...

第18号

by user

on
Category: Documents
20

views

Report

Comments

Description

Transcript

第18号
(2013 年 3 月 16 日発行 Rev0)
この「震災復興支援プロジェクト」(略称「雪プロ」)は、教会委員会および各会の支援のもとに、信徒の皆さんで
この東日本大震災に対して出来ることを考え、そして実行しようとカトリック雪ノ下教会で立ち上げた組織です。
必要に応じて皆さんのご協力を得て、ボランティアの募集、募金および物資の支援をしたいと思います。毎月発
行の「ひびき」と記事が一部重複する場合もあります
震災復興支援プロジェクト責任者 中山 正士
スタッフ代表 中島
学
ボランティア活動
★ 11 月~12 月のボンティア活動
・11 月 10 日(土)~11 日(月)塩釜教会・後藤さん
・11 月 24 日(土)~25 日(日)塩釜ベース・黒須さん、高須さん
・12 月 15 日(土)~16 日(日)福島宮代仮設・中島さん
・12 月 15 日(土)~16 日(日)塩釜ベース・関根さん
・12 月 15 日(土)~16 日(日)原町ベース・島さん
・12 月 18 日(火)~22 日(土)釜石ベース・海老原さん
・12 月 23 日(日)原町ベース・吉武さん
★ 1 月のボンティア活動(敬称略)
・1 月 13 日(日)~14 日(月)塩釜ベース・後藤さん
・1 月 18 日(金)~19 日(土)仙台・Sr.キャサリン
・1 月 19 日(土)~20(日)福島宮代仮設ボラパック・全 14 名
首藤さん、岸さん、後藤さん、服部さん、中島さん、野口さん、石井さん、町田さん、首藤さん、
中島さん、岸本さん、庄司さん、酒井さん、島さん
江ノ電のマイクロバス(運転手付き)を頼みました。
・1 月 26 日(土)~27 日(日)塩釜ベース・黒須さん、高須さん
★ 2 月のボランティア予定
・2 月 23 日(土)~24(日)福島宮代仮設・中島さん、脇谷さん
★ 3 月のボランティア予定は今のところ未確定
★ マルシェ【南会津地方の野菜類販売など】
・12 月 16 日(日)9:00~12:30 前庭にて実施。
☆南会津:有機野菜、お米など
☆川俣町農業振興公社:桑茶各種、炊き込みご飯の素、
レトルトカレーなど
☆竹屋菓子店:手づくり飴各種、和菓子、他
☆北三陸:久慈のすきこんぶ、わかめ、などの物産品
・1月 20 日(日)9:00~12:30
☆新物の会津若松の酒粕を使った香り豊かな甘酒
☆南会津:雪下野菜、お米、玄米、漬け物、お菓子など
☆川俣町農業振興公社:桑茶、炊き込みご飯の素、レトルトカレー、他
☆川俣町竹屋菓子店:手づくり飴各種、和菓子各種
☆北三陸物産:久慈のいちご煮、サバ飯の素、わかめ、すき昆布など。
1
・2 月 17 日(日)9:00~12:30
☆南会津~雪下野菜など ☆南会津産絞りたての酒粕を使った甘酒
を販売し、完売しました。
☆川俣町農業振興公社~シャモソーセージ/炊き込みご飯の素/レ
トルトカレー/桑茶各種ほか
☆川俣町竹屋菓子店~手づくり飴各種、和菓子各種
☆北三陸物産
★二本松教会からの野菜販売
・1 月 6 日(日)9:00~13:00 前庭
ほぼ完売しました。
・3 月 3 日(日)9:00~13:00 前庭
福島・宮代仮設住宅での「小正月」
― CTVC 主催「ボラパック」から ―
「雪プロ」
1 月 19 日(土)~20 日(日)にかけて、当教会が主になり、福島市にある宮代仮設住宅の「小正月」のボラ
パックを実施しました。当教会から 14 名の参加者があり、江ノ電バスのマイクロバスを仕立てて、19 日の朝教
会を出発しました。小正月は旧の正月に当たりますが、原発の事故からここ宮代に避難した浪江町に住んでおられ
た方々は昔から、この小正月のお祝いを楽しみにしていたとのことでした。
19 日には、東北高速道から太平洋側の原ノ町に抜け、一
昨年の津波に襲われた地まで足を伸ばして、今もそのままに
なっている被災地を訪問しました。あらためて被害の大きさ
とその悲惨さを認識しました。
被災地ピンクのリボン(遺体の発見場所)
右下の丸印内
カルタ、福笑い、ダ
ルマ落としなどで遊
びます。皆さんとて
も楽しそうに遊んで
いました。
2
皆さんに感謝
中高生会リーダー 酒井 博子
みなさんは 5 年後、どんな生活をされていますか?
宮代仮設のホワイトボードには、
『目指せ、5 年後に生きている自分!』
『浪江に帰るまで生き抜こ
う』と書かれていました。
私はこの言葉が今回、自分の中で特に響いた言葉でした。
5 年後の未来を想像されるとき、そこには地元、今ある家、教会のある生活、進学や就職して今ある
土地を離れても「ふるさと」と呼べる場所は必ずあるはずです。みんな、「ふるさと」がある前提で
未来を想像されるはずです。
しかし、その当たり前である「ふるさと」を原発・放射能の影響で失った方々の気持ち。地震や津
波だけなら、家屋が倒壊しても高台に新たに家を建てて、生活できる。でも、今は中に入ることもで
きないというジレンマと現状。5 年経過すれば、国や原発の専門家は帰宅できると言うけれど、実際
に 5 年で元の生活に戻れるかなんて考えられない。と国や政府に対しても憤り。原発や目に見えな
い放射能のせいでふるさとやずっと生活し慣れ親しんだ場所に帰れない人の気持ちを知り、わたしは
改めて、復興とは何か。を考えることになりました。
私は福島に行く前は、日本のどこにいても少なからず放射能は浴びている。何を言ってもきっとし
ょうがないんだ。と諦めた気持ちであると共に被災されている方の生活について真面目にじっくりと
考えず、
「原発」という大きな問題から目を背けた生活をしてきました。
今回、福島宮代仮設で正月遊びをしている中、なかなか参加されない方に話かけたとき、その方は
自分の娘に似ている。と話してくださって、格好も背も目の感じも似ているわーと微笑まれながら私
を見ていました。しかし、時折見せる娘さんを思い出しているときの目がどれだけ切なかったか。
きっとこれは宮代仮設の方と接しなければ感じることがきなかった感覚であり、知らないまま毎日
を過ごしていたことが私にはたくさんありすぎました。
線量の影響など不安なことはあります。でも、若い世代が今の福島に感心を持ち、感心を持てるよ
うにまずは体験したわたしが発信していかなれば。という気持ちになりました。
いつもボランティアに行って思うことがあります。
知らないことも怖いけど、知ろうとしないことが何よりも恐怖だと今回、市街地を見学する中で、自
治会長さんや宮代仮設で生活される方とのやりとりの中で改めて感じました。今回、素晴らしい体験
させて頂き、参加することができてよかったと感じています。
小正月のお祝いが大成功の中に終わったのも教会でおせちを作ってくださった方の協力(みなさ
ん、
「おいし~い!!」と言って食べていました!!)
。現地に一緒に行けなくても、ボランティアが
うまくいくように。とお祈りしてくださった方全ての人の協力があったからこそだと感じています。
ありがとうございました。
右から 3 人目が酒井さん
3
参加者のボランティアの皆さん
塩釜教会 → 伊保石仮設住宅でのボランティア
西御門・十二所地区 関根つた子
坂道を登りきると遠くに海が見える。塩釜でも高台にあり海側から吹き抜ける風が冷たい。市内中心部との温
度差が 2~3 度あるという伊保石仮設住宅。今年最後の味噌作り。前日から大勢の参加者が来ることを期待して
シスター海老の指示で、45 名分の塩を計量。翌日の昼食のシチュー作り。
クリスマスプレゼントにと晴佐久神父様のいのちの言葉とクリスマスカードを一緒に袋詰め。当日は本当にた
くさんの方が参加して下さいました。
東仙台教会のスタッフ、八王子から来て下さったボランティアの出口さん。味噌作りの後、全員で「聖しこの
夜」を歌いました。三回ほど繰り返し歌ったのですが、その時シスターの修道会の幼きイエズス様が回されたの
です。小さな小さなイエズス様です。空間が一瞬静けさに包まれ中には十字を切る人、涙を流す人、沈黙の時で
した。
イエズス様が一人一人を祝福されたように思えました。
被災された方々の心の傷が癒されますよう、この困難を乗り越え力が与えられますよう祈ってやみません。
(2012 年 12 月 15 日~16 日)
3 月 11 日(月)当教会大聖堂で、午前中は各宗派合同の「祈りのリレー」を行い、午後から「追悼・復興祈
願祭」が行われました。十字架の前にご位牌を置きました。
地震の起きた 14:46 分には 1 分間の黙祷を捧げ、約一時
間半のお祈りは終了しました。大聖堂内に各宗派のお祈りが
響きわたり、普段のカトリック教会では味わえない感動があ
りました。
十字架を先頭に、各宗派代表の入堂
4
ご位牌
清泉小学校生徒による聖歌演奏
キリスト教のお祈りに続いて黙祷
仏教のお祈り
神道のお祈り
午前中の「祈りのリレー」で建長寺・鎌倉流御詠歌奉詠
午前中の「祈りのリレー」で仏教会有志による祈り
の時に、清泉小学校生徒によるご焼香がありました。
式典最後に献花
5
仏教、神道の献花
シスターの献花
皆様からの暖かい寄付、本当にありがとうございます。最近は塩釜教会、福島の原町ベース、宮代仮設住宅へ
のボランティアが固定化されつつあります。仮設住宅への訪問も定期的になって来ていますが、まだまだ多くの
方のボランティアを必要としています。だんだん世間の関心も薄れてきているようですが、これからも宜しくお
願い致します。
なお、この「震災復興支援プロジェクト」だよりは、18 号となりましたが、毎月発行の教会報「ひびき」の方
で報告をするようにして行きたいと思います。特別な行事などがある場合にはまた継続発行する予定です。
震災復興支援プロジェクト責任者 中山 正士(携帯 080-3091-8665)
スタッフ代表 中島 学 (携帯 090-2650-5452)
発行:カトリック雪ノ下教会「震災復興支援プロジェクト」スタッフ一同
〒248-0006 鎌倉市小町 2-14-4 Tel.0467-22-2064
ホームページ : http://www.cityfujisawa.ne.jp/~yuki_248
6
Fly UP