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「新しいハピネットグループと今後の玩具業界の流通について」を掲載しま

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「新しいハピネットグループと今後の玩具業界の流通について」を掲載しま
~業界流通の変革、SCMの実現をめざして~
新しいハピネットグループと
今後の玩具業界の流通について
■株式会社トヨクニがハピネットグループ入り
■松井栄玩具株式会社がハピネット・ジェイピーへ営業譲渡
株式会社ハピネット(東京都台東区/苗手一彦社長)では、エンタテインメント分野における最適流通
システムの実現に貢献することを最大の目標として、今年度より3ヵ年の第3次中期経営計画を策定し、
取扱商品の拡大、サプライチェーンマネジメント構築による流通の合理化などをグループ事業の方針と
して掲げました。その施策のひとつとして、当社玩具卸売部門(トイ&ライフ事業部)を分割し、当社10
0%子会社の株式会社ハピネット・ジェイピー(東京都台東区/玉川勝の助社長)へ承継することは、既
に発表した通りです。
さらに、本日、経営近代化研究会「JP21」の会員である株式会社トヨクニ(静岡県沼津市/河内 勇
社長)が平成13年10月1日付で株式会社ハピネットの100%子会社化し、松井栄玩具株式会社(大阪
府大阪市/松井 裕社長)は平成14年3月1日付で株式会社ハピネット・ジェイピーへ営業譲渡 という
形で、ハピネットグループ入りすることに合意し、契約を締結しました。
1.経 緯
経営近代化研究会「JP21」は、平成9年、業界環境が日々変化するなかで、販売店のお役に立つた
めに、また問屋として成長・発展していくために何をしていくべきかをともに考えるべく発足した研究会
で、各地の有力問屋とハピネットグループ各社で構成されています(代表世話人:株式会社ハピネッ
ト代表取締役 会長兼最高経営責任者 河合洋/現会員:ハピネット、ハピネット・ジェイピー、トヨク
ニ、松井栄玩具)。発足以来、21世紀に通用する流通機構の構築に向け、様々な取組みを行ってき
ました。
平成10年より、JP21として東京おもちゃショーに出展し、小売店への売場提案を中心に、その活動内
容を紹介しています。
また、平成11年より、会員各社においては、当社の基幹システムであるCAPシステムを導入し、経営
情報の共有化を実現しています。平成11年7月には、「JP21プログレスミーティング」を東京・札幌・仙
台・福岡・名古屋・大阪の各地で開催し、メーカーから販売店までをつなぐ情報インフラ確立をめざ
し、全国の販売店を対象としたPOS(販売時点情報管理)・EDI(電子データ交換)の普及活動を行い
ました。
さらには、大手メーカーと共同でJP21オリジナル商品を開発し、会員各社より販売しています。共同
物流についての研究も行ってきました。
その間、業界を取り巻く環境は大きく変化しました。
少子化、遊びの多様化により、業界全体を牽引するような大きなヒット商品が出にくくなった半面、電
子玩具のような新しいジャンルの商品が生まれ、業界の垣根自体が失われつつあります。その中
で、流通業の担う役割も、より効率よく、より安価で、より付加価値の高いサービスを供給することが
求められるようになりました。
また、玩具業界でもいよいよ流通淘汰の波が訪れる中、業界全体の活性化を求める声が大きくなっ
てきています。
こうした環境の下で、中間流通業として業界に貢献できることは、旧来の流通体系を変革し、サプラ
イチェーンマネジメントを実現させることであると考えています。
2. 目的
当社では、平成3年のバンダイ販社3社合併以来、中間流通の真の価値は最適流通システムを構築
することにあるとの信念に基づき、第1次中期経営計画、第2次中期経営計画を経て、実に10年近
い歳月を、業界販社機構の構築をめざした販売・情報・物流システムのインフラ整備に力を注いでき
ました。
これら流通の基盤となるインフラがほぼ整備された今、今年度から始まった第3次中期経営計画で
は、この基盤をもとに、業界の流通の効率化・合理化に貢献することを方針として掲げています。
この度の子会社化、営業譲受により、ハピネットグループでは、玩具・TVゲーム商材のフルライン化
が実現され、よりマーチャンダイジング機能が強化されることになります。また、各社の営業ノウハウ
を結集することにより、業界における販社機能がより強化されます。
販売・情報・物流システム基盤がほぼ整備されているうえでの、これらの機能強化は、ハピネットグル
ープの流通サービスレベルの向上につながり、いよいよハピネットグループが業界の流通革新へ貢
献できる体制が整うことになるのです。
3.営業政策
玩具取扱商材のフルライン化
この度の子会社化、営業譲受により、ハピネットグループの玩具取扱商材の本格的なフルライン
化が実現されます。
全TVゲームプラットフォーム取扱
TVゲームについては、株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント、任天堂株式会社、マイク
ロソフト株式会社、株式会社バンダイのプラットフォームおよびソフトのトータル販売が、業界で初
めて、ハピネットグループにおいて実現されます。
これにより、業界の販社として必須要件のひとつともいえるマーチャンダイジング機能が強化され
ることになります。
なお、新たに加わる任天堂商材につきましては、従来通り、トヨクニおよび松井栄玩具(営業譲渡
後はハピネット・ジェイピー)にて取り扱うことになります。
トータルマーケティング強化およびシェアアップ
トヨクニ、松井栄玩具は、有力な地域問屋として、販売店と強力な関係を築いております。両社が
ハピネットグループ入りすることにより、ハピネットグループに新たな取引先が増えることになり、さ
らなる販売力強化とシェアアップにつながるものと考えられます。
業界における販社機能の強化
「21世紀に通用する流通機構の構築」は、JP21のひとつの大きなテーマであり、当社の目指して
きた「業界販社機構の構築」というテーマと思想を同じくするものでした。これまで同じ夢を追って、
ともに同じテーマの研究をし、協力しあってきた会員4社が、新たなハピネットグループとしてまと
まることにより、その結束は揺るぎないものとなります。
業界販社となりうるインフラがほとんど整備された今、この揺るぎない団結力のもと、各社の積み
上げた営業ノウハウを結集し、業界における販社機能の更なる強化に努めます。
これらの機能強化は、ハピネットグループの流通サービスレベルの向上をもたらし、さらには業界の
流通革新への貢献につながるものと考えます。そして、さらなる情報機能・物流機能の強化が加わる
ことにより、中間流通として、業界サプライチェーンマネジメントへの最大限の貢献が可能になるので
す。
4. 業績の見通し
松井栄玩具、トヨクニの最近事業年度の業績
(百万円)
子会社化、営業譲受後の連結業績見通し
(百万円)
5. 業界におけるポジショニング
玩具・TVゲーム主要卸売業の売上高(2000年度)
順位
1
社
ハピネット・ジェイピー
名
(百万円)
売上高
63,000
2
デジキューブ
44,966
3
河田
31,649
4
ヤマグチ
26,071
5
ツクダ
20,225
(ご参考)2000年度ハピネットグループ連結売上高
126,670百万円
(他社実績は2000年度実績日経流通新聞調べ)
6.ハピネットグループ体制
以上
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