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1.発 表 課 題 「 我が家の倉庫機能性向上計画 」 2.発表者氏名 小川
1.発 表 課 題 2.発表者氏名 3.所属グループ名 「 我が家の倉庫機能性向上計画 」 小川 祐司(23歳) 有田川町4Hクラブ 金屋支部 4.発 表 要 旨 1)取り組んだきっかけ 昨年の春、国道の整備により、家の倉庫を移転することになり、その際、様々な 問題点が発生し、設計がなかなか進まなかった。 その時に発生した問題、その解決策や工夫したことについてまとめた。 2)取り組み内容 ・我が家の現状 温州みかんを中心に 1.7ha 栽培し、JAへの共選出荷している。 収穫作業以外の労働力は基本的に自分1人である。 ↓ 自分が使いやすい倉庫にするぞ~ が、しかし… ・発生した問題点 ★ 法律上の問題 1)移転前の倉庫よりも大きく… 倉庫面積 200 ㎡を超えると宅地として申請しなければならない(農地法)。 宅地に農地転用すると固定資産税がかなり増加する。 2)移転前の倉庫と同じ2階建てにしたい… 2階を作るためには、倉庫の基礎、鉄骨を強化し、構造計算を専門業者に依 頼する必要があった(建築基準法)。 そのための費用がかなりかかる。 ★倉庫面積の減少 上記1)2)の2つを実現するには、かなりの資金が必要となるため、面積 を狭くし2階建てにできなかった。 移転前:横18m、縦10m、高さ 5.5m、2階建て ↓ 移転後:横16m、縦 8 m、高さ 5.5m、1階建て 移転前に2階にあった荷物が1階に降りてくることに… これはまずいぞ~ なにか解決策を考えねば… ● 解決策 1)突き出し部分の作成 ①屋根の延長として 長さ3m程度の突き 出し部分を作成 ① ② ②突き出し部分の下 の地面をコンクリー トにし使用できる面 積を増やした。 ③ ③農機具や肥料 など外に置いて も問題のないも のは外に置くこ とにした。 2)ロフト部分の作成 ・完全な2階が無理でも、 縦4m、横8mのロフト部 分を作成し、少しでも置け る場所を確保した。 突き出しとロフトの作成で、荷物が置けない問題はなんとか解決できたが… ↓ どうせならもっと快適に使えるようにできないのか? 考えてみた! ■ 機能性の向上 ① 倉庫の床を全面コンクリートに ○ 前 倉庫内段差が多く、トラックを動かせる スペースが非常に限られていた。 ↓ ○ 後 全面をコンクリートにし、段差を無くし、 トラックが倉庫内を自由に走れるようになった。 床面はコンクリート ② 大きく開く扉を設置 ○ 前 2.5m の扉が1ヶ所だけでトラックの入 れ替えに苦労していた。 ↓ ○ 後 3m、3.5mの大きく開く扉を2ヶ所に 設置することで複数のトラックの入れ替 え等もスムーズに行えるようになった。 2ヶ所の扉 ③吹き抜けとフォークリフトの導入 前 トラックや昇降機からの積み降ろし等は ○ 全て手作業。 ↓ ○ 後 ロフト部分以外を全て吹き抜けにし、念 願のフォークリフトを導入することができ、 荷物の積み上げ等が非常に楽になった。 フォークリフトの導入 ④壁に石膏プレートを設置 ○ 前 断熱材が無く、寒さの強い年は壁近くに保管して いた果実が凍結することがあった。 ↓ ○ 後 通常の断熱材は価格が高かったため、そ れに代わる低価格な石膏プレート取り付けた。 冬季の寒さ対策として十分な効果が得られた。 壁の断熱材 ⑤扉のレールを改善 ○ 前 レールは鉄製であったため、 錆び付き、また、長い間使うこ とで変形して、あけるのに苦労 していた。 ↓ ○ 後 扉のレールをステンレス製に し、車で踏んでも変形しにくい 構造にした。 以前のレール 長い間使用して変形 ステンレス製のレール 新しいレール ⑥ 湿気対策の窓を設置 ○ 前 窓がひとつも無く、予措中のみかんが 腐りやすいなど影響があった。 ↓ ○ 後 ロフト部分と1階部分に合計4カ所に 窓を設置して風通しを良くした。 1階部分で予措したみかんは、腐敗果 の発生が少なくなり、ロフト部分では、 常時窓を開けておくことでデコポン等の 予措ができ、スペースを有効に利用できた。 ロフト部分の窓 1階部分の窓 ◎まとめ ・以前の倉庫と比べ、倉庫内の面積が狭くなったが、至るところに工夫をこなすことで、 実感として使いやすく、自分なりに満足のいくものになった。 ・この年齢で「倉庫を建てる」という貴重な経験ができたことは自分にとってプラスとな った。 〜 この経験を活かし、次は園地内の作業効率の向上も積極的に取り組んでいきたい。〜