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1−10−4−1 片眼鏡
【技術分類】1−10−4 【 FI メガネの構造/特殊構造/特殊メガネ 】G02C 3/00 【技術名称】1−10−4−1 片眼鏡 【技術内容】 片眼鏡はモノクルとも呼ばれ、19 世紀初頭のヨーロッパ上流社会で流行した片側の目だけにする眼 鏡のことである。図 1 に最も一般的な片眼鏡を示す。付けられた紐は片眼鏡が外れてしまった際、落 としてレンズが割れないようにするためにある。装着する時は眼窩(がんか)にはめ込んで固定する。 図 2 は装着時のイメージである。その後長時間安定した使い心地を維持するために、両側に紐を付け た「眼帯タイプ」や鼻に固定する「鼻固定タイプ」も登場した。図 3 に眼帯タイプ、図 4 に鼻固定タ イプを示す。 【図】 図 1 片眼鏡 図 3 眼帯タイプ 出典:【出典/参考資料】に同じ 出典:【出典/参考資料】に同じ 図 4 鼻固定タイプ 出典: 【出典/参考資料】に同じ 図 2 片眼鏡装着イメージ 出典:【出典/参考資料】に同じ − 53 − 【出典/参考資料】 出典:楽天株式会社 ホームページ、「楽天市場」内 眼鏡倶楽部 http://www.rakuten.co.jp/glasses/498055/519721/499207/ 検索日:2005 年 11 月 8 日 − 54 − 「片眼鏡」 【技術分類】1−10−4 【 メガネの構造/特殊構造/特殊メガネ 】G02C 3/00 FI 【技術名称】1−10−4−2 鼻眼鏡 【技術内容】 鼻眼鏡とは、フレームのテンプル(よろいから先の耳に固定するための部位全体)がなく、洗濯バ サミのようにブリッジの弾性によって鼻の軟骨をパッドで挟んで固定するタイプの眼鏡である。図1 はブリッジに用いられた針金の弾力で固定するタイプである。図 2 はリムに取り付けられたバネ丁番 で固定するタイプである。固定部位が鼻の軟骨だけになるため振動に対する安定感を得にくいだけで なく、骨格上装着できない場合もある。また、装着前に鼻の油分を拭き取って滑りにくくする必要も ある。19 世紀後半ヨーロッパで男女を問わず流行した。 【図】 図 1 バネ式鼻眼鏡(1920 年代) 出典:【出典/参考資料】出典1に同じ 図 2 バンスヌ鼻眼鏡(1920 年代) 出典:【出典/参考資料】出典 2 に同じ、表紙写真集 ⅳ頁 【出典/参考資料】 出典 1:株式会社玉水屋 ホームページ、「玉水屋電子博物館」 http://www.aiweb.or.jp/tamamizu/c2-taishoglasses.htm 検索日:2005 年 11 月 5 日 出典 2:「眼鏡の社会史」、白山晰也著、1990 年 11 月、株式会社ダイヤモンド社発行、表紙写真集 ⅳ 頁 − 55 − 【技術分類】1−10−4 【 FI メガネの構造/特殊構造/特殊メガネ 】G02C 3/00 【技術名称】1−10−4−3 柄付眼鏡 【技術内容】 柄付き眼鏡とはローネットとも呼ばれ、よろいに約 20cm の柄をつけ、手で持ち目に当てて使う眼 鏡のことである。図 1 は 19 世紀に作られたスプリングローネットというもので、レンズとレンズの 間が蝶番になっており、折り畳んで収納出来るようになっている。図 2 は 19 世紀に作られた銀製の ローネットである。1800 年前後からフランスの貴族の間で流行し、日本でも 1881 年(明治 14 年) 頃、鹿鳴館の貴婦人の間で流行した。 【図】 図 1 金製スプリングローネット 出典: 【出典/参考資料】出典に同じ、 表紙写真集 ⅲ頁 図 2 銀製ローネット 出典: 【出典/参考資料】出典に同じ、 表紙写真集 ⅲ頁 【出典/参考資料】 出典:「眼鏡の社会史」、白山晰也著、1990 年 11 月、株式会社ダイヤモンド社発行、表紙写真集 ⅲ 頁 − 56 −