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- 1 - 平成 27 年度第 3 回青梅市国民健康保険運営協議会会議録 日 時
平成 27 年度第 3 回青梅市国民健康保険運営協議会会議録 日 時 平成 28 年 1 月 12 日(火)午後 1 時 30 分∼午後 14 時 30 分 場 所 青梅市役所 2 階 206 会議室 出 席 者(委 員)新海委員、番場委員、本橋委員、川村委員、中野委員、百瀬委員 榎本委員、宇津木委員、桑田委員、柳内委員、佐藤委員 (事務局)浜中市長、高橋市民部長、楢島保険年金課長、川杉健康課長、小井戸収納課長 関根給付係長、井上資格賦課係長、小峯特定健診係長 古山給付係主任、中嶋給付係主事 欠 席 者 大越委員、野本委員、金子委員 傍 聴 者 3名 議事日程 1 議長開会および開議宣言 2 市長あいさつ 3 会議録署名委員の指名 4 報告事項 (1)国民健康保険事業の現状について (2) その他 5 協議事項 平成 28 年度国民健康保険税について 6 その他 今後の会議日程等について 7 議長閉議および閉会宣言 - 1 - 会議の概要 「日程 1」議長開会および開議宣言 ◎(議長)ただ今から、平成 27 年度第 3 回青梅市国民健康保険運営協議会を開会いたします。お手元に お配りしてございます会議日程に従いまして、議事を進めさせていただきます。 本日は、報告事項が 2 件、協議事項が 1 件とその他でございます。 協議事項は、昨年 8 月 20 日の第 1 回の協議会で、平成 28 年度の国民健康保険税について、市長から 諮問をいただきました。前回の協議会までで保険税の改定は止むを得ないという事となりましたので、 本日はその税率等について決定し、運営協議会としての答申書を作成する事が協議内容であります。 「日程 2」市長あいさつ ◎(議長)はじめに、保険者を代表いたしまして浜中市長から、御挨拶をいただきます。 ○(市長)皆様こんにちは。今年度第 3 回目の国民健康保険運営協議会に御多忙のところ御出席いただ きまして、誠に有難うございます。本日は、わたくしの市長就任後、はじめての運営協議会であります。 改めまして、浜中でございます。どうぞよろしくお願いいたします。委員の皆様におかれましては、日 頃から国民健康保険事業をはじめ、市政全般について、御理解、御協力をいただいき、この場をお借り いたしまして、厚く御礼申し上げます。 さて、国民健康保険は、日本が世界に誇る、国民皆保険制度であります。元々自営業者等の方々を対 象として発足した国民健康保険ですが、急速な高齢化の進展や産業構造の変化、景気の低迷などの社会 情勢の変動により、制度運営は厳しい状況であります。青梅市では、厳しい国民健康保険財政の健全化 を図るため、2 年に 1 度、税率の改定を行っております。 本日は、今年度第 1 回の協議会において、諮問をさせていただいた来年度の保険税について、答申に 向け、よろしく御審議を賜りたいと存じます。 今後とも、国民健康保険事業の安定運営のため、委員の皆様の御理解、御協力をお願い申し上げます。 結びに、本年が皆様にとりまして、素晴らしい年となりますよう御祈念申し上げ、挨拶とさせていた だきます。どうぞよろしくお願いいたします。 ◎(議長)浜中市長、ありがとうございました。 なお、市長におかれましては、この後に別の公務がございますので、ここで退席いたします。 (市長退席) 「日程 3」会議録署名委員の指名 ◎(議長)本会の規定に、議事録を確認し、間違いないことを証するために、会議録の署名委員が、必 要でございますので、私から、 「会議録署名委員の指名」をさせていただきます。名簿に搭載されており ます順で、会議録の署名をお願いしたいと存じます。今回は、中野委員と百瀬委員のお二人に議事録の 署名をお願いいたします。 後日、本日の会議の議事録を、事務局が作成しますので、その議事録をお読みいただきまして、間違 いがない事を確認して、署名と捺印をお願いいたします。 「日程 4」報告事項 ◎(議長)日程 4「報告事項」であります。 「国民健康保険事業の現状について」事務局より報告があります。 ○(保険年金課長)今年度の国民健康保険会計の現状および、来年度予算について御報告させていただ きます。どちらも数字は確定しておりませんので、口頭にて御報告させていただきます。 - 2 - まず、本年度の国民健康特別会計ですが、現在のところ被保険者数は減少しているため、保険税収入 は当初予算に比べて約 9 千万円の減少となっております。その反面、一人当たりの医療費は増加してお り、医療給付費は当初予算に比べて約 3 億 5 千万円の増加を見込んでおります。これらを最終的に精査 し、3 月補正に計上する予定です。 次に、平成 28 年度当初予算案ですが、歳入につきましては、保険税収入は本日の答申の結果により改 定率を検討し、決定させていだだきます。歳出の医療給付費につきましては、診療報酬がマイナス改定 となる事や被保険者数の減少等から、平成 27 年度と同額を見込んでおり、歳出の総額についても、平成 27 年度当初予算とほぼ横ばいとなっております。 また、来年度限度額の見直しと軽減対象世帯の拡大が予定されています。国民健康保険税の課税限度 額については、合計 4 万円の引き上げを予定しております。基礎課税額にかかる課税限度額を現行の 52 万円から 54 万円へ、 後期高齢者支援金にかかる課税限度額を現行の 17 万円から 19 万円へ引き上げよう とするものです。 また、軽減判定所得の見直しですが、5 割軽減の対象となる世帯を判定するのに乗ずべき金額を 26 万 円から 26 万 5 千円へ、2 割軽減の対象となる世帯を判定するのに乗ずべき金額を 47 万円から 48 万円へ 引き上げようとするものです。 いずれの見直しも、 地方税法施行令を年度内に改正し、 平成 28 年 4 月 1 日からの施行としております。 青梅市としては、この改正が 3 月議会の会期中に間に合えば上程し、会期中に間に合わないようであれ ば市長の専決処分により、平成 28 年 4 月 1 日施行と考えております。 ◎(議長)ただいま、事務局より説明がありました件について、御意見、御質問等ありますでしょうか。 ないようですので、次の「その他」へ移ります。事務局から何かございますか。 ○(事務局)その他事項はございません。 「日程 5」協議事項 ◎(議長)それでは、次に議事に入ります。 本日の議事は、 「平成 28 年度青梅市国民健康保険税について」を議題といたします。本日は諮問に対 する答申ということで、結論を出さなければならないという事になります。 前回の会議でも説明があったように、保険者にとっても、また、被保険者にとっても非常に重要な事 項でありますので、各委員の御意見をいただきたいと思いますが、まず事務局から事前にお配りしまし た、私と会長と事務局で作成しました答申案をもとに、説明をお願いしたいと思います。 ○(保険年金課長)それでは、答申案について、一読させていただきます。 平成 28 年度青梅市国民健康保険税について。 平成 27 年 8 月 20 日付け青市保第 482 号をもって諮問の あった平成 28 年度青梅市国民健康保険税について、平成 27 年 8 月 20 日、11 月 17 日および平成 28 年 1 月 12 日の 3 回の協議会において慎重な審議の結果、 下記のとおり当運営協議会としての意見を決したの で答申いたします。 国民健康保険制度は、基幹財源である保険税を基本として、国や都の負担金などルール化された財源 とその他の交付金などを加え、独立採算で運営するのが大原則である。 しかしながら、我が国の国民皆保険制度を支える最後のセーフティーネットであるという性質上、被 保険者の高齢化や医療の高度化などにより医療費が増加する一方、被保険者に低所得者の割合が高く、 国民健康保険事業を取り巻く状況は非常に厳しく、財政基盤が弱いという構造的な問題を抱えており、 青梅市国民健康保険特別会計においても、一般会計からの多額の繰入金により、事業を保っている状態 である。 一般会計からの繰入金については、制度の特性から一定程度は認められるものの、国民健康保険以外 の保険に加入されている市民にとっては、自分の保険料負担のほかに、納付した市税の一部が国民健康 保険事業に使われる事で保険料の二重負担となり、公平性を欠いているという考えもある。 - 3 - このような事から、保険税の適切な収納確保などに努めるとともに、引き続き医療費適正化対策とし てレセプト点検の実施、特定健康診査の推進、適正受診の啓発などの事業を実施されたい。 また、新たにデータヘルス計画による効果的な保健事業を実施する事で、一般会計からの繰入金を減 少させ、国民健康保険財政の健全化を図られたい。 そのうえで、社会保障制度改革による保険者広域化に伴う標準税率の導入などにも配慮し、国民健康 保険事業を維持していくために、保険税率の一定程度の引き上げは必要であると考える。 一方で、保険税率等の決定にあたっては、被保険者所得の低迷が続いている事や、消費税増税を鑑み、 市民生活への影響について十分に配慮しなければならない。 また、その周知については過去の改定時と同様に、改定の内容を市の広報やホームページを通じて、 市民に広く、分かりやすく周知していただきたい。 なお、今までも国や東京都に対して要望しているとの事であるが、制度の堅持のため、今後も継続し て公費負担の増額、交付金等の充実などを強く要望していただきたい。 結論といたしまして、税率については医療費の増加および一般会計からの財源補てん額を考慮し、引 き上げはやむを得ないと考える。 応能、応益負担の賦課割合については、50 対 50 が望ましいが、低所得者層の負担を考慮し当面 60 対 40 を基本とし、今後の動向により 50 対 50 に近づける配慮をされたい。 (税率の欄につきましては、具体的な税率等は後ほど決定しますので、空欄となっています。 ) 続きまして、賦課限度額については、中間所得者層の負担軽減のため、政令が見直された際は、その 限度額に改定するのはやむを得ないと考える。 一定の所得以下に適用される被保険者均等割の減額については、政令が改正され、7 割、5 割、2 割減 額の適用対象が拡大された際は、低所得者に配慮し速やかに適用する事とされたい。 保険税率改定案という事で、別紙をつけさせていただきました。保険税率の改定率が 3 パーセントで すと、医療分の所得割税率は 5.35 パーセント、均等割額は 26,300 円、支援金分の所得割税率は 1.7 パ ーセント、均等割額は 8,900 円、介護分の所得割税率は 1.55 パーセント、均等割額は 9,300 円です。 改定率 5 パーセントですと、医療分の所得割税率は 5.35 パーセント、均等割額は 27,000 円、支援金 分の所得割税率は 1.8 パーセント、均等割額は 9,300 円、介護分の所得割税率は 1.55 パーセント、均等 割額は 9,300 円です。以上で答申案についての説明を終わります。 ◎(委員)答申案の中で、国民健康保険が我が国の国民皆保険制度を支える最後のセーフティーネット であると書かれてありますが、国がそれを認めるという事でよろしいのでしょうか。また、セーフティ ーネットという言葉を広く使いますと、保険ではありませんが、生活保護も医療扶助の最後のセーフテ ィーネットになっていると思います。そのあたりの整合性はいかがでしょうか。 また、被保険者の高齢化や医療の高度化等により医療費が増加するという事ですが、いわゆる団塊世 代の方が加入されてきているので医療費が増加しているとは思いますが、後期高齢者医療保険に移られ た方が抜けた分を考えると、平均としてはどのようになっているのでしょうか。現在は、会社勤めの方 でも国民健康保険に加入されている方がいらっしゃるので、実際のデータとして、加入者の高齢化が医 療費の増加の要因になっているのでしょうか。 ○(保険年金課長)国民健康保険は他の被用者保険に加入する事が出来ない方が加入するというもので あるので、最後のセーフティーネットという言葉を使用させていただきました。 加入者の高齢化につきましては、青梅市の現状では、退職をされて社会保険から移られてくる方が多 い状況です。 ◎(委員)承知いたしました。健康保険の中では国民健康保険が最後のセーフティーネットという事は 公に周知されているという事ですね。 ○(保険年金課長)国民健康保険中央会が発行している文書には、国民健康保険は被用者保険に属さな い全ての人が加入し、我が国の健康皆保険制度の「最後の砦」と書かれております。 - 4 - ◎(委員)国民健康保険税の改定率については低ければ低い程良いとは思いますが、現状から考えると 5 パーセント程度の改定もやむを得ないのかなと私は感じます。 理由の一つとしては、ハーボニーという一錠 8 万円する C 型肝炎の特効薬が出ました。効果を得るた めには、これを 3 か月飲み続けなければいけません。この薬は、平成 27 年 8 月末から保険適用になりま した。既に青梅市立総合病院でも 30 名以上の方が治療を始めています。本人負担は 1 万円から 2 万円で す。この薬が国民健康保険や被用者保険に短期的、中期的に影響を与える事は確かです。先進医療が充 実すると、加入者は安心ですが、その分保険者の負担が非常に大きくなってしまいます。そのような状 況や高齢化の現状を考えますと、5 パーセントの改定はやむを得ないのではないでしょうか。 ◎(議長)5 パーセントでもやむを得ないのではないかという声が挙がりました。当然引き上げ率は低 い方が良いと思いますが、 今後も医療費が拡大していく事を考えると、 税率を上げなければなりません。 ◎(委員)その C 型肝炎の薬は今後、費用が安くなることはありますか。 ◎(委員)あり得ると思います。将来的にはジェネリック版が出ると思われます。C 型肝炎を早期に治 療する事ができれば、肝臓癌になる可能性がなくなります。そのため、長期的に見ると治療費は減少す るのではないかと考えられます。 ただ、短期的には、国保財政を非常に圧迫してしまうと考えられます。 ◎(委員)たしかに、ハーボニーが処方された月とそうでない月は、医療費に何百万円も差が発生して います。ただ、薬を使用している患者の治癒率が非常に高くなっておりますので、今までの療法と比べ ると、最終的な医療費としては、安くなるのではないかと思います。 ◎(委員)医療費が受益者負担という事であれば、被保険者が赤字の部分を負担していかなければなら ないとういう事が現状ですが、そうなると 5 パーセントでは到底追いつきません。たしかに、財政面か ら考えると、保険税率の上昇幅は大きい方が良いとは思いますが、今の世の中の情勢を考慮すると、保 険税を高くする事で滞納者が増えてしまう事等も懸念されると思います。 たしかに 5 パーセントにする事で財政上の不安を軽減する事ができると思いますが、私は 3 パーセン ト程度の上昇で様子を見た方が良いと思います。 ◎(委員)収納率が上がってきている今、消費税と保険税が揃って増税になると、被保険者の方の負担 が増えてしまい、収納率に影響が出てしまうのではないかと私も考えます。 今後も上げざるを得ない状況が発生してくると思われるので、少しずつ様子を見ながら上昇させた方 が良いのかなと私も考えます。 ◎(委員)数字に関しますと、5 パーセントになると収納率の点で疑念が生じるという事が先ほどから 論じられていますが、収納率以外の論点は何かありますか。 ○(保険年金課長)収納率以外には、市民の所得状況がございます。加入者の所得は毎年大きくは上が っておりません。所得の伸びがほとんどない現状での保険税率の上昇は厳しい面もあるかと思います。 ◎(委員)徐々に税率を上げていけば良いのではないかと私も考えます。所得は伸びていないけれど、 医療負担費が増えているという状況をどうにかしなければならないと思います。 ◎(議長)それでは、今までいろいろご議論いただきましたが、平成 28 年度国民健康保険税について決 したいと思います。 採決の方法としまして、会議規則第 19 条にもとづき、挙手により採決をしたいと思います。事務局か - 5 - ら提案されました税率改定案について、改定率 3%で実施すべきものと決することに賛成の方の挙手を 求めます。 (賛成者 7 名挙手) ◎(議長)挙手多数と認めます。よって、保険税率の改定は、3 パーセントで実施すべきものと決しま した。 それでは、事務局において別室で答申案の最終版を作成いたしますので、暫時休憩いたします。再開 は 14 時 20 分とします。 (答申案作成) ◎(議長)今までの審議等を踏まえまして、答申案の準備が出来ましたので資料の配布をいたします。 ○(保険年金課長)先ほどの表の中に数値を記載させていただきました。平成 28 年の基礎賦課分は、所 得割税率は 5.35 パーセント、均等割額は 26,300 円、支援金分の所得割税率は 1.7 パーセント、均等割 額は 8,900 円、介護分の所得割税率は 1.55 パーセント、均等割額は 9,300 円です。賦課限度額は国が 4 万円の上昇を検討しておりますが、まだ決定していないので、今回の答申には現行通りの金額を記載さ せていただきます。 3 パーセントの上昇には賦課限度額の改定、低所得者世帯の保険税軽減範囲の拡充も加味されており ます。 答申案は以上です。 ◎(議長)ただいま、事務局から答申案の説明をいただきましたが、御意見、御質疑のある方はどうぞ。 ◎(議長)御意見等はないようですので、この答申案のとおり答申をしたいと思います。正式な答申で すが、ここに示してあります、原案の「案」をとった文章で私の方で後ほど、市長に、答申書を提出さ せていただきますので、御了承をお願いいたします。 それでは、諮問をいただいた「平成 28 年度青梅市国民健康保険税について」は、当運営協議会として、 意見をまとめる事が出来ました。大変ありがとうございました。 「日程 6」その他 ◎(議長)日程 6 の「その他」 、今後の会議日程について、事務局から説明をお願いいたします。 ○(保険年金課長)次回は平成 28 年 8 月に平成 27 年度の決算報告をさせていただきますので、よろし くお願いいたします。 「日程 7」議長閉議および閉会宣言 ◎(議長)他にないようですので、以上で本日の日程は全て終了いたしました。長時間に渡りまして、 大変ありがとうございました。 これをもちまして、平成 27 年第 3 回青梅市国民健康保険運営協議会を閉会いたします。 - 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