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熊本市交通局 市電わくわく大作戦~九州新幹線全線開通に向けて~
◎熊本市交通局 市電わくわく大作戦~九州新幹線全線開通に向けて~ 九州新幹線は、3月12日に博多~新八代間が開通し、いよいよ鹿児島ルートの全線(博多~鹿児島 中央間)が開通しました。 この九州新幹線鹿児島ルートの全線開通によって、当地熊本市へのアクセスが格段に向上し、博多 駅から熊本駅までは最速で33分、新大阪駅からは2時間59分で結ばれることになりました。本市では、 各地からの観光客の増加を大いに期待しているところです。 そこで、熊本市交通局では、「市電わくわく大作戦~九州新幹線全線開通に向けて~」と題して、市電 のイメージを一新するとともに、利便性の向上を図るためのさまざまな取り組みを行いました。 今回、その取り組みの概要についてご紹介します。 1.熊本市電(Kumamoto City Tram)ロゴマークの作成 熊本を代表するデザイナー松木良介氏のデザインにより、本市の ブランド戦略のロゴマークである青・赤・緑を基調に、軌道と電停を 意匠したロゴマークを作成しました。 2.運行系統名称の見直しと電停名称の変更 熊本に初めて訪れる方や外国人観光客の皆さんが、安心して市電で移動できるよう、運行系統を見直 すとともに、色分けを行いました。また、一部電停名称の見直しと電停のナンバリングを行いました。 新電停はこのように生まれ変わりました。 ①軌道側からみた新電停 上屋なし電停 ②道路側から見た新電停 3.路面電車優先システムの導入 市長部局(交通計画課)や 県警と連携して、交通信号を 電車進行方向については青 信号を長く、赤信号を短くし、 定時性や速達性の向上を図 りました。 上屋付電停 4.市電運転士制服のリニューアル 市電のイメージアップを図るため、熊本市わくわく親善大使で あるファッションデザイナー、田山淳朗さんのデザインにより、市 電運転士の制服を一新しました。 ①デザインコンセプト テーラージャケットスーツにシャツとネクタイのスタイリング。 テーラージャケットはクラシックモダンを表現しています。 エリの切り替えはブルーの配色を施し、クラシックモデルに 斬新さを加えました。 ②デザイナー田山淳朗さんのコメント のんびり風景を楽しみながら環境に優しい市電に乗って目 的地に行こう! 何故なら森と水の都だから!街並みが美しいから! そんな市電のスタッフユニフォームも負けないくらい素敵な デザインにしました。 5.市電発車メロディーの作曲 市電のイメージアップを図るため、市電発車メロディーを熊本市のわくわく親善大使の寺嶋民哉さんに 作曲していただきました。 熊本駅前、上熊本駅前、健軍町電停発車時及び通町筋上り、熊本城・市役所前下り電停通行時に このメロディーが車内で流れます。 ①曲名 デジャ・ヴ ~初めて来たのになつかしい街~ ②作曲者寺嶋民哉さんのコメント 県外からの旅行者が熊本を訪れた時に、妙にどこか不思議な情緒を感じるようなメロディーを市電 のイメージと重ねて作ってみました。 ※ 熊本市交通局のホームページからダウンロードできます。ぜひダウンロードしてお聴き下さい。 6.市電沿線グルメマップの発行 このマップには沿線のグルメ情報のみならず、観光名所やみやげなどの情報が満載です。 ホテルや観光案内所などで手に入りますので、熊本市内観光に、是非ご利用ください。 ①コンテンツ ・電停近くの観光名所及びグルメ情報ほか(熊本駅周辺、熊本城周辺、 水前寺・健軍、新町・古町) ・熊本の郷土料理・名産・特産 ・「くまもと うまカモン!」のお土産紹介 ・市電路線図など ②発行部数 5万部 ③配布場所 熊本市内ホテル約70か所、各観光案内所ほか ④使用言語 日本語、英語併記 ⑤仕様・サイズ 折りたたみ式 展開サイズA2、折出来上がりA5 7.中心市街地の市電軌道敷緑化 地球温暖化防止、低炭素都市づくりの一環として都市部における緑化空間の創出、ヒートアイランド 現象の緩和、走行騒音の低減を図るため軌道敷緑化を実施しています。 実施状況 平成22年度 熊本城・市役所前~通町筋 平成23年度 通町筋~水道町 8.新幹線開業 PR ラッピング市電の運行 新幹線開業の100日前イベントとして、 平成22年12月2日から新幹線開業PR のため、ラッピング市電を運行しました。 9.市電吊り革による熊本ブランド発信 平成22年12月から吊り革の広告枠を活用して、熊本城の一口城主募集や清正水物語のPRとともに、 新幹線開通についての広報を実施しています。 10.市電で行く観光地 市内には数多くの観光地、観光施設がありますが、その中から、熊本のシンボルともいえる 熊本城を 紹介します。熊本城へは熊本駅から市電A系統に乗り、7つ目の熊本城・市役所前で下車、須戸口門 まで徒歩5分です。 熊本市の中心部、ビル街を見おろすようにそびえる威風堂々 たる姿。日本三名城のひとつに数えられる熊本城。戦国時代の 名将加藤清正が、7年の歳月をかけ慶長12年(1607)に完成 させたもので、その後細川家が藩主となった後も、ほぼそのまま の姿で明治維新まで残りました。 難攻の要塞として清正が設計した城は、築城から270年後 西南の役でその名声を一層高めましたが、その時惜しくも建物 の大部分を焼失。現在の天守閣は、昭和35年に再建されたもので、平成20年には絢爛豪華な本丸 御殿も復元しています。 天守閣を登れば熊本市内を一望でき殿様気分が味わえます。また、熊本城の広大な敷地内は、緑豊 かな公園で、散歩や芝生でのんびり過ごすのに最適。夜は、お城がライトアップされ、昼とはまた違った 幻想的な表情に。桜の名所でもあり、開花時期は夜間開園が行われます。