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講座概要 【PDF:45KB】
2004 年度第 2 期 アジア理解講座「現代ベトナムを知ろう」
現代ベトナムを知ろう
毎週月曜日 全10回(9月27日∼12月6日)
国際交流基金赤坂ツインタワーセミナールーム
●コーディネーターからのメッセージ
かつてベトナムというと「戦争の国」というイメージのみで語られることが多かったのですが、近年、観光
やビジネスでベトナムを訪れる日本人の数も増加し、ベトナム料理やベトナム雑貨さらには「アオザイ」
などが日本人に親しまれるようになり、ベトナムのイメージもだいぶ様変わりしました。文明史的にみて、
ベトナムは東南アジアと東アジアの重なるところに位置していますが、このような点は最近注目されつ
つある「東アジア共同体」構想などにおいても東南アジアと東アジアを結び付ける回廊としてのベトナ
ムの役割を改めて浮かび上がらせています。本講座では、「ドイモイ」と呼ばれる改革開放政策の下で
目まぐるしく変化する現代のベトナム社会主義共和国の理解に資するような講座内容を構成してみま
した。「ドイモイ」政策の下、ベトナムは高度経済成長を達成しつつあります。経済発展が進み「ニュー
リッチ層」などが出現する一方、貧富の格差や地方間格差が広がるなど、社会の多様化が進んでいま
す。このような社会の多様化は国民統合のあり方や政治の仕組みにも変化を及ぼさずにはおきません。
本講座では、ダイナミックに変化しつつある現代ベトナムを通して、他のアジア諸国にも共通する開
発・共生・平和といった問題を受講生の皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
(今井 昭夫)
第 1 回 9 月 27 日(月)
東アジアと東南アジアの「回廊国家」としてのベトナム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今井 昭夫
昨今、「(拡大)東アジア共同体」構想が注目を浴びつつありますが、ベトナムはその歴史的・文化的
背景および地理的位置などから、その中で非常に重要な役割を果たしうる可能性をもった国だと考え
られます。その役割とは、東アジアと東南アジアを結ぶ「回廊国家」としての役割です。ベトナムは、基
層文化における東南アジアとしての側面と漢字文化圏・儒教文化圏などに属す東アジアとしての側面
を併せ持っています。本講座では、ドイモイ(刷新)以降、大きく変貌しつつある現代ベトナムの中に、
現代の「回廊国家」としての可能性を多面的に探ろうと思います。第1回目の講義では、ベトナム文化
の中における東南アジア的側面と東アジア的側面の重なりを文明史的に概観します。具体的には、言
語・文字等を話題として、お話ししていきたいと考えています。
第 2 回 10 月 4 日(月)
「戦争の国」からドイモイへ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 遠藤 聡
ひるがえってみれば、ベトナムは、20 世紀後半の半世紀、まさしく「戦争の国」であった。インドシナ戦
争(1946-1954)、ベトナム戦争(-1975)、カンボジア紛争(1978-1991)、中越紛争(1979)、それらは、
民族解放戦争、同一民族同士の戦争、米ソの代理戦争、中ソの代理戦争など、さまざまな側面を併せ
持つものであったが、そのことにもより世界の目がベトナムに熱く注がれた。それは、時代の「英雄」で
あったり、「悪役」であったりするものではあったが。カンボジア紛争勃発後、ベトナムは「侵略者」として
国際的孤立を招き、経済の深刻な低迷に陥った。こうした経済状態の克服のために、市場経済導入、
対外開放を旗印としたドイモイが 1986 年から開始された。またそれは、「平和な国」への脱却でもあっ
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2004 年度第 2 期 アジア理解講座「現代ベトナムを知ろう」
た。そうした時期、冷戦が終結する。あくまでも、社会主義体制の枠内での改革であったドイモイを、冷
戦終結後の今日、その政治面における諸問題から考えてみたい。
−10 月 11 日(祝日)−
第 3 回 10 月 18 日(月)
発展するベトナム;
「社会主義市場経済」のダイナミズムとその課題・・・・・・・・・・ 牛山 隆一
ベトナムは 1986 年の第 6 回共産党大会で「ドイモイ(刷新)」を打ち出し、経済の改革・開放に乗り出した。
それから 18 年が経過し、経済水準は当時に比べ確実に上昇した。成長の原動力となったドイモイ政策
は、政治面では共産党の一党支配体制を堅持する一方、経済面では民間企業の育成や外国企業の
誘致に力を入れるという「社会主義市場経済」に特徴があった。しかし、ベトナムが今後も成長を持続す
るためには、国有企業や金融部門の改革、経済のグローバル化への対応など問題は山積している。ベ
トナムが取り組んできたドイモイ路線の成果を振り返るとともに、今後の課題を考えてみたい。
第 4 回 10 月 25 日(月)
グローバル化の中のベトナム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 池部 亮
ベトナムはドイモイ(刷新)政策導入後、急ピッチで国際的な地位を確立したといえる。対米、対中関
係の改善や ASEAN、APEC への加盟など、同国を取り巻く政治環境は一気に好転したのである。一方
で、国際社会の仲間入りを果たしたことは、貿易の自由化や国内市場の開放、外国投資の受入など、
経済の国際化をも約束したことと同義である。長らく戦乱状態にあった同国の産業基盤は脆弱で、ベト
ナムにとって経済の自由化は痛みを伴う国内構造改革の断行に直結する。
90 年代以降のベトナムの経済情勢について考察し、外国投資企業の動向などを踏まえつつ、将来、
同国が目指すべき経済発展進路を検討したい。
第 5 回 11 月 1 日(月)
ベトナム社会の多様化・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岩井 美佐紀
ベトナムは社会主義国家という性格上、スローガンの好きな国である。街や村の至る所で国家目標や
生活改善などを記したスローガンを目にするが、それはいわば国家・ベトナム共産党の社会・人々へ
のメッセージである。その中でもよく目に付く「人びとを豊かに、国を強く、公平で民主的で文明的な社
会を築こう」というスローガンは、極めてドイモイ色の強い国家目標である。なぜならば、市場経済化の
中で広がりつつある階層格差や地域格差、そして価値観の多様化に直面し、国家としてどのような条
件を整備し今日の社会変容に対応すべきかを示しているからである。特に「公平」「民主」という用語に
は、これまでの国家主導の社会経済建設から、社会の変化に柔軟に対応し、国民の自発性に基づく
国づくりへの転換を目指す国家・党中央の姿勢が表れている。このように、ドイモイ政策は国家と社会
の関係の逆転を促す役割を果たしている。本講義では、動き出したベトナム社会の実態を、様々な角
度から分析し、紹介する。
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2004 年度第 2 期 アジア理解講座「現代ベトナムを知ろう」
第6回 11 月 8 日(月)
2 つのベトナム:南北農村社会比較・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 岩井 美佐紀
ベトナムは日本と同様、コメの国である。国民の 7 割は農村に住んでいる。ベトナムは歴史的にみれば、
北部のハノイを中心とした紅河流域の故地から「南進」を繰り返し、先住民族のチャムやクメールを制
圧しながら、17 世紀以降にはメコンデルタへの入植を急速に進めた。さらにフランス植民地期のメコン
デルタの水田開発によって北中部の農民が小作人として大量に流入した。このような歴史的背景から、
S 字型の国土が「天秤棒に盛られた2つの米籠」と例えられるように、ベトナムの人口の大半は北部の
紅河デルタと南部のメコンデルタに集中している。中国からの影響が強く、どちらかといえば閉鎖的な
自給社会である紅河デルタ農村に比べ、メコンデルタは東南アジア的で、開放的商業的な社会であ
る。本講義では、この2つの農村社会の構造比較を行い、その社会的特質を一緒に考えてみたい。さ
らにドイモイ以降顕在化している農民の移住(農村から都市へ、または農村間の移住)の実態につい
ても取り上げる。
第 7 回 11 月 15 日(月)
民族問題と国民統合・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今村 宣勝
現在のベトナムは 54 の民族からなる多民族国家です。ベトナムの現代史は、独立国家の建設とともに、
これら諸民族をいかに「ベトナム国民」として統合していくかの歴史でもありました。抗仏抗米戦争中は、
少数民族をいかに動員するかが重視され、「ベトナムのための諸民族」としての統合でした。これに対
し、1980 年代以降は、華僑華人の大量出国事件やベトナムの ASEAN 加盟などにより、ベトナムの民
族構成の多元性が再発見され、統合のあり方は「諸民族のためのベトナム」へと変化しつつあり、少数
民族の文化の尊重や生活の改善に力が入れられてきました。しかし、2001 年に中部高原で発生した
一部少数民族による騒乱事件や依然と続く華人の人口減少などは、民族問題の複雑さと国民統合の
難しさを示していると言えます。この講義では、最近の少数民族をめぐる問題を検討しながら、現代ベ
トナムの国民統合の行方を考えてみたいと思います。
第 8 回 11 月 22 日(月)
ベトナムにおける宗教と人権問題・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今井 昭夫
ベトナムは多宗教の国です。ベトナムでは他の東南アジアの国々のように、国教的な他に卓越した宗
教があるわけではありません。ベトナムで最大の宗教は仏教ですが、カトリック、プロテスタント、イスラ
ム教が存在するほか、カオダイ教、ホアハオ教といったベトナム独自の「新興」宗教もあります。さらに
民間信仰として、祖先祭祀、城隍神信仰、女性神信仰などがあります。講義では、このような宗教が社
会主義体制の下でどのように扱われてきたのかについてお話いたします。かつては「人民の阿片」とも
目されていた宗教は、「民族大団結」の一翼を担う存在として許容されるようになってきました。しかし
ながら、欧米諸国や国際人権団体などからは、いまだに宗教的抑圧をベトナムは行なっていると非難
されており、宗教問題は対外関係の火種の一つになっています。
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2004 年度第 2 期 アジア理解講座「現代ベトナムを知ろう」
第 9 回 11 月 29 日(月)
ベトナム政治の行方:
「民主化」と「法治国家化」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 遠藤 聡
ベトナムは、その正式国名を「ベトナム社会主義共和国」とする社会主義国家である。近年の経済成
長や観光ブームにより、「普通の国」として見られるベトナムではあるが、共産党一党独裁という政治体
制には変わりはない。1992 年憲法(ドイモイ憲法)において、ベトナムは「人民の、人民による、人民の
ための国家」を宣言したが、ベトナム共産党が国家と社会を指導する勢力と規定されている。
しかし、グローバル化の流れのなか、ベトナムの政治状況にも変化がみられつつある。そのキーワード
となるものが、「民主化」と「法治国家化」である。少数民族・農民・宗教暴動など、現在の一党体制に
対する異議申立がみられるようになった。社会主義体制を堅持することが第一の目的であるにせよ、
市場経済の進展や国民生活の多様化に即した政治的改革が模索されている。こうした「小さな変化」
を追ってみたい。
第 10 回 12 月 6 日(月)
戦争と平和:イラク問題とベトナム・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 遠藤 聡
冷戦終結後の 1991 年、湾岸戦争が勃発した。それは、今日に至るポスト冷戦期におけるアメリカの単
独行動主義を基調とする新たな国際秩序構築への試みとも捉えられよう。またそれは、冷戦期が「長
い平和」であったことを逆説的に証明する一助にもなり得た。さらにそれは、アメリカにおける「ベトナム
症候群」の克服をも意味した。
2001 年の「9・11」以降、2003 年 3 月のイラク戦争にみるように、アメリカは「正義の戦争」に「勝つ」こと
をベトナム戦争の「教訓」としてきた感さえあるようである。一方、イラク問題の「ベトナム化」や「ベトナム
戦争化」が叫ばれたことは記憶に新しい。
それでは、アメリカにとって、ベトナムにとって、世界にとって、ベトナム戦争の真の「教訓」とは何だっ
たのであろうか。ベトナム戦争とイラク戦争を比較検討することによって、戦争と平和の意味を再考して
みたい。
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2004 年度第 2 期 アジア理解講座「現代ベトナムを知ろう」
講師紹介
今井 昭夫(いまい あきお)(講座コーディネーター) 東京外国語大学外国語学部助教授
山梨県出身。1979 年 3 月、東京外国語大学外国語学部インドシナ語学科卒業。1984 年、東京外国語
大学大学院地域研究研究科修了。その後、東京外国語大学外国語学部非常勤講師、大東文化大学
国際関係学部非常勤講師、国立国会図書館調査立法考査局非常勤調査員などを経て、1988 年、東
京外国語大学外国語学部助手に採用され、現在、同大学助教授。共著に、『日越小辞典』(大学書林、
1985 年)、『アジア墳墓考』(1994 年、勁草書房)、『社会主義ベトナムとドイモイ』(アジア経済研究所、
1994 年)、『ASEAN の言語と文化』(高文堂、1997 年)、『現代ベトナムを知るための 60 章』(明石書店、
2004 年)などがある。主な論文には、「ベトナムにおけるベトナム思想史研究」(『中国 −社会と文化』
第5号、中国社会文化学会、1990 年)、「ベトナムにおける漢字と文字ナショナリズム」(『ことばと社会』
第5号、三元社、2001 年)など。
遠藤 聡(えんどう さとし) 横浜国立大学教育人間科学部等非常勤講師
東京外国語大学大学院地域文化研究科博士前期課程修了、早稲田大学大学院文学研究科博士後
期課程単位取得退学。専攻は、ベトナム現代史、ベトナム政治・外交。とりわけ、ベトナム戦争期にお
ける北ベトナム・アメリカ間の和平交渉を研究している。また最近では、東南アジアや国際社会におけ
る現代ベトナムの位置づけを追っている。著書に、『国際関係論のフロンティア』(共著、ミネルヴァ書
房)、『発展途上国の政治的リーダーたち』(共著、ミネルヴァ書房)、『現代ベトナムを知るための 60
章』(共著、明石書店)。
牛山 隆一(うしやま りゅういち)社団法人日本経済研究センター研究開発部副主任研究
員兼アジア研究室次長
1962 年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業後、日本経済新聞社に入社。産業部、シンガポール特
派員、証券部、アジア部などを経て、98 年から 2001 年までハノイ特派員。現在は日本経済研究センタ
ー副主任研究員兼アジア研究室次長。主な著書に『現代ベトナムを知るための 60 章』(共著、明石書
店)、『ベトナムの対外関係−21 世紀の挑戦』(共著、暁印書館)など。
池部 亮(いけべ りょう) 日本貿易振興機構貿易開発部貿易開発課総括課長代理
1969 年東京生まれ。明治学院大学国際学部卒。日本貿易振興会(ジェトロ)に入会し 94 年から 2 年間、
ハノイ総合大学にジェトロ海外研修生として留学。98 年から 4 年間、ジェトロ・ハノイセンターにて勤務。
日本企業の対越進出支援や貿易・投資関連制度調査などに従事。現在、ジェトロ貿易開発部所属。
著書に『行け!ベトナム街道』(ジェトロ)、『21 世紀のベトナム』(共著、ジェトロ)、『ビジネスガイド ベト
ナム新版』(ジェトロ)、『ベトナム/市場経済化と日本企業』(共著、新評論)、『ベトナムを知るための
60 章』(共著、明石書店)など。
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2004 年度第 2 期 アジア理解講座「現代ベトナムを知ろう」
岩井 美佐紀 (いわい みさき) 神田外語大学外国語学部国際言語文化学科助教授
1963 年愛知県生まれ。東京外国語大学外国語学部インドシナ学科ベトナム語専攻卒業。東京外国語
大学大学院地域研究研究科修了。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程満期退学。社会学
博士。1992 年より 1994 年までベトナム社会主義共和国ハノイ国家大学ベトナム共同研究センターに
留学。2003 年より現職。専門はベトナム農村社会研究で、北部紅河デルタおよび南部メコンデルタの
農村においてフィールドワークを行っている。現在文部科学省科学研究プロジェクト(2003−2006 年
度)の研究代表を務める。研究テーマは「南北デルタ農村の人口移動」。主な共編著書に『もっと知り
たいベトナム』『アジア読本・ヴェトナム』(共に 1995)、『ベトナムの事典』(1999)、『現代ベトナムを知る
ための 60 章』(2004)などがある。
今村 宣勝(いまむら のぶかつ) 財団法人世界政経調査会 研究第 5 部(東南・南西アジ
ア)主任研究員/東京外国語大学大学院博士後期課程
1966 年東京生まれ。東京外国語大学外国語学部インドシナ語学科(ベトナム語専攻)卒。同大学院博
士前期課程修了(国際学修士)。在ベトナム日本国大使館勤務(派遣員、1988∼1990 年)。在ホーチ
ミン市日本国総領事館勤務(専門調査員、1994∼1997 年)。専門は、ベトナム現代史・地域研究、国
際関係論。研究テーマは、1975 年以降のベトナム・ホーチミン市における華人社会史。著書に『現代
ベトナムを知るための 60 章』(共著、「多民族国家」、「サイゴン・ホーチミン市」担当、明石書店)、『ベト
ナムのドイモイの新展開』(共著、「ドイモイ下の華人政策」担当、アジア経済研究所)など。この他、
NHK アジアニュース(衛星第 1、月∼金深夜放送)でベトナム語ニュースの通訳を担当。
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