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第9回長浜市景観審議会 議事録

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第9回長浜市景観審議会 議事録
第9回長浜市景観審議会
議事録
○日 時
平成 23 年7月1日(金)13:30~15:10
○場 所
長浜市役所 東別館4階 4-A会議室
○出席者
奥貫隆、山崎一眞、大神敏臣、河島明美、川西章則、桐山郁雄、中西恭子、
橋本英宗、松居弘次、村居孝義(以上 10 人)
○欠席者
吉見靜子、吉井茂人(以上2人)
○事務局
今西部長、伊藤理事、西村参事、田中主幹、中田主査、渡邉主査、寺村主事
○傍聴人
なし
○配付資料 ・次第
・資料1:電光掲示板の規制内容
・資料2:電光掲示板の検証
・資料3:色彩基準(案)
・資料4:一般基準の規制内容(抜粋)
・資料5:守山市の色彩基準
○議事録
1.開会
・今西部長挨拶(省略)
2.審議事項
(1)電光掲示板の規制内容
(事務局)
・資料1、2に基づき説明。
(委員)
・規制基準(案)の「1敷地内に原則1つ設置可能」の「1 敷地」とはどういう意味か。
(事務局)
・建築基準法に基づき、建築物1棟に対し1つの敷地を設定される。大規模な建築物の場合
には、敷地を広く設定される場合もある。
(委員)
・複数の店舗が1ヶ所に集まって建っている場合、敷地はどうなるのか。
(事務局)
・例えば、壁面広告物や屋上広告物の基準の考え方と同じで、複数の店舗が入っている建築
物でも建築物1棟として規制する。
1
(委員)
・建築物1棟に複数の店舗が入っている場合は、建築物1棟に対し1敷地内となるのか。
(事務局)
・複数の敷地と判断する場合、電光掲示板が近い距離で2個、3個と増えてしまうことから、
原則、建築物1棟に電光掲示板1個として規制していく。また、以前にも議論があったよ
うに大規模な建築物については、開発行為の段階から指導がしやすい環境にはあるので、
電光掲示板が増えないように協議を進めていく。
(委員)
・大規模な建築物の場合、「1敷地内」の定義が曖昧になってしまうのではないか。
(会長)
・例えば、複数の土地の所有者が一体の敷地を再開発して建築物を1棟建てる場合、原則、
建築物1棟として判断するのか。
(事務局)
・そのとおりである。
(委員)
・建築基準法上は、敷地の可分・不可分の関係となるので、可分の1つの土地を1敷地とす
る場合は、電光掲示板が乱立することも想定されるが、小さな敷地でも電光掲示板を設置
できるのか。
(会長)
・例えば、商業開発で事業者A・B・Cがそれぞれ商業施設を建てた場合、1敷地内に原則
電光掲示板1個の規定を適用した場合、それぞれが電光掲示板を1個設置できるのか、そ
れとも1敷地として規制されるのか。
(事務局)
・基本的に建築物は1敷地に1棟が原則である。ただ、一体的に広く見れる場合は1敷地に
電光掲示板1個という原則をとりつつ、商業施設に隣接している一体と見える小さな建築
物や、建築確認上、別敷地として設定されている場合などは個別に協議する。
(会長)
・複数の建築物が集まって建っている場合、1つの敷地のように見えるが、建築基準法上、
1敷地に建築物1棟という関係があることから、それぞれ別敷地になるのか。
(事務局)
・一体的な駐車場を共同で利用されている場合や、広い敷地の中に複数の建築物がある場合
の取り扱いについては、建築基準法に基づき敷地設定されている建築物があることから、
原則は1敷地に電光掲示板1個として判断する。
(会長)
・今後、新基準が確定し、開発行為が申請された場合、窓口で混乱をきたす心配はないか。
(事務局)
・基準がないより、具体的な基準がある方がわかりやすい。
(会長)
・法令でも「1敷地内」という表記を使用されており、社会通念上「1敷地内」ということ
についてはコンセンサスが得られると思うが、実際窓口の指導で混乱をきたさないように
すべきである。
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(事務局)
・県なども同じであるが、一定の基準を定め指導する上で、市としての統一した考え方をマ
ニュアル等で示していく。表現上は、1敷地内に電光掲示板1個以内で運用し、混乱しな
いようにする。
(会長)
・指摘のあった事項については、窓口で混乱をしないよう配慮されたい。
・6月に開催した専門部会において電光掲示板の高さや大きさなどを議論したが、その内容
を伝えてほしい。
(委員)
・基本的に規制基準は、長浜市がどんなまちなみを目指すかによって決まる。極端にいえば
ラスベガスを目指すのなら別であるが、風格ある長浜市を目指すなら、その姿勢を示して
いかなければならない。まちなみが乱れる前に、ある程度厳しい基準を設定するのが本来
の姿でないかと思う。
(委員)
・新基準では広告塔の高さ制限は、どれくらいか。
(事務局)
・広告塔の高さは、第4種地域では10m以下、第5種・第6種地域では20m以下となる。
(委員)
・電光掲示板は、遠くからでも視認が可能であることから、高さ制限を他の広告塔より低く
設定しないのか。
(事務局)
・基準案の大きさであれば、電光掲示板を高さ20mの位置に設置した場合でも、文字が小
さくなり遠くからは確認しづらくなる。できるだけ低い位置に設置されるよう面積に上限
を設けた。
(会長)
・全体の屋外広告物の規制の中で電光掲示板の占める面積は、他市の基準と比べても厳しく
設定しており、5㎡以内の大きさの電光掲示板であれば、視認性という観点からも、極端
に高い位置に設置しても大きな効果が期待できず、ある程度の規制効果が認められるだろ
う。
(委員)
・他市の基準と比較した表があるが、これが今回の決め手ではないか。これを見ると、長浜
市では京都市ほどではないがかなり規制を強くしようとしているのがわかる。ただ、説明
の仕方に疑問を感じる。前半に説明があった光害や夜間景観に関連した規制になるのかと
思ったがこれは基準とは関係なく、別資料扱いの検証の最後に出てきた他市との比較の後
に規制基準案となっており、聞く方にとっては理解しにくい。
(会長)
・光害については、この規制基準案とは別個のもので、電光掲示板の共通認識に立つために
事務局が準備した参考資料である。専門部会では、他の自治体の電光掲示板の考え方や基
準を勉強し、電光掲示板は賑わいを創出する面もあるため基準を全面禁止から緩やかにす
る考え方のもとで議論した。今後、ガイドライン等の作成も念頭に置き、長浜市としてど
ういう考え方でこの大きさになったのか丁寧に説明をすべきである。
・金沢市では早くから屋外広告物の規制をされており、市内全域を区分し全体的に厳しい基
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準が適用されている。金沢駅前周辺の限られた地域については、賑わいの創出といった観
点から緩やかな基準を適用されている。長浜市においても、将来まちづくりの中で、特別
に扱う必要が生じた場合には、景観審議会で個別に審議し判断するのも1つの方法であり、
また一定の地域を新たな独立した区域に設定し、それに対応する基準を策定していくとい
うのも将来考えられる。
(委員)
・夜の景観を重視する場合、条例化する方法と景観計画の中で基準を定める方法と2つある
が、今後そうした取り組みを目指すのならこの資料の意味がある。
(会長)
・神戸市や金沢市は、他市と比べると相当早くから取り組みをされており、長浜市としては
直ちに夜間景観の基準づくりまではできないかもしれない。この2市は景観法が施行され
る前の景観条例に基づいて自主的に夜間景観について市独自の条例を策定し指導してきた
経緯がある。
(委員)
・今後は、もう少しわかりやすく説明していただきたい。
(会長)
・電光掲示板については、既存不適格が極めて少ない現在の状況下で、将来を見据え早めに
より厳しい方向で基準を示し、市民や事業者の理解を得られるよう基準案を策定した。そ
れでは、電光掲示板についてはこの基準案に基づき作業を進めさせていただく。
(2)第8回景観審議会における指摘事項
(事務局)
・資料3、資料4に基づき説明。
(委員)
・「写真等」という表現は、他の基準にも使われているのか。
(事務局)
・色彩基準の中でしか、
「写真等」は出てこない。
(委員)
・長い表現となり繰り返さなければならない場合は、通常、『以下「写真等」という。』とす
るが、他の基準に「写真等」が出でこないのであれば、
「写真、絵画その他これに類するも
の」とした方がよいのではないか。
(会長)
・指摘のとおりである。今回、色彩基準で規制するのは地色の彩度であり、これに言い難い
ものとして、「写真、絵画その他これに類するもの」とすることで実行上問題ない。
(委員)
・「良好な」という言葉は、どの部分にかかるのか。
(会長)
・
「良好な景観の形成」というのが1つの言葉となっている。
この表現は何度も出てきており、
問題ない。
・守山市の色彩基準を添付しているが、前回の景観審議会において守山市の色彩基準につい
て質問が出て曖昧な回答となっていた。守山市の地域区分については長浜市と比較的近い
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考え方になっている。
・色彩基準については、守山市は第1種から第3種地域までが適用されているが、長浜市は
第1種地域のみを対象としている。前回の質問の趣旨をもう一度理解し、色彩基準につい
て専門部会で議論した結果、長浜市では第1種地域のみ色彩基準を導入するに至ったこと
を報告させていただく。
・守山市の許可基準では、湖岸沿いより、内陸の田園地域や河川流域の方が色彩基準が厳し
い。これまでの県の考え方からいうと、自然度が高い琵琶湖への景観に配慮するという観
点から琵琶湖沿岸に対する景観形成基準であったが、守山市では議論を踏まえた結果、そ
うした色彩基準となったと思われる。
3.その他
(事務局)
・次回の景観審議会は、10月18日(火)13時30分から開催する。
4.閉会
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