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山口県有機農業推進計画

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山口県有機農業推進計画
山口県有機農業推進計画
平成27年3月
山
口
県
第1
有機農業の推進に関する方針
本県では、県民の「鮮度の良さ、安心・安全」等のニーズや環境問題への関心が高まる
中で、平成20年3月に「山口県有機農業推進計画」を策定し、「水稲のエコ100栽培
技術マニュアル」等の作成や農業者の主体的な取組の支援などにより有機農業を推進して
きました。
また、平成27年年3月にやまぐち農林水産業活力創出行動計画を策定し、安心安全な
農水産物の供給を重点的な課題と位置づけ、
「エコやまぐち農産物(エコ100)」の取り
組みを推進しているところです。
一方、国においては、平成26年4月に「有機農業の推進に関する基本的な方針」を改
正し、有機農業の取組面積を倍増することを目標に、国及び地方公共団体は、有機農業者
の支援、技術開発の促進及び消費者の理解の増進等の施策に取組むことが示されたところ
です。
有機農業は、農業の自然循環機能を大きく増進し、農業生産に由来する環境への負荷を
低減する効果の高い農業生産活動であることから、本県においては、これまでに蓄積され
た仕組みや技術等を活かしながら、市町、農業団体等と協働して、地域における有機農業
の面的拡大を目指し、技術の開発・普及、農業者の主体的な取組の支援、地産・地消を核
とした情報の受発信等を進めます。
第2
目標及び推進期間
本計画の目標は、エコやまぐち農産物生産認証における化学肥料・化学農薬を使用しな
いエコ100及び有機JASほ場の面積を増加させることを目標とします。
また推進期間については、「有機農業の推進に関する基本的な方針」に即して、平成
26年度から概ね5年間を対象とします。
【目標】エコ100及び有機JASほ場面積
年
度
面積(ha)
平成25年度
平成30年度
60
100
第3
1
推進の方策
技術の開発・普及
(1) 技術の開発
農林総合技術センターは、有機農業者や農業団体・関係機関等の要望をもとに、
有機農業者、試験研究機関等の協力を得ながら、既存技術の科学的検証、新たな技
術の開発等を行います。
また、これらの技術を効率的に組み合わせて技術体系を構築するとともに地域の
気象条件・立地条件等に適合させるための改良を支援します。
(2) 技術の普及に向けた取組
農林事務所は、技術、経営、制度等に関する相談活動を実施するとともに、土壌
分析、病害虫診断等に基づく技術支援を行います。
さらに、有機農業者の協力のもと国・県が開発した普及性の高い栽培技術等の実
証・普及に取組みます。
また、国等が実施する研修を活用し、普及指導員等の資質向上に努めます。
2
農業者の主体的な取組の支援
(1) 組織的な取組支援
市町、農業団体と連携して、消費者との交流、実証ほの設置、種苗の供給、土壌
診断機器の整備など、民間の団体等が主体となって実施する有機農業に係る組織的
な取組を支援します。
(2) 有機農業者の事例収集
有機農業による優良な経営を行っている事例を調査し、モデル的な取組として紹
介するとともに研修受入農家を把握します。
(3) 研修の実施
有機農業者等と協働して、有機農業に係る栽培技術や各種制度等の知識を習得す
る研修を実施するとともに、実践的な研修を希望する者には、研修受入農家を紹介
します。
(4) 各種支援情報の提供
農林総合技術センター、農林事務所等における研修会、就農相談やインターネッ
ト等を通して、農業者や新規就農希望者が有機農業に取り組む上で参考となる体系
的な栽培技術、融資制度、取組事例等の各種支援情報を提供します。
3
地産地消を核とした情報の受発信
販売協力店、販売協力専門店、やまぐち食彩店など、山口県独自の地産・地消の推
進拠点を活用して試食会、交流会等を実施し、有機農業者や産地等の情報を提供する
とともに、消費者や流通販売関係者の意向把握、学校、保育所等における食育との連
携など、有機農業に係る情報の受発信を進めます。
また、有機JASやエコやまぐち農産物(エコ100)など有機農産物の適正な表
示を進めます。
4
市町への活動支援
「有機農業の推進に関する基本的な方針」、「農業の有する多面的機能の発揮の促進
に関する法律」等を踏まえ、市町に対する有機農業の情報発信を強化し、市町におけ
る推進計画の策定や就農の受入体制づくりを支援します。
第4
その他
有機農業の推進にあたっては、山口県有機農業推進団体協議会や市町及び農業団体等と
の連携に努めます。
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