリーン物流パートナーシップ優良事業者表彰受賞
2014 年 12 月 、第 13 回グリーン物流パートナーシップ会議において 、佐川急便・東武タウンソラマチ・東武タワースカイツ
リー・東武鉄道の 4 社一体となった取り組みが 、グリーン物流優良事業者として国土交通大臣表彰を受賞しました。
これは 、東京スカイツリータウンにおいて 、人・物・車の情報を一元管理することで施設内の物流を効率化するとともに 、
外部に配送拠点を設けることによって大規模な共同配送を実現しトラック台数を大幅に削減 、物流分野における地球温暖化
対策に大きく貢献したことが認められたものです。
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