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最澄の生涯
比叡山延暦寺
今から1200年ほど前、
滋賀県大津市坂本の一帯を統治していた
三津首百枝(みつのおびとももえ)のところに
767年8月18日、男の子が誕生し、
広野(ひろの)と名付けられました。
この広野(ひろの)が
後に比叡山に天台宗を開かれた最澄です。
予定ルート
比叡山山頂
バス降車場
年
座 禅 を組む最澄
できごと
772年
得度、
「最澄」の法名を授かる
785年
奈良 東大寺で具足戒(※)を受け
国家公認の僧侶となる
804年
桓武天皇に出願し中国に渡る
天台教学、禅、密教などを学ぶ
806年
帰国後、天台宗が公認される
822年
56歳で入滅
866年
清和天皇より「伝教大師」の諡号が
贈られる(日本人初)
※比叡山公式H P より
- 歴史を少し-
弁天堂
明王堂
南善坊
※250もの戒めからなる、僧侶として守らなければ
ならない行動規範。
比叡山は古代より「大山咋神(おおやまくいのかみ)」が鎮座する神山として
崇められていましたが、この山を本格的に開いたのは、伝教大師最澄でした。
最澄は比叡山に篭もって修学修行に専念する12年間の教育制度を確立し、
延暦寺から多くの高僧碩徳を輩出しています。(法然、親鸞、一遍、道元、日蓮など)
京都と滋賀の県境にまたがり、南北に峰をのばす比叡山。この巨大な山全体が寺域であり、
いくつもの谷や尾根を活かしてつくられた「東塔」「西塔」「横川」の3地域をあわせて
比叡山延暦寺と呼びます。周囲およそ100キロメートルにも及ぶ、日本仏教の一大聖地です。
東塔 (とうどう)
西塔 (さいとう)
横川 (よかわ)
比叡山三塔十六谷の中心で、延暦寺総本
堂の根本中堂をはじめ、大講堂、法華総
持院東塔、戒壇院等の重要な堂塔や、国
宝殿、延暦寺会館、書院などが集まって
います。
美しい杉並木の間から小鳥のさえずり
が聞こえる静寂境。釈迦堂を中心に相輪
橖、にない堂、椿堂、恵亮堂、瑠璃堂など
の他、一般の方の修行体験ができる居土
林研修道場があります。
慈覚大師円仁によって開かれ、源信、親鸞、
日蓮、道元など、名僧たちが修行に入っ
た地で、横川中堂を中心に聖域の雰囲気
が漂っています。
古くから比叡山は日本仏教の母山と仰がれてきました。
また、近年では世界的にもルーツと歴史が評判となり、
昭和62年(1987)からは、世界から仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教、
シーク教、儒教の七大宗教の代表者が集まり、世界平和実現の為に対話と祈りを行う
「世界宗教サミット-世界宗教者平和の祈りの集い-」が毎年8月4日に
比叡山山上にて開催されています。
※比叡山公式HPより抜粋
千日回峰
光永 圓道さん・覚道さん 比叡山廷暦寺の「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」は
荒行中の荒行とされています。
少しだけご紹介します。
過去、現在のいっさいの罪と穢(けがれ)を滅ぼしたり、
浄(きよ)めたりすること。
明王堂
ここで言われる千日回峰....どんなものなのでしょうか?
光永圓道さん
千日回峰
1年の内、200日間
1年目~3年目までと
同じ修行を行う
堂 入
1年の内、100日間
1日30kmを歩いて
巡拝
4年目~5年目
南善坊には光永覚道さんが住職としてお見えになります。
では、お二人はどんな人なのでしょうか.....?
荒行の目的は、肉体を苦しめることによって、
1年目~3年目
今回の比叡山トレッキングで訪れる明王堂には光永圓道さん、
6年目
7年目
1年の内、100日間
1日60kmを歩いて
巡拝
前半100日間
1日84kmを歩いて
巡拝
後半100日は
1年目~3年目と同様
南善坊
光永覚道さん
5年目が終了した時点では
何と9日間の「断食、断水、不眠、不臥」の"堂入り"に入ります。
この荒行を修めなければ、次の6年目に進むことが出来ません.....
通常、人間が断食・断水状態で生きられる生理的限界は
3日間とされていることを考えれば、信じがたいほどの苦行です。
この7年にも渡る千日回峰行を達成した者だけが
1975年生まれ、
東京都出身の天台宗の僧侶。
2009年千日回峰満行、
戦後12人目となる堂入り達成者。
現在の明王堂輪番。
1954年生まれ、
山形県出身の天台宗の僧侶。
1989年明王堂輪番拝命。
1990年千日回峰満行。
現在、南善坊住職。
当行満阿闍梨と称され、生きた不動明王となります。
罪と穢れを浄めた心で、変わらず人々の幸せを願い、祈り続けます。
現在比叡山には、焼き討ち後50人目となる
千日回峰達成者、光永圓道住職が明王堂に輪番として
いらっしゃいます。
今回の比叡山トレッキングにおいては、護摩供後
特別に比叡山山頂まで同行して頂ける予定です。
千日回峰行は九百七十五日目をもって、千日とします。残り二十五日分は一生をかけ
て修行する。一日に歩く七里半も現代の距離に直せば三十キロですが、実際には二十
五キロくらいでしょう。八とは成就の数ですから、七里半はあくまで「八に満たない数
」という意味。悟りを得るためでなく、悟りに近づくために修行をしているのです。
昨日と同じ今日はない。毎日ベストを尽くして、終わったらベターだったと思う。も
っといい方法があると考え、向上心を持つことが回峰行の心構えです。
何をつらいと思うかは自分の経験で決まります。大変なことを経験すれば、それより
小さい試練は「あの時より楽だ」と思える。自分が成し遂げたいことにつきまとう苦
労を楽しむ。そうして進んで苦労をすればするほど、人生は豊かになる。モアベスト
という心持になれると思います。
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