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リニア中央新幹線整備計画の決定を受けて 平成 23 年 6 月 JR東海

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リニア中央新幹線整備計画の決定を受けて 平成 23 年 6 月 JR東海
リニア中央新幹線整備計画の決定を受けて
平成 23 年 6 月
諏訪広域連合長
茅野市長
山田勝文
柳平千代一
◆経過
諏訪地域では、1988 年 (昭和 63 年)にリニア中央エクスプレス(現在は「リニア中央新
幹線」に改名)建設促進諏訪地区期成同盟会を設立し、リニア中央新幹線の早期建設をめざ
した運動を続けてまいりました。
1989 年 (平成元年)には、リニア中央新幹線建設促進長野県協議会総会において、長野
県内はBルートにすること、および早期建設を期待するとの決議が採択されました。
長野県が県内ルートをBルートと意思決定して以来 22 年間にわたり私たちはBルート
での建設を要望してまいりました。
2006 年まで作成されたJR東海のパンフレットにも、リニア中央エクスプレス建設促進
期成同盟会(東京大阪間の沿線 9 都府県で組織)資料よりという注釈はあるものの、Bルー
ト 1 本の概要図が掲載されています。※下図参照
◆JR東海「中央新幹線」パンフレット 2005.7 より
リニア中央エクスプレス建設促進期成同盟会資料より作成ⓒTRIC
しかし、2007 年 (平成 19 年)にJR東海が自己負担を前提にリニア中央新幹線を建設す
ると公表し、ルートについてはABCの 3 ルートを併記した建設案が提示されました。
長年Bルートでの建設促進に取り組んできた私たちは、にわかに浮上したCルート案に
大変困惑しました。
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その後、2010 年(平成 22 年)に国土交通省の交通政策審議会にリニア中央新幹線の整備
計画が諮問され、中央新幹線小委員会における検討、答申を経て、国は 2011 年(平成 23
年)5月Cルートによる中央新幹線の整備計画を決定し、JR東海に建設指示を出しました。
これによりリニア中央新幹線のルートは、Cルートで決定したことになりました。
◆JR 東海との面談
国の整備計画決定を受け、県内で最初となる JR 東海との面談が、6 月 6 日諏訪市役所
で行われました。面談には私(諏訪地区期成同盟会会長山田諏訪市長)を始め市町村長が出
席し JR 東海の宇野本部長と意見交換をしました。
冒頭、今までの諏訪地区のBルートへの取組みをDVDで上映し、長年リニア中央新幹
線の実現にかけた熱い思いを理解していただきました。
H23/6/6 JR東海との面談
その後、山梨及び県内の中間駅までのアクセス向上策として、中央東線と飯田線の高速
化への後押しや高速道路、在来線の利便性向上を要望しました。また、国交省の答申に盛
り込まれた地域の交通体系を協議する「検討の場」への参加を要請し、JR 東海から協議の
場へ参加するとの回答を得ました。
◆これからの日程
今後の日程は、JR 東海がリニア中央新幹線の中間駅の位置を絞り込んだルート案を提
示(6 月 7 日に長野県を除く神奈川、山梨、岐阜各県の中間駅と路線案を公表)し、地域と
の調整を行ったうえで環境影響評価(3 年間)に入ることになります。
そして、東京~名古屋間の 2014 年度着工、2027 年度開業に向けたリニア中央新幹線建
設事業が計画段階から実行段階に移っていくことになります。
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事業実施想定区域図
H23/6/7 JR 東海公表(JR 東海ホームページより)
◆諏訪地区の対応
国の整備計画決定を受け、諏訪地区では、リニア中央新幹線建設促進にかかわる今後の
活動について次のように考えます。
①地域の交通体系を協議する「検討の場」への参加
長野県が働きかけ交通政策審議会答申に盛り込まれた、
「沿線地域の利便性の維持・向上
を図るため、国、建設営業主体並び沿線交通事業者等による『検討の場』」に参加し、諏訪
地区、中南信地区にリニアの整備効果を最大限に波及させる方策を検討、要望する。
②リニア中間駅への交通アクセスの検討、要望
山梨県及び下伊那のリニア中間駅へのアクセス網の整備について検討、要望する。
③JR中央東線の高速化の検討、要望
中央東線の高速化については、長野県、山梨県、中央東線沿線市町村等で組織する「中
央東線高速化促進広域期成同盟会(会長山梨県知事)」で中央要望等を実施しています。同
同盟会所属市町村への働きかけのほか、①の地域の交通体系を協議する「検討の場」で中
央東線の高速化について検討するとともに、その実現をJR東日本に要望する。
④リニア中央新幹線建設促進長野県協議会との連係
リニア中央新幹線建設促進長野県協議会と連携しながらの建設促進活動を継続する。
以上のような活動、要望を展開しながら、引き続きリニア中央新幹線建設の応援団とし
て諏訪地区が一体となった活動を展開していきたいと思います。
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