Comments
Description
Transcript
HB 5類 Hib HPv
料 5-2 ワクチ ンで予防で きる疾患 に関す るサ ,ベ イ ラ ンスの課題 *サ ーベ イ ラ ンスは感 染症対策、公衆衛生試作 の基本 的デ ー ターで ある 対象 :感 染症法 疾患 患者発 生動 向調 査 IASR Vol.29 No.72008の 参 考治療 に ある届 出疾病 一 覧表 病原体 サ ーベ イラ ンス 同上 予防接種法対象疾患 のみ 、 血清疫学調査 予算事業 として行 つてい るた め小規模 であ り予算的 に不安定、 検 査 に対 して法的 な根拠 がない 海外 ではサ ーベ イ ラ ンス疾 患 の類型 と して 「予防接 種予防 疾患」 にカテ ゴ リ‐ を持 って い る国 もある 今回議論 とな つてい る疾患 の うちの 小児科定点 (成 人例 は不明、重症例 は不明、血 清疫学 な し)Vol.24(5)2003 ムンプス 同上 Vo125(12)2004 水痘 HB Hib 全数 (新 生児 HBは 不詳 、血清疫学 な し)Vol.270),2002 して のみ 、 感染症法対象 疾 患 ではない (基 幹病院 定点 か ら細菌性髄 膜炎 と 5類 血清疫学 な し)Vol.31(4),2010 肺炎球菌 同上 Vol.23(2),2002 HPv 子官 けい癌 (感 染症 ではな い とい う考 え)な し 尖型 コ ンジ ローマ (5類 ポ リオCPV9 百 日咳 2類 STD定 点)Vo129(9),2008 (根 絶監視 が 目的 で あ るため)Vol.30(7),2009 小児科定点 (成 人例 は不明、血清疫学調査有 り)Vol.29(3),2008 全 排 除 eliminationが 国 の 日標 で あるに もかかわ らず (大 臣告示 )5類 い 数 であるた め検査 が確実 に行 われず、症例 の確認 が 出来 な 。Vol.31(2),2010 排除 の確認 はわ が 国 では不可能 で あ り、国際標準 か らはず れ る *麻 疹 *風 疹 も同様 Vol.27(0,2006 *ジ フテ リア 2類 感染症 、血清疫学有 り Vol.27(12),2006 *破 傷風 5類 全数把握 、血清疫 学有 り Vol.30(3),2009 *日 本脳 炎 *結 核 4類 全数把握 血清疫学有 り、 ブタ調査有 り Vol.30(6),2009 2類 全数把握 、血清疫学な し Vol.27(10),2006. -1- 表 1.感 染 症 法 ―一 く届 出 疾 病 (2008年 5月 12日 部 改 正 施 行 ) 将 農 ぶ症発生動 向調 査実施要綱」 に よる) 全 数把握 の 対 象 マール ブル グ病*、 ラ ッサ熱 * *、 *、 ペ ス ト エボラ出血熱 *、 ク リ ミア・ コン ゴ出血熱 *、 痘 そ う*、 南米出血熱 *、 群 急性灰 白髄炎*、 結核*、 ジフテ リア 重症急性呼吸器症候 エン ンフル ザ (H5Nl)* イ 鳥 のに る )*、 限 であるも Lレ ラ*、 細菌柱 赤痢 *、 腸管 出血性大腸菌盛墾 醸澤顧百て診断後直ちに届出 E型 肝炎*、 ウエス トナィャ熱 ) (病 原体 が コロナ ウイルス属SARSコ ロナ ウイル ス 腸 チ フス*、 パ ラチ フス* ヽ キ エス トナイル脳炎を含む)*、 A響 肝炎、 、 こ 4ア ここ彙琴ゝ ず蓄ン `ウ *、 レプ トス ピラ症*、 ロ ッキー 山紅斑熱* リフ トバ レー熱 *、 類 鼻遺 *、 レジオネラ症 頁感染 症 (全 数 )(診 断 か ら7日 以四 に油 ノ “ ス び A型 F本 をぃ く≧ 、急性脳炎 (ウ エス トナイル脳 炎、 アメー バ赤痢*、 ウイ ル ス性肝炎 (E型 肝炎 資 瑞褒鷹斯i麒 う 台 命 逸 訂蟄奪 翼勢 条 ` ろ グ じ eL慾 下 讚 蒻 ヽ 鶴墓 r纏 し ん 群 梅 症 候 風 性 天 先 ヽ 膜 炎 征 髄 響 護 契 1月考 鰐 産 慕 よ 農 模 麻 しん* 風 しん バ ン コマ イ シン耐性腸球菌感染症 │ノ 1` i、 *、 耐性黄色 ブ ドウ球菌感 染症*、 イ ン フル エ ン 新型 イ ンフル エ ンザ * *、 再 興型 イ ンフル エ ンザ * 2.定 点把握 の対象 五類感染症 (定 点) エ インフルエンザ定点 (週 単位 で報告):イ ンフル ンザ エ ンザ等 (鳥 イ ンフルエ ンザおよび新型イ ンフル 感染 症 を除 く)* *、 A群 溶 血性 レンサ球菌咽頭炎*、 小児科定点 (週 単位 で報告):RSウ イル ス感染 症 、咽頭結 膜熱 日咳*、 ヘ ル パ ンギーナ*、 流行性耳下腺炎* しん、百 感染性 胃腸炎*、 水痘 、手足 口病*、 伝染性紅 斑 、突発性発 *、 流行性角結膜炎 眼科定 点 (週 単位 で報告 ):急 性 出血性結膜 炎 ヘ ル ペ ス ウイル ス感染症、尖圭 コンジローマ 、 染症定 点 (月 単位 で 報告 ):性 器 クラ ミジア感染症、性器 * 淋菌 感染症 ム 細菌性髄膜炎 (髄 膜炎菌性髄膜炎 を除 く)*、 基幹定 点 (週 単位 で報告 ):ク ラ ミジア肺炎 (オ ウ 病 を除 く)、 マ イ コプ ラズマ肺炎、無菌性髄膜炎* シ リン耐性黄色 ブ ドウ球菌感染症 、 基幹定点 (月 単位 で報告 ):ペ ニ シ リン耐性肺炎 球菌感染症、 メチ 薬剤 耐性緑膿菌感染症 法第 14条 第 1項 に規定す る厚生労働省令 で定め る疑似症 :摂 氏 38度 以 上の発熱及 び呼吸器症状 (明 らかな外傷 疑似症定 点 (診 断後直 ちに報告、 オンライ ン報告可) 又は器質的疾患に起因すうものを除く)、 発熱及び発疹又は水疱 3. t>74 2:z77Al:45 鳥インフルエ ンザ 的疫学 査結果 の報 の対象 (H5Nl) *は 病原体サ ーベ イ ラ ンスの対象 となる疾病 躙 鍮 -2- =自 げハチ 基樹綸諧二Ⅲ “ “ ISSN 0915-5313 Vol.24 No.5(No.279) 2003年 5月 発行 所局課 究康 症 研健 症省染 核 染懺惑 感労 国 厚絡 立生 「感 染 症 情 報 セ ン タ ー 鰯 局 感 染ワ 〒162‐ 10新 宿区戸山1-23-1 Td 03(5235)111l Fa、 “ rttJ感 染石 1塁 況 11・ 斥蓼暉褻露テ状n141Ъ ギあ入6ξ 鳳署 E― nlail チフス菫 ヽパラチフス間のフアージ型冽威然21 insr‐ (5285)i177 cOnih.go.ip “ y鸞 雛塊疑警 p亀 鮮:∫ 撃鷲鰐曇 購 経勝 鯉 黙 鱈 }講 鶴 気 1整 躍鍵樫 lti錨 聾話 究奎。 染性腸炎研 厚生芳機輩食品係縫部,検隻所,感 撻所扇 方衛主研究 り提供 された :儀 「 <特 集 >流 行性耳下腺炎 (お たふくかぜ)1993∼ 2002年 図 1 流行性耳F難 炎患者繊着数の推移.1982年 第 1理 ∼1003年 ■13避 レス科 く メ 流 行性 耳下 腺 炎 は ,′ ラ ミク ソウイ 11 部のびまん性腫脹 (両 側あるいは一側),疼 11 痛,発 熱 を主症状 とし,小 児期に好発する` 愚:` 予後 は一般 に良好であるが ,11額 撃撒 淮炎 : 1.: 1 ¨← のムンプスウイルスによる感染症で,耳 下呼:3i:L ′ 戴兵.轟 え冨IL 晃 石為1症 を311・ 二 爛 詈 言 奎 ヨ菫 警 ]詈 Ξ要 肇 塁 塁 旨 言 量 :書 ) き起 こす ことが あ り,時 に高度難聴 な どの後 `ん 篠 集窮壼主猜向綱贅:'` 3年 4R33現 在榛 "級 遺症 を残す。飛沐感 染 ,ま たは唾液 との直接 告数 1.0未 満 た り患者報 は定 点当 まで 1993年 前半 ∼ 年 で 18日 間 ,発 接触 に よ り感染す る。潜伏期 は通常 16∼ の低価 で推移 した。 しか し,MMRワ クチ ンは接種後 での間は感染性 す るま 消失 llEが か 症数 日前 ら耳下眼腫 の無菌性 髄膜 炎 の多発 に よ り1993年 4月 に接 年 が中 を有す る。不顕性感染 も多 く,患 者 だけでな く不顕性 止 された (本 月報 Vol.15,No_9参 照)。 その後 ,1993 感染者 も ウイルスを排泄 し,感 染源 とな りうる。 が イ 年後半∼ 1991年 ,1996∼ 98年 と再び流行 がみ られキ 耳下腺睡脹があれ ば,診 iiiIが 容 易であ るた め,ウ 2000年 後半 かつた。 2.0を 超 える大 きな流行 とはな らな ルス分離検査が行 われ るこ とは少な い。 しか し,耳 下 より患者数 が増加 し,2001年 第 23週 を ビー クに 2.0を 腺腫脹 を来 たさず に無 菌性髄膜炎 を発症 す ることもあ 超 え る大 きな流行 とな り,2002年 前半 まで 1.0以 _Lで り=エ ンテ ロウイルスな ど他 の病原体 との艦別 のため 推移 した。2002年 第35週 以降 ,2003年 第 13過 現在 まで 血清診断 や ウイルス分離 が必要 とされ る。 は 1.0未 満で推移 して い る。定点医療機 関 か らの年間 に 流行性 耳下腺炎 患者 :図 1に 感染症 発生動 向調査 患者報告数 は,2000年 132,877人 (定 点当 た り44.62), よる小児科定点か らの流行性耳下腺炎患者報告数 を示 2001年 254,711人 (8437),2002年 1321663人 (FDO.32)で 3∼ す。 これ まで1982∼ 83,1985∼ 86,1988∼ 89年 と ある。厚生労働省研究班 によれば ,全 国 での罹 態者 の 4年 月期 で流行がみ られ て いたが ,1989年 4月 か ら定 ・おた 推計 は2000年 117万 人 (95%信 頼 区間 :111∼ 124万 人), 期接種 として麻 しん ワクチ ンの代わ りに解 しん 2001年 226万 人 (215∼ 236万 人)と され てい る [永 井 ふ くかぜ ・風 しん混合 (measles・ mul■lps・ rubella: ・ 正規 r感 染症 発生動 向調査 に基 づ く流行 の警報 注意 MMR)ワ クチ ンを選 択 す る こ とが可能 とな り〕1990 ∼ 15 報 お ょび全 国年 間罹 患数 の推計 その 3-(平 成 園 2 流行性革丁縦炎患僣 の年鈴分布 ,1913∼ 200211 :脚 究者 任研 究 ,主 い o■ _● l l・ D リ ッ鮮ゃ 年 3月 )1`平 成 14年 度厚 生科学研 t , V鱒 解恥郎 餌廓 圏 3.年 遊「it鮮 )'渡 {111耳 下操炎懇青発生状況 , =椰 1002年 20110∼ 口 自 0'∼ 000- gO。 (,‐ . 国 蛉 。∼ ■ 1"0 後 "0 "∞ 1002 (gt*1*.$.*.1t6!019. : 3t43{t r fl 3l iliptf {6 憾 簗 奮 発生 動向熙傲 ltl 節 01年 1■ 31日 ■ 任 籠 を 数 ) (2ペ ー ジ につづ く) 1(103) -3- 2(104)病 原微 生物 検 出情 報 (特 集つづき) Vdi24 No.5(2003.5) 2002年 の 図 ■.ム ンプスウイルス検出報告数 lf_移 )1993∼ 撃嘉 雄 ウ イ ル ■一 Elそ の色 匿ヨ鷺播性髄豪ノ 目 湾行健耳 炎 ' =路 1994 171011 7 10 1998 1990 1'05 ワクチン機理 報 出情報 徴生物検出情 (痢 原微生物検 称く '1を現 iF報 告数) 3月 25日 6%で あり,髄 膜脳炎の合併も認められ るぃ米国では,自 然感染による髄餓 炎はワタチン導 。沖縄 地 地域別 患者報 告数 は,1964年 流行 時 は九州 に北海道 方 で多 く,1996∼ 98年 の流行で :ま ,1996年 き東海・ 北睦地 東海・ 北陸地方 で ,1997年 には31き 続 は東北′中圏 ・ へ 方 と九州 。沖縄地方 と広 が り,1998年 の 1行 で は 四国地 方 へ と広が つた ,2000∼ 2002年 訪 tiJll熙 ,熊 本県で多 く,2001 (前 夫 ― ジ図 3),2000年 は を中心 に増 年 には九州全域 と沖縄 県 ,北 陸 “信越地方 特 に多か つ 加 し,福 井県 (222.27)、 石 lll曝 (213.00)で た。 た。2002年 には東北地方 で増加 がみ られ t2002年 12月 1月 ムンプスウイル ス検出数 :1993年 は の地方衛生研 究所 か らのム ンプス ウイルス検出報告 告数)。 ワ 1,728例 であつた (2003年 3月 25日 現在報 機数 別検 ξ クチ ン関連例 49を 除 く1,679例 の診断名男1月 下糠炎 が を図 4に 示 した。 臨 床 診断 名 は流 行 性 耳 無薗 性髄膜炎 778例 ,無 菌性髄饒炎が549例 であつた。 , るとt1999, 患者か らの ムンプスウイルス検出数 をみ され ,2001年 は110件 2000年 にそれぞれ34,56件 報告 02年 に増加 した。200211は 71件 の報告であつたo2(〕 が増力 は前年 に比べ流行性耳下腺炎患者からの検出 "し い 1,086,髄 ぬぐ 液 ている。1)679例 の検出材料 は,咽 頭 ぬ ぐい液 か らの 液620,尿 6,薫 便 3)喀 瑛 1で ,咽 頭 から重複 して 検出が過半数 を占めていた (異 なる材料 E行 性耳 検出 された例 を合む)。 診断名別 にみると,洒 蘭性 ど 83な い 液 ,無 729,瞳 下腺炎例 では咽頭 ぬ ぐ 液 髄膜炎では髄液455,p園 撃ぬぐい液119な どで,臨 床診 いたo 断名 に より材料 は大 き く異なって では 1981年 か ら任意接 おたふ くかぜ ワクチ ン :日 本 て いた 占部株 が無 種 として開始 された。 当初用 い られ 在 :ま 鳥 菌性髄膜炎 の多発 に よ り使用 されな くな り,現 は 90 転率 い 居 :塁 野 ,富 原株 が使用 されて る。抗体賜 ン ワクチ 接糧後 ∼98%で あ る (本 号 3ペ ージ参 照)。 r国 2∼ 12万 人 に 1 では わ力 は 無菌性髄腹炎 の合併 現在 ルス 自然感染時 の髄膜炎合 人で あるが ,ム ンプスウ イ 二中耳挿 入術 を必要 とした症 frllを 性難聴 を合併 し1人 三 が 報 告 して い る (本 号 5ペ ー ジ参照 )。 多 くの難聴例 ン の向 改善困難 で ある こ とか ら,早 急 な ワクチ 接種率 ン ワクチ 生産量 かぜ く たふ 上が望 まれ る。わ が国のお ン は,当 初 より年間約 40万 人分 で あ り,麻 しん ワクチ 、 占めている。 ぎ ら 入 によ りその報 告 は稀 となってい る。 また,喜 多村 の2001年 全国調査 に よる と,自 然感染 に合併 す る急性 :540∼ 760) 高度難聴 は年間推予[650名 (95%信 頼 区間 で あ り (本 号 5ペ ー ジ参照 ),日 村 は両側性高 度感音 1・ 6歳 で約60%考 “ :2003年 Oi率 は約 4∼ 部信彦]. か ら 2, 報 告患者 の年 齢 は (11ベ ージ図 2),1993年 15:` 。.9 3,4歳 の各年齢 が若干増加 し (本 月報 V。 45∼ 47 合が める割 の 参照 ),1996年 以降 は 4歳 以下 占 く 難と %と ,大 き く変 わつて いない。 0歳 は少 な ,年 いて 5蒸 ,3成 の順 ともに増加 し 4厳 が最 も多 い。続 に多く,3∼ 月 年 4'10117101 定期接種時にMMRワ クチンの選択が可能になつた は40 1989∼ 1993年 も生産量は等わらず,1997∼ 2000年 ンの生 ∼50万 人分が生産されている。麻しんワクチ 1/3っ 接 から こと ,約 産量が年間約140万 人分である に よる と,戸 田 種率 で ある ことが予想 され る。平岩 ら である 市 の 3歳 児健 診時 ワ クチ ン実施 率 は30%前 後 と定 に よる 調査 (本 号 4ベ ージ参照)。 感染症流 行予測 30%で あ 期接種 時 の MMRワ クチ ン選択率 は約 20∼ で あつ た 2倍 弱 の約 は現在 り,19錦 ∼ 1998年 の接種率 こ とが 推定 され る。 MMRワ クチ ン接 極世 代 が流行 の中心 年齢 で あつた 1990年 代 の患者 数 は前後 の時期 に に比 して少な く,ワ クチ ン接種率 の上昇が流 行抑制 貢献 していた と考 え られ る。 ム ンプスウイ ルス の変異 :2000∼ 2002年 に 自然感染 は 1989年 以 患者 か ら分離 され た ム ンプス ウイル ス株 で 原性 が 前 の国 内分離権 とは別 の遺伝子亜型 あ り,抗 に分離 ン と2002年 変 わ りつつある。 しか し,ワ クチ 株 ージ参 された株間 に中和抗原 の違 い :ま な く (本 号 7ペ い ろが ,現 行 照),流 行株 の抗原 性 の変 興 は起 こつて である のワクチ ン株 で現在 の流 行株 の感染予防 は可能 この ような と考 え られ て い る (本号 3ベ ージ参照 )。 いるため 遺伝子 亜型の入れ替 わ りは世界規模 で起 きて , 今後 も調査継続 が必要 であ る。 -4- l ン 前と 現在 の ヮ クチ ン接種 率 は MN/1Rワ クチ 導入 ン導 同等 で あ る こ とが予想 され ,霧 び MMRワ クチ 入前 の流行状況 に適戻 りす る ことも予想 され る。流行 性耳下 腺炎 は一般的 に予後 良好 で あ るが ,無 薗性髄農 クチ と 炎合 併率 の高 き,高 度難聴合 併例 を考 え る ,ワ ンに よる予賄力r早 急 に必要 な疾 患 である。 ISSN 0915-5813 症 所局課 研健 究康 症省染 染働感 国厚結 け 集 核 Vo!.26 No.12(No.298) 2004年 12月 発行 事務局 感染研 感 染症情 報 セ ンター 〒162‐ 8640新 宿区戸山1-23-1 Te1 03(5285)111l Fax 03(5285)1177 E‐ mall ヲ具棋[ぽ 覆竜黒1岳罰盤曇需碁義聯 iasr― cOnih.go.jp L窮 ∫野 硼 鰤 】 薦寵 究会。 検憂所.感 染性腸炎研f暫 働者養蘭 <特 集 >水 痘 1982∼ 2004 :義 疑警 49週 1週 2004年 簾 ル ペスウイ 曰 1.水 疸患 者 報 告 数 の推移 .1982年 第 ∼ 帯 状疱 疹 ウイル ス (VZV)は ,ヘ 水疸 ― ′ヨ `人 に水 ルス科 α亜科 に属 す る.DNAウ イルスで初感染時 t A の知 の そ 宿主 ● 痘 として高率 に発症す る。 その後 ,終 生 _ ● いは高齢化 あ る 状態 し 疫抑制 に潜伏感染 ,免 覚神経節 に伴 つて再活性化 し帯状疱疹 を発症す る。水痘 は通常 の二 :番 :コ :塁 :菫 小児期 に好発 す る予後 良好 な疾患で あるが ,細 菌 , , E:ユ 炎 次感 染 (敗 血症 を合 む),髄 膜脳 炎 ,小 脳失調 ,肺 が 症す いは 発 妊婦 肝炎 な どの合併症 が あ る。成人 あ る ルス薬が開 る と重症 とな る場合 が多 い。有効 な抗 ウイ いて も免疫抑 発 され予後 は改善 した ものの ,現 在 にお は極 ある。感染力 制状態下 に発症す る と時 に致死的で ルスは上 めて強 く,飛 沫 ,空 気 ,接 触 で運 ばれた ウイ 2週 間 の潜 気道 か ら侵入 し,ウ イル ス血症 を経 て ,約 す る。皮疹 伏期 の後 ,躯 幹 を中心 に全身 に皮疹が出現 は紅斑か ら丘疹 ,水 疱 へ と急速 に進展 し,そ の後癒皮 人 の皮疹が混在 化す る。急性期 には これ らす ての段階 るま す ることが特徴 で あ り,す べて の皮疹が痴 皮化す , (感 ・・ ・・ 増曇 ヨ詈冒 = E・ たが ,2000 以降 わず かなが ら患者数 の減少 が認め られ 年 275,036人 (定 点当 た り92.36人 ),2001年 271,409人 250,561 (39.90人 ),2002年 263,308人 (86.73人 ),2003年 人 (82.39人 ),20∝ 年第 1∼ 49週現在 220,543人 (72.59 人)で 毎年 ほぼ一定 で あ る。 の も い 報告患者 の年齢 は (図 2),過 去20年 間 ずれ 年 々 10歳 未満 が95%以 上 を占める。 5∼ 9歳 の割合が徐 に減少 し,1∼ 4歳 の割 合 が増加 して いたが ,1995年 以降 はほぼ一定 で ,最 近 は 5歳 以下 が約 90%を 占める, o歳 は過 去20年 間約 10%弱 で ほぼ一 定 の割 合 で あ る。 と 5歳 年齢Bllで は 1歳 ∼ 4歳 まで はほぼ同率 で ,0歳 はそれ よ りやや少ない。 図 3に 小児人 口 (0∼ 9歳)と 水痘 お よび客 発性発 の患 疹 の定点 あた り患者報 告数 を示 した。突発性発疹 者発生率 は年度変化 がな くほぼ一定 で ,季 節的 な変動 によ 水痘患者発生状況 :図 1に 感染症発生動向調査 1988年 を示す。 る小児科定点 あた りの水痘患者報告数 2.水 疸患 者の年齢分布 ,1982∼ 2003年 :塁 (3ng発 生麟自口壼 :2004年 :2月 9日 現在颯告a) で感染力を有 す る。特徴 的な皮疹 によ り診断が容易で い あ るため,ウ イルス分離検査 が行 われ ることは少な が ,免 疫抑制状 態 あるいは成人で発症 した場合 は通常 ス の経過 とは異 なる病態 を とる場合 が あ り,ウ イル 分 離 を合 めた病原体診断 が必要 で ある。 図 '自 もない ことか ら,比 較対照疾 患 として感染症発 生動 向 調査開始時点か ら調査対象 に加 えられ ている。小児人 口の減少 に伴 い 1突 発性発疹 の患者報 告数 は減少 して 染屁発生動向 調査).. lP trttqaglt D?,a71 06.g r& 2rcN s tlm Asl tE rd.r, 4ttt 4il6 tfrq rtt'$ t&ra Ins rS? re$ oo.g (uat oa6l De.m oas の推移 目 3.小 児入0(9繊 以下)と 水壼および突発性発疹患者報告数 1982-2003年 , 9.0 =:=験 tq.r3t oad) (Eou (t!lt 人 ロ tg.?A け ぬ :=高 為 ・・ TC二 (R.o ola otoll tt.|! tcll olrD tr.q ''l,6 GS ;'l.@ r6s cTtt ns 4rr rg' 定 点 当た 0年 間鷹者 m告臓 (tt..r$ 磯自皇:≧ 豊::彗 :目 塁晨ロミ 菫書首ヨ奎彗 m、 (人 口ttへ ●●● 3● e● 燎は6n饉 兒●●n口 量による) (2-(-t!c=r() 1 (313) -5- 2(319)病 原微生物検出情報 VOl.25 No.12(2004.la リア ,フ イ ンラ ン ドな どが 韓 国 ,カ ナダ,オ ース トラ を導入 した国 に あ り (本 号 13ペ ー ジ参照 ),定 期接種 の著明 な減 ぉ ぃて は,水 痘罹 患例 のみな らず ,入 院例 の低下 が認 め られ て い 少 ,水 痘関連 の医療 費 ,死 亡率 (特 集 つづき) 183,000 297,000 21Q000 329,000 132,000 88,000 130,000 202,040 357,600 615,496 59Q103 。. m0 邸劇鵬騨 2 岬圏脚mW鄭 202.000 311,000 150,325 287,000 36.520 289,000 25,000 317,000 87,280 302,000 197,941 225,000 332000 点を小児科中 いたが,1999年 の感染症法施行以降,定 か ら,わ ずかながら患者 心あ医療機関 に変更 したこと れる。水痘 は年別 に患者報告数 報告数の増加が認 めら と同様 に小児人口の の増減 はあるものの,突 発性発疹 向にあり,感 染症法 減少 とともに患者報 告数 は減少傾 している。また,水 痘 は 施行以降 に患者報告数が増加 の患者数が報告されてい る。│ 毎年,突 発性発疹 の約 2倍 25週 頃か ら減少 し,第 週別 患者報告数 は,毎 年 ,第 45週 頃から増加する としさ 36∼ 38週 頃が最も少な く,第 にみると (3ペ ー う一定の傾向が認められる。地域別 2峰性 の流行パ ター ジ図 4),北 海道 `東 北・ 北陸では においては,ピ ー ンを示すのに対 し,関 東 以南 の地域 の流行パターン クがはっきりしないなあるいは1雌 1峰 性 でかつ患者 が多 い時 を示 したo九 州・ 沖縄 では の差が他 の地域 に比 して大 き 期 と少 ない時期の報 告数 か った。 の地方衛 生 vzV検 出数 :1982年 1月 ∼2004年 10月 で あつ は737例 VZV検 出報 告 研究所 (地 研 )か らの 水痘 は病原体 サ ー た (2004年 10月 25日 現在報 告数 )。 研 か らの報 ベ イ ランスの対 象 になって い な いため,地 ン導入前 ワクチ による。水痘 告 は研究 レベ ルでの検査 が あつたが ,そ の後減 は年間 50∼ 100前 後 の分 離報 告 11例 に とどま つてお り,検 出 少 し,最 近 で は年間 6∼ 方法 も PCRが ほ とん どである。 けて高橋 らに よつて開発 水痘 ワクチ ン :世 界 に先駆 ンは (本 号 3ベ ー ジ参 照 ),世 され た岡株 水痘 ワクチ よつて安全 性 ,有 効性 ともに 界保 健機 関 (WHO)に ンで あ る と認 め られ ,多 もつ とも望 ま しい水痘 ワクチ され て い る (本 号 13 くの国 で 1歳 以上 の小児 に接種 る ことは その ベージ参照 )。 自然 罹患 の水痘 を予防 す 想 され る。 ことが予 させ る 後 の帯状疱疹 の発生率 を減少 ンの適用 が拡大 され,水 痘特異 さらに2004年 にワクチ 齢者 の帯状疱疹 り 的細胞性免疫 を高 める こ とによ ,高 てい る。 ワクチ ン 1回 の予防 に用 い る ことも期待 され 康小児で95%以 上 )自 血病 接種後 の抗体陽転率 は,健 ワクチ ンの有効率 につい 患児で90%以 上 と高 く,水 痘 等度 お よび重症 ては,軽 症 まで合 める と80∼ 85%,中 い る て (本 号 3● ― ジ参 者 でみ ると95∼ 100%と され ラチ ンが含有 されて いた 照)。 接種後 の副反応 は,ゼ たが ,除 去後 は極 めて 頃 はア レルギー反応 が散見 され した場 合 ,接 種 2∼ 3週 に 稀 で ある。免疫不全者 接種 が ある。 すべ ての子供 に予 間後 に水疱 が出現 す る場合 時 点 で米国以外 に 防接種 を推奨 してい る国 は,2004年 …6- 痘 ワクチ る (本 号 5ベ ージ参照)。 一方,わ が国の水 とし ン生産量は表 1に 示すとおり,1987年 に任意接種 間約 より 年 て 1歳 以上にワクチンが導入された当初 の約 1/4で 30万 人分であり,麻 疹 ワクチン生産量 20∼ る (本 号 5 ある。接種率 は25∼ 30%程 度 と考 えられ ページ参照)。 では,保 育園 現在 の問題点 :堺 市 と金沢市での調査 と低 く,ひ とたび 児 における接種率 は 7.6∼ 13%程 度 ン を受 ける年齢 に 集国内で患者が出る と,ワ クチ 接種 模 な園内流行 達 していない 0歳 児 クラスを含めた大規 ージ参照)。 保育園欠 に繋がつてい る (本 号 7∼ 10ベ が仕事 を休 んで看護 席 の平均 日数 は約 1週 間,保 護者 いる (本 号 9ペ ー にあたることによる負担が示 されて づ くと,直 接医 ジ参照)。 島根県出雲市 での調査 に基 の総額 (疾 病負担)は 療費 と家族看護 に関す る費用 とす ると,全 国でおよ 日本全体 の年間患者数 を34万 人 に係 る疾病負 そ439億 円 と推定 され,2003年 度 の麻疹 ージ参照 )。 疾病負担 担 の約 5倍 であつた (本 号 14ペ めた れらを合 の約 8割 は家族看護 の費用であるが,こ に関する費用の比率 は,平 罹 患に伴 う費用/予 防接種 G , 号14ペ ージ参 均4.4∼ 5.9と 高い数値を示 している (本 こつており,成 人 照).水 痘患者の院内発生は毎年起 11ペ ージ参照), の抗体保有 率 は約 95%と 高 いが (本 号 の影響 は大 きい。院 医療 従事者 が感受性 者 で あ る場合 と費用 ,免 疫不 全者 内発生時 の感染対策 に要す る労 力 える と,医 療従 を考 の影響 に二次感染が起 こつた場合 である (本 号 11ペ ー 事者 に対するワクチン接種 も重要 ジ `参照)。 ワクチ ン接種率 今後 の対策 :現 在のわが国 における 国約3,000の 小 は流行を抑制するには不十分であり,全 も毎年 20万 人 を超 え 児科定点か らの患者報告 だけで 々において ている。既 に定期接種 に導入 されている国 て いることに加 え,今 重症例 の著明な減少が報告 され も欧州 に 年,米 国 と欧州の研究者 の組織 Euro Varで まった ことは おける定期接種化 にむけた合意が まと と考 える。医療 今後 わが国の対策 を考 える上でも重要 在 の流行規模 の大き 経済学的効果 も示 されてお り,現 クチ ン接種率 を上 さ,重 症例 の実態 を考慮す ると,ワ か し,接 種率が不十分 昇 させ ることが必要 である。 し い接種率 を め である と患者年齢 の上昇 に繋が るた ,高 い免疫抑制 に伴 達成す る必要がある。移植医療 の進歩 己免疫疾 患等 の 剤投与中の患者が増加 し,腎 疾患や自 いる患者 も少な く 治療 にステロイ ド剤 の投与を受 けて ることができ ン ない。基礎疾患のためにワクチ を受け ものを抑制す る ない者の水痘罹 患予防 には,流 行 その の向上が求 められる。 以外方法はなく:ワ クチ ン接種率 , ○ ISSN 0915-5813 9(No.319) 2006年 9月 発行 Vol。 27 No。 症 所局課 究康 症省染 研健 核 染働感 感労 国厚結 立生 http:,/idsc.nih.go.jp /iasr /index-j.html Te1 03(5285)1ln Fax 03(5285)l177 E― mail iasr― cOnih.go.jp 露リツツヂ賢翻:: 1ダリ 勢ζ 87鴛 載︶ 事務局 感染研 感染症 情報 セ ン ター 〒162‐ 8640新 宿区戸山1-23-1 鱗 によって報 本誌に掲載された統計資料は,1)r感 染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律Jに 基づ く感染症発生動向調査 に由来する。データは次の諸機関の協力によ に関す_│デ ー.2_・ 2と および 体検出 告された,患 者発生 病辱 すに図 国 払生 ?zi′ `菱 ,感 染性腸炎研究会。 5桑 浜ぎお17孫 憂所,地 方衛生研究所 ,厚 生労働省食品安全部,検 疫所 =る '生 <特 集 >B型 肝炎 2006年 7月 現在 図 1.診 断月別l急 性B型 肝炎患者報告数,2002年 1月 ∼2006年 7月 〔I 報 告 推定感染地 明 E〕 不 %国 外 ■ 曰内 30 25 致 20 15 1 4 7 10 1 4 7 I 10 4 7Fl I a)O6 2004 (感 染症発生動向調査 + :2006年 8月 ‖ 日現在報告飲) HBV持 続感染者 か ら発症 した急性 増悪 ,ま た慢性肝 gO.jp/bunya/kenkOu/kekkaku‐ kansenshou l 1/01‐ 05‐ 02.html参 照)。 HBV感 染 の一次 スクリーニング 法 としては HBs抗 原 の検出が広 く用 い られて いる. HBs抗 原測定法 には,凝 集法,イ ムノクロマ ト法,EIA 炎 な どが あ る。持続 感 染者 の うち 10∼ 15%が 慢性 肝 癌 )を 発症 す る.成 人で 疾患 (慢 性肝炎,肝 硬変 (Enzymelmmuno Assay)/CLIA(Chemiluminescelt lmmuno Assay)/CLEIAIChemiluminescent Enzyme の初感染 の場合 ,多 くは一過性 の感染で 自覚症状 がな い まま治癒 し,20∼ 30%の 感染者が急性肝炎 を発症 す る。 この場合 ,稀 に劇症化 す る場 合 が あ る.HBVは lmmuno Assay)法 があるが ,測 定原理 の違いにより 検出感度が異なることか ら,検 査目的 に応 した検査方 B型 肝炎 は,ヘ パ ドナ ウイルス科 (Httα ど屁αυJ減 ね a) に属す る B型 肝炎 ウイルス (HBV)の 感 染 に起 因す る。Ё型肝炎 には,初 感染 によって発症 した急性肝炎 , 一 t `肝 法および試薬を選択することが必要である ジ参照)。 , 主 として HBV感 染者 の血 液 を介 して感染す る。 また 精液な どの体液を介 して感染す るこ ともある。 (本 号 5ペ ー 年別および月別発生状況 :2002年 以降,急 性 B型 肝 炎 と診断され報告され た患者数は,2002年 333例 ,2003 現在 ,HBVは 8種 類 の遺伝子型 (A∼ H型 )に 分類 されて い るが,こ の選伝子型 には地域特異性 があ るこ と,ま た慢性化率な ど臨床経過 に違 いが ある ことが知 年 244例 ,2004年 243例 !2005年 208例 ,2006年 1∼ 7 月107例 である。 1999年 は約500例 ,2000年 は約400例 2001年 は約 300例 であ り (lASR 23:163-164,2002 参照),2003年 まで減少傾向が認 められたが,そ れ以 降はほぼ横 ばいに転 じている。月別の報告数に一定の 傾向は認められず,季 節変動 は大 きくない (図 1)。 : られてい る。欧米型 で あ り,他 に比 べ慢性化 しやす い 遺伝子型 Aの 感染者 が近年 わが国で も増加 して い る ことは注視すべ き傾 向である (本 号 3ベ ー ジ &7ペ ー ジ参照)。 2003年 H月 の感染症 法 の改正 に伴 い,急 性 B型 肝 推定感染地 :2002年 ∼2006年 7月 に診断された1,135 例 のうち国内感染例が983例 (87%)で あり,各 年 と も大多数は国内感染例 である。国外感染例 も85例 (7 炎 は,感 染症発生動 向調査 におけ る全数把握 の 5類 感 染症 であ る 「ウイル ス性肝 炎 (E型 肝炎及 び A型 肝 炎 を除 く)」 に分類 された。診断 した医師 は,7日 以 %)報 告されている (図 1). 2006年 4月 改正前 の患者届出票では国内の感染地 域 は報告されて いな いため,国 内例の都道府県別報告 (2ペ ージにつづ く) 1(21つ 内の届出が義務付 け られてい る。2006年 4月 に,届 出 基準 と届出票 が改正 されて い る (http:〃 www.mhlw. -7-