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2ー世紀におけるロシアの勘定科目表

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2ー世紀におけるロシアの勘定科目表
1
21世 紀 に お け る ロ シア の 勘 定 科 目表
AnAnticipatedRussianChartofAccounts
inthe21stCentury
森
章
AkiraMori
目
次
は じめ に
1こ
れ ま で の経 緯
2新
勘 定 科 目表 の設 定
3新
勘 定 科 目表 の特 徴
4新
勘 定 科 目表 の意 義
は じ め に
体 制 転 換 後 の 新 生 ロ シ ア に お け る 勘 定 科 目表 に つ い て は,こ
れ まで に二 つ の 拙 稿 で既 に考 察 を
行 っ て い る。
そ の 一 つ は,計
か ら,市
画 経 済 の も と で の 取 引 を 把 握 す る た め の 勘 定 科 目 を 配 置 して い た 旧 勘 定 科 目 表
場 経 済 の も と で の 取 引 を 把 握 す る た め の 勘 定 科 目 を 配 置 した 新 勘 定 科 目表 へ,ソ
壊 前 後 に,ど
連邦崩
の よ う に 改 編 し た か を 考 察 し た も の で あ っ た ω。
も う 一 つ は,そ
の 後,こ
の 改 編 さ れ た 新 勘 定 科 目 表 を,ロ
シ ア 経 済 の 市 場 化 の 進 展 に 対 応 して,
ど の よ う に 修 正 さ れ て い っ た か を 明 ら か に した も の で あ っ た(2)。
と こ ろ で,現
在 の ロ シ ア で は,こ
の 活 用 マ ニ ュ ア ル が,2001年1月1日
そ こ で,こ
か ら適 用 さ れ て い る 。
れ ま で の 拙 稿 の 続 編 と し て の この 小 論 で は,21世
新 勘 定 科 目表 の 設 定 過 程,特
1こ
れ ま で の 勘 定 科 目 表 を 大 き く修 正 し た 新 し い 勘 定 科 目 表 と そ
紀 か ら適 用 され る こ と に な った
徴 お よび 意 義 につ いて み る こと に した い。
れ まで の経緯
ソ連 時代 に は,会 計 は 簿 記 に後 退 し,会 計 係 は記 録 係 に転 落 して い た。 この た め 市 場 経 済 移 行
(1)[16]を
参 照 され た い 。
(2)[17]を
参 照 され た い 。
2『
明大 商 学 論 叢 』第84巻
第3号(362)
期 に お け る 会 計 改 革 は ま ず 簿 記 改 革 か ら 出 発 した 。 ロ シ ア で は 勘 定 科 目 表(chartofaccounts)
は 勘 定 計 画(n服HcqeToB)と
目 表(1991年11月1日
呼 ば れ て い る が,新
付 ソ 連 邦 財 務 省 承 認,同
は 「91年 勘 定 科 目 表 」 と 略 称)が,そ
[7])。
この
生 ロ シ ア で は1992年1月1日
年12月19日
か ら1991年12月31日
ソ ビエ ト会 計 に と って 最 後 の 勘 定 科 目 表(1985年3月28日
ー ジ)を
の 取 引 を 記 帳 し た 勘 定 科 目 を 取 り除 き,代
勘定科
付 ロ シ ア 連 邦 財 務 省 追 認 ,以
の 活 用 マ ニ ュ ア ル と と も に 導 入 さ れ た([6]45ペ
「91年 勘 定 科 目表 」 は,1986年1月1日
年 勘 定 科 目 表 」 と略 称)([5].50ペ
か ら,新
まで採 用 され て い た
付 ソ連 邦 財 務 省 承認
改 編 し た も の で あ り,そ
下 で
ー ジ,
こ に は,計
以 下 では
「85
画経済 の もとで
わ っ て ペ レ ス ト ロ イ カ 末 期 に 生 ま れ た ご く初 歩 的 な 市
場 で の 取 引 を把 握 す るた め の 勘 定 科 目 が配 置 され た。
そ の 後,新
生 ロ シ ア で の 国 有 企 業 の 民 営 化 な どで さ ま ざ ま な 経 済 主 体 が 創 設 さ れ ,企
で も 新 し い 会 計 事 象 が 惹 起 し,市
場 経 済 化 が 進 展 し て い く過 程 で ,「91年
業間取引
勘 定 科 目表 」 の 修 正 が
余 儀 な く さ れ た 。 こ の 修 正 は 微 調 整 か ら中 規 模 さ ら に 大 規 模 な 改 訂 を 含 め て 数 回 行 わ れ た 。 そ の
う ち 意 義 の あ る 改 訂 は,1993年,1994年,1995年,1997年
ま ず1993年
の 改 訂 は 同 年ll月
にお け る改 訂 で あ った。
に 公 表 さ れ た([8]46ペ
ー ジ)。 こ の 改 訂 で は,付
加 価値 税 の
導 入 に と も な っ て 「取 得 財 の 付 加 価 値 税 」 総 合 勘 定 や 工 事 進 行 基 準 と して 使 わ れ る 「未 完 成 作 業
の 進 行 段 階 」 総 合 勘 定 な ど を 新 設 し,「 定 款 基 金 」 を 「定 款 資 本 」 へ 改 称 す る な ど し て 勘 定 科 目
表 か ら 「基 金 」 の 用 語 を 廃 止 し,代
つ い で1994年12月
わ っ て 「資 本 」 の 用 語 を 取 り 入 れ る こ と な ど が な さ れ た(3)。
に は,1995年1月1日
([9]54ペ
ー ジ)。 こ の1994年
新 設,③
勘 定 科 目 名 の 変 更,④
か ら適 用 さ れ る 勘 定 科 目表 が 大 き く改 訂 さ れ た
の 改 訂 で は,①
総 合 勘 定 と バ ラ ン ス 外 勘 定 の 新 設,②
補 助 勘定 の
既 存 総 合 勘 定 の一 部 の廃 止 が な さ れ た。 この 時期 に は ハ イ パ ー イ
ン フ レ ー シ ョ ン の た め 固 定 資 産 再 評 価 が 実 施 さ れ た の で,そ
の 再 評 価 益 等 を 計 上 す る 「追 加 資 本 」
総 合 勘 定 を 新 設 し,「 社 会 保 険 と 社 会 保 障 の 決 済 」 総 合 勘 定 に は 「雇 用 基 金 」 補 助 勘 定 を 追 加 し,
「不 良 債 権 に 関 す る リザ ー ブ 」 総 合 勘 定 を 「評 価 性 引 当 金 」 に 改 称 し,こ
れ ま で 蓄 積 基 金 と消 費
基 金 と を 示 して い た 「特 別 使 途 基 金 」 総 合 勘 定 を 廃 止 す る こ と な ど が な さ れ た 。
ま た1995年7月
れ た([10]54ペ
に は,同
ー ジ)。
総 合 勘 定 を 新 設 し,既
年1月1日
こ の1995年
存 の 「子 会 社(関
か ら の 新 民 法 典 の 施 行 と の 関 連 で ,勘
定 科 目表 は 改 訂 さ
の 改 訂 で は,「 国 家 機 関 お よ び地 方 自 治 体 機 関 と の 決 済 」
連 会 社)と
の 決 済 」 総 合 勘 定 に は 「子 会 社 と の 決 済 」,
「関 連 会 社 と の 決 済 」,「合 弁 活 動 契 約 の 決 済 」 の三 つ の 補 助 勘 定 を 新 設 す る こ と な ど が な さ れ た
さ ら に1997年2月
ジ)。 こ の1997年
に は,リ
ー ス 取 引 会 計 と の 関 連 で 勘 定 科 目 表 は 改 訂 さ れ た([11]93ペ
。
ー
の 改 訂 で は,「 長 期 債 借 固 定 資 産 」 総 合 勘 定 を 「物 財 へ の 収 益 的 投 資 」 と 改 称
(3)ソ
連 時 代 を も含 め て ロ シア の 勘 定 科 目表 に配 置 され る勘 定 と して,総 合 勘 定,補 助 勘 定 ,バ ラ ンス 外
勘 定 が あ る。 総 合 勘 定 は総 合 計 算 か ら得 た 総 括 的 な デ ー タ を 示 す 勘 定 で あ る。 総 合 計 算 と対 比 さ れ る計
算 は 分 析 計 算 と 呼ば れ,分 析 計 算 か ら得 た 詳 細 な デ ー タを 示 す 勘 定 が 分 析 勘 定 で あ り,こ の分 析 勘 定 の
デ ー タを 分 類 し組 み 合 わ せ た デ ー タ を 示 す勘 定 が補 助 勘 定 で あ る。 つ ま り,「 総 合 勘 定 と そ の 下 に 設 け
られ た 分 析 勘 定 との 中間 の環 」([1]196ペ
ー ジ)と な るの が 補 助 勘 定 で あ る。 バ ラ ンス外 勘 定 は オ フ ・
バ ラ ンス の 勘 定 であ る。 詳 細 は[16]を
参照 され た い
。
(363)21世
紀 にお け る ロ シ アの 勘 定 科 目表3
し,「 固 定 資 産 」 総 合 勘 定 に は 「自 己 固 定 資 産 」 と 「賃 借 固 定 資 産 」 の 補 助 勘 定 を,「 固 定 資 産 の
摩 損 」 総 合 勘 定 に は 「自 己 固 定 資 産 の 摩 損 」 と 「リー ス 資 産 の 摩 損 」 の 補 助 勘 定 を そ れ ぞ れ 設 け,
「物 財 へ の 収 益 的 投 資 」 総 合 勘 定 に は 「賃 貸 資 産 」 と 「貸 出 資 産 」 の 補 助 勘 定 を 配 置 す る こ と な
どが な さ れ た。
こ う し て,「85年
勘 定 科 目表 」 を 改 編 し て で き た 「91年 勘 定 科 目表 」 に 対 し て 数 回 の 改 訂 が な
さ れ た あ と に,2000年10月31日
付 で ロ シ ア 連 邦 財 務 省 に よ っ て 承 認 さ れ,2001年1月1日
ら適 用 さ れ て い る 現 下 の 新 勘 定 科 目 表(以
ア ル が 出 た([13]3ペ
2新
ー ジ,[14]7ペ
下 で は 「00年 勘 定 科 目表 」 と 略 称)と
か
そ の 活用 マニ ュ
ー ジ)。
勘 定 科 目表 の 設 定
「00年 勘 定 科 目表」 設 定 の必 要 性 と 目的 は,シ ネ イ ドマ ン(JI。3.mHe朗MaH)に
よ うに な る([4]5∼7ペ
よ れ ば つ ぎの
ー ジ)(4)。'そ
の 必 要 性 は,① 国 民 経 済 に お け る市 場 関 係 の 強 化,②
会計
方 法 論 の 発 展,③ 国 際 的 に認 め られ た会 計 実践 と ロ シア 会計 規 則 との 積 極 的 な調 和 化 で あ り,そ
の 目的 は,① 組 織 の 財 政 状 態 と経 営 成 績 に 関 す る情 報 の 信 悪 性 と客 観 性 を い っそ う高 め る こ と,
② 経 済 活 動 の事 実 を会 計 勘 定 へ反 映 させ る手続 を 合理 化 す る こ と,③ 財 務 諸 表 の 国 際基 準 に従 っ
た 財 務 諸 表 作 成 上 の費 用 を著 し く低 減 させ る こ とで あ る と して い る。
確 か に,体 制 転 換 後 の市 場 経 済 へ の 移行 期 の ロ シ アで は,新
させ,そ
の発 展 と と もに,ソ
ビエ ト会 計 の 方 法 論 か ら脱 皮 し,西 側 の会 計 方 法 論 を 導 入 して,国
際 会 計 基 準 との調 和 化 を 目指 して きた 。 こ のた め に この 約10年
くの会 計 法 規 が制 定 され,ロ
1998年3月6日
しい経 済 メ カ ニ ズ ム の 要 素 を創 出
間,連 邦 会 計 法 を 頂 点 と した 多
シ ア会 計 の制 度 化 が な され て き た。 そ して現 在 で は この会計 改革:は,
付 で ロ シア 連 邦 政 府 に よ って 決 定 され た西 側 の 会 計 と の い っ そ う の 調 和 化 を 基
礎 とす る会 計 改 編 プ ロ グ ラ ム に基 づ い て進 め られ て お り([12]9ペ
ー ジ),そ の プ ロ グ ラ ム の 一
つ の課 題 と して 既 存 の 勘 定 科 目表 の改 善 が 含 ま れ て い た。
もち ろん,「00年 勘 定 科 目表 」 も,こ れ ま で の改 訂 と同様 に,適 用 され て き た既 存 の 勘 定 科 目
表 の 内 実 を 修正 して 設 定 され た。 しか も,既 存 の勘 定 科 目表 の基 本 的 な 構 造 や 勘 定 配 置 方 法 な ど
も原 則 と して 継 承 して 設 定 さ れ て い る。
そ こで 「00年勘 定 科 目表 」 を考 察 す る前 に,先 にみ た 改 訂 を:重ね な が ら2000年12月31日
で 適 用 され た既 存 の 勘 定 科 目表 を ま ず み る必 要 が あ る。 そ れ は図 表1の
図表1か
ら,既 存 の勘 定 科 目表 は,1か
ま
よ う に な る。
らD(ま で の 区 分 を 設 け,各 区分 に適 応 の総 合 勘 定 と そ
の 補 助 勘 定 を配 置 し,そ の枠 外 に バ ラ ンス 外勘 定 を 設 定 した もの と な っ て い る こ とが分 か る。
で は,こ の 図 表1の 勘 定 科 目表 を ど の よ う に修 正 して,「00年 勘 定 科 目表」 が で きた の で あ ろ
(4)シ
ネ イ ドマ ン(JleoHH皿3HHoBbeBMq皿Heh脳aH)は,ペ
の た め の会 計 シス テ ム ⑱作 成
き て お り,勘
レス トロ イ カ期 に は 西 側 資 本 と の 合 弁 企 業
新 生 ロ シア で は これ まで の勘 定 科 目表 の設 定 と改 訂 に一 貫 して 携 わ って
定 科 目表 に つ い て の 権 威 者 の 一 人 で あ る。
4『
明大商学論叢」第84巻 第3号(364)
図 表12000年12月31日
齪 科目名
区分1.固
襲
ま で 採 用 され た 勘 定 科 目表
蕩助撃 閑 鰭
齪
湘目名
名
勘 定科
材料
購入
材 料 の調達
の調 達 と
と購
入
材料価格 差異
定 資 産 お よび その 他 の長 期 投 資
固定 費産
01
固定資産 の摩損
02
物財へ の収益 的投資
03
4
O
にU ρU
O O
無 形資産
無 形資産 の償却
長期 財務投 資
07
基本 投資
08
2・ リー ス資 産 の 摩 損
1.賃 貸 資 産
2.貸 出 資 産
無形資産の種類別
取 得 財 の付加価値税
の付 加 価 値 税
取得財
16
17
18
19
1.基
本 投資の遂行に際
して の 付 加 価 値 税
2、 取 得 無 形 資 産 の 付 加
価値税
3.取
1.パ
2.債
3.委
1.国
2.輸
1.土
2.天
イ と株 式
券
託債 券
産 の 据 付設 備
入 の 据 付設 備
地 区画 の取 得
然 資 源 利用 客 体 の
取得
定 資 産 客 体 の 建設
定 資 産 の個 々 の 客
4.取
得 小 額 ・迅 速 消耗
物品 の付加価値税
区分 皿 ・ 生産 費
基 本生 産
自 製半 製 品
・・・・・・…
補助生産
・・・・・・…
体 の取 得
定 資 産 価 額 を増 大
させ な い支 出
6.無 形 資 産 の取 得
7.幼 家 畜 の 主 要 家 畜 群
への振替
一般生産 費
一般経営 費
・・・・・・…
仕損
サ ー ビス生 産 ・経 営
非 基本建設作業
8.成
9.無
得 物 的 資 源 の付 加
価値税
3.固
4.固
5.固
熟 した 家 畜 の 取 得
償 で 得 た家 畜 の配
1.一
時 的(大 型)構 築
物 の建 設
2.一 時 的(小 型)構 築
達
10.有 価 証 券 へ の 投 資
11.リ ー ス 契 約 に よ る固
定 資産 の 個 々 の 客 体
の取 得
次 期以降の費用
・・・・・・…
1.原
2.購
未 完 成作 業 の進 行 段
階
36
生 産 物(作 業,役 務)
37
物 の建 設
の他 の非 基 本建 設
3.そ
産用在庫
作業
1
2
3
4
5
り0 り0 00 00 3
09
区 分1.生
補助勘定科 目名 と
勘
定
番
号
15
O 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0
2 2 2 2 2 2 2 2 2 2 3
据付 設備
1.自 己 固 定 資 産.・.・..・..● ● ・ ・ ● ● ● ● ●
2・ 賃 借 固 定 資 産
支
払 済 物 的資源
的資 源 の物
の物
支払済物
1.自 己 固 定 資 産 の摩 損
品税
品税
勘定
番号
づD
材料
10
料 と材 料
入 半 製 品 と補 充 製
品,組 立 物 と 部 品
3.燃
料
4.包
装 と 梱 包 資 材
。 ・ ・ ・ ・ ・ …
38
5.予
備
・
39
6.そ
の産 出
部
品
の他 の材 料
.他
・
・
・
区 分IV
・
.完
所 の再 加 工 へ 移 さ
れ る材料
飼 育 ・肥 育 中 の 家 畜
小 額 ・迅 速 消耗 物 品
8.建
築資材
1.予
備 と しての 小 額 ・
・
…
成 生 産 物,7 商 品 お よ び実 現
完成生産物
40
商品
41
11
12
迅速消耗物品
2.使
用 中 の 小 額 ・迅 速
取 引上の値上 げ
42
商 業支出
流 通費
43
44
消耗物品
3.一
小額 ・迅 速 消耗 物 品
13
の摩 損
物財 の再評価
14
作業 の種類別
時 的(小
型)設
備
1.保
2.小
管中の商品
売商業の商品
3.商
品 の 包 装 と風 袋
4.購
入製品
1.取
引 上 の 値 上 げ(割
引,割 増)
2。 仕 入先 の 運 賃 補 償 割
引
(365)21世
紀 に お け る ロ シア の勘 定 科 目表5
勘定
番号
勘定科 目名
積送商 品
45
生 産 物(作 業,役 務)
46
蕩助警 響 鰭
の実現
勘定科酩
勘定
番号
各種の債権者 と債務
76
国家機関 および地方
47
そ の他 の 資産 の 売却
48
子会社(関 連会社)
49
との 決 済
●
●
●
・
区分V.貨
●
●
●
●
経営 内決済
Eヨrbf擢
也
3
5
1:麟 縮
縫
得分配の決済
会 社 との 決 済
連 会 社 との 決済
5
亡0
ρ0
[O
弁活動契約の決済
割 され た 財 産 に つ
いて
8
5
61
得 意 先 と注 文 者 との
62
1.信 用 状
2・ 小 切 手2
払
1.債
券 と そ の他 の 有 価
証 券2
2・ デtジ ッ ト
3.委 託 債 券
.そ の 他 の 目的 の利 益
処分
良 債 権 につ いて の
引当金
評 価 性 引 当金821.不
,有 価 証 券 へ の 投 資 価
額 の 下 落 の た めの 引
当金
次 期 以 降 の 収 益831,前
受収益
年度の不足分の滞
納金の収入
足 額 につ い ての 有
3.不
1..現
ク レ ー ムの 決 済
63
受取前払金の決済
64
財保険 と人保険 の決済
・
労働支払 の成員 との
決済
前払金支払報告義務
者 との決済
70
その 他 の取 引 の成 員
との 決 済
区 分V皿.資
68
69
84
本 と リザ ー ブ
66
67
●
物 財 の 減耗 と穀 損 に
よる損害
65
国庫外支払 の決済
国庫 との決済
社会保険 と社会保障
の決済
●
額 とバ ラ ンス価 額 と
の差異
4.為 替 差 額
金取立決 済
2.分 割 払 い決 済
3・ 受 取 手 形
●o●
益 か ら国 庫 へ の 支
賢者か らの強制取立
決済
●
常 取 引 につ いて
財務成果・利益処分
7
FD
決済
支払前払金の決済
●o●
3,合
1.分
2.過
60
●
区飢
済
仕 入 先 と請 負 者 との
●
79
損 益80
利 益 処 分811.利
4
[0
区 分VI.決
●
78
甘病中
59
●
与財産の決済
2.日
2
FO
貨幣的証愚書 類
送 金振 替
短 期財務 投資
●
1.分
2.所
1.子
2.関
51
銀行特 別勘定
●
77
50
み」 ノ
「邑 智 嘱 ζ舞
●
得支払の決済
自治 体 機 関 と の決 済
幣性資産
現金
決済勘 定
外貨勘 定
●
2.所
者 との 決 済
固定 資 産 の売 却 と そ
の他 の 除却
●
補 助 勘 定 科 目名 と
勘
定
番
号
支 払 の種 類 別
支 払 の種 類 別
.社
2.年
3.医
4.雇
会 保 険 の 決済
金 受給 の 決済
療 保 険 の 決済
用 基金 の 決済
定款 資 本
準備資本
追 加 資 本1
未 分 配 利 益(未 補 填
85
86
87
1.再
88
額 の増 加
2.証 券 発 行 所 得
3.無 償 で取 得 した物 財
1.当 年 度 の未 分 配利 益
損 失)
2.過
71
72
73
1.信
用 販売 の 商 品 に 対
す る決 済
2.委 託 債券 の 決 済
当 面 の 支 出 と支 払 の
3.物
りザ ー ブ
区 分D( .信 用 と融 資
質的損害補償の決
済
個 々 の バ ラ ンス に分
割 さ れ た資 産 の 決 済
74
設立者 との決済
75
1.活
動集団契約の決済
2.長
期投資の決済
1.定
款 資 本(共
同 出 資)・
へ の 出資 の 決 済
短期銀行信用
・ ・ ・ ・ ・ …
長期銀行信用
89
90
評 価 に よ る 資産 価
(未補 填 損 失)
年 度 の未 分 配利 益
(未補 填 損 失)
3.蓄 積 基 金
4.社 会 的 分野 の 基金
5.消 費基 金
リザ ー ブ の 種 類 別
信用 の種類別
91
92・
信用の種類別
6『
明大 商 学論 叢 』 第84巻
勘定
番号
勘定科 目名
従 業 員 の た め の銀 行
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
.(366)
勘定
番号
勘定科 目名
信用 の種類 別
005
94
組 立中の設 備
厳 格な報告義務 を要
す る証 明書
95
損 失 と して 消去 した
007
96
回収不能債権
93
信用
短期借入 金
長期借入 金
特定 目的融資 と受入
額
●
補 助 勘 定 科 目名 と
勘
定
番
号
第3号
006
債 務 ・支 払 保 証 の受
008
●
●
●
●
●
97
理
■
●
●
●
●
98
債 務 ・支 払 保 証 の 提
●
●
●
●
99
供
投 資基金 の不払 株式
住宅基金 の摩損
外 部整備客体 お よび
●
バ ラ ンス 外 勘 定
賃借 固定 資産
001
責 任 保 管 中 の 商 品 ・ 002
そ の他 類 似 の客 体 の
物財
再加工 中の材料
委託商 品
摩損
賃貸 固定資産
003
補 助 勘 定 科 目名 と
勘
定
番
号
009
011
014
015
021
004
(出所)[2]74∼80ペ
ー ジ,[3]112∼ll9ペ
ー ジとに基づいて作成。
うか 。 そ れ は 以 下 の よ う に して行 わ れ た。
①
既 存 の 区 分 数 を 一 つ 減 ら し て1か
分 に 貸 借 対 照 表 の 勘 定 を,区
ら 皿 ま で の 区 分 を 設 け る。 区 分1か
分 皿 に 損 益 計 算 書 の 勘 定 を そ れ ぞ れ 配 置 し,そ
ス 外 勘 定 を 設 定 す る 。 そ の 際,貸
借 対 照 表 の 勘 定 は 図 表2の
図 表2勘
貸
区 分1
区 分II
対
照
(10-19)
(20-29)
と商 品
②
の 勘
区分V
(50-59)
区 分VI
区 分 ∼肛
決
資
済
(60-79)
区 分V皿
本
(80-84)
バ ラ ンス
財務 成 果
外勘定
(90-99)
(001Oll)
ー ジ。
よ う にな る。
止 され た総 合勘 定
廃 止 され る勘 定
12
損益 計算書
の勘 定
(40-49)
図表3廃
06
よ う に 配 置 す る。
定
既 存 の 勘 定 科 目 を 廃 止 す る 。 そ れ は 図 表3の
勘定
番号
の 枠 外 にバ ラ ン
定科 目表 の構 造
完 成 生 産 物 貨 幣性 資 産
生産費
(30-39)
(出所)[4]11ペ
表
区分IV
区分皿
流 動 外 資 産 生 産 用 在庫
(01-09)
借
ら 区 分 粗 ま'での 各 区
勘
定
科
目 名
長期財務 投資
小 額 ・迅 速 消 耗物 品
13
小 額 。迅 速 消 耗物 品 の 摩 損
30
43
非基本建 設作業
商業支 出
46
生 産 物(作
47
固 定 資 産 の 売 却 とそ の 他 の 除 却
48
そ の他 の 資 産 の売 却
業,役 務)の
新 勘 定 科 目表 に よ る取 引 の反 映
勘定
番号
勘
定
科
目
名
58
財務投資
55
銀 行 特 別 勘 定(銀 行 デ ポ ジ ッ トの 部 分)
10
材料
Ol
固 定 資 産(交 替 設 備,特 別 備 品等 の 部 分)一
02
固定資産の減価償却(交 替設備,特 別備品等の部分)
{
01
販売費
販売
固定資産(累 積減価償却 の消去 の部分)
91
その 他 の 収 益 と費 用
9]
その 他 の 収 益 と費 用
44
実現
90
(367)21世
紀 に お け る ロ シ アの 勘 定 科 目表7
廃 止 さ れ る 勘 定
勘定
番号
勘
定
科
新 勘 定 科 目表 に よ る取 引 の反 映
勘定
番号
目 名
60
67
支払前 払金の決済
受取前 払金の決済
国庫外 支払の決済
74
個 々 の バ ラ ン ス に分 割 され た資 産 の 決 済
75
61
64
75
子 会 社(関 連 会 社)と の 決 済
60
62
75
76
81
利益 処分
93
従業 員 の た め の 銀 行 信 用
99
(出所)[4]14∼15ペ
③
よ う に な る。
図 表4新
新
O」
ρ00
0
勘
勘
科
総
合
勘
定
従 前 の 勘 定 で考 慮 され て い た 取 引 の 反 映 の た め に
勘定
番号
目 名
勘
定
有 価証券 投資保証引当金
82
評価性 引当金
不 良債 権引当金
82
評価性 引当金
56
貨幣 的証愚書 類
(出所)[4]15ペ
④
定
定
自己株 式
8 15
一
ー ジ。
勘 定 科 目 を 新 設 す る 。 そ れ は 図 表4の
勘定
番号
目 名
設立者 との決済
経営 内決済
定款 資本
設立者 との決済
仕入 先 と請負者 との決済
得意 先 と注文者 との決済
設立者 との決済
各 種の債権者 と債務者 との決済
損益
80
78
科
一
79
国家機 関お よび地方 自治体機関 との決済
定
仕入 先 と請 負者 との決済
得意 先 と注文者 との決済
62
77
勘
科
目 名
ー ジ。
既 存 の 勘 定 科 目名 を 改 称 す る。 そ れ は 図 表5の
図 表5名
称 を 変 更 した総 合 勘 定
勘
勘定 番号
よ う に な る。
定
科
目
名
新
旧
02
固定資産の摩損
固定資産の減価償却
08
基本投資
流動 外資産への投資
14
物財の再評価
物 財 の 価 額 低 下 の リザ ー ブ
44
流通費
販売 費
51
決済勘定
決 済 勘 定(複 数 名 詞 と な る)
52
外貨勘定
外 貨 勘 定(複 数 名 詞 と な る)
58
短期財務投資
財務 投資
68
国 庫 と の決 済
租税 と課税の決済
当 面 の 支 出 と支 払 の リザ ー ブ(89)
当 面 の 支 出 の リザ ー ブ(96)
特 定 目的 融 資 と受 入 額(96)
特 定 目的 融 資(86)
(出 所)[4]15∼16ペ
ー ジ。
8『
⑤
明大 商 学 論 叢 』 第84巻
既 存 の 勘 定 科 目 番 号 を 変 更 す る 。 そ れ は 図 表6の
図 表6勘
第3号(368)
よ う に な る。
定 番 号 を変 更 した 総 合 勘 定
勘定番号
勘定番号
勘 定 科 目名
旧
新
31
97
36
46
37
40
40
43
80
83
84
新
次 期以 降の費用
85
80
定款資本
未 完成 作業の進行段階
86
82
準備資本
生 産物(作
87
83
追加資本
完 成生 産物
88
84
未分配利益(未 補填損失)
99
損益
89
96
当 面 の支 出 の リザ ー ブ
98
次期以 降の収益
96
86
特定 目的融資
94
物 財 の 減 耗 と殿 損 に よ る損 害
021
Oll
賃貸固定資産
(出所)[4]16ペ
⑥
勘 定 科 目名
1日
業,役 務)の 産 出
ージ。
既 存 の 勘 定 科 目 を 分 割 す る 。 そ れ は 図 表7の
図 表7分
よ う に な る。
割 され た 総 合 勘 定
分 割 さ れ る 勘 定
勘定番号
新 勘 定科 目表 に よ る取 引 の反 映
勘 定 科 目名
勘 定番号
評価性 引当金
2
βU8只
貨幣的証愚書 類
り
59
有価証券投資保証引当金
63
不 良債権引当金
50
現金
自己株式
8]
(出所)[4]17ペ
⑦
ー ジ。
既 存 の 勘 定 科 目 を 統 合 す る 。 そ れ は 図 表8の
図表8統
よ う にな る。
合 され た総 合 勘 定
統 合 さ れ る勘 定
勘 定番号
勘 定 科 目名
新 勘 定科 目表 に よ る取 引 の 反 映'
勘 定 科 目名
勘定番号
勘 定 科 目名
63
ク レ ー ム の決 済
76
各 種の債 権者 と債務者 との決済
65
財保険 と人保 険の決済
短期銀行信用
短期借入金
66
短期 信用 と借入金 との決済
67
長期 信用 と借入金 との決済
90
94
92
95
014
015
長期銀行信用
長期借入金
住宅基金 の摩損
外部整備客体 およびその 他類 似
の客体の摩損
(出所)[4]17ペ
固定 資産 の摩損
ージ。
上 記 の 手 順 を 行 う こ と に よ って,「00年
る 。 図 表9か
OlO
ら っ ぎ の こ と が 分 か る。
勘 定 科 目 表 」 が 設 定 さ れ る 。 そ れ は 図 表9の
よ うにな
(369)21世
紀 に お け る ロ シア の 勘 定 科 目表9
図 表9組
齪 科酩
区分1.流
織 の財 務 ・経 済 活 動 の会 計 勘 定科 目表(2001年1月1日
鷲
蕩助磐 響 触
1 2 3 4 5 6 7 8
0 0 0 0 0 0 0 0
据付設 備
流動外 資産 への投 資
●
固定資産の種類別
●
●
●
26
●
●
27
…
仕損
28
サ
サー
ー ビ
ビス
ス生
生産
産 ・経
・経 営
営
物財の種類別
1.土
地 区 画 の 取 得
2.天
然 資 源 利 用 客 体 の''"●
●
●
・
30
●o●
●
・
31
・
●
33
・
34
・
35
●
●
●
●
●
●
●
●o●
●
●oo
■
●
●9●
●
●
●
●
●
・
●
●
●
■
●
●
●
●o●
●
●
■
●
●
●
●
●
。'●
●
●
・o・
● ●"●
● ● 。 ●'
●'●"
・
36
●o●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
37
●
●
■
●
●
●
●
・
38
■
●
●
●
・
・
●
・
39
●
4.固
定 資 産 客 体 の 取 得o''"●"●'
5.無
形 資 産 の 取 得'●'●'●"●'
6.幼
家 畜 の 主 要 家 畜 群
o●
●
へ の 振 替
●
●'●
●'。'
区 分IV.完
原 料 と材 料
入 半 製 品 と補 充 製
品 ・ 組 立 物 と部 品
3・ 燃 料
・
。'●
定 資 産 客 体 の 建 設'"●
産用在庫
32
■
3.固
09
● ●'
●
o■
熟 した 家 畜 の 取 得
29
● ● ● ● ●'●
●
無形資産の種類別
7.成
材料101。
●
● ● ●
成 生 産 物
生 産 物(作 業
の産 出
商 品41
役務)
と 商 品
40
2.購
1:睾謙
包資材
6・ そ の他 の 材 料
7蠣
取 引上 の値 上 げ42
完 成 生 産 物43
羅
o●o●
●
●
●
14
.貨
●
●
●
16
●
・
●
17
●
●
●
●
●
18
取得財の付加価値税
19
現金
50
決済勘定
外貨勘定
51
●
1.固
■
●
●
●
2.無
●
●
・o
銀行特別勘定
53
54
55
形 資産 取 得 の 付 加
価値税
基本生産
自製半製品
■
●
●
■
●
●
●
送金振替
57
財務投資
58
●
●
●
●
●
●
●
●o●
●
22
23
24
1.パ
2.債
3.提
4.単
21
●
有価証券投資保証 引
当金
ッ ト勘 定
56
20
補助生産
●
3.デtジ
的 生 産 用 在 庫 取 得..........
の付加価値 税
区 分 皿.生 産 費
切手
52
●
定 資 産 取 得 の 付 加..........
価値税
3.物
用状
2.小
幣性資産
15
●
1.信
品 と 事:務 用 付 属 品49
分V
●
織 の現 金
引上 の現 金
幣 的証 愚 書 類
478
築 資 材48
ザー ブ
物財の調達 と購入
物財価格差異
1.組
2.取
3.貨
品ll
。 …13
物財の価額低下 の リ
管 中 の商 品
売 商 業 の商 品
品 の 包 装 と風 袋
入製品
未 完 成作 業 の 進 行 段46
飼 育 ・肥 育 中 の 家 畜11
".●
● ●'●"12区
・ ・・ …
1.保
2.小
3.商
4.購
繍 加工へ移さ 階
.建
9.備
補助勘定科 目名 と
勘
定
番
号
25
● ● ● ●"●'"
取 得
区 分H.生
勘定
番号
旋
勘定科
網目名
名
一般生産費
一般経営費
動外 資産
固定 資産
固定 資産 の減 価償却
物財 への収益 的投 資
無形 資産
無形 資産 の償却
か ら採 用)
59
イ と株式
務 有 価証 券
供 した 貸 付 金
純 な 仲 間 間 の契 約
に よ る預 金
10『
明 大 商 学 論 叢 』 第84巻
齪湘名
区 分VI.決
襲
爵助撃 閑 鮭
第3号(370)
齪
湘目名
名
勘定科
勘定
番号
特定
目的融資
特 定 目的 融 資
済
・
67信
用 と借 入金 の 種 類 別
●
●
■o●
■
■
●
●o■o●
●
●
●
88
●
89
販売
90
そ の 他 の 収 益 と費 用
91
会保 険の決済
金受給 の決済
3.医
療保 険の決済
・ ・・・ ・・・…
・…
。 ・・…
物 財 の 減 耗 と殿 損 に
71
当 面 の 支 出 の リザ ー
ブ
次 期以降の費用
次 期 以 降 の 収益
1.提
供 した貸 付金 の 決
7
8
Qり Qソ
よ る損害
=U 戻U
Qゾ OJ
70
済
質 的損 害 補 償 の 決
済
74
751.定
款 資 本(共 同出資)
へ の 出資 の決 済
2.所
各種の債権者 と債 務
者 との決済
得 支 払 の決 済
保 険 と人保 険の決済
レー ム の決 済
761.財
2.ク
3.配
当 金 と そ の他 の 収
益の決済
4.デ ポ ジ ッ ト額 の 決 済
・
■
●
●
●
●
●
●
●
●
77
●
●
・
●
●
●
■
●
●
●
78
経 営内決済
79
●
●
●
●
■
■
(出 所)[4]86∼94ペ
●
99
バ ラ ンス 外勘 定
001
1・ 分 割 され た財 産 の 決
済
2・ 日常 取 引 の決 済
3・ 財 産 委 託 管 理 契 約 の
再 加 工 中 の材 料
委託商品
組 立 中 の設 備
厳格 な報告義務 を要
003
004
005
006
す る証明書
損 失 と して 消去 した
定 款資本
自己株 式
準 備資本
追 加資本
未 分 配利 益(未 補填
損失)
●
損益
責 任 保 管 中 の商 品 ・ 002
物財
区 分 冊.資 本
●
■
007
80
回収不能債権
81
債 務 ・支 払 保 証 の受
82
理
83
債 務 ・支 払 保 証 の 提
009
84
供
固定資産 の摩損
賃貸 固定資産
010
85
ー ジ,[if]3∼6ペ
ー ジ。
上
売原価
加価値税
品税
売 か らの 損 益
の他 の 収 益
の他 の 費 用
の他 の 収 益 と費 用
の残 高
リザ ー ブ の種 類別
費 用 の種 類 別
1.次 期 以 降 の勘 定 で受
け取 る収 益
2.無 償 の受 入 額
3.過 年度 の明 らかにな っ
た不 足 額 の債 務 の来
るべ き受 入 額
4.責 任 者 か ら徴 収 す る
支 払 額 と物 財 の不 足
額 の バ ラ ンス価 額 と
の差額
賃借 固定 資産
決済
1,売
2,販
3.付
4.物
9.販
1.そ
2.そ
9.そ
2
00 4
Qり Qゾ Qり
1.社
2.年
2.物
設 立者 との決 済
融資の種類別
87
租税 と課 税の種類別
9自 00
7
7
その他 の取 引の成員
との決済
用 と借 入金 の 種 類 別
9
ρ0
労働支払 の成員 との
決済
前払金支払 報告義務
者 との決済
●
●
86
●oo●
区分 珊.財 務 成 果
63
64
65
66信
8
0U
短期信 用 と借入金 と
の決済
長期信 用 と借入金 と
の決済
租税 と課税 の決済
社会保 険 と社会保 障
の決済
●
9白
4U
得意先 と注文者 との
決済
不良債 権引当金
60
●oo●
1
6
仕入 先 と請負者 との
決済
■
補 助 勘 定 科 目名 と
勘
定
番
号
008
011
(371)21世
紀 に お け る ロシ ア の 勘 定 科 目表ll
図表10会
計 勘 定 の 分 類 とそ の 構 造
棚
卸
勘
定
勘
定
Ol,03,04,07,10,ll,21,41,43,
46,50,51,52,55,57,58,81
基
基
本
勘
金
定
80,82,83,84,86
決
済
勘
定
19,45,60,62,66,67,68,69,70,
71,73,75,76,79
調
整
勘
補
足
勘
牢
対
照
勘
定
定
02,05,14,42,59,63
会
対
照 ・補
足
勘
定
分
勘
定
勘
定
計
16.40
勘
集
合 ・配
25,26.94
定
予
業
務
勘
算 ・配
分
定
96,97.98
原
価
計 算
勘
定
08,15,20,23,28,29,44
対
応
勘
定
90.91
財 務成 果勘 定
損
益
99
バ
(出 所)[15]72ペ
ー ジo
ラ
ン
ス
外
勘
定
12『
明 大 商 学 論 叢』 第84巻
そ れ は,ソ
ビエ ト会 計 時 代 を 含 め て 「既 に40年
第3号(372)
間 の長 き にわ た って 利 用 さ れ て き た」 勘 定 科
目 表 の 構 造 と 勘 定 配 置 方 法 は 「合 理 的 に 堅 持 さ れ て い る 」([4]11ペ
際,勘
定 の 分 類 と そ の 勘 定 科 目 表 へ の 配 置 は,総
ー ジ),こ
と で あ る。 そ の
合 的 視 点 か ら総 括 さ れ た 経 済 活 動 の 事 実 の 経 済
的 内 容 に 依 拠 して お り,そ の 基 礎 と して 経 済 主 体 の 資 産 回 転 図 式(cxeMaKpyroo60poTacpe且cTB)
が あ り,と
同 時 に 各 領 域 で の 会 計 客 体 の 情 報 を 総 括 で き る よ う に し て い る 。 そ こ で ,「00年
科 目 表 」 は 図 表10の
3新
よ うな 内 実 と な っ た。
勘定科 目表の特徴
「00年 勘 定 科 目表 」 で は,既
存 の そ れ と 比 較 す る と,資
で は 若 干 の 修 正 が み ら れ る が,な
勘 定 で あ る 」([4]17ペ
産 と そ の 取 引,決
に よ り も 「大 き く 修 正 さ れ た の は,財
ー ジ)。 そ れ は 組 織 の 費 用(支
出)の
済,生
産費 の各領 域
務 成 果 と資 本 に つ い て の
補 填 財 源 に 対 して 新 しい ア プ ロ ー
チ を 採 る こ と に な った か らで あ る 。 そ こ で 以 下,こ
の 領 域 を 中 心 に し て そ の 修 正 をJL3.シ
ドマ ン の 解 説 か ら み る こ と に した い([4]17∼30ペ
ー ジ)0
1組
勘定
ネイ
織 の費 用
2001年1月1日
(2>損益,(3)純
以 前 に お い て は,費
出) .は,図
表11に
み る よ う に,(1)資
利 益 の 三 つ の 補 填 財 源 で 償 わ れ て い た 。 つ ま り 費 用(支
出 で あ る か ど う か(資
ど う か,3)そ
用(支
産 価 額 に 算 入 す る か ど う か),2)そ
出)は,1)そ
本 的 支 出,
れが資本的支
れ が 損 益 勘 定 に関 係 す る もの で あ るか
れ が 組 織 の 管 轄 下 に 残 る 利 益 の 勘 定 で 処 理 さ れ る も の で あ る か ど う か,で
それぞれ
償 わ れ て い た。
こ の 場 合,図
表llのU)は
原 価 に 算 入 さ れ,損
固 定 資 産 な ど の 取 得 上 の 支 出 で あ る 。(2a)は
益 勘 定 へ 計 上 さ れ る 費 用 で あ る 。(2b)は
図 表11組
生 産 物 ,作
業,役
損 益 の 勘 定 へ 直 接 計 上 され る費 用
織 の費 用 補 填 財源(2000年1月1日
以 前)
組織 の 費用(損 失)
(2)
損
(2a)
生 産 物 原 価
(出 所)[4]18ペ
ー ジ。
(3)
益
純
(2b)
損 益
勘 定
務 の
未分配利益
利
益
特別使途基金
(373)21世
紀 に お け る ロ シア の 勘 定 科 目表
図 表12組
織 の 費 用 補 填 財 源(2001年1月1日
.13
以 後)
組 織 の 費 用(損 失)
(2}
(1)
資 本 的 支 出
損
益
(2b)
(2a)
生 産 物 原 価
(出 所)[4〕20ペ
(罰 金,科
約 金,災
害 損 失 な ど)で
が ⑧ で 償 わ れ て い た 。 そ れ は,現
(建 設 中 断 費 な ど)で
な く,ま
② と して処 理 さ れ な い 費 用 の 一 部
存 基 準 で 規 定 さ れ た 固 定 資 産 の 棚 卸 価 額 を 増 加 さ せ な い 「費 用 」
の(3)の 固 定 資 産 の 建 設 と取 得 に 直 接 関 係 しな い 費 用 は,そ
た そ の 資 金 の 確 保 も せ ず に,し
そ こ で,2001年1月1日
表12に
つ ま り 費 用(支
出)は,1)資
の 取 得価 額 に も含 め る こ と
ば しば 過 少 評 価 さ れ た 。 そ れ は 会 計 の 諸 指 標 を 歪 め,結
織 の管 轄 下 に残 る利 益 で 補 填 され るべ き費 用 額 だ け高 か った。
以 後 に お い て は,「00年
み る よ う に,(1)資
と に な っ た 。 つ い で,費
本 的 支 出,(2)損
勘 定 科 目表 」 の 導 入 と と も に,費
用(支
出)
益 の二 つ の補 填 財 源 で 償 わ れ る こ と に な った 。
産 価 額 に 含 め る,2)損
益 で(原
価 を 通 して ま た は 直 接 的 に)償
うこ
用 を 組 織 の 管 轄 下 に 残 る 利 益 で 償 う こ と は 認 め な い こ と に した。 そ して,
こ れ ま で 償 わ れ て い た 費 用 を,資
H損
あ る 。 そ し て,(1>や
あ る。
果 と し て 当 期 利 益 は,組
は,図
勘 定
ー ジ。
料,違
だ が,こ
損 益
本 的 支 出 と す る もの と 損 益 で 償 う も の と に 整 理 さ れ た 。
益 勘 定 の記 帳
「00年勘 定 科 目表 」 で は,組 織 の最:終的 な当 期 の 財 務 成 果 を示 す99「 損益 」 勘 定 が,狭 義 の 損
益 勘 定 とな る。 組 織 の 活 動 か らの 財 務 成 果 を総 合 的 に示 す 広 義 の損 益 勘 定 は,費 用 と収益 を計 算
す る勘 定(90「
販 売 」 勘 定,91「
そ の他 の収 益 と費 用」 勘 定)と99「
そ れ は 損益 計 算 書 の 作 成 を 可 能 にす る もの で あ る(図 表13参
損 益 」 勘 定 と か ら な る。
照)(5)。
90「 販 売 」 勘 定 と91「 そ の他 の収 益 と費 用 」 勘 定 に は,組 織 の 通 常 的 活 動 か ら の 収 益 と費 用
とが 計 上 され る。 その う ち,90「 販 売 」 勘 定 に は売 上 高 と売上 原 価 とが 対 比 され,そ
の差 額 が 組
織 の 主 目的 と な る活 動 か らの 財 務 成 果 と な る。91「 そ の他 の収 益 と費 用 」 勘 定 に は,す べ ての 営
業 収 益 と実 現 外 収 益,営 業 費 用 と実 現 外 費用(特
別損 益,利 益 に 対 す る税 支 払 の 費 用 を除 く)が
(5)最
新 の 損 益 計 算 書 様 式 は,2000年1月13日
付 で ロ シア連 邦 財務 省 によ って 承 認 され た もの が あ る。
この 様 式 につ いて は[19]を
参 照 さ れ た い。
14『
明 大 商 学 論 叢 』 第84巻
図 表13財
第3号(374)
務 成 果 の形 成
販 売 の 勘 定
図 表14純
そ の 他 の 収 益 と費用 の 勘 定
販 売 か らの 利 益(損 失)
損 益 の 勘 定
+/一
そ の 他 の 収 益 と費 用 の残 高
+/一
特 別 収 益 と特 別 費 用
一
利益 に対 す る税
未 分配利益の勘定
(出所)[4]22ペ
所)[4]22ペ
販 売 」 勘 定 と91「
勘 定 へ 転 記 さ れ る 。 ま た99「
他 の 利 益 分 配(処
皿
分)の
ージ。
そ の 他 の 収 益 と 費 用 」 勘 定 の 残 高 は,99「
損 益 」 勘 定 に は,災
「租 税 と課 税 の 決 済 」 勘 定 か ら)記
分 配 利 益(未
当期 純 利 益(損 失)
ー ジ。(出
計 上 さ れ る。 期 末 に は,90「
損 益 の形 成
損 益」
害 損 失 や 利 益 に 対 す る 税 支 払 の 費 用 が(68
帳 さ れ る。 結 果 と して,99「
損 益 」 勘 定 に は,配
基 礎 と な る 組 織 の 当 期 純 利 益 が 示 さ れ(図
表14参
照),そ
生 産 物(作
業,役
当金 や その
れ が84「
未
補 填 損 失)」 勘 定 に 転 記 さ れ る 。
販 売 勘 定 の構 造
「00年 勘 定 科 目 表 」 で は,こ
勘 定 は,対
れ ま で 伝 統 的 に 採 用 し て き た46「
応 勘 定 の 一 つ で あ る90「
90「 販 売 」 勘 定 に は,①
務)の
実現」
売 上 」,② 売 上 原 価 を 算 定 す る90-2「
販売原
販 売 」 勘 定 に代 わ った 。
売 上 高 を 算 定 す る90-1「
価 」,③ 販 売 価 格 に 含 め た 付 加 価 値 税 を 算 定 す る90-3「
付 加 価 値 税 」,④ 物 品 税 を 算 定 す る90-4
「物 品 税 」 の 各 補 助 勘 定 が 開 設 さ れ る 。 必 要 と す る な らば,90-5「
益 」 の 各 補 助 勘 定 も 開 設 で き る 。 そ こ で,90「
期 末 に は,90-2,90-3,90-4,90-5の
輸 出 税 」,90-9「
販 売 」 勘 定 の 記 帳 は 図 表15の
各 補 助 勘 定 の 借 方 合 計 額 と,90-1補
額 と が 対 応 さ れ る 。 そ の 結 果 が 期 間 中 の 販 売 損 益 を 示 す 。 こ の 金 額 は,利
定 の 借 方 と99「
損 益 」 勘 定 の 貸 方,損
失 の 場 合 に は99「
図 表1590「
販 売 」勘 定 の 記 帳
勘 定 の対 応
会計記帳 の内容
借
販売か らの売上高
方
販
売
原
価
90-2
付 加 価 値 税
90-3
物
90-4
・.・.一.τ
品
税
出
(出 所)[4]23ペ
税
ー ジ。
90-5
方
90-1
...一 一
画・幽」・
43,20,45等
■.■ 匿買置..
68
68
・幽」...丁
輸
貸
62
.冒.匿.一..一.一
よ うに な る。
助 勘定 の貸 方合 計
益 の 場 合 に は90-9勘
損 益 」 勘 定 の 借 方 と90-9勘
記 帳 され る。
冒■■
68
販 売 か らの損
定の貸方で
(375)21世
IVそ
紀 に お け る ロ シア の 勘 定 科 目表15
の他 の収 益 と費 用勘 定 の 構 造
91「 そ の 他 の 収 益 と 費 用 」 勘 定 は,こ
「そ の 他 の 資 産 の 売 却 」 勘 定,80r損
費 用 」 勘 定 の 利 用 法 と構 造 は90「
こ の91勘
定 に は,91-1「
れ ま で の47「
益 」 勘 定 に 代 わ る も の と な っ た 。 こ の91「
その他 の収益 と
販 売 」 勘 定 と類 似 し て い る。
そ の 他 の 収 益 」,91-2「
の 残 高 」 の 各 補 助 勘 定 が 開 設 さ れ る。91-1,91-2の
の デ ー タ が 集 計 さ れ,そ
固 定 資 産 の 売 却 と そ の 他 の 除 却 」 勘 定,48
そ の 他 の 費 用 」,91-9「
そ の 他 の 収 益 と費 用
補助勘定 にはそ の他 の収益 と費用 の種 類別
の 情 報 は 損 益 計 算 書 な ど の 作 成 の た め に 利 用 さ れ る。91-9「
そ の他 の収
益 と費 用 の 残 高」 補 助 勘 定 は会 計 年 度 に お け る 損益 勘 定 の た め に 利 用 され る。
V利
益 に対 す る 税
利 益 に対 す る税 の 国庫 へ の支 払 の 決 済 に つ い て の 記 帳 は変 更 さ れ た。 よ って 「00年 勘 定 科 目
表 」 に は,「 利 益 処 分 」 勘 定 は 示 され て いな い。
会 計 年 度 の利 益 に対 す る税 の前 払額 は,51「 決 済 勘 定 」 勘 定 の貸 方 と68「 租 税 と課 税 の 決 済 」
勘 定 の 借 方 と に反 映 され る。 組 織 が実 際 に 納税 した 金 額 は,99「 損 益 」 勘 定 との 対 応 で68勘
に貸 記 され る。68「 租 税 と課 税 の 決済 」 勘 定(「 利 益 に対 す る税 」 補 助 勘 定)の
定
借 方 と貸 方 と の
対 応 に よ って,国 庫 へ の債 務 額 また は 納 税 超 過 額 が 明 らか に な る。 こ の 債 務 額 の 支 弁 は,68勘
定 の 借 記 と51「 決 済 勘 定 」勘 定 の 貸記 とな る。 も し納 税 超 過 額 が 国 家 か ら組 織 へ 返 さ れれ ば,68
勘 定 と の対 応 で51勘
VI未
定 に 借 記 され る。
分配利益
「00年 勘 定 科 目表 」 で は,未 分 配 利益 計算 の記 帳 は 正 確 にな っ た。
区分VDの
「資 本」 に配 置 され た84「 未 分 配 利 益(未
補填 損 失)」 勘 定 の貸 方 には,99「
損益」
勘 定 か ら純 利益 が転 記 され る。84勘 定 の借 方 に は,75「 設 立 者 との 決 済 」 勘 定 と の 対 応 で配 当
金 の算 定額,82「
準 備 資 本」 勘 定 との 対 応 で組 織 の リザ ー ブ基 金 へ の控 除 額 が,そ れ ぞれ 計 上 さ
れ る。
以 前 にお いて は,88-1「
当年 度 の未 分 配 利益(未 補 填 損 失)」 補 助 勘 定 と88-2「 過 年 度 の未 分
配 利 益(未 補 填 損 失)」 補 助勘 定 を もっ た88「 未 分 配 利 益(未 補 填 損 失)」 勘 定 が あ っ た 。 こ の
場 合,88-1補
助 勘 定 は配 当金 の 支 払 につ いて の 情 報 の 形 成 の た め に 通 過 勘 定 と し て 利 用 さ れ,
88-2補 助 勘 定 は未 分 配 利 益 の 集 計 に利 用 され た。88一]補 助勘 定 か ら88-2補 助 勘定 へ の振 替 え は,
配 当 金 につ いて の意 思 決 定 後 に な され た。 こ う した 記 帳 を 採 っ た の は,88-2補
助 勘定 で 算出 さ
れ た 金 額 か ら先 にみ た若 干 の費 用 を償 った か らで あ る。 だ が そ の 必 要 は な くな った。
皿
特別使途基金
こ れ ま で の 勘 定 科 目表 に は,利
益 に 対 す る 税 の 支 払 後 に 残 っ た 利 益 か ら,特
別使 途基 金
16『
明大 商 学論 叢 』 第84巻
(ΦoH艮blcHeHHa茄HoroHa3HaqeH朋)を
第3号(376)
算 定 す るた め の勘 定 が配 置 され て い た 。 企 業 の 設 立 文 書
に基 づ い て つ く られ る特 別 使 途 基 金 と して,① 蓄積 基 金,② 社 会 的分 野 の基金,③ 消費基 金 が あ っ
た。 ① の 基 金 は生 産 発 展 な どの た め に 留 保 され る資 金 で あ り,② の基 金 は福 利 厚 生 施 設 な どへ の
投 資 資 金 で あ り,③ の 基 金 は従 業 員 の 物 質 的 奨 励金 な どの 資 金 で あ る(6)。
「00年 勘 定 科 目表」 に は,こ の特 別使 途 基 金 を算 定 す る総 合 勘 定 は と くに設 定 して い な い 。 そ
れ は,既
に み た 費 用 の 補 填 財 源 の変 更 と,未 分 配利 益 の形 成 ア プ ロー チの 変 更 に よ る もの であ り,
「ロ シ ア会 計 か ら特 別使 途 基 金 の 概 念 が消 え た こと で あ る」([4]29ペ
金 で 補 填 され て い た これ まで の 費 用(支
出)は,資
ー ジ)。 今 後,特
別使途 基
本 的支 出 と して処 理 また は 損 益 勘 定 に関 係 づ
け られ る。 よ って,蓄 積 基 金 で 償 われ て い た 費 用 は 資本 的支 出 と して 処理 され る。 社 会 的 分 野 の
基 金 で 償 わ れ て い た費 用 は,1)資
本 的 支 出 と しての 処 理,2)生
産 物 原 価 へ 算入,3)損
益 勘定へ計
上 の い ず れ か に な る。 消 費 基 金 で 償 わ れ て い た費 用 は,1)生 産 物 原 価 へ の算 入,2)損
益 勘定への
計 上 の い ず れ か に な る。
4新
勘 定 科 目 表 の意 義
ソ連 時 代 に は,個 々 の組 織 は,勘 定 科 目表 に設定 され た 勘 定 と その 活 用 マニ ュア ル の採 用 を 義
務 づ け られ て い た。 「85年 勘 定 科 目表 」 もそ の例 外 で は な か った。
しか し,新 生 ロ シア で は,こ の義 務 的 採 用 は な い。 個 々 の 組 織 は,自 己 の会 計 方 針 を形 成 し,
会 計 法 規 で認 め られて い る種 々 の会 計処 理 ・手 続 を 選 択 して会 計 を 実 施 し,財 務 諸 表 を作 成 す る。
この た め,勘 定 科 目表 に設 定 さ れ た勘 定 は組 織 に対 して推 薦 され た 雛 型 に 過 ぎ な い。 個 々 の組 織
で は,こ
の雛 型 を 参考 に して 自 己 の組 織 に見 合 った 実 際 に採 用 す る勘 定 科 目表 を 自主 的 につ くる
こ と に な る。 「00年勘 定 科 目表 」 は,「91年 勘 定 科 目表」 も その 改 訂 版 もそ うで あ っ た よ う に ,
「勘 定 シ ス テ ム の組 成 の総 体 と して の 概 念 的 ア プ ロ ー チ」([4]10ペ
ー ジ)を 示 した も の と な っ
て い る。
ま た,新 生 ロ シ アで は,会 計 方 針 の形 成,会 計 処 理 ・手 続,財 務 諸 表 の作 成 な どは,規 範 的 会
計 規 制 の た め の法 体系 の上 位 に位 置 す る会 計 基 準 で 規 制 さ れ て い る。 だ が勘 定 科 目表 雛 型 とそ の
活 用 マ ニ ュア ル は,そ の上 位 に 位 置 す る法 規 で はな く,法 体 系 の下 位 に位 置 す る法 規 で 提 示 され
て い る。 よ っ て 「00年勘 定 科 目表 」 は,従 前 の それ と同 様 に,「 規 範 的 会 計 規 制 シ ス テ ムの要 素」
([4]10ペ
(6)ソ
ー ジ)と
して 解 さ れ て い る(7)。
ビエ ト会 計 で採 用 さ れ て い た 「85年 勘 定 科 目表 」 に配 置 され て い た 「特 別 使 途 基 金 」 勘 定 は,「91
年 勘 定 科 目表 」 に も継 承 さ れ て配 置 され た。 だ が1994年 の 改 訂 に お いて,「 特 別 使 途 基 金 」 勘 定 は廃 止
さ れ,こ の 総 合 勘 定 で示 さ れ て い た基 金 は88「 未分 配 利益(未 補 填 損 失)」総 合 勘定 の88-3「 蓄積 基金 」
,
88-4「 社 会 的 分 野 の 基 金 」,88-5「 消 費基 金 」 の 各補 助 勘 定 に 移 され た(図 表1参
照)。 そ し て 「00年
勘 定 科 目表 」 お いて,特 別 使 途 基 金 の概 念 自体 が 消 え た。
(7)ロ
シア の 規 範 的会 計 規 制 シ ス テ ム と,こ の シス テ ム の基 礎 とな る 各 種 の 会 計 法 規 の 体 系 に つ い て は
[18]を
参 照 され た い 。
(377)21世
紀 におけるロシアの勘定科 目表17
先 に指 摘 した よ うに,既 存 の勘 定 科 目表 の 改 革 を含 ん だ1998年3月6日
編 プ ロ グ ラム で は,つ
ぎの こと が 明記 され て い た([12]9ペ
そ れ は,新 生 ロ シア で は,1992年1月
1993年2月
付 政府 決定 の 会計改
ー ジ)。
の ロ シ ア連 邦 最 高 会 議 で の 西 側 会 計 へ の 移 行 決 議 と
の ロ シア連 邦 の 政 府 と財 務 省 の 西 側 会 計 シス テ ム へ の 移 行 プ ロ グ ラ ム に 基 づ い て,
これ まで 構 築 して きた 会 計 制 度 を総 括 し,こ の ロ シ ア会 計 制 度 を新 千 年 紀 の2000年
そ う精 緻 な もの にす る,こ
まで にい っ
とで あ る。
この た め に,1)財 務 諸 表 の利 用 者 と くに投 資 家 へ の 有 用 な 情 報 の 提 供 と して の 会 計 と財 務諸 表
の 在 り方 を強 化 す る こ と,2)ロ
シア の会 計 制 度 を 国 際 会 計 基 準 と調 和 化 さ せ る こ と,3)個
々の 組
織 で の会 計 改 編 を支 援 す る こ とが必 要 で あ る,と され る。
くわえ て解 決 す べ き課 題 と して,1)規
の 会 計 基 準(規 程)の 改 革(会
な ど),3)既
範 的 法 的 規 制 の 改 革:(連 邦 会 計 法 の 改 訂 な ど),2)既
存
計 実 施 と財務 諸 表 の 基 準 や それ を補 完 す る一 連 の 会 計 規 程 の改 訂
存 の 会 計 方 法 論 の財 務 省 令 の改 訂(原 価 計 算 と費用 の方 法 論 の 明 確 化 な ど),4)会 計
職 業 の確 立 と会 計 専 門 家 の 資格 向上 と養 成(会 計 職 業 倫 理 基 準 の制 定,会 計 人養 成 プ ロ グ ラム の
設 定 な ど),5)国
際 会 計 諸 団 体 と の連 帯(会 計 改 編 国 際 セ ン ター の 組 織 化 な ど)を 挙 げ て い る。
そ して上 記 の2)と3)と
に係 わ る課 題 と して,既 存 の勘 定 科 目表 を改 訂 して 新 しい もの を設 定
す る こと が掲 げ られ て い た。 け だ し,個 々の 組 織 で会 計 の処 理 ・手 続 を遂 行 し,財 務 諸 表 を作 成
す る た め に必 要 な情 報 は,勘 定 科 目表 に 設 定 さ れ た勘 定 に よ って把 握 され た 取 引 の 会 計 デ ー タを
基 礎 とす るか らで あ る。
これ らの課 題 は そ の 一 部 を除 い て2000年 末 まで に既 に解 決 さ れ て い るが(8),「00年 勘 定科 目
表 」 が設 定 され た こ と に よ って こ の課 題 は現 に達 成 さ れ た こ とに な る。 しか も,図 表1の
旧勘 定
科 目表 と図 表9の 新 勘 定 科 目表 と比 較 して み れ ば分 か る よ うに,新 勘 定 科 目表 は以 前 の もの よ り
もか な り簡素 化 され て お り,ま た そ の活 用 マ ニ ュア ル も詳 細 な解説 を して いた以前 の もの と異な っ
て 「総 合 勘 定 の 特 徴 の み を簡 潔 に示 して い る」([4コ10ペ
ー ジ)に 過 ぎず,そ
こ に は会 計 処理 ・
手 続 や財 務 諸 表 作 成 に 係 わ る勘 定 の活 用 な どに つ い て は触 れ られ て い な い。 こ の種 の問 題 は,簿
記 シ ステ ムの 問 題 で は な く,会 計 領 域 の 問題 と して い る。 よ って,勘 定 科 目表 は規 範 的 会 計規 制
シス テ ム そ れ 自体 で は な く,そ の シス テ ム の一 つ の要 素 で あ る簿 記 シ ス テ ム と して捉 え て いる。
この た め 先 に指 摘 した よ う に,勘 定 科 目表 とそ の 活 用 マ ニ ュア ル は下 位 の 法 規 で ロ シア連 邦財 務
省 か ら公 表 され る こ と に もな る。
ソ連 時 代 に は会 計 は簿 記 に 後退 して いた た め,新 生 ロ シ ア の会 計 改 革 は 「91年 勘 定 科 目表 」
の設 定 か ら着 手 さ れ た。 そ の 後 の 約10年
間 に 改訂 を重 ね て きた この 勘 定 科 目表 は,21世
い っ そ う簡 素 化 され た もの に代 わ った。 今 後,新
(8)例
え ば,会
務 省 の 承 認 年 度 と 連 番 と が 付 さ れ て,1994年
か ら 出 て い る が,既
(nBy14/2000)が
しい 会 計 処 理 ・手 続 が認 め られ れ ば,そ の記 帳
計 実 施 と 財 務 諸 表 の 基 準 を 補 完 す る 会 計 規 程(Ho∬o}KeHHeno6yxra刀TepcKoMyyqeTy,
略 してnBy)は,財
(nBy11/2000),ゼ
紀か ら
存 の こ れ ら のHByの
グ メ ン ト情 報 規 程(HBy12/2000),国
公 布 さ れ て い る。
の 第1号
改 訂 と と も に,2000年
の 会 計 方 針 規 程(nBy1/94)
度 に は関 連 当事 者 情 報 規 程
家 補 助 規 程(rlBy13/2000),無
形 資産規程
18『
明大 商 学論 叢』 第84巻
第3号(378)
を 示 す 勘 定 が新 設 され る こ と はあ って も,「00年 勘 定 科 目表 」 の大 き な 改訂 は な い と思 わ れ る。
こ れ か らの 会 計 改革 の主 要 な課 題 は,先 の 会 計 改編 プ ロ グ ラ ムで 挙 げ られ て い るよ うに,連 邦 会
計 法 の 改 訂,会 計 実 施 と財 務 諸 表 の基 準 と それ を補 完 す る一 連 の 会 計 規 程 の改 訂,こ れ らの改 訂
に係 わ る会 計 処 理 ・手 続 の検 討 な ど とな り,こ れ らの課 題 を 解 決 して,ロ
シア会 計 制 度 を一 段 と
精 緻 化 して い く こ とに力 点 が 置 か れ て い くこ と にな る。 新 しい勘 定 科 目表 の 設 定 を 節 目 に,ロ
シ ア で は 改 革 の 課 題 は,簿 記 問題 か ら会 計 問 題 へ と 移 った の で あ る。
引 用 文 献
[1]H.A.KocTK)K,CJIoBapb6yxraJITepa,1990.
[2]3.B.KHpb兄HoBa,TeopH兄6yxraJITepcKoFoyqeTa,1998.
[3]T.M.ryceBa,T.H.且leHHa,OcHoBb】6yxra刀TepcKoroyqeTa:TeopMH,npaKTMKa,TecTbi,2000.
[4]JL3.InHe血
几MaH,PeKoMeH瓜aUHHnonepexo艮yHaHoBbl疏nJlaHcqeToB,B匠6J田oTeKa}KypHaJla
``B
yxraJITePcKH疏y{{eT",2000.
《ByxraπTePCK1血yqe7》
誌
[5]rIJIaHcqeToB6yxraJITepcKoroy[leTanpo囲3Bo且cTBeHHo-xo3H前cTBeHHo前
皿eHTeJlbHocTHo6be皿HHeHH疏,
npe江Hp朋T噛NopFaHH3aH岨,No.8,1985.
[6]HJIaHcqeToB6yxra刀TepcKoroyqeTa,No.il992.
[7]HHcTpyK【IHHnoHpMMeHeHmoHJIaHacqeToB6yxraJITepcκoroyqeTaΦHHaHcoBo-xo3H勇cTBeHHon
皿eHTeJlbHocTH叩e丑npHHT舩,No.2,No.3,No.4,No.5,No.7,No.8,No.9,1992.
[8]rlπaHcqeToBcH3MeHeH朋M腔N且oHo刀HeHHHMH,No,11,1993.
[9]n3MeHeHHHKnJlaHycqeToB6yxraJITepcKoFoyqeTaΦHHaHcoBo-xo3H勇cTBeHHo前
且eHTeJlbHocTH
Hpe丑npHHT舩H朋cTpyκHHHnoeronpHMeHeHHB,No.3,1995.
[10]0μopH且KeoTpa}KeHMHB6yxFaJITepcKoMyqeTeoT丑eJlbHblxonepa口HH,cBH3aHHblxcBBe且eHMeMB
丑e疏cTBMenepBo勇qacTurKlPΦ,No.12,1995.
[11060Tpa}KeH朋B6yxra∬TepcKoMyqeTeonepa【1瑚no瓦oroBopyJm3MHFa,No.5,1997.
[12]06yTBep珊eHH・Hp・rpaMMblpeΦ
Hapo工
・pMHp・BaH旧6yxra刀Tepc・
…yqeTaBc・
・TBeTcTB随HcMe聞y-
田bIMMcTaH且apTaMHΦHHaHcoBo画oTqeTHocTH,``OΦHUMaJlbHbleMaTepHaJlbゴ',No.5,1998.
[13]HπaHcqeToB6yxraJITepcKoroyqeTaΦMHaHcoBo-xo3H血cTBeHHo疏
丑eHTeJIbHocTHopraHH3a【IH疏
HpHJlo}KeHHeK}KypHaJly``ByxraJITepcKM睦yqeT",2001,
[14]HHcTpyKUHHHoHpMMeHeHHK)HJIaHacqeToB6yxraJITepcKoI・oyqeTaΦMHaHcoBo-xo3H向cTBeHHo通
江e兄TeJ蓋bHocT}彊opraHH3a【lh功,npHJIo}KeHHeK}KypHaJly``ByxraJITepc正{H疏yqeT"
,2001.
[15]BE,AHyΦpHeB,1{JlaccHΦHKa朋HcqeToB6yxraJITepcKoroyqeTa,No.9,2001.
《明 大 商 学 論 叢 》 誌
[16]森
[17],ロ
[18],「
[19],新
章,ロ
シ ア の 新 し い 勘 定 科 目 表,第77巻
第1号,1994.
シ ア の 勘 定 科 目 表 の 修 正 に つ い て,第78巻
ロ シ ア 連 邦 の 会 計 法 」 に つ い て,第80巻
第4号,1996.
第3・4号,1998.
生 ロ シ ア に お け る 収 益 と 費 用 の 会 計 規 程 に つ い て,第83巻
第2号,2001.
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