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代謝栄養と創傷治癒 新しい抗癌温熱療法の開発 大腸癌と血液とアンチ
研究室⇒医学学系棟7階 761 腫瘍治療学・臓器移植免疫学研究室 ( 消化器外科) 筑波大学消化器外科HP http://www.md.tsukuba.ac.jp/clinical-med/ge-surg/index.htm ところで肝臓(Liver)って? 肝臓 は体内で最も重い臓器のひとつで、最 も複雑な働きをする臓器です.肝臓は非常に 多くの働きをしていて、細かいものまで入れ るとその種類は500以上で、生命維持に必要 な多くの機能を備えています. また肝臓は内臓の中で唯一再生することが できます. 大河内 信弘 教授 肝再生と血小板 新しい抗癌温熱療法の開発 ● in vitro 筑波大学応用物理,産総研,日立マクセルとの共同研究 ・血小板が肝類洞内皮細胞に作用 → 肝再生を促進? ・慢性肝炎 (B型、C型肝炎ウイルス) ・アルコール性肝障害 ・血小板が肝星細胞に作用 → 肝線維化を抑制? ・TPOを肝細胞に添加 → TPOが肝細胞に直接作用する? ● in vivo ・ヒト血小板をSCIDマウスに輸血 → 肝再生を促進? ・Pten欠損マウスを血小板増加状態に → 肝癌を抑制? ●血小板を増加させる物質トロンボポエチン(TPO)で血小板を 増加させたマウスは、肝切除後の肝再生が促進されました。 → マクロファージが磁性ナノ粒子の腫瘍への集積を阻害 Pten欠損マウス Pten遺伝子を肝臓特異的に欠 損させると、約1年で肝細胞癌 が発症します。 Pten欠損マウスにできた肝細胞癌 ●血小板増加マウスは、四塩化炭素による肝線維化が抑制 されました。 マクロファージ除去により腫瘍集積を高める試み ● 臨床試験 現在、肝硬変の患者さんに血小 板を輸血し、肝機能の改善を目指 す臨床試験が進行中です。 除去 マクロファージ 代謝栄養と創傷治癒 大腸癌と血液とアンチセンスRNA 癌特異的アンチセンスRNAの解析 センスRNA ☆研究の内容 CTG GAC アンチセンスRNA センスRNAを制御するアンチセンスRNAの癌における 発現変化( 量と部位) の解析 イントロン エクソン ゲル化PRP SiRNAを用いたアンチセンスRNAの機能解析 遺伝子変化に基いた個別的癌診断( スクリーニング) 技術の開発 ☆現在と今後の研究は・・・ 1.大腸癌組織 2.大腸癌の肝転移組織 ・ヒト,マウス遺伝子の70%以上に存在 (Science. 2005) 3.肝臓癌 ・p15遺伝子においてDNAメチル化を調節 (Nature. 2008) 4.血液 アンチセンスRNAは多くの遺伝子に存在しますが 詳しい機能はまだ分かっていません! 200 などに発現するアンチセンスRNAを網羅的に解析 しています 吻合部耐圧測定 * * 100 0 センスRNA:タンパク質をコードするRNA アンチセンスRNA:センスRNAに対し相補的配列を持つRNA ・mRNAと二本鎖を形成して遺伝子発現を調節 (Trends Biochem Sci. 2004) 耐圧 (mmHg) ☆アンチセンスRNAとは 2倍 Control 乏血小板 血漿群 PRP群 5倍 PRP群