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脱石油を目指したアメリカの政策 平成22 平成22年度 22年度 環境と共生する都市づくりフォーラム 大統領一般教書演説 2011 2011年 11年1月25日 25日 <ポイント> ポイント> ■ 脱石油・・・ 脱石油・・・2035 ・・・2035年 2035年までに電力 までに電力の 電力の80% 80%を クリーン電力 クリーン電力に 電力に 中西部の 農業対策・・・バイオ ・・・バイオ燃料 燃料への への移行 ■ 中西部 の農業対策 ・・・バイオ 燃料 への 移行 プラグインハイブリッド車 電気自動車・・・ ・・・2015 2015年 ■ プラグインハイブリッド 車・電気自動車 ・・・ 2015 年 までには100 までには100万台 100万台 の導入 石油関連産業への への助成金 助成金・・・ ・・・数 10億 ■ 石油関連産業 への 助成金 ・・・ 数10 億$を廃止 原子力の ■ 原子力 の推進 2 0 1 1 年 2 月 3 日 於 神奈川県住宅供給公社ビル2F大会議室 ㈱ユニバーサルエネルギー研究所 代 表 取 締 役 金 田 武 司 k a n e d a @ u e r i . c o . j p 3 同時多発テロ(2001年)全てはここから始まった! 米国における におけるPHV PHVをめぐる情勢 PHVをめぐる 米国における をめぐる情勢 オバマ大統領、次世代電力自動車に対し 24 億ドルの助成を発表(2009年 年3月) 月) 億ドルの助成を発表( ・高効率電池とその電池部品の製造( 15 億ドル) ・電気自動車に必要な部品(電気モーターなど)の製造 (5 億ドル) ・プラグイン・ハイブリッド車と電気インフラの コンセプトを実証・評価するためのプロジェクト (4 億ドル) PHV を購入する米国の居住者は、 最大 7,500 $(約 (約67万円)の税額控除を請求できる。 (約 万円)の税額控除を請求できる。 アメリカン航空11便( 北棟) アメリカン航空 便(WTC 便( ユナイテッド航空175便( 便(WTC 南棟) ユナイテッド航空 便( アメリカン航空77便 アメリカン航空 便 (ワシントン発) (両便 ボストン発) 米国エネルギー省(DOE) は、電気自動車用のパワーエレクトロニクスの製造工場、 米国エネルギー省 電池の製造プラント、部品プラント、及び、リチウムイオン電池とその他の先進電 池用のリサイクルプラントについても、建設やアップグレードのための補助を実施。 電池パック、電池、電気推進システムのコストを抑えることを目指す。 DOE は実証、評価、及び教育プロジェクトの支援も行い、先進電気自動車の市場の 発展を支える。 謎のユナイテッド航空93便 謎のユナイテッド航空 便 (ニューヨーク発 サンフランシスコ行き) ペンシルバニア州 ピッツバーグ近郊で墜落 2 出典 : http://apps1.eere.energy.gov/news/news_detail.cfm/news_id=12357?print 4 1 日米プラグインハイブリッド 日米プラグインハイブリッド車比較 プラグインハイブリッド車比較 グリーンニューディール要約 グリーンニューディール要約 【歳出】 スマートグリット整備(送電網の近代化など)に関して最大の支出を行う (110億 110億$) 【減税】 ・ 再生可能エネルギー事業への生産税控除 ・ 再生可能エネルギー事業促進策 助成金 (住宅向け) ・ 太陽光パネル、太陽熱利用、燃料電池システム等の 再生可能エネルギー施設の設備に対し総費用の30% 30%という 再生可能エネルギー施設の設備に対し総費用の 30% という 現行の税額控除の上限を撤廃 (自動車向け) ・ プラグインハイブリット車購入への減税 (バッテリー容量に応じた減税の実施) 車名 トヨタ・プリウスPHV トヨタ・プリウス GM( (Chevy) )・Volt PHV: Plug-in Hybrid Vehicle 市場投入時期 2009年12月(フリート向けリース) 2010年11月(予定) パラレル(シリーズも可) シリーズ・ハイブリッド 23.4km 64km(40マイル) リチウム・イオン リチウム・イオン 形式 EVモード可能走行距離 電池 電池容量 5.2kWh 16kWh 充電電源 家庭用(100/200V) 家庭用(120/240V) 充電時間 約180分(100V) /約100分(200V) 8時間(120V) /3時間(240V) 内燃エンジン 1,797cc(駆動併用) 1,400cc(発電専用) 出典:各社公開資料をもとに、(株)ユニバーサルエネルギー研究所が作成 5 7 個別システムの複合によるシナジー “プラグインハイブリッド” プラグインハイブリッド”コンセプト コンセプト1 コンセプト パラレル (トヨタ) ハイブリッド車の延長 PV 住宅 オール電化 電気が得か ガソリンが得か PHV車 コジェネ コンセプト2 コンセプト 電気自動車の延長 エタノール シリーズ (GM) ) 風車 新エネ/地域社会 バッテリー ■ バッテリーによるコジェネ運転のフレクシビリティ向上 ■ 新エネルギーのバッテリーへの貯蔵による導入・普及 6 8 2 車が系統に電力を供給(2009年1月) 日本全体の年平均負荷曲線 デラウエア州のニューアーク市は、電気自動車を電力の貯蔵と地域グリッドへの デラウエア州のニューアーク市は、電気自動車を電力の貯蔵と地域グリッドへの 電力供給に使用開始 電力供給に使用開始 デラウエア大学でV2G デラウエア大学でV2G(自動車から電力網への電力融通)を研究している V2G(自動車から電力網への電力融通)を研究している Kempton準教授のチームが Kempton準教授のチームが2 準教授のチームが2箇所のコンセントを使用して運用開始 箇所のコンセントを使用して運用開始 約140GW 軒の家に30分間電力供給 自宅で車をプラグインしておくと、同じブロックの7 自宅で車をプラグインしておくと、同じブロックの7~8軒の家に30 30分間電力供給 できる電力を貯蔵可能 2009 2009年末までに、大学 年末までに、大学2 台でV2Gのデモ V2Gのデモを行う予定 のデモを行う予定 年末までに、大学2台、デラウエア州4 台、デラウエア州4台の6 台の6台でV2G 太陽電池からの逆潮流の場合と同様に、 グリッド側が停電時には送電しないなどの 安全措置 サンフランシスコ市、オースチン市などでも 同様のアイディアを検討中だが、実施は ニューアーク市(人口3万人)が最初 ニューアーク市(人口 万人)が最初 使用した電気自動車「eBoX」は、トヨタのScionを ベースにAC Propulsionが製造した電気自動車 50GW プラグインハイ ブリッド車によ EV・pHVによる 新規需要発生 る新規需要発 20~29GW 35GW 昼 夜 間 ギ ャ ッ プ 8時間 原子力発電設備容量 90GW 原子力発電(実発電) 昼 夜 充電8時間 昼 出所:http://www.physorg.com/news151767267.html 9 主要国のV2Gポテンシャル 六ヶ所村の風車を活用したとすると 六ヶ所村の風車を活用したとすると((試算 試算)) 乗用車V2G電力と全発電電力との比較 乗用車 台数 [万台] V2G電力 @15KW/台 [GW] 全発電電力 (平均) [GW] V2G/全発 電電力 [ -- ] フランス 2922 438 50 8.85 ドイツ 4465 670 58 11.49 イギリス 2845 427 40 10.81 米国 19100 2865 417 6.86 日本 5444 817 113 7.23 国 11 (1) ガソリン車を単にPHVに換えただけで・・・ ・ ・ ・ 10年間の経済効果 : 約74万円(1台当り) 2億円 300世帯の経済効果 : 2.2億円 六ヶ所村内 5,247台の乗用車では、 247台の乗用車では、 電力消費量 64,164 年間39億円の経済効果 MWh/年 ・ 電力需要増 5,460 460MWh 460 (300台分の電力需要) 現状 (2)風車による電力供給 ガソリン 消費量注1) 8,185kℓ/年 電力消費量 73,714 MWh/年 ガソリン 消費量注2) 917kℓ/年 将来 PHV導入による六ヶ所村のエネルギー需給構造の変化 注1)15,600㎞×1/10(ℓ/㎞)×5247台=8185kℓ/年 注2)ICEV(*)に対するガソリン消費割合が0.112であることから 8185×0.112=916.72 *ICEV:内燃機関(エンジン)自動車 ・六ヶ所村内全乗用車の電力需要 : 95,500 95 500MWh 500 ・風車1機(容量1.5 、発電電力量 3,930 930kWh/年)では、 年)では、 ・風車1機(容量1 5MW、発電電力量 930 PHV約2,000台へ電力供給が可能 PHV約2 000台へ電力供給が可能 ・5,247台が系統電力から風車に切り替える事による10年間の効果 ・5 247台が系統電力から風車に切り替える事による10年間の効果 : ⇒ 3.2万t-CO2/年 2万t-CO2/年 全乗用車の電力(KW)は全系統電力(KW)の7倍! Kempton, W. and A. Dhanju, “Electric Vehicles with V2G: Storage for Large-Scale Wind Power” Windtech International 2 (2), pp 18-21 (March 2006)の図に日本のケースを加筆・編集 (2006年度評価:㈱ユニバーサルエネルギー研究所) 年度評価:㈱ユニバーサルエネルギー研究所) 10 12 3 電動車両と 電動車両と道の駅 - ● 環境保全 (大気汚染・騒音防止 ) ● CO2 CO2削減 削減 ● 省エネルギー ● 脱・石油系燃料 電気駆動車両の 電気駆動車両の普及と 普及と電力融通の 電力融通の可能性 - 地域のカーシェアリングの 地域のカーシェアリングの拠点 のカーシェアリングの拠点として 拠点として 電力系統 大規模発電所 車両のバッテリーを電力系統で活用 車両のバッテリーを電力系統で活用した 活用した系統安定化の可能性を試算 した系統安定化の可能性を試算 2020年 2025年 2030年 充電型車(PHEV+BEV)合計* 338万台 1252万台 2806万台 全乗用車に占める次世代車と 充電型車の保有割合[%]* 17.0%/5.9% 38.4%/22.0% 66.9%/49.3% [参考]「長期エネルギー需給見通し」 次世代車/充電型車の保有割合[%]** 20%/-- --/-- 40%/-- 道の駅 太陽光発電 風力発電 道の駅 道の駅のネットワーク化(4)) 地域の産物を配送 EV・p EV・pHV ・pHV カーシェアリング 居場所 モニター 予約システム V2G V2H(2,3) パーク アンド ライド 新エネ 夜間電力充電 (例)LISELEC ステーション(1) エネルギーマネジメントシステム 決済システム 「電気自動車は駐車可能・普通 の車は駐車禁止」の道路標識。 電気自動車は駐車中に充電可能。 (フランス ラ・ロッシェルの例) 電気自動車等へ Z Z z 周辺の観光は電気自動車・ プラグインハイブリッド車で! 3kW 6kW 3kW 6kW 3kW 6kW 駐車中自動車による 融通可能電力*** 659万 kW 1318万 kW 2441万 kW 4883万 kW 5472万 kW 10943 万kW 太陽光発電出力変動幅**** 1960万kW (2835万kW) 3710万kW *対象車種:自家用乗用車(5698万台)、ユニバーサルエネルギー研究所の次世代自動車導入シナリオ(堀・金田、自動車技術会論文集09年7月)。 **経済産業省・総合資源調査会「長期エネルギー需給見通し」(08年5月)の「最大導入ケース」。 ***充電型自動車の65%が駐車プラグイン中と想定(平均実働率70%、実働車の50%が走行中として想定)。 ****「ならし効果」を考慮した値、「低炭素社会の実現に向けた電気事業の考え方について」(電事連、09年2月)。 ガソリン車 駐車場 Daimler 『Smart for Two (EV)』 一台当り融通可能電力 乗り換え! 充電スタンド Z Z z ●わが国では、 わが国では、EV では、EV・ EV・PHVを新エネルギー導入の需給調整として活用するこ PHVを新エネルギー導入の需給調整として活用すること を新エネルギー導入の需給調整として活用すること は想定して 想定していない。 していない。 ●米国・欧州では、 米国・欧州では、EV・ EV・PHVの活用がスマートグリッド政策の中心的な開発 PHVの活用がスマートグリッド政策の中心的な開発 課題になっている。 課題になっている。 大型トラック アイドリングストップ (1) LISELEC: フランス ラ・ロッシェルで電気自動車の個人負担に伴う経済的負担を軽減するため、広域都市共同体が始めた電気自動車の公共カーシェアリングシステム。 50台の電気自動車をサービス圏内に7か所あるステーションに配置し、利用者がどのステーションからでも電気自動車を借りることができ、どのステーションにも返却できる(24時間サービス)。 (2) V2G: Vehicle to Grid 自動車から電力系統への電力供給。 (3) V2H: Vehicle to Home 自動車から家庭・施設等への電力供給。 (4) 道の駅のネットワーク化: カーシェアリングのワン・ウェイ・システムや予約等の面で、道の駅同士が相互に連携。 学校法人 名城大学 15 13 新エネルギーとスマートグリッドの可能性 (港湾地域・コンテナターミナルを例として) 観光地でのEV導入事例 (1)スイス( スイス(ツェルマット) ツェルマット)での普通車両規制導入 での普通車両規制導入の 普通車両規制導入の歴史と 歴史と背景 【電力需要の 【電力需要の日変動】 変動】 【電力需要の月間変動】 ●GAST(スイス・カーフリー観光地共同体)とは? アルプスの自然保護と持続可能な観光のために、ガソリン車の乗り入れを禁止して おり、スイスで加盟している村が9箇所ある。 ガソリンやディーゼル車の当該地域への乗り入れは、全面的に規制。 観光客はテーシュ村にある駐車場(2004年‥屋外3000台、屋内1400台)に駐車し、 登山電車に乗り換えて所要時間9分でツェルマット駅に到着する。 鍋田CT 鍋田 一日の時間帯別電力使用量 鍋田CT 鍋田 電気使用量(H21年度) 電気使用量( 年度) (MWh) 700 (kWh) 3,500 600 最大(*) 3,000 500 その他 冷凍施設 照明設備 ガントリークレーン 400 300 200 2,500 2,000 1,500 平均 1,000 500 100 最小(**) 0 (月度) 4 (時間帯) 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 (2)現状の 現状の環境と 環境と取組み 取組み ●住民と観光客の比率 住民5600人に対し、年間180万人もの観光客が来村 ●地元の取組み 乗用車を降りて訪れる観光客のために、殆どのホテルが 無料の電気バスで送迎。 写真: 写真 :ツェルマットの ツェルマットの電気自動車タクシー 電気自動車タクシー 駅前では、電気自動車のタクシーか観光用の馬車が利用 可能。 村内は、太陽電池バス(有料2.5スイスフラン~)が循環ており、交通機関が充実。 図.コンテナターミナル電気使用量 月別推移例 【スマートグリッドの可能性】 スマートグリッドの可能性】 14 図.コンテナターミナル電気使用量 時間帯別変動(H21年度) (*):冷房が最大となる8・9月 夜間照明を使って作業している時間帯が電力使用が大きくなる。 (**):取扱いが大きく減少する2月から6月に減少する(3月は期末で扱いが増加するため使用量の減少は 少ない。 大きな電力需要変動と大きな電力需要があること 大量の新エネルギー(太陽光)を導入し得る土地 確実な需要家(まとまっていること) 自治も確立していること 一定の区画で区切られていること 化石燃料からの大幅な脱脚が期待できること コンテナターミナル例 16 4