PoINT Storage Manager の NetApp File Policy のサポート(2010/1/30
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PoINT Storage Manager の NetApp File Policy のサポート(2010/1/30
PoINT Storage Manager の NetApp File Policy のサポート(2010/1/30) PoINT Storage Manager の新しい V2.0 から NetApp に保存されているファイルをポリシー設定に従って、 NetApp の File Policy(以降は FPolicy と表記)を使用してタグ化することが可能になりました。タグ化された ファイルは、そのまま PoINT Storage Manager でサポートされているハードウェアの LTO や光メディアにア ーカイブされます。タグ化されたファイルにクライアントからアクセスがあった際には、透過的に実ファイルが NetApp 経由でオープンされます。アーカイブされたファイルは、オンラインでアクセスされるため、使用する アーカイブデバイスはオンラインアクセスが可能な、光ディスク/LTO ライブラリーが必要です。Storage Manager はそれらのデバイスを直接サポートしています。 結果的に、LTO やブルーレイディスクを使用した階層管理を実現出来ます。 File Policy のサポートに関して、OnTap 上での Fpolicy サーバー指定等の必要な設定は、PoINT Storage Manager が自動的に行います。 Storage Manager の動作設定 アーカイブ対象タイプ(Storage Vault)から、NetApp FAS を選択します。 Storage Manager は、対象となるタイプ毎に専用のエージェントを起動します。 設定内容に判りやすい名前を付加します。 対象とする NetApp の共有フォルダーを選択します。 これ以降は、アーカイブの対象の種類に関係なく、Storage Manager の設定となります。例えば、対象とな るファイルを決定するためのポリシー設定やアーカイブされたファイルを保存するアーカイブデバイスの設 定等になります。これらの詳細に関しては、PoINT Storage Manager の機能解説やユーザーマニュアルを 参照して下さい。 OnTAP V7.3.2 での File Policy 設定状況 設定を完了し、Storage Vault を有効にすると、FAS Agent が設定された NetApp にアクセスに必要な初期 設定を実行します。その際に、Fpolicy が有効でない場合には、自動的に有効化され、PSM サーバーが登 録されます。 以下は、Ontapv7.3.2(Simulator)での表示で、1430-2 が PSM サーバーです。 File policy PSM_P1 (file screening) is enabled. File screen servers P/S Connect time (dd:hh:mm) Reqs Fails -----------------------------------------------------------------------------192.168.1.41 \\1430-2 Pri 00:00:03 75 0 ServerID: 3 IDL Version: 2 Options enabled: version2 SMB Request Pipe Name: \ntapfprq_1 Operations monitored: File open,File rename,File close,File read,File write,Setattr Above operations are monitored for CIFS only All operations are monitored for offline files only List of extensions to screen: ??? List of extensions not to screen: Extensions-not-to-screen list is empty. Number of requests screened Number of screen failures Number of requests blocked locally : 129 : 20 : 4 アーカイブを実行して対象ファイルをスタブ化した状態(1MB 以上のサイズのファイルを対象) アーカイブされタグ化されたファイルには、オフラインのアイコンが付加されます。アーカイブされたファイル をアクセスするとアーカイブデバイスからファイルが読み出されます。 上部のスクリーンショットのフォルダーをアイコン表示にした状態が以下です。アーカイブされたファイルに は、黒いオフラインのアイコンが付加されています。 アーカイブは二段階で実行されます。まず、対象となるファイルの条件に適合したファイルは、LTO や光デ ィスクにコピーされます。これはアーカイブと呼ばれます。次に、NetApp 上のファイルが Stub 化され、これ はパージ(purge)と呼ばれます。Storage Manager 自体のポリシー設定では、アーカイブとパージで別個の ポリシー(ファイル条件)を設定することが可能でそれが推奨されます。例えば、アーカイブは全ての新規に 作成されたファイルを対象に実行し、パージは、6 ヶ月アクセスされていない 10MB 以上のファイルというよ うな動作設定が可能です。また、アーカイブされたファイルを別のフォルダーにコピーすることが可能です。 パージされたファイルを元に戻す(Retrieve)ことも可能です。Storage Manager の管理ツールではアーカイ ブされているファイルがツリー構造で表示されるので元に戻したいファイルやディレクトリーを指定するだけ で、アーカイブデバイスからデータが元に戻されます。別の場所に戻すことも可能です。 PoINT NetApp FAS エージェントの動作要件 NetApp Data ONTAP V7.3.2 以上 V7.3.1 ではスタブ化されたファイルにアクセスがあった場合に OnTap 上で以下の警告メッセージが表示さ れますが、動作は問題ありません。 i 2009/12/24 12:12:32 - FAS Agent: Failed to send screening completion for 'ONTAP_ADMIN$¥vol¥vol0¥home¥Datasheet1¥630_1.bmp': wrong function (OS Error: 1) CIFS 共有 Windows Firewall で File とプリンター共有が許可されていること。 PoINT Storage Manager が稼動しているサーバー上でサービスとして稼動している FASAgent は、管理者 権限で稼動することが必要。同じアカウントが FAS システム上に存在し、管理者か Backup グループに属し ていること。Windows の同様な権限を持つドメインアカウントも使用可能。 主な制限事項 NetApp FAS システムで他の FPolicy サーバーが同じボリュームに存在しないこと 対象として設定された NetApp のボリュームでは、ファイルが保存されているディレクトリー名の変更が出来 なくなります。 SnapLock のボリューム内のファイルはパージ(スタブ化)出来ません。