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「パーフェクト獣医学英語」と

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「パーフェクト獣医学英語」と
パーフェクト獣医学英語について
(チクサン出版 ISBN-10: 4885006635、2009 年
5 月 2 日発売)
Q:どんな本ですか?
動物にとって重要な単語(解剖学用語と臨床用語
の両方)を集めて、接頭辞、語幹、接尾辞、に分解
し、それらをギリシャ語やラテン語にさかのぼって、
語源から理解しよう、というものです。(例えば肝
臓 liver の形容詞 hepatic はラテン・ギリシャ語 hepar
に由来。炎症の接尾辞は-itis、だから肝炎は hepatitis。)
分解して覚え、つぎに合成して理解すると、とても応用がきいて、使える語彙の数が、
ぐんと、増えるんです。
さらに、この本には、なるべくたくさんのイラストを入れました。それに、発音も、ネ
イティブスピーカーによる約2時間分のCDが付いています。
Q:ずばり、こ「パーフェクト獣医学英語」のアピール・ポイントは?
わかりやすく組み立てられている点、分類され、イラスト付きでまとめられていて、和
訳がついている点、Native speaker による音声までついているのに安い点でしょう。もし
これが医学専門書なら倍以上の価格設定になっていたことでしょう。
Q:医学用語との同じ点、違う点は?
医学と獣医学は、お互いに手を携えて、発達してきたのですから、根本は同じです。で
すから、これらの本は、できれば医学部の人たちにも読んでいただきたいです。
それに私たち自身は人間ですから、これらの本を学習したあとで、海外に行くと、ペッ
トや動物だけではなく、私たち自身の体調が悪くなったときなどにも、同じ言い方が、そ
のまま使えます。つまり、本書を読めば、人間と動物の両方につかえて、2倍お得、と申
せましょう!
ただ、動物を扱う人にとって特有の単語もあります。そこで本書には、動物に特有の構
造(反芻胃など)や、動物に頻発する病気(肛門周囲腺腫など)をなるべく多く入れるよ
うにしました。
動物のお医者さんのための英会話について
(アドスリー社 ISBN-10: 4904419006、2009 年 5 月 30
日発売)
Q:獣医さん向けの本ですか?
書名は「動物のお医者のための」となっていますが、ア
ニテクの方や、畜産学、水産学などを勉強する方のみなら
ず、専門家でなくても、英語を勉強しているペット大好き
な方にも有用な本です。
Q:どんな本ですか?
動物を扱う時必ずでてくる言葉を英会話形式で説明した本です。ユーモラスで楽しい本
ですよ!
だいたい中学や、高校では、犬が「ウンチした」とか「おしっこした」とか、「吐いた」
とか、
「妊娠した」、
「分娩した」等、排泄や性に関わる言葉は習っていないでしょう?でも、
こういう言葉は動物を扱う人にとっては、必須用語です。
この本は、これらの言葉を英語と日本語の両方で解説したもので、教科書というワクを
超えて、読んでおもしろい本に仕上がっています。また人間のための用語との比較もまと
めています(避妊など)
。
また、Native speakers によるCDが、約1時間分付いていて、この発音がとても明瞭で美
しいのです。
Q:会話で使って良い言葉、悪い言葉の区別は?
たとえば、おしっこを例にとると、日本語にも、「排尿する」、「おしっこする」、
「小便す
る」など、いろいろあるでしょう?丁寧さの度合も、使ってよい場面も違いますよね?英
語もそうなんです。Urinate, pee, piss, leak など。
排泄や、性・生殖に関わる言葉には、スラングが多くて、それらをごっちゃにすると、
品のないことになりかねません。場面に応じた言葉を選ばないと、、
、
、かといって、丁寧な
言葉だけ知っていれば良い、というわけでもありません。もし相手がそれ以外の言い回し
をしたとき、理解できないと、会話は成り立ちませんもんね?(それにこういう言葉を知
らなくて、「ところで、pee って何?」って尋ねるのは、尋ねられた方だって、答えに窮す
るでしょう?ですから、こういう、他人に尋ねるのにはばかられる言葉は、その丁寧さの
度合いも含めて、とりわけ、熱を込めて(!)説明しています。
Q:ずばり、「動物のお医者さんの英会話」のアピール・ポイントは?
とてもユーモラスで、楽しいことです。内容は豊かなのに、安い!はっきりいって、価
格破壊、といってもいいくらい、安いです。著者が「この値段にして」、と出版社と交渉し
たとき、出版社の方は、マジにキレそうになりました。ひとりでも多くの人に手に取って
もらいたくて、がんばってこの価格に抑えました。
著者へのインタヴュー
Q:これらの本をお書きになった動機は?
ふたつあります。ひとつは、おととし、獣医学科4年生のための専門外国語Iの講義を
担当したこと、その時、良い教科書の必要性を痛感したためです。
もうひとつは、数年前、本学と国際交流の協定をむすんでいるパデュー大学に、学生た
ちを引率したこと、その時、全体に北里大学獣医学部の学生さんたちは優秀な学生さんが
多いので、もし彼らが系統的に専門英語を学習していればもっと深い理解や交流ができて
いたろうに、惜しい、と思ったためです。そこで、パデュー大学獣医学部の先生方に全面
的なバックアップをしていただき、本書を書きあげました。
Q:ご自身に留学の経験などは?
大学院を修了してすぐ、外資系の製薬会社(ロシュ)に就職しました。人生で、一番一
生懸命英語を勉強したのは、その面接試験(英語)の前かな?ロシュはスイスの会社で、
私は日本の研究所にいたのですが、その中は英語の世界で、苦労しました。その後ロシュ
を退職し、大学に勤め、アメリカ、フィラデルフィアの研究所に1年半いきました。フィ
ラデルフィアに行く前は、たぶん英語はある程度通じるだろう、と楽観していたのですが、
実際行ってみると、これが、わからない。全然わからないわけではないのだけれど、相手
の言葉が、霞のかなたに、ぼんやりとかすんでいる。自分の言いたいこともうまく表現で
きない。幼い言い方になってしまい、自分が痴呆になったように感じました。
以来、今に至るも、その霞を少しでも薄くするべく、格闘し続けています(毎週、三沢
市にある米軍基地から米国人を大学呼んで、個人教授を受けています)。
これら 2 冊の本には、私自身が学生だったとき、こんな教科書があったら、もっと効率
よく、かつ楽しく、勉強できたのに、、
、、という「恨みと祈り」が込められています。
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