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市長記者会見記録 日時:2007年6月19日(火) 場所:本庁舎2階 午前11時∼11時40分 講堂 議題:第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会韓国代表選 手および韓国代表チームオフィシャルサポーター表敬訪問について 市政一般 <内 容 > ≪第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会韓国代表選手お よび韓国代表チームオフィシャルサポーター表敬訪問について≫ 司会:おはようございます。これより、市長記者会見を行います。 本日の議題は、第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会 韓国代表選手および韓国代表チームオフィシャルサポーターの表敬訪問についてで ございます。 まず、私の方から、本日ご出席いただきました皆様をご紹介させていただきます。 まず、韓国代表チームの選手の方々です。 キッカー・パンターの宋豪哲(ソウ・ホッチョル)選手です。 オフェンスラインの趙学来(チョウ・ハンレイ)選手です。 タイトエンド、ワイドレシーバーの鄭秀孔(チョン・スゴン)選手です。 クォーターバックの金景敏(キム・キョンミョン)選手です。 キッカーの崔慶浩(チェ・キョンホ)選手です。 ディフェンスラインの李宣炯(イ・ソンヒョン)選手です。 韓国代表チームオフィシャルサポーターの李京源(イ・キョンウォン)さんでござい ます。 ワールドカップ実行委員会の浅田豊久(あさだよひさ)委員長でございます。 川崎コリアタウンを代表いたしまして、田平萬(デン・ヘイマン)さんでございます。 それでは市長、よろしくお願いいたします。 市長:第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会韓国代表選 手および韓国代表チームオフィシャルサポーターの李京源さんの川崎訪問について、 発表させていただきます。 日本で初めて開催されるアメリカンフットボールワールドカップ川崎大会のキッ 1 クオフまで、あと18日に迫ってまいりました。この間、市内の150近くの様々 な団体で構成される支援委員会、それから主催者であるワールドカップ組織委員会、 さらに開催都市であります川崎市の三者が一体となって大会機運の盛り上げに努め てきたところでございます。こうした中で、本日はワールドカップに出場する韓国 代表チームの選手の皆さん、また、韓国代表チームのオフィシャルサポーターを務 めておられる俳優の李京源(イ・キョンウォン)さんが、本市にお越しくださったわけ でございます。 アジア・オセアニア予選でオーストラリアを下し、見事ワールドカップへの初出 場を決めた韓国代表チームには、代表選手45人のうち、日本の大学やXリーグで プレーしている、韓国籍を持つ15人の選手が選出されているわけでございます。 本日は、この後、川崎区内のコリアタウンと、桜本小学校を訪問されますけれど も、川崎には多くの韓国籍の方が居住しておられまして、今回の訪問を機に韓国チ ームの応援が盛り上がるのではないかと期待しているところでございます。 本日は、地元コリアタウンを代表して、川崎韓国商工会議所会長の田平萬(デン・ ヘイマン)さんにもお越しいただいております。選手の皆さんには、ぜひ持てる力を 十二分に発揮していただき、素晴らしいプレーを披露してくださるよう、心から応 援したいと思っております。 また、李京源(イ・キョンウォン)さんは、人気ドラマ「チャングムの誓い」に出演 されている人気俳優でございまして、韓国代表チームのオフィシャルサポーターを 自ら買って出られたと伺っております。今回のワールドカップは、日韓両国の文化 にお互いに触れる貴重な機会でもあると思っております。李京源(イ・キョンウォン) さんには、両国の架け橋として、お互いの理解がさらに深まるように、ご活躍を期 待したいと思います。 本日はどうもありがとうございました。私からは以上でございます。 司会:続きまして、大会主催者を代表いたしまして、浅田ワールドカップ実行委員 長から、ご挨拶をお願いしたいと思います。 浅田実行委員長:マイクの関係もあるので、座ったまま失礼いたします。 一昨年の11月に、本大会を川崎市において行うということが、国際連盟の方と も正式に決定いたしました。その時点で、ホストである日本代表チームが6カ国の 一番目としてワールドカップに参加するということが決定したわけであります。そ の後、欧州のディフェンディングチャンピオン、スウェーデンが決まり、それから 欧州のブロックの戦いの中でドイツが決まり、フランスが決まり、そうこうするう 2 ちに、南北アメリカ大陸ではアメリカが決定したと。そういう過程の中で、最後に 6番目の参加チームとして決定したのが、今日、表敬訪問された韓国チームで、今 年の1月27日、シドニーにおいてのオーストラリアとの戦いで最後の勝ち名乗り を上げたというのが、韓国チームの出場に至るまでの経緯でございます。 戦前の予想は、体重、スピードに勝るオーストラリアが6分4分くらいで代表に なるのではないかという予想が立てられていたわけでありますが、見事オーストラ リアを破って、韓国がアジア・オセアニア地区の代表チームとして決定して、今日 のこういった晴れがましい舞台に立てるということは、やはり実行責任者としても 大変嬉しいし、また、今までのご努力に対して敬意を表する次第であります。 そういうことで、今、市長のご挨拶にありました、あと18日でキックオフとな ります、第3回アメリカンフットボールワールドカップ2007川崎大会、韓国チ ームの参加を得て、いよいよ盛り上がる大会になるという機運が芽生えてきており ます。あわせて感謝申し上げまして、実行責任者としての挨拶に代えさせていただ きます。ありがとうございます。 司会:続きまして、韓国代表選手を代表いたしまして、金景敏(キム・キョンミョン) 選手からご挨拶をいただきたいと存じます。よろしくお願いいたします。 金景敏(キム・キョンミョン)選手:おはようございます。韓国代表チームの金景敏 (キム・キョンミョン)です。よろしくお願いします。 まずは、このような場をセッティングしてくださいました川崎市長初め、川崎市 の方に、どうもありがとうございます。そして、お忙しい中来ていただいた李京源 (イ・キョンウォン)さん、皆様、どうもありがとうございます。 韓国チームはメンバー45人のうち、15人が在日選手となっています。また、 監督を初めコーチの方々も、日本の優秀なコーチの方々がしてくださいます。僕た ち在日選手の中で、母国語である韓国語を不自由なく話せる選手はほとんどいませ ん。また、生まれ育った環境が日本ということもあり、やはり少し文化や考え方が 違うところもあったりしました。ですが、同じ民族、同じルーツということで、共 に一緒に戦い、オーストラリアに勝利できて、このたび川崎でのワールドカップに 出場することができることを、本当に嬉しく思っております。 正直な話、韓国代表チームは、フットボールの実力的にも、本国韓国での盛り上 がり、知名度、認知度、チームを運営する金銭面的なところでも、6カ国中見劣り するところはあると思いますが、このような大会に出るということは本当に素晴ら しいことだと思いますので、今後、韓国のフットボール界においても日本フットボ 3 ール界においても、何かしら繋がっていけるように、思いっきり戦っていきたいと 思っております。 最後になりますが、川崎市には同じ在日の方がたくさんいらっしゃると伺ってお ります。大会の規模、チームのレベル、そういうのを抜きにして、在日選手が韓国 代表として知られているということは、本当に素晴らしいことだと思います。ぜひ、 皆さんに川崎球場まで応援しに来ていただきたいと思っております。どうぞよろし くお願いします。 司会:ありがとうございました。 せっかくですから、選手の皆さんから一言ずつ抱負などを伺いたいと思いますの で、よろしくお願いします。 李宣炯(イ・ソンヒョン)選手:焼肉とキムチで養ったパワーで、ドイツとアメリカに 全力を尽くして勝ちたいと思います。よろしくお願いします。 崔慶浩(チェ・キョンホ)選手:大阪産業大学から来ました、崔慶浩(チェ・キョンホ) といいます。今大会は、参加するに当たって多くの方々に助けられて参加すること になりました。その方々の気持ちも込めて、今大会、ワールドカップを盛り上げて いきたいと思います。よろしくお願いします。 鄭秀孔(チョン・スゴン)選手:早稲田大学4年生の鄭秀孔(チョン・スゴン)です。今 回の大会出場に当たり、4年生であり、チームの副将という立場なのに、今大会の 参加を許してくださった監督、チーム関係者の方の思いを胸に、早稲田の学生とし て、このチームに貢献していきたいと思います。よろしくお願いします。 趙学来(チョウ・ハンレイ)選手:早稲田大学3年生の趙学来(チョウ・ハンレイ)です。 今回は、オーストラリアを破って、見事韓国代表チームとして本戦出場を果たしま したけれども、下馬評は一番低いかもしれませんが、出るからにはもちろんドイツ、 アメリカを倒して、決勝で日本と日韓戦をやることが僕の大きな目標なので、皆様、 応援よろしくお願いします。 宋豪哲(ソウ・ホッチョル)選手:おはようございます。日本体育大学から来ました、 4年生の宋豪哲(ソウ・ホッチョル)です。韓国の国旗を背負うことをとても光栄に思 っております。少しでも韓国代表チームの一員として力になれるようにがんばりた いと思いますので、よろしくお願いします。 司会:ありがとうございました。 続きまして、韓国代表チームオフィシャルサポーターの李京源(イ・キョンウォン) さんからご挨拶をいただきたいと思います。李京源(イ・キョンウォン)さんは、先ほ 4 どもございましたが、「宮廷女官チャングムの誓い」の監察内侍役として出演され たほか、韓中旅行交流年・イメージ大使、NHK「ハングル講座」リレーレポータ ーなど、様々なところで活躍されております。2005年には、韓国伝統文化の広 報などの功績が認められ、韓国観光公社より表彰されております。それでは、李京 源さん、よろしくお願いします。 李京源(イ・キョンウォン)氏:皆さん、おはようございます。今紹介があった「チャ ングムの誓い」で監察内侍という役割で出演した俳優、李京源(イ・キョンウォン)と 申します。なぜ俳優がこんな立派な場所にいるか、それは、撮影所ではないのです けれども、チャングムで演じた役割どおり、主役を守ったり、支えたり、それが私 の役割だったので、今回、アメリカンフットボールの韓国の代表チームを、お金が ないからスポンサーはできませんが、サポーターとして少しでも力になれたらいい のではないかと思って、本当に韓国代表チームの宣伝とか、活躍を楽しみに期待し ています。ぜひ皆さんも、韓国の代表チームの応援をお願いします。どうぞよろし くお願いします。 司会:続きまして、川崎コリアタウンを代表して、川崎韓国商工会議所、田平萬(デ ン・ヘイマン)会長さんから、ご挨拶をお願いしたいと思います。 田平萬(デン・ヘイマン)氏:田平萬(デン・ヘイマン)と申します。まず、このニュー スを聞いたとき、「えっ、韓国チームがオーストラリアを破った。」と、びっくり しました。まずは体の大きさも違います。もう全然、皆さん見たときに、まだひょ ろひょろしていますけれども、あちらの方はその倍くらいの体力、もちろん体格で すから、びっくりしました。まず6カ国チームとして選ばれた選手の皆さんのご努 力、おめでとうございます。 さて、7月7日から開幕されます、サポーターの李京源(イ・キョンウォン)氏が今 日は見えておりますので、地元川崎としても、在日としても、我々、応援できるも のは一生懸命力を合わせて応援していきたいと思います。日頃努力なさいました皆 さんの結晶、勝利という結晶をめざして、頑張っていただきたいと思います。地元 としても大いに歓迎し、また応援にサポーターとしてたくさんの同胞を動員させた いと思います。よろしくどうぞお願いいたします。 司会:それでは、質疑に移りたいと思いますので、幹事社さん、よろしくお願いい たします。 《質疑》 5 幹事社:田(デン)さんに最初にお聞きしたいのですけれども、今、一生懸命応援し たいということをいわれたのですが、川崎の皆さんとしては、どういう態勢で応援団 を組んでいこうと思っていますか、何か計画があったら教えてください。 田平萬(デン・ヘイマン)氏:今、民団という組織があることはご存知ですよね。その 組織と川崎韓国商工会議所があります。それから民団の組織の中には青年会がござい ます。婦人会もございます。この方たちに声をかけまして、まず韓国でよく使う太鼓 等で編成されると思います。今、青年会で編成中です。それとあわせて、婦人会の皆 さん、チマチョゴリで多分いけるかな、お願いしたいと思いますが、やはりそれが応 援活動になっていくのではないかなと思っております。そういうところでございます。 幹事社:各社どうぞ。 記者:選手の中に川崎出身の方はおられないのでしょうか。 李宣炯(イ・ソンヒョン)選手:自分は富士通フロンティアーズに所属しているので、 川崎でやっています。 記者:川崎でワールドカップを迎えるということで、ちょっと一言いただきたいの ですけれども。自分が本拠を置いているチームの川崎でこういう世界大会が行われる ということについて、どういう印象を持っておられるか。 李宣炯(イ・ソンヒョン)選手:やはり、自分のところの近くで大きな大会が開催され ることを、本当に光栄に思っていまして、また、同じチームメイトに日本代表もおら れるので、いい刺激になったりするので、大変嬉しいです。 記者:選手の方にお伺いしたいのですけれども、先ほどの在日の方が15人いて、 なかなか言葉の問題もいろいろあったりということだったのですけれども、ワールド カップに向けての練習というのは、いつぐらいからどんなふうに始めるという……。 金景敏(キム・キョンミン)選手:向こうの選手が来日するのが7月3日になっていま す。向こうで月に1回か2回、一泊二日で在韓選手はトレーニング等、練習していま して、僕たち在日の選手は、それぞれの大学、社会人チームでしっかりスキルを積ん で、僕はポジション柄、クォーターバックなので、オフェンスコーディネーターの方 とは毎日メールでプレーのことはやりとりしています。ドイツのビデオを見て、そう いう感じでやっております。 浅田実行委員長:追加で補足説明ですが、3日に本国から来日して、成田からその まま早稲田大学グラウンドで、早稲田のバックアップのもとでタイミングの調整を図 ると。そういうことで、3、4、5、6と4日間、フォーメーションの最後の確認で ございますが、主にオフェンスの練習になろうかと思いますが、そういう段取りでご 6 ざいます。 記者:この間の、韓国のチームが最後に決まったときのアジア・オセアニア予選が、 この資料によりますと国際試合の初勝利ということなのですが、その韓国チームの国 際試合そのものは、今までどこかでいろいろやってきたのでしょうか。 金景敏(キム・キョンミン)選手:2003年の大阪長居で行われたワールドカップ予 選、アジア・オセアニア戦で88対0と大敗して、そういうのもあり、協会の方が日 本の韓国コーチを招聘して、勝とうというふうになりました。 浅田実行委員長:その後、韓国チームとしては、ナショナルチームの監督を大阪産 業大学の茨木克治(いばらきかつじ)さんに依頼して、それから見違えるような、この 4年間でみるみる力をつけてきたというのが、今回の決定に至った遠因だと思います。 記者:李京源(イ・キョンウォン)さんにお伺いしたいのですが、期間中の試合は全試 合サポーターとして駆けつけられるということになるのでしょうか。 李京源(イ・キョンウォン)氏:できるだけ応援するつもりです。本当に少しでも自分 が力になれればいいと思っています。サポーターとして本当に頑張るつもりです。 記者:大会中はずっと日本におられるのですか。 李京源(イ・キョンウォン)氏:もちろんです。 記者:チームメイトの方と戦うという可能性も、予選を勝ち上がればあるというこ とで、それについてどなたか選手代表の方で……。 市長:大学はこのメンバーの中には……。 記者:社会人チームで……。 李宣炯(イ・ソンヒョン)選手:優秀なディフェンスラインとして、うちのチームに優 秀なラインバックとかがおられまして、そういう人たちをタックルにしたら盛り上が ったりすると思うので、楽しみにしています。あと、日本代表として、Xリーグから そういう招集がかかっている、素晴らしい、自分をブロックできるOL(オフェンス ライン)の人たちと戦えることは、本当に嬉しく思っています。その人たちとは秋の リーグ戦で戦っていく敵同士なので、その前に一度韓国代表として戦ってみたいと思 っています。 司会:よろしいでしょうか。 それでは、せっかくですから最後、皆さんにちょっと並んでいただいて、記念写真 を撮りたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 (記念撮影) 司会:よろしいでしょうか。 7 来賓の皆様はこの後も予定がありますので、ここで退席されます。よろしくお願い いたします。 それでは、続きまして市政一般に移りたいと思いますので、幹事社さん、引き続き よろしくお願いいたします。 《市政一般》 (アメリカンフットボールワールドカップのチケットの売れ行きについて) 記者:その後、チケットの売り上げは。 市長:チケットは、あれから1割分くらい売れて、今、6割というところです。試 合によっては、12日の川崎球場みたいに、ほぼ売り切れのところも、人気のあると ころはそうなっています。それから、等々力の競技場、値段の高いところはほとんど 売り切れ状態ということになっています。 記者:順調ととらえていいのですか。 市長 まあまあですね。もうあと一息盛り上がりが。 (コムスンについて) 記者:コムスン関係で、直接は県の方だと思うのですが、市の方でも個別に調査さ れて、あと、どちらかというと利用者の方の不安を解消というのは基本的な取り組み だと思うのですが。 市長:今、コムスン関係のサービスを受けている川崎市民の数ですが、1千名弱で す。コムスン関係の事業所が、県認定のところが10ヶ所、それから川崎市が指定し ている地域密着型が5ヶ所というところです。市の方にも問い合わせが少し来ており まして、対応としては、まず市の介護保険課のホームページで、利用者の不安が生じ ないように、取り計らい、同社を指導していきますというようなメッセージを出して おります。それから詳しいことはまた照会してくださいということで、個別の相談に も応じているということです。一番はやはり廃止になる事業所を引き受けてくれる、 しっかりした事業者が見つかることですよね。ここがスムーズにいくように期待して います。 記者:もう一点、今回のこういった事件というか、性善説とか、それから介護保険 という、税金を投入しながらも、一方サービスも提供していくという仕組み自体に問 題があるのではないかという指摘も上がっているのですけれども、その辺、市長から ……。 市長:だから、仕組みに全然問題がないとは言わないのですけれども、ただそれ以 8 上の仕組みがうまくつくれるかどうかという点なのですよね。今まで考えられる仕組 みとしては、かなりよくできているとは思うのですが、理想どおり動いていないとい うことですよね、やはり福祉事業で一部の儲け主義の事業者が参入してというような、 急速に拡大というのはやはりそういう意図があるのだろうと思うのです。そういった 問題点はあると思うのです。しかし、だんだん慣れてくれば、民間の効率的な仕事の やり方が定着してくれば、かえって全体としてのサービスはよくなっていくだろうと 思っています。小さすぎても人手が十分に集まらなかったり、問題があるでしょうし、 大きすぎても荒っぽくなるという、どんな社会でもそうなのですけれども、そういう 問題はあると思うのです。 (参議院議員選挙について) 記者:参議院議員選挙が近づいてきているのですけれども、松沢知事なんかもご自 身の対応をお話しになったんですが、市長として現段階でお考えになっている参議院 議員選挙の対応と、現状で各党派からどういったお声があるかということを。 市長:各党派からは中立を守ってくれと言われております。特定のところに応援に 行かないでくれという要請が来ております。 記者:市長ご自身のお考えとしてはいかがでしょうか。 市長:もちろん自分としてはいろいろ応援したい人もいるのですけれども、ただ、 やはり表立ってほかの人に迷惑をかける形の応援はできないと思っています。 記者:ちなみにその応援したい人というのは、お名前は。 市長:いやいや、それは申し上げられません。申し上げた途端に抗議がきますので。 (地方自治体の財政力格差について) 記者:財務大臣が、地方自治体の財政力格差が拡大している問題に関連して、都市 部は事実上財源が余っていると指摘して、自治体間での財源調整を通じて是正を進め るべきだという認識を示したというふうに出ているのですけれども、その問題につい てはどうでしょうか。 市長:都市間の格差の問題は、地方交付税を何兆円も切ったことですよ。一時期、 地方交付税の基準財政需要額に算入するということで借金を延ばした時期があって、 その借金返済の段階になって地方交付税が削減されたので、借金だけが残った。今の 地域格差の問題だとか地方財政の問題の責任の半分は国の仕組みの問題です。例えば、 東京都内の各区で小児医療費助成無料化を、中学生まで実行するというようなやり方 をしていると、やはり東京都の区部のようなお金のあるところもあるなという具合に 見られるのはやむを得ない面もあると思うのですけれども、ただ、全体として、そん 9 なに都市部に非常にお金があって、そうでないところに金がないということではない と思うのです。人口一人当たりの自治体の投資額を考えれば、川崎なんかまだまだあ ってもいいわけですよね。都市部というのは人口が密集しているので、施設効率がい いのです。同じ道路、同じような施設を大勢の人が利用して、利用効率が高いので全 体としての経費が安くなっているということなのであって、しかし道路なんか見たら まだまだ整備しないといけないところがいっぱいあるのです。都市基盤だってそうで すし、交通だってそうですよね。都市部の行政需要にきちんと対応した財源配分には まだなっていないと私は思っています。だから、言いがかりな部分があるんです、財 務大臣は。 (朝鮮総連の問題について) 記者:昨日、RCCが朝鮮総連に対して不良債権をめぐる裁判で、687億円でし たか、支払命令を命じたという、仮執行つきでしたね。川崎市にも関連施設がありま すけれども、市の方で固定資産税の滞納ですとか、そういう状況というのは、今のと ころどうなっているのですか。 市長:そういう形で何かしないといけないという状況はないと思っています。 記者:今後、関連施設がおそらく徴収対象になってきて、競売にかかるというケー スが出てきて、各地で競売逃れ的な動きも出てきているのですが、市としてはどうい う対応をするのでしょうか。それはRCCとの対応の中なので、なかなか難しいかと 思いますが。 市長:やはりそういう状況が起こったら起こったでやるのですけれども、今回の偽 装かどうか、本当に売却するつもりでやったのか、偽装なのか、よくわかりませんけ れども、しかし、何となくうさん臭い取り引きであることは間違いないですよね。そ れと、不良債権の回収機構がルールどおりにやって、その債権を朝鮮銀行というか信 用組合ですか、の実質的な支配者であるところに返済を求めるという、これもルール どおり、法律どおりのやり方であるので、何とも言いようがない問題だと思います。 (アメリカンフットボールワールドカップ参加国の表敬訪問について) 記者:ちょっとアメフトに戻してしまいますが、各国チームが来た場合は、それぞ れの国の表敬を受けるのでしょうか。 市長:表敬という形よりも、もう来るときには前夜祭とか、それから試合に入って しまいますので、表敬よりむしろ試合のときに、私が観戦に行った時に挨拶するとい う形が多くなるのではないかと思っています。もちろん市役所に表敬してくださるな らお受けしたいとは思っていますけれども。 10 記者:今回、韓国の方とゆかりのある、在日の方々だったので、ゆかりのあるとい うことなんですけれども、例えばそういうような形で学校へ、今回桜本小学校へ行か れますけれども、学校との交流会みたいなものはあるのでしょうか。 市長:それぞれのチームが学校との交流を。それから例えばドイツチームだって、 元住吉にブレーメン通りという通りだとか、物産展などいろいろありますよ。それか ら、出場する試合のチームにゆかりのあるイベントを競技場のところで行うような計 画が今進んでいます。 (県立川崎南高校跡地について) 記者:県立川崎南高校跡地のお話なんですが、設計者の渡辺さんからいろいろ要望 されているのですが、市の方にも計画を見直してほしいというお話で、要望書を持っ てきていますけれども、市長としてはどういうふうな対応を。 市長:県の方で予算計上して、学校を取り壊すという前提で進んでおりますので、 ですから市として県に、それを元に戻して何かしてくれという要請を行う時期ではも うないのですね。それを前提にしていろんな都市計画案件の手続きを進めております ので。地元のご意見については、学校の取り壊しを辞めてくれというのは県の方でど ういう対応をするかという問題で、取り壊されて、その後どうするかというのは、シ ョッピングセンターを地元の方々が嫌だというのであれば、また別な利用の仕方を、 都市計画でこう決めたからそうしないといけないという、そういうことではありませ んで、都市計画はあくまでも土地利用の可能性を示すだけの話ですから、実際にそう いうところにこういうものをつくって利用したいというのであれば、またそういう意 見を聞かせていただくと、そう思っております。 司会:それでは、これで市長の記者会見を終わります。どうもありがとうございま した。 (以上) この記録は、重複した言葉づかい、明らかな言い直しや質問項目などを整理した うえで掲載しています。 (お問い合わせ)川崎市役所総務局市民情報室報道担当 電話番号:044(200)2355 11